JP2004263812A - 電動式パーキングブレーキなどに用いるケーブル駆動装置 - Google Patents

電動式パーキングブレーキなどに用いるケーブル駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スペースが少なくて済み、電動式パーキングブレーキの駆動部に好適なケーブル駆動装置を提供する。
【解決手段】モータMと、その出力軸Maに連結される第1減速機13と、その第1減速機によって回転駆動される第2減速機14と、その第2減速機によって回転駆動されるドラム15とを有し、ドラム15にケーブル52を巻き取ることにより被操作部材を引き操作するケーブル駆動装置10。第1減速機13はピニオン19、平歯車21、22、23およびウォーム減速機(25、26)を備えている。第2減速機14は、偏心軸32、外歯ギヤ42、静止内歯ギヤ40および回転内歯ギヤ43を備えている。静止内歯ギヤ40は常時はロックネジ39で回転が拘束され、必要に応じてロックネジ39を緩めて回転自在とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパーキングブレーキなどに用いるケーブル駆動装置に関する。さらに詳しくは、モータ駆動によりケーブルを引き駆動し、パーキングブレーキをかけたり、解除する操作を運転席から少ない操作力で遠隔操作するための電動式パーキングブレーキなどに好適に用いられるケーブル駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実公平6−2848号公報
【特許文献2】特開2000−122090号公報
【0003】
特許文献1には、図15に示すように、手動操作レバー101からのケーブル102の端部と、モータ駆動のアクチュエータ103と連結したケーブル104の端部とを並列状に配索し、それらの端部をバランスレバー105の両端に連結したパーキングブレーキのアシスト装置100が開示されている。このものはバランスレバー105の中心部を連結部材106に連結し、イコライザ107で2本の従動側のケ−ブル108に連結し、ホイール108aのブレーキレバーに連結している。したがって手動操作と電動操作を独立して操作することができる。
【0004】
特許文献2には、図16に示すように、モータMの回転をウォーム減速機Gと、その出力軸に連結した遊星ギヤ減速機G2と、その出力軸に連結したギヤ111と噛み合うセクタギヤ112を有するサブレバー113とを備えている電動式のパーキングブレーキ110が開示されている。前記遊星ギヤ減速機G2は、ウォームギヤ減速機Gの出力軸に固定したサンギヤ114と、そのサンギヤの周囲に配列される3個の遊星ギヤ115と、それらの遊星ギヤの周囲に配置され、常時は切り替えレバー116で回転を拘束されているリングギヤ117とから構成されている。それらの減速機G、G2やモータMなどは、手動操作レバー118の支持部近辺に組み付けられている。
【0005】
このものは、バッテリー上がりなど、電気系統に不具合が生じたとき、切り替えレバー116を切り替えて、リングギヤ117の拘束を解除すると、手動操作でブレーキを解除することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のアシスト装置(図15)は、手動操作と電動操作を独立して操作することができるが、すでに一方をブレーキ操作した後、他方でさらにブレーキ操作するような場合、両方で戻し操作をしなければ、戻すことができなくなる。そのため、バランスレバー105の角度を検出して、一定の角度以上の操作ができないようにし、両方でブレーキ操作をすることを防止している。そのため、角度センサ109を設け、それらのセンサの出力に基づいて制御するなど、構成や制御機構が複雑になる。
【0007】
特許文献2の電動式のパーキングブレーキ(図16)は、遊星ギヤ減速機G2の減速比が小さいので、比較的大きいモータMを使用する必要がある。しかも遊星ギヤ減速機G2やモータMを手動操作レバー118の支持部近辺に組み付けているので、手動操作レバー118の近辺の構成が煩雑になり、かなり広いスペースを要する。
【0008】
本発明は、減速機まわりのスペースが少なくて済み、パーキングブレーキに好適に用いることができるケーブル駆動装置を提供することを技術課題としている。さらに本発明は、電気系統の故障時の復旧作業が容易なケーブル駆動装置を提供することを第2の技術課題としている。さらに本発明は、ケーブルを巻き取るドラムのハウジング内への組付けが容易なケーブル駆動装置を提供することを第3の技術課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のケーブル駆動装置(請求項1)は、ブレーキ部の被操作部材を引きコントロールケーブルを介してモータ駆動により操作するための、電動式パーキングブレーキなどに用いるケーブル駆動装置であって、(a)両方向に回転可能なモータと、(b)そのモータの出力軸に連結される第1減速機と、(c)その第1減速機の出力によって回転駆動される第2減速機と、(d)その第2減速機の出力によって回転駆動されるケーブル操作部とを有し、(e)前記第2減速機が、第1減速機の出力部と連結される偏心軸と、その偏心軸の偏心部に回転自在に設けられる外歯ギヤと、その外歯ギヤの外周に偏心軸の回転中心と同心状に配置され、外歯ギヤとそれぞれ噛み合う静止内歯ギヤおよび回転内歯ギヤとを備え、静止内歯ギヤの歯数と回転内歯ギヤの歯数とが異なっていることを特徴としている。
【0010】
このようなケーブル駆動装置においては、前記静止内歯ギヤが自軸周りに回転自在に設けられると共に、通常の状態では静止内歯ギヤの回転を拘束し、非常時には拘束を解除することができるロック手段をさらに備えているものが好ましい(請求項2)。また、前記第1減速機が、モータ側の平歯車減速機と、第2減速機側のウォームギヤ減速機と含んでいるものが好ましい(請求項3)。
【0011】
本発明のブレーキ荷重測定装置(請求項4)は、ブレーキ操作力を検出する手段と、ブレーキ操作量を検出する手段と、ブレーキ操作量に対するブレーキ操作力の変化の割合を読みとる手段と、その変化の割合を読みとる手段の出力に基づいて変化が急変する荷重変化点を特定する手段と、その荷重変化点で前記ブレーキ荷重を出力する手段の出力をゼロ点に校正し、校正後のゼロ点を基準としてブレーキ荷重を出力する手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】
本発明の電動式パーキングブレーキブレーキの制御装置(請求項5)は、ブレーキ部の被操作部材を引きコントロールケーブルを介してモータ駆動により操作するための電動式パーキングブレーキブレーキの制御装置であって、前記ブレーキ荷重測定装置と、適切なブレーキ荷重を設定する手段と、前記電動パーキングブレーキのモータが引きコントロールケーブルを引き操作しているときに、設定されたブレーキ荷重と前記ブレーキ荷重測定手段の出力とを比較し、その出力が設定されたブレーキ荷重に達したときにモータを停止させる手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】
このような電動パーキングブレーキの制御装置においては、適切な初期荷重を設定する手段と、前記電動パーキングブレーキのモータが引きコントロールケーブルほ引く力を緩める操作をしているときに、設定されたブレーキ荷重と前記ブレーキ荷重測定手段の出力とを比較し、その出力が設定された初期荷重に達したときにモータを停止させる手段とを備えているものが好ましい(請求項6)。
【0014】
【作用および発明の効果】
本発明のケーブル駆動装置(請求項1)は、モータが回転すると、第1減速機で減速され、第2減速機の偏心軸を回転させる。第2減速機の偏心軸が回転すると、その偏心部に回転自在に設けられている外歯ギヤが、静止内歯ギヤとの噛み合いに基づき、自転しながら公転する。外歯ギヤが偏心軸の軸心周りに1回公転すると、外歯ギヤと噛み合っている回転内歯ギヤが、回転内歯ギヤと静止内歯ギヤの歯数の差(枚数の差)の分だけ自軸周りに回転する。そのため、減速比が大きい。
【0015】
第2減速機の回転内歯ギヤが回転すると、ケーブル操作部が回動し、ケーブルを引き操作する。それにより、そのケーブルを介して被操作部材を操作することができる。モータが逆方向に回転すると、第1減速機が逆方向に回転を伝え、第2減速機の偏心軸が逆方向に回転する。そのため、回転内歯ギヤが逆方向に回転し、ケーブル操作部を逆方向に回動させる。それにより、たとえば被操作部材に設けられているリターンスプリングなどでケーブルが引き操作され、ドラムの回転に伴ってケーブルが送り出される。それによりケーブルを介した被操作部材の往復操作が行われる。
【0016】
この第2減速機では、上記のように回転内歯ギヤが出力部となるので、回転内歯ギヤにケーブル操作部を直接連結することができる。そのため、伝達効力が高く、スペースを小さくすることができる。
【0017】
前記静止内歯ギヤが自軸周りに回転自在に設けられると共に、通常の状態では静止内歯ギヤの回転を拘束し、非常時には拘束を解除することができるロック手段をさらに備えているケーブル駆動装置(請求項2)の場合は、ロック手段を操作して静止内歯ギヤの拘束を解除することにより、ケーブル操作部の回動をフリーにすることができる。それによりモータ側を回転させない状態で、外部からケーブルを引き操作することができる。
【0018】
すなわち、減速機が自己拘束作用を奏するウォームギヤ変速機やネジ機構などを採用している場合は、クラッチの入り切りによって手動操作と電動操作を切り替える必要があるが、静止内歯ギヤ、偏心軸周りの外歯ギヤおよび回転内歯ギヤを組み合わせた第2減速機は、いわゆる自己拘束作用がない。そのため、静止内歯ギヤの拘束を解除するだけで、出力側を回転させることができる。したがって電気系統に不具合がある場合や手動でパーキングブレーキを操作する場合など、モータや第1減速機側から切り離してケーブル操作部を自由に回動させることができる。いいかえれば、ロック手段および回転可能な静止内歯ギヤは、クラッチとして作用する。そのため、機器要素の占有スペースを抑制しながら、クラッチ機能を与えることができる。
【0019】
前記第1減速機が、モータ側の平歯車減速機と、第2減速機側のウォームギヤ減速機と含んでいる場合(請求項3)は、前述のように第2減速機の減速比が大きいことと相まって、全体の減速比を大きくすることができ、モータやウォーム減速機の大きさを小さくすることができる。それによりケーブル駆動装置全体の大きさを小さくすることができる。
【0020】
本発明のブレーキ荷重測定装置では、ブレーキ操作力を検出する手段の出力が急激に変化したとき、その時点で出力をゼロ点に校正する。そしてそのゼロ点を基準としてブレーキ操作力を検出する。そのため、ブレーキシューの摩耗やケーブルの弾性伸びなどの変動値を出力から除き、本来のブレーキ荷重を検出することができる。さらにブレーキの電動操作のたびに検出する場合は、ブレーキ荷重のリアルタイムでの検出が可能である。そのため、坂道での停車の時にブレーキ力を高めたり、温度変化に応じてブレーキ力を調節するなど、状況に応じたブレーキ荷重の可変制御にも対応することができる。
【0021】
本発明の電動式パーキングブレーキの制御装置(請求項5)は、前述の検出装置により出力した校正後の操作力に基づいてブレーキ荷重を制御するため、過剰なブレーキ荷重を加えることを防止できる。そのため、ケーブルの弾力性などでブレーキの解除が困難になるなどの、誤って過剰なブレーキ荷重を加えたときの問題を少なくすることができる。
【0022】
前記制御装置に対し、適切な初期荷重を設定する手段と、前記電動パーキングブレーキのモータが引きコントロールケーブルを引く力を緩める操作をしているときに、設定されたブレーキ荷重と前記ブレーキ荷重測定手段の出力とを比較し、その出力が設定された初期荷重に達したときにモータを停止させる手段とを設ける場合(請求項6)は、初期荷重が適切な値に減ずるまで、ブレーキ操作用のケーブルの張力を緩めることができる。そのため、不充分な操作による問題、たとえばひきずりトルクが残るなどの問題を解消することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のケーブル駆動装置および電動式パーキングブレーキの実施の形態を説明する。図1は本発明のケーブル駆動装置の一実施形態を示す一部切り欠き平面図、図2は図1のII−II線断面図、図3はそのケーブル駆動装置の第2減速機を示す要部側面図、図4aおよび図4bはそれぞれ図3のIVa−IVa線断面図およびIVb−IVb線断面図、図5は図3の第2減速機の組立前の斜視図、図6は本発明のケーブル駆動装置を用いた電動式パーキングブレーキの実施形態を示す系統図、図7は本発明のケーブル駆動装置の他の実施形態を示す正面図、図8はそのケーブル駆動装置の平面図、図9は図7のIX−IX線断面図、図10aおよび図10bはそれぞれ図9のXa−Xa線断面図およびXb−Xb線断面図、図11は本発明の電動式パーキングブレーキシステムの実施形態を示す平面図、図12aはそのシステムのケーブル駆動装置の正面図、図12bは図12aのXII−XII線断面図、図13はそのシステムに用いられる荷重センサの出力を示すグラフ、図14は本発明の電動パーキングブレーキの制御装置の作動状態を示すフローチャートである。
【0024】
図1に示すケーブル駆動装置10は、箱状のハウジング本体11とその開口部を塞ぐ蓋体(図2の符号12)と、それらの中に収容されるモータMと、そのモータの出力軸(図2の符号Ma)に連結される第1減速機13と、その第1減速機の出力部に連結される第2減速機(図2の符号14)と、その第2減速機の出力部に連結されるドラム15とを備えている。
【0025】
前記第1減速機13は、モータMの出力軸に固定されたピニオン19と、そのピニオンと噛み合う第1平歯車21と、その第1平歯車と共回りする第1平歯車より歯数が少ない第2平歯車22と、その第2平歯車と噛み合う歯数が多い第3平歯車23と、その第3平歯車の回転軸24に連結されるウォームギヤ25と、そのウォームギヤと噛み合うウォームホイール26とからなる。なお、平歯車としては、歯が軸に平行な通常の平歯車のほか、歯が斜めのヘリカルギヤや山形の山歯歯車など、平行軸同士でトルク伝達するギヤを用いることもできる。請求項3にいう「平歯車」には、これらの平行軸同士のトルク伝達をするギヤを含む。ピニオン19、第1平歯車21、第2平歯車22および第3平歯車23は通常の平歯車減速機を構成している。ウォームギヤ25およびウォームホイール26はウォームギヤ減速機を構成している。
【0026】
第1平歯車21と第2平歯車22は一体でもよく、別個のものでもよい。第1平歯車21および第2平歯車22はいずれもハウジング本体11に固定されたブラケット27に支持される軸28を介して回転自在に支持されている。軸28はブラケット27に対して回転してもよく、固定されていてもよい。後者の場合は軸28の回りに第1平歯車21および第2平歯車22が回転する。
【0027】
前記第3平歯車23はハウジング本体11に取り付けた軸受け29によって回転自在に支持されている。前記ウォームギヤ25は、両端がハウジング本体11に取り付けたスフェリカル軸受け30、30によって回転自在に、かつ、いくらか揺動自在に支持されている。第3平歯車23の軸端とウォームギヤ25の軸端とはカップリング31により、いくらか軸心がずれてもトルク伝達できるように連結されている。ウォームホイール26は偏心軸32に固定されている。
【0028】
図2に示すように、偏心軸32の両端は、ボールベアリングなどの軸受け33、34を介してハウジング本体11と蓋体12によって回転自在に支持されており、ウォームホイール26は偏心軸32の細い部分の外周に、偏心軸32の回転中心C1と同心状に嵌合され、太い部分35の側面にネジ35aによって固定されている。モータMはハウジング本体11の側壁の内面に固定されている。なお、図2では蓋体12を上側にしているが、実際は蓋体12を下にして相手部材に取り付ける。
【0029】
図3および図5に示すように、前記第2減速機14は、偏心軸32の周囲にボールベアリングなどの軸受け36を介して回転自在に設けられるロックプレート38と、そのロックプレートの回転を拘束・解除するロックネジ(図1の符号39)と、ロックプレート38の側面に固定される静止内歯ギヤ40と、偏心軸32の偏心部41に回転自在に嵌合される外歯ギヤ42と、その外歯ギヤ42と噛み合う回転内歯ギヤ43とからなる。ロックプレート38の背面側には軸受け36の外周に嵌合する環状突起38aが形成され、静止内歯ギヤ40はその前面側に固定されている。それによりスペースを節約することができる。図1に示すように、ロックネジ39はハウジング本体に設けたネジ取り付け部11aに螺合させている。
【0030】
図3に戻って、前記偏心軸32の端部の周囲には、ブッシュ44を介してドラム15が回転自在に設けられており、前記回転内歯ギヤ43はそのドラム15の背面(図3の右側)に嵌合固定されている。偏心部41および外歯ギヤ42の厚さは、静止内歯ギヤ40と回転内歯ギヤ43を合わせた厚さと実質的に同じである。
【0031】
図4bに示すように、静止内歯ギヤ40は歯数が8枚のギヤであり、ロックプレート38の側面にスプリングピン45によって固定されている。ロックプレート38の外周は、ロックネジ(図1の符号39)の先端と噛み合うように、三角形状の凹凸部46が全円周に沿って形成されている。前記外歯ギヤ42は、静止内歯ギヤ40と噛み合う歯数8枚のサイクロイドギヤである。偏心軸32の偏心部41は偏心軸の回転中心C1から所定の偏心量eだけ偏心させた線C2を中心とする円板状の部位であり、その偏心量eは、静止内歯ギヤ40のピッチ円径と外歯ギヤ42のピッチ円径の差の約1/2である。
【0032】
図4aに示すように、回転内歯ギヤ43は歯数が9枚のギヤであり、ドラム15の背面に固定されている。回転内歯ギヤ43の歯数は、静止内歯ギヤ40の歯数より1枚多い。減速比は前述のように両者の歯数の差によるので、歯数の差は1枚とするのが好ましい。ただし2枚以上でもよい。なお、回転内歯ギヤ43の枚数は通常は静止内歯ギヤ40より多くするが、1枚あるいは2枚以上少なくすることもできる。その場合は回転内歯ギヤ43は外歯ギヤ42の公転方向と逆方向に回転する。外歯ギヤ42の歯数は、静止内歯ギヤ40の歯数の0.8〜1.2倍程度、とくに0.9〜1.1倍程度である。すなわち歯数静止内歯ギヤ40と同じでもよく、1〜2枚程度異なっていてもよい。上記の静止内歯ギヤ42、回転内歯ギヤ43および外歯ギヤ42からなる第2減速機は、いわゆる作動歯車式の減速機を構成している。しかし第2減速機はこのものに限定されず、いわゆるファー後損ず・パラドックス・タイプの減速機であってもよい。
【0033】
図5に示すように、前記ドラム15は、偏心軸32の端部と軸受け34の間に介在される円筒状のボス部50を有するドラム本体15aと、そのドラム本体の前面に固定される環状部材15bとから構成される。ドラム本体15aは、前記ボス部50と、その端部から半径方向外側に拡がる円板部51とからなる。円板部51の外側にはケーブル52が係合する段部53が設けられ、背面側には回転内歯ギヤ43が嵌合する凹部54が設けられている。環状部材15bは、円板部51の前面にネジなどで固定されている。環状部材15bがドラム本体15aに取り付けられると、両者の間に段部53を底とするケーブルを案内する案内溝が形成される。この案内溝はかなり深いため、ケーブル52を二重以上に巻き取ることもできる。
【0034】
円板部51の外周縁の近辺には、ケーブル52の端部に連結されるケーブルエンド(図1および図2の符号55)を係止するための孔56が形成されている。環状部材15bの対応する部位には、U字状の切り欠き57が形成されている。図1のケーブルエンド55は円柱状の部材で、ケーブル52の軸心と直角方向で固定されている。ケーブル52としては、複数本の金属素線を撚り合わせたもの、とくにいわゆる引きコントロールケーブルの内索として用いられているものが用いられる。
【0035】
上記のように構成されるケーブル駆動装置10は、図2においてモータMの出力軸Maが時計方向(矢印P1)に回転すると、第1平歯車21および第2平歯車22が反時計方向(矢印P2)に回転する。それにより第3平歯車23およびウォームギヤ25が時計方向(矢印P3)に回転する。その間、回転数は約1/10倍程度に減速されている。そしてウォームギヤ25の回転により、ウォームホイール6が減速されて図1の矢印P4方向に回転し、図4bの偏心部41が同方向(矢印P4)方向に回転する。
【0036】
通常の状態では図1のロックネジ39がネジ取り付け部11aにねじ込まれ、その先端がロックプレート38の凹凸部46の凹部に係合している。それによりロックプレート38および静止内歯ギヤ40の回転が拘束されている。この状態で偏心部41が回転すると、外歯ギヤ42が静止内歯ギヤ40および回転内歯ギヤ43と噛み合いながら、それらの内面に沿って転動(自転+公転)する。そしてその公転時に、静止内歯ギヤ40の歯と回転内歯ギヤ43の歯を互いに順に重ね合わせていく。そのとき、回転内歯ギヤ43の歯の幅が静止内歯ギヤ40の幅よりも小さいため、回転内歯ギヤ43をその分回転させる。そして外歯ギヤ42が1回公転すると、1歯分だけ回転内歯ギヤ43を同方向(矢印P4)に回転させることになる。それにより第2減速機14では大きく減速される。
【0037】
回転内歯ギヤ43が回転すると、ドラム15が矢印P4方向に回転し、図1のケーブル52がドラム15に巻き取られる。それにより、ケーブル52を介して被操作部材(図示していない)を引き操作することができる。前記モータMが逆回転する場合は、前述とは逆にドラム15が回転し、ケーブル52を送り出す。それにより被操作部材のリターンスプリングなどでケーブルが引き出される。
【0038】
図6は前記ケーブル駆動装置10を用いた電動式パーキングブレーキ60を示している。このものはホイール61、61のブレーキレバーに連結されるリアケーブル62、62と、その両端に連結されるイコライザ63と、そのイコライザに連結されるフロントケーブル64とを備えている。なおリアケーブル62やフロントケーブル64は、導管内に引きケーブル(内索)を摺動自在に通したプルコントロールケーブルが用いられる。これらの構成は従来公知である。この電動式パーキングブレーキ60では、前記ケーブル駆動装置10は、フロントケーブル64をドラムに巻き取って引き操作するために用いられる。
【0039】
なお、図6の符号SWは、ケーブル駆動装置10のモータの回転、逆方向の回転および停止を遠隔操作するためのスイッチであり、符号66は、図1のロックネジ39を遠隔操作するための解除レバーである。ネジ99の遠隔操作は、たとえばトルクケーブルなどで行うことができる。
【0040】
この電動式パーキングブレーキ60は、スイッチSWの入り切り操作で、フロントケーブル64を引き操作したり緩めたりすることにより、ブレーキをパーキングかけたり、解除したりすることができる。すなわちモータを回転させてドラムに巻き取ることにより、フロントケーブル64およびリアケーブル62をブレーキレバーのリターンスプリングの付勢力に抗して引き操作し、ブレーキをかける。そしてモータを逆回転させることにより、ドラムを逆に回転させ、ブレーキレバーのリターンスプリングの付勢力でフロントケーブル64をドラムから引き出す。他方、電気系統の故障や電圧低下などの電動失陥のときは、解除レバー66を操作することにより、ギヤのロック機構が解放されるので、ブレーキを解除することができる。
【0041】
また、バッテリの電圧低下などの電気系統の故障が生じたときは、図1のロックネジ39を緩めることより、ロックプレート38の回転をフリーにする。それによりケーブルの牽引力が解放され、ブレーキが解除される。
【0042】
前記ケーブル駆動装置10は、第1減速機13として平歯車減速機とウォームギヤ減速機とを組み合わせている。また、第2減速機14として偏心軸まわりに設けた外歯ギヤ、静止内歯ギヤおよび回転内歯ギヤを有する差動歯車(ディファレンシャルギヤ)減速機を採用しているので、減速比が高く、スペースを要しない。また、しかもロック解除用のロックネジ39で静止内歯ギヤを拘束する構成を採用しているので、万一の時にも外部から自己拘束作用を解除することができる利点がある。
【0043】
図7〜10に示すケーブル駆動装置70は、第1減速機として平歯車減速機を用いず、ウォーム減速機のみを用いている点を除けば、図1〜5のケーブル駆動装置10と実質的に同じである。そのため、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0044】
図7および図8に示すように、モータMはハウジング本体11に入らない大きいものを用いており、モータMの出力軸に直接ウォームギヤ(図9の符号25参照)を連結している。すなわちのウォームギヤ減速機は、図1のウォームギヤ減速機より減速比が大きいものを用いており、そのためより大きいモータMを採用している。モータMは、その出力軸がハウジングの取り付け面に対して斜め方向になるように取り付けられている。そしてウォームギヤはウォームホイール(図9の符号26)の下側に入り込むようにしている。
【0045】
図9に示すように、ハウジング本体11内に偏心軸32が回転自在に設けられ、偏心軸32の両端は軸受け33、34を介してハウジング本体11および蓋体12によって支持されている。なお、偏心軸32の一端はブッシュ44を介してドラム15のボス部50によって回転自在に支持され、そのドラムのボス部は軸受け34を介して蓋体12によって回転自在に支持されている。ドラム15のボス部50の端部にはロータリエンコーダ71などの回転検出センサが取り付けられている。このロータリエンコーダ71は、ケーブルストロークを検出するためのものである。
【0046】
前記偏心軸32の端部近辺には、前述のウォームホイール26が嵌合され、スプリングピン72などで固定されている。偏心軸32の偏心部41の周囲には、略円筒状の外歯ギヤ42がブッシュ73を介して回転自在に嵌合している。静止内歯ギヤ40はハウジング本体11の内面にブッシュ74を介して回転自在に嵌合している。この静止内歯ギヤ40は、図4aに示すように、ロックプレート38と一体に構成されている。また、図10bに示すように、回転内歯ギヤ43はリング状に構成され、ドラム15の内面に矩形状の凹凸部75によって嵌合固定している。
【0047】
ドラム15の外周には扇状の突起76が設けられており、その一端近辺にケーブルエンドを係止するU字状の係止溝77が形成されている。そしてその扇状の突起76の外周に、ケーブルを巻き取るための案内溝78が形成されている。図7に示すように、ロックプレート38の外周の凹凸部46には、ロックピース39aが係合しており、ロックネジ39はロックピース39aが抜けるのを防ぐためにハウジング本体11に螺合している。
【0048】
図10aおよび図10bからわかるように、静止内歯ギヤ40、回転内歯ギヤ43および外歯ギヤ42の歯形は、サイクロイドないしそれに似た歯形が採用されている。ただしインボリュート歯形、サークリュート歯形など、任意の歯形を採用することができる。上記のように構成されるケーブル駆動装置70の作用効果は、図1の場合と実質的に同じである。
【0049】
前記実施形態では、第2減速機の出力部材としてケーブルを巻き取るドラム15を採用し、そのドラム15にケーブルの端部を係止しているが、第2減速機の出力部材としてケーブルを引き操作するレバーなどを採用することもできる。また、本発明のケーブル駆動装置は、電動式パーキングブレーキの他、電動ウインチなどの牽引トルクの保持機構を必要とする種々の操作機器に用いることもできる。
【0050】
図11に示す電動式パーキングブレーキシステム80は、ケーブル駆動装置(アクチュエータ)81と、そのケーブル駆動装置の出力レバー82に取り付けられた荷重センサ・ユニット83と、その荷重センサ・ユニットに連結されるフロントケーブル64と、そのフロントケーブルに連結されるイコライザ63と、そのイコライザに連結される一対のリアケーブル62と、前記ケーブル駆動装置81のモータを制御するコントローラ84と、ケーブル駆動装置のロックを遠隔操作で解除するためのエマージェンシ・レバー85とを備えている。このシステム80は、ケーブル駆動装置81の構成および荷重センサ・ユニット83を除いて図6の電動式パーキングブレーキと実質的に同じである。そのため、異なる点を中心にして説明し、同じ点については説明を省略する。
【0051】
前記ケーブル駆動装置81は、図12aおよび図12bに示すように、第1減速機として図1のケーブル駆動装置10の場合と同様に、平歯車(ヘリカルギヤ、山歯歯車を含む)を組み合わせた減速機13aとウォーム減速機13bとを採用している。一方、第2減速機には遊星歯車減速機86を採用している。すなわちウォーム減速機13bのウォームギヤ25は、一部にサンギヤ87aが形成された軸87に同心状に取り付けられており、そのサンギヤ87aの周囲にたとえば4個の遊星ギヤ88を保持するキャリア89が回転自在に支持されている。キャリア89は左右の円板89a、89bで4本の支持ピン89cの両端を支持し、4本の固定ピン89dで間隔を保持するように結合したものである。そして遊星ギヤ88と噛み合う内歯ギヤ90がハウジング本体11に回転可能に設けられている。なお図12a、図12bの符号Mはモータである。
【0052】
前記ハウジング本体11およびその外側に設けたL字状の支持ブラケット91には、内歯ギヤ90の回転を拘束するためのロックピン92が軸方向に移動自在に設けられている。そのロックピン92は、バネ93によって常時内歯ギヤ90側に付勢されており、それによりロックピン92の先端は、通常は内歯ギヤ90の外周に形成した係合溝90aと係合している。さらにロックピン92の外側の端部には、プルコントロールケーブル93の内索94の一端が係止され、その他端は図11のエマージェンシ・レバー85に連結されている。それによりエマージェンシ・レバー85を操作してロックピン92と内歯ギヤ90の係合を外し、ロックを解除することができる。内歯ギヤ90のロックおよびロックの解除は、図1の装置10におけるロックネジ39と実質的に同じである。
【0053】
図12bに示すように、前記軸87の先端はハウジング本体11の側壁を貫通して外に突出しており、その先端に前述の出力レバー82が固定されている。その出力レバー82には、図11に示すように、前述の荷重センサ・ユニット83の一端が回動自在に取り付けられ、他端にフロントケーブル64の一端がケーブルエンド64aで回動自在に係止されている。この荷重センサ・ユニット83としては、たとえばロードセルあるいは歪みゲージなど、フロントケーブル64に加わる引っ張り荷重を電気的に検出することができる荷重センサを用いている。ロードセルの場合は、歪みに応じて電気抵抗が変化することを利用し、ホイーストンブリッジの一つの抵抗として回路に組み込んで用いる。そして通常はケーブルの張力がゼロの状態でゼロ点調整をした後、張力が加わったときの電気抵抗の変化で歪みを検出する。その歪みは、フロントケーブル64の張力と比例するので、ブレーキ操作力を示す値として利用できる。
【0054】
この電動式パーキングブレーキシステム80では、その荷重センサの出力をコントローラ84内の制御回路を介してモータMの電気抵抗の出力をコントローラ84内で処理してモータMを制御している。すなわち、ケーブル駆動装置のモータがブレーキをかけるようにフロントケーブルを引くと、図13のブレーキ荷重曲線に示すように、ケーブルの弾性伸びを吸収するために、はじめにケーブルの移動に対してほぼ無荷重で移行する領域R1がある。また、通常はブレーキドラムとブレーキドラムシューの間にわずかに隙間があるので、それらが接触するまではブレーキシューのリターンスプリングに抗してケーブル荷重が増加する。そしてブレーキドラムとブレーキシューとが確実に接触した時点(荷重変化点A)で荷重が急激に増加し、実際のブレーキング動作に入り、ケーブルのストロークはケーブル自体あるいはケーブル駆動装置などの弾性変形に抗してブレーキ力を増大させていくことになる。したがってたとえば最終的にケーブル荷重(縦軸)がB点に達しても、ブレーキ動作には「B−A」の荷重しか伝わらず、初期荷重(C点)から荷重変化点(A点)までの荷重はブレーキ動作に寄与していない。
【0055】
また、初期荷重(C点)および荷重変化点(A点)は、ケーブルの永久伸びやブレーキシューなどの摩耗により、長期の使用によって変化する。この実施形態では、荷重センサの出力信号でブレーキ買う卯を検出すると共に、荷重センサの校正(ゼロセット)を毎回差動じにブレーキ線図に特有の荷重変化点を読みとり、リセットすることにより、正確なブレーキ作動力を検出し、あらかじめ設定した適切なブレーキ力を得るようにしている。
【0056】
すなわちブレーキ作動時には、図14aに示すように、ブレーキ固定側にモータを回転させ(第1ステップS1)、ついで出力信号の増加率を随時読みとり、荷重変化点(A点)を特定する(第2ステップS2)。そしてその時点で出力値をゼロに校正する(第3ステップS3)。そして校正後の出力値があらかじめ設定したブレーキ力に達したか否かを判断しながらモータの回転を継続し(第4ステップS4)、所定のブレーキ力に達した時点でモータを停止させる(第5ステップS5)。このようにすることにより、ケーブルの伸びやブレーキシューの摩耗などによる初期荷重の変動や、荷重変化点の変動によらない正確な荷重制御が可能になる。
【0057】
また、図14bに示すブレーキ解除のときは、ブレーキ解除側にモータを回転させ(第11ステップS11)、ついで出力信号の減少率を随時読みとり、荷重変化点(A点)を特定し(第12ステップS12)、出力値をゼロに校正する(第13ステップS13)。そして校正後の出力値があらかじめ設定した初期力まで減少したか否かを判断しながらモータの回転を継続し(第14ステップS14)、所定の初期力まで減少した時点でモータを停止させる(第15ステップS15)。このようにすることにより、ブレーキ荷重が確実になくなった状態で自動車を走行させることができる。そのため、いわゆる引きずりトルク(ブレーキ解除の状態でブレーキシューとブレーキドラムが接触することにより残っているトルク)でブレーキシューの消耗を早めたり、抵抗により燃費効率が減少したりする問題を解消することができる。
【0058】
前記コントローラ84は、荷重センサ・ユニット83のアナログ出力をデジタル信号に変換するA/D変換器、その出力信号を順次保存するランダムアクセスメモリ、好ましいブレーキ力および初期力を保存する不揮発性メモリ、測定したや図14の制御プロセスのプログラムを保存するリードオンリーメモリ、それらの信号に基づいてモータの回転トルクの信号を演算して出力する中央処理装置、得られたデジタル出力をモータで使用する電圧、電流、デューティ比などのアナログ信号に変換するD/A変換器、電源装置などを備えており、従来公知のマイコンによる制御システムで実現することができる。
【0059】
なお、変化点(A点)を求める場合、所定の時間ごとに出力値を求め、逐次前回の出力値との差を演算し、あらかじめ設定した「差」よりも大きい差になったときに変化点に達したと判断させることもできる。
【0060】
前記のようにして求めた正確なブレーキ荷重は、たとえば自動車が斜面に停車したときに傾斜センサからの信号に基づいてブレーキ荷重を増加させたり、ブレーキ荷重が所定値に達しないことをアラーム音や警告ランプなどで運転者に知らせるなど、自動車の安全な運転に利用することができる。
【0061】
前記電動式パーキングブレーキ80では、第2減速機13に遊星ギヤ減速機を用いたケーブル駆動装置81を採用しているが、図1あるいは図7〜9の作動歯車減速機を第2減速機に用いたケーブル駆動装置10、70を用いてもよい。その場合は荷重センサ・ユニット83は、ハウジング本体から出てくるフロントケーブル64の途中に設けるか、イコライザ63側に設ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル駆動装置の一実施形態を示す一部切り欠き平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】そのケーブル駆動装置の第2減速機を示す要部側面図である。
【図4】図4aおよび図4bはそれぞれ図3のIVa−IVa線断面図およびIVb−IVb線断面図である。
【図5】図3の第2減速機の組立前の斜視図である。
【図6】本発明のケーブル駆動装置を用いた電動式パーキングブレーキの実施形態を示す系統図である。
【図7】本発明のケーブル駆動装置の他の実施形態を示す正面図である。
【図8】そのケーブル駆動装置の平面図である。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】図10aおよび図10bはそれぞれ図9のXa−Xa線断面図およびXb−Xb線断面図である。
【図11】本発明の電動式パーキングブレーキシステムの実施形態を示す平面図である。
【図12】図12aはそのシステムに用いられるケーブル駆動装置の正面図、図12bは図12aのXII−XII線断面図である。
【図13】そのシステムに用いられる荷重センサの出力を示すグラフである。
【図14】本発明の電動パーキングブレーキの制御装置の作動状態を示すフローチャートである。
【図15】従来のブレーキ用のアシスト装置の一例を示す平面図である。
【図16】従来の電動式のパーキングブレーキの他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ケーブル駆動装置
11 ハウジング本体
11a ネジ取り付け部
12 蓋体
13 第1減速機
14 第2減速機
15 ドラム
15a ドラム本体
15b 環状部材
M モータ
19 ピニオン
21 第1平歯車
22 第2平歯車
23 第3平歯車
24 回転軸
25 ウォームギヤ
26 ウォームホイール
27 ブラケット
28 軸
29 軸受け
30 スフェリカル軸受け
31 カップリング
32 偏心軸
33、34 軸受け
C1 回転中心
C2 線
35 太い部分
35a ネジ
36 軸受け
38 ロックプレート
38a 環状突起
39 ロックネジ
39a ロックピース
40 静止内歯ギヤ
41 偏心部
42 外歯ギヤ
43 回転内歯ギヤ
44 ブッシュ
45 スプリングピン
46 凹凸部
e 偏心量
50 ボス部
51 円板部
52 ケーブル
53 段部
54 凹部
55 ケーブルエンド
56 孔
57 切り欠き
60 電動式パーキングブレーキ
61 ホイール
62 リアケーブル
63 イコライザ
64 フロントケーブル
SW スイッチ
66 解除レバー
70 ケーブル駆動装置
71 ロータリエンコーダ
72 スプリングピン
73、74 ブッシュ
75 凹凸部
76 扇状の突起
77 係止溝
78 案内溝
80 電動パーキングブレーキシステム
81 ケーブル駆動装置
82 出力レバー
83 荷重センサ・ユニット
84 コントローラ
85 エマージェンシー・レバー
86 遊星歯車減速機
87 軸
87a サンギヤ
88 遊星ギヤ
89 キャリア
89a、89b 円板
89c 支持ピン
89d 固定ピン
90 内歯ギヤ
90a 係合溝
91 支持ブラケット
92 ロックピン
93 プルコントロールケーブル
94 内索
64a ケーブルエンド
A 荷重変化点
B ブレーキ荷重
C 初期荷重

Claims (6)

  1. ブレーキ部の被操作部材を引きコントロールケーブルを介してモータ駆動により操作するための、電動式パーキングブレーキなどに用いるケーブル駆動装置であって、
    (a)両方向に回転可能なモータと、
    (b)そのモータの出力軸に連結される第1減速機と、
    (c)その第1減速機の出力によって回転駆動される第2減速機と、
    (d)その第2減速機の出力によって回転駆動されるケーブル操作部
    とを有し、
    (e)前記第2減速機が、第1減速機の出力部と連結される偏心軸と、その偏心軸の偏心部に回転自在に設けられる外歯ギヤと、その外歯ギヤの外周に偏心軸の回転中心と同心状に配置され、外歯ギヤとそれぞれ噛み合う静止内歯ギヤおよび回転内歯ギヤとを備え、静止内歯ギヤの歯数と回転内歯ギヤの歯数とが異なっている、
    ケーブル駆動装置。
  2. 前記静止内歯ギヤが自軸周りに回転自在に設けられると共に、通常の状態では静止内歯ギヤの回転を拘束し、非常時には拘束を解除することができるロック手段をさらに備えている請求項1記載のケーブル駆動装置。
  3. 前記第1減速機が、モータ側の平歯車減速機と、第2減速機側のウォームギヤ減速機と含んでいる請求項1記載のケーブル駆動装置。
  4. ブレーキ操作力を検出する手段と、ブレーキ操作量を検出する手段と、ブレーキ操作量に対するブレーキ操作力の変化の割合を読みとる手段と、その変化の割合を読みとる手段の出力に基づいて変化が急変する荷重変化点を特定する手段と、その荷重変化点で前記ブレーキ荷重を出力する手段の出力をゼロ点に校正し、校正後のゼロ点を基準としてブレーキ荷重を出力する手段とを備えているブレーキ荷重測定装置。
  5. ブレーキ部の被操作部材を引きコントロールケーブルを介してモータ駆動により操作するための電動式パーキングブレーキブレーキの制御装置であって、
    請求項4記載のブレーキ荷重測定装置と、
    適切なブレーキ荷重を設定する手段と、
    前記電動パーキングブレーキのモータが引きコントロールケーブルを引き操作しているときに、設定されたブレーキ荷重と前記ブレーキ荷重測定手段の出力とを比較し、その出力が設定されたブレーキ荷重に達したときにモータを停止させる手段とを備えている電動パーキングブレーキの制御装置。
  6. 適切な初期荷重を設定する手段と、
    前記電動パーキングブレーキのモータが引きコントロールケーブルを引く力を緩める操作をしているときに、設定されたブレーキ荷重と前記ブレーキ荷重測定手段の出力とを比較し、その出力が設定された初期荷重に達したときにモータを停止させる手段とを備えている請求項5記載の制御装置。
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