JP5452186B2 - 係合部材支持構造及びウエビング巻取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クラッチ等におけるパウル等の係合部材を支持するための係合部材支持構造及びこのようなクラッチを介して駆動手段の駆動力をスプールに伝えてスプールを回転させることができるウエビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に開示されたウエビング巻取装置では、モータとスプールとの間にクラッチが介在しており、モータの駆動力でクラッチのベースプレートが巻取方向に回転すると、ベースプレートに設けられたパウルが回動して回転盤に係合する。この状態で更にベースプレートと共にパウルが巻取方向に回転すると回転盤がパウルに押圧されて巻取方向に回転し、パウルがアダプタの外歯に噛み合う。パウルはスプールに対して相対回転不能な状態でスプールに繋がっているので、この状態でベースプレートと共にパウルが巻取方向に回転すると、パウルに押圧されたアダプタが巻取方向に回転してスプールが巻取方向に回転する。これにより、ウエビングベルトがその長手方向基端側からスプールに巻き取られる。
特開2004−42788の公報
ところで、ベースプレートと共に巻取方向に回転するパウルが停止状態のアダプタに噛み合った際には、パウルがアダプタを押圧する押圧力に応じた反力がパウルに作用する。このため、パウルを回動可能に支持するためにベースプレートのベース部に設けられたボスを、充分に太く形成して上記の反力に耐え得る強度を付与している。しかしながら、ボスを太くすることでボスの外周部とパウルに形成された円孔の内周部との間の摩擦が大きくなり、パウルが回動する際のロスが大きくなる。
本発明は、上記事実を考慮して、パウルのような係合部材に第2回転体(回転体)から付与される力の影響を軽減でき、しかも、軸部の外周部及び軸受部の内周部との間の抵抗に起因した係合部材の回動ロスを小さくできる係合部材支持構造及びウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る係合部材支持構造は、前記スプールに直接又は間接的に繋げられて前記スプールに回転を伝え又は前記スプールからの回転が伝わる回転体の回転半径方向外側に設けられた支持体に所定の回動中心周りに回動可能に設けられ、前記回動中心周りの一方の係合方向へ回動することで前記回転体に係合して、前記回転体を回転させ又は前記回転体の回転を規制する係合部材を回動可能に支持する係合部材支持構造であって、前記支持体及び前記係合部材の何れかの一方に形成された軸部と、前記軸部を嵌挿可能に前記支持体及び前記係合部材の何れかの他方に形成されて前記軸部が嵌挿されることで前記係合部材が前記支持体における支持位置で前記支持体に回動可能に支持されると共に、内周面のうち、前記係合部材が前記回転体に係合した状態で前記係合部材が前記回転体から受ける力の向きに対応する方向を向く面と前記軸部の外周面との間に隙間が形成された軸受部と、を設けている。
請求項1に記載の本発明に係る係合部材支持構造によれば、回転体の回転半径方向外側では、支持体に係合部材が回動可能に支持されており、係合部材が支持体に対して回動方向の一方である係合方向へ回動すると、回転体に係合部材が係合する。これにより、例えば、支持体の変位が係合部材を介して回転体に伝わり回転体が回転し、又は、上記のように係合部材が回転体に係合することで回転体の回転が規制される。
ところで、係合部材が回転体に係合することで支持体の変位を回転体に伝える構成や、係合部材が回転体に係合することで回転体の回転を規制する構成では、係合部材が回転体に係合した際に押圧力や押圧反力等の力を係合部材が回転体から受ける。
ここで、本発明に係る係合部材支持構造では、このように、係合部材と回転体とが係合した状態では、軸受部の内周面のうち回転体から係合部材に付与される力の向きに対応した方向を向く面と軸部に嵌挿された軸部の外周面との間に隙間が形成される。このため、上記の力の全て又は大部分が軸部に伝わらない。このため、このような回転体から係合部材に伝えられる力に抗する機械的強度を軸部に付与しなくてもよい。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端側が係止されて巻取方向に回転することにより前記ウエビングベルトをその長手方向基端側から巻き取って格納するスプールと、駆動力で出力軸を回転させる駆動手段と、前記出力軸に直接又は間接的に繋げられ、前記出力軸の回転が伝えられて回転する第1回転体と、前記スプールに直接又は間接的に繋げられ、前記第1回転体の回転が伝えられることで回転し、更に、この回転を前記スプールに伝えて前記スプールを回転させる第2回転体と、前記第1回転体の回転中心から半径方向外方へ離間した位置で前記第1回転体に対して回動可能に前記第1回転体に支持され、前記第1回転体に伴われて前記第1回転体の回転中心周りに回転すると共に、所定方向への前記第1回転体の回転により前記第1回転体における支持位置を中心に所定の係合方向へ回動して前記第2回転体に係合し、前記第1回転体の前記所定方向の回転を前記第2回転体に伝えて前記第2回転体を回転させる係合部材と、を有し、更に、前記第1回転体及び前記係合部材の何れかの一方に形成された軸部と、前記軸部を嵌挿可能に前記第1回転体及び前記係合部材の何れかの他方に形成されて前記軸部が嵌挿されることで前記係合部材が前記支持位置で前記第1回転体に回動可能に支持されると共に、内周面のうち、前記係合部材が前記第2回転体に係合した状態で前記係合部材が前記第2回転体から受ける反力の向きに対応する方向を向く面と前記軸部の外周面との間に隙間が形成された軸受部と、を設けている。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、駆動手段から駆動力が出力されて出力軸が回転すると、この出力軸の回転が第1回転体に伝えられて第1回転体が所定方向へ回転する。第1回転体の回転中心からその半径方向外側に変位した所定位置には係合部材が設けられており、第1回転体が回転すると係合部材が第1回転体に伴われて回転する。また、係合部材が設けられた第1回転体の所定位置では第1回転体に軸部又は軸受部が設けられており、軸部及び軸受部のうちには第1回転体に設けられていない方は係合部材に設けられ、軸部が軸受部に支持されることで第1回転体に対して係合部材が回動可能に支持される。
上記のように、所定方向に第1回転体が所定方向に回転すると、係合部材は第1回転体と共に回転しつつ軸受部又は軸部の軸心周りに係合方向へ回動する。この係合部材の係合方向への回動によって係合部材が第2回転体に係合する。この係合部材と第2回転体との係合状態で第1回転体と共に係合部材が所定方向へ回転すると、係合部材が第2回転体を押圧して第2回転体を所定方向へ回転させる。この第2回転体は直接又は間接的にスプールに繋がっており、係合部材を介して第1回転体から第2回転体へ伝えられた回転は、更にスプールに伝えられてスプールが回転する。
例えば、スプールから引き出されたウエビングベルトを乗員が装着した状態で、第1回転体、係合部材、及び第2回転体を介して駆動手段からスプールに伝わった回転力が巻取方向の回転力であれば、ウエビングベルトがその基端側からスプールに巻き取られ、これにより、乗員に装着されているウエビングベルトの僅かな弛み、所謂「スラック」が解消される。
ところで、上記のように第1回転体と共に係合部材が所定方向へ回転しつつ第1回転体に対して係合部材が回動して係合部材が第2回転体に係合した際には、係合部材は第2回転体からの反力を受ける。
ここで、本発明に係るウエビング巻取装置では、このように、係合部材と第2回転体とが係合した状態では、軸受部の内周面のうち第2回転体から係合部材に付与される反力の向きに対応した方向を向く面と軸部に嵌挿された軸部の外周面との間に隙間が形成される。このため、上記の反力の全て又は大部分が軸部に伝わらない。このため、このような第2回転体から係合部材に伝えられる反力に抗する機械的強度を軸部に付与しなくてもよい。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項2に記載の本発明において、前記軸受部を内周形状が円形とされた円孔とし、前記軸部の外周面のうち前記反力の方向を向く側及びその近傍の面を、曲率半径が前記軸受部の内周部における半径寸法に略等しい曲面とし、前記軸部の外周面のうち前記反力の向きとは反対方向を向く側及びその近傍の面を、前記軸部の中心からの寸法が前記軸受部の内周部における半径寸法よりも充分に短い曲面又は平面としている。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、係合部材又は第1回転体に形成された軸受部は、その内周形状が円形の円孔とされる。
一方、係合部材及び第1回転体のうち軸受部が形成されていない方に設けられた軸部は、その外周面のうち係合部材が第2回転体から受ける反力の方向を向く側及びその近傍の面が曲面とされている。この反力の方向を向く側及びその近傍での軸部の外周面の曲率半径は上記の軸受部の内周部の半径寸法に略等しく、このため、軸受部の中心軸線周りに軸部が回転可能に支持される。
これに対して、軸部の外周面のうち上記の反力の向きとは反対方向を向く側及びその近傍部分の面は曲面又は平面とされ、上記の曲率の中心からの寸法が軸受部の内周部における半径寸法よりも充分に短い。このため、軸部の外周面のうち上記の反力の向きとは反対方向を向く側及びその近傍部分の面は、軸受部の内周面から離間している。これにより、軸部の外周部と軸受部の内周部との間に隙間が形成され、上記の反力の全て又は大部分が軸部に伝わらない。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項3に記載の本発明において、前記軸部の外周部において前記曲率半径が前記軸受部の内周部における半径寸法に略等しい曲面とされた範囲を前記曲率中心周りに180度以上に設定している。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、軸部の外周部において曲率半径が円孔の内周部における半径寸法に略等しい曲面とされた範囲が、その曲率中心周りに180度以上に設定される。このため、軸受部の半径方向に係合部材が変位しようとすると、軸部の外周部及び軸受部の内周部うち、係合部材に設けられた方が第1回転体に設けられた方に干渉される。これにより、軸受部の半径方向への係合部材の不要な変位が抑制される。
請求項5に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項2から請求項4の何れか1項に記載の本発明において、前記係合部材に対して前記反力の向きに応じた方向の外側に設けられ、前記反力を受けた前記係合部材に対して前記係合部材の外側から干渉する支持部を備えている。
請求項5に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、係合部材と第2回転体とが係合した状態で係合部材が第2回転体からの反力を受けて変位しようとすると、係合部材の外側に設けられた支持体が係合部材に干渉する。これにより、係合部材の変位が規制される。このように、係合部材を変位させようとする反力は、係合部材の外側の支持体に受けられるので、軸部と軸受部との関係はあくまでも係合部材を回転可能に支持していればよく、上記の反力に抗する機械的強度を付与しておかなくてもよい。
以上説明したように、本発明では第2回転体や回転体から係合部材に付与される力の影響を軽減でき、しかも、軸部の外周部及び軸受部の内周部との間の抵抗に起因した係合部材の回動ロスを小さくできる。
本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部の構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部の構成を拡大した側面図である。 第2回転体に係合部材が係合した状態を示す図2に対応した側面図である。 干渉片のギヤボックスに装着した状態を示す斜視図である。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置10の構成が分解斜視図により示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置10は、例えば、車両の骨格部材や補強部材等の車体構成部材に固定されるフレーム12を備えている。フレーム12は車体への取付状態で略車両前後方向に沿って互いに対向する脚板14、16を備えている。
これらの脚板14、16の間にはスプール18が設けられている。スプール18は軸方向が脚板14と脚板16との対向方向に沿った略円筒形状に形成されている。このスプール18には長尺帯状に形成されたウエビングベルト20の長手方向基端部が係止されている。スプール18は、その中心軸線周りの一方である巻取方向に回転することで、ウエビングベルト20をその長手方向基端側から巻き取って格納し、例えば、乗員が身体にウエビングベルト20を装着するにあたってウエビングベルト20を引っ張ると、スプール18に巻き取られているウエビングベルト20が引き出されつつ、巻取方向とは反対の引出方向にスプール18が回転する。
スプール18の内側には図示しないトーションシャフトが設けられている。トーションシャフトは軸方向がスプール18の軸方向に沿った棒状の部材とされている。トーションシャフトは、脚板14側の端部よりも脚板16側でスプール18に対して同軸的な相対回転が不能な状態でスプール18に連結されている。
また、脚板14の脚板16とは反対側にはロック手段としてのロック機構22のハウジング24が脚板14に取り付けられており、上記のトーションシャフトの脚板14側の端部は、スプール18の中心軸線周りに回転自在にハウジング24に直接又は間接的に支持されている。ハウジング24の内側には、車両が急減速状態になった場合に作動し、作動することでトーションシャフトの脚板14側の端部が引出方向へ回転することを規制する所謂「VSIR機構」を構成する各種部品や、トーションシャフトが急激に引出方向に回転することで作動し、作動することでトーションシャフトの脚板14側の端部が引出方向へ回転することを規制する所謂「WSIR機構」を構成する各種部品が収容されている。
さらに、脚板14の脚板16とは反対側には強制引張手段としてのプリテンショナ26が設けられている。プリテンショナ26は車両急減速状態で作動し、作動することで、上記のトーションシャフトの脚板14側の端部又はスプール18に対して巻取方向への回転力を付与して、スプール18を強制的に巻取方向へ回転させる。
一方、脚板14と脚板16との間のスプール18の下側には駆動手段としてのモータ40が設けられている。モータ40は図示しない制御手段としてのECUを介して車両に搭載されたバッテリーと、車両の前方で走行する他の車両や、車両前方の障害物までの距離を測定するレーダ装置等の前方監視装置に電気的に接続されている。前方監視装置から出力された電気信号に基づき、車両の前方で走行する他の車両や車両前方の障害物までの距離が一定値未満になったとECUが判定すると、ECUがモータ40を作動させる。モータ40は出力軸42の軸方向がスプール18の軸方向と同じ向きとされており、出力軸42の先端側は脚板16に形成された図示しない透孔を通過して脚板16の外側(脚板16の脚板14とは反対側)に突出している。
さらに、脚板16の脚板14とは反対側には駆動力伝達機構50が設けられている。駆動力伝達機構50は脚板16の脚板14とは反対側で脚板16に取り付けられた保持手段としてのギヤボックス52を備えている。ギヤボックス52は脚板16とは反対側へ向けて開口した凹形状に形成されている。このギヤボックス52の底部には孔部54が形成されており、脚板16の孔部を通過したモータ40の出力軸42が孔部54を通過してギヤボックス52の内側に入り込んでいる。
ギヤボックス52に入り込んだ出力軸42の先端側には、外歯で平歯のギヤ56が出力軸42に対して同軸的且つ一体的に取り付けられている。このギヤ56の側方では、ギヤボックス52の底部に支持軸58が形成されている。支持軸58は軸方向が出力軸42の軸方向と同じ向きとされている。この支持軸58には二段ギヤ60が支持軸58周りに回転自在に支持されている。二段ギヤ60は外歯で平歯の大径ギヤ62を備えている。大径ギヤ62はギヤ56よりも大径で且つギヤ56よりも歯数が多く設定されておりギヤ56に噛み合っている。大径ギヤ62の軸方向側方には、大径ギヤ62よりも小径とされた外歯で平歯の小径ギヤ64が大径ギヤ62に対して同軸的且つ一体的に形成されている。この二段ギヤ60の回転半径方向側方では、ギヤボックス52の底部に支持軸68が形成されている。
支持軸68は軸方向が出力軸42や支持軸58の軸方向と同じ向きとされている。この支持軸68には二段ギヤ70が支持軸68周りに回転自在に支持されている。二段ギヤ70は外歯で平歯の大径ギヤ72を備えている。大径ギヤ72は小径ギヤ64よりも大径で且つ小径ギヤ64よりも歯数が多く設定されており小径ギヤ64に噛み合っている。大径ギヤ72の軸方向側方には、大径ギヤ72よりも小径とされた外歯で平歯の小径ギヤ74が大径ギヤ72に対して同軸的且つ一体的に形成されている。この二段ギヤ70の回転半径方向側方では、ギヤボックス52の底部に支持軸78が形成されている。
支持軸78は軸方向が出力軸42や支持軸58、68の軸方向と同じ向きとされている。この支持軸78には外歯で平歯のギヤ80が支持軸78周りに回転自在に支持されている。ギヤ80は小径ギヤ74よりも大径で且つ小径ギヤ74よりも歯数が多く設定されており小径ギヤ74に噛み合っている。
ギヤ80の回転半径方向側方にはクラッチ90が設けられている。クラッチ90は第1回転体又は支持体としての入力ギヤ92を備えている。入力ギヤ92は底壁部94を備えている。底壁部94には円孔96が形成されている。円孔96に対応してギヤボックス52に底部にはリング状の支持部98が形成されている。円孔96は入力ギヤ92の底部から脚板14とは反対側へ向けて立設されている。また、支持部98は、その中心軸線が上記のスプール18の中心軸線に対して略同軸となるように形成されている。
この支持部98は円孔96を貫通しており、底壁部94、すなわち、入力ギヤ92を支持部98の中心軸線周りに回転自在に支持している。底壁部94の外周部には、外歯で平歯のギヤ部100が形成されている。ギヤ部100は、底壁部94の円孔96に対して同軸的に形成されていると共に、上記のギヤ80よりも大径で、しかも、ギヤ80よりも歯数が多く、ギヤ80に噛み合っている。上記のように、ギヤ80は、二段ギヤ70、60を介してモータ40の出力軸42に設けられたギヤ56に機械的に連結されているため、モータ40が作動し、その駆動力で出力軸42が回転すると、出力軸42の回転が減速されてギヤ部100に伝わり、ギヤ部100、すなわち、入力ギヤ92が回転する。
一方、ギヤ部100の内側には各々が軸部としての一対の支持軸102が設けられている。各支持軸102は軸方向が円孔96の軸方向と同じ向きとされ、入力ギヤ92の底壁部94から脚板16とは反対側へ向けて突出形成されている。これらの支持軸102は、円孔96の中心を介して互いに対向するように形成されている。これらの支持軸102には、係合部材としての連結パウル110が設けられている。各連結パウル110には軸受部としての円孔112が形成されている。円孔112には上記の支持軸102が通過しており、各連結パウル110は、対応する円孔112によって円孔112の中心軸線周りに回動可能に支持されている。
ギヤ部100の内側には第2回転体として、又は、請求項5に記載の本発明を構成する回転体としてのラチェットギヤ114が設けられている。ラチェットギヤ114は底壁部94の円孔96を通過してギヤ部100の内側に入り込んでいるアダプタ116に取り付けられている。アダプタ116は上述したトーションシャフトに対して相対回転不能な状態でトーションシャフトの脚板16側の端部に装着されており、ラチェットギヤ114はアダプタ116に対して相対回転不能な状態でアダプタ116に取り付けられている。このため、ラチェットギヤ114はアダプタ116及びトーションシャフトを介してスプール18に対する同軸的な相対回転が不能な状態で間接的にスプール18に連結されている。
このラチェットギヤ114の外周部には外歯のラチェット歯が形成されている。このラチェットギヤ114のラチェット歯に対応して、上記の連結パウル110には噛合部122が形成されている。連結パウル110は円孔112を貫通する支持軸102周りの一方へ回動することで、図3に示されるように、噛合部122がラチェットギヤ114の外周部へ接近して、ラチェットギヤ114のラチェット歯に噛合部122が噛み合う。ラチェットギヤ114のラチェット歯に噛合部122が噛み合った状態で入力ギヤ92が支持部98周りに巻取方向に回転すると、入力ギヤ92と共に巻取方向に回転する連結パウル110の噛合部122がラチェットギヤ114を巻取方向に押圧して、ラチェットギヤ114を入力ギヤ92と共に巻取方向に回転させる。
ここで、図2及び図3に示されるように、本実施の形態では支持軸102の外周形状が円形に形成されていない。すなわち、支持軸102の外周一部は平面部102Aとされている。この平面部102Aは、円形に形成された支持軸102を、その中心位置よりも半径方向にずれた位置で支持軸102の軸方向に支持軸102を削ったような構造とすることで形成されている。この平面部102Aは、図3に示されるような連結パウル110とラチェットギヤ114との噛合状態で、概ね、円孔112の中心からと連結パウル110とラチェットギヤ114との接触位置(噛合位置)の方を向くように形成されている。
これに対して、この平面部102Aを除いた支持軸102の外周面は曲面部102Bとされている。この曲面部102Bの曲率中心は上記の平面部102Aを支持軸102に形成せずに、支持軸102の外周面を円形とした場合の支持軸102の中心軸線の位置と同じ位置に設定されている。すなわち、支持軸102が円孔112の内側に入り込んだ状態では、曲面部102Bの曲率の中心と円孔112の中心とが略一致する。さらに、曲面部102Bは支持軸102の中心軸線周り(更に詳細に言えば、支持軸102に平面部102Aを形成せずに支持軸102の外周形状を円形とした場合の支持軸102の中心軸線周り)に180度以上の範囲に設定されている。
さらに、図2及び図3に示されるように、入力ギヤ92には支持部113が設けられている。この支持部113は、入力ギヤ92の回転半径方向に沿って連結パウル110よりも外側に設けられている。この支持部113には干渉部113Aが設けられている。この干渉部113Aは、連結パウル110に対して支持軸102における平面部102Aの面の向きとは反対側に形成されており、円孔112近傍の部分に対応して湾曲している。この干渉部113Aと連結パウル110とは接触しているか、又は、極僅かに離間しており、支持軸102における平面部102Aの面の向きとは反対側に連結パウル110が変位しようとすると干渉部113Aが連結パウル110に干渉する。
また、本実施の形態では、一方の支持軸102に対して他方の支持軸102は、入力ギヤ92の回転中心周りに180度ずれた状態で形成されている。これに対して、ラチェットギヤ114に形成された外歯のラチェット歯は奇数とされている。このため、一方の支持軸102に支持された連結パウル110の噛合部122がラチェットギヤ114のラチェット歯に噛み合うと、他方の支持軸102に支持された連結パウル110の噛合部122は、ラチェットギヤ114の回転周方向に沿ったラチェット歯の斜面の中間部に接してラチェット歯に噛み合わない。このような構成では、ラチェット歯の形成間隔の半分の角度だけラチェットギヤ114が回転すれば、何れかの連結パウル110の噛合部122がラチェットギヤ114のラチェット歯に噛み合う。
一方、上記の支持軸102に対する入力ギヤ92の回転周方向に沿った引出方向側では、底壁部94に支持ピン124が形成されている。これらの支持ピン124の各々にはリターンスプリング126が取り付けられている。リターンスプリング126は中間部がコイル状とされた捩じりコイルばねで、その一端は底壁部94に形成された図示しない係止部に係止されている。これに対して、リターンスプリング126の他端側は連結パウル110のスプリング当接部128に圧接しており、支持軸102周りの他方、すなわち、噛合部122をラチェットギヤ114の外周部から離間させる向きに連結パウル110を付勢している。
また、クラッチ90は一対の干渉片140を備えている。図4に示されるように、干渉片140は基部142を備えている。基部142は幅方向が干渉片140の高さ方向、更に言えばスプール18の軸方向に沿った細幅の板状に形成されている。この基部142に対応して上記のギヤボックス52の底部には外側保持リング146と内側保持リング148とが形成されている。
これらの外側保持リング146及び内側保持リング148は上記の支持部98に対して同軸のリング状に形成されており、脚板16とは反対側へ向けてギヤボックス52の底部から立設されている。上記の干渉片140の基部142は、この外側保持リング146と内側保持リング148との間に入り込んでいると共に、そのばね性によって外側保持リング146の内周部や内側保持リング148の外周部に圧接している。
また、基部142の幅方向一端部(すなわち、基部142が外側保持リング146と内側保持リング148との間に入り込んだ状態で支持部98の底部とは反対側の基部142の幅方向端部)における基部142の長手方向中央側からは干渉部152が延出されている。図2及び図3に示されるように、干渉部152に対応して入力ギヤ92の底壁部94には透孔154が形成されている。透孔154は支持軸102に支持された連結パウル110の噛合部122の近傍に形成されている。外側保持リング146と内側保持リング148との間に基部142が配置された干渉片140は、干渉部152が透孔154を通過しており、特に干渉片140の初期状態では入力ギヤ92の回転周方向に沿った噛合部122の巻取方向側で干渉部152が噛合部122と対向している。
一方、図1に示されるように、ギヤボックス52の脚板16とは反対側の開口端側には閉止板162が設けられている。閉止板162は図示しないボルトやねじ等の締結手段によってギヤボックス52に一体的に取り付けられている。ギヤボックス52に取り付けられた閉止板162は、ギヤボックス52の脚板16とは反対側の開口を閉止して、二段ギヤ60、70、80や入力ギヤ92(クラッチ90)の脱落を規制している。また、ギヤボックス52に取り付けられた閉止板162は、ギヤボックス52の開口を閉止するのみならず、入力ギヤ92における連結パウル110やリターンスプリング126を収容している側を閉止しており、入力ギヤ92内からの連結パウル110やリターンスプリング126の脱落を規制している。
さらに、閉止板162には閉止板162の厚さ方向に貫通した透孔164が形成されており、スプール18に対して同軸的にアダプタ116から突出形成された軸部166が透孔164を通過して閉止板162の外側に突出している。閉止板162の外側(閉止板162のギヤボックス52とは反対側)にはスプリングハウジング172が設けられている。
スプリングハウジング172はギヤボックス52に一体的に連結されている。透孔164を通過した軸部166はスプリングハウジング172の内側に入り込んで、スプリングハウジング172内に形成された図示しない軸受け部に回転自在に支持されている。また、スプリングハウジング172には図示しない渦巻きばねが収容されている。この渦巻きばねの渦巻き方向外側の端部はスプリングハウジング172に直接又は間接的に係止され、渦巻き方向内側の端部がスプリングハウジング172に入り込んだ軸部166に直接又は間接的に係止されている。
この渦巻きばねは、軸部166が引出方向に回転すると巻き締められ、軸部166を巻取方向に付勢する。通常の状態でスプール18から引き出されたウエビングベルト20をスプール18に巻き取らせて格納する際には、この渦巻きばねの付勢力でスプール18を巻取方向に回転させる。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本ウエビング巻取装置10の動作の説明を通して本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置10では、前方監視装置から出力された電気信号に基づき、車両の前方で走行する他の車両や、車両前方の障害物までの距離が一定値未満になったとECUが判定すると、ECUがモータ40を通電してモータ40を作動させる。モータ40が作動することで出力軸42が回転すると、出力軸42に設けられたギヤ56が出力軸42の回転を二段ギヤ60の大径ギヤ62に伝えて二段ギヤ60を回転させる。さらに、二段ギヤ60の小径ギヤ64は二段ギヤ70の大径ギヤ72に噛み合っているので、二段ギヤ60の回転は二段ギヤ70に伝えられて二段ギヤ70が回転する。この二段ギヤ70の回転は、小径ギヤ74に噛み合うギヤ80に伝えられ、更に、ギヤ80に噛み合うギヤ部100に減速して伝えられ、これにより、入力ギヤ92が巻取方向に回転する。
入力ギヤ92が巻取方向に回転することで、入力ギヤ92の底壁部94に形成された支持軸102が巻取方向に回転し、これにより、支持軸102に支持されている連結パウル110が入力ギヤ92と共に巻取方向に回転する。ここで、上記のように、連結パウル110を構成する噛合部122の巻取方向側には、初期状態での干渉片140の干渉部152が位置しているので、入力ギヤ92と共に連結パウル110が巻取方向に回転すると噛合部122が干渉部152に当接して干渉部152を巻取方向に押圧する。
干渉片140は自らの弾性に抗して基部142が湾曲した状態で外側保持リング146と内側保持リング148の間に入り込んで外側保持リング146と内側保持リング148とに圧接している。このため、基部142と外側保持リング146との接触部分及び基部142と内側保持リング148との接触部分における最大静止摩擦力を上回る大きさの力で基部142が押圧されないと、基部142が外側保持リング146と内側保持リング148との間を、その周方向に移動することはない。
このため、この状態では連結パウル110の噛合部122が干渉片140の干渉部152からの押圧反力を受けることでリターンスプリング126の付勢力に抗して支持軸102周りに回動し、噛合部122はラチェットギヤ114の外周部に接近する。各連結パウル110が上記のように回動することで、図3に示されるように、一方の連結パウル110の噛合部122がラチェットギヤ114のラチェット歯に噛み合うと、噛合部122がラチェットギヤ114のラチェット歯を巻取方向に押圧する。
さらに、この状態では、連結パウル110はこれ以上の回動が規制されているため、連結パウル110の噛合部122が干渉片140の干渉部152を押圧し続けることで干渉片140の干渉部152に付与される巻取方向への押圧力が基部142と外側保持リング146との接触部分及び基部142と内側保持リング148との接触部分における最大静止摩擦力を上回ると、干渉片140は外側保持リング146と内側保持リング148とに案内されて巻取方向に回転する。
これにより、入力ギヤ92が巻取方向に更に回転し、巻取方向への入力ギヤ92の回転が連結パウル110を介してラチェットギヤ114に伝わり、ラチェットギヤ114を巻取方向に回転させる。ラチェットギヤ114はアダプタ116及びトーションシャフトを介してスプール18に対して相対回転不能な状態でスプール18に繋がっているため、ラチェットギヤ114が巻取方向に回転することでスプール18が巻取方向に回転する。このようにスプール18が巻取方向に回転することで、ウエビングベルト20がスプール18に巻き取られ、車両の乗員の身体に装着されているウエビングベルト20の僅かな弛み、所謂「スラック」が除去される。
ところで、上記のように入力ギヤ92と共に連結パウル110が巻取方向に回転している状態で連結パウル110の噛合部122がラチェットギヤ114のラチェット歯に噛み合うと、噛合部122はラチェットギヤ114のラチェット歯からの反力F(図3参照)を受け、この反力の向きに連結パウル110が変位しようとする。
ここで、連結パウル110を支持する支持軸102はその外周部が円形ではなく、平面部102Aが形成され、この平面部102Aを除いた曲面部102Bが円孔112の内周部に接して連結パウル110を支持している。このため、平面部102Aと円孔112の内周部との間には隙間が形成される。しかも、この平面部102Aの面の向きは噛合部122とラチェットギヤ114のラチェット歯との接触部分と、支持軸102の曲面部102Bの曲率中心とを結ぶ線の向きに概ね沿っており、この向きは概ね上記の反力Fの向きに沿う。
このため、上記の反力Fが連結パウル110に作用しても円孔112の内周部が平面部102Aに接することがなく、反力Fが平面部102A(すなわち、支持軸102)に作用しない。したがって、支持軸102において、このような反力Fに抗するような機械的強度が不要になり、支持軸102の外周形状を小さく(すなわち、支持軸102を細く)できる。
このように、支持軸102を細くできることで、支持軸102の外周部と円孔112の内周部との接触面積を小さくできるので、連結パウル110が回転する際に支持軸102の外周部と円孔112の内周部との間で生じる摩擦抵抗が小さくなり、連結パウル110における回転のロスが小さくなる。
さらに、支持軸102において円孔112の内周部に接する曲面部102Bは、その曲率中心周りの180度以上の範囲に設定されるため、支持軸102の軸方向に対して直交する向きへ連結パウル110が変位しようとすると曲面部102Bにおける平面部102Aの近傍部分が円孔112の内周部に干渉する。これにより、支持軸102の軸方向に対して直交する向きへの連結パウル110の変位を抑制でき、連結パウル110を良好に回動可能に支持できる。
しかも、入力ギヤ92に設けられた支持部113の干渉部113Aは、連結パウル110に対して支持軸102における平面部102Aの面の向きとは反対側に形成されている。したがって、上記の反力Fで連結パウル110が変位しようとすると、干渉部113Aに連結パウル110が干渉される。これにより、上記の反力Fによる連結パウル110の変位が規制されるので、連結パウル110が不用意に支持軸102の軸方向に対して直交する向き(すなわち、支持軸102を中心とする半径方向)に変位することがなく、連結パウル110は支持軸102における曲面部102Bの曲率中心周りに回動して噛合部122をラチェットギヤ114のラチェット歯に適切なタイミングで良好に噛合させることができる。
なお、本実施の形態では、連結パウル110に軸受部としての円孔112が形成されて、入力ギヤ92に軸部としての支持軸102を形成した構成であったが、連結パウル110に軸部としての支持軸102を形成して入力ギヤ92に軸受部としての円孔112が形成する構成であってもよい。
また、本実施の形態は、モータ40とスプール18との介在するクラッチ90の構成に本発明を適用した構成であるが、請求項5に記載の本発明の観点からすると本発明の適用がこのようなクラッチ90に限定されるものではない。例えば、上述したロック機構22において揺動することでラチェットギヤ等の回転体に係合するパウル等の係合部材の支持に本発明を適用してもよい。
10 ウエビング巻取装置
12 フレーム
18 スプール
20 ウエビングベルト
40 モータ(駆動手段)
42 出力軸
92 入力ギヤ(第1回転体、支持体)
102 支持軸(軸部)
110 連結パウル(係合部材)
112 円孔(軸受部)
113 支持部
114 ラチェットギヤ(第2回転体、回転体)

Claims (5)

  1. スプールに直接又は間接的に繋げられて前記スプールに回転を伝え又は前記スプールからの回転が伝わる回転体の回転半径方向外側に設けられた支持体に所定の回動中心周りに回動可能に設けられ、前記回動中心周りの一方の係合方向へ回動することで前記回転体に係合して、前記回転体を回転させ又は前記回転体の回転を規制する係合部材を回動可能に支持する係合部材支持構造であって、
    前記支持体及び前記係合部材の何れかの一方に形成された軸部と、
    前記軸部を嵌挿可能に前記支持体及び前記係合部材の何れかの他方に形成されて前記軸部が嵌挿されることで前記係合部材が前記支持体における支持位置で前記支持体に回動可能に支持されると共に、内周面のうち、前記係合部材が前記回転体に係合した状態で前記係合部材が前記回転体から受ける力の向きに対応する方向を向く面と前記軸部の外周面との間に隙間が形成された軸受部と、
    を設けた係合部材支持構造。
  2. 長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端側が係止されて巻取方向に回転することにより前記ウエビングベルトをその長手方向基端側から巻き取って格納するスプールと、
    駆動力で出力軸を回転させる駆動手段と、
    前記出力軸に直接又は間接的に繋げられ、前記出力軸の回転が伝えられて回転する第1回転体と、
    前記スプールに直接又は間接的に繋げられ、前記第1回転体の回転が伝えられることで回転し、更に、この回転を前記スプールに伝えて前記スプールを回転させる第2回転体と、
    前記第1回転体の回転中心から半径方向外方へ離間した位置で前記第1回転体に対して回動可能に前記第1回転体に支持され、前記第1回転体に伴われて前記第1回転体の回転中心周りに回転すると共に、所定方向への前記第1回転体の回転により前記第1回転体における支持位置を中心に所定の係合方向へ回動して前記第2回転体に係合し、前記第1回転体の前記所定方向の回転を前記第2回転体に伝えて前記第2回転体を回転させる係合部材と、
    を有し、更に、前記第1回転体及び前記係合部材の何れかの一方に形成された軸部と、
    前記軸部を嵌挿可能に前記第1回転体及び前記係合部材の何れかの他方に形成されて前記軸部が嵌挿されることで前記係合部材が前記支持位置で前記第1回転体に回動可能に支持されると共に、内周面のうち、前記係合部材が前記第2回転体に係合した状態で前記係合部材が前記第2回転体から受ける反力の向きに対応する方向を向く面と前記軸部の外周面との間に隙間が形成された軸受部と、
    を設けたウエビング巻取装置。
  3. 前記軸受部を内周形状が円形とされた円孔とし、前記軸部の外周面のうち前記反力の方向を向く側及びその近傍の面を、曲率半径が前記軸受部の内周部における半径寸法に略等しい曲面とし、前記軸部の外周面のうち前記反力の向きとは反対方向を向く側及びその近傍の面を、前記軸部の中心からの寸法が前記軸受部の内周部における半径寸法よりも充分に短い曲面又は平面とした請求項2に記載のウエビング巻取装置。
  4. 前記軸部の外周部において前記曲率半径が前記軸受部の内周部における半径寸法に略等しい曲面とされた範囲を前記曲率中心周りに180度以上に設定した請求項3に記載のウエビング巻取装置。
  5. 前記係合部材に対して前記反力の向きに応じた方向の外側に設けられ、前記反力を受けた前記係合部材に対して前記係合部材の外側から干渉する支持部を備える請求項2から請求項4の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
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