JP4923731B2 - 車両用乗員保護装置 - Google Patents
車両用乗員保護装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4923731B2 JP4923731B2 JP2006145217A JP2006145217A JP4923731B2 JP 4923731 B2 JP4923731 B2 JP 4923731B2 JP 2006145217 A JP2006145217 A JP 2006145217A JP 2006145217 A JP2006145217 A JP 2006145217A JP 4923731 B2 JP4923731 B2 JP 4923731B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collision
- vehicle
- occurrence
- occupant
- occupant protection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Air Bags (AREA)
Description
ところで、最近自動車の衝突を予知する種々の技術が開発され、衝突発生が予知された際の乗員保護性能を高める技術の開発も要請されている。
尚、乗員の着座姿勢を修正するとは、衝突により乗員に作用する衝撃が緩和する方向へ着座姿勢を修正したり、シートベルト装置により乗員を拘束する拘束性を高める方向へ着座姿勢を修正したりすることである。
請求項3の車両用乗員保護装置は、請求項1の発明において、衝突発生予知手段は、他車両と通信可能な車車間通信手段を備え、この車車間通信手段による車車間通信により得られる他車両との車間距離と相対速度から車両の衝突発生を予知することを特徴としている。
シートバックの下部に設けられた突出部材を上方へ移動させるので、突出部材が前方に突出して乗員の背中が前方に押されて乗員の背中が伸ばされた着座姿勢になるので、後突時の乗員の首部に作用する後方向きの衝撃力を緩和できる。尚、突出部材と協働してシートベルト装置のモータプリテンショナーが作動すれば、乗員の背中を伸ばす突出部材の機能が一層顕著になり、衝撃力を緩和する効果が一層高くなる。
しかも、この車両用乗員保護装置の突出部材、切換え手段、移動手段は、通常のシート装置のシートバックに組み込み可能であるので、汎用性と実用性に優れる。
請求項3の発明によれば、衝突発生予知手段は、他車両と通信可能な車車間通信手段による車車間通信により得られる他車両との車間距離と相対速度から車両の衝突発生を予知するので、精度良く車両の衝突を予知することができる。
図1,図2に示すように、自動車1には運転席シート装置2及び助手席シート装置3と、リヤシート装置4が設けられ、運転席シート装置2及び助手席シート装置3は、夫々シートクッション5とシートバック6とを備え、これらシート装置2,3には、モータプリテンショナー付きのモータシートベルト装置7,8も装備されている。運転席シート装置2と助手席シート装置3の前側にはインストルメントパネル9が設けられ、運転席の前側にはステアリングホイール10も設けられている。運転席用のエアバッグ装置と助手席用のエアバッグ装置も設けられている。
この車両用乗員保護装置20は、運転席シート装置2のシートバック6に組み込んだ3組のエアバッグ装置21〜23、これらエアバッグ装置21〜23を移動させる移動機構21A〜23A、衝突検知用のカメラやセンサ類、これらカメラやセンサ類からの検出信号を受けて3組のエアバッグ装置21〜23と3組の移動機構21A〜23Aを制御する制御ユニット30などを有する。
このワイヤ式移動機構21Aと案内レール21aと後述の制御ユニット30が「移動手段」に相当するものであり、制御ユニット30とインフレータ21cが「切換え手段」に相当するものである。
左側の側部エアバッグ装置22は、シートバック6の左側端近傍部位に配設された上下方向に細長くのびるエアバッグ22bとインフレータ22cとを有し、インフレータ22cに通電することで発生させたガスをエアバッグ22bに充填して膨張させ、山脈状に前方へ突出させるようになっている。この膨張状態のエアバッグ22bは「突出部材」に相当する。
なお、右側の側部エアバッグ装置23のエアバッグ23bは、シートバック6のうちの車体右側壁側の右側端近傍部に上下方向に細長くのびるように設けられている。
図1、図3に示すように、運転席用エアバッグ装置と、シートベルト装置7と本発明の車両用乗員保護装置20を制御する為の制御ユニット30であって、入力インタフェースとコンピュータと出力インタフェースと複数の駆動回路を有する制御ユニット30が設けられ、この制御ユニット30のコンピュータには、運転席用エアバッグ装置と、シートベルト装置7と、この車両用乗員保護装置20を制御する制御プログラムが予め格納されている。乗員保護装置20を制御する制御プログラムには、衝突予知判定マップも付随的に設けられている。
車速を検出する車速センサ31、前方からの衝突を検知する衝突検知センサ32、車体の左右方向へのローリング傾斜角を検出する車体傾斜角センサ33、車体の左側からの左側突を検出する為の左側突用カメラ34、車体の右側からの右側突を検出する為の右側突用カメラ35、車体後方からの衝突を検出する為の後突用カメラ36などが設けられ、これらが制御ユニット30に接続されている。
図7に示すように、乗員の着座姿勢を検出する為に、シートバック6の下部と中段部と上部には所定の荷重が作用したときにオンする姿勢センサ38〜40が組み込まれ、ヘッドレスト6Hにも同様の姿勢センサ41が組み込まれ、これらの姿勢センサ38〜41は制御ユニット30に接続されている。
自動車のイグニションキーの投入により制御が開始されると、最初に各種センサ信号が読み込まれ(S1)、次に衝突予知判定処理が実行される(S2)。
例えば、左側突を予知する場合、左側突用カメラ34からの画像信号と衝突予知判定マップに基づいて、自車両に左方から所定以上の相対速度以上の速度で接近する衝突対象物が、所定距離以内に存在する場合に左側突発生の可能性有りと判定する。衝突予知判定マップには、例えば、40km/hr以上で15m以内、30km/hr以上で10m以内、・・・のように設定されている。右側突、後突についても同様であるが、右側突発生の予知は右側突用カメラ35からの画像信号に基づいて判定され、後突発生の予知は後突用カメラ36からの画像信号に基づいて判定される。
なお、この実施例においては、制御ユニット30と、車体傾斜角センサ33、カメラ34〜36などが「衝突発生予知手段」に相当する。
衝突発生を予知した場合に、S4に示すように、シートベルト7bを軽く引き込むので、乗員の身体をシート装置2に拘束して乗員保護性能を高めることができる。
(1)図4のフローチャートでは、S4をS6,S9,S12よりも先に実行するように構成したが、S4とS6、S4とS9、S4とS12を同時に実行するように構成してもよい。
図12に示すように、シートバック6には前記の乗員保護装置20とほぼ同様の乗員保護装置20Aが装備されているので、同様のものに同様の符号を付して説明を省略する。但し、この乗員保護装置20Aでは、エアバッグ装置21〜23のインフレータ21c〜23cは省略され、エアバッグ21b〜23bに加圧エアを充填する加圧エア充填系が設けられている。
2 シート装置
6 シートバック
7 シートベルト装置
20,20A,20B 乗員保護装置
21 中央エアバッグ装置
22,23 側部エアバッグ装置
21A,22A,23A ワイヤ式移動駆動機構
21b,22b,23b エアバッグ
30,30A,30B 制御ユニット
50,64 コンプレッサ
51,65 アキュムレータ
53,54,55 電磁三方弁
61a〜61c エアバッグ
62a〜62c エアバッグ
63a〜63c エアバッグ
66a〜66d 電磁三方弁
67a〜67c 電磁三方弁
Claims (6)
- 車両の衝突時に乗員を保護する車両用乗員保護装置において、
車両の衝突発生とその衝突形態を予知する衝突発生予知手段と、
シート装置のシートバック部内の下部に設けられ、前方へ突出しない通常状態と、前方へ突出して乗員の着座姿勢を修正する突出状態とに切り換え可能な突出部材と、
前記衝突発生予知手段が衝突発生を予知した際に前記突出部材を通常状態から突出状態に切り換える切換え手段と、
前記衝突発生予知手段が後突の発生を予知した際に、前記突出状態に切り換えられた突出部材を上方へ移動させる移動手段と、
を備えたことを特徴とする車両用乗員保護装置。 - 前記突出部材は、インフレータに接続されたエアバッグであることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
- 前記衝突発生予知手段は、他車両と通信可能な車車間通信手段を備え、この車車間通信手段による車車間通信により得られる他車両との車間距離と相対速度から車両の衝突発生を予知することを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
- シートベルト装置はモータプリテンショナーを備え、前記衝突発生予知手段により衝突発生が予知された際にシートベルトの巻き込みと同時又は巻込み開始後、前記切換え手段が突出部材を突出状態へ切り換える動作を開始することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
- 乗員の体格と着座姿勢の少なくとも一方を検知可能な体格姿勢検知手段を有し、
前記移動手段は、乗員の体格と着座姿勢の少なくとも一方に応じて前記突出部材を移動させる移動量を設定することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両用乗員保護装置。 - 前記衝突発生予知手段は前記車間距離と相対速度から衝撃力を予測可能に構成され、
前記切換え手段は前記突出部材の突出量を調節可能に構成され且つ衝突発生予知手段により予測された予測衝撃力に応じて前記突出部材の突出量を調節することを特徴とする請求項3に記載の車両用乗員保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006145217A JP4923731B2 (ja) | 2006-05-25 | 2006-05-25 | 車両用乗員保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006145217A JP4923731B2 (ja) | 2006-05-25 | 2006-05-25 | 車両用乗員保護装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007314015A JP2007314015A (ja) | 2007-12-06 |
JP4923731B2 true JP4923731B2 (ja) | 2012-04-25 |
Family
ID=38848284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006145217A Expired - Fee Related JP4923731B2 (ja) | 2006-05-25 | 2006-05-25 | 車両用乗員保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4923731B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104828009A (zh) * | 2015-05-26 | 2015-08-12 | 北京汽车股份有限公司 | 一种气囊总成及汽车 |
KR20220071533A (ko) | 2020-11-24 | 2022-05-31 | 현대모비스 주식회사 | 에어백 시스템 및 그 제어방법 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100992102B1 (ko) | 2008-12-05 | 2010-11-04 | 한국생산기술연구원 | 자세 제어 장치 및 방법 |
JP2011037308A (ja) | 2009-08-06 | 2011-02-24 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用乗員保護システム |
JP6274392B2 (ja) * | 2013-08-23 | 2018-02-07 | 三菱自動車工業株式会社 | 乗員拘束装置 |
JP6394495B2 (ja) * | 2015-05-20 | 2018-09-26 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用シート |
JP6304150B2 (ja) * | 2015-07-06 | 2018-04-04 | トヨタ自動車株式会社 | 乗員保護装置 |
JP6402691B2 (ja) * | 2015-08-03 | 2018-10-10 | トヨタ自動車株式会社 | 乗員保護装置 |
US10086830B2 (en) | 2016-05-23 | 2018-10-02 | Ford Global Technologies, Llc | Accident attenuation systems and methods |
KR101695445B1 (ko) * | 2016-08-17 | 2017-01-11 | 이티에스주식회사 | 차량 후방 추돌에 의한 부상 방지 헤드레스트 및 그 제어방법 |
JP6764429B2 (ja) | 2018-02-07 | 2020-09-30 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
CN113511159B (zh) * | 2020-04-10 | 2023-01-31 | 采埃孚汽车科技(上海)有限公司 | 通过气囊增强司乘人员安全性的系统和方法 |
WO2023233810A1 (ja) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | オートリブ ディベロップメント エービー | 車両用乗員保護装置 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0690834A (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-05 | Suzuki Motor Corp | 車両用シート制御システム |
JP3303406B2 (ja) * | 1993-03-31 | 2002-07-22 | アラコ株式会社 | 車両用シート制御装置 |
JPH10287163A (ja) * | 1997-04-17 | 1998-10-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | シート |
JPH11334439A (ja) * | 1998-05-27 | 1999-12-07 | Mazda Motor Corp | 車両用乗員保護装置 |
JP2004148975A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-27 | Toyoda Gosei Co Ltd | 乗員保護装置 |
JP4281485B2 (ja) * | 2003-09-11 | 2009-06-17 | トヨタ自動車株式会社 | 衝突被害軽減装置の起動制御装置及びこれに使用するセンサ |
JP4400719B2 (ja) * | 2004-01-09 | 2010-01-20 | マツダ株式会社 | 車両用エアバッグ装置 |
JP2005261697A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Mazda Motor Corp | 車両用シート |
JP4634734B2 (ja) * | 2004-04-14 | 2011-02-16 | Udトラックス株式会社 | 車両の乗員保護装置 |
JP4507076B2 (ja) * | 2004-05-28 | 2010-07-21 | アイシン精機株式会社 | 車両の乗員保護装置 |
JP2006088807A (ja) * | 2004-09-22 | 2006-04-06 | Mazda Motor Corp | エアバッグ装置 |
-
2006
- 2006-05-25 JP JP2006145217A patent/JP4923731B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104828009A (zh) * | 2015-05-26 | 2015-08-12 | 北京汽车股份有限公司 | 一种气囊总成及汽车 |
KR20220071533A (ko) | 2020-11-24 | 2022-05-31 | 현대모비스 주식회사 | 에어백 시스템 및 그 제어방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007314015A (ja) | 2007-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4923731B2 (ja) | 車両用乗員保護装置 | |
US10589708B2 (en) | Vehicle airbag system | |
CN110431048B (zh) | 乘员保护装置 | |
JP6271622B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP6565776B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
KR101611087B1 (ko) | 차량용 승객 보호시스템 및 방법 | |
CN114126931A (zh) | 安装在车顶上的乘员约束系统 | |
JP2011213195A (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
US9731674B2 (en) | Airbag assembly including depressed region below steering column | |
JPH042545A (ja) | 車両用安全装置 | |
CN110770073B (zh) | 车辆座椅 | |
CN114763120A (zh) | 乘员约束系统 | |
EP3699035B1 (en) | Vehicle occupant protection device | |
JP2020117113A (ja) | 乗員拘束装置 | |
JP6287706B2 (ja) | 車両用乗員保護装置 | |
JP2006240545A (ja) | 車両用乗員保護装置 | |
JP2020152208A (ja) | 乗員保護装置 | |
EP4212396A1 (en) | Airbag device for vehicle | |
JP4552867B2 (ja) | 車両用エアベルト装置 | |
JP6098541B2 (ja) | 車両用エアバッグシステム | |
KR100501518B1 (ko) | 차량용 헤드레스트 완충장치 | |
JP2006240546A (ja) | 車両用乗員保護装置 | |
JP6488988B2 (ja) | 乗員保護補助装置 | |
JP4923748B2 (ja) | 車両用乗員保護装置 | |
GB2582130A (en) | A vehicle airbag component |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111004 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120110 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120123 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4923731 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |