JP4923538B2 - 用紙処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙を処理する用紙処理装置に関する。
従来、プリンタや複写機に代表される用紙処理装置には、用紙に画像を形成する画像形成部の他に、画像が形成された用紙から冊子を作製する冊子作製部が付加されたものがある。冊子作製部では、冊子作製のために用紙が重ねられて折り畳まれるが、単に折り畳まれただけの用紙は膨らみを有する。そこで、用紙処理装置には、品質の高い冊子を作製するため、冊子作製部においてスクエアフォールド加工を施すものがある(例えば、特許文献1〜6参照。)。スクエアフォールド加工では、折り畳まれた状態の用紙の、冊子でいう背に相当する部分の近傍が挟持部によって両側から挟まれた後、この背に相当する部分にローラが押し当てられる。ローラが背に相当する部分に沿って移動することで、この部分が押し潰され、この結果、背が平坦化された冊子が作製される。また、用紙処理装置には、冊子作製部で、折り畳まれた用紙の縁を切り揃えるものがあり、この縁を切り揃えることに関連して、特許文献7には、縁が切り揃えられることで余白が不揃いになるのを防ぐため、用紙上の画像が形成される領域を見開き中央側にずらす技術が開示されている。
特開2001−260564号公報 特開2004−345863号公報 特開2004−168012号公報 特開2004−168539号公報 特開2004−196524号公報 特開平08−324064号公報 特許第3495820号公報
上述のスクエアフォールド加工では、冊子の膨らみを抑えることができるが、平坦化される部分に画像が形成されていると、この画像の中に折り目が入ることで画像が乱れ、あるいは、平坦化された部分の画像が隣接する用紙の背に隠れて欠落して、冊子の品質がかえって劣化するといった問題がある。特許文献7の技術では、用紙の縁が切り揃えられた際の縁付近の画像の欠落が防止されるものの、画像が形成される範囲が用紙の見開き中央に寄せられるため、冊子の背の部分での画像の乱れによる冊子の品質劣化を改善することはできない。
本発明は、上記事情に鑑み、品質が高い冊子を作製する用紙処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の用紙処理装置は、
複数の用紙に画像を形成する画像形成部と、
上記複数の用紙を重ねて折り畳み背を押し潰すことで背が平坦化された冊子を作製する冊子作製部と、
上記画像形成部に、冊子作製部によって折り畳まれることで冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、見開きの中央寄りの縁が、この中央から、より離れた位置となる画像形成領域に、画像を形成させる制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の用紙処理装置では、画像が形成される画像形成領域の、見開きの中央寄りの縁が中央から離れ、画像が、平坦化される部分から離れて形成される。また、用紙は冊子の表紙側に位置するほど、平坦化される領域が大きくなるが、本発明の用紙処理装置では、冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、画像形成領域の縁が中央からより離れて位置されるので、画像が、用紙の冊子での位置に応じて異なる、平坦化される部分から適切に離れて形成される。したがって、冊子の背の部分の画像が平坦化によって乱れたり、折り目の部分で画像が欠落したりする事態を防止して、冊子の品質を高めることができる。
ここで、上記本発明の用紙処理装置において、上記制御部が、上記画像形成部に、見開きの中央寄りの縁が、この中央から、上記複数の用紙を重ねて折り畳んだ状態からさらに背が押し潰された状態への背の縮み量に応じた距離だけ離れて位置する上記画像形成領域に画像を形成させるものであることが好ましい。
背は、押し潰されて縮むことで平坦化されるので、平坦化される部分の幅は、背が潰されて縮む量によって異なる。ここで、画像形成領域の中央寄りの縁が背の縮み量に応じた距離だけ離れて位置することにより、画像が、冊子の背の平坦化の程度に応じて適切な領域に形成される。
また、上記本発明の用紙処理装置において、上記制御部が、上記冊子を構成する用紙の枚数を表す用紙枚数情報を得、上記画像形成部に、見開きの中央寄りの縁が、この中央からこの用紙枚数情報が表す用紙の枚数に応じた距離だけ離れて位置する上記画像形成領域に画像を形成させるものであることが好ましい。
平坦化される部分の幅は、冊子を構成する用紙の枚数によっても異なるが、ここで、画像が形成される画像形成領域が、冊子を構成する用紙の枚数に応じた距離だけ離れて位置することにより、画像が、用紙の枚数に応じて適切な領域に形成される。
また、上記本発明の用紙処理装置において、上記制御部が、上記冊子を構成する用紙の厚さを表す用紙厚さ情報を得、上記画像形成部に、見開きの中央寄りの縁が、この中央からこの用紙枚数情報が表す用紙の厚さに応じた距離だけ離れて位置する画像形成領域に画像を形成させるものであることが好ましい。
冊子の厚さは、冊子を構成する用紙の厚さによっても異なる。ここで、画像が形成される画像形成領域が、冊子を構成する用紙の厚さに応じた距離だけ離れて位置することで、画像が、用紙の枚数に応じて適切な領域に形成される。
また、上記本発明の用紙処理装置において、上記画像形成部が、回転する像担持体と、この像担持体表面をこの像担持体の回転軸方向に露光光で走査することでこの像担持体表面に静電潜像を形成する露光器を備え、この静電潜像をトナーで現像してトナー像を得、このトナー像を最終的に用紙上に転写および定着することによりこの用紙上に定着トナー像からなる画像を形成するものであり、
上記制御部が、上記冊子作製部によって用紙が冊子の表紙側に位置することになる程度に基づいて、上記露光器に静電潜像の形成を開始させる露光開始タイミングを求め、この露光器にこの露光開始タイミングで静電潜像の形成を開始させるものであることが好ましい。
画像形成領域の中央寄りの縁の位置は、露光器が静電潜像の形成を開始する露光開始タイミングに応じて変えることができる。ここで、用紙の冊子での位置に基づいて求められた露光開始タイミングで、静電潜像の形成が開始されるタイミングを制御することにより、画像形成領域の中央寄りの縁の位置を精確に制御することが可能となる。
また、上記本発明の用紙処理装置が、上記画像形成部を経由する搬送経路に沿って用紙を搬送する用紙搬送部を備え、
上記制御部が、上記冊子作製部によって用紙が冊子の表紙側に位置することになる程度に基づいて、上記用紙搬送部にこの用紙の搬送を開始させる搬送開始タイミングを求め、この用紙搬送部にこの搬送開始タイミングでこの用紙の搬送を開始させるものであることが好ましい。
画像形成領域の中央寄りの縁の位置は、用紙搬送部が用紙の搬送を開始させる搬送開始タイミングによっても異なるため、搬送開始タイミングも用いて、画像形成領域の中央寄りの縁の位置を制御することができる。
また、上記本発明の用紙処理装置において、上記制御部が、上記画像形成部に、上記冊子作製部によって折り畳まれることで冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、見開き中央から見開き端に向かう方向について幅が短かい画像を形成させるものであることが好ましい。
冊子の表紙側に位置する用紙ほど、見開き中央から見開き端に向かう方向について幅が短かい画像が形成されることにより、冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、画像形成領域の見開きの中央の縁が中央寄りからより離れた位置としても、各用紙での見開きの端の縁の位置を一致させることが可能となる。つまり、冊子の見開きの端から余白の幅を各用紙についてほぼ一定に保つことができる。
また、上記本発明の用紙処理装置において、上記制御部が、上記冊子作製部によって用紙が冊子の表紙側に位置することになる程度に基づいて、上記露光器に上記像担持体表面を露光光で走査させる走査速度を求め、この露光器にこの走査速度で上記像担持体表面を露光光で走査させて静電潜像を形成するものであることが好ましい。
画像の、見開き中央から見開き端に向かう方向についての幅は、露光器が像担持体表面を露光光で走査する走査速度に応じて異なる。ここで、露光器に像担持体表面を走査させる走査速度が、用紙の冊子での位置に基づいて求められることにより、画像の幅を精確に制御することが可能となる。
また、上記本発明の用紙処理装置において、上記制御部が、上記冊子作製部によって用紙が冊子の表紙側に位置することになる程度に基づいて、上記搬送部の用紙搬送速度を求め、用紙をこの搬送速度で搬送させるものであることが好ましい。
画像の、見開き中央から見開き端に向かう方向について幅は、搬送部の用紙搬送速度に応じて異なる。したがって、用紙の搬送速度が、用紙の冊子での位置に基づいて求められることによっても、画像の幅を精確に制御することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、品質が高い冊子を作製する用紙処理装置が実現する。
以下図面を参照して本発明の用紙処理装置の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の用紙処理装置の一実施形態である画像形成システムを示す図である。
画像形成システム1は、用紙に画像を形成する画像形成装置2と、画像形成装置2によって画像が形成された用紙の後処理を行う後処理装置5とを備えている。
画像形成装置2は、電子写真方式により用紙に画像を形成して、後処理装置5に搬送する装置であり、画像形成装置2には、ユーザが操作によって情報を入力する操作パネル21が備えられている。
図2は、図1に示す画像形成システムの画像形成装置の概要を示す図である。
画像形成装置2には、自動原稿供給装置22、画像入力装置23、画像出力装置24、用紙供給部25が備えられている。
自動原稿供給装置22は、積載された原稿を一枚ずつ画像入力装置23に供給する。
画像入力装置23は、イメージングユニット231を備え、自動原稿供給装置22から供給された原稿を読み込んで画像信号を出力する。
画像出力装置24は、スキャナ241、感光体ドラム242、感光体ドラム242を一様に帯電させる帯電器243、静電潜像をトナー像に現像させる現像ユニット244、トナー像を用紙に転写させる転写ユニット245、転写されなかった残留トナーを回収するクリーナ246を備えている。画像入力装置23からの画像信号は、スキャナ241が備えるレーザ出力部241aにおいて露光光による信号に変換され、ポリゴンミラー241b、fθレンズ241c、および反射レンズ241dを介して、回転する円筒状の感光体ドラム242に原稿画像に基づいた静電潜像を形成させる。スキャナ241は、規定の露光開始タイミングで露光を開始し、規定の走査速度で露光光により感光体ドラム242表面を走査することで静電潜像を形成する。なお、画像信号は、画像形成装置2に外部接続されたコンピュータ(図4参照)からも入力可能となっている。静電潜像の形成は、スキャナ241が、感光体ドラム242の表面を感光体ドラム242の回転軸方向に露光光で走査することで行われる。この静電潜像が現像されることでトナー像が得られる。トナー像が、用紙に転写された後、感光体ドラム242は、クリーナ246により残留トナーが除去された後、帯電器243により帯電される。感光体ドラム242は本発明にいう像担持体の一例に相当し、スキャナ241は本発明にいう露光器の一例に相当する。一方、用紙は転写が終わると定着装置247に送られトナー像が定着する。これにより、用紙に画像が形成される。なお、冊子を構成することとなる複数の用紙の画像形成においては、冊子の表紙とは反対の側、すなわち冊子の最も内側を構成する用紙から順に画像が形成される。
用紙供給部25は、用紙が積載されるトレイ258(258a,258b,258c)と、トレイ258に積載された用紙を、画像出力装置24を経由する搬送経路Rに沿って搬送する搬送ローラ259およびアジャストローラ250とを備えている。アジャストローラ250は、用紙を転写ユニット245に向けて搬送する。搬送ローラ259およびアジャストローラ250は、本発明にいう用紙搬送部の一例に相当する。
ここで、図1に戻って説明を続ける。
後処理装置5は、用紙を格納して、冊子の表紙として追加挿入するインサータ6、用紙を束ね、中綴じして折り畳むブックレットフィニッシャ7、冊子の辺を切り揃えるトリマ8、冊子の仕上げを行うスクエアフォールド装置9、および冊子を積載するスタッカ10を備えている。後処理装置5は、本発明にいう冊子作製部の一例に相当する。
ブックレットフィニッシャ7は、用紙トレイ71、一対の折畳ローラ72、および押出部73を備えている。インサータ6を通じて画像形成装置2から搬送されてきた用紙は用紙トレイ71上で束ねられる。用紙トレイ71上には、用紙が冊子の表紙とは反対の側、すなわち最も内側を構成するものから順に重ねられる。押出部73は、用紙トレイ71上の用紙の中央の位置と、一対の折畳ローラ72の間の位置との間で移動自在に設けられており、押出部73が、重ねられた用紙の中央部分を、一対の折畳ローラ72の間に押し出すと、折畳ローラ72の間に押し出された用紙は2つに折り畳まれる。折り畳まれた用紙は、冊子の背に相当する部分を先頭にした状態で、トリマ8、そしてスクエアフォールド装置9に搬送される。トリマ8は、用紙を切り揃えるカッタ81を備える。カッタ81は、上下に移動自在に設けられており、移動することで、用紙の、冊子の小口に相当する部分を切り揃える。
スクエアフォールド装置9は、用紙の位置決めをする停止板94、停止板94によって位置決めされた用紙を挟持するクランピングジョー95、用紙の、冊子の背に相当する部分を押し潰し平坦化するローラ96、背が平坦化された冊子に孔を開けるパンチ97、および冊子をスタッカに搬出する搬出ローラ98とを備えている。
図3は、スクエアフォールド装置の機能の概要を示す図である。
ここで、図3も合わせてスクエアフォールド装置9について説明する。
停止板94は、折り曲げられた用紙が搬送される経路を塞ぐ位置と、搬送される経路から待避した位置との間で移動自在となっている。図3のパート(a)に示す、重ねて折り曲げられた状態の用紙P1が、スクエアフォールド装置9に送られてくると、パート(b)に示すように、用紙の経路を塞ぐ位置にある停止板94に突き当てられ、位置決めされる。クランピングジョー95は、停止板94によって位置決めされた用紙を表紙側から挟持し、ローラ96が用紙の冊子でいう背に相当する部分P1aを押し潰す間、冊子を抑える。パート(c)に示すように、ローラ96は、クランピングジョー95に挟持された用紙の、背に相当する部分P1aを、この部分P1aに沿って押し潰していくことで平坦化する。このようにして、後処理装置5は、複数の用紙を重ねて折り畳み背を押し潰すことで、パート(d)に示す、背が平坦化された冊子B1を作製する。背が平坦化された冊子B1は、搬出ローラ98によってスタッカ10上に搬出され、スタッカ10上に積載される。なお、図3のパート(b)に示すように、用紙が搬送される経路を塞ぐ位置の停止板94は、クランピングジョー95との間に隙間をおいて配置されるため、用紙P1は、クランピングジョー95から背に相当する部分P1aを突出させた状態で挟持されることになる。ローラ96によって押し潰されるのは、この突出した部分であるため、用紙P1が折り畳まれた状態から背P1aが押し潰された状態への背P1aの縮み量は、パート(b)に示すように、停止板94とクランピングジョー95との間の隙間の幅dに応じて異なる。スクエアフォールド装置9では、スクエアフォールド加工の強さの設定に従って隙間の幅dが変わることで、背P1aの縮み量を制御している。具体的には、スクエアフォールド加工の強さが、強に設定されている場合には隙間の幅dが2mmになり、弱に設定されている場合には隙間の幅dが1mmになる。
図4は、図1に示す画像形成システムの電気的な構成を示すブロック図である。
画像形成装置2には、画像形成システム1全体の動作を制御する制御回路26が備えられている。制御回路26は、いずれも図示しないが、プログラムに基づいて画像形成システムの全体の動作を制御する中央処理装置(CPU)、プログラムやテーブルが記憶されているROM、CPUに一時的な記憶領域を提供するRAM、および制御回路26の外部とCPUとの信号を中継するインターフェース回路を有している。また、画像形成装置2にユーザのパーソナルコンピュータ40が外部接続されている。
画像形成の指示が、操作パネル21、または外部接続されたユーザのパーソナルコンピュータ40から制御回路26に送られると、制御回路26は、画像形成装置2の自動原稿供給装置22、画像入力装置23、画像出力装置24および用紙供給部25を制御して、用紙に画像形成を行わせる。また、制御回路26は、ブックレットフィニッシャ7、トリマ8、スクエアフォールド装置9、およびスタッカ10の動作を制御する。例えば、制御回路26は、スクエアフォールド装置9に組み込まれているクランピングジョー95、停止板94、ローラ96、パンチ97、および搬出ローラ98の駆動を制御する。制御回路26は、本発明にいう制御部の一例に相当する。
ここで、本実施形態の画像形成システム1では、ブックレットフィニッシャ7によって折り畳まれることで冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、画像が形成される画像形成領域の見開きの中央寄りの縁が、この中央からより離れた位置となるので、図5から図8を参照して冊子がスクエアフォールド装置9で平坦化される領域、および画像形成領域について説明する。
図5は、折り畳まれた用紙がスクエアフォールド装置9で平坦化される様子を模式的に示す図である。図5のパート(a)に示す例では、用紙P2は、20枚の用紙P201〜P220が重ねて折り畳まれた状態のものである。なお、用紙P201〜P220のうちの用紙P203〜P218は図示を省略する。用紙P2がクランピングジョー95に挟持されるとき、用紙P2の背に相当する部分P2aは、図3のパート(b)に示した停止板94とクランピングジョー95との隙間の幅d1に等しい長さだけクランピングジョー95から突出している。ここで、図5には、スクエアフォールド加工の強さが強に設定された場合の状態が示されており、このとき、背に相当する部分P2aが突出している長さd1は2mmである。次に、図5のパート(b)に示すように、ローラ96が、背に相当する部分P2aを押し潰して平坦化する。用紙P2が折り畳まれたパート(a)の状態から、背に相当する部分P2aが押し潰されたパート(b)の状態に至るまでの背に相当する部分P2aの縮み量は、背に相当する部分P2aが突出している長さd1である。つまり、スクエアフォールド加工の強さに設定に応じて、背に相当する部分P2aの縮み量が制御されている。背に相当する部分P2aの縮み量がd1すなわち2mmの場合、パート(b)に示すように、背に相当する部分P2aは、用紙P2の厚さの全体に渡り平坦化される。この平坦化される領域に画像が形成されていると、この画像の中に折り目が入ることで画像が乱れたり、背の部分の画像が、隣接する用紙の背に隠れて欠落してしまう。したがって、平坦化される領域は、画像形成が禁止される領域となる。ここで、この平坦化される領域の大きさは、個々の用紙P201〜P220毎に異なる。例えば、用紙P201において、画像形成が禁止される領域の中央から縁までの距離(以下、禁止距離と称する)M101は、折り畳まれた状態の用紙P2が、厚さ0.087mmの用紙20枚で構成されている場合、用紙20枚分の厚さにほぼ等しく、0.087×20=1.74mmである。また、用紙P201の1枚内側の用紙P202の禁止距離M102は、用紙19枚分の厚さ、すなわち、0.087×19=1.653mmとなる。このようにして、各用紙毎の禁止距離は、冊子を構成する用紙の枚数、用紙の位置、および用紙の厚さから算出することができる。
図6は、用紙毎の禁止距離を示す表である。
図6には、厚さ0.087mmの用紙20枚が折り畳まれ、スクエアフォールド加工の強さが強である場合の、禁止距離M101〜M120が用紙毎に表されている。図6の表で「20枚目」の欄に対応する値は禁止距離M101に対応し、以下、M102,M103,…M120に順次対応する。禁止距離は、スクエアフォールド加工の強さの設定によっても異なる。
図7は、折り畳まれた用紙がスクエアフォールド装置9で平坦化される様子を模式的にに示す図である。図7のパート(a)に示すように、複数の用紙が重ねて折り畳まれた状態の用紙P2は、スクエアフォールド装置9でクランピングジョー95に挟持されるが、ここで、スクエアフォールド加工の強さは弱であり、このとき、図3のパート(b)に示した停止板94とクランピングジョー95との隙間の幅d2は1mmである。したがって、用紙P2の背に相当する部分P2aは、クランピングジョー95からd2、すなわち1mmだけ突出している。この場合、用紙P3が折り畳まれた図7のパート(a)の状態から、背に相当する部分P3aが押し潰されたパート(b)の状態に至るまでの背に相当する部分P3aの縮み量はd2、すなわち1mmとなる。この場合、20枚の用紙P301〜P320のうちの、表紙側から10枚の用紙P301〜P310は押し潰され、この内側の冊子P311〜P320は、ローラ96による平坦化の影響を受けず、押し潰されない。この結果、パート(b)に示すように、背に相当する部分P3aは、用紙P3の厚さの半分の幅だけ平坦化される。このため、最も表紙側の用紙P301での禁止距離M201は、用紙10枚分の厚さにほぼ等しく、0.087×10=0.87mmである。
図8は、用紙毎の禁止距離を示す表である。
図8には、厚さ0.087mmの用紙20枚が折り畳まれ、スクエアフォールド加工の強さが弱である場合の、禁止距離M201〜M220が用紙毎に表されている。図8の表で「20枚目」の欄に対応する値は禁止距離M201に対応し、以下M202,M203,…M220に順次対応する。なお、図8の表で、”10枚目”に対応する禁止距離M211から、”1枚目”に対応する禁止距離M220が0mmとなっているのは、これら対応する用紙P311〜P320がローラ96で押し潰されていないためである。
このように、冊子の背に相当する部分P2a,P3aが押し潰された状態での背に相当する部分P2a,P3aの縮み量は、停止板12とクランピングジョー95との間の隙間の幅に応じて異なるが、この背に相当する部分P2a,P3aの縮み量に応じて、禁止距離M101〜M120、M201〜M220も異なる。
上述したように、各用紙毎の禁止距離は、冊子を構成する用紙の枚数、用紙の位置、用紙の厚さ、およびスクエアフォールド加工の強さの設定から算出される。
次に、画像が形成される画像形成領域の見開き中央寄りの縁の、中央からの距離を、禁止距離に応じて決定する手順を説明する。
図9は、用紙上の画像形成領域を示す図である。
用紙の例として、図9のパート(a)には、冊子の表紙側とは反対の最も内側に位置することになる用紙P220が示され、パート(b)には、冊子の最も表紙側に位置することになる用紙P201が示されている。用紙P220および用紙P201には、画像出力装置24において、矢印Zに示す方向に画像が形成されていく。また、用紙P220および用紙P201は、図2に示される搬送ローラ259およびアジャストローラ250によって、矢印Zに示す方向とは反対方向に搬送される。用紙P220および用紙P201の各面は、それぞれ折り畳まれることで、冊子の2ページに相当するため、用紙P220および用紙P201には、それぞれ冊子2ページ分に相当する2つずつの画像形成領域PV1,PV2が配置されている。また、用紙の中央Cは、冊子の見開き中央となる。
図9に示すように、用紙において、画像が形成される画像形成領域PV1,PV2は、中央寄りの縁PV1a,PV2aの、中央Cからの距離が、画像形成が禁止される領域の中央からの幅に一定の余白幅mを加えた距離となっている。例えば、図9のパート(a)に示すように、冊子の表紙側とは反対の内側に位置することになる用紙P220では、縁PV1a,PV2aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離M120に余白幅mを加えた距離となる。また、図9のパート(b)に示す、冊子の表紙側に位置することになる用紙P201でも、縁PV1a,PV2aの、用紙P201の中央Cからの距離が、禁止距離M101に余白幅mを加えた距離となる。
ここで、上述したように、折り畳まれることで冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど禁止距離が大きいため、冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、見開きの中央寄りの縁PV1a,PV2aが、用紙の中央Cから、より離れた位置となる。
また、禁止距離は、スクエアフォールド加工の強さの設定により異なる。また、背の縮み量もスクエアフォールド加工の強さの設定により異なる。したがって、画像形成領域PV1,PV2の見開きの中央寄りの縁PV1a,PV2aの位置は、禁止距離に応じて決まることで、背の縮み量に応じた位置となる。
本実施形態において、用紙上での画像形成領域PV1,PV2の縁PV1a,PV2aの位置は、スキャナ241が、感光体ドラム242の表面を感光体ドラム242の回転軸方向に露光光で走査する露光開始タイミングによって制御される。図9は、用紙上の画像形成領域を示すが、ここで、用紙上の画像は、感光体ドラム242表面で得られたトナー像が転写および定着されたものである。また、トナー像は、スキャナ241が、回転する感光体ドラム242表面を露光光で走査することで形成された静電潜像を現像することで得られるものである。したがって、図9は、用紙上の画像形成領域と同時に、スキャナ241によって露光光で走査されることで感光体ドラム242表面に形成された静電潜像が平面的に展開された状態をも示すこととなる。この場合、スキャナ241が感光体ドラム242表面を感光体ドラム242の回転軸方向に露光光で走査する方向は、矢印Yで示す方向に対応する。一方、静電潜像は、感光体ドラム242が回転することにより、時間の経過に伴って、矢印Zで示す方向に形成されていく。つまり、図9の矢印Zは、スキャナ241が感光体ドラム242表面に静電潜像を形成していく際の時間軸方向も示している。
ここで、制御回路26(図4参照)は、画像形成領域PV1,PV2の用紙中央寄りの縁PV1a,PV2aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離に一定の余白幅mを加えた距離となるように、スキャナ241での露光開始タイミングを設定する。つまり、図9の矢印Zで示す方向を時間軸方向であるとした場合に、パート(a)に示す用紙P220の画像形成領域PV1の画像を形成するための静電潜像の露光開始タイミングta1を、感光体ドラム242表面が禁止距離M120の距離を移動する時間だけ、スクエアフォールド装置9による平坦化を行わない場合の基準となる露光開始タイミングta0よりも早くする。露光開始タイミングta1は、感光体ドラム242の周速度から算出により求められる。この露光開始タイミングta0よりも早い露光開始タイミングta1で露光が開始されることで、画像形成領域PV1の画像に対する静電潜像の露光終了も早まる。この結果、感光体ドラム242表面に形成された静電潜像が現像されて、用紙P220に転写されたときに、画像形成領域PV1の中央寄りの縁PV1aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離M120に余白幅mを加えた距離となる。この一方で、用紙P220の画像形成領域PV2の画像を形成するための静電潜像の露光開始タイミングtb1を、感光体ドラム242表面が禁止距離M120の距離を移動する時間だけ、スクエアフォールド装置9による平坦化を行わない場合の基準となる露光開始タイミングtb0よりも遅くして、この遅い露光開始タイミングtb1で露光を開始させる。これにより、感光体ドラム242表面の静電潜像が現像されて、用紙P220に転写されたときに、画像形成領域PV2の中央寄りの縁PV2aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離M120に余白幅mを加えた距離となる。他の用紙P202〜P219のそれぞれについても、禁止距離M102〜M119に応じて、露光開始タイミングta1,tb1を、露光開始タイミングta0,tb0より早めまたは遅れさせることで、画像形成領域PV1の中央寄りの縁PV1aの中央Cからの距離と、画像形成領域PV2の中央寄りの縁PV2aの中央Cからの距離が、禁止距離M102〜M119に余白幅mを加えた距離となる。このようにして、用紙の冊子での位置ごとに異なる露光開始タイミングで静電潜像の形成が開始されるタイミングが制御されることにより、画像形成領域の中央寄りの縁の位置を精確に制御することができる。
次に、画像形成システム1での画像形成・製本処理を説明する。
図10は、画像形成システムでの画像形成・製本処理を示すフローチャートである。
図10に示す画像形成・製本処理は、図4に示す制御回路26が、各部の動作をプログラムに基づいて制御することで実現されている。ここでは、図4を合わせて参照して図10のフローチャートについて説明する。
画像形成・製本処理において、制御回路26はまず、用紙情報取得処理を行う(ステップS11)。制御回路26は、トレイ258およびインサータ6に格納されているそれぞれサイズの用紙について、厚さを表わす情報の入力を促すメッセージを操作パネル21に表示させる。オペレータが操作パネル21を操作して厚さを表わす情報を入力すると、入力された情報が、制御回路26に供給される。
次に、制御回路26は、製本条件設定処理を行う(ステップS12)。制御回路26は、操作パネル21にメッセージを表示させる。このメッセージは、ユーザに対し、冊子を構成する用紙の枚数、使用する用紙サイズ、およびスクエアフォールド加工の強さについての情報の入力を促すものである。ユーザが操作パネル21を操作して、用紙の枚数、用紙サイズ、スクエアフォールド加工の強さについて情報を入力すると、入力された情報が、制御回路26に供給されるとともに、冊子作製のジョブが指示される。このとき制御回路26は、冊子を構成する用紙の枚数を表わす用紙枚数情報をユーザから得る。また、制御回路26は、使用する用紙サイズの情報から、使用する用紙サイズに対応する用紙の厚さを表わす用紙厚さ情報を得る。用紙サイズの情報に応じて、該当する用紙を格納するトレイが選択される。
次に、制御回路26は、露光開始タイミングの算出処理を行う(ステップS13)。露光開始タイミングは、スキャナ241が感光体ドラム242の表面を露光光で走査開始するタイミングであり、冊子を構成する用紙ごとに異なる。制御回路26は、用紙枚数情報が表す用紙の枚数、用紙厚さ情報が表す用紙の厚さ、および背の縮み量に影響するスクエアフォールド加工の強さの設定から、用紙の冊子での位置毎に禁止距離を算出し、算出した禁止距離に応じて、露光開始タイミングを算出する。各用紙に2つ配置される画像形成領域PV1,PV2に対応して、各用紙毎に2つの露光開始タイミングta1,tb1が算出される。
次に、制御回路26は、露光タイミング設定処理を行う(ステップS14)。ここでは、ステップS13で各用紙毎に求めた露光開始タイミングの中から、次に画像形成される用紙の冊子での位置、すなわち、用紙が、冊子の表紙から何枚目であるかに応じた露光開始タイミングを選択して設定する。
次に、制御回路26は、画像形成処理を行う(ステップS15)。制御回路は、画像形成装置2の各装置を制御して、1枚の用紙に画像を形成する。例えば、感光体ドラム242を一定の回転速度で回転させるとともに、スキャナ241に、ステップS14で設定されたタイミングで、感光体ドラム242に静電潜像の形成を開始させる。また、搬送ローラ259およびアジャストローラ250に、所定の搬送開始タイミングで用紙の搬送を開始させる。
1枚の用紙に対する画像形成が終了すると、制御回路26は、用紙枚数の計数値が、冊子を構成する用紙枚数となったか否かを判別する(ステップS16)。ここで、冊子の構成枚数の用紙に画像形成されたと判別された場合、ステップS17の製本処理を行うが、冊子の構成枚数に達していないと判別された場合には、ステップS14からの処理を繰り返すことで、冊子を構成するすべての用紙について、縁の位置が用紙の冊子での位置に応じた画像形成領域に、画像が形成される。
ステップS17では製本処理が行われる。具体的には、ブックレットフィニッシャ7に、用紙を束ねさせ、用紙を重ねた状態で中綴じして折り畳ませる。また、トリマ8に、折り畳まれた用紙の、冊子の小口に相当する辺を切り揃えさせ、スクエアフォールド装置9に、スクエアフォールド加工の強さの設定に応じて冊子の背に相当する部分を平坦化させる。これにより、背が平坦化された冊子が作製される。
次に、制御回路26は、冊数判別を行う(ステップS18)。製本した冊子の冊数が指定された冊数に達したか否かが判別される。指定された冊数に達してないと判別された場合には、ステップS14からの処理を繰り返して冊子の作製を続け、指定された冊数に達したと判別された場合には、画像形成・製本処理を終了する。
本実施形態によれば、図9に示すように、画像が形成される画像形成領域PV1,PV2の、見開きの中央寄りの縁PV1a,PV1bが中央から離れ、画像が、冊子の背に相当する平坦化される部分P2aから離れた領域に形成される。しかも、用紙P201〜P220は冊子の表紙側に位置することになるほど、禁止距離M101〜M120で表される平坦化される領域は大きくなるが、本実施形態によれば、冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、画像形成領域の縁PV1a,PV1bが中央からより離れた位置となるので、画像が、用紙の冊子での位置に適切に応じ、平坦化される部分から離れて形成される。したがって、冊子の背の部分の画像が平坦化によって乱れたり、折り目の部分で画像が欠落したりする事態を防止して、冊子の品質を高めることができる。
また、冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、画像形成領域の縁PV1a,PV1bが中央からより離れた位置にされるので、冊子を開いたときに、画像の位置が見開きの中央に対して揃うため、冊子の品質が高い。
また、平坦化される部分の幅は、背が潰されて縮む量によって異なるが、ここで、画像形成領域の中央寄りの縁が、スクエアフォールド加工の強さの設定に応じた距離に位置することで、背の縮み量に応じた距離に位置することにより、画像が、冊子の背の平坦化の程度に応じて適切な領域に形成される。
また、画像が形成される画像形成領域の縁PV1a,PV1bが、冊子を構成する用紙の枚数および厚さに応じた距離に位置されることで、画像が、用紙の枚数により異なる冊子の厚さに適切に応じた領域に形成される。
本実施例では、像担持体として感光体ドラムの例を説明したが、像担持体は感光体ベルトであってもよい。また、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色、またはそれ以上の露光器を有する場合であっても、複数箇所の露光器を同様に制御すればよい。
[第2の実施形態]
上述の実施形態では、スキャナ241に、算出された露光開始タイミングで静電潜像の形成を開始させるタイミングを制御させたが、画像形成領域の縁PV1aの位置の変更は、スキャナ241の開始タイミングの制御だけによるものに限られない。続いて、アジャストローラ250による用紙の搬送開始タイミングの制御を併用した本発明の第2の実施形態について説明する。以下の実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態での用紙上の画像形成領域を示す図である。
用紙の例として、図11のパート(a)には、冊子の表紙側とは反対の最も内側に位置することになる用紙P220が示され、パート(b)には、冊子の最も表紙側に位置することになる用紙P201が示されている。ここで、用紙P220および用紙P201は、図2に示される搬送ローラ259およびアジャストローラ250によって、矢印Zに示す方向とは反対方向に搬送される。
第2の実施形態では、冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、見開きの中央寄りの縁を、用紙の中央Cから、より離れた位置とするため、アジャストローラ250での搬送開始タイミングを用紙毎に調整する。
第2の実施形態では、制御回路26(図4参照)は、画像形成領域PV1の用紙中央寄りの縁PV1aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離に一定の余白幅mを加えた距離となるように、アジャストローラ250での搬送開始タイミングを設定する。つまり、図11の矢印Zで示す方向を時間軸であるとすると、パート(a)に示す用紙P220をアジャストローラ250で搬送開始するタイミングtc1を、感光体ドラム242表面が禁止距離M120の距離を移動する時間だけ、スクエアフォールド装置9による平坦化を行わない場合の搬送開始タイミングtc0よりも遅くする。搬送開始するタイミングtc1は、感光体ドラム242の周速度から算出により求められる。この遅い搬送開始タイミングtc1で用紙の搬送が開始されることで、用紙に対する画像形成領域PV1のトナー像の転写完了が相対的に早まる。この結果、用紙P220に転写され定着した画像は、画像形成領域PV1の中央寄りの縁PV1aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離M120に余白幅mを加えた距離となる。
第2の実施形態においては、図10のステップS13およびステップS14の処理で、制御回路26が、露光開始タイミングとともに搬送開始するタイミングの算出および設定を行う。
このように、用紙の冊子での位置に基づいて求められた搬送開始タイミングで用紙の搬送が開始されるタイミングが制御されることにより、第1の実施形態での静電潜像の形成開始タイミングの制御によるものと同様に、画像形成領域の中央寄りの縁の位置を精確に制御することができる。なお、第2の実施形態では、用紙の搬送開始タイミングを変えているため、画像形成領域PV1での位置の移動が、画像形成領域PV2についても同様に起こる。画像形成領域PV2については、用紙の搬送開始タイミングを遅れさせたことを加味して、静電潜像の形成開始タイミングtb1をさらに遅れさせる。
本実施例では、アジャストローラで搬送開始タイミングを調整する例を説明したが、アジャストローラの位置にタイミング調整用のセンサを設けて、用紙はアジャストローラで一旦停止せず、センサが用紙の先端を検知してから画像形成領域PV1が感光体ドラムへ達するまでの期間で用紙を加減速することで、画像形成領域PV1が感光体ドラムへ達する時間を制御し、露光開始タイミングを調整するようにしてもよい。用紙の搬送開始タイミングを変えているため、画像形成領域PV1での位置の移動が、画像形成領域PV2についても同様に起こるが、画像形成領域PV1が感光体ドラムを通過してから画像形成領域PV2が感光体ドラムへ達するまでの期間で用紙を加減速することで、画像形成領域PV2が感光体ドラムへ達する時間を制御し、中央C以降の露光開始タイミングを調整するようにしてもよい。
[第3の実施形態]
上述の実施形態では、感光体ドラム242に静電潜像の形成を一定の速度で行わせる、すなわち、スキャナ241が、感光体ドラム242の表面を感光体ドラム242の回転軸方向に露光光で走査する速度を一定に維持していたが、画像形成領域の縁PV1aの位置の変更は、スキャナ241による走査する速度を変えることでも行うことができる。続いて、スキャナ241による走査速度の制御を行う本発明の第3の実施形態について説明する。以下の実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態での用紙上の画像形成領域を示す図である。
用紙の例として、図12のパート(a)には、冊子の表紙側とは反対の最も内側に位置することになる用紙P220が示され、パート(b)には、冊子の最も表紙側に位置することになる用紙P201が示されている。ここで、用紙P220および用紙P201には、画像出力装置24において、矢印Zに示す方向に画像が形成されていく。
第3の実施形態では、冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、スキャナ241が、感光体ドラム242の表面を感光体ドラム242の回転軸方向に露光光で走査する速度を高速にする。
第3の実施形態では、制御回路26(図4参照)は、画像形成領域PV1の用紙中央寄りの縁PV1aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離に一定の余白幅mを加えた距離となるように、スキャナ241の走査速度を設定する。つまり、図12の矢印Zで示す方向を時間軸であるとすると、スキャナ241の走査速度を、感光体ドラム242表面が禁止距離M120の距離を移動する時間だけ、早く終了するように、より高速にする。加算する速度は、感光体ドラム242の周速度から算出により求められる。この高速な走査速度でスキャナ241を走査させることにより、露光開始タイミングまたは用紙の搬送開始タイミングを一定としたままで、画像形成領域PV1の画像に対する静電潜像の露光終了が早まる。すなわち、形成される画像の見開き中央から見開き端に向かう方向について幅が短かくなる。この結果、用紙P220に転写され定着した画像は、画像形成領域PV1の中央寄りの縁PV1aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離M120に余白幅mを加えた距離となる。
このように、用紙の冊子での位置に基づいて求められた走査速度でスキャナ241の走査速度が制御されることにより、第1の実施形態での静電潜像の形成開始タイミングの制御によるものと同様に、画像形成領域の中央寄りの縁の位置を精確に制御することができる。しかも、第3の実施形態によれば、中央寄りの縁の位置が変更されるのに伴い、見開き中央から見開き端に向かう方向に画像の幅が短かくなるので、画像形成領域の見開き端寄りの縁の位置は、すべての用紙について一定となる。
なお、第3の実施形態では、スキャナ241の走査速度を変えているため、形成される画像が見開き中央から見開き端に向かう方向の幅だけでなく、冊子の背の方向の幅についても短くなる。また、第3の実施形態では、スキャナ241の走査速度を変えているため、画像形成領域PV2については、画像の幅を短かくさせたことを加味して、静電潜像の形成開始タイミングを遅らせる必要がある。
第3の実施形態においては、図10のステップS13およびステップS14の処理で、制御回路26が、露光開始タイミングとともにスキャナ241の走査速度の算出および設定を行う。
[第4の実施形態]
上述の第3の実施形態では、スキャナ241による走査速度を変更したが、画像形成領域の縁PV1aの位置の変更は、スキャナ241による走査速度を一定とし、アジャストローラ250の搬送速度を変更することでも行うことができる。続いて、アジャストローラ250の搬送速度の制御を行う本発明の第4の実施形態について説明する。以下の実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図13は、本発明の第4の実施形態での用紙上の画像形成領域を示す図である。
用紙の例として、図13のパート(a)には、冊子の表紙側とは反対の最も内側に位置することになる用紙P220が示され、パート(b)には、冊子の最も表紙側に位置することになる用紙P201が示されている。ここで、用紙P220および用紙P201には、画像出力装置24において、矢印Zに示す方向に画像が形成されていく。
第4の実施形態では、冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、アジャストローラ250の搬送速度を低速にする。
第4の実施形態では、制御回路26(図4参照)は、画像形成領域PV1の用紙中央寄りの縁PV1aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離に一定の余白幅mを加えた距離となるように、アジャストローラ250の搬送速度を設定する。つまり、図13の矢印Zで示す方向を時間軸であるとすると、アジャストローラ250の搬送速度を、画像形成領域PV1の用紙中央寄りの縁PV1aに対応する静電潜像の用紙への転写が終了した時点で、用紙が禁止距離M120の距離だけ遅れるように、より低速にする。減速する速度は、感光体ドラム242の周速度から算出により求められる。この低速な搬送速度でアジャストローラ250に用紙を搬送させることにより、露光開始タイミングを一定としたままで、形成される画像の見開き中央から見開き端に向かう方向について幅が短かくなる。この結果、用紙P220に転写され定着した画像は、画像形成領域PV1の中央寄りの縁PV1aの、用紙P220の中央Cからの距離が、禁止距離M120に余白幅mを加えた距離となる。
このように、用紙の冊子での位置に基づいて求められた搬送速度でアジャストローラ250の搬送が制御されることにより、第1の実施形態での静電潜像の形成開始タイミングの制御によるものと同様に、画像形成領域の中央寄りの縁の位置を精確に制御することができる。しかも、第4の実施形態によれば、中央寄りの縁の位置が変更されるのに伴い、見開き中央から見開き端に向かう方向に画像の幅が短かくなるので、画像形成領域の見開き端寄りの縁の位置は、すべての用紙について一定となる。さらに、第4の実施形態では、スキャナ241の走査速度は一定であるため、形成される画像の冊子の背の方向の幅が短くならない。なお、第4の実施形態では、アジャストローラ250の搬送速度を変えているため、画像形成領域PV2については、画像の幅を短かくさせた分を加味して、静電潜像の形成開始タイミングを遅らせる。もしくは、画像形成領域PV1が感光体ドラムを通過してから画像形成領域PV2が感光体ドラムへ達するまでの期間で用紙を加減速することで、画像形成領域PV2が感光体ドラムへ達する時間を制御して、静電潜像の露光開始タイミングを調整するようにしてもよい。
第4の実施形態においては、図10のステップS13およびステップS14の処理で、制御回路26が、露光開始タイミングとともにアジャストローラ250の搬送速度の算出および設定を行う。
[第5の実施形態]
上述の実施形態では、画像形成が禁止される領域を、背の平坦化された部分に限定していたが、画像形成が禁止される領域をさらに拡大する本発明の第5の実施形態について説明する。以下の実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図14は、本発明の第5の実施形態において、折り畳まれた用紙がスクエアフォールド装置9で平坦化される様子を模式的に示す図である。
例えば、図14のパート(a)に示すように、用紙P5は、20枚の用紙P501〜P520が重ねて折り畳まれた状態のものである。第5の実施形態では、スクエアフォールド装置9のクランピングジョー195が、冊子P5を挟持する面に凸部195aを有している点が異なる。このような場合、クランピングジョー195の凸部195aに挟持された部分には凹部P5aが形成される。凹部P5aに画像が形成されていると、この部分では画像が乱れたり欠落したりする。したがって、クランピングジョー195が、凸部195aを有している場合には、凸部195aによって形成される凹部P5aまで含めて、画像形成が禁止される領域となる。この場合にも、画像形成が禁止される領域は、個々の用紙毎に異なる。例えば、図14のパート(b)に示すように、最も表紙側に位置する用紙P501において、画像形成が禁止される領域の中央から縁までの距離を禁止距離N501とする。パート(a)に示す、ローラ96による平坦化前の状態で、凸部195aの幅をt、クランピングジョー195のローラ96が移動する面から凸部195a間での距離をw、図示しない停止板94とクランピングジョー195との隙間の幅d3とする。冊子の表紙とは反対側に位置する用紙P520の先端から、冊子の背に相当する部分P5aの先端までの距離vは、用紙20枚分の厚さに等しい。例えば、冊子の厚さが0.087mmの場合、距離vは、0.087×20=1.74mmである。このとき、冊子の背に相当する部分P5aが有する弧の半分の長さuは、距離vを半径とする円の円周の1/4であるので、長さu=1.74×2×π/4=2.73mmである。ここで、一例としてd3を1.5mmとし、wを4mmとし、また、tを0.3mmとし、画像形成が禁止される領域の、用紙の中心からの幅、すなわち禁止距離をN501とすると、N501=u+(d3+w+t−v)=6.79mmとなる。他の用紙P502〜P520に対応する禁止距離N502〜N520も、禁止距離N501と同様に、冊子を構成する用紙の枚数、用紙の位置、および用紙の厚さから算出することができる。
図15は、本発明の第5の実施形態における用紙毎の禁止距離を示す表である。
図15には、厚さ0.087mmの用紙20枚が折り畳まれ、スクエアフォールド加工の強さが強である場合の、禁止距離N501〜N520が用紙毎に表されている。図15の表で「20枚目」の欄に対応する値は禁止距離N501に対応し、以下、N502,N503,…N520に順次対応する。
第5の実施形態においては、図10のステップS13に示す、露光開始タイミングの算出処理において、クランピングジョー195が、凸部195aを有していることを考慮して用紙の冊子での位置毎に禁止距離を算出することとなる。
なお、上述の実施形態においては、制御回路26が画像形成装置2に組み込まれているとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、制御回路が画像形成装置とスクエアフォールド装置の両方に搭載されており、機能が分担されているものであってもよい。
また、上述の実施形態では、禁止距離は、用紙枚数情報および用紙厚さ情報に基づいて求められるとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、禁止距離が、用紙枚数情報または用紙厚さ情報のいづれかに基づいて求められるものであってよい。
また、上述の実施形態では、スクエアフォールド加工として、クランピングジョー95によって冊子を挟持し、ローラ96で背を押し潰すとしたが、本発明はこれに限るものではなく、背が平坦化された冊子を作製するものであれば、ローラの形状や移動の仕方は他の形態でもよく、さらに、ローラによらず背を平坦化するものであってもよい。
本発明の用紙処理装置の一実施形態である画像形成システムを示す図である。 図1に示す画像形成システムの画像形成装置の概要を示す図である。 スクエアフォールド装置の機能の概要を示す図である。 図1に示す画像形成システムの電気的な構成を示すブロック図である。 折り畳まれた用紙がスクエアフォールド装置9で平坦化される様子を模式的に示す図である。 用紙毎の禁止距離を示す表である。 折り畳まれた用紙がスクエアフォールド装置9で平坦化される様子を模式的に示す図である。 用紙毎の禁止距離を示す表である 用紙上の画像形成領域を示す図である。 画像形成システムでの画像形成・製本処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態での用紙上の画像形成領域を示す図である。 本発明の第3の実施形態での用紙上の画像形成領域を示す図である。 本発明の第4の実施形態での用紙上の画像形成領域を示す図である。 本発明の第5の実施形態において、折り畳まれた用紙がスクエアフォールド装置9で平坦化される様子を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施形態における用紙毎の禁止距離を示す表である。
符号の説明
1 画像形成システム
2 画像形成装置
5 後処理装置
6 インサータ
7 ブックレットフィニッシャ
8 トリマ
9 スクエアフォールド装置
10 スタッカ
24 画像出力装置
26 制御回路
241 スキャナ
242 感光体ドラム
250 アジャストローラ
259 搬送ローラ

Claims (8)

  1. 複数の用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記複数の用紙を重ねて折り畳む折り畳み装置と、
    重ねて折り畳まれた用紙束が搬送される経路を塞ぐ位置と、該搬送される経路から待避した位置との間で移動自在に設けられ、該経路を塞ぐ位置において、該用紙束の折り畳まれた背が突き当たることで該用紙束の位置決めを行う停止板と、
    前記停止板によって位置決めされた用紙を表紙側から挟むクランピングジョーと、
    前記クランピングジョーに挟持された用紙束の背を該背に沿って押し潰していくことで平坦化するローラと、
    前記用紙束の背が前記ローラの押し潰しで縮む量の強弱をユーザの操作によって選択する操作部と、
    前記画像形成部に画像を形成させる制御部であって、画像が形成される画像形成領域の縁のうち前記用紙の見開きの中央寄りの縁を、冊子作製部によって折り畳まれることで冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど該中央からより離れた位置に制御する制御部とを備え、
    前記停止板は、前記操作部で選択された縮む量の強弱に応じて、前記クランピングジョーとの、前記経路を塞ぐ位置における隙間を変えることで、前記用紙束の背が前記ローラの押し潰しで縮む量を変えるものであり、
    前記制御部は、前記中央寄りの縁の位置について、前記強弱のうち強が選択された場合には、弱が選択された場合に比べてさらに該中央から離れた位置とするものであることを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記制御部が、前記冊子を構成する用紙の枚数を表す用紙枚数情報を得、前記画像形成部に、見開きの中央寄りの縁が、該中央から該用紙枚数情報が表す用紙の枚数に応じた距離だけ離れて位置する前記画像形成領域に画像を形成させるものであることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  3. 前記制御部が、前記冊子を構成する用紙の厚さを表す用紙厚さ情報を得、前記画像形成部に、見開きの中央寄りの縁が、該中央から該用紙枚数情報が表す用紙の厚さに応じた距離だけ離れて位置する画像形成領域に画像を形成させるものであることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  4. 前記画像形成部が、回転する像担持体と、該像担持体表面を該像担持体の回転軸方向に露光光で走査することで該像担持体表面に静電潜像を形成する露光器を備え、該静電潜像をトナーで現像してトナー像を得、該トナー像を最終的に用紙上に転写および定着することにより該用紙上に定着トナー像からなる画像を形成するものであり、
    前記制御部が、前記冊子作製部によって用紙が冊子の表紙側に位置することになる程度に基づいて、前記露光器に静電潜像の形成を開始させる露光開始タイミングを求め、該露光器に該露光開始タイミングで静電潜像の形成を開始させるものであることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  5. 前記画像形成部を経由する搬送経路に沿って用紙を搬送する用紙搬送部を備え、
    前記制御部が、前記冊子作製部によって用紙が冊子の表紙側に位置することになる程度に基づいて、前記用紙搬送部に該用紙の搬送を開始させる搬送開始タイミングを求め、該用紙搬送部に該搬送開始タイミングで該用紙の搬送を開始させるものであることを特徴とする請求項4記載の用紙処理装置。
  6. 前記制御部が、前記画像形成部に、前記冊子作製部によって折り畳まれることで冊子の表紙側に位置することになる用紙ほど、見開き中央から見開き端に向かう方向について幅が短かい画像を形成させるものであることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  7. 前記制御部が、前記冊子作製部によって用紙が冊子の表紙側に位置することになる程度に基づいて、前記露光器に前記像担持体表面を露光光で走査させる走査速度を求め、該露光器に該走査速度で前記像担持体表面を露光光で走査させて静電潜像を形成するものであることを特徴とする請求項6記載の用紙処理装置。
  8. 前記画像形成部を経由する搬送経路に沿って用紙を搬送する用紙搬送部を備え、
    前記制御部が、前記冊子作製部によって用紙が冊子の表紙側に位置することになる程度に基づいて、前記用紙搬送部の搬送速度を求め、該用紙を該搬送速度で搬送させるものであることを特徴とする請求項6記載の用紙処理装置。
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