JP4920784B2 - モータ駆動制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ブラシレスモータを駆動するモータ駆動制御装置に関し、特に、ブラシレスモータの制御に必要な各相駆動電流の検出技術に関するものである。
ブラシレスモータは、一般に、3相分の電気子巻線を有している。モータ駆動制御装置は、電圧型インバータ等を用いた電力変換回路によって、モータの各相に任意の駆動電流を供給する。モータ駆動制御装置では、この駆動電流を電流制御器で制御することによって、任意のトルクを制御することが可能となる。
また、モータ駆動制御装置では、電流制御器の前段に速度制御器を付加することによりモータを任意の速度で回転させることが可能となり、また、位置制御器を付加することによりモータを任意の回転位置で停止させることが可能となる。
これらの電流制御器、速度制御器、位置制御器での制御演算処理には、一般にCPUが用いられる。特に、電流制御器は、モータ駆動電流検出回路にて電圧に変換されたインバータ出力3相のモータ駆動電流の電圧値をAD変換器によって数値化し、CPU等の演算器に取り込み、電流制御の制御演算を行う。
モータ駆動電流検出回路は、インバータ出力とモータの電機子巻線との間に抵抗器を介在させ、駆動電流を直接抵抗器での降下電圧として検出するか、カレントトランスが取り込んだ駆動電流を抵抗器によって電圧として検出する構成が採られる。
モータ駆動電流を直接抵抗器で検出する場合、挿入する抵抗値をR、モータの駆動電流をI、AD変換器の入力電圧をVとした場合、V=I×Rの関係からモータ駆動電流が検出可能となる(特許文献1参照)。この時の抵抗値Rは、モータを駆動するために必要な最大電流とAD変換器に入力可能な電圧範囲とから選択される。
また、モータ駆動電流をカレントトランスを介して間接的に検出する場合、カレントトランスの巻線比をN、カレントトランスの二次側に挿入した抵抗値をR、モータ駆動電流をI、AD変換器の入力電圧をVとした場合、V=I×N×Rの関係からモータ駆動電流が検出可能となる。
2000−139091号公報(第14図)
ところで、モータ駆動制御装置の制御対象となるモータは1種類ではなく、最大駆動電流の異なる各種のモータが対象となる。しかし、従来のモータ駆動制御装置では、制御対象となるモータの最大駆動電流が異なると、AD変換器で変換可能な全範囲でモータ駆動電流を数値化できないことが起こるため、最大駆動電流の異なる複数のモータを、それぞれ一定の制御性能で制御するのが困難である。
すなわち、従来のモータ駆動制御装置では、モータが必要とする最大出力電流を供給できるインバータ回路を選択する場合には、モータの最大駆動電流値とインバータ回路の最大出力電流値とがほぼ同じ値となるため、モータの最大駆動電流値とAD変換器の最大入力電圧値とがほぼ一致するように、抵抗値を選択できる。これによって、AD変換器で変換可能な全範囲でモータ駆動電流を数値化することができる。
しかし、従来のモータ駆動制御装置では、接続するモータに合わせてインバータ回路を選択することはせずに、モータ駆動電流検出回路内の相電流検出用抵抗器の抵抗値を、その共通に使用するインバータ回路の最大出力電流値とAD変換器の最大入力電圧値とから固定的に選択する。
そのため、最大駆動電流の異なるモータに変更する場合、特に、インバータ最大出力電流値が、変更して接続するモータの最大駆動電流値よりも大きい場合は、AD変換器で変換可能な全範囲よりも少ない範囲でしかモータ駆動電流を数値化できないことが起こる。この場合には、A/D変換結果の1データ当りの電流値の重みが大きくなるので、きめ細かい制御ができなくなる。
例えば、モータの最大駆動電流値が±10A、抵抗値を1Ω、AD変換器の最大入力電圧値が±10Vとすると、AD変換器の全変換範囲にてモータ駆動電流を変換できる。このときのAD変換器が全変換範囲を200分割する分解能があった場合、A/D変換後の1データは0.1Aの重みを持つ。
しかし、AD変換器と抵抗器とが前述と同様構成であるモータ駆動制御装置に、最大駆動電流値が±5Aのモータを接続した場合には、AD変換器の半分の変換範囲しか使用できず、A/D変換後の1データは0.1Aの重みしか持たない。つまり、モータ駆動電流のA/D変換分解能が低くなり、電流制御精度が低下することになる。
この場合に、抵抗値を2Ωに変更すれば、モータを最大電流で駆動した場合のAD変換器への入力電圧は±10Vとなり、A/D変換器の全変換範囲を有効に使用することができ、AD変換後の1データは0.05Aの重みとなり、1データ当りの電流換算精度が向上するが、そのような構成を採ることができない。
また、AD変換器は、モータの最大駆動電流範囲を等分割して数値化するため、電流値が大きいときも小さいときも、AD変換後の1データの重みは変わらない。このため、特にモータ駆動電流が小さい場合は、AD変換後の1データが表す電流値が大きい。すなわち、この場合も、モータ駆動電流のAD変換分解能が低く、電流制御精度が低下することが起こる。
さらに、モータにエンコーダ等が取り付けられ、位置や速度が制御されるような場合、エンコーダの分解能が十分高い場合には、この数値化されたモータ駆動電流の1データ当りの精度が低く、電流制御精度がモータの位置制御や速度制御に影響を及ぼし、位置制御や速度制御の精度まで低下してしまう場合が起こる。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、組み合わせるブラシレスモータを変えても電流検出精度を低下させず、またモータ駆動電流の小さい領域でも電流検出精度を向上させて、高精度制御を実現できるモータ駆動制御装置を得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明は、モータに供給する駆動電流を直接的に或いは間接的に検出して対応する電圧を発生する抵抗器を配置し、前記抵抗器が検出したモータ駆動電流に対応した電圧をAD変換器にて数値化し、前記数値化したモータ駆動電流を前記モータの駆動制御に反映するモータ駆動制御装置において、前記抵抗器を複数個直列に接続した抵抗器列として構成し、前記抵抗器列の任意の2点間の電圧をAD変換する構成としたことを特徴とする。
この発明によれば、組み合わせるブラシレスモータを変えても電流検出精度を低下させず、またモータ駆動電流の小さい領域でも電流検出精度を向上させて、高精度制御を実現できるモータ駆動制御装置が得られるという効果を奏する。
図1は、この発明の実施の形態1によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、抵抗値と電流制御精度との関係を説明する図である。 図3は、この発明の実施の形態2によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。 図4は、この発明の実施の形態3によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。 図5は、この発明の実施の形態4によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。 図6は、この発明の実施の形態5によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。 図7は、この発明の実施の形態6によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。 図8は、モータ駆動電流の一例を示す図である。 図9は、図7に示すAD変換器13,15の出力例を示す図である。 図10は、図7に示すAD変換器14,16の出力例を示す図である。 図11は、図7に示す合成演算器39,40の出力例を示す図である。 図12は、この発明の実施の形態7によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g モータ駆動制御装置
2 直流電源回路
2a 整流回路
2b 平滑コンデンサ
3 インバータ回路
4a,4b,4c,4d モータ駆動電流検出回路
5a,5b,5c,5d,5e,5f 制御部
6 電源(三相交流電源)
7 モータ(ブラシレスモータ)
9,10 U相電流検出用抵抗器
9a,10a U相電流検出用抵抗器
9b,10b V相電流検出用抵抗器
11,12 V相電流検出用抵抗器
13,14 U相AD変換器
15,16 V相AD変換器
17a,17b,17c,17d,17f 演算器
18 PWM信号生成部
19 U相電流選択器
20 V相電流選択器
21 電流制御器
23 U相電流検出用カレントトランス
24 V相電流検出用カレントトランス
26 U相アナログスイッチ
27 V相アナログスイッチ
28 U相電流比較器
29,31 電流閾値発生器
30 V相電流比較器
33 速度制御器
34 位置差分演算器
35 速度比較器
36 速度閾値発生器
37 エンコーダ
39 U相合成演算器
40 V相合成演算器
42 U相可変抵抗器
43 V相可変抵抗器
UM U相モータ動力線
VM V相モータ動力線
WM W相モータ動力線
以下に図面を参照して、この発明にかかるモータ駆動制御装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。図1に示すモータ駆動制御装置1aは、直流電源回路2と、インバータ回路3と、モータ駆動電流検出回路4aと、制御部5aとを備えている。
直流電源回路2は、整流回路2aと、平滑コンデンサ2bとを備えている。整流回路2aは、ダイオードブリッジによって3相交流電源(以降、単に「電源」と記す)6の交流電力を直流電力に変換する。平滑コンデンサ2bは、整流回路2aが出力端間に出力する変換直流電圧を平滑化し、直流電圧の変動量を小さくして保持する。
インバータ回路3は、制御部5aからの上アーム制御信号up,vp,wpを受ける3つの上アームスイッチング素子と、制御部5aからの下アーム制御信号un,vn,wnを受ける3つの下アームスイッチング素子とを、それぞれ直列に接続し、それらを平滑コンデンサ2bの両端間に並列に配置した電圧型PWM回路で構成される。3つの上アーム素子と3つの下アーム素子との各直列接続端が三相出力端を構成し、その三相出力端は、U相モータ動力線UM、V相モータ動力線VM、W相モータ動力線WMを介して三相のブラシレスモータ(以降、単に「モータ」と記す)7の対応する電機子巻線に接続される。
モータ駆動電流検出回路4aは、U相における抵抗器列である直列接続のU相電流検出用抵抗器(以降、単に「抵抗器」と記す)9,10と、V相における抵抗器列である直列接続のV相電流検出用抵抗器(以降、単に「抵抗器」と記す)11,12、及びU相AD変換器(以降、単に「AD変換器」と記す)13,14と、V相AD変換器(以降、単に「AD変換器」と記す)15,16とを備えている。
直列接続の抵抗器9,10は、一端がインバータ回路3のU相出力端に接続されるU相モータ動力線UMの他端とモータ7の対応する電機子巻線との間に直接介在させてある。また、直列接続の抵抗器11,12は、一端がインバータ回路3のV相出力端に接続されるV相モータ動力線VMの他端とモータ7の対応する電機子巻線との間に直接介在させてある。なお、抵抗器9,10,11,12の各抵抗値は、この実施の形態では、説明の便宜から共に等しく、1Ωであるとしている。
AD変換器13は、2入力端が抵抗器9の両端に接続され、出力端が制御部5a内のU相電流選択器19の一方の入力端に接続されている。すなわち、AD変換器13は、抵抗器9が検出したU相モータ駆動電流値を数値化してU相電流選択器19の一方の入力端に出力する。
AD変換器14は、2入力端が抵抗器9,10の直列回路の両端に接続され、出力端が制御部5a内のU相電流選択器19の他方の入力端に接続されている。すなわち、AD変換器14は、抵抗器9,10の直列回路が検出したU相モータ駆動電流値を数値化してU相電流選択器19の他方の入力端に出力する。
また、AD変換器15は、2入力端が抵抗器12の両端に接続され、出力端が制御部5a内のV相電流選択器20の一方の入力端に接続されている。すなわち、AD変換器15は、抵抗器11が検出したV相モータ駆動電流値を数値化してU相電流選択器20の一方の入力端に出力する。
AD変換器16は、2入力端が抵抗器11,12の直列回路の両端に接続され、出力端が制御部5a内のU相電流選択器20の他方の入力端に接続されている。すなわち、AD変換器16は、抵抗器11,12の直列回路が検出したV相モータ駆動電流値を数値化してU相電流選択器20の他方の入力端に出力する。
図1において、モータ駆動電流検出回路4aを、モータ動力線は3相分あるが2相分を検出する構成としたのは、3相電流のうち一相は他の2相電流の合計値で流れる方向が違う電流値として推測できることによっている。勿論、各相の電流をそれぞれ検出するようにしてもよい。
制御部5aは、演算器17aとPWM信号生成部18とを備えている。演算器17aは、この実施の形態1に関わる要素として、上記のU相電流選択器19及びV相電流選択器20と、電流制御器21とを備えている。
U相電流選択器19は、AD変換器13,14のいずれか一方の出力をモータ7の制御態様に応じて選択し、対応するAD変換器が数値化したU相駆動電流iufbを電流制御器21に与える。V相電流選択器20は、AD変換器15,16のいずれか一方の出力をモータ7の制御態様に応じて選択し、対応するAD変換器が数値化したV相駆動電流ivfbを電流制御器21に与える。
電流制御器21は、CPUを備え、モータ7の回転とトルク出力とを指定する電流指令i*と、モータ7の駆動状態を示すU相駆動電流iufb及びV相駆動電流ivfbとに基づき、CPUによってモータ7の三相分の電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を演算生成し、PWM信号生成部18に与える。
PWM信号生成部18は、電圧指令Vu*、Vv*、Vw*から、制御信号up,un,vp,vn,wp,wnを生成して、インバータ回路3に出力する。これによって、インバータ回路3は、制御部5aからの制御信号(up,un,vp,vn,wp,wn)に従い、平滑コンデンサ2bが端子間に保持する直流電圧を電圧型PWM方式によって交流電力に変換し、U相モータ動力線UM、V相モータ動力線VM、W相モータ動力線WMを介して、モータ7の各相に任意の駆動電流を供給する。
さて、この実施の形態1によるモータ駆動電流検出回路4aは、U相では、抵抗器9の端子間電圧をAD変換器13に取り込み、抵抗器9,10の直列回路の両端間電圧をAD変換器13に取り込む。V相でも同様に、抵抗器11の端子間電圧をAD変換器15に取り込み、抵抗器11,12の直列回路の両端間電圧をAD変換器16に取り込む。
そして、AD変換器に入力できる最大電圧は上限が決まっていて、モータの最大駆動電流範囲を等分割して数値化するので、モータの最大駆動電流の大きさに応じて、AD変換器13,14のいずれを選択するか、AD変換器15,16のいずれを選択するか、を決める。
今、モータ駆動電流検出用抵抗器9,10,11,12の各抵抗値を全て1Ωとし、AD変換器13,14,15,16の各入力最大電圧を±10V、分割数を200とした場合に、インバータ回路3が出力できる最大電流が±10Aであると、AD変換器13,15のAD変換可能な最大電流は±10Aとなり、AD変換器13,15により数値化される1データ当たりの電流値は、0.1Aとなる。
一方、AD変換器14,16のAD変換可能な最大電流は±5Aとなり、検出範囲は狭くなるが、AD変換器14,16により数値化される1データ当たりの電流値は、0.05Aとなるので、より詳細な電流単位を表すことが可能となる。
図2は、抵抗値と電流制御精度との関係を説明する図である。図2(1)は、1相当たりの必要最大駆動電流がインバータ回路3の最大出力電流±10Aよりも小さい±5Aのモータを始動してから停止するまでのモータ速度の様子を示す。図2(2)(3)は、この場合のモータ駆動電流に対する抵抗値と電流制御精度との関係を示す。
図2(2)は、検出用抵抗器の抵抗値が1Ωである場合に、AD変換器13,15が数値化したモータ駆動電流の波形を示す。AD変換器13,15は、入力電圧が±5Vであるが、1データ当たりの電流値を0.1Aとしているので、粗い数値化となり、ノイズが載ったような波形になっている。
図2(3)は、検出用抵抗器の抵抗値が2Ωである場合に、AD変換器14,16が数値化したモータ駆動電流の波形を示す。AD変換器14,16は、入力電圧が±10Vとなり全変換範囲±10Vを有効に使用できるので、1データ当たりの電流値が0.05Aとなり、1データ当たりの電流変換精度が向上する。したがって、図2(3)では、図2(2)示したノイズが載ったような波形とはならず滑らか波形になっている。
図2(2)(3)の比較から解るように、モータ7の1相当たりの必要最大駆動電流がインバータ回路3の最大出力電流よりも小さい場合は、AD変換器14,16が数値化したモータ駆動電流を用いると、電流制御精度が向上する。
つまり、モータ7の1相当りの必要最大電流が、インバータ回路3の最大出力電流±10Aと同じである場合は、AD変換器13、15の変換結果をU相電流選択器19,V相電流選択器20に選択させて、モータ駆動電流iufb、ivfbとして電流制御器21に取り込む。
また、モータ7の1相当りの必要最大電流が、インバータ回路3の最大出力電流±10Aよりも小さい±5Aの場合は、AD変換器14,16の変換結果をU相電流選択器19,V相電流選択器20に選択させて、モータ駆動電流iufb、ivfbとして電流制御器21に取り込む。
このように、実施の形態1によれば、モータ駆動電流を2種類の抵抗値で検出するようにし、対応する抵抗値毎にAD変換器を設け、モータの1相当りの必要最大電流が、インバータ回路3の最大出力電流と同じであるか、小さいかに応じてAD変換器を選択するように構成したので、モータの1相当りの必要最大電流がインバータ回路の最大出力電流よりも小さい場合でも、AD変換器の数値化された1データの重みをモータに最適な値に選択することが可能となり、モータの電流制御の高精度化が可能となる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図3では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図3に示すように、この実施の形態2によるモータ駆動制御装置1bは、図1(実施の形態1)に示した構成において、モータ駆動電流検出回路4aに代えて、モータ駆動電流検出回路4bが設けられている。
モータ駆動電流検出回路4bでは、抵抗器9,10とAD変換器13,14との接続関係と抵抗器11,12とAD変換器15,16との接続関係とは、それぞれ実施の形態1(図1)と同様であるが、抵抗器9,10の直列回路はカレントトランス23の二次側間に接続され、抵抗器11,12の直列回路はカレントトランス24の二次側間に接続されている。そして、カレントトランス23の一次側は、U相モータ動力線UMとモータ7の対応する電気巻線との間に直列に接続され、カレントトランス23の一次側は、U相モータ動力線UMとモータ7の対応する電気巻線との間に直列に接続されている。
このように、モータ駆動電流を間接的に検出する構成でも、実施の形態1と同様に、各相の抵抗器列における任意の2点間電圧を数値化できるので、実施の形態1と同様の作用・効果が得られる。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図4では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。
図4に示すように、この実施の形態3によるモータ駆動制御装置1cでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、モータ駆動電流検出回路4aに代えてモータ駆動電流検出回路4cが設けられ、また、制御部5aに代えて制御部5bが設けられている。制御部5bでは、演算器17aに代えて演算器17bが設けられている。
モータ駆動電流検出回路4cは、モータ駆動電流検出回路4aと同様に配置される抵抗器9,10,11,12と、アナログスイッチ26,27と、AD変換器13,14とを備えている。
アナログスイッチ26の一方の入力端は、抵抗器10のインバータ回路3側端に接続され、他方の入力端は、抵抗器9,10の接続端に接続されている。アナログスイッチ26の出力端は、AD変換器13の一方の入力端に接続され、AD変換器13の他方の入力端には、抵抗器9のモータ7側端が接続されている。アナログスイッチ26は、モータ7の制御態様に応じて2入力端のいずれか一方を選択し、AD変換器13に接続する。
アナログスイッチ27の一方の入力端は、抵抗器12のインバータ回路3側端に接続され、他方の入力端は、抵抗器11,12の接続端に接続されている。アナログスイッチ27の出力端は、AD変換器15の一方の入力端に接続され、AD変換器15の他方の入力端には、抵抗器11のモータ7側端が接続されている。アナログスイッチ27は、モータ7の制御態様に応じて2入力端のいずれか一方を選択し、AD変換器15に接続する。
そして、制御部5bにおける演算器17bでは、図1に示したU相電流選択器19とV相電流選択器20とが削除され、AD変換器13,14の出力が直接電流制御器21に入力される構成となっている。
以上の構成において、アナログスイッチ26は、AD変換器13に抵抗器9,10の直列回路の両端間電圧を与える必要がある場合は、抵抗器10のインバータ回路3側端をAD変換器13に接続する。一方、アナログスイッチ26は、AD変換器13に抵抗器9の端子間電圧を与える必要がある場合は、抵抗器9,10の接続端をAD変換器13に接続する。AD変換器13は、抵抗器9,10の直列回路の両端間電圧または抵抗器9の端子間電圧を数値化したU相駆動電流iufbを電流制御器21に出力する。
また、アナログスイッチ27は、AD変換器15に抵抗器11,12の直列回路の両端間電圧を与える必要がある場合は、抵抗器12のインバータ回路3側端をAD変換器15に接続する。一方、アナログスイッチ27は、AD変換器15に抵抗器11の端子間電圧を与える必要がある場合は、抵抗器11,12の接続端をAD変換器15に接続する。AD変換器15は、抵抗器11,12の直列回路の両端間電圧または抵抗器11の端子間電圧を数値化したV相駆動電流ivfbを電流制御器21に出力する。
すなわち、この実施の形態3においても実施の形態1と同様の作用・効果が得られる。加えて、この実施の形態3では、回路規模の大きいAD変換器の個数を削減することができ、また演算器の簡素化が図れる。なお、この実施の形態3では、この実施の形態1への適用例を示したが、実施の形態2にも同様に適用できる。
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図5では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態4に関わる部分を中心に説明する。
図5に示すように、この実施の形態4によるモータ駆動制御装置1dでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、制御部5aに代えて制御部5cが設けられている。制御部5cでは、演算器17aに代えて演算器17cが設けられている。
演算器17cでは、演算器17aにおいて、U相電流選択器19側にU相電流比較器28と電流閾値発生器29とが追加され、V相電流選択器20側にV相電流比較器30と電流閾値発生器31とが追加されている。
電流閾値発生器29は、AD変換器14が数値化できる最大電流値以下の値を閾値として発生し、それをU相電流比較器28の一方の入力端に出力する。U相電流比較器28の他方の入力端にはAD変換器13の出力が入力される。U相電流比較器28の出力はU相電流選択器19の切替制御入力端に接続されている。
電流閾値発生器31は、AD変換器16が数値化できる最大電流値以下の値を閾値として発生し、それをU相電流比較器30の一方の入力端に出力する。V相電流比較器30の他方の入力端にはAD変換器15の出力が入力される。V相電流比較器30の出力はV相電流選択器20の切替制御端に接続されている。
U相電流比較器28は、AD変換器13の出力が電流閾値発生器29からの閾値よりも大きい場合は、U相電流選択器19にAD変換器13の出力を選択させ、AD変換器13の出力が電流閾値発生器29からの閾値よりも小さい場合は、U相電流選択器19にAD変換器14の出力を選択させる。
また、V相電流比較器30は、AD変換器15の出力が電流閾値発生器31からの閾値よりも大きい場合は、V相電流選択器20にAD変換器15の出力を選択させ、AD変換器15の出力が電流閾値発生器31からの閾値よりも小さい場合は、V相電流選択器20にAD変換器16の出力を選択させる。
すなわち、モータ駆動電流が少ない場合は、AD変換器14,16にて数値化されたモータ駆動電流を用いるので、1データでより詳細な電流単位を表すことが可能になる。
したがって、この実施の形態4によれば、停止及び停止前後や一定速度でモータを動かしている場合など、より電流制御性が必要になる場合に、モータの電流制御をより高精度化することが可能になる。
実施の形態5.
図6は、この発明の実施の形態5によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図6では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態5に関わる部分を中心に説明する。
図6に示すように、この実施の形態5によるモータ駆動制御装置1eでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、制御部5aに代えて制御部5dが設けられている。制御部5dでは、演算器17aに代えて演算器17dが設けられている。
演算器17dでは、演算器17aにおいて、速度制御器33、位置差分演算器34、速度比較器35、及び速度閾値発生器36が追加されている。また、モータ7には、回転位置を検出するエンコーダ37が取り付けられている。
位置差分演算器34は、エンコーダ37が検出するモータ7の回転位置情報の差分からモータ7の速度vfbを算出し、それを速度制御器33と速度比較器35とに出力する。速度比較器35は、速度指令V*と位置差分演算器34からのモータ速度vfbとに基づき制御演算を行い、求めた電流指令i*を電流制御器21に出力する。
速度比較器35は、位置差分演算器34からのモータ速度vfbと、速度閾値発生器36が発生する予め決められた閾値との大小関係を比較し、モータ速度vfbが閾値以下の場合は、U相電流選択器19にはAD変換器14の出力を選択させ、V相電流選択器20にはAD変換器16の出力を選択させる。
すなわち、モータ速度が低い場合は、AD変換器14,16にて数値化されたモータ駆動電流を用いるので、1データでより詳細な電流単位を表すことが可能になる。
したがって、この実施の形態5によれば、停止及び停止前後のモータ駆動電流が少ないときのよりより電流制御性が必要になる場合に、モータの電流制御をより高精度化することが可能になる。
また、モータ7の回転位置を検出するエンコーダ37の分解能が十分高い場合、従来では、電流制御性能の影響が速度や位置の変動として現れ、位置制御や速度制御の精度劣化となる場合があったが、この実施の形態5によれば、モータの電流制御がより高精度化されるため、電流制御によって位置制御や速度制御の精度を劣化させることが無いという効果も得られる。
実施の形態6.
図7は、この発明の実施の形態6によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図7では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態6に関わる部分を中心に説明する。
図7に示すように、この実施の形態6によるモータ駆動制御装置1fでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、制御部5aに代えて制御部5eが設けられている。制御部5eでは、演算器17aに代えて演算器17えが設けられている。
演算器17eでは、演算器17aにおいて、U相電流選択器19に代えて合成演算器39が設けられ、V相電流選択器20に代えて合成演算器40が設けられている。
合成演算器39は、AD変換器13,14の各出力に係数を掛けて合算し、それをU相モータ駆動電流iufbとして電流制御器21に出力する。合成演算器40は、AD変換器15,16の各出力に係数を掛けて合算し、それをV相モータ駆動電流ivfbとして電流制御器21に出力する。以下、具体的に説明する。
合成演算器39,40は、まず、AD変換器13,15の変換する数値の1データが表す電流の単位をAD変換器14,16の変換する数値の1データが表す電流単位に合わせる。これは、AD変換器13,15に入力される抵抗器9,11の各端子間電圧と、AD変換器14,16に入力される抵抗器9,10の直列回路、抵抗器11,12の直列回路の各両端子間電圧との比率で実現できる。
合成演算器39,40は、次に、AD変換器13,15が変換する数値に抵抗比分の係数をかけた後の値のうちで、AD変換器14,16が変換する範囲の数値の部分を0に置き換える。合成演算器39,40は、ここまで操作されたAD変換器13,15で変換された数値に、AD変換器14,16が変換する数値を加算し、一つの数値とする。
今、抵抗器9をRU1、抵抗器10をRU2、抵抗器11をRV1、抵抗器12をRV2とする。また、AD変換器13が変換する数値をIU1、AD変換器15が変換する数値をIV1、AD変換器14が変換する数値をIU2、16が変換する数値をIV2とする。
AD変換器13、15が変換する数値を、AD変換器14、16が変換する数値の1データが表す電流単位で表す関係式は、次のようになる。
IU1´=IU1×(RU1+RU2)/RU1
IV1´=IV1×(RV1+RV2)/RV1
これによって、AD変換器13,15が変換する数値の1データの電流単位が、AD変換器14,16の変換するする数値の1データの電流単位と同じになる。
次に、AD変換器14が変換する数値の最大値をIU2max、AD変換器16が変換する数値の最大値をIV2maxとした場合、次のような演算で、1データの電流単位を変換したAD変換器13,15の変換する数値のうちのAD変換器14,16が変換する範囲の数値を0に置き換えることができる。
IU1´´=IU1´− (IU1´ mod IU2max)
IV1´´=IV1´− (IV1´ mod IV2max)
但し、(A mod B)はA÷Bの余りを表す。
AD変換器13,15が変換した数値をここまで変換した後に、AD変換器14,16の値を以下のように加算し、AD変換器の変換結果を合成する。
IU1´´´=IU1´´ + IU2
IV2´´´=IV2´´ + IV2
このように、合成演算器39,40で一つに合成された数値の内、合成演算器39の出力がU相モータ駆動電流iufbとなり、合成演算器40の出力がV相モータ駆動電流ivfbとなる。この合成された数値化電流値は、1データの電流単位がAD変換器13,15の分解能となる。そして、AD変換器で変換される電圧値の変換範囲、すなわち検出できる最大モータ駆動電流はAD変換器14,16の変換できる電流範囲となる。
図8〜図11は、以上説明した合成手順での各部の電流波形を模式的的に示した図である。なお、図8は、モータ駆動電流の一例を示す図である。図9は、図7に示すAD変換器13,15の出力例を示す図である。図10は、図7に示すAD変換器14,16の出力例を示す図である。図11は、図7に示す合成演算器39,40の出力例を示す図である。
図8に示すようなモータ駆動電流を、AD変換器13,15で数値化した結果が図9であり、AD変換器14,16で数値化した結果が図10である。これらのAD変換器13,14,15,16の数値を合成演算器39,40で合成した結果が図11である。
この実施の形態6によれば、モータ駆動電流の検出範囲においてはモータ駆動の最大電流まで検出可能でありながら、モータ駆動電流の検出分解能を上げることが可能となり、モータの電流制御が高精度化される効果が得られる。
また、電流や速度、位置の状態に関わらず電流制御の高精度化が可能となるため、実施の形態5で示したようにモータに付加したエンコーダの分解能が十分に高い場合でも、電流制御によって位置や速度の制御精度を劣化させることが無いという効果も得られる。
なお、モータ駆動電流検出回路4aは、実施の形態3に示したモータ駆動電流検出回路4cに置き換えることができる。つまり、図7において、モータ駆動電流検出回路4aにおける4つのAD変換器をU相用とV相用とにそれぞれ1つとし、U相用のアナログスイッチとV相用のアナログスイッチとを設け、U相用アナログスイッチが抵抗器9,10からの2種類の電圧を切り替えて1つのU相用AD変換器に与え、V相用アナログスイッチが抵抗器11,12からの2種類の電圧を切り替えて1つのU相用AD変換器に与えるようにしてもよい。実施の形態3と同様に、回路規模の大きいAD変換器の個数を削減することができる。
実施の形態7.
図12は、この発明の実施の形態7によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図12では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態7に関わる部分を中心に説明する。
図12に示すように、この実施の形態7によるモータ駆動制御装置1gでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、モータ駆動電流検出回路4aに代えてモータ駆動電流検出回路4dが設けられている。モータ駆動電流検出回路4dでは、モータ駆動電流検出回路4aにおける、抵抗器9,10に代えて可変抵抗器42が設けられ、抵抗器11,12に代えて可変抵抗器43が設けられている。そして、AD変換器も、可変抵抗器42に対するAD変換器13と、可変抵抗器43対するAD変換器15とが設けられている。
この構成によれば、モータ7が必要とする最大駆動電流の大きさに合わせて、可変抵抗器42,43の値を変更する。これによって、AD変換器13,15の入力可能最大電圧値で検出可能な最大電流を、抵抗値を任意に選択することによって容易に変更することが可能となる。
この実施の形態7によれば、モータ駆動電流を検出するための電流を電圧に変換する抵抗値を可変とする構成としたので、AD変換器の個数を減らすことができる。また、AD変換器の個数を削減できる実施の形態3においても、抵抗器列からの多種類の電圧を選択するアナログスイッチが不要になるという効果が得られる。
以上のように、この発明によれば、モータ駆動制御装置内のモータ駆動電流検出回路に設けた抵抗器列の任意の2点間の電圧を測定することが可能となるので、モータ駆動制御装置とモータとを任意に組み合わせるようにした場合、特にモータ駆動制御装置内のインバータ回路の最大出力電流値がモータの最大駆動電流値よりも大きい場合でも、AD変換器で変換可能な全範囲を使用してモータ駆動電流が検出可能となり、電流制御の高精度化が図れる。
したがって、モータ駆動に必要な最大電流が各々違うモータを駆動する場合に、それぞれのモータに合わせたモータ駆動制御装置を用意することなく、それら全てのモータを、モータ駆動精度を全て一定に保って駆動制御できる共用可能な一つのモータ駆動制御装置が実現できる。
また、この発明によれば、モータ駆動電流を電圧に変換して検出する抵抗器列の複数の任意の2点間電圧をそれぞれAD変換器によって数値化し、その数値化されたモータ駆動電流を合成演算することができるので、モータ駆動電流の数値化分解能を高分解能化することが可能となり、モータ駆動制御の高分解能化が可能になる。
したがって、停止時や一定速度で動いているときのモータ駆動電流が少ない場合でも、モータ送りムラが無く停止位置精度が必要な場面に十分に対応できるモータ駆動制御装置が実現できる。
以上のように、この発明にかかるモータ駆動制御装置は、モータ駆動に必要な最大電流が各々違うモータを、それらのモータ駆動精度を全て一定に保って駆動制御する共用のモータ駆動制御装置として用いるのに有用である。
また、この発明にかかるモータ駆動制御装置は、モータ駆動電流の小さい領域でも必要な制御性能を発揮できるモータ駆動制御装置として用いるのに有用である。

Claims (7)

  1. モータに供給する駆動電流を直接的に或いは間接的に検出して対応する電圧を発生する抵抗器を配置し、前記抵抗器が検出したモータ駆動電流に対応した電圧をAD変換器にて数値化し、前記数値化したモータ駆動電流を前記モータの駆動制御に反映するモータ駆動制御装置において、
    前記抵抗器を複数個直列に接続した抵抗器列として構成し、
    前記抵抗器列の任意の2点間の電圧をAD変換する構成とした、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  2. 前記抵抗器列の複数の任意の2点間の電圧を1対1の関係でAD変換する複数のAD変換器と、
    前記モータの制御に必要なAD変換範囲に応じて、前記複数のAD変換器の中の1つのAD変換器のAD変換結果を選択する構成と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記モータの制御に必要なAD変換範囲に応じて、前記抵抗器列の複数の任意の2点間の電圧の中の1つを選択するアナログスイッチと、
    前記アナログスイッチが出力する電圧値をAD変換するAD変換器と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記抵抗器列の任意の2点間の電圧をAD変換する構成におけるAD変換結果の中から前記モータの駆動電流に応じたAD変換範囲でのAD変換結果を選択する構成、をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記抵抗器列の任意の2点間の電圧をAD変換する構成におけるAD変換結果の中から前記モータの駆動速度に応じたAD変換範囲でのAD変換結果を選択する構成、をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記抵抗器列の任意の2点間の電圧をAD変換する構成における複数のAD変換結果にそれらのAD変換範囲に応じた係数を乗じ、それら係数を乗じた全てのAD変換結果を加算して1つのモータ駆動電流とする構成、をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  7. モータに供給する駆動電流を直接的に或いは間接的に検出して対応する電圧を発生する抵抗器を配置し、前記抵抗器が検出したモータ駆動電流に対応した電圧をAD変換器にて数値化し、前記数値化したモータ駆動電流を前記モータの駆動制御に反映するモータ駆動制御装置において、
    前記抵抗器は、可変抵抗器で構成した、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
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