JP4920530B2 - 表示用部材およびそれを用いた押釦スイッチ用部材 - Google Patents

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Description

本発明は、内部光源の点灯時にのみ文字等を視認できる表示用部材およびそれを用いた押釦スイッチ用部材に関する。
従来、オーディオ機器、携帯電話機等の小型電子機器の押釦スイッチ用部材には、キーの裏側からの照光時にキー天面に文字、記号若しくは模様を視認しやすくしたものが知られている。
さらに、押釦スイッチ用部材の内側に配置したLED等の内部光源の点灯時と同時に、キーの表示部を異なる有彩色に変化させることができ、かつその内部光源の点灯時においてより濃い色を視認できるようにした押釦スイッチ用部材も知られている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1に開示される押釦スイッチ用部材によれば、表示部の背景となる地の色を黒色にしなくても、内部光源の点灯時および消灯時の両方の場合において表示部を明瞭に視認するようにできる。
特開2004−38068号公報(特許請求の範囲、段落番号0007、0008等)
ところで、最近では、小型電子機器において、携帯電話としての機能、カメラとしての機能、音楽再生・録音機能等の多機能を付与する、いわゆる多機能化が進んできている。ユーザの選択した機能に合わせて、特定のキーのみを視認させ、他のキーを視認できないようにすることが強く望まれている。この要望に対応して、キーの部分に光半透過機能を付与することにより、内部光源の点灯時に、キーに割り当てられた文字等を視認できるようにし、内部光源の消灯時に、当該文字等を視認できないようにすることも可能である。
しかし、単に光半透過機能の構成を採用するだけでは、内部光源の消灯時においても外から文字等の輪郭を視認できる。このため、ユーザが選択した特定の機能用のキーのみを照光させた場合に、多機能用のキーに割り当てられた文字等も視認できてしまう。そのため、意匠性に劣ると共に、外部の光が強い場合には、どのキーが点灯しているかわからなくなるという問題が生じやすい。また、そのような不具合が生じないように、内部光源の光量を増加するという方法をとることもできるが、消費電力が多くなり、バッテリーの消費が早まるという問題が生じる。
そこで、本発明は、上記課題を解決すること、すなわち、内部光源の点灯時には、文字等を鮮明に視認させる一方で、内部光源の消灯時には、文字等をほとんど視認させないようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、透光領域を有する1以上の表示部を備え、透明フィルムに複数の層を積層した表示用部材であって、透明フィルム側から順に、光を反射させる微粒子を含む反射層、透明フィルム側からの光に対して透光領域の視認性を低下させるように表示部を隠蔽する隠蔽層、表示部における透光領域以外の領域を、透明フィルム側およびその反対側からの両方の光に対して遮光する遮光層を、透明フィルム上に積層して成る表示用部材としている。
このような表示用部材とすることで、内部光源の点灯時にのみ文字等を表示させることができるが、内部光源の消灯時には、表示が見えず、平滑な面として見える。
また、このような表示用部材とすることで、内部光源の消灯時には、より表示が見えにくく、平滑で光沢を有する面と見せることができる。
また、別の発明では、上述の発明に加え、隠蔽層は、複数の層から構成され、隠蔽層の1つは、光を吸収することにより透光領域の視認性を低下させる第1の隠蔽層であり、第1の隠蔽層と別の隠蔽層は、光を反射することにより透光領域の視認性を低下させる第2の隠蔽層としている。
このような表示用部材とすることで、内部光源の消灯時には、さらに一層表示が見えにくくなり、内部光源の点灯時にはより鮮明に文字等を表示できる。
また、別の発明では、上述の発明に加え、遮光層は、複数層から構成されるものとしている。
このような表示用部材とすることで、遮光層を均一に形成できる。そのため、遮光層の仕上がりが美しく、外観が良好なものとなる。また、各遮光層が薄いため、遮光層の影が視認しにくく、内部光源の消灯時には文字等が見えにくくなり、より平滑な面に見える。
また、別の発明では、遮光層の1つは、同心円状の透光領域を設けた遮光層であり、同心円状の透光領域を設けた遮光層とは別の遮光層には、同心円の中心からの距離に応じて遮光率を変化させているものとしている。
このような表示用部材とすることで、内部光源の点灯時に金属調の外観を表現できる。
また、別の発明では、上述の発明に加え、前記隠蔽層と前記遮光層との間に、前記透光領域を有色表示させるための有色層を形成するものとしている。
このような表示用部材とすることで、内部光源の消灯時には、文字等をより見えにくくし、より平滑な外観に見せることができるとともに、内部光源の点灯時には、文字等を有色表示させることができる。
また、別の発明では、上述の発明に加え、有色層は、染料系インクにて着色されるものとしている。
このような表示用部材とすることで、内部光源の点灯時には、より明るく文字等を有色表示させることができる。
また、別の発明では、上述の発明の表示用部材を用いてなる押釦スイッチ用部材としている。
このような表示用部材とすることで、押釦スイッチ用部材の意匠性を高めることができる。さらに、照光部分を変えることで、必要な表示のみを表示できるので、任意の押釦を見つけ易い。
本発明によれば、内部光源の点灯時には文字等を鮮明に視認させる一方で、内部光源の消灯時には、文字等をほとんど視認させない表示用部材およびそれを用いる押釦スイッチ用部材を提供することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る表示用部材1の平面図である。
表示用部材1の内部には、裏側に配置される内部光源(不図示)の点灯時に表示される星型の内側斜線部分に透光領域11が形成されている。内部光源の消灯時には、星型の透光領域11は、視認できない。
図2は、本実施の形態に係る表示用部材1において、図1中のAで示す領域の断面を拡大して示す拡大断面図である。
表示用部材1は、透明フィルム2の片面側に、メディウム層3、反射層4、隠蔽層5、受容層6、メディウム層7、第1の遮光層8、メディウム層9、第2の遮光層10をこの順で積層してなる。受容層6における一部の領域には、有色層6aが形成されている。また、第1の遮光層8および第2の遮光層10においては、有色層6aの直下の領域には、透光領域11が形成されている。有色層6aおよび透光領域11の部分は、透明フィルム2の外側から見て、文字、数字若しくは図柄等の形態にて形成されている。本実施の形態では、星型に透光領域11が形成されている。透明フィルム2に積層される各層の厚さは、好適には、約1〜2μmである。なお、以後、透明フィルム2の外側を「表側」と、第2の遮光層10の外側を「裏側」という。
透明フィルム2は、好適には厚さ10〜500μmの樹脂フィルムである。ここで、透明とは、実質的に光を透過させるものであればよく、全光透過率70%以上、好ましくは90%以上であることが好ましい。透明フィルム2としては、市販の熱可塑性樹脂シートを使用出来るが、特に限定されるものではない。透明フィルム2としては、好適には、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂とポリエステル系樹脂からなるポリマーアロイ、ABS系樹脂、AS系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂あるいはPET系樹脂を採用できる。それらの中でも、透明性、耐候性、表面光沢および加工性に優れるアクリル樹脂が、より好適に用いられる。
メディウム層3は、着色剤を含まない透明な樹脂を用いたインクにより印刷される層である。メディウム層3は、次に積層される反射層4が透明フィルム2に固定されやすいようにするための層である。
反射層4は、内部光源(不図示)の消灯時において、表側からの光を反射して、透光領域の輪郭が薄く見えることを防ぐ機能を有する。また、反射層4は、必須の層ではないが、反射層4が設けられることにより、使用面を平滑かつ光沢を有する平面に見せることができるためより好ましい。反射層4には、無機顔料粒子あるいは金属粒子を分散させた樹脂バインダを用いることができる。分散させる材料としては、例えば、天然若しくは合成雲母に酸化チタンあるいは酸化鉄等の金属酸化物を被覆した顔料(以下、パール顔料という。)を好適に用いることができる。
反射層4の裏側に形成される隠蔽層5は、内部光源の消灯時において、表示部を表側から視認できないように隠蔽するための層である。隠蔽層5は、所定の光量の光を吸収できるため、光量が少ない場合には、光を吸収する光を透過しない。一方、光量が多い場合には、隠蔽層5は、吸収可能な光量を超えた分の光を透過する。すなわち、隠蔽層5は、光半透過機能を有する層である。そのため、隠蔽層5は、内部光源を図2に示す矢印方向(すなわち、裏側)から照光している場合に、内部光源からの光を透過させることができる。一方、隠蔽層5は、表側からの光を吸収する。したがって、隠蔽層5は、例えば、全光線透過率が約20%になるよう調整された、黒色あるいは黒色に白色を混合した灰色等のインクによって好適に構成される。なお、内部光源の光の強度に合わせてその黒色の濃度を調整することで、全光線透過率を調整することが望ましい。また、黒色の顔料としては、例えば、カーボンブラックのような微粒子状の炭素材料を用いることができ、その含有量および分散状態の制御により、所望の透過率に調整することができる。
隠蔽層5の裏側に形成される受容層6は、メディウムインクにて好適に形成されている。その受容層6の透光部分には、有色層6aが形成されている。有色層6aは、Y(イエロー)、M(マゼンダ)およびC(シアン)の3種類の微小ドットを用いて、染料系インクにより形成される印刷層である。イエロー、マゼンダ、シアンの各ドットで順に印刷層を形成することにより、有色層6aを形成できる。光が有色層6aを透過することにより、有色の表示部が形成される。染料系の着色剤にて着色すると、顔料系の着色剤により着色した場合よりも、着色部の全光線透過率が高いため、染料系の着色剤にて着色することが好ましい。
有色層6aおよび受容層6の裏側に形成されるメディウム層7は、有色層6aに用いられたインクが、後述する第1の遮光層8に移行することを防ぐために積層される。
第1の遮光層8および第2の遮光層10は、非透光性のインク、例えば黒色のインクにて好適に形成される。ここで、非透光性とするためには、全光線透過率が1%以下であることが好ましい。また、第1の遮光層8と第2の遮光層10との間には、メディウム層9が形成されている。第1の遮光層8および第2の遮光層10は、内部光源の点灯時に、透光領域11以外の部分が視認できないように遮光する層である。このため、透光領域11には、第1の遮光層8および第2の遮光層10が形成されていない。
また、第1の遮光層8および第2の遮光層10の両層を設けることにより、より遮光性を高めることができる。また、1層のみの遮光層で十分に遮光するためには、厚い層を形成する必要があるが、厚い層は、印刷適正が良くない。印刷適正が良くない場合には、印刷縁部が欠けるあるいは印刷部と非印刷部の境界が綺麗に仕上がりにくい。また、厚い層を形成することにより、層を形成した母材よりも当該厚い層の強度が劣るため、厚い層にひび割れを生じるという問題がある。一方、薄い2層の遮光層8、10を設ける場合には、各層をより均一な厚さにて容易かつ綺麗に仕上げることができるため、最終的な外観を良好にできる。また、各層の厚さを薄くすることができるため、第1の遮光層8および第2の遮光層10の影が内部光源の消灯時に見えにくくなり、文字等の輪郭が薄く見えることがない。
また、第1の遮光層8および第2の遮光層10よりも表側に、隠蔽層5および反射層4が存在することにより、表示用部材1の表面が、光沢を増しかつ平滑に見える効果がある。また、反射層4が透光領域を含めた表示部全面に均一の厚さで形成されていることにより、文字等の輪郭が見えにくくなるという効果もある。
次に、本実施の形態に係る表示用部材1の製造方法について説明する。図3は、本実施の形態に係る表示用部材1の製造工程を説明するためのフローチャートである。
まず、透明フィルム2として、厚さ10〜500μmのアクリルフィルムを用意する。その裏側の面に、メディウムインキを用いた印刷により、メディウム層3を形成する(ステップS101)。次に、メディウム層3の裏側に、反射層4を形成する(ステップS102)。具体的には、パール顔料を分散させた樹脂バインダを用いて、厚さ1〜2μmの反射層4を熱転写印刷にて形成する。なお、本実施の形態における熱転写印刷とは、いわゆるサーマルヘッドを備えた印刷機器により、インクリボンから透明フィルム2を含むシートへと転写させる方式により印刷することをいう。
パール顔料としては、例えば薄板状雲母粒子の表面を酸化チタンで被覆されている粒子を含む顔料が挙げられる。光がパール顔料を含む層に入射すると、光は、一定方向に規則的に反射し、規則的多重反射を生じて光沢感を与えることができる。また、薄板状雲母粒子の表面を被覆している酸化チタンの被覆率およびパール顔料の粒度を変化させることにより、虹彩色、メタリック調の光沢、あるいは絹のような柔らかい光沢等を表現できる。
パール顔料を分散させた反射層4の乾燥後、全光線透過率が約20%に調整されたハーフBKにて、厚さ1〜2μmの隠蔽層5を熱転写印刷にて形成する(ステップS103)。
次に、メディウムインキを用いて、厚さ1〜2μmの受容層6を熱転写印刷にて形成する(ステップS104)。
次に、YMCインクにより受容層6中に有色層6aを形成する(ステップS105)。具体的には、YMCの染料系インクを受容層6の透光領域11に相当する領域に浸透させることで有色層6aの部分を着色する。染料系インクは、受容層6の内部に浸透されているため、着色部分の凹凸が生じず、平滑な表面を保持できる。
次に、有色層6aの染料系インクがそれより裏側の層へ移行することを防止するために、メディウムインキを用いて、厚さ1〜2μmのメディウム層7を形成する(ステップS106)。そのメディウム層7の形成後には、透光領域11以外の部分に、BKインキを用いて厚さ1〜2μmの第1の遮光層8を熱転写印刷にて形成する(ステップS107)。
次に、メディウム層9を厚さ1〜2μmにて熱転写印刷で形成する(ステップS108)。メディウム層9は、透光領域11を覆うように形成されるので、第2の遮光層10を平滑に形成できる。
最後に、BKインキを用いた熱転写印刷にて、厚さ1〜2μmの第2の遮光層10を形成する(ステップS109)。
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係る表示用部材の第2の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図4は、第2の実施の形態に係る表示用部材1の平面図である。また、第1の実施の形態にて用いる要素と同じものには、同じ番号を用いて説明する。
第2の実施の形態に係る表示用部材1の内部には、裏側に配置される内部光源(不図示)の点灯時に表示される同心円状の透光領域11が形成されている。また、その同心円の中心部は、光透過率が高く、同心円の中心から遠位になるにつれて光透過率が低くなっている。同心円状の透光領域11は、内部光源の消灯時に視認できない。
図5は、本実施の形態に係る表示用部材1において、図4中のBで示す領域の断面を拡大して示す拡大断面図である。
第2の実施の形態に係る表示用部材1は、第1の実施の形態に係る表示用部材1と同様に、透明フィルム2の片面側に、メディウム層3、反射層4、隠蔽層5をこの順で積層してなる。そして、隠蔽層5の裏面には、第1の遮光層20、メディウム層9、第2の遮光層21をこの順で積層している。透明フィルム2に積層される各層の厚さは、好適には、約1〜2μmである。
第1の遮光層20は、内部光源の点灯時に、同心円の中心部付近が明るく、その同心円の中心から遠位になるにつれ暗くなる、すなわちグラデーションを形成する。第1の遮光層20は、熱転写にて全光線透過率が1%以下の非透光性のインク、例えば黒色のインクにて微小ドットを印刷することにより好適に形成される。具体的には、同心円の中心部は、単位面積当たりの黒色の微小ドットの数を少なく、同心円の中心部から遠位になるにつれて微小ドットの数を多くすることにより形成される。すると、同心円の中心部付近は、微小ドット間の空隙が多いために光透過率が高くなる一方、同心円の中心部から遠位である部分では、黒色の微小ドットが単位面積当たりに多くあるために光透過率が低くなる。したがって、同心円の中心部から遠位になるにつれて明度が低くなるようなグラデーションが形成される。
第2の遮光層21は、図4の同心円を描くための遮光層である。第2の遮光層21には、透光領域11が同心円状に形成されている。第2の遮光層21が同心円形状の表示を形成し、第1の遮光層20が同心円の中心部から遠位になるにつれて明度が低くなるようなグラデーションが形成されているため、第2の実施の形態に係る表示用部材1は、金属調の外観を表現できる。このように、遮光層を2層設けて、一方の遮光層には遮光の役割だけではなくデザインを付加することにより、意匠的な価値を高めることができる。
次に、第2の実施の形態に係る表示用部材1の製造方法について説明する。図6は、本実施の形態に係る表示用部材1の製造工程を説明するためのフローチャートである。
第2の実施の形態に係る表示用部材1の製造方法のうち、ステップS201からステップS203までの工程は、第1の実施の形態にて説明したステップS101からステップS103と同様であるため、それらの説明を省略する。
ステップS203の工程では、BKインキを用いて、厚さ1〜2μmの第1の遮光層20を形成する(ステップS204)。具体的には、同心円の中心部には、単位面積当たり例えば50%の割合で微小ドットが占めるように設定する。そして、最も外側の同心円の線上では、単位面積当たり例えば90%の割合で微小ドットが占めるように設定する。また、同心円の中心部と最も外側の同心円の線上との間の領域は、同心円の中心からの距離に応じて、単位面積当たりの微小ドットが占める割合を50%から90%まで段階的に変化させて微小ドット印刷を行う。
次に、メディウム層9を厚さ1〜2μmにて熱転写印刷で形成する(ステップS205)。第1の遮光層20は、微小ドットの占有面積を変化させて形成しているために、微小ドットの少ない部分と、微小ドットの多い部分との間で、凹凸が生じてしまう。そこで、メディウム層9が第1の遮光層20の裏面を覆うように形成されることにより、後述の第2の遮光層21の面を平滑にすることができる。
最後に、BKインキを用いて、同心円模様の形態を有する透光領域11を除くように、厚さ1〜2μmの第2の遮光層21を熱転写印刷にて形成する(ステップS206)。
(第3の実施の形態)
次に、本発明に係る表示用部材の第3の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、第1の実施の形態に係る図1の形態は、第3の実施の形態においても同様とする。また、図7は、第3の実施の形態において、図1中のAで示す領域の断面を拡大して示す拡大断面図である。また、第1の実施の形態にて用いる要素と同じものには、同じ番号を用いて説明する。
第3の実施の形態に係る表示用部材1は、第1の実施の形態に係る表示用部材1と同様に、透明フィルム2の片面側に、メディウム層3、反射層4をこの順で積層してなる。そして、反射層4の裏側には、2つの第1の隠蔽層5a、第2の遮蔽層5bをそれぞれこの順で積層してなる。第2の隠蔽層5bの裏面には、第1の遮光層8、メディウム層9、第2の遮光層10をこの順で積層している。透明フィルム2に積層される各層の厚さは、好適には、約1〜2μmである。
第1の隠蔽層5aは、表側からの強度の低い光を反射し、強度の高い光のみ透過させるようなハーフミラー機能を有する。したがって、第1の隠蔽層5aは、例えば、全光線透過率が5〜30%、さらに好ましくは、全光線透過率が7〜10%に調整された、一種類以上の金属の蒸着膜により好適に構成される。
第2の隠蔽層5bは、光を吸収し、光量が多い場合にのみ光は第2の隠蔽層5aを透過する。したがって、第2の隠蔽層5aは、例えば、全光線透過率が約20%になるよう調整された、黒色あるいは黒色に白色を混合した灰色等のインクによって好適に構成される。このように、表側からの光を吸収する隠蔽層5aと、表側からの強度の低い光を反射する第2の隠蔽層5bとを両方設けることにより、内部光源の消灯時に文字等を見えにくくすることができる。また、第3の実施の形態に係る表示用部材1の表面がより金属調の外観に見える。
次に、第3の実施の形態に係る表示用部材1の製造方法について説明する。図8は、本実施の形態に係る表示用部材1の製造工程を説明するためのフローチャートである。
第3の実施の形態に係る表示用部材1の製造方法のうち、ステップS301からステップS302までの工程は、第1の実施の形態にて説明したステップS101からステップS102と同様であるため、それらの説明を省略する。
まず、第1の隠蔽層5aを反射層4の裏側に形成する(ステップS303)。第1の隠蔽層5aを形成するためには、例えば、アルミニウム、クロミウム、インジウム、金、銀あるいは銅等の金属を真空蒸着、熱転写、ホットスタンプ、めっき、スパッタリングあるいはイオンめっき等により形成できる。あるいは、全光線透過率が5〜30%に調整された市販の鏡面インキを用いて熱転写印刷することにより、反射層4の裏側に金属の薄膜を蒸着した時と同じようなハーフミラー機能を印刷にて得ることが出来る。
次に、第1の隠蔽層5aの裏側に、第2の隠蔽層5bを形成する(ステップS304)。第2の隠蔽層5bの形成方法は、第1の実施の形態のステップS103と同様である。また、ステップS305からステップS310までの各工程は、第1の実施の形態にて説明したステップS104からステップS109と同様であるため、それらの説明を省略する。
次に、本発明に係る押釦スイッチ用部材100の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する押釦スイッチ用部材の各実施の形態は、上述の表示用部材と同様の構成を有する表示用部材1をその構成部材の一部として含む。
(第1の実施の形態)
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用部材100の外観図である。図10は、図9のA−A線にて押釦スイッチ用部材100を切断した際の断面図である。なお、図10に示す断面図では、図を見やすくする目的で、厚さ方向の縮尺を変更している。
押釦スイッチ用部材100は、電子機器の操作部に用いられる。電子機器の内部、すなわち、使用面から見て裏側に、内部光源(不図示)が配置されている。そして、内部光源は、必要に応じて、点灯あるいは消灯する。内部光源の点灯により、後述の各キートップ102の部分に表示される、文字、数字若しくは図形等の表示部分のみが光を透過するので、使用者はその表示部分を視認できる。
先に述べた第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態に係る表示用部材1は、キーシート101として使用することができる。また、キーシート101の表面には、キートップ102が接着層103を介して設けられている。各キートップ102の下方にあるキーシート101の裏面には、キートップ102の押し込み時にスイッチをオン・オフ可能なように、下方に突出する押圧子(不図示)が配置されている。
キートップ102は、押釦の領域を明確にすると共に、押圧時のクリック感を良好にするために設けられる。また、キートップ部102は、内部光源(不図示)が点灯した際に文字等の表示が確認できるように、透明樹脂から好適に形成される。透明樹脂としては、熱可塑性樹脂が好適に用いられる。具体的には、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂あるいはポリスチレン樹脂が好適に用いられる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用部材200の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する押釦スイッチ用部材200は、上述の表示用部材と同様の構成を有する表示用部材1を、その構成部材の一部として含む。図11は、第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用部材の断面図である。
第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用部材200において、第1または第2の実施の形態に係る表示用部材1は、キートップ部202の配置にあわせて各キートップ部202の間に凹部を有する形に成形され、キートップフィルム201となっている。キートップフィルム201の裏側の凹部には、コア材203が充填され、キートップ部202を構成している。また、各キートップ部202の下方には、キートップ部202の押し込み時にスイッチをオン・オフ可能なように、下方に突出する押圧子(不図示)が配置されている。
コア材203は、内部光源からの光を妨げないように、光透過率の高い樹脂を用いるのが好ましい。コア材203を形成する場合、予め成形されたキートップフィルム201の凹部に光硬化性樹脂を注入して硬化させる方法、キートップフィルム201を射出成形用の金型に配置して、そこに、コア材203となる溶融樹脂を射出する方法等を採用できる。光硬化性樹脂をコア材203として用いる場合には、EB硬化性樹脂、UV硬化性樹脂または嫌気性併用UV硬化性樹脂を用いるのが好ましい。EB硬化性樹脂は、電子線照射により硬化する樹脂である。UV硬化性樹脂は、紫外線の照射により硬化する樹脂である。嫌気性併用UV硬化性樹脂は、UV硬化性に嫌気性を付与した樹脂であり、空気を遮断して紫外線を照射することにより硬化する樹脂である。これらの内、特に、UV硬化性樹脂が好ましい。コストが低く、かつ硬化速度が大きく、しかも生産性に有利だからである。これらの光硬化性樹脂は、モノマーと光重合開始剤とを主成分とする。
また、溶融樹脂を射出してコア材203を形成する場合には、コア材203として、熱可塑性樹脂が好適に用いられる。特に、コア材203として用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート/ABS共重合樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂あるいはポリエチレンテレフタレート樹脂が好ましい。
以上、本発明に係る表示用部材1およびそれを用いた押釦スイッチ用部材100、200の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の各実施の形態に何ら限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
例えば、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、遮光層を2層有する表示用部材1について説明したが、2層に限らず、1層のみ、または、3層以上の遮光層を形成しても良い。ただし、遮光層が1層のみの場合には、十分に遮光するために厚い遮光層とする必要があるため、2層以上の遮光層を設けることが好ましい。
また、上述の実施の形態では、有色層6aの形成方法として染料系インクによる印刷を採用している。また、他の層の形成方法としては、熱転写印刷を採用している。しかし、そのような印刷に限らず他の印刷方法を採用しても良い。たとえば、インクジェット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷あるいはレーザ印刷等を用いてもよい。しかし、有色層6aを着色するために染料系インクを用いると、印刷された部分が平滑になると共に、発色が良いのに加えて全光線透過率を向上させることができるために、より好ましい。また、各層の形成方法としては、印刷以外の方法も採用できる。しかし、柔軟な樹脂フィルム上に、上述の各印刷法にて各層を形成することは、薄くかつ柔軟な表示用部材を得ることができるために、より好ましい。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、有色層6a、メディウム層7、および第1の遮光層8、メディウム層9および第2の遮光層10を、使用面側からこの順に積層しているが、第1の遮光層8あるいは第2の遮光層10の次に有色層6aが形成されていてもよい。また、他の目的を有する層を各層の間に介在させても良い。たとえば、接着層等を介在させても良いし、表面改質層を介在させても良い。
また、第1の実施の形態では、微粒子状の炭素材料を黒色顔料の含有量およびその分散状態により、隠蔽層5の透過率を調整しているが、このような方法を採用しなくてもよい。例えば、一種類以上の金属を薄く蒸着したハーフミラー層を形成することもできる。また、黒色ではない色の顔料にて隠蔽層5あるいは遮光層(8、10)を形成してもよい。しかし、単位量当たりの全光線吸収量が大きい黒色顔料を用いることで、少量の顔料により所望の透過率に調整できる。
また、第3の実施の形態に係る表示用部材1の表面は、より金属調の外観を有するため、第2の実施の形態に係る表示用部材1が有する同心円模様およびグラデーションを加えてもよい。同心円模様およびグラデーションを加えることで、金属調の外観を際立たせることができる。
また、第3の実施の形態においては、表面側に、一種類以上の金属の薄膜を主に含む第1の隠蔽層5a、そして裏面側に、黒色インクを主に含む第2の隠蔽層5bとしている。しかし、このような形態に限らず、第1の隠蔽層5aと第2の隠蔽層5bが逆でもよい。表面側に、黒色インクを含む第2の隠蔽層5bを設けると、表示用部材1の表面を黒色にできる。また、黒色以外のインクを含む第2の隠蔽層5bを設けると、それぞれの色の表示用部材1の表面にできる。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る表示用部材1を押釦スイッチ用部材100、200に採用しているが、表示用部材1は押釦スイッチ用部材100、200以外に用いてもよい。例えば、電子機器の箱体に設けても良い。また、携帯電話以外のものであって、機器内部に照光手段を有する他の物に採用しても良い。例えば、標示物としてそのまま用いることもできる。
また、上述の実施の形態では、内部光源を点灯することにより文字等の表示部分が透光するために、その表示部分が視認できる。しかし、文字等の部分を遮光し、文字等の部分以外を透光領域11とする表示用部材1としてもよい。
また、第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用部材200は、そのまま用いてもよいし、キートップ部202の間を切断し、各キートップ部202を可撓性のシートに貼り付けるような形態で用いてもよい。
また、第2の実施の形態に係る表示用部材1は、有色の文字等を設けていないが、有色の文字等をグラデーションおよび同心円模様と一緒に設けてもよい。その場合には、透光領域11を有色の表示とするために、隠蔽層5の裏面に受容層6を設け、受容層6における一部の領域に、有色層6aを形成し、受容層6の裏面にはメディウム層7を設ける必要がある。
次に、本発明の実施例について説明する。
まず、厚さ0.2mmの透明アクリルシート(三菱レイヨン株式会社製のアクリプレン(登録商標))の片面側全面に、メディウムインキを用いて熱転写印刷機(日本ビクター株式会社製のTrueprint3500PS:以下、プリンタという)にて印刷し、メディウム層を形成した。次に、プリンタにて、パール顔料を分散させたメディウムインクを用いて、メディウム層の全面に反射層を形成した。
次に、全光線透過率10%の鏡面インクを用い、プリンタにて反射層の全面に第1の隠蔽層を形成した。そして、全光線透過率18%の黒色インクを用い、プリンタにて、第1の隠蔽層の全面に第2の隠蔽層を形成した。
次に、メディウムインキを用い、プリンタにて、隠蔽層の全面に受容層を形成した。そして、シアン、マゼンダおよびイエローの昇華型インクリボン(日本ビクター株式会社製の昇華インクフィルム)を用い、プリンタにて、押釦スイッチ用にデザインした複数色の文字、記号、絵柄を昇華印刷した。昇華印刷とは、染料系インクであるインクリボンにて受容層に印刷を施し、そこに高温の熱を与えて染料系インクを気化させ、受容層に浸透させる昇華印刷方法である。
次に、メディウムインキを用い、受容層および着色層の裏面全面に、プリンタにて、メディウム層を形成した。そして、全光線透過率0.7%の黒色インキを用い、プリンタにて、第1の遮光層を形成した。なお、文字等の部分については印刷を行わず抜き文字とし、さらに、ファンクションキーとなる円形のボタン部分には、グラデーション模様を設けた。グラデーションを設けるために、グラデーションの中心部には、単位面積当たり50%の割合で微小ドットが占めるようにした。そして、グラデーション中心からの距離に応じて、単位面積当たりの微小ドットが占める割合を50%から90%まで段階的に変化させて微小ドット印刷を行った。
次に、メディウムインキを用い、プリンタにて、裏面全面にメディウム層を形成した。そして、全光線透過率0.7%の黒色インキを用い、プリンタにて、第2の遮光層を形成した。なお、文字等の部分については印刷を行わず抜き文字とし、かつ、円形のボタン部分には、円形のボタンの中心を同心円の中心とする同心円模様の非印刷部分を形成した。
次に、厚さ0.2mmの白色アクリルシート(三菱レイヨン株式会社製のアクリプレン(登録商標))を用意した。表示用部材の表面の透明フィルムと逆の面に、その白色アクリルシートを配置し、温度120℃、圧力2kg/cmの条件にて、10秒間の加熱および加圧を行うことにより貼り合せ、表示部材としての表示部成形用印刷シートを得た。
次に、表示部成形用印刷シートに複数の所定形状の押釦部を形成するために、押釦スイッチのキートップ投影面に相当する形状で、且つ同じ面積で深さ方向に5mm掘り込んだ加熱金型とキートップ形状を凸状に賦形するための冷却用圧空成形金型とを用いて成形した。具体的には、透明アクリルシートを上金型側に、白色アクリルシートを下金型側になるように表示部成形用印刷シートを配置し、加熱金型を190℃、圧空成形用金型を50℃に温度調節し、表示部成形用印刷シートを加熱金型で3秒加熱し、続いて1秒後に圧空成形用金型の間に加熱された表示部成形用印刷シートを挿入し、上金型の圧空エアー穴より5kgf/cmの空気圧をかけて圧空成形し、5秒間の冷却の後に圧空成形用金型を開いて、凸形状に賦形された押釦スイッチ用シート(以下、賦形シートという)を得た。
続いて、賦形シートを、その凸部が下になるように治具に設置し、高さ3mmのキートップ凸部の内側(凹部)に紫外線硬化性樹脂(ノガワケミカル株式会社製のダイアボンド(商標登録):以下、紫外線硬化性樹脂という。)をエアーディスペンサーにて凹部に注入して満たし、高圧水銀ランプ120mW/cm、照射距離15cm、照射時間15秒の条件にて紫外線照射して硬化させることにより、押釦スイッチ用部材を得た。
このようにして得られた押釦スイッチ用部材は、押釦スイッチ用部材の下方に位置する内部光源の点灯時にのみ、使用者は、デザインされた複数色の文字、記号および絵柄を視認できた。また、内部光源の消灯時には、押釦スイッチ用部材は、文字等を視認できないことに加え、パール調の光沢を有する平滑な面としての外観を有していた。さらに、円形の同心円模様を付したボタン部分は、金属調の外観を有していた。
本発明は、例えば、押釦用スイッチ部材を搭載した携帯電子端末を製造あるいは使用する産業において利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る表示用部材の平面図である。 図1のAで示す領域の断面を拡大して示す拡大断面図である。 図1に示す表示用部材の製造工程を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る表示用部材の平面図である。 図4のBで示す領域の断面を拡大して示す拡大断面図である。 図4に示す表示用部材の製造工程を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る表示用部材の拡大断面図である。 図7に示す表示用部材の製造工程を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用部材の平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る押釦スイッチ用部材を図7のA−A線で切断した際の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る押釦スイッチ用部材の断面図である。
符号の説明
1 表示用部材
2 透明フィルム
3 メディウム層
4 反射層
5 隠蔽層
5a 第1の隠蔽層
5b 第2の隠蔽層
6 受容層
6a 有色層
7 メディウム層
8 第1の遮光層(遮光層)
9 メディウム層
10 第2の遮光層(遮光層)
11 透光領域
20 第1の遮光層(遮光層)
21 第2の遮光層(遮光層)
100 押釦スイッチ用部材
101 キーシート
200 押釦スイッチ用部材
201 キートップフィルム

Claims (8)

  1. 透光領域を有する1以上の表示部を備え、透明フィルムに複数の層を積層した表示用部材であって、
    上記透明フィルム側から順に、
    光を反射させる微粒子を含む反射層、
    上記透明フィルム側からの光に対して上記透光領域の視認性を低下させるように上記表示部を隠蔽する隠蔽層、
    上記表示部における透光領域以外の領域を、上記透明フィルム側およびその反対側からの両方の光に対して遮光する遮光層を、
    上記透明フィルム上に積層して成ることを特徴とする表示用部材。
  2. 前記反射層は、前記微粒子として無機顔料粒子あるいは金属粒子を含み、
    上記無機顔料粒子あるいは上記金属粒子を樹脂バインダに分散させて前記反射層が構成されていることを特徴とする請求項1記載の表示用部材。
  3. 前記隠蔽層は、複数の層から構成され、
    上記隠蔽層の1つは、光を吸収することにより前記透光領域の視認性を低下させる第1の隠蔽層であり、
    上記第1の隠蔽層と別の隠蔽層は、光を反射することにより上記透光領域の視認性を低下させる第2の隠蔽層であることを特徴とする、請求項1または2に記載の表示用部材。
  4. 前記遮光層は、複数の層から構成されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の表示用部材。
  5. 前記遮光層の1つは、同心円状の前記透光領域を設けた遮光層であり、
    上記同心円状の前記透光領域を設けた遮光層とは別の遮光層は、同心円の中心からの距離に応じて遮光率を変化させていることを特徴とする、請求項4に記載の表示用部材。
  6. 前記隠蔽層と前記遮光層との間に、前記透光領域を有色表示させるための有色層を形成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の表示用部材。
  7. 前記有色層は、染料系インクにて着色されることを特徴とする、請求項6に記載の表示用部材。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の表示用部材を用いてなることを特徴とする押釦スイッチ用部材。
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