JP4918583B2 - トナーの製造方法およびトナー - Google Patents

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Description

本発明は、トナーの製造方法およびトナーに関する。
電子写真方式の画像形成装置では、帯電手段により像担持体表面を一様に帯電させ(帯電工程)、この像担持体表面を露光手段により露光し、露光部分の電荷を消散させることによって像担持体表面に静電潜像を形成させる(露光工程)。次いでこの静電潜像に、電荷を有する着色微粉体であるトナーを付着させて可視画像化し(現像工程)、得られた可視画像を紙などの記録媒体に転写する(転写工程)。さらに、定着手段により、加熱や加圧、またはその他の定着法にて可視画像を記録媒体に定着させる(定着工程)。以上のような工程を経て、記録媒体に画像が形成される。また、記録媒体に転写されずに像担持体表面に残留したトナーを除去するため、像担持体のクリーニングを行う(クリーニング工程)。
近年は、フルカラー画像の高画質化の流れに伴い、混色による色再現の精度を向上させるために、転写方法として、各色それぞれの画像をひとつの転写部材上に順次重ねて形成させ、形成されたフルカラー画像を一括して転写媒体上に転写する中間転写方式が採用されている。
また、トナーの定着方法としては、たとえば、トナーを加熱溶融して記録媒体に定着させる加熱定着方法、および圧力によりトナーを塑性変形させて記録媒体に定着させる圧力定着方法がある。
このような画像形成に用いられるトナーは、現像工程だけではなく、転写工程、定着工程およびクリーニング工程の各工程において要求される機能を備えている必要がある。たとえば、現像工程においては、現像槽内での撹拌などによるストレスに対する十分な耐久性が要求され、転写工程においては、転写部材から記録媒体への高い転写性が要求される。また、定着工程においては、省エネルギーの観点から、低温定着性が要求される。
低温定着性を実現するためには、トナー粒子を構成する結着樹脂の分子量を小さくしたり、トナー粒子に離型剤を添加することなどによってトナー粒子の軟化温度を低下させることが行われている。これと同時に、定着部材に残留したトナー組成物が記録媒体上に定着され画像を汚染する、オフセットの発生を防止する必要がある。
一方、トナーの転写性を向上させるためには、トナーの球形化や、トナー粒子径の1/10〜1/30程度の粒子径を有する微粒子をトナーへ添加することによる、トナー表面へのスペーサ付与などが行われている。
しかし、トナーを球形化すると転写性は向上するものの、残留トナーのクリーニング工程において、トナーがブレードをすり抜け、転写部材を汚染し、画像不良が発生するという問題が生じる。また、スペーサとして用いられる大きさの微粒子は、トナー表面から離脱し、現像槽内やドラムなどを汚染したり、画像抜けなどの問題を引き起こす。
このような問題を解決するために、特許文献1には、分散重合粒子の表面に突起を形成し、粒子の表面に凹凸を有する球形のトナーが開示されている。また、特許文献2には、有彩色の着色剤、流動性向上剤、研磨剤、荷電制御剤、磁性体および無機微粒子から選ばれた少なくとも1種の微粉体を結着樹脂粉体の粒子表面に付着させ、機械的な衝撃力を作用させることにより、微粉体を結着樹脂粉体の粒子表面に打ち込んで保持させるトナーの製造方法が開示されている。
特開平5−331215号公報 特開平8−171230号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているトナーでは、第1の単量体の分散重合粒子内で第2の単量体を重合することで突起部を形成させているが、微細な突起が多数形成され、トナー粒子径の1/20より大きい突起を形成させることは困難である。このようなトナーでは、分散重合法によって得られた真球状のトナーと比べ、微細な突起によりクリーニング性の向上効果はある程度認められるが、その他のトナー特性については向上効果は十分でない。
また、特許文献2に開示されているトナーでは、結着樹脂粉体の粒子表面上に、微粉体が機械的な衝撃力により打ち込まれて保持されるが、微粉体と結着樹脂粒子とは融着していないため、トナー表面から微粉体が離脱しやすく、画像欠陥の原因となる。また、熱溶融性でない微粉体をトナー表面に保持することにより、結着樹脂粉体を含むトナー母粒子の熱溶融性が影響を受け、離型剤成分の染み出しが阻害され、その結果トナーの定着性が低下する。
本発明の目的は、画像欠陥の原因となる離脱微粒子の発生がなく、定着性を損なうことなく、高い転写性およびクリーニング性を両立させたトナーの製造方法およびトナーを提供することである。
本発明は、トナー母粒子の体積平均粒子径の5%以上17%以下の体積平均粒子径を有する樹脂微粒子を、トナー母粒子表面に付着させる工程と、
低級アルコールを噴霧しながら機械的衝撃力を加えることにより、前記トナー母粒子および前記樹脂微粒子を可塑化し、前記トナー母粒子表面に前記樹脂微粒子を融着させ、前記トナー母粒子表面に、前記樹脂微粒子からなる複数の突起部を形成させる工程とを含み、
前記突起部による、トナー母粒子表面の被覆率が10%以上50%以下であることを特徴とするトナーの製造方法である。
また本発明は、前記樹脂微粒子からなる複数の突起部が、互いに融着しないように形成されていることを特徴とする。
また本発明は、前記樹脂微粒子は、ポリエステルまたはスチレン−アクリル共重合体であり、ガラス転移温度が60℃以上であり、かつフローテスターにおける流出開始温度が80℃以上100℃以下であることを特徴とする。
また本発明は、前記樹脂微粒子は、表面層に架橋樹脂を含むスチレン−アクリル共重合体であることを特徴とする。
また本発明は、前記トナーの製造方法により得られることを特徴とするトナーである。
本発明によれば、トナー母粒子の体積平均粒子径の5%以上17%以下の体積平均粒子径を有する樹脂微粒子を、トナー母粒子表面に付着させるので、トナー母粒子表面に好適な大きさの突起部が形成され、トナーのクリーニング性を向上させることができる。
また、低級アルコールの噴霧によりトナー母粒子および樹脂微粒子を可塑化するので、トナー母粒子の表面に小さな衝撃力で樹脂微粒子を融着させることができる。噴霧した低級アルコールは蒸発する際に気化熱を奪うので、トナー母粒子が衝撃力によって加熱されても、噴霧される低級アルコールの沸点以上にトナー母粒子が加熱されることがない。そのため、トナー母粒子および樹脂微粒子の過度な変形や凝集などを引き起こすことなく、トナー母粒子表面に樹脂微粒子からなる突起部を形成させることができる。
また、形成された突起部はトナー母粒子に十分に融着しているので、現像槽内における撹拌などのストレスに対して、トナーから離脱することがない。これにより、突起部が離脱した部分の画像抜けや、定着不良などの発生がなく、トナーの良好な転写性とクリーニング性とを両立させ、高精細な画像を得ることができる。
また、前記突起部による、トナー母粒子表面の被覆率が10%以上50%以下であるので、トナー母粒子の表面が半分より多く露出しており、離型剤が十分に染み出すことができる。これにより、特に高温定着時において、トナーの離型性を十分に保持することができる。
また本発明によれば、前記樹脂微粒子からなる複数の突起部が、互いに融着しないように形成されているので、トナー母粒子内部に含有されている離型剤の染み出しが阻害されることなく、トナーの良好な定着性および離型性を保持することができる。
また本発明によれば、前記樹脂微粒子は、ポリエステルまたはスチレン−アクリル共重合体であり、ガラス転移温度が60℃以上であり、かつフローテスターにおける流出開始温度が80℃以上100℃以下であるので、前記樹脂微粒子からなる突起部の形状が保持され、定着時には突起部分の溶融不足による定着不良の発生がなく、トナーの良好なクリーニング性および転写性を保持することができる。
また本発明によれば、前記樹脂微粒子は、表面層に架橋樹脂を含むスチレン−アクリル共重合体であるので、トナーの耐久性および定着時の溶融性を両立させることができる。
また本発明によれば、前記のトナーの製造方法により得られるトナーであるので、トナーの良好な転写性およびクリーニング性を両立させ、良好な耐久性を保持し、高精細な画像を得ることができる。
本発明の一実施形態のトナーの製造方法の手順の一例を表す工程図である。 本発明の一実施形態のトナーの製造方法で用いるトナーの製造装置201の構成を示す正面図である。 図2に示すトナーの製造装置201を切断面線A200―A200からみた概略断面図である。 粉体投入部206および粉体回収部207まわりの構成を示す側面図である。
1、トナーの製造方法
図1は、本発明の一実施形態のトナーの製造方法の手順の一例を示す工程図である。本発明の一実施形態のトナーの製造方法は、トナー母粒子を作製するトナー母粒子作製工程S1と、樹脂微粒子を調製する樹脂微粒子調製工程S2と、トナー母粒子表面に樹脂微粒子からなる樹脂突起部を形成させる突起部形成工程S3とを含む。
(1)トナー母粒子作製工程S1
トナー母粒子作製工程S1では、表面に樹脂突起部を形成させるトナー母粒子を作製する。トナー母粒子は、結着樹脂、離型剤および着色剤を含む粒子であり、その作製方法は特に限定されず、公知の方法によって行うことができる。トナー母粒子の作製方法としては、たとえば、粉砕法などの乾式法、および、懸濁重合法、乳化凝集法、分散重合法、溶解懸濁法、溶融乳化法などの湿式法が挙げられる。以下、粉砕法によってトナー母粒子を作製する方法を説明する。
(粉砕法によるトナー母粒子作製方法)
粉砕法によるトナー母粒子の作製では、結着樹脂、着色剤およびその他の添加剤を含むトナー組成物を、混合機で乾式混合した後、混練機によって溶融混練する。溶融混練によって得られる混練物を冷却固化し、固化物を粉砕機によって粉砕する。その後必要に応じて分級などの粒度調整を行い、トナー母粒子を得る。
混合機としては公知のものを使用でき、たとえば、ヘンシェルミキサ(商品名、三井鉱山株式会社製)、スーパーミキサ(商品名、株式会社カワタ製)、メカノミル(商品名、岡田精工株式会社製)などのヘンシェルタイプの混合装置、オングミル(商品名、ホソカワミクロン株式会社製)、ハイブリダイゼーションシステム(商品名、株式会社奈良機械製作所製)、コスモシステム(商品名、川崎重工業株式会社製)などが挙げられる。
混練機としても公知のものを使用でき、たとえば、二軸押出し機、三本ロール、ラボブラストミルなどの一般的な混練機を使用できる。さらに具体的には、たとえば、TEM−100B(商品名、東芝機械株式会社製)、PCM−65/87、PCM−30(以上いずれも商品名、株式会社池貝製)などの1軸または2軸のエクストルーダ、ニーデックス(商品名、三井鉱山株式会社製)などのオープンロール方式の混練機が挙げられる。これらの中でも、オープンロール方式の混練機が好ましい。
粉砕機としては、たとえば、超音速ジェット気流を利用して粉砕するジェット式粉砕機、および高速で回転する回転子(ロータ)と固定子(ライナ)との間に形成される空間に固化物を導入して粉砕する衝撃式粉砕機が挙げられる。
分級には、遠心力および風力による分級により過粉砕トナー母粒子を除去できる公知の分級機を使用でき、たとえば、旋回式風力分級機(ロータリー式風力分級機)などを使用できる。
前述のように、トナー母粒子は、結着樹脂、離型剤および着色剤を含む。結着樹脂としては、特に限定されるものではなく、黒トナーまたはカラートナー用の公知の結着樹脂を使用することができ、たとえば、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂などのスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂などが挙げられる。また原料モノマー混合物に離型剤を混合し、重合反応を行って得られる樹脂を用いてもよい。結着樹脂は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
上述の結着樹脂の中でも、ポリエステルは、透明性に優れ、トナー粒子に良好な粉体流動性、低温定着性および二次色再現性などを付与できるので、カラートナー用の結着樹脂に好適である。ポリエステルとしては公知のものを使用でき、たとえば多塩基酸と多価アルコールとの重縮合物などが挙げられる。
多塩基酸としては、ポリエステル用モノマーとして知られるものを使用でき、たとえば、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、無水トリメリト酸、ピロメリト酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族カルボン酸類、無水マレイン酸、フマル酸、琥珀酸、アルケニル無水琥珀酸、アジピン酸などの脂肪族カルボン酸類、これら多塩基酸のメチルエステル化物などが挙げられる。多塩基酸は1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
多価アルコールとしても、ポリエステル用モノマーとして知られるものを使用でき、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリンなどの脂肪族多価アルコール類、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールAなどの脂環式多価アルコール類、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物などの芳香族系ジオール類などが挙げられる。多価アルコールは1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
多塩基酸と多価アルコールとの重縮合反応は常法に従って実施でき、たとえば、有機溶媒の存在下または非存在下および重縮合触媒の存在下に、多塩基酸と多価アルコールとを接触させることによって行われ、生成するポリエステルの酸価、軟化温度などが所定の値になったところで終了する。これによって、ポリエステルが得られる。
多塩基酸の一部に、多塩基酸のメチルエステル化物を用いると、脱メタノール重縮合反応が行われる。この重縮合反応において、多塩基酸と多価アルコールとの配合比、反応率などを適宜変更することによって、たとえば、ポリエステルの末端のカルボキシル基含有量を調整でき、ひいては得られるポリエステルの特性を変性できる。また多塩基酸として無水トリメリト酸を用いると、ポリエステルの主鎖中にカルボキシル基を容易に導入することによっても、変性ポリエステルが得られる。ポリエステルの主鎖および/または側鎖にカルボキシル基、スルホン酸基などの親水性基を結合させ、水中での自己分散性ポリエステルも使用できる。またポリエステルとアクリル樹脂とをグラフト化して用いてもよい。
結着樹脂は、ガラス転移温度が30℃以上80℃以下であることが好ましい。結着樹脂のガラス転移温度が30℃未満であると、画像形成装置内部においてトナーが熱凝集するブロッキングを発生しやすくなり、保存安定性が低下するおそれがある。結着樹脂のガラス転移温度が80℃を超えると、記録媒体へのトナーの定着性が低下し、定着不良が発生するおそれがある。
着色剤としては、電子写真分野で常用される有機系染料、有機系顔料、無機系染料、無機系顔料などを使用できる。
黒色の着色剤としては、たとえば、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭、非磁性フェライト、磁性フェライトおよびマグネタイトなどが挙げられる。
黄色の着色剤としては、たとえば、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185などが挙げられる。
橙色の着色剤としては、たとえば、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43などが挙げられる。
赤色の着色剤としては、たとえば、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドC、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222などが挙げられる。
紫色の着色剤としては、たとえば、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどが挙げられる。
青色の着色剤としては、たとえば、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60などが挙げられる。
緑色の着色剤としては、たとえば、クロムグリーン、酸化クロム、ピクメントグリーンB、マイカライトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG、C.I.ピグメントグリーン7などが挙げられる。
白色の着色剤としては、たとえば、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛などの化合物が挙げられる。
着色剤は1種を単独で使用でき、または2種以上の異なる色のものを併用できる。また同色であっても、2種以上を併用できる。着色剤の使用量は特に制限されないが、好ましくは結着樹脂100重量部に対して5重量部以上20重量部以下、さらに好ましくは5重量部以上10重量部以下である。
着色剤は、結着樹脂中に均一に分散させるために、マスターバッチ化して用いてもよい。また2種以上の着色剤を複合粒子化して用いてもよい。複合粒子は、たとえば、2種以上の着色剤に適量の水、低級アルコールなどを添加し、ハイスピードミルなどの一般的な造粒機で造粒し、乾燥させることによって製造できる。マスターバッチおよび複合粒子は、乾式混合の際にトナー組成物に混入される。
離型剤としてはこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、パラフィンワックスおよびその誘導体、マイクロクリスタリンワックスおよびその誘導体などの石油系ワックス、フィッシャートロプシュワックスおよびその誘導体、ポリオレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなど)およびその誘導体、低分子量ポリプロピリンワックスおよびその誘導体、ポリオレフィン系重合体ワックス(低分子量ポリエチレンワックスなど)およびその誘導体などの炭化水素系合成ワックス、カルナバワックスおよびその誘導体、ライスワックスおよびその誘導体、キャンデリラワックスおよびその誘導体、木蝋などの植物系ワックス、蜜蝋、鯨蝋などの動物系ワックス、脂肪酸アミド、フェノール脂肪酸エステルなどの油脂系合成ワックス、長鎖カルボン酸およびその誘導体、長鎖アルコールおよびその誘導体、シリコン系重合体、高級脂肪酸などが挙げられる。誘導体には、酸化物、ビニル系モノマーとワックスとのブロック共重合物、ビニル系モノマーとワックスとのグラフト変性物などが含まれる。ワックスの使用量は特に制限されず広い範囲から適宜選択できるが、好ましくは結着樹脂100重量部に対して0.2重量部〜20重量部、さらに好ましくは0.5重量部〜10重量部、特に好ましくは1.0重量部〜8.0重量部である。
トナー母粒子には、結着樹脂、離型剤および着色剤の他に電荷制御剤が含まれてもよい。電荷制御剤としては、この分野で常用される正電荷制御用および負電荷制御用の電荷制御剤を使用できる。
正電荷制御用の電荷制御剤としては、たとえば、ニグロシン染料、塩基性染料、四級アンモニウム塩、四級ホスホニウム塩、アミノピリン、ピリミジン化合物、多核ポリアミノ化合物、アミノシラン、ニグロシン染料およびその誘導体、トリフェニルメタン誘導体、グアニジン塩、アミジン塩などが挙げられる。
負電荷制御用の電荷制御剤としては、オイルブラック、スピロンブラックなどの油溶性染料、含金属アゾ化合物、アゾ錯体染料、ナフテン酸金属塩、サリチル酸およびその誘導体の金属錯体および金属塩(金属はクロム、亜鉛、ジルコニウムなど)、ホウ素化合物、脂肪酸石鹸、長鎖アルキルカルボン酸塩、樹脂酸石鹸などが挙げられる。電荷制御剤は1種を単独で使用できまたは必要に応じて2種以上を併用できる。電荷制御剤の使用量は特に制限されず広い範囲から適宜選択できるが、好ましくは、結着樹脂100重量部に対して0.5重量部以上3重量部以下である。
トナー母粒子作製工程S1において得られるトナー母粒子は、体積平均粒子径が4μm以上8μm以下であることが好ましい。体積平均粒子径が4μm以上8μm以下であると、長期にわたり高精細な画像を安定して形成できる。またトナー母粒子をこの範囲内に小粒子径化することにより、付着量が少なくても高い画像濃度が得られ、トナー消費量を削減できる効果も生じる。トナー母粒子の体積平均粒子径が4μm未満であると、トナー母粒子の粒子径が小さいため、高帯電化および低流動化するおそれがある。トナーが高帯電化、低流動化すると、感光体にトナーを安定して供給できなくなり、地肌かぶりおよび画像濃度の低下などが発生するおそれがある。トナー母粒子の体積平均粒子径が8μmを超えると、トナー母粒子の粒子径が大きいため形成画像の層厚が大きくなり、粒状性の著しい画像となり、高精細な画像を得られない。またトナー母粒子の粒子径が大きくなることにより比表面積が減少し、トナーの帯電量が小さくなる。トナーの帯電量が小さくなると、トナーが感光体に安定して供給されず、トナー飛散による機内汚染が発生するおそれがある。
(2)樹脂微粒子調製工程S2
樹脂微粒子調製工程S2では、乾燥した樹脂微粒子を調製する。乾燥にはどのような方法を用いてもよく、たとえば熱風受熱式乾燥、伝導伝熱式乾燥、遠赤外線乾燥、マイクロ波乾燥などの方法で乾燥樹脂微粒子を得られる。樹脂微粒子は、後の突起部形成工程S3において、トナー母粒子表面に融着して形成される樹脂突起部の原料として用いられる。トナー母粒子表面に樹脂突起部を形成させることにより、たとえばトナー母粒子に含まれる結着樹脂の軟化によるブロッキングの発生を防止できる。また、樹脂突起部において樹脂微粒子の形状がトナー粒子表面に残るので、表面が平滑なトナー粒子に比べてクリーニング性に優れたトナー粒子が得られる。
樹脂微粒子は、たとえば、樹脂微粒子原料である樹脂をホモジナイザーなどで乳化分散させ細粒化することによって得られる。また樹脂のモノマー成分の重合によっても得られる。
本発明では、樹脂突起部がポリエステル樹脂およびスチレン−アクリル共重合樹脂を含むので、樹脂微粒子として、ポリエステル樹脂で構成されるポリエステル樹脂微粒子とスチレン−アクリル共重合樹脂で構成されるスチレン−アクリル共重合樹脂微粒子とを調製する。なお、以下の説明において、ポリエステル樹脂微粒子とスチレン−アクリル共重合樹脂微粒子とで共通の特性については、単に「樹脂微粒子」として説明する。
樹脂微粒子原料として用いられる樹脂のガラス転移温度は、トナー母粒子に含まれる結着樹脂のガラス転移温度よりも高いことが好ましく、60℃以上であることがより好ましい。このことによって、突起部の形状が保持され、トナーのクリーニング性が向上する。
また、樹脂微粒子原料として用いられる樹脂のフローテスターにおける流出開始温度は、トナーが使用される画像形成装置にもよるが、80℃以上100℃以下であることが好ましい。このような温度範囲の樹脂を用いることによって、保存安定性と定着性とを兼ね備えたトナーが得られる。
樹脂微粒子の体積平均粒子径は、トナー母粒子の体積平均粒子径の5%以上17%以下であることが好ましい。樹脂微粒子の体積平均粒子径がトナー母粒子の体積平均粒子径の5%以上17%以下であることにより、トナー母粒子表面に好適な大きさの突起部が形成される。このことによって本発明の方法で製造されるトナーは、クリーニング時にクリーニングブレードに引っ掛かり易くなり、クリーニング性が向上する。
ポリエステル樹脂微粒子を構成するポリエステル樹脂としては、前述の結着樹脂に用いたポリエステル樹脂を用いることができる。
スチレン−アクリル共重合樹脂微粒子を構成するスチレン−アクリル共重合樹脂としては、たとえば、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体などが挙げられる。
また、スチレン−アクリル共重合樹脂は、表面に微架橋を有することが好ましい。これにより低軟化微粒子材料の表面組成構造が熱的に強くなるため、樹脂微粒子全体の熱特性を大きく損なうことなく、熱衝撃力による変形を抑えながら、突起部を形成できる。これと同時に、トナーの耐久性も向上できる。
(3)突起部形成工程S3
<トナーの製造装置>
図2は、本発明の一実施形態のトナーの製造方法で用いるトナーの製造装置201の構成を示す正面図である。図3は、図2に示すトナーの製造装置201を切断面線A200―A200からみた概略断面図である。突起部形成工程S3では、たとえば図2に示すトナーの製造装置201を用い、前記装置内での循環と撹拌の相乗効果による衝撃力でトナー母粒子表面に樹脂突起部を形成させる。トナーの製造装置201は回転撹拌装置であり、粉体流路202と、噴霧手段203と、回転撹拌手段204と、図示しない温度調整用ジャケットと、粉体投入部206と、粉体回収部207とを含んで構成される。回転撹拌手段204と、粉体流路202とは循環手段を構成する。
(粉体流路)
粉体流路202は、撹拌部208と、粉体流過部209とから構成される。撹拌部208は、内部空間を有する円筒形状の容器状部材である。回転撹拌室である撹拌部208には、開口部210、211が形成される。開口部210は、撹拌部208の軸線方向一方側の面208aにおける略中央部において、撹拌部208の面208aを含む側壁を厚み方向に貫通するように形成される。また、開口部211は、撹拌部208の前記軸方向片側の面208aに垂直な側面208bにおいて、撹拌部208の側面208bを含む側壁を厚み方向に貫通するよう形成される。循環管である粉体流過部209は、一端が開口部210と接続され、他端が開口部211と接続される。これによって撹拌部208の内部空間と粉体流過部209の内部空間とが連通され、粉体流路202が形成される。この粉体流路202を、トナー母粒子、樹脂微粒子、および気体が流過する。粉体流路202は、トナー母粒子および樹脂微粒子が流動する方向である粉体流動方向が一定となるよう設けられる。
粉体流路202内の温度は、トナー母粒子のガラス転移温度以下に設定され、30℃以上トナー母粒子のガラス転移温度以下であることが好ましい。粉体流路202内の温度は、トナー母粒子の流動により、どの部分においてもほぼ均一となる。流路内の温度がトナー母粒子のガラス転移温度を超えると、トナー母粒子が軟化し過ぎ、トナー母粒子の凝集が発生するおそれがある。また温度が30℃未満であると、分散液の乾燥速度が遅くなり生産性が低下する。したがってトナー母粒子の凝集を防止するために、粉体流路202および後述の回転撹拌手段204の温度をトナー母粒子のガラス転移温度以下に維持する必要がある。そのため、内径が粉体流路管の外径よりも大きい、後述の温度調整用ジャケットを粉体流路202および回転撹拌手段204の外側の少なくとも一部に配設する。
(回転撹拌手段)
回転撹拌手段204は、回転軸部材218と、円盤状の回転盤219と、複数の撹拌羽根220とを含む。回転軸部材218は、撹拌部208の軸線に一致する軸線を有しかつ撹拌部208の軸線方向他方側の面208cに、面208cを含む側壁を厚み方向に貫通するように形成される貫通孔221に挿通されるように設けられ、図示しないモータによって軸線回りに回転する円柱棒状部材である。回転盤219は、その軸線が回転軸部材218の軸線に一致するように回転軸部材218に支持され、回転軸部材218の回転に伴い回転する円盤状部材である。複数の撹拌羽根220は、回転盤219の周縁部分によって支持され、回転盤219の回転に伴って回転する。
突起部形成工程S3において、回転撹拌手段204の最外周の周速度は、30m/sec以上に設定するのが好ましく、50m/sec以上に設定するのがさらに好ましい。回転撹拌手段204の最外周とは、回転撹拌手段204の回転軸部材218が延びる方向に垂直な方向において、回転軸部材218の軸線との距離がもっとも長い回転撹拌手段204の部分204aである。回転時の回転撹拌手段204の最外周における周速が30m/sec以上に設定することによって、トナー母粒子および樹脂微粒子を孤立流動させることができる。最外周における周速度が30m/sec未満であると、トナー母粒子および樹脂微粒子を孤立流動させることができないため、トナー母粒子表面に樹脂突起部を均一に形成できなくなる。
トナー母粒子および樹脂微粒子は、回転盤219に対して垂直に衝突することが好ましい。これによって、トナー母粒子および樹脂微粒子が充分に撹拌されるので、トナー母粒子表面に樹脂突起部をより均一に形成でき、突起部の均一なトナーの収率をより向上させることができる。
(噴霧手段)
噴霧手段203は、粉体流路202の外壁に形成される開口に挿通されて設けられ、粉体流過部209において、トナー母粒子および樹脂微粒子の流動方向における開口部211に最も近い側の粉体流過部に設けられる。噴霧手段203は、液体を貯留する液体貯留部と、キャリアガスを供給するキャリアガス供給部と、液体とキャリアガスとを混合し得られる混合物を粉体流路202内に存在するトナー母粒子に向けて噴射し、液体の液滴をトナー母粒子に噴霧する二流体ノズルとを備える。キャリアガスとしては、圧縮エアなどを用いることができる。送液ポンプによって一定流量で噴霧手段203に送液され、噴霧手段203によって噴霧された液体はガス化し、トナー母粒子および樹脂微粒子表面にガス化した液体が展延する。これによってトナー母粒子および樹脂微粒子表面が可塑化する。
(温度調整用ジャケット)
温度調整手段である図示しない温度調整用ジャケットは、粉体流路202の外側の少なくとも一部に設けられ、ジャケット内部の空間に冷却媒または加温媒を通して粉体流路202内と回転撹拌手段204を所定の温度に調整する。これによって、後述の温度調整工程S3aにおいて、粉体流路内および回転撹拌手段の外側の温度をトナー母粒子および樹脂微粒子が軟化変形しない温度以下に制御することができる。また噴霧工程S3cおよび融着工程S3dにおいて、トナー母粒子、樹脂微粒子および液体にかかる温度のばらつきを少なくし、樹脂微粒子付着母粒子の安定な流動状態を保つことが可能となる。
本実施形態において、温度調整用ジャケットは、粉体流路202の外側全体に設けられることが好ましい。トナー母粒子および樹脂微粒子は通常粉体流路内の内壁に何度も衝突するが、衝突の際衝突エネルギーの一部が熱エネルギーに変換され、トナー母粒子および樹脂微粒子に蓄積される。衝突回数の増加とともに、それらの粒子に蓄積される熱エネルギーが増加し、やがてトナー母粒子および樹脂微粒子は軟化して粉体流路の内壁に付着する。温度調整用ジャケットを粉体流路202の外側全体に設けることにより、トナー母粒子および樹脂微粒子の粉体流路内壁への付着力が低下し、装置内温度の急上昇による粉体流路202内壁に対するトナー母粒子の付着を確実に防止でき、トナー母粒子および樹脂微粒子によって粉体流路内が狭くなることを回避できる。したがって、トナー母粒子表面に樹脂突起部を均一に形成でき、クリーニング性に優れるトナーを高い収率で製造できる。
また、噴霧手段203より下流の粉体流過部209内部では、噴霧された液体が乾燥せず残存状態にあり、温度が適正でないと乾燥速度が遅くなり液体が滞留しやすい。これにトナー母粒子が接触すると、粉体流路202内壁にトナー母粒子が付着しやすくなり、トナーの凝集発生源となる。開口部210付近の内壁では、撹拌部208に流入する樹脂微粒子付着母粒子と、回転撹拌手段204による撹拌で撹拌部208内を流動する樹脂微粒子付着母粒子とが衝突し、衝突したトナー母粒子が開口部210付近に付着しやすい。したがってこのようなトナー母粒子が付着しやすい部分に温度調整用ジャケットを設けることによって、粉体流路202内壁に対するトナー母粒子の付着をより確実に防止できる。
(粉体投入部および粉体回収部)
粉体流路202の粉体流過部209には、粉体投入部206と、粉体回収部207とが接続される。図4は、粉体投入部206および粉体回収部207まわりの構成を示す側面図である。
粉体投入部206は、トナー母粒子および樹脂微粒子を供給する図示しないホッパと、ホッパと粉体流路202とを連通する供給管212と、供給管212に設けられる電磁弁213とを備える。ホッパから供給されるトナー母粒子および樹脂微粒子は、電磁弁213によって供給管212内の流路が開放されている状態において、供給管212を介して粉体流路202に供給される。粉体流路202に供給されるトナー母粒子および樹脂微粒子は、回転撹拌手段204による撹拌によって、一定の粉体流動方向に流過する。また電磁弁213によって供給管212内の流路が閉鎖されている状態においては、トナー母粒子および樹脂微粒子は粉体流路202に供給されない。
粉体回収部207は、回収タンク215と、回収タンク215と粉体流路202とを連通する回収管216と、回収管216に設けられる電磁弁217とを備える。電磁弁217によって回収管216内の流路が開放されている状態において、粉体流路202を流過するトナー粒子は回収管216を介して回収タンク215に回収される。また電磁弁217によって回収管216内の流路が閉鎖されている状態においては、粉体流路202を流過するトナー粒子は回収されない。
(3)−1 温度調整工程S3a
温度調整工程S3aでは、回転撹拌手段204を回転させながら、粉体流路202内および回転撹拌手段204をこれらの外側に配設した温度調整用ジャケットに媒体を通じて所定の温度に調整する。これにより粉体流路202内の温度を、後述する樹脂微粒子付着工程S3bで投入されるトナー母粒子および樹脂微粒子が軟化変形しない温度以下に制御できる。
(3)−2 樹脂微粒子付着工程S3b
樹脂微粒子付着工程S3bでは、回転撹拌手段204の回転軸部材218が回転している状態で、粉体投入部206からトナー母粒子および樹脂微粒子を粉体流路202に供給し、トナー母粒子表面に樹脂微粒子を付着させ、樹脂微粒子付着母粒子を得る。
(3)−3 噴霧工程S3c
噴霧工程S3cでは、流動状態にある樹脂微粒子付着母粒子に、それらの粒子を溶解せずに可塑化する効果のある液体を、前述の噴霧手段203からキャリアガスによって噴霧する。
噴霧された液体は、粉体流路202内が一定のガス濃度になるようにガス化され、ガス化した液体は貫通孔221を通って粉体流路外へ排出されることが好ましい。これによって、粉体流路202内のガス化した液体の濃度を一定に保つことができ、濃度が一定に保たれていない場合よりも液体の乾燥速度を上げることができる。よって未乾燥の液体が残存するトナー粒子が他のトナー粒子に付着することを防止し、トナー粒子の凝集を抑制し、樹脂突起部が均一に形成されたトナー粒子の収率をより向上させることができる。
ガス排出部222において濃度センサにより測定されるガス化された液体の濃度は、3%以下程度であることが好ましい。濃度が3%以下程度であると、液体の乾燥速度を充分に大きくでき、未乾燥の液体が残存するトナー粒子が他のトナー粒子に付着することを防止し、トナー粒子の凝集を防止できる。またガス化された液体の濃度は、0.1%以上3.0%以下であることがさらに好ましい。噴霧速度がこのような範囲内であると、生産性を低下させることなく、トナー粒子の凝集を防止できる。
本実施形態では、粉体流路202において樹脂微粒子付着母粒子の流動速度が安定してから、噴霧を開始することが好ましい。これにより、樹脂微粒子付着母粒子に液体を均一に噴霧でき、樹脂突起部が均一に形成されたトナーの収率を向上させることができる。
トナー母粒子および樹脂微粒子を溶解せずに可塑化させる効果のある液体としては、特に限定されないが、液体の噴霧後にトナー母粒子および樹脂微粒子から除去される必要があるので、蒸発し易い液体であることが好ましい。このような液体としては、低級アルコールを含む液体が挙げられる。低級アルコールとしては、たとえば、メタノール、エタノール、プロパノールなどが挙げられる。液体がこのような低級アルコールを含むと、突起部材料である樹脂微粒子のトナー母粒子に対する濡れ性を高めることができ、トナー母粒子の表面全面または大部分に樹脂微粒子を付着させ、さらに変形および融着させることが容易となる。また低級アルコールは蒸気圧が大きいので、液体を除去する際の乾燥時間をより短縮でき、トナー粒子同士の凝集を抑制できる。
また噴霧される液体の粘度は、5cP以下であることが好ましい。液体の粘度は、25℃において測定され、たとえば、コーンプレート型回転式粘度計により測定できる。粘度が5cP以下の液体で好ましいものとしてアルコールが挙げられる。アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコールなどが挙げられる。これらのアルコールは粘度が小さく、また蒸発しやすいので、液体がアルコールを含むことによって、噴霧手段203から噴霧される液体の噴霧液滴径が粗大化することなく、液滴径の微細な液体の噴霧が可能となる。また液滴径の均一な液体の噴霧が可能となる。トナー母粒子と液滴との衝突時には、さらに液滴の微細化を促進できる。これによって、トナー母粒子および樹脂微粒子表面を均一に濡らし、馴染ませ、衝突エネルギーとの相乗効果で樹脂微粒子を軟化させることができる。その結果、均一性に優れたトナーを得ることができる。
噴霧手段203の二流体ノズルの軸線方向である液体噴霧方向と、粉体流路202において樹脂微粒子付着母粒子の流動方向である粉体流動方向との成す角度θは、0°以上45°以下であることが好ましい。θがこのような範囲内であると、液体の液滴が粉体流路202内壁で反跳することが防止され、被覆トナーの収率をさらに向上させることができる。角度θが45°を超えると、液体の液滴が粉体流路202内壁で反跳し、液体が滞留しやすくなり、トナー粒子の凝集が発生して収率が悪化する。
また噴霧手段203によって噴霧した液体の拡がり角度φは、20°以上90°以下であることが好ましい。拡がり角度φがこの範囲から外れると、樹脂微粒子付着母粒子に対する液体の均一な噴霧が困難となるおそれがある。
(3)−4 融着工程S3d
融着工程S3dでは、トナー母粒子に付着した樹脂微粒子が軟化し融着するまで、所定の温度で回転撹拌手段204の撹拌を続け樹脂微粒子付着母粒子を流動させ、樹脂微粒子をトナー母粒子表面に融着させ、樹脂突起部を形成させる。
ここで、形成された突起部のうち、隣接する突起部同士は互いに融着しないように形成される。これにより、トナー母粒子内部に含有されている離型剤の染み出しが阻害されることなく、トナーの良好な定着性および離型性を保持することができる。
また突起部による、トナー母粒子表面の被覆率は10%以上50%以下とする。トナー母粒子の表面の半分より多くが露出していることにより、離型剤が十分に染み出すことができ、特に高温定着時において、トナーの離型性を十分に保持することができる。
トナー母粒子表面の被覆率が10%未満であると、トナー母粒子表面と転写部材との接触面積を十分に低減できず、十分な転写性が得られない可能性がある。
(3)−5 回収工程S3e
回収工程S3eでは、噴霧手段からの液体噴霧と回転撹拌手段204の回転を停止し、粉体回収部207からトナーを装置外に排出し回収する。
このようなトナーの製造装置201としては、上記の構成に限定されることなく、種々の変更が可能である。たとえば、温度調整用ジャケットは粉体流過部209と撹拌部208との外側の全面に設けられてもよく、粉体流過部209または撹拌部208の外側の一部に設けられてもよい。粉体流過部209と撹拌部208との外側の全面に温度調整用ジャケットを設けた場合、トナー母粒子の粉体流路202内壁への付着をより確実に防止することができる。
また、トナーの製造装置は、市販の撹拌装置と噴霧手段とを組合せて構成することもできる。粉体流路および回転撹拌手段を備える市販の撹拌装置としては、たとえば、ハイブリダイゼーションシステム(商品名、株式会社奈良機械製作所製)などが挙げられる。このような撹拌装置内に液体噴霧ユニットを取付けることによって、この撹拌装置を本発明のトナーの製造に用いるトナーの製造装置として用いることができる。
2、トナー
本発明の実施形態であるトナーは、上記のトナーの製造方法で製造される。上記のトナーの製造方法によって得られるトナーは、トナー母粒子表面に樹脂突起部が形成されることによって、トナー母粒子の構成成分が保護されるので、耐久性および保存安定性に優れる。また、このようなトナーを画像形成に用いると、高精細で、濃度むらのない画質の良好な画像を得られる。
本発明のトナーには、外添剤が添加されてもよい。外添剤としては公知のものを使用でき、たとえば、シリカ、酸化チタンなどが挙げられる。またこれらは、シリコン樹脂、シランカップリング剤などによって表面処理されていることが好ましい。外添剤の使用量は、トナー100重量部に対して1〜10重量部であることが好ましい。
3、現像剤
本発明の実施形態である現像剤は、上記の実施形態であるトナーを含む。本実施形態の現像剤は、一成分現像剤としても二成分現像剤としても使用できる。一成分現像剤として使用する場合、キャリアを用いることなくトナー単体で使用する。また、ブレードおよびファーブラシを用い、現像スリーブで摩擦帯電させスリーブ上にトナーを付着させることでトナーを搬送し、画像形成を行う。二成分現像剤として使用する場合、上記の実施形態のトナーをキャリアとともに用いる。
キャリアとしては、公知のものを使用でき、たとえば、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、コバルト、マンガン、クロムなどからなる単独または複合フェライトおよびキャリアコア粒子を被覆物質で表面被覆した樹脂被覆キャリア、または樹脂に磁性を有する粒子を分散させた樹脂分散型キャリアなどが挙げられる。
被覆物質としては公知のものを使用でき、たとえば、ポリテトラフルオロエチレン、モノクロロトリフルオロエチレン重合体、ポリフッ化ビニリデン、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、ジターシャーリーブチルサリチル酸の金属化合物、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ニグロシン、アミノアクリレート樹脂、塩基性染料、塩基性染料のレーキ物、シリカ微粉末、アルミナ微粉末などが挙げられる。また樹脂分散型キャリアに用いられる樹脂としては特に制限されないが、たとえば、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、およびフェノール樹脂などが挙げられる。いずれも、トナー成分に応じて選択するのが好ましく、1種を単独で使用でき、または2種以上を併用できる。
キャリアの形状は、球形または扁平形状が好ましい。またキャリアの粒子径は特に制限されないが、高画質化を考慮すると、好ましくは10〜100μm、さらに好ましくは20〜50μmである。さらにキャリアの抵抗率は、好ましくは10Ω・cm以上、さらに好ましくは1012Ω・cm以上である。
キャリアの体積抵抗率は、キャリア粒子を断面積0.50cmの容器に入れてタッピングした後、容器内に詰められた粒子に1kg/cmの荷重を掛け、荷重と底面電極との間に1000V/cmの電界が生ずる電圧を印加したときの電流値から得られる値である。抵抗率が低いと、現像スリーブにバイアス電圧を印加した場合にキャリアが帯電し、感光体にキャリア粒子が付着し易くなる。またバイアス電圧のブレークダウンが起こり易くなる。
キャリアの磁化強さ(最大磁化)は、好ましくは10〜60emu/g、さらに好ましくは15〜40emu/gである。一般的な現像ローラの磁束密度条件下では、10emu/g未満であると磁気的な束縛力が働かず、キャリア飛散の原因となるおそれがある。また磁化強さが60emu/gを超えると、非接触現像ではキャリアの穂立ちが高くなり過ぎ、像担持体とトナーの非接触状態を保つことが困難になる。また接触現像ではトナー像に掃き目が現れ易くなるおそれがある。
二成分現像剤におけるトナーとキャリアとの使用割合は特に制限されず、トナーおよびキャリアの種類に応じて適宜選択できる。たとえば、樹脂被覆キャリア(密度5〜8g/cm)と混合する場合、トナーが全現像剤量の2〜30重量%、好ましくは2〜20重量%含まれるようにすればよい。また、トナーによるキャリアの被覆率は、40〜80%であることが好ましい。
以下に実施例および比較例を挙げ、本発明を具体的に説明する。以下において、「部」および「%」は特に断らない限りそれぞれ「重量部」および「重量%」を意味する。実施例および比較例における樹脂のガラス転移温度および軟化温度、離型剤の融点、トナー母粒子の体積平均粒子径、樹脂微粒子の体積平均粒子径および流出開始温度、樹脂突起部によるトナー母粒子表面の被覆率は、以下のようにして測定した。
[樹脂のガラス転移温度]
示差走査熱量計(商品名:DSC220、セイコー電子工業株式会社製)を用い、日本工業規格(JIS)K7121−1987に準じ、試料1gを昇温速度毎分10℃で加熱してDSC曲線を測定した。得られたDSC曲線において、ガラス転移に相当する吸熱ピークより高温側のベースラインを低温側に延長した直線と、ピークの立ち上がり部分から頂点までの曲線に対して勾配が最大になるような点で引いた接線との交点の温度をガラス転移温度(Tg)とした。
[樹脂の軟化温度]
流動特性評価装置(商品名:フローテスターCFT−100C、株式会社島津製作所製)を用い試料1gを昇温速度毎分6℃で加熱し、荷重20kgf/cm(9.8×10Pa)を与えてダイ(ノズル口径1mm、長さ1mm)から試料の半分量が流出したときの温度を求め、軟化温度(Tm)とした。
[離型剤の融点]
示差走査熱量計(商品名:DSC220、セイコー電子工業株式会社製)を用い、試料1gを温度20℃から昇温速度毎分10℃で200℃まで加熱し、次いで200℃から20℃に急冷する操作を2回繰返し、DSC曲線を測定した。2回目の操作で測定したDSC曲線の融解に相当する吸熱ピークの温度を離型剤の融点とした。
[トナー母粒子の体積平均粒子径]
電解液(商品名:ISOTON−II、ベックマン・コールター社製)50mlに、試料20mgおよびアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム1mlを加え、超音波分散器(商品名:卓上型2周波超音波洗浄器VS−D100、アズワン株式会社製)を用い周波数20kHzで3分間分散処理し、測定用試料とした。この測定用試料について、粒度分布測定装置(商品名:Multisizer3、ベックマン・コールター社製)を用い、アパーチャ径:100μm、測定粒子数:50000カウントの条件下で測定を行い、試料粒子の体積粒度分布から体積平均粒子径を求めた。
[樹脂微粒子の体積平均粒子径]
粒度分析計(商品名:マイクロトラックMT3000、日機装株式会社製)を用い、分散媒:水/屈折率1.33、分散質:屈折率1.49の条件下で測定を行い、試料粒子の体積粒度分布から体積平均粒子径を求めた。
[樹脂微粒子の流出開始温度]
流動特性評価装置(商品名:フローテスターCFT−100C、株式会社島津製作所製)を用い、試料1gを昇温速度毎分6℃で加熱し、荷重20kgf/cm(9.8×10Pa)を与えて、ダイ(ノズル口径1mm、長さ1mm)から試料が流出し始め、ピストンの変位が始まったときの温度を求め、流出開始温度(Ti)とした。
[樹脂突起部によるトナー母粒子表面の被覆率]
トナー粒子10個を無作為に抽出し、走査型電子顕微鏡を用いて、倍率5000で表面観察を行った。トナー母粒子の表面積に対する樹脂突起部の面積率(%)をトナー粒子10個について算出し、それらの平均値を樹脂突起部によるトナー母粒子表面の被覆率とした。
(実施例1)
〔トナー母粒子作製工程S1〕
ポリエステル樹脂(花王株式会社製、ガラス転移温度60℃、軟化温度138℃)
85部
着色剤(C.I.Pigment Blue15:3) 5部
離型剤(商品名:カルナウバワックス、東亜化成株式会社製、融点82℃) 8部
帯電制御剤(商品名:ボントロンE84、オリエント化学工業株式会社) 2部
上記の原料を、ヘンシェルミキサにより3分間前混合した後、二軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)を用いて、溶融混練した。この溶融混練物を冷却ベルトにて冷却後、φ2mmのスクリーンを有するスピードミルで粗粉砕し、ジェット式粉砕機(商品名:IDS−2、日本ニューマチック工業株式会社製)により微粉砕し、さらにエルボージェット分級機(商品名、日鉄鉱業株式会社製)で分級し、トナー母粒子A(体積平均粒子径7.0μm)を作製した。
〔樹脂微粒子調製工程S2〕
〈スチレンアクリル共重合樹脂微粒子の作製〉
スチレンとアクリル酸とアクリル酸ブチルとを重合して、スチレンアクリル共重合樹脂微粒子A(体積平均粒子径0.4μm、ガラス転移温度60℃、流出開始温度92℃)を得た。得られた樹脂微粒子は、重量基準で微粒子濃度が10wt%になるよう水系懸濁液を調整し、スプレードライ乾燥機にて乾燥処理を行ない、樹脂微粒子粉体とした。
〔突起部形成工程S3〕
図2に示す装置に準ずるハイブリダイゼーションシステム(商品名:NHS−1型、株式会社奈良機械製作所製)に、二流体ノズルを取付けた装置に、トナー母粒子A100部と、スチレンアクリル共重合樹脂微粒子A5部とを投入した。
温度調整用ジャケットは、粉体流過部および撹拌部壁面の全面に設けた。粉体流路には温度センサを取り付け、粉体流過部および撹拌部の温度が45℃となるよう調整した。前記装置において、トナー母粒子表面への樹脂微粒子付着工程で、ハイブリダイゼーションシステムの回転撹拌手段の最外周における周速度を100m/secとした。噴霧工程および融着工程でも周速度100m/secとした。また液体噴霧方向と、粉体流動方向とのなす角度(以下「噴霧角度」という)が平行(0°)になるよう二流体ノズルの取付け角度を設定した。
液体噴霧ユニットとしては、定量送液が可能となるよう、送液ポンプ(商品名:SP11−12、株式会社フロム製)と二流体ノズルを接続したものを使用できる。液体の噴霧速度および液体ガス排出速度は、市販のガス検知器(商品名:XP−3110、新コスモス電機株式会社製)を用いて観察できる。
装置に投入したトナー母粒子Aとスチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aとを回転数8000rpmで5分間滞留させ、トナー母粒子表面に樹脂微粒子を付着させた後、エタノールを噴霧速度0.5g/min、エア流量5L/minで15分間噴霧し、樹脂微粒子をトナー母粒子表面に融着させた。エタノール噴霧を停止した後5分間撹拌し、実施例1のトナーを得た。このとき貫通孔およびガス排出部を通じて排出された液体の排出濃度は約1.4Vol%で安定していた。また装置内へ送るエア流量は、回転軸部から装置内に送るエア流量を5L/minに調節し、二流体ノズルからのエア流量と合計して10L/minとした。
〈二成分現像剤の作製〉
実施例1のトナー100部に対し、外添剤として疎水化処理を施したシリカ微粒子(平均粒子径12nm)1.0部を加え、ヘンシェルミキサで混合し外添トナーとした。この外添トナーと体積平均粒子径40μmのフェライトコアキャリアとを、トナー濃度が6%になるように混合し、実施例1の二成分現像剤を作製した。
(実施例2)
トナー母粒子作製工程S1において、微粉砕の条件を調整することにより、トナー母粒子B(体積平均粒子径8.0μm)を作製した。トナー母粒子Aの代わりにトナー母粒子B100部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(実施例3)
トナー母粒子作製工程S1において、微粉砕の条件を調整することにより、トナー母粒子C(体積平均粒子径6.0μm)を作製した。トナー母粒子Aの代わりにトナー母粒子C100部を投入し、スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの代わりにスチレンアクリル共重合樹脂微粒子B(体積平均粒子径1.0μm、ガラス転移温度58℃、流出開始温度89℃)10部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(実施例4)
トナー母粒子Aの代わりにトナー母粒子Bを用い、スチレンアクリル共重合体粒子A5部の代わりにスチレンアクリル共重合樹脂微粒子B10部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(実施例5)
トナー母粒子作製工程S1において、粉砕法により作製したトナーと同様の組成となるよう各原料を溶剤中に溶解し、溶解懸濁法により、ほぼ球状のトナー母粒子D(体積平均粒子径6.0μm)を作製した。トナー母粒子Aの代わりにトナー母粒子D100部を用い、スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの代わりにスチレンアクリル共重合樹脂微粒子C(体積平均粒子径0.6μm、ガラス転移温度61℃、流出開始温度90℃)6部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(実施例6)
スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの代わりに表面微架橋スチレンアクリル共重合樹脂微粒子D(体積平均粒子径0.4μm、ガラス転移温度64℃、流出開始温度100℃)5部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例6のトナーおよび二成分現像剤を得た。表面微架橋スチレンアクリル共重合体は、乳化重合微粒子に、さらに所定量の構成モノマー、架橋剤、重合開始剤を加えることにより作成した。
(実施例7)
〈ポリエステル樹脂微粒子Aの作製〉
ポリエステル樹脂をメチルエチルケトンに溶解し、この溶液を、1Nアンモニア水溶液と混合して機械式分散機(商品名:クレアミックス(CLEARMIX)、エム・テクニック株式会社製)で乳化した。得られた乳化物からメチルエチルケトンを減圧溜去して、ポリエステル樹脂微粒子A(体積平均粒子径0.4μm、ガラス転移温度55℃、流出開始温度80℃)を得た。スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの代わりにポリエステル樹脂微粒子A5部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例7のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(実施例8)
スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの投入量を3部としたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例8のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(実施例9)
スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの投入量を12部としたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例9のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(実施例10)
突起部形成工程S3において、エタノールの代わりにメタノールを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例10のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(実施例11)
スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの代わりにスチレンアクリル共重合樹脂微粒子 G(体積平均粒子径0.4μm、ガラス転移温度82℃、流出開始温度126℃)5部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例11のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(実施例12)
スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの代わりにポリエステル樹脂微粒子B(体積平均粒子径0.4μm、ガラス転移温度50℃、流出開始温度78℃)5部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例12のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(比較例1)
突起部形成工程S3において、エタノールを噴霧しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(比較例2)
スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの投入量を15部としたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(比較例3)
スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの代わりにスチレンアクリル共重合樹脂微粒子E(体積平均粒子径0.2μm、ガラス転移温度58℃、流出開始温度96℃)5部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例3のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(比較例4)
スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの代わりにスチレンアクリル共重合樹脂微粒子F(体積平均粒子径1.5μm、ガラス転移温度63℃、流出開始温度97℃)4部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例4のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(比較例5)
スチレンアクリル共重合樹脂微粒子Aの投入量を1部としたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例5のトナーおよび二成分現像剤を得た。
(比較例6)
トナー母粒子Aの代わりにトナー母粒子Cを用い、突起部形成工程S3において樹脂微粒子を使用せずにトナー母粒子Cのみを投入したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例6のトナーおよび二成分現像剤を得た。
実施例1〜12および比較例1〜6のトナーを以下のようにして評価した。
(評価用画像の出力)
中間転写装置を備えたタンデム方式の市販のフルカラー複写機(商品名:MX―3500G、シャープ株式会社製)に実施例1〜8および比較例1〜5の二成分現像剤をそれぞれ充填し、トナーの付着量がドラム上で0.45mg/cmとなるように現像量を調整して画像を出力した。被転写紙として、市販のA4用紙(坪量80g/m)を使用し、20%ソリッド部と文字を含むチャート(印字率25%)を評価用画像とした。
[転写性]
評価用画像を、定着プロセスを通過させず未定着状態で取り出し、紙面上のトナーを予め秤量しておいた粉塵フィルターを通して吸引した。フィルターに捕集されたトナー重量を秤量し、ドラム上に現像されているトナー重量で除して転写率を算出した。各サンプルにつき測定を5回行い、その平均値を転写効率(%)とし、以下の基準で評価した。
○(良好):転写効率95%以上
△(実用可能):転写効率85%以上95%未満
×(不良):転写効率85%未満
[画質および定着性]
上述の評価用画像を、出力機と同一の定着プロセスを備えた外部定着装置(加熱ローラ径および加圧ローラ径:φ50mm)を用いて定着させた。定着は、定着部表面の温度160℃、プロセス速度167mm/secで行った。
評価用画像のソリッド部および文字部における、白抜け、文字の欠け等の欠陥の有無を目視およびルーペにより観察し、以下の基準で画質を評価した。
○(良好):画像欠陥なし
△(実用可能):部分的に画像欠陥があるが、目視では分からない
×(不良):目視で明らかに画像欠陥が確認できる
また、定着部の中心付近を通過したソリッド部を内側にして評価用画像を折り曲げ、1kgの加圧ローラを3往復させた後に折り曲げ部を開き、刷毛で軽くこすった後、剥がれた画像部の線幅を計測し、計測した線幅のうちの最大値を求めた。さらに、2周目の定着ローラが通過する部分の画像写りや画像荒れ(オフセット)の有無を確認し、以下の基準で定着性を評価した。
○(良好):剥がれた画像部の線幅の最大値が0.3mm未満で、オフセットなし
△(実用可能):剥がれた画像部の線幅の最大値が0.3mm以上0.5mm以下で、オフセットなし
×(不良):剥がれた画像部の線幅の最大値が0.5mmより大きい、またはオフセットが発生
[クリーニング性]
同様の評価機を用いて、印字率5%の原稿を1万枚印刷した。その際、クリーニング不良により発生するスジ、帯等の画像欠陥の有無を確認し、以下の基準で評価した。
○(良好):画像欠陥なし
△(実用可能):数枚の原稿に、ごく短い線状の軽微なスジが確認されたが、すぐに消失した
×(不良):スジ、帯等の画像欠陥が間欠または継続して生じた
[総合評価]
転写性、画質、定着性、およびクリーニング性の評価結果を合わせて、以下の基準で総合評価を行った。
○(良好):いずれの結果も○である
△(実用可能):いずれかの結果が△であるが、×はない
×(不良):いずれかの結果が×である
実施例1〜12および比較例1〜6のトナーおよび各トナーの評価結果を、表1および表2にそれぞれ示す。
Figure 0004918583
Figure 0004918583
実施例1〜6および8〜10のトナーは、いずれの評価も○であり、良好な転写性とクリーニング性とが両立され、定着性に優れており、高精彩な画像を得ることができる。
実施例7のトナーは、転写性が実施例1〜6および8〜10のトナーほど良好でなく、総合評価が△となった。
実施例11のトナーは、転写性およびクリーニング性は良好であったが、画質および定着性が実施例1〜6および8〜10のトナーほど良好でなく、総合評価が△となった。
実施例12のトナーは、転写性、定着性およびクリーニング性が実施例1〜6および8〜10のトナーほど良好でなく、総合評価が△となった。
比較例1および2のトナーは、画質は良好であったが、定着性が不良であった。比較例1のトナーでは、低級アルコールを噴霧していないため、形成された突起部がトナー母粒子に十分融着していないことが原因であると考えられる。比較例2のトナーでは、トナー母粒子の表面が十分露出していないことが原因であると考えられる。
比較例3のトナーは、定着性およびクリーニング性が不良であったが、これは、トナー母粒子に対する樹脂微粒子の体積平均粒子径が小さく、好適な大きさの突起部が形成されなかったことが原因であると考えられる。
比較例4のトナーは、転写性および画質が不良であったが、走査型電子顕微鏡を用いた観察によると、比較例4のトナーでは、樹脂微粒子がトナー母粒子にほとんど融着せず離脱していた。これは、トナー母粒子に対する樹脂微粒子の体積平均粒子径の割合が大きいことが原因であると考えられる。
比較例5および6のトナーは、定着性は良好であったが、クリーニング性が不良であった。比較例5のトナーは、樹脂突起部によるトナー母粒子の被覆率が低く、比較例6のトナーは、樹脂突起部を有していないことが原因であると考えられる。
201 トナーの製造装置
202 粉体流路
203 噴霧手段
204 回転撹拌手段
206 粉体投入部
207 粉体回収部
220 撹拌羽根

Claims (5)

  1. トナー母粒子の体積平均粒子径の5%以上17%以下の体積平均粒子径を有する樹脂微粒子を、トナー母粒子表面に付着させる工程と、
    低級アルコールを噴霧しながら機械的衝撃力を加えることにより、前記トナー母粒子および前記樹脂微粒子を可塑化し、前記トナー母粒子表面に前記樹脂微粒子を融着させ、前記トナー母粒子表面に、前記樹脂微粒子からなる複数の突起部を形成させる工程とを含み、
    前記突起部による、トナー母粒子表面の被覆率が10%以上50%以下であることを特徴とするトナーの製造方法。
  2. 前記樹脂微粒子からなる複数の突起部が、互いに融着しないように形成されていることを特徴とする請求項1記載のトナーの製造方法。
  3. 前記樹脂微粒子は、ポリエステルまたはスチレン−アクリル共重合体であり、ガラス転移温度が60℃以上であり、かつフローテスターにおける流出開始温度が80℃以上100℃以下であることを特徴とする請求項1または2記載のトナーの製造方法。
  4. 前記樹脂微粒子は、表層に架橋樹脂を含むスチレン−アクリル共重合体であることを特徴とする請求項3記載のトナーの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナーの製造方法により得られることを特徴とするトナー。
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