JP2014224872A - カプセルトナーおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
カプセルトナーにおける前記トナー粒子は、高架式フローテスタにより測定される変形開始温度が40〜55℃であり、
前記樹脂微粒子は、高架式フローテスタにより測定される変形開始温度が55〜75℃である、ことを特徴とするカプセルトナーである。
結着樹脂、着色剤および離型剤を含むトナー母粒子の表面に樹脂微粒子を付着させて、樹脂微粒子付着トナー母粒子を作製する樹脂微粒子付着工程と、
前記樹脂微粒子付着トナー母粒子を撹拌混合して流動させることによって、トナー母粒子の表面に付着した樹脂微粒子の少なくとも一部を膜化させて、トナー母粒子の表面に樹脂被覆層を形成する膜化工程と、を含むことを特徴とするカプセルトナーの製造方法である。
図1は、本発明のカプセルトナーの製造方法の手順の一例を示す工程図である。本発明のカプセルトナーの製造方法は、トナー母粒子を作製するトナー母粒子作製工程s1と、樹脂被覆層を形成するための樹脂微粒子を調製する樹脂微粒子調製工程s2と、トナー母粒子の表面を樹脂微粒子により形成される樹脂被覆層で被覆する被覆工程s3とを含む。
トナー母粒子作製工程s1では、樹脂被覆層によって被覆されるべきトナー母粒子を作製する。トナー母粒子は、少なくとも結着樹脂、離型剤(ワックス)および着色剤を含む粒子であり、その作製方法は特に限定されず、公知の方法によって行うことができる。トナー母粒子の作製方法としては、たとえば、粉砕法などの乾式法、および、懸濁重合法、乳化凝集法、分散重合法、溶解懸濁法、溶融乳化法などの湿式法が挙げられる。以下では、粉砕法によってトナー母粒子を作製する方法について説明する。
樹脂微粒子調製工程s2では、トナー母粒子の表面を被覆する樹脂被覆層を形成するための、乾燥した樹脂微粒子を調製する。乾燥にはどのような方法を用いてもよく、たとえば熱風受熱式乾燥、伝導伝熱式乾燥、遠赤外線乾燥、マイクロ波乾燥などの方法により、乾燥した樹脂微粒子を得ることができる。樹脂微粒子は、後の被覆工程s3において、トナー母粒子の表面を被覆する樹脂被覆層の原料として用いられる。トナー母粒子を樹脂微粒子で被覆することにより、紙などの記録媒体にカプセルトナーによる画像を定着させる定着時には、定着温度でトナー母粒子と樹脂被覆層が共に変形して低温定着性を維持しつつ、現像装置においてカプセルトナーが収容される現像槽内では樹脂被覆層は変形せず、耐保存性、耐ブロッキング性を向上させることができる。
被覆工程s3は、トナー母粒子の表面を樹脂微粒子により形成される樹脂被覆層で被覆する工程であり、樹脂微粒子付着工程s31と、膜化工程s32とを含む。
本発明のカプセルトナーは、上記のカプセルトナーの製造方法により製造され、少なくとも結着樹脂、着色剤および離型剤を含むトナー母粒子と、該トナー母粒子の表面を被覆する樹脂からなる樹脂被覆層とを有するトナー粒子で構成される。
[トナー粒子(カプセルトナー)および樹脂微粒子の流動特性]
トナー粒子(カプセルトナー)および樹脂微粒子の、変形開始温度(Tf1)、軟化温度(Ts)、流出開始温度(Tfb)、1/2流出温度(T1/2)、および測定終了温度(Tend)で示される流動特性は、高架式フローテスタ(CFT−500、株式会社島津製作所製)を用いてJIS K72101に記載された方法に準拠して測定することができる。具体的には、高架式フローテスタを用いて1cm3の試料を昇温速度6℃/minで30℃から加熱して、プランジャにより20kgf/cm2(9.8×105Pa)の荷重を与えて、ダイ(ノズル口径1mm、長さ1mm)から試料を押し出すようにして、図5に示すような、プランジャ降下量−温度曲線(フローカーブ)を描かせた。図5は、高架式フローテスタによる流動特性測定結果を表すフローカーブを示す図である。
示差走査熱量計(商品名:Diamond DSC、パーキンエルマー社製)を用い、JIS K7121−1987に準じ、試料1gを昇温速度10℃/minで加熱してDSC曲線を測定した。得られたDSC曲線において、ガラス転移に相当する吸熱ピークより高温側のベースラインを低温側に延長した直線と、ピークの立ち上がり部分から頂点までの曲線に対して勾配が最大になるような点で引いた接線との交点の温度を、ガラス転移温度(Tg)とした。
示差走査熱量計(商品名:DSC220、セイコー電子工業株式会社製)を用い、試料1gを温度20℃から昇温速度10℃/minで200℃まで加熱し、次いで200℃から20℃に急冷する操作を2回繰返し、DSC曲線を測定した。2回目の操作で測定したDSC曲線の融解に相当する吸熱ピークの温度をワックスの融点とした。
電解液(商品名:ISOTON−II、ベックマン・コールター社製)50mlに、試料20mgおよびアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム1mlを加え、超音波分散器(商品名:卓上型2周波超音波洗浄器VS−D100、アズワン株式会社製)を用い周波数20kHzで3分間分散処理し、測定用試料とした。この測定用試料について、粒度分布測定装置(商品名:Multisizer3、ベックマン・コールター社製)を用い、アパーチャ径:100μm、測定粒子数:50000カウントの条件下で測定を行い、試料粒子の体積粒度分布から体積平均粒径および体積粒度分布における標準偏差を求めた。変動係数(CV値、%)は、下記式に基づいて算出した。
CV値(%)=(体積粒度分布における標準偏差/体積平均粒径)×100
樹脂微粒子が分散された測定用試料(分散媒:水(屈折率1.33)、分散質:屈折率1.49)を、レーザ回折散乱法粒度分布測定装置(マイクロトラックMT3000、日機装株式会社製)に注入し、測定を行った。そして、測定用試料の体積粒度分布から体積平均粒径を求めた。
[トナー母粒子T1の作製]
・ポリエステル樹脂(商品名:ダイヤクロン、三菱レイヨン株式会社製、ガラス転移温度55℃、軟化温度130℃) 69.0%(6950質量部)
・C.I.Pigment Blue 15:3 5.0%(500質量部)
・離型剤(商品名:フィッシャートロプシュワックス、日本精蝋株式会社製、融点95℃) 6.0%(600質量部)
・結晶性ポリエステル(1,10−デカンジカルボン酸と1,6-オクタンジオールの縮合反応物 融点72℃) 20%(2000重量部)
上記に示すトナー原料を、ヘンシェルミキサ(商品名:FM20C、三井鉱山株式会社製)により前混合した後、2軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)により溶融混練して溶融混練物を得た。この溶融混練物を冷却ベルトにて冷却後、2mmのスクリーンを有するスピードミルで粗粉砕し、ジェット式粉砕機(商品名:IDS−2、日本ニューマチック工業株式会社製)で微粉砕して微粉砕物を得た。この微粉砕物をエルボージェット分級機(商品名、日鉄鉱業株式会社製)で分級することによって、体積平均粒径が6.7μmであり、変動係数が22%であり、ガラス転移温度が40℃のトナー母粒子T1を得た。
・ポリエステル樹脂(商品名:ダイヤクロン、三菱レイヨン株式会社製、ガラス転移温度55℃、軟化温度130℃) 79.0%(7900質量部)
・C.I.Pigment Blue 15:3 5.0%(500質量部)
・離型剤(商品名:フィッシャートロプシュワックス、日本精蝋株式会社製:融点95℃) 6.0%(600質量部)
・結晶性ポリエステル(1,10−デカンジカルボン酸と1,6−オクタンジオールの縮合反応物 融点72℃) 10%(1000質量部)
上記に示すトナー原料を、ヘンシェルミキサ(商品名:FM20C、三井鉱山株式会社製)により前混合した後、2軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)により溶融混練して溶融混練物を得た。この溶融混練物を冷却ベルトにて冷却後、2mmのスクリーンを有するスピードミルで粗粉砕し、ジェット式粉砕機(商品名:IDS−2、日本ニューマチック工業株式会社製)で微粉砕して微粉砕物を得た。この微粉砕物をエルボージェット分級機(商品名、日鉄鉱業株式会社製)で分級することによって、体積平均粒径が6.7μmであり、変動係数が22%であり、ガラス転移温度が48℃のトナー母粒子T2を得た。
・ポリエステル樹脂(商品名:ダイヤクロン、三菱レイヨン株式会社製、ガラス転移温度55℃、軟化温度130℃) 89.0%(8900質量部)
・C.I.Pigment Blue 15:3 5.0%(500質量部)
・離型剤(商品名:フィッシャートロプシュワックス、日本精蝋株式会社製:融点95℃) 6.0%(600質量部)
上記に示すトナー原料を、ヘンシェルミキサ(商品名:FM20C、三井鉱山株式会社製)により前混合した後、2軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)により溶融混練して溶融混練物を得た。この溶融混練物を冷却ベルトにて冷却後、2mmのスクリーンを有するスピードミルで粗粉砕し、ジェット式粉砕機(商品名:IDS−2、日本ニューマチック工業株式会社製)で微粉砕して微粉砕物を得た。この微粉砕物をエルボージェット分級機(商品名、日鉄鉱業株式会社製)で分級することによって、体積平均粒径が6.7μmであり、変動係数が22%であり、ガラス転移温度が55℃のトナー母粒子T3を得た。
・ポリエステル樹脂(商品名:ダイヤクロン、三菱レイヨン株式会社製、ガラス転移温度57℃、軟化温度132℃) 89.0%(8900質量部)
・C.I.Pigment Blue 15:3 5.0%(500質量部)
・離型剤(商品名:フィッシャートロプシュワックス、日本精蝋株式会社製:融点95℃) 6.0%(600質量部)
上記に示すトナー原料を、ヘンシェルミキサ(商品名:FM20C、三井鉱山株式会社製)により前混合した後、2軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)により溶融混練して溶融混練物を得た。この溶融混練物を冷却ベルトにて冷却後、2mmのスクリーンを有するスピードミルで粗粉砕し、ジェット式粉砕機(商品名:IDS−2、日本ニューマチック工業株式会社製)で微粉砕して微粉砕物を得た。この微粉砕物をエルボージェット分級機(商品名、日鉄鉱業株式会社製)で分級することによって、体積平均粒径が6.7μmであり、変動係数が22%であり、ガラス転移温度が57℃のトナー母粒子T4を得た。
・ポリエステル樹脂(商品名:ダイヤクロン、三菱レイヨン株式会社製、ガラス転移温度55℃、軟化温度130℃) 67.0%(6700質量部)
・C.I.Pigment Blue 15:3 5.0%(500質量部)
・離型剤(商品名:フィッシャートロプシュワックス、日本精蝋株式会社製:融点95℃) 6.0%(600質量部)
・結晶性ポリエステル(1,10−デカンジカルボン酸と1,6−オクタンジオールの縮合反応物 融点72℃) 22%(2200重量部)
上記に示すトナー原料を、ヘンシェルミキサ(商品名:FM20C、三井鉱山株式会社製)により前混合した後、2軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)により溶融混練して溶融混練物を得た。この溶融混練物を冷却ベルトにて冷却後、2mmのスクリーンを有するスピードミルで粗粉砕し、ジェット式粉砕機(商品名:IDS−2、日本ニューマチック工業株式会社製)で微粉砕して微粉砕物を得た。この微粉砕物をエルボージェット分級機(商品名、日鉄鉱業株式会社製)で分級することによって、体積平均粒径が6.7μmであり、変動係数が22%であり、ガラス転移温度が39℃のトナー母粒子T5を得た。
スチレンとメタクリル酸メチル、メタクリル酸、アクリル酸ブチルのモノマー比を調整して重合することにより、スチレンアクリル共重合樹脂からなる、体積平均粒径が0.10μmの4種の樹脂微粒子原料を得た。これら4種の樹脂微粒子原料の10wt%懸濁液を調製してスプレードライ乾燥機にて乾燥処理を行ない、表1に示す流動特性を有する4種の樹脂微粒子J1〜J4を得た。
(実施例1)
図2〜図4に示すトナーの製造装置201に準ずるハイブリダイゼーションシステム(商品名:NHS−3型、株式会社奈良機械製作所製)に、トナー母粒子「T1」600部と、樹脂微粒子「J1」30部とを投入した。本実施例1では、被覆工程s3を構成する樹脂微粒子付着工程s31と膜化工程s32との両工程を、このハイブリダイゼーションシステムにより実施した。ハイブリダイゼーションシステムにおいて、温度調整用ジャケット203は、粉体流過部209および撹拌部208壁面の全面に設けた。粉体流路202には温度センサを取り付け、粉体流過部209および撹拌部208の温度が40℃となるよう調整した。なお、ハイブリダイゼーションシステムの回転撹拌手段204の最外周における周速度は、樹脂微粒子付着工程s31と膜化工程s32との両工程において100m/secとし、回転撹拌手段204による撹拌混合時間は、両工程の合計で15分間とした。このようにして、変形開始温度Tf1が40℃の実施例1のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T2」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、
変形開始温度Tf1が48℃の実施例2のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T3」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、
変形開始温度Tf1が55℃の実施例3のカプセルトナーを得た。
樹脂微粒子として変形開始温度Tf1が75℃の樹脂微粒子「J2」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が40℃の実施例4のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T2」を用い、樹脂微粒子として変形開始温度Tf1が75℃の樹脂微粒子「J2」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が50℃の実施例5のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T3」を用い、樹脂微粒子として変形開始温度Tf1が75℃の樹脂微粒子「J2」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が55℃の実施例6のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T4」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が57℃の比較例1のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T4」を用い、樹脂微粒子として変形開始温度Tf1が75℃の樹脂微粒子「J2」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が57℃の比較例2のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T5」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が39℃の比較例3のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T5」を用い、樹脂微粒子として変形開始温度Tf1が75℃の樹脂微粒子「J2」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が39℃の比較例4のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T2」を用い、樹脂微粒子として変形開始温度Tf1が54℃の樹脂微粒子「J3」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が50℃の比較例5のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T2」を用い、樹脂微粒子として変形開始温度Tf1が77℃の樹脂微粒子「J4」を用いたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が50℃の比較例6のカプセルトナーを得た。
トナー母粒子としてトナー母粒子「T5」を用い、樹脂微粒子を用いないようにしたこと以外は実施例1と同様にして、変形開始温度Tf1が39℃の比較例7のトナーを得た。
実施例1〜6、比較例1〜6の各カプセルトナー、および比較例7のトナー100部に、外添剤として、1次粒子の平均粒径が12nmの疎水性シリカ微粒子1.0部と、1次粒子の平均粒径が200nmの疎水化シリカ微粒子0.6部と、1次粒子の平均粒径が30nmの疎水化チタン酸化物0.5部とを加え、ヘンシェルミキサ(商品名:FM20C、三井鉱山株式会社製)を用いて回転部材の周速度を35m/secとして3分間撹拌混合し、外添剤が外添された外添トナーを得た。そして、各外添トナーと、体積平均粒径45μmのシリコーンコートフェライトコアキャリアとを、トナー濃度が7%になるように混合し、各実施例および比較例に対応する2成分現像剤を作製した。
上記のようにして作製された、各実施例および比較例に対応する2成分現像剤を用いて、以下に示す画像形成特性を評価した。
市販の複写機(MX-3610FN、シャープ株式会社製)から定着装置を取除いて得た試験用複写機の現像装置に、実施例1〜6および比較例1〜7のトナーにそれぞれ対応する2成分現像剤を充填し、JIS P0138に規定されるA4判の記録用紙上に、トナー付着量が0.8mg/cm2になるように調整して、縦20mm、横50mmの長方形状のべた画像部を未定着の状態で形成した。外部定着機を用い、記録用紙の通紙速度を220mm/秒として、形成された未定着トナー画像の定着を行い、評価用画像を形成した。外部定着機には、市販のフルカラー複写機から取出したオイルレス方式の定着装置を、加熱ローラの表面温度を任意の値に設定できるように改造したものを用いた。評価時の加熱ローラ表面温度は130℃から220℃まで5℃刻みで上昇させて画像を形成し、低温オフセットの起こらない下限温度を評価した。非オフセット域の値より低温定着性を以下のようにして評価した。
○(良好):定着下限温度が、160℃未満である。
△(やや不良):定着下限温度が、160℃以上、170℃未満である。
×(不良):定着下限温度が、170℃以上である。
実施例1〜6および比較例1〜7のトナーにそれぞれ対応する2成分現像剤を上記複写機にセットして、印字率5%の連続画像プリントによるエージング試験を行い、初期と10000枚印字後とのトナーの帯電量差ΔQc(μC/g)を求めた。評価基準は以下の通りとした。
○(良好):帯電量差ΔQcが、5μC/g以下である。
×(不良):帯電量差ΔQcが、5μC/gを超える。
上記帯電安定性の評価後、転写効率の評価を行った。転写効率は、転写前の感光体上のトナーの重量と紙面上に転写されたトナーの重量とを測定し、前者に対する後者の割合から下記式に従い算出した。
転写効率(%)=
(紙面上に転写されたトナーの重量/転写前の感光体上のトナーの重量)×100
評価基準は以下の通りとした。
○(良好):転写効率が、90%以上である。
×(不良):転写効率が、90%未満である。
トナー粒子表面における外添剤の埋没状態を評価するため、ダイヤモンド歯を備えたミクロトームを用いて、常温硬化性のエポキシ樹脂にトナーを包埋して得られた硬化物を約100μmに超薄切片化し、透過型電子顕微鏡(TEM、商品名:H8100、株式会社日立製作所社製)によって20000倍でトナーの断面を観察した。評価基準は以下の通りとした。
○(良好):トナー粒子に対する外添剤の埋没なし。
×(不良):トナー粒子に対する外添剤の埋没あり。
上記低温定着性、帯電安定性、転写効率、外添剤の埋没性の各評価結果に基づき、総合評価を行った。総合評価の評価基準は以下の通りとした。
○(良好):上記の4つの各評価結果が、それぞれ「○」であり、「△」および「×」が含まれていない。
×(不良):上記の4つの各評価結果において、「△」または「×」が含まれている。
202 粉体流路
203 噴霧手段
204 回転撹拌手段
206 粉体投入部
207 粉体回収部
220 撹拌羽根
Claims (3)
- 結着樹脂、着色剤および離型剤を含むトナー母粒子と、該トナー母粒子の表面を被覆する、樹脂微粒子を含む樹脂被覆層とを有するトナー粒子で構成されるカプセルトナーであって、
カプセルトナーにおける前記トナー粒子は、高架式フローテスタにより測定される変形開始温度が40〜55℃であり、
前記樹脂微粒子は、高架式フローテスタにより測定される変形開始温度が55〜75℃である、ことを特徴とするカプセルトナー。 - 前記樹脂微粒子は、スチレンアクリル共重合樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載のカプセルトナー。
- 請求項1または2に記載のカプセルトナーの製造方法であって、
結着樹脂、着色剤および離型剤を含むトナー母粒子の表面に樹脂微粒子を付着させて、樹脂微粒子付着トナー母粒子を作製する樹脂微粒子付着工程と、
前記樹脂微粒子付着トナー母粒子を撹拌混合して流動させることによって、トナー母粒子の表面に付着した樹脂微粒子の少なくとも一部を膜化させて、トナー母粒子の表面に樹脂被覆層を形成する膜化工程と、を含むことを特徴とするカプセルトナーの製造方法。
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