JP4916472B2 - ルツボおよび真空蒸着装置 - Google Patents
ルツボおよび真空蒸着装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4916472B2 JP4916472B2 JP2008077936A JP2008077936A JP4916472B2 JP 4916472 B2 JP4916472 B2 JP 4916472B2 JP 2008077936 A JP2008077936 A JP 2008077936A JP 2008077936 A JP2008077936 A JP 2008077936A JP 4916472 B2 JP4916472 B2 JP 4916472B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crucible
- film
- forming material
- substrate
- vacuum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
この放射線画像検出器としては、放射線を電気的な画像信号として取り出す放射線固体検出器(いわゆる「Flat Panel Detector」 以下、FPDとする)や、放射線像を可視像として取り出すX線イメージ管などがある。
このような真空蒸着による成膜では、形成した膜が膜厚均一性に優れること、すなわち、膜厚分布が小さいことが望まれる。ここで、通常の真空蒸着では、成膜材料を収容して蒸発するルツボ(蒸発源(蒸着源))の上部近傍の膜厚が高く、ここから遠ざかるに応じて、膜厚が薄くなって行く傾向にある。
また、特許文献2には、ルツボを傾斜させることにより、蒸気流の指向性を鉛直方向から傾けると共に、成膜材料収容室と蒸気排出口を揺する蒸気室とを仕切り壁で仕切り、かつ、収容室と蒸気室を連通する連通孔を仕切り壁に設けることにより、所望の指向性を得るためにルツボを傾斜することによる、成膜材料の充填量の低減を抑制したルツボが開示されている。
ところが、このようにルツボを傾斜して設置した場合には、図14に示すように、成膜材料の残量が少なくなると、成膜材料の液面面積が急激に変動するため、これに起因して局所加熱等が生じ、突沸が発生してしまう。その結果、突沸に起因して、形成する膜に欠陥が生じてしまい、適正な膜を形成することができないことが、多々、生じる。
このような本発明の真空蒸着方法の第1の態様において、基板を鉛直方向に投影した際における基板の中心を基準点として、前記ルツボが、この基準点を中心とする円上に均等な間隔で配置されるのが好ましく、また、この際において、前記ルツボからの蒸気流の指向性が前記基準点に向かうように、もしくは、前記ルツボからの蒸気流の指向性が前記基準点から放射状に外方向に向かうように、前記ルツホが配置されるのが好ましい。
このような本発明の真空蒸着装置の第1の態様において、前記基板ホルダが前記基板を装填した状態で、基板を鉛直方向に投影した際における基板の中心を基準点として、前記ルツボが、この基準点を中心とする円上に均等な間隔で配置されるのが好ましく、また、この際において、前記ルツボからの蒸気流の指向性が前記基準点に向かうように、もしくは、前記ルツボからの蒸気流の指向性が前記基準点から放射状に外方向に向かうように、前記ルツホが配置されるのが好ましい。
このような本発明の真空蒸着方法の第2の態様において、前記ルツボが、前記基板の回転中心下部に配置されるのが好ましい。
このような本発明の真空蒸着装置の第2の態様において、前記ルツボが、前記基板の回転中心下部に配置されるのが好ましい。
また、本発明のルツボは、特許文献1や2に示されるルツボのように、単にルツボを傾けて配置したのではなく、真空蒸着装置に設置された際に、成膜材料を収容する収容部の底面が水平方向となるように構成される。そのため、ルツボに収容される成膜材料の残量が少なくなった状態でも、成膜材料の液面面積が急激変化することがなく、この液面面積の変動に起因する成膜材料の突沸を、好適に抑制することができる。
言い換えれば、図示例のルツボ10は、底面に対して側壁が垂直に立設する通常の四角柱を、底面14ならびに対向する1対の側壁12aおよび側壁12bと平行な線で斜め方向に切断したように、もう一方の対向する側壁16aおよび側壁16bの上端が底面に対して角度αだけ傾斜する形状を有する。
このルツボ10は、基本的な形状が四角柱状であるので、ルツボの設置面が水平である真空蒸着装置や、設置状態でルツボの下面が水平になるようにルツボの設置部が設けられた真空蒸着装置のような、一般的な真空蒸着装置に対応するものである。
ルツボ10においては、成膜材料を溶融/蒸発させる際に、この柱部20も加熱することにより、成膜材料の加熱効率を向上できると共に、溶融した成膜材料の温度分布を低減できる。これにより、成膜材料の温度分布に起因する突沸等を防止して、効率の良い真空蒸着が可能となる。なお、このような柱部20は、以降に示す本発明の各ルツボを含め、本発明の他のルツボも有してよいのは、もちろんである。
加えて、本発明のルツボは、前記第1の条件および/または第2の条件を満たすと共に、真空蒸着装置に適正に設置された状態では、成膜材料を収容する収容部の底面が、水平になる構成を有する。
すなわち、図示例のルツボ10は、成膜材料蒸気の排出口の少なくとも一部の高さが他の部分よりも高い(以下、単に「排出口の一部が高い」ともいう)という、本発明の第1の条件を満たすものである。
すなわち、側壁12aが側壁12bよりも高い図示例のルツボ10においては、蒸気流の指向性が、図中に矢印xで示す側壁12aから側壁12bに向かう方向となり、このx方向に向かう斜め上方に蒸気流が流れる。
この例は、底面14のサイズが120×120mm、底面14から蒸気排出口までの高さ(中心高さ)が100mm、側壁12aと側壁12bとの高さの違いによる、側壁16aおよび側壁16bの傾斜の角度αが10°であるルツボを用い、蒸気排出口から基板までの距離を500mmとした際における、膜厚分布を示すものである。なお、成膜は、真空度を3×10-3Paとし、ルツボ10の底部温度が265℃、側壁上端温度が270℃で一定となるように、加熱をフィードバック制御して行なった。
なお、蒸気排出口から基板までの距離は、蒸気排出口水平面から基板位置水平面までの鉛直方向の距離であるが、本例の場合、排出口が傾斜しているので、鉛直方向の中間位置の水平面からの鉛直方向の距離とした。
図3に示されるように、側壁16aおよび側壁16bすなわち蒸気排出口の高さに差が無いP1−P3方向は、通常のルツボと同様、距離0の位置すなわちルツボの鉛直上に膜厚のピークが位置する。
これに対し、側壁12aが側壁12bよりも高いすなわち蒸気排出口の高さに差があるP2−P4方向は、膜厚のピークが低い側壁12b側に移動しており、すなわち、蒸気流の指向性が水平方向に移動して、図中x方向への斜め上方に蒸気流が進んでいることが示されている。
また、特開平7−316791号公報には、排出口(蒸発源)の法線が基板の装着領域から外すように、ルツボを傾斜して配置することにより、成膜材料の突沸が生じても基板に付着することを防止することことが開示されている。しかしながら、この方法では、成膜材料の利用効率が低下してしまい、また、特許文献1や2と同様に、成膜材料の残量が少なくなると、突沸が頻繁に生じるので、欠陥の抑止効果も、十分に得られない。
そのため、本発明のルツボ10によれば、蒸気流の指向性を適正に制御できると共に、液面面積の変化に起因する突沸を抑制でき、これにより、膜厚均一性に優れ、かつ、突沸に起因する欠陥等の極めて少ない、高品質な蒸着膜を安定して成膜できる。
図4に、この第2の条件を満たすルツボの一例の概略図を示す。なお、図4においても、(A)は平面図で、(B)は正面図である。
また、ルツボ24も、先のルツボ10と同様に、真空蒸着装置に設置された状態で、収容部28の底面30が水平(略水平)になる構成を有し、従って、図4(B)に二点鎖線で示す成膜材料の液面と、底面30とが、平行になる構成を有する。
また、底面30が水平であるので、収容部28に収容される成膜材料の量が少なくなっても、液面面積が急激に変化することも無いので、液面面積の変動に起因する突沸も抑制することができる。
この例は、図4に示すルツボ24において、側壁26bを高くした構成を有する。言い換えると、図1および図2に示すルツボ10において、側壁12aおよび側壁12bを、底面からの垂線に対して平行に傾斜させた構成を有する。これにより、成膜材料蒸気の排出口を形成する側壁を傾斜させ、かつ、排出口の一部を高くしている。
このルツボにおいては、側壁の傾斜方向への蒸気流の指向性と、排出口の高い位置から低い位置への指向性とが合成され、蒸気流の図中矢印x方向への指向性を、より強く発現することができる。
図6((A)は上面図、(B)は正面図)に示すように、底面に対して垂直に立設する4つの側壁を有する四角柱状のルツボを、脚部38等を用いて下面の1辺を軸に傾けることにより、排出口の一部を高するという第1の条件と、壁面を傾斜するという第2の条件とを満たす構成のルツボ34としたものである。すなわち、この態様ではルツボを傾けることにより、水平方向に対して蒸気排出口を傾斜させている。
この構成でも、側壁の傾斜方向への蒸気流の指向性と、排出口の高い位置から低い位置への指向性とが合成され、蒸気流の図中矢印x方向への指向性を、より強く発現することができる。
これにより、成膜材料の量が少なくなった際における液面面積の急激な変動を無くし、これに起因する突沸を防止できる。
また、脚部38(ルツボ34の傾斜手段)は、ルツボ34に固定されてもよく、あるいは、真空蒸着装置に設置されるものでもよい。なお、ルツボの傾斜は、下面の一辺を軸にするものに限定はされず、例えば、角部を軸にルツボを傾けてもよい。
この例は、蒸気排出口のサイズが120×120mm、底面40から蒸気排出口までの高さが100mmのルツボを用い、下面の1辺を軸に傾斜角βを15°で傾斜させてルツボ34とし、蒸気排出口から基板までの距離が500mmの位置に基板を設置した際における、膜厚分布を示すものである。なお、先と同様に、成膜は、真空度を3×10-3Paとし、ルツボ10の底部温度が265℃、側壁上端温度が270℃の一定となるとように、加熱をフィードバック制御して行なった。
図7に示されるように、ルツボ34が傾斜していないP1−P3方向は、通常のルツボと同様、距離0の位置、すなわちルツボ34の鉛直上に膜厚のピークが位置する。
これに対し、ルツボ34が傾斜するP2−P4方向は、膜厚のピークがルツボが傾斜するP2側に移動しており、すなわち、蒸気流の指向性が水平方向に移動して、図中x方向への斜め上方に蒸気流が進んでいることが示されている。
別の例として、図9に示すように、側壁が底面に垂直に立設する四角柱状のルツボの上に、図4に示すルツボ24のような、対向する1対の側壁が、底面の垂線に対して平行に傾斜する領域を設けることにより、第2の条件を満たすような構成としてもよい。
また、第2の条件を満たすルツボは、図示例のように、対向する1対の側壁が平行に傾斜するのに限定はされず、同方向に傾斜していれば、底面の垂線に対する傾斜角度が各側壁で異なってもよく、あるいは、1面の側壁のみが傾斜するものであってもよい。
なお、本発明の蒸着装置50は、図示した部材以外にも、成膜材料の加熱手段、アルゴンなどの不活性ガス等の各種のガスを真空チャンバ52内に導入するためのガス導入手段、ルツボ58(蒸発源(蒸着源))からの蒸発蒸気を遮蔽するためのシャッタ等、公知の真空蒸着装置が有する各種の部材を有してもよいのは、もちろんである。
また、基板Zに成膜(形成)する膜にも、特に限定はなく、前述のFPDの光導電膜となる(アモルファス)セレンや、蛍光体層(シンチレータ層)など、真空蒸着によって成膜可能なものが、全て利用可能である。
また、真空排気手段56は、真空チャンバ52内を排気して、所定の真空度にするものであり、油拡散ポンプ、クライオポンプ、ターボモレキュラポンプ等、真空蒸着装置に用いられる公知の真空ポンプ等を用いて構成すればよい。
さらに、基板ホルダ54は、基板Zを、成膜面を下方に向けて所定位置に保持するものである。この基板ホルダ54にも、特に限定はなく、真空蒸着装置で利用されている各種の基板ホルダ(基板保持手段)が、全て利用可能である。なお、図示例の蒸着装置50においては、基板Zを固定した状態で成膜を行う。
また、ルツボ58は、成膜材料収容部の底面が水平(略水平)になるように、真空チャンバ52内の所定位置に設置される。言い換えれば、蒸着装置50は、ルツボ58の構成や形状に応じて、ルツボ58が適正に設置された状態において、底面が水平になるようにルツボ設置部が構成される。
ここで、図10(B)に模式的に示すように、基板ホルダ54に保持された基板Zをルツボ設置面に鉛直方向に投影した際における、基板Zの中心を基準点Oとする。なお、基板Zの中心が容易に設定できない場合には、基板Zを内接する円を設定し、その円の中心を基準点Oとすればよい。
蒸着装置50では、好ましい態様として、この基準点Oを中心とする円Sの上に、ルツボ58を配置する。また、より好ましい態様として、4つのルツボ58を、この円S上に等角度間隔(すなわち90°間隔)で配置する。
図示例の蒸着装置50は、より好ましい態様として、図中に矢印xで示すルツボ58からの蒸気流の水平方向への指向性(以下、指向性xともいう)が、基準点Oに向かうように配置される。言い換えれば、蒸気流の指向性が、基準点Oからの鉛直方向への延長線上に向かうように、ルツボ58を配置する。
なお、本発明のルツボは、一般的に、前記第1の条件を満たす場合には、排出口の最高位置から最低位置に向かう最短距離の方向に、水平方向への指向性を有し、前記第2の条件を満たす場合には、側壁の傾斜方向に、水平方向への指向性を有する。異なる方向に複数の方向に指向性を有する場合には、複数の指向性を合成した方向とすればよい。
好ましくは、水平方向への蒸気流の指向性が最も強い方向が基準点Oに向かうように、ルツボ58を配置する。
また、ルツボ58の成膜材料の収容部の底面が水平であるので、成膜材料の液面面積の急変に起因する突沸も抑制でき、これに起因する蒸着膜の欠陥も好適に防止できる。
例えば、図10に示す例(以下の各例、および、それ以外も含む)において、基準点Oに、通常の鉛直方向に蒸気流の指向性を有するルツボを配置してもよい。
また、図11(B)に示すように、図10(B)に示すルツボ58の配置と、図11(A)に示すルツボ58の配置とを組み合わせて、計8個のルツボ58を用いてもよい。
例えば、図12(A)に示すように、基準点Oを中心とする円S上に等間隔でルツボ58を位置し、かつ、蒸気流の指向性xが、基板Zの各辺と平行で、かつ、一方向に回るように、ルツボ58を配置してもよい。
また、図12(A)に示す配置に、さらに、蒸気流の指向性xが逆方向のルツボ58の配置を組み合わせて、図12(B)に示すようなルツボ58の配置としてもよい。
例えば、ルツボ58が2個の場合には、基準点Oを中心とする円上に、180°間隔で、蒸気流の指向性が、互いに向かうように、もしくは、互いと反対方向に向かうように、ルツボ58を配置するのが好ましい。また、ルツボ58が3個の場合には、基準点Oを中心とする円上に、120°間隔で、蒸気流の指向性が、基準点Oに向かうように、もしくは、基準点Oから放射状に外に向かうように、ルツボ58を配置するのが好ましい。
基板回転手段64は、基板ホルダ54を回転することにより、基板Zを回転するものであり、各種の真空蒸着装置に利用されている公知のものが、各種利用可能である。また、基板回転手段64は、一例として、基板Zの中心を回転中心とする。
本発明においては、このような構成を有することにより、ルツボ58の配置を簡易にし、かつ、成膜材料の利用効率を向上することを可能にしている。
そのため、ルツボの配置の決定に手間が掛かる。また、基板Zの回転領域の端部近傍に配置されたルツボからの成膜材料蒸気は、回転される基板Z以外の領域に到達してしまうものも多く、成膜材料の利用効率が低下してしまう。
しかも、回転中心Orにルツボ58を配置するので、回転される基板Zを外れて外部の領域に到達する成膜材料蒸気の量を、大幅に低減でき、その結果、成膜材料の利用効率を、大幅に向上できる。
図10に示される蒸着装置50を用いて、480×480mmのアルミニウム製の基板Zに、セレンを蒸着した。
このようなルツボ58を、570×570mmの正方形の各角部に1個ずつ、指向性xが基準点Oに向かうように配置した(計4個のルツボを配置)。ルツボ58と基板Zとの距離は、500mmとした。なお、ルツボ58を配置した570×570mmの正方形は、基板ホルダ54に保持された基板Zに対して、鉛直方向において中心を一致し、かつ、各辺が平行になるように設定した。
次いで、真空ポンプ56を駆動し、成膜材料の加熱を開始して、基板Zへのセレン膜の蒸着を開始した。成膜は、真空度を3×10-3Paとし、ルツボ58の底部温度が265℃、側壁上端温度が270℃の一定となるとように、加熱をフィードバック制御して行なった。なお、成膜材料の加熱は、シースヒータによる間接加熱によって行なった。
なお、セレン膜の膜厚は、予め実験で調べた成膜レートに応じて制御した。
ルツボ58として、図6に示すルツボ34と同様の構成を有する物を用いた以外は、前記実施例1と全く同様にして、基板Zにセレン膜を成膜した。
本例においては、成膜材料収容部の底面のサイズが120×120mm、底面から蒸気排出口までの高さが100mmの四角柱状のルツボを用い、このルツボを、脚部38によって下面の1辺を軸に傾斜角βを10°で傾斜させて、ルツボ58とした。また、このルツボ58は、ルツボ34と同様に、この10°の傾斜角βに応じて、成膜材料収容部の底面を水平とする充填部42を有する。
実施例2で用いた四角柱状のルツボ(充填部無し)を、傾斜させずに用いた以外は、実施例2と全く同様にして、基板Zにセレン膜を成膜した。
実施例2で使用したルツボ58から、底面を水平にするための充填部を取り除いた以外(すなわち、図14に示すように、通常の四角柱状のルツボを実施例2と同様に傾斜させた以外)は、実施例2と全く同様にして、基板Zにセレン膜を成膜した。
膜厚分布が、目標膜厚200μmの±5%以下であれば「○」、±5%超である場合には「×」と評価した。実施例1の膜厚分布は±3.4%、実施例2の膜厚分布は±4.1%、比較例1の膜厚分布は±10.2%、比較例2の膜厚分布は±4.1%であった。
100μm以上の欠陥が0の場合を「○」、100μm以上の欠陥が1つでも有った場合は「×」と評価した。
結果を、下記表1に示す。
12a,12b,16a,16b,26a,26b,32a,32b 側壁
14,30,40 底面
18,28、36 収容部
20 柱部
38 脚部
42 充填部
50,62 (真空)蒸着装置
52 真空チャンバ
54 基板ホルダ
56 真空排気手段
64 基板回転手段
Claims (6)
- 成膜材料の収容部を有するルツボ本体と、
真空蒸着装置に装填された前記ルツボ本体を傾けることにより、前記ルツボ本体の成膜材料蒸気の排出口の少なくとも一部が他の部分よりも高い第1の条件、および、成膜材料蒸気の排出口を形成する壁面の少なくとも一部が傾斜する第2の条件を満たさせる脚部とを有し、
さらに、前記収容部は、下部に、前記真空蒸着装置に装填された状態で底面を水平とするための、前記脚部によるルツボ本体の傾斜角に応じた充填部を有することを特徴とするルツボ。 - 真空チャンバと、
前記真空チャンバ内を真空排気する真空排気手段と、
基板を保持する基板ホルダと、
成膜材料の収容部を有するルツボ本体、ならびに、真空蒸着装置に装填された前記ルツボ本体を傾けることにより、前記ルツボ本体の成膜材料蒸気の排出口の少なくとも一部が他の部分よりも高い第1の条件、および、成膜材料蒸気の排出口を形成する壁面の少なくとも一部が傾斜する第2の条件を満たさせる脚部を有し、さらに、前記収容部が、下部に、前記真空蒸着装置に装填された状態で底面を水平とするための、前記脚部によるルツボ本体の傾斜角に応じた充填部を有する、複数のルツボと、
前記ルツボを前記収容部の底面が水平になるように設置する設置部と、
前記ルツボに収容した成膜材料を加熱する加熱手段とを有することを特徴とする真空蒸着装置。 - 前記基板ホルダが前記基板を保持した状態で、基板を鉛直方向に投影した際における基板の中心を基準点として、前記ルツボが、この基準点を中心とする円上に均等な間隔で配置される請求項2に記載の真空蒸着装置。
- 前記ルツボからの蒸気流の指向性が前記基準点に向かうように、もしくは、前記ルツボからの蒸気流の指向性が前記基準点から放射状に外方向に向かうように、前記ルツホが配置される請求項3に記載の真空蒸着装置。
- 真空チャンバと、
前記真空チャンバ内を真空排気する真空排気手段と、
基板を保持する基板ホルダと、
前記基板ホルダを回転する回転手段と、
成膜材料の収容部を有するルツボ本体、ならびに、真空蒸着装置に装填された前記ルツボ本体を傾けることにより、前記ルツボ本体の成膜材料蒸気の排出口の少なくとも一部が他の部分よりも高い第1の条件、および、成膜材料蒸気の排出口を形成する壁面の少なくとも一部が傾斜する第2の条件を満たさせる脚部を有し、さらに、前記収容部が、下部に、前記真空蒸着装置に装填された状態で底面を水平とするための、前記脚部によるルツボ本体の傾斜角に応じた充填部を有するルツボと、
前記ルツボを前記収容部の底面が水平になるように設置する設置部と、
前記ルツボに収容した成膜材料を加熱する加熱手段とを有することを特徴とする真空蒸着装置。 - 前記ルツボが、前記基板の回転中心下部に配置される請求項5に記載の真空蒸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008077936A JP4916472B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | ルツボおよび真空蒸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008077936A JP4916472B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | ルツボおよび真空蒸着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009228098A JP2009228098A (ja) | 2009-10-08 |
JP4916472B2 true JP4916472B2 (ja) | 2012-04-11 |
Family
ID=41243822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008077936A Expired - Fee Related JP4916472B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | ルツボおよび真空蒸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4916472B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105088147B (zh) | 2015-09-11 | 2017-09-26 | 京东方科技集团股份有限公司 | 坩埚结构 |
WO2019014826A1 (en) | 2017-07-18 | 2019-01-24 | Boe Technology Group Co., Ltd. | EVAPORATION CUP AND EVAPORATION APPARATUS |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06122590A (ja) * | 1992-10-13 | 1994-05-06 | Fujitsu Ltd | 分子線源セルと分子線結晶成長装置 |
JPH0722314A (ja) * | 1993-06-29 | 1995-01-24 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 分子線エピタキシー用分子線源ルツボ |
JPH0797680A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-11 | Kao Corp | 薄膜形成装置 |
JP3768547B2 (ja) * | 1993-12-17 | 2006-04-19 | キヤノン株式会社 | 両面成膜方法 |
JPH07188905A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Nippon Steel Corp | 連続真空蒸着装置 |
JPH08102067A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-16 | Kao Corp | 磁気記録媒体の製造装置 |
JP2002020857A (ja) * | 2000-07-06 | 2002-01-23 | Victor Co Of Japan Ltd | 真空成膜装置及び成膜用坩堝。 |
-
2008
- 2008-03-25 JP JP2008077936A patent/JP4916472B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009228098A (ja) | 2009-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20080286461A1 (en) | Vacuum evaporation method | |
JP6092318B2 (ja) | 放射線検出パネルの製造装置及び放射線検出パネルの製造方法 | |
JP2008248362A (ja) | セレン蒸着装置 | |
JP5206410B2 (ja) | シンチレータパネル | |
JP2004340933A (ja) | 燐光体又はシンチレータシートの製造方法及び走査装置に使用するために好適なパネル | |
JP2008111789A (ja) | 放射線検出器およびその製造方法 | |
JP2003113466A (ja) | 真空蒸着装置 | |
JP4916472B2 (ja) | ルツボおよび真空蒸着装置 | |
JP4312555B2 (ja) | 真空蒸着用ルツボおよび蛍光体シート製造装置 | |
JP4874851B2 (ja) | 真空成膜装置 | |
JP4912599B2 (ja) | 成膜方法 | |
JP2008248311A (ja) | 真空蒸着装置 | |
JP2012098175A (ja) | 放射線検出素子およびその製造方法、放射線検出モジュール並びに放射線画像診断装置 | |
JP2005091345A (ja) | 蒸着型蛍光体シートの製造方法および装置並びに蒸着型蛍光体シート | |
JP2008088531A (ja) | 蛍光体層の形成方法 | |
US20060141169A1 (en) | Method and apparatus for vacuum deposition | |
JP2008082872A (ja) | 放射線検出器の製造方法 | |
JP2005126821A (ja) | 真空蒸着装置および真空蒸着の前処理方法 | |
JP2007262478A (ja) | 加熱蒸発装置および多元蒸着方法 | |
JP2005336558A (ja) | 蒸着装置及び蒸着方法 | |
JP2007297695A (ja) | 真空蒸着用ルツボおよび真空蒸着装置 | |
JP7149834B2 (ja) | シンチレータの製造方法 | |
Böwering et al. | In situ transformation and cleaning of tin-drop contamination on mirrors for extreme ultraviolet light | |
JP2009203515A (ja) | 真空蒸着装置および真空蒸着方法 | |
JPWO2012118129A1 (ja) | 真空処理装置及び真空処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120124 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4916472 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |