JP4312555B2 - 真空蒸着用ルツボおよび蛍光体シート製造装置 - Google Patents

真空蒸着用ルツボおよび蛍光体シート製造装置 Download PDF

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Description

本発明は抵抗加熱を用いる真空蒸着による成膜において、特に、蛍光体層の成膜に最適な抵抗加熱による真空蒸着用ルツボ、および、この真空蒸着用ルツボを用いる蛍光体シートの製造装置に関する。
放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)の照射を受けると、この放射線エネルギーの一部を蓄積し、その後、可視光等の励起光の照射を受けると、蓄積されたエネルギーに応じた輝尽発光を示す蛍光体が知られている。この蛍光体は、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と呼ばれ、医療用途などの各種の用途に利用されている。
一例として、この蓄積性蛍光体からなる層(以下、蛍光体層とする)を有するシート(以下、蛍光体シートとする(放射線像変換シートとも呼ばれている))を利用する、放射線画像情報記録再生システムが知られており、例えば、FCR(Fuji Computed Radiography)等として実用化されている。
このシステムでは、蛍光体シート(蛍光体層)に人体などの被写体の放射線画像情報を記録し、記録後に、蛍光体シートをレーザ光等の励起光で2次元的に走査して輝尽発光光を生ぜしめ、この輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に基づいて再生した画像を、CRTなどの表示装置や、写真感光材料などの記録材料等に、被写体の放射線画像として出力する。
このような蛍光体シートは、通常、蓄積性蛍光体の粉末をバインダ等を含む溶媒に分散してなる塗料を調製して、この塗料をガラスや樹脂製のシート状の支持体に塗布し、乾燥することによって、作成される。
これに対し、特許文献1や特許文献2に示されるように、真空蒸着等の物理蒸着法(気相成膜法)によって、支持体に蛍光体層を形成してなる蛍光体シートも知られている。蒸着によって作製される蛍光体層は、真空中で形成されるので不純物が少なく、また、バインダなどの蓄積性蛍光体以外の成分が殆ど含まれないので、性能のバラツキが少なく、しかも発光効率が非常に良好であるという、優れた特性を有している。
特許第2789194号公報 特開平5−249299号公報
真空蒸着による成膜方法における成膜材料の加熱方法としては、高融点の金属で成形したルツボに成膜材料を収容して、ルツボに通電して発熱させて、この熱を利用して成膜材料を加熱する抵抗加熱による方法が知られている。また、真空蒸着に用いられる抵抗加熱用のルツボの形状としては、ボート型、カップ型、チムニー型などが知られている。
ここで、従来のルツボを用いた抵抗加熱によって蛍光体層を成膜すると、適正な品質の蛍光体層を安定して得ることができない。
従来のルツボは、溶融材料の局所加熱等が生じ易く、そのために突沸が生じ易い。突沸が発生すると成膜材料が基板に付着して、その部分が異常成長してしまい、いわゆる膜欠陥が生じてしまう。また、突沸により、蛍光体層の特性分布が不均一になるという問題もある。
さらに、従来のルツボでは、蒸発面(湯面)の揺らぎが大きく、そのため蒸発速度が不安定になり、やはり蛍光体層の特性分布が不均一になってしまう。
また、良好な輝尽発光特性が得られる蛍光体層の成膜方法として、蛍光体成分(母材)の成膜材料と、付活剤成分となる成膜材料とを、別々に独立して蒸発させる、多元の真空蒸着による成膜方法が知られている。
ここで、蛍光体層中において、付活剤は非常に微量であり、従って、多元の真空蒸着では、成膜材料のルツボへの充填量も少ない。そのため、突沸等によって材料がルツボの外部に漏れてしまうと、材料の利用効率が著しく悪くなってしまう。しかも、付活剤の材料は高価な物が多く、ルツボからの材料漏れは、コスト的にも大きな問題となる。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、抵抗加熱による真空蒸着に用いられる、例えば蓄積性蛍光体層の成膜に好適なルツボであって、突沸の発生や蒸発面の揺らぎ等を大幅に抑制して、膜欠陥がなく、かつ、特性分布の均一性に優れた薄膜を安定して成膜できる真空蒸着用ルツボ、および突沸等が生じても外部への液漏れを好適に防止できる真空蒸着用ルツボ、ならびに、上記本発明の真空蒸着用ルツボを利用して真空蒸着によって蛍光体層を成膜する蛍光体シート製造装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の真空蒸着用ルツボの第1の態様は、成膜材料を収容する通電により発熱するルツボ本体と、前記ルツボ本体の内部に固定され、溶融した前記成膜材料の自然対流方向を強制的に変更する対流部材とを有することを特徴とする真空蒸着用ルツボを提供する。
このような本発明の真空蒸着用ルツボの第1の態様において、前記対流部材が、通電により発熱する材料で形成され、かつ、前記ルツボ本体と電気的に接続されるものであるのが好ましく、また、前記対流部材が、成膜材料蒸気の排出口と対面するルツボ本体内面に接触して配置されるのが好ましく、また、前記対流部材が、真空蒸着装置に設置された状態において上方から見た際に、成膜材料蒸気の排出口を閉塞する形状を有するのが好ましく、また、前記ルツボ本体が、中空容器の一部に成膜材料の蒸発蒸気を排出するための開口を有し、この開口を囲んで外方向に突出するチムニー状の排出部を有するのが好ましく、さらに、成膜材料として、臭化セシウムを収容して蒸発させるのが好ましい。
また、本発明の真空蒸着用ルツボの第2の態様は、成膜材料を収容する通電により発熱するルツボ本体と、前記ルツボ本体の成膜材料収容部を閉塞する、前記成膜材料の蒸発蒸気を排出するための蒸気排出口を有する蓋体とを有し、前記ルツボ本体と蓋体とが固定的に結合されていることを特徴とする真空蒸着用ルツボを提供する。
このような本発明の真空蒸着用ルツボの第2の態様において、前記蒸気排出口が一方向に延在するスリット状であるのが好ましく、さらに、成膜材料として、臭化ユーロピウムを収容して蒸発させるのが好ましい。
さらに、本発明の蛍光体シート製造装置は、真空蒸着法によって、基板に蛍光体層を成膜する蛍光体シートの製造装置であって、前記蛍光体層の成膜材料の少なくとも1つを、前記本発明の第1の態様の真空蒸着用ルツボを用いた抵抗加熱によって蒸発させることを特徴とする蛍光体シート製造装置を提供する。
このような本発明の蛍光体シート製造装置において、蛍光体成分と付活剤成分の成膜材料を別々にして両者を独立に加熱蒸発させる多元の真空蒸着で前記蛍光体層を成膜するものであり、前記蛍光体成分の成膜材料を前記本発明の第1の態様の真空蒸着用ルツボを用いた抵抗加熱で蒸発させるのが好ましく、さらに、前記付活剤成分の成膜材料を前記本発明の第2の態様の真空蒸着用ルツボを用いた抵抗加熱で蒸発させるのが好ましい。
このような本発明によれば、突沸の発生や蒸発面の揺らぎ等を大幅に抑制して、膜欠陥がなく、かつ、特性分布の均一性に優れた薄膜を成膜することができる真空蒸着用ルツボ、および、突沸等が生じても外部への液漏れを好適に防止できる真空蒸着用ルツボを実現でき、さらに、このような優れた特性を有する真空蒸着用ルツボを用いて、表面欠陥の極めて少ない高品質な蛍光体シートを低コストに製造できる。
以下、本発明の真空蒸着用ルツボおよび蛍光体シート製造装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説明する。
図1に、本発明の真空蒸着用ルツボを利用する、本発明の蛍光体シート製造装置の一例の概念図を示す。
図1に示される蛍光体シート製造装置(以下、製造装置10とする)は、基本的に、真空チャンバ12と、基板保持/回転機構14と、蛍光体蒸発部16と、付活剤蒸発部18とを有して構成される。なお、本発明の製造装置10は、これ以外にも、公知の真空蒸着装置が有する各種の構成要素を有してもよいのは、もちろんである。
この製造装置10は、蛍光体(母体)となる材料と、付活剤(賦活剤:activator)となる材料とを別々に蒸発する二元の真空蒸着によって、基板Sの表面に蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)からなる層(以下、蛍光体層とする)を成膜して、蓄積性蛍光体シートを製造する、二元の真空蒸着装置である。
図示例においては、好適な一例として、蛍光体成分となる臭化セシウム(CsBr)と、付活剤成分となる臭化ユーロピウム(EuBrx (xは、通常、2〜3))とを成膜材料として用い、抵抗加熱による二元の真空蒸着を行って、基板Sに蓄積性蛍光体であるCsBr:Euからなる蛍光体層を成膜して、蛍光体シートを作製する。
なお、本発明において、成膜対象となる蓄積性蛍光体としては、CsBr:Eu以外にも各種のものが利用可能である。一例として、特開昭57−148285号公報に開示される、一般式「MI X・aMIIX’2 ・bMIII X''3 :cA」で示されるアルカリハライド系蓄積性蛍光体が好ましく例示される。
(上記式において、MI は、Li,Na,K,RbおよびCsからなる群より選択される少なくとも一種であり、MIIは、Be,Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,CuおよびNiからなる群より選択される少なくとも一種の二価の金属であり、MIII は、Sc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Al,GaおよびInからなる群より選択される少なくとも一種の三価の金属であり、X、X’およびX''は、F,Cl,BrおよびIからなる群より選択される少なくとも一種であり、Aは、Eu,Tb,Ce,Tm,Dy,Pr,Ho,Nd,Yb,Er,Gd,Lu,Sm,Y,Tl,Na,Ag,Cu,BiおよびMgからなる群より選択される少なくとも一種である。また、0≦a<0.5であり、0≦b<0.5であり、0≦c<0.2である。)
また、これ以外にも、米国特許第3,859,527号明細書や、特開昭55−12142号、同55−12144号、同55−12145号、同57−148285号、同56−116777号、同58−69281号、同59−75200号等の各公報に開示される蓄積性蛍光体も、好ましく例示される。
特に、輝尽発光特性や再生画像の鮮鋭性、さらに、本発明の効果が好適に発現できる等の点で、前記アルカリハライド系蓄積性蛍光体は好ましく例示され、中でも特に、MI が、少なくともCsを含み、Xが、少なくともBrを含み、さらに、Aが、EuまたはBiであるアルカリハライド系蓄積性蛍光体は好ましく、その中でも特に「CsBr:Eu」が、好ましい。
また、基板Sにも、特に限定はなく、ガラス、セラミックス、カーボン、アルミニウム、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリイミド等、蛍光体シートで利用されている各種のシート上の基板が、全て利用可能である。
真空チャンバ12は、鉄、ステンレス、アルミニウム等で形成される、真空蒸着装置で利用される公知の真空チャンバ(ベルジャー、真空槽)である。
真空チャンバ12には、図示しない真空ポンプが接続される。真空ポンプにも、特に限定はなく、必要な到達真空度を達成できるものであれば、真空蒸着装置で利用されている各種のものが利用可能である。一例として、油拡散ポンプ、クライオポンプ、ターボモレキュラポンプ等を利用すればよく、また、補助として、クライオコイル等を併用してもよい。なお、前述の蛍光体層を成膜する製造装置10においては、真空チャンバ40内の到達真空度は、8.0×10-4Pa以下であるのが好ましい。
さらに、真空チャンバ12(本発明の製造装置)は、後述する中真空での成膜を好適に行うために、アルゴンガスや窒素ガス等のガス導入手段を有するのが好ましい。
基板保持/回転機構14(以下、回転機構14とする)は、基板Sを保持して、所定の速度で回転するものであり、回転駆動源70aと係合する回転軸70と、ターンテーブル72とから構成される。
ターンテーブル72は、上側の本体74と下側(両蒸発部側)のシースヒータ76とからなる円板で、その中心に、回転軸70が固定される。ターンテーブル72は、下面(シースヒータ76の下面)の所定位置に基板Sを保持して、回転駆動源20aによって所定速度で回転される。また、シースヒータ76は、蛍光体層を成膜される基板Sを裏面(成膜面と逆面)から加熱することにより、基板Sおよび成膜された蛍光体層を加熱する。
なお、基板Sは、マスクを兼ねるホルダや治具等を用いた公知の方法で、成膜面を下方に向けてターンテーブル72に保持すればよい。
図示例においては、回転機構14(ターンテーブル72)は、基板Sを1枚保持して自転するものであるが、本発明は、これに限定はされず、複数枚の基板Sを保持するものであってもよく、あるいは、遊星ギア等を用いて基板Sを保持するホルダを自公転するものであってもよい。
真空チャンバ12内の下方には、蛍光体蒸発部16および付活剤蒸発部18が配置される。なお、図示は省略するが、蛍光体蒸発部16および付活剤蒸発部18の直上には、両蒸発部からの成膜材料の蒸発蒸気を遮蔽するための、各種の真空蒸着装置が有する公知のシャッタが配置される。
前述のように、図示例の製造装置10は、蛍光体成分の成膜材料として臭化セシウム(CsBr)を、付活剤成分の成膜材料として臭化ユーロピウム(EuBrx (xは、通常、2〜3))を用いる、二元の真空蒸着を行って、基板SにCsBr:Euをからなる蛍光体層を成膜する。蛍光体蒸発部16は、本発明の第1の態様の真空蒸着用ルツボ(以下、ルツボとする)を用いて臭化セシウムを、他方、付活剤蒸発部18は本発明の第2の態様のルツボを用いて臭化ユーロピウムを、それぞれ抵抗加熱によって加熱/蒸発させる。なお、本発明は、これに限定はされず、第1の態様のルツボで付活剤成分を蒸発してもよく、第2の態様のルツボで蛍光体成分を蒸発してもよいのは、もちろんである。
蛍光体蒸発部16は、抵抗加熱蒸発源となるルツボ20と、抵抗加熱用の電源(図示省略)とを有して構成される。他方、付活剤蒸発部18は、抵抗加熱蒸発源となるルツボ50と、抵抗加熱用の電源(同前)とを有して構成される。
なお、本発明において、抵抗加熱用の電源(加熱制御手段)には、特に限定はなく、サイリスタ方式、DC方式、熱電対フィードバック方式等、抵抗加熱装置で用いられる各種の方式が利用可能である。また、抵抗加熱を行う際の出力にも特に限定はなく、使用する成膜材料、ルツボの形成材料の抵抗値や発熱量等に応じて、適宜、設定すればよい。
図2に、蛍光体蒸発部16に配置されるルツボ20の概略図を示す。なお、図2において、(A)は上面図、(B)は一部切欠き正面図(図1と同方向から見た図)、(C)は側面図である。
このルツボ20は、本発明の第1の態様のルツボの一例であって、基本的に、ルツボ本体22と、チムニー24と、ルツボ本体22内に配置される対流部材26とを有して構成される。
ルツボ本体22は、内部に成膜材料(臭化セシウム)を充填して加熱するものであり、中空の略円柱形状を有し、その側面に軸線(中心軸)方向に延在する矩形(長方形)状の開口29が形成される。また、ルツボ本体22の両端面には、抵抗加熱用の電源に接続される電極28が配置される。
ルツボ本体22は、真空蒸着における抵抗加熱蒸発源用のルツボに用いられる、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)などの高融点金属で形成されるものであり、電極28から通電されることにより自身が発熱し、充填された成膜材料を加熱/溶融して、蒸発させる。
前述のように、ルツボ本体22の側面には、ルツボ本体22の軸線方向(以下、単に軸線方向とする)に延在して開口29が形成される。すなわち、開口29の延在方向は、通電方向に一致する。
ルツボ本体22には、開口29と略同一の底面形状を有し、上下面が開放する略四角柱状のチムニー24が、開放面で開口29を囲むように固定される。また、チムニー24が潰れるのを防止するために、軸線方向の中央に、ルツボ本体22の周方向(軸線方向と直交する方向=開口29の短手方向 以下、この方向を幅方向とする)にチムニー24を内部から支える、角部が直角の略Z字状のリブ24aが配置される。
図示例のルツボ20においては、チムニー24が成膜材料の蒸発蒸気の排出口、およびルツボ本体22への成膜材料の充填口となる。従って、ルツボ20は、基本的に、チムニー24の開放端が鉛直方向の上方に向くように、真空チャンバ12内に配置される。
このようなチムニー24を有することにより、ルツボ本体22内で突沸が生じても、突沸した成膜材料をチムニー24の内壁に衝突させて、外部に漏れる事を好適に防止でき、突沸に起因する特性低下を防止した、高品質な蛍光体シートを安定して製造することができる。
チムニー24の大きさ等には、特に限定はないが、このような漏れ防止の効果、およびルツボ20からの蒸発蒸気の良好な排出の両立を考慮すると、チムニー24の高さ(ルツボ本体22からの突出長)はルツボ本体22の径(円柱状ではない場合には最大幅)の10%〜40%、チムニー24の幅は同4%〜20%とするのが好ましい。
なお、本発明のルツボは、このようなチムニー24を有する構成に限定はされず、チムニ24ーを有さず、ルツボ本体22の開口29から、蒸発した成膜材料の蒸気を成膜系内に排出する構成であってもよい。
ルツボ本体22内のチムニー24(開口29)と対向する内面(以下、底面とする)には、対流部材26が固定される。
対流部材26は、ルツボ本体22内で溶融した成膜材料に自然的に発生する対流方向を強制的に変更する部材である。図示例においては、対流部材26は、図2(D)の上面図に示すように、矩形の板材を長手方向両端で直角に折り曲げた略Z字状の本体26aを有する。この本体26aには、短手方向の一端を矩形に切り欠いた開口部26bが形成され、また、開口部26bを挟む短手方向端部を互いに逆方向に折り曲げて、取付部26cが形成される。なお、取付部26cは、ルツボ本体22の内面と同曲率を有するように構成される。さらに、本体26aの長手方向の長さは、チムニー24の軸線方向の長さと略一致している。
このような対流部材26は、長手方向を軸線方向に一致して、例えばEB(Electron Beam 電子線)溶接によって、取付部26cをルツボ本体22の底面に固定され、ルツボ本体22の内部に固定される。従って、加熱によってルツボ本体22内部に自然発生する溶融した成膜材料の対流方向は、この対流部材26によって、強制的に変更される。
前述のように、従来の抵抗加熱用のルツボでは、成膜材料の局所的な加熱や温度分布、湯面の揺らぎによる蒸発のバラツキ等によって、局所的な膜の成長による部分欠陥、蛍光体特性の不均一化等が生じている。
また、本件出願人の検討によれば、前述した各種の蓄積性蛍光体、特にアルカリハライド系蓄積性蛍光体、中でも特にCsBr:Euを真空蒸着で成膜する場合には、一旦、系内を高い真空度に排気した後、アルゴンガスや窒素ガス等を系内に導入して、0.1Pa〜2Pa、特に0.5Pa〜1.0Pa程度の中真空度として成膜を行うのが好ましい。ここで、この程度の真空度での真空蒸着では、蒸発した成膜材料を確実に基板Sに到達させるためには、通常に比して、成膜材料の蒸発位置と基板Sとの距離を短くする必要がある。このような蒸発位置と基板Sとの距離が短い成膜系では、成膜材料の突沸や蒸発の不均一等に起因する不都合は、より発生し易くなる。
これに対し、本発明の第1の態様のルツボは、このような対流部材26を有することにより、ルツボ本体22の形状や加熱状態に応じて自然発生した成膜材料の対流方向を強制的に変更して、ルツボ本体22内において、溶融した成膜材料を好適に混合できる。
その結果、局所的な加熱や大きな温度分布の発生、湯面の大きな揺らぎ等を防止し、成膜材料の加熱状態、溶融状態や温度を全体的に均一にでき、その結果、突沸の発生や、ルツボ内の温度分布等に起因する不均一な成膜材料の蒸発等を防止して、欠陥が少なく、かつ、全面的に均一な特性を有する、高品質な蛍光体層を形成することができる。また、欠陥の減少等により、製造得率を向上して蛍光体シートの製造コストを低減できる。
対流部材26の形成材料には、特に限定はなく、使用する成膜材料に応じた充分な耐熱性を有するものであれば、セラミック材料等の各種の材料が利用可能である。
好ましくは、対流部材26もルツボ本体22と同じ材料で形成し、かつ、対流部材26とルツボ本体22とを電気的に接続した状態とする。これにより、ルツボ本体22のみならず、対流部材26でも成膜材料の加熱を行うことができ、その結果、成膜材料の加熱効率を向上し、かつ、ルツボ本体22内の成膜材料をより好適に均一化できる。なお、ルツボ本体22に固定可能であれば、同じ材料ではなく、抵抗加熱可能な異なる材料で対流部材を作製してよい。また、以上の点に関しては、後述する他の対流部材も同様である。
本発明において、対流部材26の形状や配置位置は、図2に示される例に限定はされず、ルツボ本体22内で自然発生する、溶融した成膜材料の対流を強制的に変更するものであれば、各種の構成が利用可能である。
図3に、本発明の第1の態様のルツボの別の例を示す。なお、図3において、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)はルツボ本体22内に配置された対流部材を側面方向から見た図である。
図3に示すルツボ30は、前記図2に示すルツボ20の対流部材26に変えて、対流部材32を用い、これを3箇所に配置した構成を有する。なお、図3に示すルツボは、対流部材が異なる以外は、図2に示すルツボ20と同様の構成を有するので、以下の説明は、対流部材32を中心に行う(以降の例も同様)。
ルツボ30の対流部材32は、長尺な矩形の板材を長手方向の中心で鋭角に折り曲げて、その両端部をV字の外方向に略直角に折り曲げて固定部32aとした、略V字状の形状を有するものである。なお、先の例と同様、固定部32aはルツボ本体22の内面と同曲率となるように構成される。
ルツボ30において、各対流部材32は、V字の開放方向と幅方向(ルツボ本体22の周方向)とを一致させ、かつ、上方から見た際に開放端の中心とルツボ本体22の軸線とが一致するようにして、例えばEB溶接によって固定部32aをルツボ本体22の底面に固定される。
また、図示例では、軸線方向に配列して3つの対流部材32が配置される。両側の対流部材32は、外側をチムニー24の端部に一致して、中央の対流部材32は、中心をチムニー24の中心と一致して、それぞれ配置される。
図4に、本発明の第1の態様のルツボの別の例を示す。なお、図4において、(A)、(B)、および(C)は、図3と同様である。
図4のルツボ36の対流部材38は、略弓形の板状形状を有し、例えば絞り加工によって円弧の周囲に固定用の淵が形成されている。また、図4(C)に示すように、弓形の弦の中心からの垂線と円弧とが交わる位置を中心とする円形に切り欠いて、開口38aが形成される。
この対流部材38は、開口38aをルツボ本体22の底面に向けて前記淵をルツボ本体22の内面に当接した状態で、面方向を幅方向と一致(すなわち面と軸線方向とを直交)して、ルツボ本体22の軸線方向の中心と同位置に配置され、例えば、EB溶接によって淵をルツボ本体22の内面に固定される。
図5に、本発明の第1の態様のルツボの別の例を示す。なお、図5において、(A)、(B)、および(C)は、図3と同様である。
前記図2〜図4に示す各例においては、対流部材は、成膜材料蒸気の排出口と対面するルツボ本体22の内面、すなわち、ルツボ本体22の底面および/または底面近傍に接触して配置される。そのため、これらの対流部材は、基本的に、常時、ルツボ本体22に充填された成膜材料と接触した状態にある。従って、この対流部材は、溶融した成膜材料の対流による混合の効率化や、成膜材料の加熱に、極めて大きく寄与する。
他方、図5に示す例では、上方から見た際に、対流部材がチムニー24を閉塞するように構成される。この例では、成膜材料の対流や加熱への寄与は前述の各例よりも低いが、成膜材料が突沸した際に、溶融した成膜材料や異常蒸発物を遮蔽し、外部に漏れるのを防止できる。
図5のルツボ40の対流部材42は、長尺な矩形の板材を短手方向に折り返して、略T字状としたもので、T字上部の長手方向両端を上方に垂直に折り返して取付部42aが形成される。また、対流部材42のT字上部の短手方向は、チムニー24の幅よりも若干長く、かつ、対流部材42の長手方向の長さは、ルツボ本体22内面の軸線方向の長と同じである。
ルツボ40において、対流部材42は、長手方向と軸線方向とを一致し、チムニー24の立設方向に対してT字を立設した向きで、チムニー24を真上から見てT字上部がチムニー24を閉塞し、かつ、足部がルツボ本体22の軸線を通過して下端が軸線の若干下となるように配置され、前記取付部42aとルツボ本体22の端面内面とを、例えばEB溶接によって固定される。従って、成膜材料が突沸した際にも、異常蒸発物や溶融成膜材料を好適に遮蔽でき、外部に漏れるのを防止できる。
以上の各ルツボにおいて、対流部材の大きさは図示例に限定はされず、例えば、図5(D)に前記略T字状の対流部材を例示して示すように、必要に応じて、図示例よりも大型化してもよく、あるいは逆に小型化してもよい。
対流部材の数も図示例に限定はされず、例えば、図4に示されるルツボ36において、軸線方向に複数の対流部材38を配置する等、各種の構成が利用可能である。
本発明のルツボにおいて、ルツボ本体22内に配置される対流部材は1種類には限定されず、異なる形状や作用効果を有する対流部材を、適宜、組み合わせて、1つのルツボ本体22内に配置するのも好ましい。例えば、図3に示す対流部材32と図5に示す対流部材42との両者をルツボ本体22内に配置して、対流による混合の効率化と、突沸による異常蒸発物の遮蔽効果との両機能を有するルツボとしてもよい。
また、以上の例では、対流部材は、全て、板材(平板)を加工してなるものであるが、本発明は、これに限定はされず、例えば線材を格子状に配設したようなメッシュ状の材料で対流部材を形成してもよい。この際においても、対流部材は、ルツボ本体22と同じ材料のように、通電によって発熱する材料で形成するのが好ましい。
以上の例においては、ルツボ(ルツボ本体22)は、円柱状であったが、本発明はこれに限定はされず、四角柱(筒)状等の形状であってもよい。しかしながら、加工の容易性、強度、加熱の均一性等の点では、円柱状が有利である。
また、以上の例は、好ましい態様として、筒状の本体に開口を形成し、此処にチムニー(煙突状の排出部)を配置した構成を有するが、本発明の第1の態様は、これに限定はされず、例えば、通常のボート型のルツボや、一面が開放する矩形の筐体をルツボ本体として、この内部に、前述の各例のような溶融した成膜材料の自然対流方向を矯正的に変更する対流部材を設けたものであってもよい。
他方、付活剤蒸発部18は、前述のように、付活剤成分となる臭化ユーロピウムを抵抗加熱によって加熱/蒸発させる部位であり、抵抗加熱蒸発源となるルツボ50と、抵抗加熱用の電源(図示省略)とを有して構成される。
なお、蛍光体シートに成膜される蛍光体層において、付活剤と蛍光体とは、例えば、モル濃度比で0.0005/1〜0.01/1程度と、蛍光体層の大部分が蛍光体である。従って、付活剤蒸発部18のルツボ50は、前述の蛍光体蒸発部16のルツボに比して、大幅に小型でよい。
図6に、ルツボ50の概略図を示す。なお、図6において、(A)は上面図、(B)は正面図である。
付活剤蒸発部18のルツボ50は、本発明の第2の態様のルツボであって、基本的に、ルツボ本体52と、蓋体54とを有して構成される。
ルツボ本体52の上面図を図6(C)に、同正面図を図6(D)に示す。両図に示すように、成膜材料(臭化ユーロピウム)を収容する上面が開放する中空の略直方体状の凹部52aと、この凹部52aと一体的に構成される、凹部52aを長手方向に挟んで位置する抵抗加熱用の電源に接続される電極52bおよび52bとを有して構成される。
ルツボ本体52は、基本的に、真空蒸着における抵抗加熱蒸発源用に用いられる、いわゆるボート型の真空蒸着用のルツボであって、先のルツボ本体22と同様の高融点金属で形成され、電極52bに通電されることにより自身が発熱し、凹部52aに充填された成膜材料を加熱/溶融して、蒸発させる。
蓋体54の上面図を図6(E)に、同正面図を図6(F)に示す。両図に示すように、蓋体54は、ルツボ本体52と同様の平面形状を有し、ルツボ本体52の凹部52aに対応する位置に、長手方向(=通電方向)に延在するスリット状の開口を有するチムニー54aを有する。また、チムニー54aには、チムニー54aが潰れることを防止するための丸棒54bが、チムニー54a内壁の長手方向中心で挟持されるように配置される。
このチムニー54aは、前述の臭化セシウム加熱/蒸発用の各ルツボに形成されるチムニー24と同様に、成膜材料が蒸発した蒸気の出口、および、成膜材料の充填口となるものである。従って、ルツボ50は、基本的に、チムニー54aの開放端が上方に向くように配置される。このようなチムニー54aを有することにより、先と同様に、突沸による成膜材料(臭化ユーロピウム)のルツボ50外部への漏れを好適に防止でき、好ましい。なお、本態様においても、チムニー54aは有さなくてもよい。
ここで、一般的なボート型のルツボにおいては、蓋体は載置されているのみである。
これに対して、本発明の第2の態様にかかるルツボ50においては、ルツボ本体52と蓋体54とは固定的に結合されて、取り外すことはできない。図示例においては、一例として、ルツボ本体52と蓋体54とは、図6(A)に×印で示される位置でEB溶接されて、固定的に結合されている。
前述のように、図示例の製造装置は、臭化セシウムと臭化ユーロピウムとを用いた二元の真空蒸着によって、蛍光体シートに蛍光体層を成膜する。
ここで、多元の真空蒸着による蛍光体層では、付活剤成分の成膜材料、特に前記アルカリハライド系蓄積性蛍光体における付活剤成分の成膜材料、中でも特に図示例で付活剤成分の成膜材料として使用する臭化ユーロピウムは、溶融した際における漏れ性が高く、突沸や湯面の揺らぎ等が生じると、容易に、ルツボ本体(抵抗加熱用のボート型ルツボ)と蓋体との間から外部に漏れてしまい、成膜材料の利用効率が低い。
これに対し、本発明の第2の態様のルツボにおいては、例えば図示例のようなEB溶接によって、ルツボ本体52aと蓋体54とを固定的に結合しているため、突沸等が生じても、両者の隙間から成膜材料が漏れるのを防止できる。従って、本発明によれば、従来に比して成膜材料の利用効率を向上して、製造コストの低減を図ることができる。
なお、本発明の第2態様のルツボにおいて、ルツボ本体52と蓋体54との固定的な結合方法は、図示例のようなEB溶接に限定はされず、充分な耐熱性を有するものであれば、例えば、折り曲げ加工等の各種の方法が利用可能である。
図示例のルツボ50においては、蓋体54は平板状であったが、本発明は、これに限定はされない。例えば、図6(G)に示す蓋体60のように、一面が開放する中空直方体状の凸部60aを設け、その上面に先と同様のスリット状のチムニー60bを設けた構成も、好適に利用可能である。
この構成によれば、ルツボ内への成膜材料の充填量を増加でき、あるいは、充填量を増加しない場合には、突沸した際におけるチムニー60b(蒸気排出口)からの成膜材料の漏れも、より好適に防止できる。
以上の例においては、好ましい態様として、蓋体がスリット状のチムニーを有し、ここから、蒸気の排出や成膜材料の充填を行っている。しかしながら、本発明の第2の態様のルツボは、これに限定はされず、例えば、蓋体のルツボ本体の凹部に対応する領域に、多数の貫通孔を形成して、ここから蒸気の排出や材料の充填を行うようにしてもよい。
また、図示例の製造装置10においては、付活剤の成膜材料のルツボは、ボート型の本体と蓋体とからなるものであるが、本発明の製造装置は、これに限定はされず、例えば、図2等に示されるような、筒状でかつチムニー24を有するルツボ本体22を用いて、付活剤の成膜材料を加熱/溶融してもよい。この際には、対流部材を有しても有さなくてもよい。
本発明において、製造装置10は、蛍光体蒸発部16と付活剤蒸発部18とを1つずつ有する構成に限定はされず、本発明の第1の態様のルツボを少なくとも1つ用いるものであれば、各種の構成が利用可能である。
例えば、上述したような、蛍光体蒸発部16と付活剤蒸発部18との組み合わせを2組以上有する、多元の真空蒸着を行う構成であってもよい。あるいは、付活剤蒸発部18は1つとし、蛍光体蒸発部16のみを2以上の複数にした多元の真空蒸着を行う構成であってもよい。あるいは、1つの成膜材料を用いて、本発明の第1の態様のルツボを用いて真空蒸着を行う、一元の真空蒸着装置であってもよい。
以下、製造装置10の作用を説明する。
蛍光体シートを製造する際には、まず、回転機構14のターンテーブル72の下面に基板Sを成膜面を下方に向けて装着し、ルツボ20に臭化セシウムを、ルツボ50に臭化ユーロピウムを、それぞれ充填した後、真空チャンバ12を閉塞する。次いで、真空ポンプを駆動して、真空チャンバ12内を減圧すると共に、シースヒータ76を駆動して、基板Sを裏面から加熱する。
真空チャンバ12の内部が所定の真空度に達したら、必要に応じてアルゴンガス等の不活性ガスを導入して真空度を所定値に調整して、回転手段70aによってターンテーブル72を所定速度で回転しつつ、蛍光体蒸発部16および付活剤蒸発部18において抵抗加熱用の電源を駆動し、ルツボ20およびルツボ50に通電して、臭化セシウムおよび臭化ユーロピウムの加熱を開始し、両成膜材料を溶融/蒸発させて、基板SへのCsBr:Euの蒸着すなわち蛍光体層の成膜を開始する。
予め実験等で設定した所定の成膜時間が経過した後に、シースヒータ76による加熱、基板Sの回転、ルツボ20およびルツボ50への通電を停止して、真空チャンバ12を開放し、蛍光体層が成膜された基板Sすなわち作製した蛍光体シートを取り出す。
なお、蛍光体成分となる臭化セシウムを蒸発させるルツボ20は、ルツボ本体22内に対流部材26を有するために、成膜材料の突沸や溶融材料の温度分布等を生じることがなく、これに起因する蛍光体層の膜欠陥や特性ムラの無い、高品質な蛍光体シートを製造できる。他方、付活剤成分となる臭化ユーロピウムを蒸発させるルツボ50は、ルツボ本体52と蓋体54とが、固定的に結合されているので、臭化ユーロピウムが漏れることなく、材料の利用効率が高い。
以上、本発明の真空蒸着用ルツボおよび蛍光体シート製造装置について、詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変更や改良を行ってもよいのは、もちろんである。
例えば、図示例は、蓄積性蛍光体の成膜を行うものであるが、本発明はこれに限定はされず、シンチレータ等の各種の蛍光体の成膜に利用可能である。
また、図示例に示したように、本発明の真空蒸着用ルツボの第1の態様は多元の真空蒸着による蓄積性蛍光体の成膜における蛍光体(母材)の成膜材料の蒸発に、他方、本発明の真空蒸着用ルツボの第2の態様は臭化ユーロピウムの蒸発に、それぞれ、好適である。しかしながら、本発明は、これに限定はされず、第1の態様であれば溶融材料の良好な対流性や異常突沸物の遮蔽性能を生かして、他方、第2の態様であれば、材料の漏れ防止性能を行かして、真空蒸着における各種の材料を蒸発するためのルツボとして利用可能であるのは、もちろんである。
以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をより詳細に説明する。
[実施例1]
製造装置10のターンテーブル72(シースヒータ76)に450mm×450mmの板状の基板S(合成石英基板)を取り付け、さらに、蛍光体蒸発部16のルツボ20に臭化セシウム(CsBr)を、付活剤蒸発部18のルツボ50に臭化ユーロピウム(EuBrx x≒2.2)を、それぞれ充填した。なお、ルツボ20は前記図2に示される対流部材26を有する、本発明の第1の態様のルツボであり、また、ルツボ50は前記図6に示される、ルツボ本体52と蓋体54とがEB溶接されている、本発明の第2の態様のルツボである。
その後、真空チャンバ12を閉塞して、真空ポンプを駆動して排気を開始すると共に、回転手段70aを駆動して基板Sを100rpmで回転し、さらに、シースヒータ76を駆動して、基板Sを120℃に加熱した。
真空チャンバ12内の真空度が8×10-4Paとなった時点で、真空チャンバ12内にアルゴンガスを導入して、真空度を0.5Paに調整し、次いで、蛍光体蒸発部16および付活剤蒸発部18の抵抗加熱用電源を駆動してルツボ20およびルツボ50に通電し、シャッタを開放して、基板Sの表面にCsBr:Euの蛍光体層を成膜した。
なお、蛍光体層におけるEu/Csのモル濃度比が0.003:1、かつ、成膜速度が8μm/minとなるように、蛍光体蒸発部16および付活剤蒸発部18における抵抗加熱用電源の出力を調整した。この出力調整は、予め行った成膜実験に基づいて行った。
蛍光体層の膜厚が600μmとなった時点で、シャッタを閉塞し、シースヒータ76および抵抗加熱用電源の駆動を停止し、基板Sの回転を停止して、真空チャンバ12を開放して、蛍光体層を成膜された基板Sすなわち作製した蛍光体シートを取り出した。
作製した蛍光体シートの膜表面欠陥を目視で確認したところ、100μmを超える表面欠陥数は5個未満であった。また、真空チャンバ12内を目視で確認したところ、臭化ユーロピウムの漏れは確認されなかった。
[比較例]
蛍光体蒸発部16のルツボ20を対流部材26を有さない通常のルツボに変え、さらに、付活剤蒸発部18のルツボ50をルツボ本体52と蓋体54とがEB溶接されない、蓋体54がルツボ本体52に載置されただけの通常のルツボに変えた以外は、前記実施例1と全く同様にして蛍光体シートを作製した。
作製した蛍光体シートの膜表面欠陥を目視で確認したところ、100μmを超える表面欠陥数は1000個を大幅に超えていた。また、真空チャンバ12内を目視で確認したところ、付活剤蒸発部18のルツボ周辺に臭化ユーロピウムの漏れが確認された。
[実施例2]
蛍光体蒸発部16のルツボ20を、図3に示すルツボ30、図4に示すルツボ36、図5に示すルツボ40に、それぞれ交換して、これ以外は前記実施例1と全く同様に蛍光体シートの作製を行った。さらに、付活剤蒸発部18のルツボ50を、図6(G)に示す蓋体60を用いるものに交換して、これ以外は前記実施例1と全く同様に蛍光体シートの作製を行った。
その結果、何れの例においても、前記実施例1と同様の結果が得られた。
以上の結果より、本発明の効果は明らかである。
本発明の抵抗加熱を用いるルツボを利用する本発明の蛍光体シート製造装置の一例の概念図である。 本発明の第1の態様の抵抗加熱を用いるルツボの一例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は対流部材の上面図である。 本発明の第1の態様の抵抗加熱を用いるルツボの別の例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は対流部材の側面図である。 本発明の第1の態様の抵抗加熱を用いるルツボの別の例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は対流部材の側面図である。 本発明の第1の態様の抵抗加熱を用いるルツボの別の例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は対流部材の側面図、(D)は対流部材の別の例の側面図である。 本発明の第2の態様の抵抗加熱を用いるルツボの概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)はルツボ本体の上面図、(D)はルツボ本体の正面図、(E)は蓋体の上面図、(F)は蓋体の正面図、(G)は蓋体の別の例の正面図である。
符号の説明
10 (蛍光体シート)製造装置
12 真空チャンバ
14 (基板保持/)回転機構
16 蛍光体蒸発部
18 付活剤蒸発部
20,30,36,40,50 ルツボ
22,52 ルツボ本体
24 チムニー
26,32,38,42 対流部材
54,60 蓋体
70 回転軸
72 ターンテーブル
74 本体
76 シースヒータ

Claims (10)

  1. 成膜材料を収容する通電により発熱するルツボ本体と、成膜材料蒸気の排出口と対面するルツボ本体内面に接触して、内面から立設して前記ルツボ本体の内部に固定され、かつ、溶融した前記成膜材料が前記ルツボ本体の底部において通過可能な連通部を有する、溶融した前記成膜材料の自然対流方向を強制的に変更する対流部材と、を有することを特徴とする真空蒸着用ルツボ。
  2. 成膜材料を収容する通電により発熱するルツボ本体と、前記ルツボ本体の成膜材料蒸気の排出口と離間して前記ルツボ本体の通電方向の端部内面に固定される板状部、および、この板状部から垂下する、板状で下端部が前記ルツボ本体の底部と離間する足部を有し、かつ、前記板状部が、真空蒸着装置に設置された状態において上方から見た際に、前記ルツボ本体の成膜材料蒸気の排出口を内包する形状を有する、前記ルツボ本体の内部に固定され、溶融した前記成膜材料の自然対流方向を強制的に変更する対流部材と、を有することを特徴とする真空蒸着用ルツボ。
  3. 前記対流部材が、通電により発熱する材料で形成され、かつ、前記ルツボ本体と電気的に接続されるものである請求項1または2に記載の真空蒸着用ルツボ。
  4. 前記ルツボ本体が、中空容器の一部に成膜材料の蒸発蒸気を排出するための開口を有し、この開口を囲んで外方向に突出するチムニー状の排出部を有する請求項1〜3のいずれか記載の真空蒸着用ルツボ。
  5. 成膜材料として、臭化セシウムを収容して蒸発させる請求項1〜4のいずれかに記載の真空蒸着用ルツボ。
  6. 真空蒸着法によって、基板に蛍光体層を成膜する蛍光体シートの製造装置であって、
    前記蛍光体層の成膜材料の少なくとも1つを、請求項1〜5のいずれかに記載の真空蒸着用ルツボを用いた抵抗加熱によって蒸発させることを特徴とする蛍光体シート製造装置。
  7. 蛍光体成分と付活剤成分の成膜材料を別々にして両者を独立に加熱蒸発させる多元の真空蒸着で前記蛍光体層を成膜するものであり、前記蛍光体成分の成膜材料を請求項1〜5のいずれかに記載の真空蒸着用ルツボを用いた抵抗加熱で蒸発させる請求項6に記載の蛍光体シート製造装置。
  8. 前記付活剤成分の成膜材料を、成膜材料を収容する通電により発熱するルツボ本体と、前記ルツボ本体の成膜材料収容部を閉塞する、前記成膜材料の蒸発蒸気を排出するための蒸気排出口を有する蓋体とを有し、前記ルツボ本体と蓋体とが固定的に結合されている、第2の真空蒸着用ルツボを用いた抵抗加熱で蒸発させる請求項7に記載の蛍光体シート製造装置。
  9. 前記第2の真空蒸着用ルツボの前記蒸気排出口が、一方向に延在するスリット状である請求項8に記載の蛍光体シート製造装置。
  10. 前記第2の真空蒸着用ルツボが、成膜材料として、臭化ユーロピウムを収容して蒸発させる請求項8または9に記載の蛍光体シート製造装置。
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