JP4916331B2 - スライドレールの引き込み装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スライドレールに連結された家具等の引出し部、陳列棚等のスライド棚等の移動側部材を、引出し状態(スライド状態)から収納位置(最終所定位置)まで完全に移動させなくても、一定位置まで移動されるとあとは自動的に家具本体等の固定側部材に引き込まれると共に、移動側部材を固定側部材に勢いよく移動させた時に生じる移動側部材の跳ね返りの防止、あるいは、運搬時、地震時等に移動側部材が不用意に固定側部材から飛び出すのを防止するスライドレールの引き込み装置に関するものである。
家具本体等の固定側部材に引出し部等の移動側部材を収納する時、移動側部材を勢い良く収納すると、収納時の跳ね返りによって、移動側部材が完全に収納されなかったり、移動側部材を最初から完全に収納されていなかったりする場合があり、家具の運搬時、地震時に不都合が発生する原因となっていた。
この問題を解決するため、固定側部材に連結されたアウターメンバーの後端近傍内側に移動側部材が連結されたインナーメンバーの引き込み装置を設け、アウターメンバーとインナーメンバー等からなるスライドレールの収納方向に向けたスライドにより係合可能な係合部をインナーメンバーの後端部に設け、引き込み装置の内側には、スライド部材と共に係合ピンを引き込むバネを備え、インナーメンバーを収納終端位置近くまで収納すると係合部が係合ピンに係合してインナーメンバーを引き込み、一定以上の長さにインナーメンバーを引き出すと係合部が係合ピンの係合が外れて、スライド部材と係合ピン手前側に係止させる構成を有し、引出し部の不完全な収納、インナーメンバー(引出し部)を収納する時に生じる引出し部の跳ね返り、運搬時における家具の傾きによる引出し部の飛び出し、さらに地震時の振れによる引出し部の飛び出しを防止する引き込み機能付きスライドレールが提供されている。(例えば特許文献1参照。)
この場合、コイルバネの弾発力が直接インナーメンバーの引き込み力となるので、インナーメンバーが収納終端位置の近くまでくると急激にインナーメンバーが引き込まれるため、引出し部の収納感覚が好ましくなく、又引出し部を引き出す場合、係合部と係合ピンの係合が外れる間際が最も引き出し力を必要とし、その状態が急に解除されるので、使用者が意図する以上に引出し部が急激に引き出されることがあり、使い勝手が悪いと云う問題があった。
又、アウターメンバー、インナーメンバーに特別な加工あるいは部材をとりつける必要があり、所定のスライドレールしか使用できず、構造も複雑で部材点数も多く、高価となる欠点があった。
特開2004−236973号公報
本発明は、簡単な構造で安価に製作出来、スライドレールの構造に関係なく、移動側部材と固定側部材間に引き込み機能を設ける事が出来るスライドレールの引き込み装置を提供することを課題とする。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、移動側のメンバーを一定位置から自動的に収納位置まで引き込む、互いに摺動自在となしたアウターメンバーとインナーメンバー等からなるスライドレールの引き込み装置において、アウターメンバーの一方のボール摺動溝の端部やや内側内面から他方のボール摺動溝の端部側内面に向かって傾斜する脚体を有する引き込み部材をアウターメンバーに着脱自在に設けることにより、移動側のメンバーの摺動途中は、移動側のメンバーのボール摺動溝に弾性脚体が接触し、移動側のメンバーが一定位置に達した状態で、移動側のメンバーの摺動方向側の端部に脚体が当接して、移動側のメンバーを自動的に収納位置まで移動させるものである。
次に、本発明が第2の手段として構成したところは、第1の手段としての構成に加え、引き込み部材は、線バネにて一体に形成された脚体と取付部よりなり、取付部は、アウターメンバーの折曲縁に形成された摺動方向に長い取付孔を挿通し、ボール摺動溝の内面から折曲縁の外側に位置する横向きU字形で、脚体に連設された脚体支持部と、取付孔の端部側に位置してアウターメンバーの折曲縁に形成された係止孔に折曲縁の外側よりボール摺動溝の内面に突出して係止する横向きL字形の係止部より構成されているものである。
請求項1に記載の発明によると、引き込み装置は、引き込み部材を着脱自在にアウターメンバーに取付けるだけであるから、インナーメンバーに特別な加工を一切必要としないので、構造が簡単で安価に制作できる。
請求項2に記載の発明によると、前記効果に加え、引き込み部材は線バネにて一体に形成されているだけであるから部品点数が少なく、構造が簡単で、安価に制作でき、取付部が横向きU字形の脚体支持部と、横向きL字形の係止部より構成されているだけであるから、アウターメンバーの折曲縁に取付孔と係止孔を形成するだけで、簡単に取付けることができ、通常のスライドレールであっても、容易に引き込み機能を有するスライドレールに変更することができる。
移動側のメンバーを一定位置から自動的に収納位置まで引き込む、互いに摺動自在となしたアウターメンバーとインナーメンバー等からなるスライドレールの引き込み装置において、アウターメンバーの一方のボール摺動溝の端部やや内側内面から他方のボール摺動溝の端部側内面に向かって傾斜する脚体を有する引き込み部材をアウターメンバーに着脱自在に設け、引き込み部材は、線バネにて一体に形成された脚体と取付部よりなり、取付部は、アウターメンバーの折曲縁に形成された摺動方向に長い取付孔を挿通し、ボール摺動溝の内面から折曲縁の外側に位置する横向きU字形で、脚体に連設された脚体支持部と、取付孔の端部側に位置してアウターメンバーの折曲縁に形成された係止孔に折曲縁の外側よりボール摺動溝の内面に突出して係止する横向きL字形の係止部より構成されることにより、移動側のメンバーの摺動途中は、インナーメンバーのボール摺動溝に弾性脚体が接触し、移動側のメンバーが一定位置に達した状態で、インナーメンバーの摺動方向側の端部に脚体が当接して、移動側のメンバーを自動的に収納位置まで移動させるものである。
以下、第1実施例を図1から図6に基づいて説明する。
符号100は第1実施例のスライドレールを示し、スライドレール100はアウターメンバー1と、ボール30・・・を回転自在に保持するボールリテーナ3を介してアウターメンバー1と互いに摺動自在となしたインナーメンバー2より構成されている。
そして、図1において右側斜め上方向を収納側、左側斜め下方向を引き出し側として説明する。
アウターメンバー1は、金属製の細長条板の短手両端部を内向き円弧状に折り曲げた内面長手方向にボール摺動溝10、10を有する上下両折曲縁11、11と、家具等の本体側と連結されるアウターメンバー基板12より断面略C字形に形成されている。
そして、アウターメンバー基板12の収納側端部をインナーメンバー2方向に折り曲げて固定側収納時ストッパー13が形成され、折曲縁11の引き出し側の端部に引き込み部材5を着脱自在に取付けるための係止孔110と、係止孔110の収納側に、摺動方向に長い取付孔111が形成されている。
インナーメンバー2は、金属製の細長条板の短手両端部を外向き円弧状に折り曲げて形成された外面長手方向にボール摺動溝20、20を有する上下両折曲縁21、21と、インナーメンバー基板22より、断面略C字形に形成され、アウターメンバー1に収納された状態で、引き出し側端部がアウターメンバー1の係止孔110のやや前方に位置するアウターメンバー1より短めに形成されている。
そして、インナーメンバー基板22の収納側端部をアウターメンバー1方向に折り曲げて移動側収納時ストッパー23を形成している。
ボールリテーナ3は、帯条金属板にてアウターメンバー1、インナーメンバー2間に挿入可能な大きさで、かつ、インナーメンバー2の半分以下の長さで、基板31と、アウターメンバー1とインナーメンバー2の上下の折曲縁11、11、21、21間に突出する上下の折曲片32、32からなり、基板31は中央部をコ字形に折り曲げ、そして、上下の両折曲片32、32の摺動方向の数箇所に複数個のボール30・・・を回転自在に保持している。
第1実施例のスライドレール100は上記の如く構成され、スライドレール100の最大伸長時には、インナーメンバー2の移動側移動時ストッパー23が、ボールリテーナ3の収納側端面に当接し、ボールリテーナ3の引き出し側端面がアウターメンバー1のボール保持板引出し時ストッパー(図示せず。)に当接して停止する。
一方、スライドレール100の最短収縮状態では、インナーメンバー2の引出し側端部の移動側収納時ストッパー23が、アウターメンバー1の収納側端部に形成された固定側収納時ストッパー13に当接して停止し、引き込み部材5によって最短収縮状態が保持されている。
引き込み部材5は、線バネにて一体に形成された脚体51と取付部52より構成され、
脚体51は、アウターメンバー1の上側のボール摺動溝10の引き出し側端部やや内側内面(取付孔111部分)から下側のボール摺動溝10の引き出し側内面に向かって傾斜し、下端部に上方に突出するU字形の接触突部511が形成され、取付部52は、アウターメンバー1の上側の折曲縁11に形成された摺動方向に長い取付孔111を挿通し、ボール摺動溝10の内面から上側の折曲縁11の外側に位置する横向きU字形で、脚体51の上端部に連設された脚体支持部53と、取付孔111の引き出し側の端部側に位置してアウターメンバー1の上側の折曲縁11に形成された係止孔110に折曲縁11の外側よりボール摺動溝10の内面に突出して係止する横向きL字形の係止部54より構成されている
そして、アウターメンバー1にインナーメンバーが装着されていない状態で、接触突部511から脚体51を取付孔111に挿通し、下側の折曲縁11の外側に脚体51を位置させ、脚体支持部53の収納側を持ち上げて起立状態にしながら、係止部54の一部を係止孔110を挿通して下方に突出させた状態(図4示す状態。)から、脚体支持部53を収納側に倒伏させて、係止孔110に係止部54を係止し、次に脚体51の弾性力に抗して係止突部511を持ち上げるようにして、下側のボール摺動溝10に当接させて取付け、その後、インナーメンバー2を装着する。一方、引き込み部材5を取り外す時は前記と逆の操作となる。
第1実施例は、上記のように構成され、アウタメンバー1を家具本体等と連結される固定側のメンバーとし、インナーメンバー2を引き出し等が連結される移動側のメンバーとして使用した場合について説明すると、インナーメンバー2がアウターメンバー1内に収納され、スライドレール100の最短収縮状態で、引き込み部材5の脚体51の上部の収納側がインナーメンバー2の上側の折曲縁21の引き出し側端面に、上向きに弾性変形した状態で引き込み力を付与しながら当接している。(図5に示す状態。)
したがって、この状態でインナーメンバー2は不用意に引き出されることがなく、あるいは、運搬時、地震時等にインナーメンバー2(移動側部材)が不用意にアウターメンバー1(固定側部材)から飛び出す事がない。
次に、脚体51の引き込み力に抗してインナーメンバー2を引き出していくと、インナーメンバー2の上折曲縁21の引き出し側の端面によって、脚体51は、さらに上方に弾性変形し、接触突部511が摺動溝20に接触した状態が維持されながら(図7に示す状態。)インナーメンバー2は摺動し、やがて、移動側移動時ストッパー23が、ボールリテーナ3の収納側端面に当接し、同時にボールリテーナ3の引き出し側端面がアウターメンバー1のボール保持板引出し時ストッパー(図示せず。)に当接して停止して、スライドレールは最大伸長状態となる。
尚、接触突部511が摺動溝20に接触した状態で、インナーメンバー2が摺動しても、接触突部511はU字形に形成されているので、摺動溝20を傷つけることがなく、又、摺動途中で違和感が生じることもない。
さらに、摺動溝20は内向き円弧状に形成されているので、接触突部511は弾性力が付与された状態で摺動溝20の最も窪んだ個所に位置することとなり、インナーメンバー2の摺動途中で、上折曲縁21を乗り越える恐れは一切ない。
次に、最大伸長状態となったスライドレール100のインナーメンバー2を収納方向に移動させると、接触突部511の収納側方向に移動側端面が移動するにつれて、脚体51は弾性によって下方に変移し、所定位置に達すると(図6に示す状態)、インナーメンバー2の引き出し側端面に弾性力を付与し、インナーメンバー2を収納側に押しやることで、インナーメンバー2はアウターメンバー1に引き込まれる。
又、脚体51の弾性力によって、インナーメンバー2(移動側部材)をアウターメンバー1(固定側部)内に勢いよく移動させた時に生じるインナーメンバー2(移動側部材)の跳ね返りも防止することができる。
尚、第1実施例では、アウターメンバー1を固定側のメンバーとして、インナーメンバー2を移動側のメンバーとして説明しているが、
アウターメンバー1を移動側のメンバーとして、インナーメンバー2を固定側のメンバーとして使用した場合は、引き込み部材5はアウターメンバー1(移動側部材)の収納側の端部に設けることとなる。
次に第2実施例を図8、図9に基づいて説明する。
図8において、符号200は第2実施例のスライドレールを示し、スライドレール200は、固定側メンバー6と、移動側メンバー7と、固定側メンバー6と移動側メンバー7間に設けられた中間メンバー8と、固定側メンバー1と中間メンバー8間に設けられ、ボール400を回転自在に保持する固定側ボールリテーナ4と、移動側メンバー7と中間メンバー8間に設けられ、ボール400を回転自在に保持する移動側ボールリテーナ40より構成されている。
そして、図1において右側斜め上方向を収納側、左側斜め下方向を引き出し側として説明する。
固定側メンバー6は、金属製の細長条板の短手両端部を内向き円弧状に折り曲げた内面長手方向にボール摺動溝60、60を有する上下折曲縁61、61と、家具等の本体側と連結される固定側メンバー基板62より断面略C字形に形成されている。
そして、固定側メンバー基板62の収納側端部が移動側メンバー7方向に折り曲げられて固定側収納時ストッパー63が形成され、固定側メンバー6の基板62の引出し側端部に固定側移動時ストッパー(図示せず。)が形成され、固定側移動時ストッパーの引き出し側に引き込み部材5が取付けられている。
中間メンバー8は、上記固定側メンバー6に挿入可能な大きさで固定側メンバー6より引き出し側が短い長さの固定側基板801と、固定側基板801の上下端部を外向き円弧状に折り曲げて外面長手方向にボール摺動溝800、800を有する上下両折曲縁802、802よりなる断面略C字形の固定側中間メンバー803と、上記移動側メンバー7に挿入可能な大きさで移動側メンバー7より収納側が短い長さの移動側基板811と、移動側基板811の上下端部を外向き円弧状に折り曲げて外面長手方向にボール摺動溝810、810を有する上下の両折曲縁812、812よりなる断面略C字形の移動側中間メンバー813より断面略I字形に形成されている。
そして、スライドレール200の最大伸長時、固定側ボールリテーナ4の収納側端面に当接し、スライドレール200の最短収縮時、固定側収納時ストッパー63の内面に当接する中間メンバー収納時ストッパー805が、固定側中間メンバー803の固定側基板801の収納側端部で、固定側メンバー6側に突出して形成されている。
又、スライドレール200の最大伸長時、移動側メンバー7の移動側ボールリテーナー40の引出し側端面が当接するボールリテーナ引出し時ストッパーが、移動側中間メンバー813の移動側基板811の引出し側端部に、移動側メンバー7側に突出して形成されている。
固定側ボールリテーナ4と移動側ボールリテーナ40は対向した同形で、帯条金属板にて固定側メンバー6、移動側メンバー7及び、中間メンバー8との間に挿入可能な大きさで、かつ、両メンバー6、7の半分程度の長さで、基板41、401と上下の折曲片42、42、402、402からなり、基板41、401は中央部をコ字形に折り曲げ、そして、上下の両折曲片42、42、402、402の摺動方向の数箇所に複数個のボール400・・・を回転自在に保持している。
移動側メンバー7は、固定側メンバー6と対向した断面同形で、ほぼ同長に形成され、金属製の細長条板の短手両端部を内向き円弧状に折り曲げて形成された内面長手方向にボール摺動溝70、70を有する上下の両折曲縁71、71と、移動側メンバー基板72より、断面略C字形に形成されている。
そして、移動側メンバー基板72の引出し側端部を固定側メンバー6方向に折り曲げて形成された移動側収納時ストッパー73と、移動側メンバー基板72の収納側端部の一部を固定側メンバー6方向に突出させて形成された移動側移動時ストッパー74を有している。
すなわち、第2実施例のスライドレール200は、第1実施例の2つのスライドレール100、100のインナーメンバー2、2の基板22、22同士を左右前後対称に背中合わせに固着した構成で、一方のアウターメンバー1を固定側メンバー6とし、他方のアウターメンバー1を移動側メンバー7とし、背中合わせに固着されたインナーメンバー2、2を中間メンバー8としたものである。
従って、第1実施例の引き込み部材5の一つは、第2実施例では固定側メンバー6の引き出し側の端部に設けられ、もう一つの引き込み部材5は、移動側メンバー7の収納側の端部に設けられる事となる。
よって、固定側メンバー6の引き込み部材5は、第1実施例の引き込み部材5と全く同じ構成で、同じように作用して中間メンバー8を収納側に引き込むこととなる。
一方、移動側メンバー7の引き込み部材5は、脚体51が下側のボール摺動溝70の引き出し側内面に向かって傾斜している。
そして、スライドレール200の最短収縮状態で、固定側メンバー6の引き込み部材5の脚体51の上部の収納側が中間メンバー8の固定側中間メンバー803の上側の折曲縁802の引き出し側端面に上向きに弾性変形した状態で当接して、中間メンバー8を収納方向に押しやっている。
一方、移動側メンバー7に設けられた引き込み部材5は、移動側中間メンバー813の上側の折曲縁812の収納側端面に、上向きに弾性変形した状態で当接し、移動側メンバー8を収納方向に引き込んでいる。
すなわち、固定側メンバー6の引き込み部材5は、中間メンバー8を固定側メンバー7に収納された状態に保持し、移動側メンバー7の引き込み部材5は、中間メンバー8と移動側メンバー7の最短収縮状態を維持するので、移動側メンバー7、中間メンバー8は、不用意に引き出されることがなく、又、運搬時、地震時等に不用意に固定側メンバー6(固定側部材)から不用意に飛び出す事がないので安全である。
次に、脚体51の引き込み力に抗して移動側メンバー7を引き出していくと、中間メンバー8の移動側中間メンバー813の上折曲縁812の収納側の端面によって、脚体51は、さらに上方に弾性変形し、接触突部511が摺動溝810に接触しながら、移動側メンバー7と共に引き出し方向に移動し、やがて、移動側レール7の移動側移動時ストッパー74が移動側ボールリテーナ40の収納側端面に当接し、移動側ボールリテーナ40の引出し側端面は中間レール8のボールリテーナ引出し時ストッパーに当接することで、中間メンバー8は、移動側メンバー7と共に引き出される。同時に、固定側中間メンバー803の上折曲縁802の引き出し側端面面によって、固定側メンバー6の引き出し側端部に設けられた引き込み部材5の脚体51は、さらに上方に弾性変形し、接触突部511が摺動溝800に接触した状態で、中間メンバー8は引き出されていき、固定側ボールリテーナ4の引き出し側端面が固定側移動時ストッパーに当接し、固定側ボールリテーナ4の収納側端面に固定側中間メンバー803の中間メンバー収納時ストッパー805が当接して停止し、第2実施例のスライドレール200は最大伸長状態となる。
一方、最大伸長状態となったスライドレール200の移動側メンバー7を収納方向に移動させて、同時に引き込み部材5の脚体51の接触突部511が移動側中間メンバー813の上側の摺動溝810に接触しながら移動し、やがて、接触突部511が摺動溝810の収納側に位置すると、脚体51の弾性によって上折曲縁812の収納側端面を引き出し方向に押しやる事により、反作用によって移動側メンバー7は収納方向に移動し、移動側収納時ストッパー73が中間メンバー8の移動側中間メンバー813の引き出し側端面に当接して移動側メンバー7は停止し、移動側メンバー7と中間メンバー8は最短収縮状態に保持される。
そして、さらに中間メンバー8が収納方向に移動し、接触突部511の収納側に上折曲縁802の移動側端部が位置すると、脚体51は弾性によって、下方に変移することで、中間メンバー8の引き出し側端面を収納側に押しやることで、中間メンバー8は固定側メンバー7に引き込まれる。
そして、脚体51、51の弾性力によって、移動側メンバー7(移動側部材)を中間メンバー8と共に固定側メンバー6(固定側部)に勢いよく移動させた時に生じる移動側メンバー7(移動側部材)の跳ね返りも防止することができる。
尚、第2実施例のスライドレール200は、上記したように、第1実施例の2つのスライドレール100、100のインナーメンバー2、2の基板22、22同士を左右前後対称に背中合わせに固着した形状で、一方のアウターメンバー1を固定側メンバー6とし、他方のアウターメンバー1を移動側メンバー7とし、背中合わせに固着されたインナーメンバー2、2を中間メンバー8としたものであるが、第1実施例のスライドレール100のインナーメンバー2の基板22に、同じスライドレール100のアウターメンバー1を同じ向きに固着して一つのスライドレールとして使用することも可能である。(図10に示す。)
すなわち、本願発明は、着脱自在に引き込み部材をもうけたアウターメンバー1と、アウターメンバー1に摺動自在としたインナーメンバー2で構成されたスライドレール100を一つのユニットとすることで、このユニットを単体で使用することも、又、複数ユニットを相互に連結して一本のスライドレールとして構成することも可能となる。
本発明の第1実施例の斜視図 図1の要部縦断面図 引き込み部材の斜視図 引き込み力材の取付途中の説明図 インナーメンバーが収納された状態の正面図 インナーメンバーが引き込まれる途中の正面図 インナーメンバーが引き出されている途中の正面図 本発明の第2実施例の斜視図 図8の要部縦断面図 他の実施例の要部縦断面図
符号の説明
1 アウターメンバー
11、11 上下両折曲縁
110 係止孔
111 取付孔
100 スライドレール
2 インナーメンバー
20 ボール摺動溝
5 引き込み部材
51 脚体
52 取付部
53 脚体支持部
54 係止部

Claims (2)

  1. 移動側のメンバーを一定位置から自動的に収納位置まで引き込む、互いに摺動自在となしたアウターメンバーとインナーメンバー等からなるスライドレールの引き込み装置において、アウターメンバーの一方のボール摺動溝の端部やや内側内面から他方のボール摺動溝の端部側内面に向かって傾斜する脚体を有する引き込み部材をアウターメンバーに着脱自在に設けることにより、移動側のメンバーの摺動途中は、インナーメンバーのボール摺動溝に弾性脚体が接触し、移動側のメンバーが一定位置に達した状態で、移動側のメンバーの摺動方向側の端部に脚体が当接して、移動側のメンバーを自動的に収納位置まで移動させる事を特徴とするスライドレールの引き込み装置。
  2. 引き込み部材は、線バネにて一体に形成された脚体と取付部よりなり、取付部は、アウターメンバーの折曲縁に形成された摺動方向に長い取付孔を挿通し、ボール摺動溝の内面から折曲縁の外側に位置する横向きU字形で、脚体に連設された脚体支持部と、取付孔の端部側に位置してアウターメンバーの折曲縁に形成された係止孔に折曲縁の外側よりボール摺動溝の内面に突出して係止する横向きL字形の係止部より構成されている事を特徴とする請求項1に記載のスライドレールの引き込み装置。
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