JP2695539B2 - スライドレール - Google Patents

スライドレール

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JP2695539B2
JP2695539B2 JP3155171A JP15517191A JP2695539B2 JP 2695539 B2 JP2695539 B2 JP 2695539B2 JP 3155171 A JP3155171 A JP 3155171A JP 15517191 A JP15517191 A JP 15517191A JP 2695539 B2 JP2695539 B2 JP 2695539B2
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braking
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洋一 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抽斗等のスライドレー
ル、殊に該スライドレールにおける伸縮を制動するブレ
ーキ装置に関する。
【0002】
【従来技術】抽斗等のスライドレールにおいては、収縮
時(抽斗収納時)の抽斗のはね返りや、不測の振動によ
る動き出し等を防止し、或いは伸長時にスライドレール
を形成する各単位レールが抽出荷重に対し最も安定な形
で段階的に伸長されるよう、単位レール間に所要の位置
で伸縮を制動するブレーキ機構を付加している。
【0003】例えば実開昭58−47249号の先行例
においては取付座板の両側縁に一対の巻きカラーから成
る制動筒を並設した制動金具を形成し、該制動金具をそ
の取付座板を以って単位レールの底板部に鋲にてカシメ
付けし、上記制動筒を単位レールの滑りガイド部間に介
入圧縮し制動作用を生ずるようにしている。
【0004】同様に実開昭63−127447号や実開
平1−90439号においては、取付座板の両側縁に一
対の板バネを並設した制動金具を形成し、該制動金具を
取付座板を以って単位レールの底板部に鋲にてカシメ付
けし、上記板バネ間に他の単位レールの底板部の切起し
片が弾力的に介入することにより制動作用を得るように
している。
【0005】又他の先行例として実開昭63−1538
46号や実開平1−90438号等においては、ゴムや
樹脂等の弾褥性を有する材料を制動部材としこれを単位
レールの底板部の切起し片等に取付け、その圧縮変形を
利用して単位レール間の制動を図るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】然るに前者の制動金
具を用いた先行例においては、何れも形態が複雑で加工
・組付け工数を多く要し、コスト高となるばかりか、鋲
等を用いてカシメ付けしているため取付けに手間がかか
り、交換が行なえない問題を有している。
【0007】又後者のゴム等の圧縮変形を利用した先行
例にあっては、この種弾褥材が圧縮変形寸法の僅かな差
でも弾性力が大きく変化するため、高い加工精度を要求
されるばかりか、概して滑り感を悪化し違和感のある制
動となり易い。加えて弾褥材特有の経年変化、変寸を来
し機能障害や脱落を惹起する問題を有している。
【0008】而して本発明はスライドレールにブレーキ
装置を設ける場合に、上記の如き制動金具を単位レール
の底板部にカシメ付け等する構成を改め、単位レールに
容易に着脱できて、加工と組立及び交換が容易に行なえ
る構造とし、又後者の弾褥材の問題も排除できるように
したスライドレールを提供するものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明はその手段とし
て、鋼線等の金属条材を折曲加工して、U字形基部とU
字形基部の少なくとも一方の弾性支片から延設された制
動バネ条片を有するブレーキスプリングを形成し、該ブ
レーキスプリングを上記U字形基部の両弾性支片を以っ
て単位レールの両滑りガイド部内側の入隅溝に弾力嵌め
し、よって上記制動バネ条片を単位レール長手方向に配
向して、他の単位レールに設けた係合子が該制動バネ条
片を弾性に抗して変位させつつ滑り係合するように構成
したものである。
【0010】
【作用】本発明においては、上記のように金属条材を折
曲加工してU字形基部と制動バネ条片を有するブレーキ
スプリングが形成されており、このブレーキスプリング
は上記U字形基部の両弾性支片をその弾性に抗して縮閉
しつつ上記単位レールの両入隅溝に嵌め入れ、弾性復元
による拡開力にて同溝内に保持される。
【0011】同様にしてブレーキスプリングの取外しが
行なえ、所謂弾力嵌めによる単位レールへの組込み及び
交換が行なえる。例えば抽斗の荷重に応じブレーキ力を
変更したい場合、或いは制動機能を不要とする場合には
上記弾力嵌めの解除にて交換を行なう。上記ブレーキス
プリングは構造が簡素であり、金属条材を曲げ加工する
ことにより容易に製造できる。従って該加工及び上記組
立コストの両面でコストダウンが図れる。
【0012】又単位レール内側の入隅溝を利用し弾力嵌
めするので、仮にU字形基部のズレ止めをレール底板部
に形成したとしても取付のためのスペースは大幅に削減
され、単位レールのように断面巾寸法の小さい内域のど
こにでも容易に組込める。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図1乃至図13に基い
て説明する。
【0014】スライドレールは複数本の単位レール1
a,1b,1cを伸縮可に組立てて成り、各単位レール
1a,1b,1cは底板部2の長手方向両側縁部から並
行して折曲形成された滑りガイド部3を有し、各滑りガ
イド部3は互いに滑り嵌合されている。
【0015】該滑りガイド部3はその対向面間にボール
4等を介在して伸縮可にする場合と、これらの伸縮を円
滑にする手段を介さず単なる摩擦摺動するように形成す
る場合を含む。例えば図7は三本の単位レール1a,1
b,1cを、又図8は二本の単位レール1a,1cをボ
ール4を介して夫々伸縮可に組立てスライドレールを形
成した場合を示している。ボール4は既知のようにリテ
ィナー5によって一連に保持することができる。
【0016】上記二本の単位レールによってスライドレ
ールを形成する場合、滑りガイド部3が外側に滑り嵌合
する単位レールを外部単位レール1aと呼称し、滑りガ
イド部3が内側に滑り嵌合する単位レールを内部単位レ
ール1cと呼称する。又三本の単位レールによってスラ
イドレールを形成する場合、上記外部単位レール1aと
内部単位レール1c間の単位レールを中間単位レール1
bと呼称する。
【0017】図7,図8に示すように、上記単位レール
1a,1b,1cは金属条板を曲げ加工して底板部2の
長手方向両側縁に滑りガイド部3を形成した時、滑りガ
イド部3の内側基部(折曲基部)に入隅溝6が付形され
る。例えば図7に例示する三段スライドレールは内部単
位レール1cと中間単位レール1bの夫々に上記入隅溝
6が形成されており、図8に例示する二段スライドレー
ルは内部単位レール1cに上記入隅溝6が付形されてい
る。上記入隅溝6は底板部2と滑りガイド部3とが90
°より小さな内角で折曲形成されている。
【0018】上記入隅溝6を利用して次に例示するブレ
ーキスプリング7を選択し弾力嵌めする。該ブレーキス
プリング7は図4,図5,図12,図13等に示すよう
に、金属条材を曲げ加工して形成されており、図4,図
5においては金属線材を曲げ加工し略U字形の基部8
と、該U字形の基部8の両弾性支片9から延設した一対
の制動バネ条片10とから成るブレーキスプリング7を
示している。
【0019】又図13においては金属線材を曲げ加工し
略U字形の基部8と、該U字形基部8の一方の弾性支片
9から延設した単一の制動バネ条片10を有するブレー
キスプリング7を示している。又図12は細巾の金属条
板を曲げ加工し略U字形の基部8と該U字形基部8の両
弾性支片(又は一方の弾性支片)9から制動バネ条片1
0を延設したブレーキスプリング7を示している。
【0020】上記ブレーキスプリング7には何れも制動
バネ条片10の自由端部を単位レール巾方向に屈曲して
制動部11を形成し、図1乃至図5及び図7,図8の例
においては該制動部11を単位レールの底板部2から離
間するように、換言すれば制動の相手側単位レールの底
板部2に近づくように立上げ、単位レール間の空間内に
おいてレール長手方向に延在させ、制動部11に連なる
U字形基部を単位レール底板に密着支持させている。制
動部11を底板部2から離間するように立上げることに
より後記する滑り係合子13と底板部2との干渉を防止
し、滑り係合を確保する。
【0021】上記ブレーキスプリングは図4や図6に明
示するように、そのU字形基部8の何れか一方の弾性支
片9を弾性に抗し内方へ縮閉し上記単位レール1の滑り
ガイド部3内側に形成されている入隅溝6に嵌合し、そ
の拡開方向への弾性復元により同溝6内に弾力的に保持
する。即ち弾力嵌めし、該弾力嵌めにて制動バネ条片1
0を単位レール長手方向に向け配向し、前記制動部11
の屈曲方向を同レール短手方向に配向する。
【0022】又上記弾力嵌めにてU字形基部8の弾性支
片9を入隅溝6内に緊密に保持し、該溝6を画成する滑
りガイド部3と底板部2により弾性支片9を規制してブ
レーキスプリング7の単位レール短手方向へのずれ(横
ずれ)と底板部2に対し垂直方向への起き上りとを阻止
し、よって上記制動バネ条片10と制動部11を前記の
如く配向する。
【0023】又ブレーキスプリング7の単位レール長手
方向へのずれ(縦ずれ)を阻止する手段として、例えば
図1乃至図5等に示す如く底板部2より一対の突片12
を対向して切り起し、該両突片12間に上記U字形基部
8の中央部を嵌脱可に係入し、これを上記ずれ止めとす
る。又この縦ずれは入隅溝6内壁に弾性支片9の前後端
を規制する突出部を設けるか、又は弾性支片9に突出部
を形成し、これを入隅溝6内壁に形成した孔に係入する
等、弾力嵌め構造の工夫によっても阻止できる。
【0024】而して、上記ブレーキスプリング7を弾力
嵌めせる単位レールと滑り嵌合せる他の単位レールに上
記制動バネ条片10と協働して制動機能を果す滑り係合
子13を設ける。該滑り係合子13はスライドレールの
伸長又は収縮時に上記制動バネ条片10の制動部11に
当接し、これをレール短手方向に押圧して制動バネ条片
10をその弾力に抗し同方向に弾性変位させつつ通過し
滑り係合可能であり、該滑り係合子13とブレーキスプ
リング7とを該通過を開始する入口側又は通過後の出口
側において制動部11の制動作用を受けるように相対配
置し、伸長時又は収縮時の制動作用を果すようにする。
【0025】図1乃至図3A,図4及び図7はレール収
縮時の制動機構を三段スライドレールに実施した場合を
例示する。又ブレーキスプリング7は金属線材を曲げ加
工して形成された一対の制動バネ条片10を有するもの
を用いている。
【0026】図示のように上記ブレーキスプリング7は
内部単位レール1cの伸長側端(前端)に弾力嵌めし、
その制動バネ条片10をレール伸長方向に配向し、中間
単位レール1bの前端に滑り係合子13を内部単位レー
ル1cの底板部2へ向け突設している。滑り係合子13
は円柱形、適例として図7に示すようなボビン形とす
る。
【0027】而して、図1乃至図3に基き抽斗を例に
し、これを取り外す場合と、これを取り付け収納する場
合と、これを引き出す場合について説明する。先ず図
1,図2に示すようにスライドレールを伸長し抽斗を最
大に引き出した状態で内部単位レール1cの底板に沿い
延設された片持ちのロックバネ板14を同レール1cの
底板部2へ向け指で押すことにより、ロックバネ板14
に設けたロック孔15と中間単位レール1bの底板部2
から突設されたロックピン兼滑り係合子13との係合が
解除され、該解除状態で抽斗を手前に引き出すことによ
り内部単位レール1cは中間単位レール1bから抜き出
され、抽斗の取り外しが行なわれる。尚内部単位レール
1cは抽斗の両側面に一体に取り付けられている。
【0028】又抽斗に取り付けられている内部単位レー
ル1cを中間単位レール1bの滑りガイド部3に設けら
れた案内部材16に添って押し込み、更にロックバネ板
14を内部単位レール1cの底板部2方向へ指で押しな
がら、上記押し込みを続行することにより、内部単位レ
ール1cの収縮側端部(後端)が中間単位レール1bの
底板後端に設けられたロック金具17の一側を押圧し該
ロック金具17をロックピン18を支点として回動し、
外部単位レール1aに設けられたロック片19の係合を
解除し、更に抽斗を押し込むと中間単位レール1bの後
端は外部単位レール1a後端に切り起したストッパー2
0に衝合し、図3Aに示すように全ての単位レール1
a,1b,1cが重なり合って収納を終了する。
【0029】而して、上記スライドレールを収縮する
際、その終端付近において内部単位レール1cに設けら
れたブレーキスプリング7の制動用条片10の制動部1
1に中間単位レール1bに設けられた滑り係合子13が
衝接し、制動バネ条片10をレール短手方向へ弾性変位
させつつ、制動部11の基部側から先端側へと通過し、
該通過により制動バネ条片10が復元して図3A,図4
に示す如き制動部11と滑り係合子13との係合状態が
形成され上記収納状態となる。
【0030】図1乃至図8においては上記両制動バネ条
片10を単位レールの軸線を中心に対向させ、その自由
端を軸線方向(対向方向)へ屈曲し上記制動部11を形
成し、上記滑り係合子13がレール軸線上において両制
動部11の内側間へ基部側から先端側へと介入する構成
としている。
【0031】次に図3A,図4に示す収納状態から抽斗
を引き出す場合について説明する。抽斗を引き始めるこ
とにより内部単位レール1cも一緒に伸長を開始するの
であるが、この時上述の通り内部単位レール1cと中間
単位レール1bとはブレーキスプリング7と滑り係合子
13により係合されているため、両レール1b,1cは
外部単位レール1aに対し一緒に伸長方向へ移動を始め
る。更に移動が進むと中間単位レール1bに設けられた
ロック金具17が自重により回動して外部単位レール1
aに設けられたロック片19と自動係合し同時に外部単
位レール1aの前端に設けられたストッパー21により
中間単位レール1bの伸長方向への移動が停止される。
この状態から更に抽斗を引き出すとブレーキスプリング
7の制動バネ条片10は滑り係合子13により強制的に
レール短手方向(外方)へ拡開され、係合子13は制動
部11を先端側から基部側へと通過し係合が解除され
る。即ち制動が解除される。この結果内部単位レール1
cは中間単位レール1bから単独で伸長方向へ移動し、
その伸長終端付近でロックバネ板14の係合孔15とロ
ックピン兼滑り係合子13とが係合して移動を停止す
る。この結果図1に示す状態となり抽斗の引き出しが完
了する。以上により各単位レールは荷重に対し安定的な
形で段階的に伸長される。
【0032】図示しないが、本発明は上記ブレーキスプ
リング7を内部単位レール1cに取付ける他、中間単位
レール1bに取付け、滑り係合子13は内部単位レール
1cに設ける場合を含む。
【0033】又図3Bに示すように、上記ブレーキスプ
リング7の制動バネ条片10をレール後端方向に向け配
向して制動作用を得ることができる。この場合には図示
のように滑り係合子13が制動バネ条片10の先端側か
ら基部側へ滑り係合し、制動部11との係合状態を形成
して収納時の制動を果す。又抽斗を収納時に図3Aの制
動状態が形成されるよう、上記ブレーキスプリング7及
び滑り係合子13を内部と中間単位レール1c,1bの
後端付近に設置することができる。
【0034】次に図8乃至図10は上記ブレーキスプリ
ング7と滑り係合子13による制動機構を二段スライド
レールに実施した場合を示している。この場合には外部
単位レール1aに対し内部単位レール1cが単独で伸縮
され、一方の単位レールの入隅溝6に弾力嵌めしたブレ
ーキスプリング7と他方の単位レールに設けた滑り係合
子13の制動が得られる。
【0035】図10は二段スライドレールを例にし、ブ
レーキスプリング7を内部又は外部単位レール1c,1
aの一方の後端に弾力嵌めし他方の後端に設けた滑り係
合子13と協働して前記抽斗収納時(レール収納時)の
制動機能を果すようにしている。この場合外部単位レー
ル1aに内部単位レール1cと同様の入隅溝が形成され
ているものとする。又図10は滑り係合子13を単位レ
ール底板部2からの切り起こし突片で形成した実施例を
示している。これによって内部単位レール1cが抽斗と
共に乱りに動き出したり、収納時の衝撃によるはね返り
等の不具合を有効に防止する。
【0036】又図9は前記実施例が全てレール収縮時の
制動について開示しているのに対し、レール伸長時の制
動機構について、二段スライドレールを例にし示してい
る。図9はレール伸長が完了して滑り係合子13がブレ
ーキスプリング7の制動バネ条片10の内側に先端側か
ら基部側へ滑り係合し制動を果している状態であり、こ
れによってレール伸長時に抽斗等が乱りに収納方向へ動
き出すのを防止している。
【0037】更に図11は前記図13に示した単一の制
動バネ条片10を有するブレーキスプリング7により前
記制動機構を形成した実施例を二段スライドレールを例
にし示している。この場合、滑り係合子13は図示のよ
うにレールの軸線上において制動バネ条片10の外側に
滑り係合させるか、又は内側へ滑り係合する構成とする
ことができる。内側へ滑り係合させる構成を採る場合に
は制動部11を図示とは逆方向に屈曲させれば良い。
【0038】同様に一対の制動バネ条片10を有する既
述のブレーキスプリング7を用いる場合にも、滑り係合
子13を両制動バネ条片10の外側へ滑り係合し制動作
用を生ずるようにすることができる。即ち、図4等にお
いては制動部11を内側へ屈曲しているのに対し、同制
動部11を外側へくの字形に屈曲し、滑り係合子13が
先端側外側から基部側外側へ滑り係合するように構成す
ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば底板部と滑りガイド部の
折曲部に形成された単位レール既設の入隅溝にブレーキ
スプリングのU字形基部を弾力嵌めすることによりワン
タッチ取付けが図れ組立てが頗る容易である。又このブ
レーキスプリングは単に金属条材を曲げ加工して形成で
き、構造が簡素で製造が極めて容易である。従って従来
に比し大幅なコストダウンを達成できる。
【0040】又ブレーキスプリングはU字形基部の弾力
嵌めを解除して容易に取外しでき交換が簡便に行なえ、
抽斗等の使用する対象物に応じたブレーキスプリングの
取り換えに適正に対処でき、又ブレーキスプリングを使
用しない対象物に対しても適宜除去できる利点を有す
る。
【0041】又従来に比し、ブレーキスプリングの取付
部位のスペースを削減でき、断面巾寸法の小さい単位レ
ール内域に場所の制約を殆ど受けず容易に組込むことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すスライドレールの伸長時
側面図である。
【図2】同レールの一部を示す断面図である。
【図3A】同収納時断面図である。
【図3B】ブレーキスプリングの配置例を示す同スプリ
ング側面図である。
【図4】同レールの制動機構部を示す側面図である。
【図5A】同制動機構を形成するブレーキスプリングを
単位レールより取外した状態を示す斜視図である。
【図5B】ブレーキスプリング平面図である。
【図6】ブレーキスプリングの単位レールへの弾力嵌め
部の断面図である。
【図7】上記ブレーキスプリングを弾力嵌めした三段レ
ールの制動機構断面図である。
【図8】同二段レールの制動機構断面図である。
【図9】制動機構の他例を示すスライドレール側面図で
ある。
【図10】制動機構の更に他例を示すスライドレール側
面図である。
【図11】制動機構の更に他例を示すスライドレール側
面図である。
【図12】ブレーキスプリングの他例を示す斜視図であ
る。
【図13】ブレーキスプリングの更に他例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1a 外部単位レール 1b 中間単位レール 1c 内部単位レール 2 底板部 3 滑りガイド部 6 入隅溝 7 ブレーキスプリング 8 U字形基部 9 弾性支片 10 制動バネ条片 11 制動部 12 ずれ止めを形成する突片 13 滑り係合子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の細長の単位レールから成る伸縮可
    能なスライドレールであって、各単位レールは底板部の
    長手方向両縁部から並行して折曲形成された互いに滑り
    嵌合する滑りガイド部を有し、該滑りガイド部の内側基
    部に長手に亘る入隅溝を有するスライドレールにおい
    て、金属条材を曲げ加工して略U字形の基部と該U字形
    の基部の少なくとも一方の弾性支片から延設された制動
    バネ条片を有するブレーキスプリングを形成し、該ブレ
    ーキスプリングを上記U字形基部の上記両弾性支片を以
    って上記両滑りガイド部の入隅溝に弾力嵌めし、該弾力
    嵌めにて上記制動バネ条片を単位レールの長手方向に配
    向し、該ブレーキスプリングを弾力嵌めせる単位レール
    と滑り嵌合せる他の単位レールに上記制動バネ条片を弾
    性に抗して変位させつつ滑り係合する係合子を設けたこ
    とを特徴とするスライドレール。
  2. 【請求項2】上記ブレーキスプリングを弾力嵌めせる単
    位レールの底板部に該ブレーキスプリングのU字形基部
    を係止するずれ止めを設けたことを特徴とする請求項1
    記載のスライドレール。
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