JP4915318B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、操作レバーを回動させることで嵌合が行われるレバー式コネクタに関する。
この種のコネクタとしては、例えば下記特許文献1に記載のレバー式コネクタが知られている。このコネクタはコネクタハウジングを有しその装着面にカム溝を有する操作レバーが装着された構成であり、相手側コネクタハウジングには、カムピンが突出して形成されている。このような構成によると、両コネクタハウジングを接近させてカムピンをカム溝に進入させ、操作レバーを装着面に沿って回動させることにより、カムピンがカム溝の側壁に係止してカム作用によって両コネクタハウジングを嵌合可能である。また、コネクタハウジングは、嵌合前には待機位置にある操作レバーの回動を規制するものの、嵌合開始時には回動が許容される、いわゆるセルフロックを備えている。
このようなセルフロックの具体的構成としては、操作レバーに回り止め突部を突出して形成し、前記装着面を凹設することによって回動規制面を形成し、回り止め突部を回動規制面に係止させることで待機位置にある操作レバーを保持する構成である。そして、両コネクタハウジングを接近させる際に、相手側コネクタハウジングに設けた解除部が回り止め突部を解除方向に変位させつつ回動規制面との係止を解除することで待機位置にある操作レバーの回動操作が許容される。
特許第3882137号公報
しかしながら、操作レバーは装着面に沿って回動可能であり、解除部によって回り止め突部の係止が解除されると、回り止め突部が装着面に乗り上げた状態となって弾性的に接触するため、回り止め突部と装着面との摩擦抵抗によって操作レバーの回動操作力が大きくなってしまう。また、操作レバーが嵌合位置にあるときに、回り止め突部を弾性的に変位させる部位が撓んだままの状態となり塑性変形してしまうと、セルフロックの機能を低下させるおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、操作レバーの回動操作力を軽減させ、セルフロックの機能を維持することを目的とする。
本発明は、相手側コネクタハウジングと嵌合可能なコネクタハウジングと、コネクタハウジングの装着面に装着されると共に待機位置と嵌合位置の間で装着面に沿って回動可能に設けられ、待機位置にあるときに相手側コネクタハウジングに設けられたカムピンを受け入れ可能なカム溝を有し、待機位置から嵌合位置への回動に伴ってカムピンとカム溝の側壁とが係止することで両コネクタハウジングを嵌合状態に至らしめる操作レバーと、操作レバーにおける装着面側を突出させて形成された回り止め突部と、装着面のうち待機位置にある操作レバーの回り止め突部と対応する位置を凹設することによって形成され、回り止め突部と係止することで待機位置にある操作レバーの回動を規制する回動規制面とを備え、操作レバーは、同操作レバーを回動可能に支持すると共に操作部の両側に対向配置された一対のアーム部を有し、回り止め突部は、両アーム部の対向面にそれぞれ配置され、両コネクタハウジングを接近させると、両アーム部が開き変形し、相手側コネクタハウジングに設けられた解除部が回動規制面と係止した回り止め突部を解除方向に弾性的に変位させ、回り止め突部と回動規制面との係止が解除されることにより、操作レバーの回動操作が許容さるレバー式コネクタであって、装着面のうち嵌合位置へ向かう操作レバーの回り止め突部の移動経路と対応する位置を凹設することによって形成され、弾性的に変位した回り止め突部を復帰させると共に装着面との干渉を回避して操作レバーの回動操作力を軽減させる逃がし凹部を備え、回り止め突部が逃がし凹部内に入り込むと、両アーム部が閉じた状態に復帰し、操作レバーを装着面に沿わせて嵌合位置へ回動させると、カムピンとカム溝の側壁とが係止することで両コネクタハウジングが嵌合状態に至る構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、嵌合前においては回り止め突部が回動規制面に係止することで待機位置にある操作レバーの回動を規制しているものの、両コネクタハウジングを接近させると、解除部が回動規制面と係止した回り止め突部を解除方向に弾性的に変位させることで操作レバーの回動が許容される。操作レバーを嵌合位置に向けて回動させると、弾性的に変位した回り止め突部が逃がし凹部において復帰すると共に装着面と干渉することが回避されることで、操作レバーの回動操作力が軽減され、回り止め突部が弾性的に変位した状態のまま放置されることが規制される。したがって、操作レバーを回動させて嵌合作業を行う際の作業性が向上すると共に、セルフロックの機能を維持することができる。
また、操作レバーを回動可能に支持する両アーム部が開き変形することで、回り止め突部と回動規制面との係止が解除される。したがって、回り止め突部を弾性的に変位させる部位をアーム部とは別に設ける必要がなく、全体構成を簡素化することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
操作レバーは、装着面から突出する回動軸によって回動可能に支持されており、逃がし凹部は、回動軸を中心とした円弧状をなす部分を有する構成としてもよい。
コネクタハウジングには、前方に向けて開口する形態をなし相手側コネクタハウジングを内部に嵌合可能な嵌合筒部が設けられ、その嵌合筒部の外面を装着面として操作レバーが装着され、嵌合筒部には、同嵌合筒部の前縁から後方に向けて切り欠くことにより回動に伴ってカムピンを後方へ移動可能とする切り欠きが設けられ、切り欠きの内壁を回動規制面とした構成としてもよい。
このような構成によると、回動に伴ってカムピンを後方へ移動可能とする切り欠きの内壁を利用して回り止め突部が係止する回動規制面とすることができる。したがって、切り欠きとは別に装着面を凹設することによって回動規制面を形成する必要がなく、全体構成を簡素化することができる。
本発明によれば、操作レバーの回動操作力を軽減させ、セルフロックの機能を維持することができる。
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図11の図面を参照しながら説明する。
本実施形態のレバー式コネクタは、互いに嵌合可能な雄コネクタ10と雌コネクタ30とを備え、図1及び図2に示すように、雌コネクタ30の装着面34に装着された操作レバー50を回動操作することで雌雄両コネクタ10,30を嵌合可能である。尚、以下の説明において前後方向とは雌雄両コネクタ10,30の嵌合方向を基準として嵌合面側を前方とする。
雄コネクタ10は合成樹脂製の雄コネクタハウジング(本発明の「相手側コネクタハウジング」の一例)11を有し、この雄コネクタハウジング11には、図5に示すように、前方に開口するフード部12が設けられている。フード部12は断面略方形の筒状に形成されている。フード部12の奥壁には、前後方向に貫通するキャビティ18が形成されており、このキャビティ18内部には、前方に向けて雄タブが突出された角筒部を有する雄端子金具(図示せず)を収容可能である。
雄端子金具は、上下2段に分かれて幅方向に等間隔で配置され、上段側に位置する図示2個の雄端子金具は、下段側に位置する図示3個の雄端子金具よりも大きめとされている。また、キャビティ18の内壁下面には、後方からキャビティ18内部に挿入された雄端子金具の角筒部に係止してこれを抜止状態に保持するランス16が設けられている。尚、フード部12の奥面には、ランス16の撓み空間内に進入してランス16の撓みを規制するフロントリテーナ(図示せず)が装着可能である。これにより、キャビティ18内部に収容された雄端子金具の角筒部に係止してランス16と共に二重で抜止状態に保持可能である。
雄コネクタハウジング11には、後述する2つのガイド凹部42,43に受け入れられることで雌コネクタ30との嵌合動作を案内する2つのガイド片14,15がそれぞれ前後方向に延びる形態で設けられている。第1ガイド片14は、フード部12の下部における両端部に一対配されている。両第1ガイド片14は断面略方形をなし、それぞれ幅方向外側に張り出し形成されている。第2ガイド片15は、フード部12の上部における幅方向一端側(図5において図示右側)に一つだけ配されている。第2ガイド片15は断面略方形をなし、上方に突出して形成されている。
フード部12の幅方向両側には、幅方向に突出する一対のカムピン13が形成されている。カムピン13は円柱状をなし、後述するカム溝53の側壁と係止してカム作用を発揮する。また、両カムピン13の根元部分から後方にかけては、図1及び図7に示すように、待機位置にて回り止めされた操作レバー50の回動操作を許容するための解除突部(本発明の「解除部」の一例)17がそれぞれ設けられている。両解除突部17は前後方向に延びる形態をなし、その前端部は、カムピン13の根元から斜め後上方に向けて幅広でかつ高さ方向に肉厚となる1/4円状になっており、図5に示すように、側方に臨んだ側面部17Aと、上方に臨んだ上面部17Bとを備えている。この上面部17Bは、解除突部17を後述する切り欠き44の内部に挿入する際の案内面となっており、側面部17Aについては後に詳述する。
雌コネクタ30は合成樹脂製の雌コネクタハウジング(本発明の「コネクタハウジング」の一例)31を有し、この雌コネクタハウジング31には、図8に示すように、略方形のブロック状をなす本体部32と、本体部32の外周を覆うようにして配された嵌合筒部33とが設けられている。嵌合筒部33は、図3に示すように、本体部32の後端部から径方向外側に立ち上がり、そこから前方に延びる形態をなしている。
嵌合筒部33の内周面と本体部32の外周面との間には、フード部12が嵌合可能である。さらに、嵌合筒部33の内周面には、第1ガイド片14を受け入れ可能な第1ガイド凹部42と、第2ガイド片15を受け入れ可能な第2ガイド凹部43とがそれぞれ前後方向に沿って凹設されている。尚、本体部32の外周面における後端には、本体部32の外周面とフード部12の内周面とに密着する防水用のゴムリング(図示せず)が嵌着可能である。
本体部32の内部には、前後方向に貫通するキャビティ35が形成されている。キャビティ35の内部には、撓み可能な弾性接触片が内部に設けられた角筒部を有する雌端子金具(図示せず)を収容可能である。キャビティ35は、雄端子金具の配置に対応して上下2段に形成されている。キャビティ35内部に挿入された雌端子金具の前止まりを行う前止まり壁には、図3に示すように、雄端子金具をキャビティ35内部に進入させる端子挿通孔36が上下2段に形成されている。
キャビティ35の内壁下面には、後方から挿入された雌端子金具をキャビティ35内部に抜止状態に保持するランス39が撓み可能に形成されている。尚、本体部32の前面には、ランス39の撓み空間内に進入してランス39の撓みを規制するフロントリテーナ(図示せず)が装着可能である。これにより、キャビティ35内部に収容された雌端子金具に係止してランス39と共に二重で抜止状態に保持可能である。
尚、雌端子金具の後部には、電線(図示せず)と共にゴム栓(図示せず)をかしめ付けるバレル部が設けられており、ゴム栓は、キャビティ35の後半部を構成するゴム栓収容部に収容されている。ゴム栓は、ゴム栓収容部の内周面と電線の外周面とに密着してキャビティ35内部に水が浸入することを規制している。
ところで、嵌合筒部33の両側面は、本発明でいうところの「装着面」の一例に相当し、以下の説明においては装着面34という。この装着面34には、図6に示すように、待機位置と嵌合位置との間で回動可能な操作レバー50が装着されている。操作レバー50は、図10に示すように、略門形をなし、操作部51と、操作部51の両側に対向状態で配された一対のアーム部52とから構成されている。アーム部52には、図11に示すように、回動孔57が設けられ、この回動孔57に対して両装着面34から突出する回動軸49が嵌り込んだ状態となることで、操作レバー50が回動可能に支持される。尚、操作レバー50が待機位置にあるときには、図6に示すように、装着面34とアーム部52の内面とはほぼ隙間なく近接して配置されている。
アーム部52の内面には、カム溝53が凹設されている。また、嵌合筒部33の幅方向両側には、嵌合筒部33の内部と外部を連通する切り欠き44が設けられている。この切り欠き44は、待機位置にある操作レバー50のカム溝53の入口と整合する位置に配されている。また、切り欠き44は、嵌合筒部33の前縁から後方に向けて切り欠かれており、フード部12が本体部32と嵌合筒部33との間に進入するに伴ってカムピン13を後方へ移動可能としてある。尚、解除突部17の高さ寸法は切り欠き44の高さ寸法とほぼ同じに設定されており、解除突部17が切り欠き44にほぼ適合して嵌り込むことでカムピン13を安定して切り欠き44の奥方へ進入させることが可能である。
また、アーム部52の内面(両アーム部52の対向面)においてカム溝53の入口付近には、操作レバー50を待機位置にて保持するための回り止め突部54が設けられている。回り止め突部54は、カム溝53の入口における上側の溝縁に沿うようにして形成され、全体としては奥行方向に細長く、かつ図6に示すように、内方に所定寸法(切り欠き44の幅寸法の半分弱)突出している。回り止め突部54の上面は、平らな係止面54Aとなっており、操作レバー50が待機位置にあるときに切り欠き44の内部に入り込み、係止面54Aが切り欠き44の内壁上面(本発明の「回動規制面」の一例)44Aに係止することで、操作レバー50が図1の時計回り方向へ回動することを規制可能である。
また、回り止め突部54における内方に突出した面は、ほぼ1/3長さの前端側が後方に向けて上り勾配とされ、解除突部17の側面部17Aに乗り上げ可能な乗り上げ面54Bとなっており、残りの2/3長さの後端側が、緩やかなテーパ状の逃がし面54Cとなっている。すなわち、解除突部17が回り止め突部54の内側に入り込み、回り止め突部54の乗り上げ面54Bが解除突部17の側面部17Aに摺接しつつ乗り上げることで、両アーム部52を幅方向両側(本発明の「解除方向」の一例)に開き変形させて回り止め突部54を切り欠き44の外部に押し出す。このようにして、回り止め突部54が切り欠き44の外部に押し出されると、回り止め突部54の係止面54Aと切り欠き44の内壁上面44Aとの係止状態が解除されることにより、待機位置にて回り止めされた操作レバー50の回動操作が許容される。
カムピン13は、カム溝53の入口における内壁下面に設けられた抜止突起58によってカム溝53の入口から外れてしまうことが規制されている。カムピン13をカム溝53の入口に進入させた後、待機位置にある操作レバー50を嵌合位置に向けて回動させると、カムピン13とカム溝53の側壁とが係止し、カム作用によってカムピン13がカム溝53に沿って奥方へと移動する。これにより、雌雄両コネクタ10,30が嵌合し、正規嵌合に至るとフード部12が本体部32と嵌合筒部33との間に嵌合する。これと並行して、雄端子金具の雄タブは、端子挿通孔36を通じてキャビティ35内部及び雌端子金具の角筒部の内部に進入し、角筒部の内部に撓み可能に形成された弾性接触片と弾性的に接触する。
雌コネクタハウジング31の上部後端には、嵌合位置にある操作レバー50を保持するための保持部45が後方に張り出し形成されている。保持部45の後端には、操作部51に撓み可能に設けられた撓み係止片55と係止する保持突部46が設けられている。撓み係止片55が保持突部46と係止した状態では、嵌合位置にある操作レバー50が待機位置へ回動することが規制される。撓み係止片55の突出端には解除操作部56が設けられている。この解除操作部56を指で摘んで撓み係止片55と保持突部46との係止状態を解除することで、嵌合位置にある操作レバー50を待機位置へ回動することが許容される。
さて、本実施形態における装着面34には、操作レバー50を回動操作する際の操作力を軽減するための逃がし凹部34Aが形成されている。逃がし凹部34Aは、図9に示すように、装着面34のうち嵌合位置へ向かう操作レバー50の回り止め突部54の移動経路と対応する位置を凹設することによって形成されている。この結果、逃がし凹部34Aと切り欠き44との間には、前後方向に延びる係止突縁34Bが形成され、この係止突縁34Bの下面は切り立った形状をなし、切り欠き44の内壁上面の一部を構成している。また、逃がし凹部34Aは、アーム部52の内面が回動することによって形成される回動面に対してほぼ平行をなしている。
一方、係止突縁34Bの上面はテーパ状に形成され、操作レバー50を図2の反時計回り方向に回動させたときに、回り止め突部54の逃がし面54Cが乗り上げ可能である。この後、両アーム部52を幅方向両側に開き変形させつつ回り止め突部54が係止突縁34Bを乗り越えることで、操作レバー50が待機位置に至ると共に、回り止め突部54の係止面54Aが係止突縁34Bの下面に係止することで待機位置にて操作レバー50の回動操作が規制される。
係止突縁34Bの上面後端は、切り欠き44の後端よりもやや前方に位置しており、係止突縁34Bの上面後端から斜め後上方にかけては、回動軸49を中心とした円弧状をなしている。このため、回り止め突部54が回動軸49を中心として回動軌跡を描きながら移動したときに、回り止め突部54と装着面34との干渉が規制される。また、回り止め突部54が装着面34より上方の曲面部(嵌合筒部34の外周面における側面と上面との間)に至ると、嵌合筒部33の外周面が回り止め突部54から遠ざかるため、回り止め突部54と嵌合筒部33との干渉が規制される。よって、操作レバー50の回動操作力を軽減することが可能になる。
本実施形態は以上の構成であって、続いてその作用を説明する。
まず、操作レバー50を図1に示す待機位置にセットすると、回り止め突部54の係止面54Aが係止突縁34Bの下面(切り欠き44の内壁上面)に係止することで、操作レバー50が待機位置に保持される。この状態から、雌雄両コネクタ10,30を嵌合させると、フード部12は本体部32と嵌合筒部33との間に進入し、カムピン13及び解除突部17は切り欠き44を通じてカム溝53の入口に進入する。このとき、解除突部17の側面部17Aが回り止め突部54の乗り上げ面54Bに摺接し、乗り上げ面54Bが側面部17Aに乗り上げた状態となって両アーム部52が幅方向両側に開き変形すると、係止面54Aと係止突縁34Bの下面との係止が解除され、待機位置にある操作レバー50の回動操作が許容される。
次に、操作レバー50を待機位置から嵌合位置へと回動させる。このとき、両アーム部52は開いた状態となっているので、回り止め突部54は係止突縁34Bを乗り越えて、逃がし凹部34A内に入り込むことで両アーム部52が閉じた状態に復帰する。このため、回り止め突部54と装着面34とが干渉することが回避され、操作レバー50の回動操作力が軽減される。そのまま操作レバー50を嵌合位置へ回動させると、カムピン13はカム作用によってカム溝53の奥方へ移動し、カムピン13が切り欠き44の後方へ相対的に移動することで、雌雄両コネクタ10,30の嵌合が進行する。このとき、各ガイド片14,15が各ガイド凹部42,43に受け入れられることで雌雄両コネクタ10,30の嵌合動作が案内される。
こうして、操作レバー50が図2に示す嵌合位置に回動されると、雌雄両コネクタ10,30が嵌合状態に至り、操作部51の撓み係止片55が保持部45の保持突部46に係止することで、操作レバー50が嵌合位置に保持される。さらに、雄端子金具の雄タブは雌端子金具の弾性接触片と弾性的に接触し、雌雄両端子金具に連なる電線同士が導通可能に接続される。
また、雌雄両コネクタ10,30を離脱させる際は、解除操作部56を指で摘んで撓み係止片55と保持突部46との係止状態を解除して、操作レバー50を嵌合位置から待機位置へと回動させる。すると、カムピン13とカム溝53のカム作用によってカムピン13がカム溝53の奥方から入口側へ移動し、雌雄両コネクタ10,30が互いに離間する方向に移動する。そして、回り止め突部54の逃がし面54Cが係止突縁34Bの上面に摺接しつつ両アーム部52が開いた状態となって、回り止め突部54が係止突縁54Bを乗り越えると、両アーム部52が復帰すると共に回り止め突部54の係止面54Aが係止突縁34Bの下面に係止して操作レバー50が待機位置に保持される。
以上のように本実施形態では、操作レバー50が装着される装着面34に逃がし凹部34Bを設けたから、操作レバー50を嵌合位置へ回動する際の操作力を軽減することができる。また、両アーム部52が幅方向両側に開き変形することで回り止め突部54の係止面54Aと切り欠き44の内壁上面との係止が解除されるから、アーム部52とは別に回り止め突部54を弾性的に変位させる部位を設けなくてもよい。同様に、回り止め突部54の係止面54Aが切り欠き44の内壁上面に係止するようにしたから、係止面54Aに対する係止部を別に設ける必要がない。よって、コネクタ全体の構成を複雑化しなくてもよい。さらに、操作レバー50が嵌合位置にあるときに両アーム部52が復帰して自然状態となるため、両アーム部52が撓んだ状態のまま塑性変形することを防ぐことができる。したがって、回り止め突部54によるセルフロックの機能を維持することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では装着面34のうち係止突縁34Bより上方の領域を薄肉化することにより逃がし凹部34Aを設けたものの、本発明によると、装着面34のうち回り止め突部54の移動経路に対応する位置のみを薄肉化することにより円弧状をなす逃がし凹部34Aを設けてもよい。
)本実施形態では切り欠き44の内壁上面44Aを回動規制面として回り止め突部54の係止面54Aと係止させる構成としているものの、本発明によると、切り欠き44とは別に嵌合筒部33に係止孔を設け、この係止孔の内周面を回動規制面として回り止め突部54の係止面54Aと係止させてもよい。
本実施形態における雌雄両コネクタの嵌合前の状態を示した側面図 その雌雄両コネクタの嵌合後の状態を示した側面図 その雌雄両コネクタの嵌合前の状態を側方から見た断面図 その雌雄両コネクタの嵌合後の状態を側方から見た断面図 その雄コネクタの正面図 その雌コネクタの正面図 その雄コネクタハウジングの平面図 その雌コネクタハウジングの正面図 その雌コネクタハウジングの側面図 その操作レバーの正面図 その操作レバーの内部構造を側方から見た断面図
符号の説明
10…雄コネクタ
11…雄コネクタハウジング(相手側コネクタハウジング)
13…カムピン
17…解除突部(解除部)
30…雌コネクタ
31…雌コネクタハウジング(コネクタハウジング)
33…嵌合筒部
34…装着面
34A…逃がし凹部
34B…係止突縁
44…切り欠き
50…操作レバー
52…アーム部
53…カム溝
54…回り止め突部
54A…係止面

Claims (3)

  1. 相手側コネクタハウジングと嵌合可能なコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングの装着面に装着されると共に待機位置と嵌合位置の間で前記装着面に沿って回動可能に設けられ、前記待機位置にあるときに前記相手側コネクタハウジングに設けられたカムピンを受け入れ可能なカム溝を有し、前記待機位置から前記嵌合位置への回動に伴って前記カムピンと前記カム溝の側壁とが係止することで前記両コネクタハウジングを嵌合状態に至らしめる操作レバーと、
    前記操作レバーにおける前記装着面側を突出させて形成された回り止め突部と、
    前記装着面のうち前記待機位置にある前記操作レバーの前記回り止め突部と対応する位置を凹設することによって形成され、前記回り止め突部と係止することで前記待機位置にある前記操作レバーの回動を規制する回動規制面とを備え、
    前記操作レバーは、同操作レバーを回動可能に支持すると共に操作部の両側に対向配置された一対のアーム部を有し、前記回り止め突部は、前記両アーム部の対向面にそれぞれ配置され、
    前記両コネクタハウジングを接近させると、前記両アーム部が開き変形し、前記相手側コネクタハウジングに設けられた解除部が前記回動規制面と係止した前記回り止め突部を解除方向に弾性的に変位させ、前記回り止め突部と前記回動規制面との係止が解除されることにより、前記操作レバーの回動操作が許容さるレバー式コネクタであって、
    前記装着面のうち前記嵌合位置へ向かう前記操作レバーの前記回り止め突部の移動経路と対応する位置を凹設することによって形成され、弾性的に変位した前記回り止め突部を復帰させると共に前記装着面との干渉を回避して前記操作レバーの回動操作力を軽減させる逃がし凹部を備え
    前記回り止め突部が前記逃がし凹部内に入り込むと、前記両アーム部が閉じた状態に復帰し、前記操作レバーを前記装着面に沿わせて前記嵌合位置へ回動させると、前記カムピンと前記カム溝の側壁とが係止することで前記両コネクタハウジングが嵌合状態に至るレバー式コネクタ。
  2. 前記操作レバーは、前記装着面から突出する回動軸によって回動可能に支持されており、前記逃がし凹部は、前記回動軸を中心とした円弧状をなす部分を有する請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記コネクタハウジングには、前方に向けて開口する形態をなし前記相手側コネクタハウジングを内部に嵌合可能な嵌合筒部が設けられ、その嵌合筒部の外面を前記装着面として前記操作レバーが装着され、前記嵌合筒部には、同嵌合筒部の前縁から後方に向けて切り欠くことにより前記回動に伴って前記カムピンを後方へ移動可能とする切り欠きが設けられ、前記切り欠きの内壁を前記回動規制面とした請求項1又は請求項2に記載のレバー式コネクタ。
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