JP4915265B2 - 現金処理機 - Google Patents

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Description

本発明は、金融機関の営業店等の店舗に設置され、現金の出納処理を行う現金処理機に関する。
従来の現金処理機は、金融機関の担当者の操作を受け付けて渉外業務に必要なつり銭の交付等の出金処理、および商品代金、預金や保険金の受領等の渉外業務を終了した担当者の操作により交付されたつり銭の返納や受領金の収納等の入金処理を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−139545号公報(段落「0016」〜段落「0025」、図2)
近年、品物を配達する際に渉外業務を行う担当者(以下、「外務員」という。)が差出人に代わってその品物の代金を受領人から預かり、その代金を差出人へ送金する代引きサービスが行われるようになっている。
しかしながら、上述した従来の技術において、入金処理は外務員が顧客から預かった商品代金、預金や保険金等の売上金を入金するようにしているため、代引きサービスで顧客から預かった品物の代金(以下、「代引き金」という。)は売上金として入金することができず、係員は外務員が持ち帰った現金の中から売上金と代引き金とを分ける作業が必要になり、その係員に作業の負担がかかるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、係員の操作を操作表示部で受け付け、つり銭庫から繰出された現金を鑑別部で計数し、つり銭として出金する処理および現金投入口に投入された現金を繰出して鑑別部で計数し、つり銭と売上金を分けてつり銭はつり銭庫に売上金は売上庫に収納する処理を行う現金入出金部を備えた現金処理機において、顧客から預かった代引き金を、売上金とともに売上庫に収納させる売上金処理手段と、前記売上金処理手段が売上庫に収納させた代引き金の金額の入力操作を操作表示部で受け付け、入力された代引き金の金額の現金を一時的につり銭庫から出金させ、売上庫から取り出された代引き金の金額に相当する現金の投入を受付け、その現金をつり銭庫に収納する代引き金処理手段とを設けたことを特徴とする。
このようにした本発明は、外務員が持ち帰った現金の中から売上金と代引き金とを分ける作業が不要になり、係員の作業負担を軽減することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による現金処理機の実施例を説明する。
図1は実施例における現金処理機の構成を示すブロック図である。
図1において、1は現金処理機であり、銀行や郵便局等の金融機関の営業店等に設置され、金融機関の係員(外務員等)の操作により、係員につり銭を配布するためのつり銭交付処理、係員が顧客から受領した商品代金、預金、保険金、代引き金等の受入金の収納ならびにつり銭を返納する受入金・つり銭返納処理、代引き金を一時的に出金する代引回収処理、およびその代引き金を機内に戻す代引戻し処理等を行うためのものである。
この現金処理機1は通信回線2を介してパーソナルコンピュータ等の他の装置と通信可能に接続されている。
11は操作表示部であり、液晶ディスプレイ等の表示画面とその表示画面上に配置されたタッチパネル等で構成され、係員が行う業務選択画面や各種情報の入力を行う入力画面や計数した現金の金額等を表示し、また係員の操作を受け付けるものである。
12は入力部であり、通常のキーボードや操作の終了を指示する「完了」キー等のキーで構成された係員の操作を受け付けるものである。
13は現金入出金部であり、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨、ならびに1円硬貨の入金処理および出金処理を行う硬貨入出金部、1万円紙幣、5000円紙幣、2000円紙幣、ならびに1000円紙幣の入金処理および出金処理を行う紙幣入出金部、キャッシュコーナ等に設置される現金自動預払機に装着可能な補充回収カセットに現金の補充および補充回収カセットに収納された現金の回収を行う補充回収部、所定の枚数の紙幣を金種毎に束ねて紙帯等で施封した小束として収納するとともにその小束を払い出す小束支払部、および所定の枚数の硬貨を金種毎に積み重ねて棒状にまとめた棒金を収納するとともにその棒金を払い出す棒金支払部等で構成されたものである。
紙幣入出金部および硬貨入出金部は、それぞれつり銭を収納するためのつり銭庫131、受入金を収納するための売上庫132を備え、係員に交付されるつり銭はつり銭庫131から出金処理され、また渉外業務から戻った係員が所持する受入金はつり銭と売上金を分けてつり銭はつり銭庫131に売上金は売上庫132へ入金処理されるものとする。このときつり銭と売上金の振り分けは、出金処理時に係員に交付した金額を係員毎に記憶しておき、入金処理時には当該係員への出金金額を取得して、出金金額相当分をつり銭として扱い、残りを売上金として扱うものとする。
ここで、出金処理とは係員の操作により予め決められた枚数の紙幣および硬貨をそれぞれ紙幣入出金部および硬貨入出金部のつり銭庫131から繰り出して鑑別部で計数し紙幣入出金口および硬貨入出金口に搬送して係員につり銭として払い出すことである。また、入金処理とは係員により紙幣入出金口に投入された紙幣(受入金)を紙幣入出金部の鑑別部で計数してつり銭庫131または売上庫132に収納し、硬貨入出金口に投入された硬貨(受入金)を硬貨入出金部の鑑別部で計数してつり銭庫131または売上庫132に収納することである。
なお、この現金入出金部13は、補充回収部、小束支払部、および/または棒金支払部を備えない構成としてもよい。
14はカードリーダ部であり、カード読取り機構を備えたものである。このカードリーダ部14は、係員の操作により係員カードの磁気ストライプやICチップ等に記録された情報を読取る。
なお、このカードリーダ部14は、操作者の本人確認をするための機構であり、バーコード読取り機構を備えたバーコードリーダ装置や生体認証を行う生体認証装置を備えた機構としてもよい。
15はレシートプリンタ部であり、レシート(明細票)に文字等を印刷する印刷機構を備えたものである。このレシートプリンタ部15は現金処理機1で行ったつり銭交付、受入金・つり銭返納、代引回収、代引戻し等の処理の結果をレシートに印刷する。
16は記憶部であり、半導体メモリや磁気ディスク等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部16には自動取引装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)、操作表示部11に表示する画面データ、およびつり銭交付金額、つり銭返納金額、受入れ金額、ならびに回収済み代引き金額等のカウンタ等を記憶する。
17は制御部であり、CPU(Central Processing Unit)等の演算手段、ならびに制御手段、および処理手段等で構成されたものである。この制御部17は、係員の操作を受け付けて、係員につり銭を配布するためのつり銭交付処理、係員が顧客から受領した受入金の収納および配布されたつり銭の返納する受入金・つり銭返納処理を行う売上金処理手段171、および代引回収処理、代引戻し処理を行う代引き金処理手段172等を備えている。
ここで、受入金とは、外務員が顧客から預かった商品代金、預金や保険金等の売上金および顧客から預かった代引き金をいう。
また、制御部17は操作表示部11、入力部12、現金入出金部13、カードリーダ部14、レシートプリンタ部15、記憶部16、および図示しない通信部を含めて現金処理機1全体の動作を記憶部16に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御する。
なお、通信部は通信回線2を介して接続された他の装置と相互にする通信を制御する手段であって、任意の情報を送信および受信することができるものである。
このように現金処理機1は操作表示部11、入力部12、現金入出金部13、カードリーダ部14、レシートプリンタ部15、記憶部16、および制御部17等で構成されたものである。
上述した構成の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
まず、所定金額のつり銭の交付を受けて渉外先から戻った係員の操作により現金処理機1で行われる受入金・つり銭返納処理を説明する。
図2は実施例における受入金・つり銭返納処理を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
現金処理機1の制御部17の指示により、操作表示部11は「係員カードを読取らせてください」等の文言で構成され、係員の操作を待機する待機画面を表示するとともに、カードリーダ部14は係員カードの読み取りを待機しているものとする。
S1a:係員の操作を受け付けて係員カードの磁気ストライプ等をカードリーダ部14が読取り係員の認証を行うと制御部17は読取った係員を識別するための係員識別情報を記憶部16に記憶させるとともに制御部17の指示により操作表示部11は各業務を選択することができるメインメニュー画面を表示する。このメインメニュー画面は係員が顧客等から受領した受入金(代引き金を含む)を収納、および係員毎に交付されたつり銭の返納を行う「受入金・つり銭返納」ボタン、代引き金をつり銭庫131から一時的に出金する「代引回収」ボタン、出金した代引き金をつり銭庫131へ戻す「代引戻し」ボタン等で構成されるものである。
S2a:係員は顧客等から受領した受入金を収納、および係員毎に交付されたつり銭の返納を行うため、「受入金・つり銭返納」ボタンを押下(選択)するものとする。
S3a:「受入金・つり銭返納」ボタンの押下を操作表示部11が受け付けると制御部17の売上金処理手段171の指示により、現金入出金部13は紙幣入出金口および硬貨入出金口に現金が投入されることを待機する。
係員の操作により紙幣入出金口および硬貨入出金口に現金が投入されたことを検知した現金入出金部13は、その現金を計数する計数処理を行う。
S4a:計数処理が終了すると制御部17の売上金処理手段171の指示により操作表示部11は受入金・つり銭返納画面を表示する。この受入金・つり銭返納画面は、交付されたつり銭のうち返納する金額を示す「つり銭返納額」、顧客から受領した受入金の金額を示す「受入金額」、現金入出金部13で計数された金額を示す「現金(機械)」、係員の手作業により計数された金額を示す「現金(手扱)」、その「現金(機械)」と「現金(手扱)」の合計金額を示す「内訳計」、「つり銭返納額」と「受入金額」の合計金額を示す「合計金額」、および処理を次に進めるための「確認」ボタン等で構成されるものである。
例えば、係員へのつり銭交付金額が10、010円である場合、20、010円の現金が計数処理されると「つり銭返納額」にはつり銭交付金額と同額である10、010円、「受入金額」にはつり銭交付金額を超えた金額、すなわち入金処理された現金の金額からつり銭返納額を減算した10、000円、「合計金額」には20、010円が表示される。また、「現金(機械)」には現金入出金部13で計数された金額である20、010円が表示される。
「確認」ボタンの押下を操作表示部11が受け付けると制御部17の売上金処理手段171の指示により、つり銭と売上金を分けてつり銭はつり銭庫131に受入金は売上庫132に収納する入金処理を行う。
なお、「現金(手扱)」は現金入出金部13の入金処理で金種を鑑別することができなかった現金等を係員の手作業により計数した金額を表示するものとする。係員が手作業により現金を計数した場合、計数した金種の現金の枚数を入力するとともに、その計数した現金は係員の操作により現金入出金部13の金庫や図示しない収納庫に投入されるものとする。
S5a:また、制御部17の売上金処理手段171は記憶部16に記憶されたカウンタの「つり銭返納額」、「受入金額」等の登算処理を行う。
S6a:カウンタの登算処理を行うと制御部17の売上金処理手段171は受入金・つり銭返納処理の内容をレシートに印刷する指示をレシートプリンタ部15へ通知する。通知を受けたレシートプリンタ部15は受入金・つり銭返納処理の内容をレシートに印刷する。
このレシートには、例えば日付、現金処理機1を操作した係員のID番号、氏名、収納内訳、収納合計、つり銭返納額、受入金額等を印刷するものとする。
S7a:係員は印刷されたレシートを受取り、受入金・つり銭返納処理を終了する。
このようにして現金処理機1は係員の操作により代引き金を含む受入金を収納するとともにつり銭の返納を行う。したがって、代引き金が存在する場合、この時点では本来売上金に含まれない代引き金が売上庫132に収納される。
次に、受入金に代引き金が含まれていた場合、その代引き金を係員の操作により出金する代引回収処理を説明する。
図3は実施例における代引回収処理を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
現金処理機1の制御部17の指示により、操作表示部11は「係員カードを読取らせてください」等の文言で構成され、係員の操作を待機する待機画面を表示するとともに、カードリーダ部14は係員カードの読み取りを待機しているものとする。
S1b:係員の操作を受け付けて係員カードの磁気ストライプ等をカードリーダ部14が読取り係員の認証を行うと制御部17は読取った係員を識別するための係員識別情報を記憶部16に記憶させるとともに制御部17の指示により操作表示部11は各業務を選択することができるメインメニュー画面を表示する。このメインメニュー画面は係員が顧客等から受領した受入金(代引き金を含む)を収納、および係員毎に交付されたつり銭の返納を行う「受入金・つり銭返納」ボタン、代引き金をつり銭庫131から一時的に出金する「代引回収」ボタン、出金した代引き金をつり銭庫131へ戻す「代引戻し」ボタン等で構成されるものである。
S2b:係員は代引き金を一時的に出金するため、「代引回収」ボタンを押下(選択)するものとする。
S3b:「代引回収」ボタンの押下を操作表示部11が受け付けると制御部17の代引き金処理手段172の指示により操作表示部11は代引き回収金額入力画面を表示する。
この代引き回収金額入力画面は、「代引き回収の金額を入力してください」等の文言、既に代引回収処理が行われその代引き金が現金処理機1に戻されていない金額である回収済みの金額を表示する領域、および金額を入力するための数字ボタン等で構成されたものである。
係員は数字ボタンを押下して出金する代引き金額を入力するものとする。
S4b:代引き金額の入力を操作表示部11が受け付けると制御部17の代引き金処理手段172の指示により現金入出金部13は、入力された代引き金額に相当する現金をつり銭庫131から出金する出金処理を行う。
S5b:出金処理が終了すると制御部17の代引き金処理手段172の指示により「紙幣および硬貨を受け取りください」等の文言で構成された現金受け取り誘導画面を表示し、係員は出金された現金を受け取る。
S6b:また、制御部17の代引き金処理手段172は記憶部16に記憶された「回収済み代引き金額」カウンタに出金した代引き金額を加算するカウンタ登算処理を行う。
S7b:カウンタ登算処理を行うと制御部17の代引き金処理手段172は代引回収処理の内容をレシートに印刷する指示をレシートプリンタ部15へ通知する。通知を受けたレシートプリンタ部15は代引回収処理の内容をレシートに印刷する。
このレシートには、例えば日付、現金処理機1を操作した係員のID番号、氏名、代引き金額等を印刷するものとする。
S8b:係員は印刷されたレシートを受取り、代引回収処理を終了する。
このようにして現金処理機1は係員の操作により代引き金に相当する現金を出金不可能な売上庫132からでなく、出金可能なつり銭庫131から一時的に出金する。したがって、係員は出金した現金を代引き金として物品の差出人へ送金することができるようになる。
次に、代引回収処理で一時的に出金した代引き金を係員の操作によりつり銭庫へ戻す代引戻し処理を説明する。
図4は実施例における代引戻し処理を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
現金処理機1の制御部17の指示により、操作表示部11は「係員カードを読取らせてください」等の文言で構成され、係員の操作を待機する待機画面を表示するとともに、カードリーダ部14は係員カードの読み取りを待機しているものとする。
S1c:係員の操作を受け付けて係員カードの磁気ストライプ等をカードリーダ部14が読取り係員の認証を行うと制御部17は読取った係員を識別するための係員識別情報を記憶部16に記憶させるとともに制御部17の指示により操作表示部11は各業務を選択することができるメインメニュー画面を表示する。このメインメニュー画面は係員が顧客等から受領した受入金(代引き金を含む)を収納、および係員毎に交付されたつり銭の返納を行う「受入金・つり銭返納」ボタン、代引き金をつり銭庫131から一時的に出金する「代引回収」ボタン、出金した代引き金をつり銭庫131へ戻す「代引戻し」ボタン等で構成されるものである。
S2c:係員は代引き金をつり銭庫131へ戻すため「代引戻し」ボタンを押下(選択)するものとする。
S3c:「代引戻し」ボタンの押下を操作表示部11が受け付けると制御部17の代引き金処理手段172の指示により操作表示部11は代引き回収済金額画面を表示する。
この代引き回収済金額画面は、「代引き回収済みの金額があります」等の文言、既に代引回収処理が行われた金額の合計である「代引回収済みの金額」を表示する領域、その代引回収済みの金額のうちつり銭庫131に戻されていないため売上庫132から戻す必要がある「受入金から戻す金額」を表示する領域、および処理を次に進めるための「確認」ボタン等で構成されたものである。
係員は「代引回収済みの金額」、「受入金から戻す金額」を確認して「確認」ボタンを押下するものとする。
S4c:係員は売上庫132を現金処理機1の現金入出金部13から外す。
S5c:係員は外した売上庫132から「受入金から戻す金額」に相当する現金を手作業で取り出す。
S6c:係員は売上庫132を現金処理機1の現金入出金部13へ装着する。なお、このとき装着する売上庫132を現金が装填されていない新たな売上庫132を装着するようにし、S4cで外した売上庫132を回収して締め上げ処理行うようにしてもよい。
S7c:売上庫132を現金処理機1の現金入出金部13へ装着すると制御部17の代引き金処理手段172の指示により、現金入出金部13は紙幣入出金口および硬貨入出金口に現金が投入されることを待機する。
このとき、制御部17の指示により操作表示部11は「紙幣および硬貨を入金してください」等の文言を表示し、現金の投入を誘導する。
係員の操作により紙幣入出金口および硬貨入出金口に現金が投入されたことを検知した現金入出金部13は、その現金を計数する。
S8c:現金を計数すると制御部17の指示により操作表示部11は計数した金額を表示するとともに処理を次に進めるための「確認」ボタンを表示する。
計数した金額を確認した係員は「確認」ボタンを押下するものとする。
「確認」ボタンを押下受け付けると計数した現金をつり銭庫131に収納する入金処理を行う。
S9c:入金処理が終了すると制御部17の代引き金処理手段172は記憶部16に記憶された「回収済み代引き金額」カウンタから入金され現金の金額を減算するカウンタ登算処理を行う。
S10c:カウンタ登算処理を行うと制御部17の代引き金処理手段172は代引戻し処理の内容をレシートに印刷する指示をレシートプリンタ部15へ通知する。通知を受けたレシートプリンタ部15は代引戻し処理の内容をレシートに印刷する。
このレシートには、例えば日付、現金処理機1を操作した係員のID番号、氏名、代引き戻し金額等を印刷するものとする。
S11c:係員は印刷されたレシートを受取り、代引戻し処理を終了する。
このようにして代引回収処理で一時的につり銭庫131から出金した代引き金額に相当する現金を係員の操作により売上庫132から取り出し、その現金をつり銭庫131へ収納させて一時的に出金した代引き金額に相当する現金を戻すようにする。
なお、本実施例では、代引戻し処理を独立した処理として説明したが、締め上げ時に行う売上金回収処理の中で「回収済み代引き金額」カウンタが「0」でないときに行うようにしてもよい。
また、つり銭と売上金の振分は、入金処理時に売上金を手入力させ、入力した金額分を売上金として扱い、残りをつり銭返却分とするようにすることもできる。
さらに、本実施例では、受入金・つり銭返納処理、代引回収処理、代引戻し処理について係員が行うと説明したが、これらは例えば、外務員や売上管理者や機器つり銭管理者等、別々の係員が行うようにしてもよい。その際、本人認証後のメインメニューはその係員毎に表示内容を変えるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例では、外務員は持ち帰った売上金と代引き金を受入金として売上庫に収納させて代引き金額に相当する現金をつり銭庫から一時的に出金させ、その後代引き金額に相当する現金をつり銭庫に収納するようにしたことにより、売上金と代引き金とを分けることなく、現金処理機で処理することができるという効果が得られる。
実施例における現金処理機の構成を示すブロック図 実施例における受入金・つり銭返納処理を示すフローチャート 実施例における代引回収処理を示すフローチャート 実施例における代引戻処理を示すフローチャート
符号の説明
1 現金処理機
2 通信回線
11 操作表示部
12 入力部
13 現金入出金部
14 カードリーダ部
15 レシートプリンタ部
16 記憶部
17 制御部

Claims (1)

  1. 係員の操作を操作表示部で受け付け、つり銭庫から繰出された現金を鑑別部で計数し、つり銭として出金する処理および現金投入口に投入された現金を繰出して鑑別部で計数し、つり銭と売上金を分けてつり銭はつり銭庫に売上金は売上庫に収納する処理を行う現金入出金部を備えた現金処理機において、
    顧客から預かった代引き金を、売上金とともに売上庫に収納させる売上金処理手段と、
    前記売上金処理手段が売上庫に収納させた代引き金の金額の入力操作を操作表示部で受け付け、入力された代引き金の金額の現金を一時的につり銭庫から出金させ、売上庫から取り出された代引き金の金額に相当する現金の投入を受付け、その現金をつり銭庫に収納する代引き金処理手段とを設けたことを特徴とする現金処理機。
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