JP4952104B2 - 現金処理機 - Google Patents
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本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
図1において、1は現金処理機であり、銀行や郵便局等の金融機関の営業店等に設置され、金融機関の出納担当者や出納責任者等の操作により、出納担当者につり銭を配布するためのつり銭の準備、およびつり銭交付、出納担当者が顧客から受領した受入金の収納、ならびに配布されたつり銭の返納する受入金・つり銭返納の処理等を行うものである。
11は操作表示部であり、液晶ディスプレイ等の表示画面とその表示画面上に配置されたタッチパネル等で構成され、営業店の係員が行なう業務選択画面や各種情報の入力を行う入力画面や計数した現金の金額等を表示し、また係員の操作を受け付けるものである。
13は現金入出金部であり、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨、ならびに1円硬貨の入金処理および出金処理を行う硬貨入出金部、1万円紙幣、5000円紙幣、2000円紙幣、ならびに1000円紙幣の入金処理および出金処理を行う紙幣入出金部、キャッシュコーナ等に設置される現金自動預払機に装着可能な補充回収カセットに現金の補充および補充回収カセットに収納された現金の回収を行う補充回収部、所定の枚数の紙幣を金種毎に束ねて紙帯等で施封した小束として収納するとともにその小束を払い出す小束支払部、および所定の枚数の硬貨を金種毎に積み重ねて棒状にまとめた棒金を収納するとともにその棒金を払い出す棒金支払部等で構成されたものである。
14はカードリーダ部であり、カード読取り機構を備えたものである。このカードリーダ部14は、係員の操作により係員カード141やとりまとめカード142等のカードの磁気ストライプやICチップ等に記録された情報を読取る。
係員カード141はそれぞれの係員が所持するものであり、とりまとめカード142は代表係員が所持するものである。
また、本実施例では係員カード141、およびとりまとめカード142の2枚のカードを使用したものとして説明するが、とりまとめカード142は、係員カード141に記録される情報も含ませて1枚のカードとするようにしてもよい。
16は記憶部であり、半導体メモリや磁気ディスク等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部16には自動取引装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)、操作表示部11に表示する画面データ、およびつり銭交付金額、つり銭返納金額、および受入れ金額等のカウンタ等を記憶する。
なお、通信部は通信回線2を介して接続された他の装置と相互にする通信を制御する手段であって、任意の情報を送信および受信することができるものである。
次に、記憶部16に記憶されるカウンタを図2の実施例におけるカウンタの説明図に基づいて説明する。
22はつり銭交付金額であり、係員識別情報21で識別される係員に現金処理機1が交付したつり銭の金額を記憶するものである。
24は受入金額であり、係員識別情報21で識別される係員が顧客から受領した貯金や保険金等の現金を現金処理機1が受入れた金額を記憶するものである。
このようにカウンタ20は係員識別情報21、つり銭交付金額22、つり銭返納金額23、および受入金額24で構成され、係員識別情報21に関連付けてつり銭交付金額22、つり銭返納金額23、および受入金額24が記憶部16に記憶されるものである。
上述した構成の作用について説明する。
図3は実施例におけるつり銭準備処理を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
S1a:係員の操作を受け付けて係員カード141の磁気ストライプ等をカードリーダ部14が読取り係員の認証を行うと制御部17のつり銭処理手段171の指示により操作表示部11は各業務を選択することができるメインメニュー画面を表示する。このメインメニュー画面は複数の係員をまとめてつり銭の準備業務やつり銭交付業務等の処理を行うとりまとめ業務を選択することができる「とりまとめメニュー」ボタン等で構成されるものである。
S3a:「とりまとめメニュー」ボタンの押下を操作表示部11で受け付けると制御部17のつり銭処理手段171の指示により、操作表示部11は「とりまとめカードを読取らせてください」等の文言で構成された待機画面を表示するとともに、カードリーダ部14はとりまとめカード142の読み取りを待機する。
S5a:「つり銭準備」ボタン51の押下を操作表示部11で受け付けると制御部17のつり銭処理手段171の指示により操作表示部11は図7に示す出金方法選択画面70を表示する。この出金方法選択画面70は係員に交付するつり銭を一括して出金処理することを選択する「一括支払」ボタン71、係員に交付するつり銭を係員毎に分割して出金処理することを選択する「分割支払」ボタン72、およびつり銭を交付する係員の人数を入力する領域73、係員毎に交付するつり銭の金額である「パターン金額」、交付するすべてのつり銭の金額である「合計金額」等で構成されたものである。
なお、本実施例では「つり銭準備」ボタンの押下を操作表示部11で受け付けると制御部17のつり銭処理手段171の指示により操作表示部11は出金方法選択画面を表示するようにして説明したが、S1aにおいて読取る係員カード141にいずれの部署にも所属しない代表係員であることが記録されている場合、図6に示す所属選択画面を表示するようにしてつり銭を交付する部署を選択させるものとする。
係員の人数の入力を受け付けると制御部17のつり銭処理手段171の指示により、操作表示部11は「合計金額」を表示するとともに入力部12は完了キーの押下を待機する。ここで、例えば「パターン金額 10、010」である場合、係員の人数を「6」と入力すると操作表示部11は合計金額を「60、060」として表示する。
つり銭処理手段171はS5aにおいて記憶部16に記憶させた出金方法を読み出し、その出金方法にしたがった出金処理、すなわち一括支払、または分割支払を行う指示を現金入出金部13へ通知する。例えば合計金額が60、060であるとき現金入出金部13が一括支払を行う指示を受けた場合、1万円券6枚、および1円硬貨60枚を一括して出金するものとし、分割支払を行う指示を受けた場合、1万円券1枚、および1円硬貨10枚を出金する動作を6回繰り返すものとする。
このレシートには、例えば図8に示すように日付、現金処理機1を操作した代表係員の氏名、1人当たりの支払い内訳、内訳合計、支払合計、対象人数、つり銭準備額、つり銭準備残高等を印刷するものとする。
次に、係員の操作により現金処理機1で行われるつり銭交付処理を説明する。
図4は実施例におけるつり銭交付処理を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
係員の操作を受け付けて係員カード141の磁気ストライプ等をカードリーダ部14が読取り係員の認証を行うと制御部17のつり銭処理手段171の指示により操作表示部11は各業務を選択することができるメインメニュー画面を表示する。このメインメニュー画面は複数の係員をまとめてつり銭の準備業務やつり銭交付業務等の処理を行うとりまとめ業務を選択することができる「とりまとめメニュー」ボタン等で構成されるものである。
S1b:「とりまとめメニュー」ボタンの押下を操作表示部11で受け付けると制御部17のつり銭処理手段171の指示により、操作表示部11は「とりまとめカードを読取らせてください」等の文言で構成された待機画面を表示するとともに、カードリーダ部14はとりまとめカード142の読み取りを待機する。
S3b:「つり銭交付」ボタン52の押下を操作表示部11で受け付けると制御部17のつり銭処理手段171の指示により操作表示部11は図10に示すつり銭交付画面100を表示する。このつり銭交付画面100はつり銭を交付する係員を指定する「オペレータ指定」ボタン101、つり銭準備処理でつり銭を出金処理した金額を示すつり銭準備額、既に係員に交付したつり銭の金額を示すつり銭交付額、および出金処理されたつり銭のうち未だ係員に交付されていない金額を示すつり銭準備残高等で構成されたものである。
代表係員の操作により銭交付画面100の「オペレータ指定」ボタン101の押下を操作表示部11が受け付けると制御部17のつり銭処理手段171の指示により操作表示部11は係員の氏名、およびその係員を選択することができる選択ボタン等で構成された係員選択画面を表示し、代表係員の操作によるその選択ボタンの押下を受け付ける。
S4b:完了キーの押下を検知すると制御部17のつり銭処理手段171は記憶部16に記憶されたカウンタ20の登算処理を行う。
このレシートには、例えば図11に示すように日付、現金処理機1を操作した代表係員の氏名、つり銭を受領する係員の氏名、係員毎に交付するつり銭の金額であるつり銭交付金額、交付人数、交付するつり銭の合計額であるつり銭交付額、未交付のつり銭の合計額であるつり銭準備残高等を印刷するものとする。
上述したように現金処理機1でつり銭準備処理、およびつり銭交付処理を行い係員へのつり銭の交付を終了する。
次に、渉外先から戻った係員の操作により現金処理機1で行われる受入金・つり銭返納処理を説明する。
現金処理機1の制御部17のつり銭処理手段171の指示により、操作表示部11は「係員カードを読取らせてください」等の文言で構成され、係員の操作を待機する待機画面を表示するとともに、カードリーダ部14は係員カード141の読み取りを待機しているものとする。
S3c:「受入金・つり銭返納」ボタンの押下を操作表示部11が受け付けると制御部17のつり銭処理手段171の指示により、現金入出金部13は紙幣入出金口および硬貨入出金口に現金が投入されることを待機する。
S4c:入金処理が終了すると制御部17のつり銭処理手段171の指示により操作表示部11は図13に示す受入金・つり銭返納画面130を表示する。この受入金・つり銭返納画面130は交付されたつり銭のうち返納する金額を示す「つり銭返納額」、顧客から受領した受入金の金額を示す「受入金額」、現金入出金部13で計数された金額を示す「現金(機械)」、係員の手作業により計数された金額を示す「現金(手扱)」、その「現金(機械)」と「現金(手扱)」の合計金額を示す「内訳計」、「つり銭返納額」と「受入金額」の合計金額を示す「合計金額」等で構成されるものである。
このカウンタ20の登算処理は、S1cにおいて記憶部16に記憶された係員識別情報に基づいてカウンタ20の係員識別情報21を検索し、抽出された係員識別情報21に関連付けられたつり銭返納金額23にS4cで算出した「つり銭返納額」を記憶させる処理、および受入金額24にS4cで算出した「受入金額」を記憶させる処理である。
このレシートには、例えば図15に示すように日付、現金処理機1を操作した係員の氏名、収納内訳、収納合計、つり銭返納額、受入金額等を印刷するものとする。
なお、本実施例では係員が操作して行う受入金・つり銭返納処理を説明したが、代表係員の操作により受入金・つり銭返納処理を行うようにしてもよい。この場合、代表係員の操作により受入金、およびつり銭返納の金額を入力するものとする。
以上説明したように、本実施例では、それぞれの係員に交付するつり銭をとりまとめて処理するようにしたことにより、それぞれの係員は現金処理機を操作してつり銭の交付処理を行う必要がなくなり、また受入金とつり銭の返納をまとめて処理するようにしたことにより、係員が交付を受けたつり銭と受入金とを仕分けて入金処理する必要がなくなり、係員の作業負担を軽減することができるとともに現金の違算を防止することができるという効果が得られる。
2 通信回線
11 操作表示部
12 入力部
13 現金入出金部
14 カードリーダ部
141 オペレータカード
142 とりまとめカード
15 レシートプリンタ部
16 記憶部
17 制御部
171 つり銭処理手段
Claims (4)
- カードに記録された係員を識別する係員識別情報をカードリーダ部で読取り、認証された係員の操作を許可して現金の入金処理および出金処理を行う現金処理機において、
複数の係員を代表して操作する権限を有することを示す係員識別情報をカードからカードリーダ部で読取ると、その代表係員の操作を受け付けて、係員毎に交付する所定のつり銭金額の合計金額に相当する現金の出金処理を行うつり銭処理手段と、
前記つり銭処理手段が、係員毎に前記所定のつり銭交付金額を記憶させる記憶部とを設けたことを特徴とする現金処理機。 - 請求項1の現金処理機において、
前記つり銭処理手段が、係員識別情報をカードからカードリーダ部で読取ると、その係員の操作を受け付けて、該係員の操作により現金の入金処理を行い、その入金処理で受け付けた金額のうち、前記記憶部に記憶された該係員のつり銭交付金額を超えた金額を該係員の受入金額として前記記憶部に記憶させるようにしたことを特徴とする現金処理機。 - カードに記録された係員を識別する係員識別情報をカードリーダ部で読取り、認証された係員の操作を許可して現金の入金処理および出金処理を行う現金処理機において、
係員毎に交付したつり銭の金額を示すつり銭交付金額を予め記憶する記憶部と、
係員の操作により行う現金の入金処理で受け付けた金額のうち、前記記憶部に予め記憶された該係員のつり銭交付金額を超えた金額を該係員の受入金額として前記記憶部に記憶させるつり銭処理手段とを設けたことを特徴とする現金処理機。 - 係員を識別する係員識別情報を受付け、受付けた係員の操作により現金の入金処理および出金処理を行う現金処理機において、
係員毎に交付したつり銭の金額を示すつり銭交付金額を記憶する記憶部と、
前記現金の入金処理で係員毎に受け付けた金額のうち、前記記憶部に記憶された該係員のつり銭交付金額を超えた金額を該係員の受入金額として前記記憶部に記憶させる受入金処理手段とを設けたことを特徴とする現金処理機。
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