JPH11232362A - 金融店舗システム - Google Patents

金融店舗システム

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JPH11232362A
JPH11232362A JP3007498A JP3007498A JPH11232362A JP H11232362 A JPH11232362 A JP H11232362A JP 3007498 A JP3007498 A JP 3007498A JP 3007498 A JP3007498 A JP 3007498A JP H11232362 A JPH11232362 A JP H11232362A
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JP3007498A
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Ichiro Hayashi
一郎 林
Taku Ouchi
卓 大内
Yuuji Chiba
悠児 千葉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金融機関における店舗業務を能率的に実行す
る。 【解決手段】 本発明の金融店舗システムにおいては、
帳票に記載された金額情報を含む要求業務処理関連デー
タを読取り、この読取られた要求業務処理関連データに
基づき、受付データを作成するロビーカウンター3と、
受付データに含まれる要求業務処理関連データを用いて
要求業務に対するデータ処理を実行し、処理された処理
結果を出力するバックオフィスシステム14と、出力さ
れた処理結果に基づき、要求業務関連データの金額情報
に対する精算処理を実行する記帳カンンター4とを備
え、少なくともロビーカウンター3と記帳カウンター4
は金融店舗内に設置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行、郵便局、証
券会社等の金融機関における各種業務を実行する金融店
舗システム、その他帳票に基づく業務処理を行う帳票デ
ータ処理システム及び帳票読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、銀行等の金融機関の店舗には、
一般に、ATM(現金自動預入支払機)が設置されてお
り、客は自己の口座に入金したり、自己口座から現金を
簡単に払出すことが可能である。また、このATMを用
いて他人の口座に現金を振込むことも可能である。
【0003】しかしながら、このATMで取扱可能な金
銭は現金に限定され、小切手や手形等は取扱うことがで
きない。また、たとえ現金であつても、紙幣のみしか取
扱うことができないATMも多数ある。さらに、1回で
取扱できる金額に上限があった。
【0004】したがつて、水道、電気、ガス、電話等の
各種公共料金、地方自治体に対する税金等の納付金、各
企業が消費者に提供した商品やサービスの代金の支払い
等においては、支払先が発行した請求伝票や振込み伝票
に現金を添えて、係員が対応する窓口へ提出する。この
場合、自己の口座から請求金額を支払う場合は、別途、
自己の口座に対する払出し伝票に所定事項を記入して捺
印して、請求伝票や振込み伝票に添付して窓口へ提出す
る。
【0005】また、多額の金額を自己の口座へ入金した
り、払い出す場合は、店舗に備え付けの入金伝票や払出
伝票に所定事項を記入して窓口へ提出する。さらに、小
切手や約束手形の現金化や株式の配当金の現金化等にお
いても、該当書面を窓口へ提出する。
【0006】このような窓口業務を必要とする客が増加
すると、客の待ち時間が長くなる。この場合の混乱を防
ぐために、来店する客に対して受付番号票を発行して、
窓口の係員は受付番号順に客を窓口へ呼出して、該当客
が要求する業務を実行している。
【0007】したがって、窓口を利用する客は店舗に入
ると、この銀行に備え付けの伝票に必要事項を記入した
後、自動発券機から受付番号票を受取り、自己の受付番
号が呼出されるのをロビーで待つことになる。
【0008】また、例えば、現金の払い出し等において
は、自己の受付番号が呼び出されて、窓口に払出伝票と
通帳とを提出しても、その場で直ぐに現金を受取れるこ
とはなく、現金支払いに関する銀行内の所定の決裁ルー
トを経た後、現金が窓口へ運び出される。したがつて、
客は、現金受取のための例えばプラスチック等で形成さ
れた番号札を受領して、一旦、窓口を離れて、ロビーで
待つ。そして、窓口から名前を呼ばれて、現金と通帳と
を番号札と交換に受取る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、帳票を利
用した取引については、客単独の操作により処理を実施
することはできなかった。そのため、公共料金の支払い
等を含む各種の伝票を用いた窓口業務を依頼する客にと
っては、店舗に入って、受付番号票を受取り、自己の受
付番号が呼ばれるまで無作為に過ごす必要があった。ま
た、現金の払出し等においては、たとえ自己に対する窓
口業務が開始されたとしても、最終の現金を受け取るま
で、さらに待たされることになる。
【0010】また、たとえ、現金の払出し以外の業務で
あつても、他の支店や他の金融機関における口座残高や
信用調査等が必要な業務においては、自己に対する窓口
業務が開始されたとしても、さらに、長時間待たされる
ことになる。
【0011】また、窓口の係員は、客から受取った各種
伝票に記載された金額や口座番号を目視で読取って窓口
端末にキー入力する。したがって、キー入力操作が煩雑
であるのみならず、キー入力ミス等の人為的ミスが発生
する懸念がある。さらに、窓口に客から持ち込む各種伝
票のフォーマットは様々であり、窓口の係員は、誤った
項目を読取ってキー入力する懸念がある。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、来店した客の待ち時間を極力短くでき、客
が来店してから、希望する業務が終了して、店を出るま
での全体の所要時間を短縮でき、かつ、金融機関側にと
つても、客に応対する窓口業務を極力減少でき、業務の
信頼性と省人化を図ることができる金融店舗システムを
提供することを目的とする。
【0013】また、種々のフォーマットを有した種々の
帳票が無作為にセットされても、セットされた帳票のフ
ォーマットを特定して、短時間で効率的に帳票に記載さ
れた各データを読取ることができる帳票読取装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に請求項1の金融店舗システムにおいては、帳票のイメ
ージを読取ると共に、帳票に記載された金額情報を含む
要求業務処理関連データを読取る読取手段と、この読取
られた要求業務処理関連データに基づき、受付データを
作成する受付データ作成手段とを有するロビーカウンタ
ーと、受付データに含まれる要求業務処理関連データを
用いて要求業務に対するデータ処理を実行するデータ処
理手段と、このデータ処理手段で処理された処理結果を
出力する出力手段とを有するバックオフィスシステム
と、出力された処理結果に基づき、要求業務関連データ
の金額情報に対する精算処理を実行する精算処理手段を
有する記帳カンンターとを備え、少なくともロビーカウ
ンターと記帳カウンターは金融店舗内に設置している。
【0015】このように構成された金融店舗システム
は、大きく分けて、ロビーカウンターとバックオフィス
システムと記帳カウンターとで構成されている。そし
て、このうちロビーカウンター及び記帳カウンターは客
が操作する。
【0016】そして、この店舗に来店した客のうち、従
来のATMを使用しない例えば公共料金支払いや小切手
や手形や高額金額の扱い等の帳票(伝票)を用いる業務
を依頼する客は、まず、無人のロビーカウンターで、該
当帳票をイメージリーダにセットして帳票全体のイメー
ジを読取らせる。
【0017】ロビーカウンターは、帳票に記載された金
額情報を含む要求業務処理関連データを読取って受付デ
ータとして例えばホストコンピュータ等からなるバック
オフィスシステムへ送信する。バックオフィスシステム
は受信した受付データに含まれる要求業務関連関連デー
タを用いて要求を実行する。
【0018】例えば、この業務が客の口座からの現金払
い出しの場合、顧客データベースを検索して、該当口座
の残高を調べ、該当口座残高を減額更新し、その処理結
果を記帳カウンターへ送信する。したがって、客は記帳
カウンターを操作して今回の依頼業務に対する精算処理
を実行する。前述した例では、客はこの記帳カウンター
にて現金を受取る。
【0019】このように、客にとっては、自己が依頼し
た業務が直ぐに開始されるので、待ち時間を大幅に短縮
できる。また、ロビーカウンターでイメージリーダを用
いて帳票のデータを読取るようにしてしているので、従
来の窓口業務を廃止できる。
【0020】また、請求項2においては、ロビーカウン
ターに対して、受付データ及び受付番号を記載した受付
番号票を発行する受付番号票発行手段と、受付番号を受
付データに付してバックオフィスシステムへ送信する受
付番号送信手段とを付加している。さらに、バックオフ
ィスシステムに対して、受付番号を処理結果に付して記
帳カウンターへ送信する受付番号送信手段を付加し、記
帳カウンターは処理結果とともに受領した受付番号を案
内報知する受付番号報知手段を付加している。
【0021】このように、ロビーカウンターで各客に対
して受付データが記載された受付番号票を発行すること
によって、客は自己がロビーカウンターで入力した依頼
業務の内容を確認できる。そして、客は記帳カウンター
で自己の受付番号が呼出されるのを待てばよい。
【0022】さらに、請求項3においては、記帳カウン
ターに対して、受付番号票リーダ等の受付番号読取手段
を付加している。そして、記帳カウンターは、この受付
番号票リーダに挿入された受付番号票から読取った受付
番号が案内報知した受付番号に一致したとき精算処理を
実行する。
【0023】したがつて、記帳カウンターにおいて、誤
って他の客が精算処理を実施することはない。また、請
求項4の金融店舗システムにおいては、バックオフィス
システムに対して、入力した受付データを該当受付デー
タが指定する業務が開始されるまで記憶保持する記憶手
段と、ロビーカウンターから新規の受付データが入力さ
れる毎に、記憶手段に記憶された各受付データに対する
業務の実行順序を所定の優先順位に基づいて調整する実
行順序調整手段とを付加している。
【0024】一般に、客が要求する業務は種々の種類が
あり、そのなかには、重要なものや時間がかかるものや
簡単なものがある。したがって、バックオフィスシステ
ムで処理待ちの受付け業務が多数発生した場合は、長時
間に亘る一つの業務を開始する前に、短時間で実行でき
る複数の業務を優先して実行した方が、店舗全体の客の
延べ待ち時間を低減できる場合がある。
【0025】また、例えば、手形決済等の緊急を有する
業務に対しては例えば公共料金支払い等の他の業務に対
して優先して実施する必要がある。この優先順位はこの
金融店舗システムのユーザが任意に設定・変更可能であ
る。
【0026】請求項5の金融店舗システムにおいては、
少なくとも所持者の口座番号及び書替可能な一つ又は複
数の振込先口座番号からなるカード情報を記憶したIC
カードに対して各種情報の読取り及び書込みを行うIC
カードリーダライタと、このICカードリーダライタを
介してICカードから読取られた一つ又は複数の振込先
口座番号を操作表示部に表示出力する振込先口座候補表
示手段と、操作表示部で操作入力された金額を所持者の
口座から、操作表示部に表示された一つ又は複数の振込
先口座番号のなかから操作指定された振込先口座番号の
口座へ振替える口座振替手段と、操作表示部を用いて操
作入力された振込先口座番号をICカードリーダライタ
を介してICカードに対して新規の振込先口座番号とし
て書込む新規振込先口座登録手段とを備えている。
【0027】このように構成された金融店舗システムに
おいては、ICカードに、通常の自己の口座に対する金
銭の入出金を指示する通常のキャッシュカードの機能に
加えて、複数の振込先口座番号を記録可能としているの
で、このICカードを用いることによって、自己の口座
から簡単に操作指定した口座へ金額を振替えることがで
きる。
【0028】請求項6の金融店舗システムおいては、少
なくとも所持者の口座番号及ぴ印鑑イメージからなるカ
ード情報を記憶したICカードに対して各種情報の読取
り及び書込みを行うICカードリーダライタと、このI
Cカードリーダライタを介してICカードから印鑑イメ
ージを読取る印鑑イメージ読取手段と、この印鑑イメー
ジ読取手段にて読取られた印鑑イメージと予め登録され
ている印鑑イメージとを照合する印鑑照合手段とを備え
ている。
【0029】このように構成された金融店舗システムお
いては、ICカードに通常の自己の口座に対する金銭の
入出金を指示する通常のキャッシュカードの機能に加え
て、口座開設時に登録した印鑑イメージを記録可能とし
ている。そのため、例えば自己の定期預金等の解約時に
印鑑を持参することなく、このICカードに記録された
印鑑イメージを用いて印鑑照合ができ、簡単に手続きを
行うことができる。
【0030】さらに、請求項7は、イメージリーダにて
読込まれた帳票のイメージデータから該当帳票に記載さ
れた各データを読取る帳票読取装置に適用される。そし
て、帳票のイメージデータを文字列と罫線からなるフォ
ーマットとに分離するイメージデータ分離手段と、複数
種類の帳票名称を記憶する帳票名称メモリと、各帳票毎
にフォーマットを記憶する帳票フォーマットメモリと、
各帳票名称毎に、該当帳票名称に所属する各帳票の各フ
ォーマットを特定する情報を記憶する名称・フォーマッ
ト群対応テーブルと、分離された文字列内から帳票名称
メモリに記憶された一つの帳票名称を判定する帳票名称
判定手段と、分離されたフォーマットと判定された帳票
名称に対応する各フォーマットとを比較参照して分離さ
れたフォーマットが帳票フォーマットメモリに記憶され
たいずれのフォーマットであるかを判定するフォーマッ
ト判定手段と、この判定されたフォーマットにおける各
デーテの記載位置情報を用いて該当帳票の各データを読
取るデータ読取手段とを備えている。
【0031】前述したように、一般に金融機関の店舗へ
持込まれる公共料金や各種企業が発行する支払い伝票の
フォーマットはたとえ同一の帳票名称が付されていたと
しても、発行企業により大きさ、形状、各金額や住所、
氏名、口座番号等のデータの記載位置がぞれぞれ異な
る。したがって、各帳票(伝票)毎に、帳票のフォーマ
ットと各データの記載位置を記憶しておき、読取った帳
票が、記憶されている帳票のフォーマットのうちのどの
フォーマットに対応するかを判定する。そして、この判
定されたフォーマットにおける各データの記載位置を用
いて読取った帳票の各データを読取るようにしている。
【0032】従来は、記憶している全てのフォーマット
と比較対照する必要があるので、読取った帳票を特定す
るのに多大の時間が必要であった。そこで、請求項7に
おいては、読取った文字列から帳票名称を特定して、こ
の帳票名称に所属する各帳票のフォーマットに対しての
み、比較照合している。よつて、比較照合フォーマット
数が減少するので、読取った帳票の特定作業能率が向上
する。
【0033】また、請求項8の帳票データ処理システム
においては、帳票のイメージを読取ると共に、帳票に記
載された金額情報を含む要求業務処理関連データを読取
る読敢手段と、この読取られた要求業務処理関連データ
に基づき、受付データを作成する受付データ作成手段
と、この作成された受付データに含まれる要求業務処理
関連データを用いて要求業務に対するデータ処理を実行
するデータ処理手段と、このデータ処理手段で処理され
た処理結果を出力する出力手段と、この出力された処理
結果に基づき、要求業務関連データの金額情報に対する
精算処理を実行する精算処理手段とを備えている。
【0034】このように構成された帳票データ処理シス
テムにおいては、帳票に記載された金額情報を含む要求
業務処理関連データを読取り、この要求業務処理関連デ
ータを用いて、要求業務に対するデータ処理を行う。そ
して、データ処理結果に基づき要求業務処理関連データ
の金額情報に対する入金,支払い等の精算処理を実行す
る。
【0035】したがって、帳票を用いた精算処理を行
う、従来、人が介在して処理をしていた業務において、
業務の依頼者自身の操作のみで業務処理を行うことがで
きる。そのため、処理時間を大幅に短縮できる。
【0036】また、請求項9は、上述した記帳データ処
理システムに対して、受付データを該当受付データの要
求業務が開始されるまで記憶保持する記憶手段と、受付
データ作成手段にて新規の受付データが作成される毎
に、記憶手段に記憶された各受付データに対する業務実
行順序を所定の優先順位に基づいで調整する実行順序調
整手段とを付加している。
【0037】要求業務には種々の種類があり、そのなか
には、重要なものや、時間のかかるものや、簡単なもの
がある。したがって、処理待ちの業務が多数発生した場
合は、全体の業務処理時間を低減するために、各業務に
対して予め設定された優先順位に従って処理順序の調整
を行ったのち実際の処理を実行する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明の金融店舗システム又は
帳票データ処理システムが適用される例えば銀行の支店
における店舗を示す平面図である。
【0039】客が自由に出入りする店舗1内の出入口2
の正面に2列に亘ってロビーカウンター3が配設され、
出入口2の左奥の2か所に記帳カウンター4が配設され
ている。出入口2の右奥に、複数台のATM5aが配設
された自動機コーナー5が設けられ、店舗1の外壁にC
D6が取付けられている。また、店舗1内の奥に各客1
0に対して係員が1対1で応対するローカウンター7、
例えば融資等の個人的要求に応対するプライベートゾー
ン8,相談端末ブース9が配設されている。
【0040】そして、出入口2から店舗1内へ入った客
10は右奥のATM5aの自動機コーナー5へ行くか、
正面のロビーカウンター3へ行く。ロビーカウンター3
へ赴いた客10は、このロビーカウンター3で図2に示
すこのロビーカウンター3における1台の入力機3aを
操作して、希望する業務を入力する。そして、このロビ
ーカウンター3が発行する受付番号票11を持って、記
帳カウンター4で自己の受付番号が表示及び呼ばれるの
を待つ。
【0041】客10は、自己の受付番号が呼ばれると、
受付番号票11を記帳カウンター4に挿入して、例えば
現金の授受を含む精算処理をこの記帳カウンター4の表
示画面に示される操作案内に従って行う。客10は、精
算処理が終了すると、記帳カウンター4が発行する受領
票(計算書)13を取って、出入口2から外へ出る。
【0042】なお、複数の入力機3aが配列されたロビ
ーカウンター3及び複数の精算機4aが配列された記帳
カウンター4は、全て客10が表示された操作案内に従
って操作されるので、ロビーカウンター3及び記帳カウ
ンター4には係員は常駐していない。しかし、現金を取
扱う記帳カウンター4においては、必要に応じて、操作
案内用のテラー(案内人)12が待機している。
【0043】また、この銀行支店外に複数の銀行支店全
体の業務を管理実行するホストコンピュータからなるバ
ックオフィスシステム14が設けられ、各銀行支店と例
えば専用回線を介して接続されている。また、このバッ
クオフィスシステム14に対して、ローン(融資)セン
ター15や他のシステム16も例えば専用回線を介して
接続されている。
【0044】図2はロビーカウンター3を構成する一部
の入力機3aを示す斜視図である。ついたて17で仕切
られた各入力機3aの記帳台を兼用する上面18には、
この銀行の備え付けの入金伝票及び払出伝票を収納した
伝票ケース19が載置されている。さらに、各入力機3
aには、キャッシュカードを兼用するICカード20が
挿入されるカードリーダ21、客10がセットした帳票
(伝票)の全体イメージを読取るためのイメージリーダ
機能及び受付番号票を発行する機能を有するカードリー
ダ22、客10に対して操作案内を表示するとともに、
金額や希望業務を操作入力させるための操作表示部2
3、及び案内板24が設けられている。
【0045】客10が所持するキャッシュカードを兼用
するICカード20内には、該当客の口座番号の他に、
過去に振込んだ複数の振込先口座番号及び該当口座の名
義人が記録されている。この複数の振込先口座番号及び
該当口座の名義人は必要に応じて、ロビーカウンター3
の各入力機3aを用いて書替え可能である。
【0046】図3はロビーカウンター3の例えばコンピ
ュータからなる各入力機器3aの概略構成を示すブロッ
ク図である。挿入されたICカード20に対して各種情
報の読取り書込みを行うICカードリーダライタ21、
表示部23aとタッチパネル23bからなる操作表示部
23、イメージリーダ22、イメージリーダ22で読取
られた帳票のイメージデータを一時記憶する図9(a)
に示すイメージメモリ25と、このイメージメモリ25
に記憶されたイメージデータのうちフォーマットを記憶
する図9(c)に示すフォーマットメモリ26と、イメ
ージメモリ25に記憶されたイメージデータのうち文字
列を記憶する図9(b)に示す文字列メモリ27と読取
デーテベース28等の各ハード構成部材が設けられてい
る。
【0047】また、イメージリーダ22から読取られた
帳票自体を一時収納する中間プール収納ボックス63、
帳票のイメージが読取られ、ロビーカウンター3での処
理が終了した時点で帳票を収納する収納ボックス65、
一度帳票がロビーカウンター3から挿入され処理が終了
する途中で取消しを示す操作がされた時に一度収納した
帳票を排出する排出口64も備えられている。
【0048】読取デーテベース28内には、帳票名称フ
ァイル29、帳票フォーマットファイル30、名称・フ
ォーマット群対応テーブル31、データ読取位置テーブ
ル32等が形成されている。
【0049】帳票名称ファイル29内には、この銀行で
取扱い可能な全ての帳票(伝票)の帳票名称が記憶され
ている。帳票フォーマットファイル30内には図8に示
すように、この銀行で取扱い可能な全ての帳票(伝票)
のフォーマットがフォーマット番号F1,F2、F3,
…順に記憶されている。また、名称・フォーマット群対
応テーブル31内には、図7に示すように、各帳票名称
毎に、該当帳票名称に所属する各帳票のフォーマットを
特定する前述したフォーマット番号が記憶されている。
【0050】すなわち、「支払依頼書」等の帳票名称に
対しては該当支払依頼書の発行元毎に異なるフォーマッ
トとなっている。したがって、同一帳票名称に対して、
複数種類の帳票が存在し、複数のフォーマットが存在す
る。
【0051】データ読取位置テーブル32内には、各帳
票毎に、該当帳票における各データの読取位置が記憶さ
れている。さらに、各入力機3a内には、アプリケーシ
ョンプログラム上にプログラムモジュールとして形成さ
れたICカード応対処理部33、読取帳票自動判定部3
4、帳票データ読取部35、受付データ作成部36、受
付番号票発行部37、受付データ送信部38等が設けら
れている。
【0052】図4は、客10がICカード20をICカ
ードリーダライタ21へ挿入して、自己が希望する業務
を実行させるための入力機3aのICカード応対処理部
33、受付データ作成部36、受付番号票発行部37、
受付データ送信部38が行う動作を示す流れ図である。
【0053】ICカード20が挿入されると、このIC
カード20に記憶されている各種情報を読取る。そし
て、客10がタッチパネル23bを用いて入力した暗証
番号が正当であれば(S1,S2)、このICカード2
0が実施可能な例えば「振替」「送金」「入金」「払出
し」等の業務メニューを操作表示部23の表示部23a
に表示出力する(S3)。
【0054】客10がタッチパネル23bを用いて選択
した一つの業務が自己の口座からの「振替」の場合(S
4,S5)、図5に示すように、このICカード20か
ら読出した、振込先口座番号及び該当口座の名義人の一
覧表39を操作表示部23に表示する(S6)。そし
て、客10がタッチパネル23bを用いて一つの振込先
口座番号を選択した場合は(S7)、次に、客10が振
替え金額をタッチパネル23bを用いて入力すると(S
9)、選択された口座番号及び該当口座の名義人と入力
された金額と、読取ったICカード情報とを受付データ
としてバックオフィスシステム15へ送信する(S1
0)。
【0055】次に、この受付データ及び受付番号41が
記載された図6に示す受付番号票11を発行し、図2に
示すカードリーダライタ21から排出する(S11)。
続いて、カードリーダライタ21からこのICカード2
0を排出する(S12)。
【0056】なお、ICカード20に登録されていない
新規の振込み先に振込む必要が生じた場合は、図5に示
すように、操作表示部23に表示された「一覧にない」
の項目を選択すると、取引先選択案内画面が表示され、
続いて、順番に操作案内40a,40b,40c,40
dを表示して、客10に、振込先銀行、支店、口座種
類、口座番号、また必要に応じて該当口座の名義人を入
力させる。入力が終了すると、新たに入力した振込先口
座番号及び該当口座の名義人をICカード20へ書込む
(S8)。
【0057】また、S13にて、客10が選択した業務
が自己の口座に対する「入金」の場合、客10がタッチ
パネル23bを用いて金額を入力すると(S14)、こ
の金額と入金業務からなる受付データを作成する(S1
0)。
【0058】さらに、S15にて、客10が選択した業
務が自己の口座からの「払出し」の場合、客10が金額
を入力すると(S16)、この金額と「払出し」業務か
らなる受付データを作成する(S10)。
【0059】このように、客10はICカード20を用
いて口座振替えを含む種々の業務の実行を指示できる。
なお、ICカードには、主に該当客10の口座番号、書
替可能な複数の振り込み先口座番号と該当口座の名義人
が記憶されている旨説明したが、これらの情報に限ら
ず、例えば該当客10の過去のロビーカウンター3の入
力機3aでの操作履歴や、印鑑イメージ等を記憶してい
てもよい。
【0060】その揚合、例えば、ICカード対応処理部
33で過去の操作履歴を諫取り、客10が入力した暗証
番号が正当であった揚合に、図4のS1に該当する、最
初に操作表示部23に表示する業務メニューを、利用頻
度の多い業務種類(振替、送金等)を先頸に表示した
り、振込先口座番号等も記憶されている順番ではなく、
取引きの多い順番に並ぺ替えて表示する等、各客10毎
に操作しやすい表示メニュー画面を作成するようにして
もよい。
【0061】また、ICカードに記されセいる印鑑イメ
ージは、例えば、定期預金の解約等を行う場合に利用さ
れる。客は銀行に備えられた所定の帳票に必要事項を記
入し、ロビーカウンタ−3の入力機3aから帳票とIC
カードとを入力することにより、帳票上のデータとIC
カードに記憶された口座に関する情報と印鑑イメージを
読み取り、口座開設時に登録された印鑑イメージとの照
合を行う。
【0062】このように、ICカードに操作履歴や印鑑
イメージも登録することにより、簡単に解約時等におけ
る本人確認や、個人毎に対応した操作メニューの作成が
できる。
【0063】次に、客10が、ロビーカウンター3の一
つの入力機3aを用いて、自己が持参した小切手や手形
や各種支払依頼書やこの銀行に備え付けの入金伝票や支
払伝票等からなる種々の帳票をイメージリーダ22にセ
ットした場合における図3における読取帳票自動判定部
34及び帳票データ読取部35の動作を図10の流れ図
を用いて説明する。
【0064】先ず、イメージリーダ22で客10がセッ
トした帳票のイメージを読取る。そして読取ったイメー
ジデータをイメージメモリ25へ書込む(Q1)。次
に、このイメージデータを図9(b)(c)に示すよう
に、文字部分のみを含む文字列と罫線のみを含むフォー
マットとに分離して、それぞれ文字列メモリ27及びフ
ォーマットメモリ26へ書込む(Q2)。
【0065】次に、文字列メモリ27に記憶された文字
列を文字認識して、文字認識した文字列から帳票名称フ
ァイル29に記憶されている帳票名称を抽出して、該当
帳票の帳票名称を判別する(Q3)。そして、名称・フ
ォーマット対応テーブル31から該当帳票名称に該当す
るフォーマット群の各フオーマットを特定するフオーマ
ット番号Fを読出す(Q4)。次にフォーマットメモリ
26に記憶された分離されたフォーマットと、帳票フォ
ーマットファイル30に記憶されている先に読出した各
フォーマット番号Fに対応する各フォーマットをと比較
照合して(Q5)、読取帳票のフォーマットを特定する
(Q6)。
【0066】そして、データ読取位置テーブル32から
該当帳票における各データの記載位置を用いて(Q
7)、イメージメモリ25に記憶されている該当帳票に
記載された要求業務処理関連データとしての各データを
読取る(Q8)。そして、この読取ったデータを用い
て、受付データを作成し(Q9)、作成した受付データ
をバックオフィスシステム14へ送信する(Q10)。
そして、受付データ及び受付番号が記載された受付番号
票11を発行し、図2に示すカードリーダライタ21か
ら排出する(Q11)。
【0067】なお、帳票を扱った処理業務における受付
番号票11は図6に示すような受付データを加工した形
式ではなく、図9(a)に示すような、イメージデータ
そのものに受付番号を付したものであってもよい。
【0068】このように、客10は自身が持込んだ種々
の帳票をイメージリーダ22にセットするだけで、この
帳票に記載されている各データを受付データとしてバッ
クオフィスシステム14へ入力することが可能である。
【0069】さらに、イメージリーダ22で読取った帳
票の文字列から帳票名称を特定して、この帳票名称に所
属する各帳票のフォーマットに対してのみ、比較照合し
ている。よつて、比較照合フォーマット数が減少するの
で、読取った帳票の特定作業能率が向上する。
【0070】また、上記帳票判定及び帳票データ読取り
動作において、イメージリーダ22では、読取られた帳
票イメージをイメージメモリ25へ書込む処理(Q1)
と平行して、帳票自体を中間プール収納ボックス63ヘ
ー時収納する。そして、処理Q1以降バックオフィスシ
ステム14へ受付データが送信されるまでの間に、客よ
り挿入した帳票に対する処理を中止する旨の指示があっ
た揚合には、中間プール収納ボックス63から排出口6
4へ一度収納した帳票自体を排出し、処理を中止する。
【0071】一方、中断することなく、ロビーカウンタ
ー3での操作が完了すると、中間プール収納ボックス6
3ヘ収納されていた帳票は収納ボックス65ヘ収納され
る。なお、この収納ボックス65に収納された帳票は最
終処理が完了すると取出される。
【0072】次に、バックオフィスシステム14の構成
及び動作を説明する。図11はバックオフィスシステム
14の概略構成を示すブロック図である。このバックオ
フィスシステム14は、ロビーカウンター3の各入力機
3aから送信された各受付データ及び受付番号を受信す
る受付データ受信部42、受信した受付データが指定す
る業務が開始されるまでこの受付データを記憶保持する
業務受付メモリ43、入力される各業務に対して所定の
法則に従って作成された優先度を記憶する優先順位テー
ブル44、優先順位判定処理部45、記帳カウンター4
の各精算機4aから入力された記帳データを該当記帳デ
ータが処理されるまで記憶保持する記帳データメモリ4
6、業務実行部47、顧客データベース48等が設けら
れている。
【0073】なお、優先順位テーブル44に設定される
優先度は、例えば、業務の処理時間や、業務の重要性、
又は待ち時間等に基づいて設定される。また、業務の重
要性と待ち時間とを合成したものを優先度として、優先
度の低い受付データが長期間に亘って実行されない事態
が発生するのを未然に防止することも可能である、そし
て、このバックオフィスシステム14はロビーカウンタ
ー3の各入力機3a又は記帳カウンター4の各精算機4
aから受付データ又は記帳データが入力されると、図1
2の流れ図に従って入力データに対する優先実行順位の
割付処理を実行する。
【0074】ロビーカウンター3から受付データが入力
されると(R1)、業務受付メモリ43に既に他の受付
データが記憶されている場合は(R2)、今回入力した
受付データの優先度と業務受付メモリ43に記憶されて
いる各受付データの優先度とを比較する(R3)。そし
て、入力した受付データを業務受付メモリ43における
優先順位に対応した位置に挿入して、業務受付メモリ4
3に記憶された各受付データを優先順位順に並替える。
なお、同一の優先順位の受付データは当然古い順に並べ
る(R4)。
【0075】なお、R2にて業務受付メモリ43に受付
データが記憶されてない場合は、入力した受付データを
そのまま業務受付メモリ43に書込む(R5)。また、
記帳カウンター4から記帳データが入力されると(R
6)、無条件で記帳データメモリ46へ時系列的に書込
む(R7)。
【0076】このように、各業務に対して優先度を設定
することによつて、客10の平均的な待ち時間を短くで
きる。なお、記帳データに対する処理は客10を待たし
ていないので、特に優先順位を設定していない。
【0077】また、業務実行部47は図13に示す流れ
図に従って指定された業務を実行する。業務受付メモリ
43に受付データが記憶されていた場合(T1)、優先
度の高い受付データを取出す。この受付データに印鑑デ
ータが存在する場合(T2)、顧客データベース48に
記憶されている印鑑データとの照合を行う(T3)。そ
して、この受付データが指定する業務を実行する(T
4)。そして、この業務結果を記帳カウンター4へ受付
番号を付して送信する(T5)。
【0078】さらに、記帳データメモリ46に記帳デー
タが記憶されていれば(T6)、古い順に読出して、こ
の記帳データに指定された業務を実行する(T7)。こ
の記帳データに対する業務とは、主に、精算結果の確認
作業である。そして、例えば精算が正常に実施されなか
った場合は、先に実施した受付データに対する業務結果
を修正する。
【0079】このように、バックオフィスシステム14
においては、ロビーカウンター3から入力された受付デ
ータが指示する業務に対する金額確定等の客との間の処
理業務を実行して、実行結果を記帳カウンター4へ送信
し、記帳カウンター4から受信した記帳データで確認す
る。
【0080】次に、記帳カウンター4を説明する。図1
4は記帳カウンター4の外観図である。図示するよう
に、記帳カウンター4は例えばコンピュータで構成され
た複数の精算機4aで構成されている。各精算機4aに
は、客10が所持している受付番号票11を読取るため
の受付番号票読取器49、硬貨入出金口50、紙幣入出
金口51、通帳記帳部52、操作表示部53、受領書発
行機54等が設けられている。さらに、必要に応じてテ
ラー12が操作するテラー用端末56及び受付番号表示
器55が設けられている。
【0081】図15は記帳カウンター4を構成する各精
算機4aの概略構成を示すブロック図である。バックオ
フィスシステム14から入力された業務結果及び受付番
号は業務結果受信部57へ入力される。業務結果受信部
57は受信した受付番号を受付番号表示器55へ表示出
力するとともに、受信した受付番号及び業務結果を精算
処理部58へ送信する。
【0082】精算処理部58は、受領した業務結果に基
づいて客10との間で例えば金銭処理部59を用いて精
算業務を実施し、その結果をプリンタ61で受領書13
に印字出力する。さらに、精算処理部58はその精算結
果を帳票データとして帳票データ送信部62を介して、
バックオフィスシステム14へ送信する。
【0083】また、テラー用端末56は、客10が精算
機4aの操作を誤った場合や、客10からの質問に答え
る場合に、テラー12が、例えば、客10が操作してい
る精算機4aの現在の処理内容を確認したり、客10に
代って精算機4aの操作を行うために設けられている。
【0084】図16は記帳カウンター4における各精算
機4aの具体的精算処理動作を示す流れ図である。バッ
クオフィスシステム14から一つの受付番が付された業
務結果が入力されると(U1)、受付番号を受付番号表
示器55へ表示出力する(U2)。受付番号票読取機4
9から正しい受付番号が入力されると(U3)、この入
力された業務結果に対する精算業務において、客10が
行うべき精算操作の操作案内を操作表示部53の表示部
53aに表示する(U4)。
【0085】そして、精算業務が現金支払の場合(U
5)、金銭処理部59を介して硬貨入出金口50、紙幣
入出金口51に対して金庫から現金を搬入して、硬貨入
出金口50、紙幣入出金口51を開放する(U6)。受
領書13が必要な場合は(U7)、プリンタ61を駆動
して、取引内容を記載した受領書13を作成して、受領
書発行機54から発行する(U8)。その後、該当精算
データを記帳データとしてバックオフィスシステム14
へ送信する(U9)。
【0086】また、精算業務が現金収納(入金)の場合
(U10)、硬貨入出金口50、紙幣入出金口51を開
放して、客10が金銭を投入すると、金銭処理部59を
介し投入金銭の金額を調べ、投入金銭を金庫に収納する
(U11)。そして、受領書13が必要な場合は(U
7)、プリンタ61を駆動して、取引内容を記載した受
領書13を作成して、受領書発行機54から発行する
(U8)。その後、該当精算データを記帳データとして
バックオフィスシステム14へ送信する(U9)。
【0087】また、精算業務が通帳記帳の場合(U1
2)、通帳記帳部52に挿入された通帳に対して、業務
結果で指示された金額を記帳する(U13)。そして、
記帳後の通帳を排出する(U14)。そして、U7へ進
む。この場合、受領書13は必要ない。
【0088】したがって、この記帳カウンター4におい
ては、客10がロビーカウンター3でICカード20や
各種の帳票を用いて入力した入金、払出し、振替、各種
公共料金の支払等の業務要求における実際の金融処理が
バックオフィスシステム14で実施された後における、
客10との間の金銭の受渡し処理や受領書13発行や通
帳記帳等の精算業務が客10との間で自動的に実施され
る。
【0089】このように構成された金融店舗システムに
おいては、例えば客10が公共料金の支払帳票(伝票)
を持参してこの店舗1を訪れた場合、客10がロビーカ
ウンター3の一つの入力機3aで持参した支払帳票をイ
メージリーダ22にセットすると、この帳票の記載デー
タが自動的に読取られて、受付データとして自動的にバ
ックオフィスシステム14へ送信されるとともに、受付
データが記載された受付番号票11が発行される。
【0090】バッオフィスシステム14は受付データに
基づいて、該当公共料金の相手側口座に対する振込み処
理等の業務を実施する。そして、バックオフィスシステ
ム14はその業務結果を受付番号と共に記帳カウンター
4へ送信する。記帳カウンター4は業務結果と受付番号
を受領すると、受付番号を受付番号表示器55へ表示す
る。
【0091】客10は、受付番号表示器55に自己が所
持している受付番号票11の受付番号が表示されると、
記帳カウンター4の一つの精算機4aへ赴き、受付番号
票11を受付番号票読取器49へ挿入して、操作表示部
53に表示される操作案内に従って、支払うべき現金
(金銭)を硬貨入出金口50、紙幣入出金口51へ投入
する。すると、この金額に対する精算処理が実施され、
受領書(領収書)13が受領書発行機54から発行され
る。
【0092】精算結果のデータは記帳データとしてバッ
クオフィスシステム14へ送信される。また、客10が
ICカード20を用いて自己の口座から他人の口座へ指
定した金額を振替える場合は、このICカード20をロ
ビーカウンター3のカードリーダライタ21に挿入し
て、操作表示部23に表示される振込先口座番号を指定
し金額をタッチパネル23bを用いて入力すると、バッ
クオフィスシステム14で自動的に振込み先口座へ指定
金額が振替られる。その後、客10は記帳カウンター4
で振替結果が記載された受領書13を受取る。
【0093】このように、客10は、従来は窓口の係員
に依頼していた各種の業務を、ロビーカウンター3及び
記帳カウンター4を用いて自分自身の操作で簡単に実施
できる。
【0094】なお、本実施形態における精算業務または
精算処理とは、金融機関における決済処理ではなく、金
額の確定や確定金額と実際に入金された現金との照合等
の処理を示すものであり、金融機関における決済処理と
は異なる。
【0095】実際の決済処理は、客とのやり取りを完了
後バックオフィスシステム14にてエントリー処理等を
行った後、他システムを含むバックオフィスシステム1
4とは異なるシステムにて行われる。
【0096】このように、客との間の処理に対して、金
額の確定、入金された金額め確認等の最小限必要な処理
のみをバックオフィスシステム14で処理を行い、客と
の取引きを完了するようにし、客との取引き完了後に実
際の金融業務における決済処理を行うようにしたことに
より、店舗内における客の待ち時間を短縮でき、客に対
するサービスを向上できる。
【0097】さらに、上記実施形態では、振込業務を中
心に説明したが、例えばローンの申込みを行う揚合の処
理についても説明する。まず、客は振込を行う場合と同
様にロビーカウンター3の操作によりローンの申込みを
指示すると、ロビーカウン夕ー3の操作表示部23にロ
ーン関連専用の相談端末ブース9へ移動すべき旨の案内
を表示する。
【0098】この相談端末ブース9に設置された端末は
基本的にロビーカウンター3における入力機3aと同様
であるが更に本人確認を行うために必要となる顔を映す
テレビカメラが設置されている。
【0099】客は案内指示に従い相談端末ブース9の端
末にてローン申込み用の帳票をイメージリーダに挿入
し、イメージ処理が行われる。そして、バックオフィス
システム14にてエントリーが行われ、ローンセンタ−
15へ申込情報が送信される。ローンセンタ−15で
は、申込情報を基に信用情報を取得するとともに本人確
認用に入力された免許証、健康保険書、ICカード等の
本人情報と相談端末ブース9に設置されたテレビカメラ
にて映しだされた顔とを比較し本人確認を行う。
【0100】そして、本確認及び信用情報に基づく審査
が行われ審査を通過するとバックオフィスシステム14
を経由して客に対して申込を許可する旨の通知をすると
共にローン専用のカードを発行する。
【0101】このようにローンの申込みに関しても従来
のような窓口での処理を不要とし、端末操作で処理が行
える。よって時間短縮および窓口業務を極力減少でき、
省人化を図ることができる。
【0102】また、上記実施形態では、精算処理時に扱
うデータを小銭、紙幣等の現金として説明したが、IC
カード等に記憶されたものであっても、現金に換算され
るものであれば何でもよい。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明の帳票データ
処理システムにおいては、帳票のイメージを読取る手段
と、帳票により要求された現金の処理を含む精算処理業
務を実施する手段を備えることにより、従来、人が介在
し処理していた帳票による金銭授受を伴う精算処理に対
する省人化が図れると共に、業務依頼してから精算処理
を完了するまでの時間削減が可能となる。
【0104】また、店舗の全体業務を、客が要求する業
務に対する情報受付データとして取込むロビーカウンタ
ーと、この受付データに基づいて実際の業務を実施する
バックオフィスシステムと、バックオフィスシステムの
業務結果に基づいて客との間で金銭や受領書の授受を伴
う精算を行う記帳カウンターとに分割して実施してい
る。
【0105】したがって、店舗を訪れた客に対して直ぐ
に客の要求する業務を開始でき、店舗内における客の待
ち時間を短縮でき、客に対するサービスを向上できる。
さらに、ICカードに従来のキャッシュカードが有する
預入れ/払出し機能の他に、書替可能な複数の振込先口
座番号を記憶させることにより、客は振替え依頼伝票を
記入することなく、簡単に送金ができる。また、印鑑の
イメージを記憶させることにより、印鑑を持参すること
なく、印鑑を要する事務を行うことができる。
【0106】また、バックオフィスシステムにおいて
は、ロビーカウンターから順次入力される受付データが
指定する各業務に対してそれぞれ優先度を付している。
そして、業務の実行待ちの受付データが増加した場合
は、優先度の高い順に該当業務を実行しているので、例
えば各客に対する平均的な待ち時間を短縮できる。
【0107】さらに、ロビーカウンターが発行する受付
番号票に受付番号以外に入力金額を含む受付データも同
時に記載している。したがって、客はロビーカウンター
へ自己が入力した金額等の情報を確認できる。
【0108】また、イメージリーダで読取った帳票のイ
メージデータを文字列とフォーマットとに分離して、文
字列から帳票名称を特定した後、分離したフォーマット
と該当帳票名称に所属する各帳票のフォーマットとを順
番に比較照合している。したがって、客が持込むフォー
マットが統一されていない多数の帳票に記載つれた各デ
ータを効率的に読取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の金融店舗システムが適
用される金融機関の店舗の平面図
【図2】 同金融店舗システムにおけるロビーカウンタ
ーを示す斜視図
【図3】 同ロビーカウンターにおける各入力機の概略
構成を示すブロック図
【図4】 同ロビーカウンターにおけるICカードを用
いた業務の受付け処理動作を示す流れ図
【図5】 同ロビーカウンターにおけるICカードを用
いた振替え受付け処理動作を示す流れ図
【図6】 同ロビーカウンターで発行される受付番号票
の記載内容を示す図
【図7】 同ロビーカウンター内に形成された名称・フ
ォーマット郡対応テーブルの記憶内容を示す図
【図8】 同ロビーカウンター内に形成された帳票フォ
ーマットファイルの記憶内容を示す図
【図9】 同ロビーカウンター内に形成されたイメージ
メモリ、文字列メモリ及びフォーマットメモリの各記憶
内容を示す図
【図10】 同ロビーカウンターにおける帳票の読取処
理り動作を示す流れ図
【図11】 同金融店舗システムにおけるバックオフィ
スシステムの概略構成を示すブロク図
【図12】 同バックオフィスシステムにおける入力処
理動作を示す流れ図
【図13】 同バックオフィスシステムにおける業務処
理動作を示す流れ図
【図14】 同金融店舗システムにおける記帳カウンタ
ーを示す斜視図
【図15】 同記帳カウンターにおける各精算機の概略
構成を示すブロック図
【図16】 同記帳カウンターにおける各精算機の精算
処理動作を示す流れ図
【符号の説明】
1…店舗 3…ロビーカウンター 3a…入力機 4…記帳カウンター 4a…精算機 5…自動機コーナー 10…客 11…受付番号票 12…テラー 13…受領書 14…バックオフィスシステム 15…ローンセンター 16…他行システム 20…ICカード 21…ICカードリーダライタ 22…イメージリーダ 23,53…操作表示部 25…イメージメモリ 28…読取データベース 29…帳票名称ファイル 30…帳票フォーマットファイル 31…名称・フォーマット群対応テーブル 33…ICカード応対処理部 34…読取帳票自動判定部 36…受付データ作成部 43…業務受付ファイル 45…優先順位判定処理部 47…業務実行部 49…受付番号票読取器 50…硬貨入出金口 51…紙幣入出金口 55…受付番号表示器 56…テラー用端末 58…精算処理部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帳票のイメージを読取ると共に、帳票に
    記載された金額情報を含む要求業務処理関連データを読
    取る読取手段と、この読取られた要求業務処理関連デー
    タに基づき、受付データを作成する受付データ作成手段
    とを有するロビーカウンターと、 前記受付データに含まれる要求業務処理関連データを用
    いて要求業務に対するデータ処理を実行するデータ処理
    手段と、このデータ処理手段で処理された処理結果を出
    力する出力手段とを有するバックオフィスシステムと、 前記出力された処理結果に基づき、前記要求業務関連デ
    ータの金額情報に対する精算処理を実行する精算処理手
    段を有する記帳カンンターとを備え、少なくとも前記ロ
    ビーカウンターと前記記帳カウンターは金融店舗内に設
    置されていることを特徴とする金融店舖システム。
  2. 【請求項2】 前記ロビーカウンターは、前記受付デー
    タ及び受付番号を記載した受付番号票を発行する受付番
    号票発行手段と、前記受付番号を前記受付データに付し
    て前記バックオフィスシステムヘ送信する受付番号送信
    手段とを有し、 前記バックオフィスシステムは受信した受付番号を前記
    処理結果に付して前記記帳カウンターへ送信する受付番
    号送信手段を有し、 前記記帳カウンターは前記処理結果とともに受領した受
    付番号を案内報知する受付番号報知手段を有することを
    特徴とする請求項1記載の金融店舗システム。
  3. 【請求項3】 前記記帳カウンターは、受付番号票を読
    取る受付番号読取手段を有し、この受付番号読取手段で
    読取った受付番号が前記案内報知した受付番号と一致し
    た揚合に前記精算処理手段での処理を実行することを特
    徴とする請求項2記載の金融店舗システム。
  4. 【請求項4】 前記バックオフィスシステムは、 受信した各受付データを該当受付データの要求業務が開
    始されるまで記憶保持する記憶手段と、 新規の受付データが受信される毎に、前記記億手段に記
    憶された各受付データに対する業務実行順序を所定の優
    先順位に基づいて調整する実行順序調整手段とを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の金融店舗システム。
  5. 【請求項5】 少なくとも所持者の口座番号及び書替可
    能な一つ又は複数の振込先口座番号からなるカード情報
    を記憶したICカードに対して各種情報の読取り及び書
    込みを行うICカードリーダライタと、 このICカードリーダライタを介して前記ICカードか
    ら読取られた一つ又は複数の振込先口座番号を操作表示
    部に表示出力する振込先口座候補表示手段と、 前記操作表示部で操作入力された金額を前記所持者の口
    座から、前記操作表示部に表示された一つ又は複数の振
    込先口座番号のなかから操作指定された振込先口座番号
    の口座へ振替える口座振替手段と、 前記操作表示部を用いて操作入力された振込先口座番号
    を前記ICカードリーダライタを介して前記ICカード
    に対して新規の振込先口座番号として書込む新規振込先
    口座登録手段とを備えた金融店舗システム。
  6. 【請求項6】 少なくとも所持者の口座番号及ぴ印鑑イ
    メージからなるカード情報を記憶したICカードに対し
    て各種情報の読取り及び書込みを行うICカードリーダ
    ライタと、 このICカードリーダライタを介して前記ICカードか
    ら印鑑イメージを読取る印鑑イメージ読取手段と、 この印鑑イメージ読取手段にて読取られた印鑑イメージ
    と予め登録されている印鑑イメージとを照合する印鑑照
    合手段とを備えたことを特徴とする金融店舗システム。
  7. 【請求項7】 イメージリーダにて読込まれた帳票のイ
    メージデータから該当帳票に記載された各データを読取
    る帳票読取装置において、 前記帳票のイメージデータを文字列と罫線からなるフォ
    ーマットとに分離するイメージデータ分離手段と、 複数種類の帳票名称を記憶する帳票名称メモリと、 各帳票毎にフォーマットを記憶する帳票フォーマットメ
    モリと、 各帳票名称毎に、該当帳票名称に所属する各帳票の各フ
    ォーマットを特定する情報を記憶する名称・フォーマッ
    ト群対応テーブルと、 前記分離された文字列内から前記帳票名称メモリに記憶
    された一つの帳票名称を判定する帳票名称判定手段と、 前記分離されたフォーマットと前記判定された帳票名称
    に対応する各フォーマットとを比較参照して前記分離さ
    れたフォーマットが前記帳票フォーマットメモリに記憶
    されたいずれのフォーマットであるかを判定するフォー
    マット判定手段と、 この判定されたフォーマットにおける各データの記載位
    置情報を用いて該当帳票の各データを読取るデータ読取
    手段とを備えた帳票読取装置。
  8. 【請求項8】 帳票のイメージを読取ると共に、帳票に
    記載された金額情報を含む要求業務処理関連データを読
    取る読敢手段と、 この読取られた要求業務処理関連データに基づき、受付
    データを作成する受付データ作成手段と、 この作成された受付データに含まれる要求業務処理関連
    データを用いて要求業務に対するデータ処理を実行する
    データ処理手段と、 このデータ処理手段で処理された処理結果を出力する出
    力手段と、 この出力された処理結果に基づき、要求業務関連データ
    の金額情報に対する精算処理を実行する精算処理手段と
    を備えたことを特徴とする帳票データ処理システム。
  9. 【請求項9】 前記受付データを該当受付データの要求
    業務が開始されるまで記憶保持する記憶手段と、 前記受付データ作成手段にて新規の受付データが作成さ
    れる毎に、前記記憶手段に記憶された各受付データに対
    する業務実行順序を所定の優先順位に基づいで調整する
    実行順序調整手段とを備えたことを特徴とする請求項8
    記載の帳票データ処理システム。
JP3007498A 1998-02-12 1998-02-12 金融店舗システム Pending JPH11232362A (ja)

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