WO2014049859A1 - チケット販売システム及びチケット販売方法 - Google Patents
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Abstract
チケット販売システムは、チケット販売者の担当者によって操作され、チケットの購入受付を行う複数の受付端末装置20と、受付端末装置20と異なる場所に設けられ、受付端末装置20で前記購入受付の行われた前記チケットに対する代金の支払いを顧客が行うための、少なくとも一つの精算装置50と、精算装置50で代金の支払いが完了したチケットの発行を行うチケット発行装置30と、を備える。チケット販売システムは、受付端末装置20で前記購入受付を行ったトランザクションに関する情報を特定し、精算装置50で当該トランザクションの精算処理を行うことを可能にするトランザクション特定手段も備える。
Description
本発明は、駅等でチケットを販売するためのチケット販売システム及びチケット販売方法に関する。
従来から、乗り継ぎの難しい欧州の駅等では、窓口にいる担当者を介して電車等のチケットを購入することが行われている。従来の態様では、顧客が担当者にチケットの購入を申し込むと、担当者が受付端末装置にチケットの購入に関する情報を入力する。そして、担当者が、顧客から受け取った預かり金からチケットの購入代金を差し引いた釣銭金額を計算してドロアから釣銭を出すとともに、チケット発行装置から発行されたチケットを顧客に手渡すことが行われている。
このような運用において、ドロアの代わりに自動で精算することができる精算装置を導入することも考えられるが、大量の利用客がいる駅等では複数の担当者が窓口におり、各担当者に対応した精算装置を設けるとなると、高額な導入コストがかかってしまう。
また、窓口内に精算装置を一台だけ設けて、チケット販売者の担当者が当該精算装置に顧客から預かった預かり金を持って行って精算することも考えられるが、この態様では、トランザクション毎に精算装置に預かり金を持って行かなければならず、鉄道会社等のチケット販売者側の労力が増えてしまう。また、当該態様では、精算装置が混んでおり精算が済むまでに時間がかかる場合には、顧客は窓口近辺で長時間待たなければならなくなる。
以上のような点に鑑み、本発明は、少ない台数の精算装置で自動精算処理を行うことができ、チケット販売者側の労力が増加せず、顧客が窓口近辺で長時間にわたり待つ必要のないチケット販売システムを提供する。
本発明によるチケット販売システムは、
チケット販売者の担当者によって操作され、チケットの購入受付を行う複数の受付端末装置と、
前記受付端末装置と異なる場所に設けられ、前記受付端末装置で前記購入受付の行われた前記チケットに対する代金の支払いを顧客が行うための、少なくとも一つの精算装置と、
前記精算装置で代金の支払いが完了したチケットの発行を行うチケット発行装置と、
前記受付端末装置で前記購入受付を行ったトランザクションに関する情報を特定し、前記精算装置で当該トランザクションの精算処理を行うことを可能にするトランザクション特定手段と、
を備える。
チケット販売者の担当者によって操作され、チケットの購入受付を行う複数の受付端末装置と、
前記受付端末装置と異なる場所に設けられ、前記受付端末装置で前記購入受付の行われた前記チケットに対する代金の支払いを顧客が行うための、少なくとも一つの精算装置と、
前記精算装置で代金の支払いが完了したチケットの発行を行うチケット発行装置と、
前記受付端末装置で前記購入受付を行ったトランザクションに関する情報を特定し、前記精算装置で当該トランザクションの精算処理を行うことを可能にするトランザクション特定手段と、
を備える。
本発明によるチケット販売システムにおいて、
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置に設けられ、前記トランザクションに紐づけられた特定情報が記録された媒体を発行する媒体発行装置と、
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけられた前記特定情報を記憶する管理装置と、
前記精算装置に設けられ、前記媒体に記録された前記特定情報を読み取る媒体読取装置と、を有し、
前記媒体読取装置で読み取られた前記特定情報から、当該特定情報に紐づけられた前記トランザクションを特定してもよい。
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置に設けられ、前記トランザクションに紐づけられた特定情報が記録された媒体を発行する媒体発行装置と、
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけられた前記特定情報を記憶する管理装置と、
前記精算装置に設けられ、前記媒体に記録された前記特定情報を読み取る媒体読取装置と、を有し、
前記媒体読取装置で読み取られた前記特定情報から、当該特定情報に紐づけられた前記トランザクションを特定してもよい。
本発明によるチケット販売システムにおいて、
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置で前記購入受付を行う顧客の生体情報を取得する第一生体情報取得装置と、
前記精算装置で代金の支払いを行う顧客の生体情報を取得する第二生体情報取得装置と、を有し、
前記第二生体情報取得装置で取得された前記生体情報を前記第一生体情報取得装置で取得された前記生体情報と照合することで、前記トランザクションを特定してもよい。
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置で前記購入受付を行う顧客の生体情報を取得する第一生体情報取得装置と、
前記精算装置で代金の支払いを行う顧客の生体情報を取得する第二生体情報取得装置と、を有し、
前記第二生体情報取得装置で取得された前記生体情報を前記第一生体情報取得装置で取得された前記生体情報と照合することで、前記トランザクションを特定してもよい。
本発明によるチケット販売システムは、
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけて前記第一生体情報取得装置で取得された前記生体情報を記憶する管理装置をさらに備え、
前記トランザクション特定手段は、前記第二生体情報取得装置で取得された前記生体情報と合致する前記第一生体情報取得装置で取得された前記生体情報を読み出すことで、当該生体情報に紐づけられた前記トランザクションを特定してもよい。
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけて前記第一生体情報取得装置で取得された前記生体情報を記憶する管理装置をさらに備え、
前記トランザクション特定手段は、前記第二生体情報取得装置で取得された前記生体情報と合致する前記第一生体情報取得装置で取得された前記生体情報を読み出すことで、当該生体情報に紐づけられた前記トランザクションを特定してもよい。
本発明によるチケット販売システムにおいて、
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置で受付を行う顧客の所持する物品の固有情報を取得する第一物品情報取得装置と、
前記精算装置で代金の支払いを行う顧客の所持する物品の固有情報を取得する第二物品情報取得装置と、を有し、
前記第二物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報を前記第一物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報と照合することで、前記トランザクションを特定してもよい。
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置で受付を行う顧客の所持する物品の固有情報を取得する第一物品情報取得装置と、
前記精算装置で代金の支払いを行う顧客の所持する物品の固有情報を取得する第二物品情報取得装置と、を有し、
前記第二物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報を前記第一物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報と照合することで、前記トランザクションを特定してもよい。
本発明によるチケット販売システムは、
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけて前記第一物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報を記憶する管理装置をさらに備え、
前記トランザクション特定手段は、前記第二物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報と合致する前記第一物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報を読み出すことで、当該物品の固有情報に紐づけられた前記トランザクションを特定してもよい。
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけて前記第一物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報を記憶する管理装置をさらに備え、
前記トランザクション特定手段は、前記第二物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報と合致する前記第一物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報を読み出すことで、当該物品の固有情報に紐づけられた前記トランザクションを特定してもよい。
本発明によるチケット販売システムにおいて、
前記チケット発行装置は、前記精算装置に隣接して又は前記精算装置と一体的に設けられてもよい。
前記チケット発行装置は、前記精算装置に隣接して又は前記精算装置と一体的に設けられてもよい。
本発明によるチケット販売システムにおいて、
前記精算装置は、複数のトランザクションの支払額の合計を一括して精算する一括精算機能を有してもよい。
前記精算装置は、複数のトランザクションの支払額の合計を一括して精算する一括精算機能を有してもよい。
本発明によるチケット販売システムにおいて、
前記精算装置は、同一額のチケットが複数ある場合に割勘モードが指定可能となり、当該割勘モードが指定されると前記同一額のチケット毎に精算してもよい。
前記精算装置は、同一額のチケットが複数ある場合に割勘モードが指定可能となり、当該割勘モードが指定されると前記同一額のチケット毎に精算してもよい。
本発明によるチケット販売システムにおいて、
前記精算装置が複数設けられ、
チケット販売システムが、各精算装置の在高情報又はステータスに基づいて、使用すべき精算装置又は使用すべきでない精算装置を前記顧客に通知する通知部をさらに備えてもよい。
前記精算装置が複数設けられ、
チケット販売システムが、各精算装置の在高情報又はステータスに基づいて、使用すべき精算装置又は使用すべきでない精算装置を前記顧客に通知する通知部をさらに備えてもよい。
本発明によるチケット販売システムにおいて、
前記精算装置が複数設けられ、
チケット販売システムが、
各精算装置の待ち状況に関する情報を取得する待ち状況取得部と、
前記待ち状況取得部で取得された前記情報に基づいて、使用すべき精算装置又は使用すべきでない精算装置を前記顧客に通知する通知部と、をさらに備えてもよい。
前記精算装置が複数設けられ、
チケット販売システムが、
各精算装置の待ち状況に関する情報を取得する待ち状況取得部と、
前記待ち状況取得部で取得された前記情報に基づいて、使用すべき精算装置又は使用すべきでない精算装置を前記顧客に通知する通知部と、をさらに備えてもよい。
本発明によるチケット販売システムは、
来客した顧客に受付番号を記録した媒体を発行する自動受付装置をさらに備え、
前記受付端末装置は、前記受付番号を表示する受付表示部を有し、
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけられた前記受付番号を記憶する管理装置と、
前記精算装置に設けられ、前記媒体に記録された前記受付番号を読み取る媒体読取装置と、を有し、
前記媒体読取装置で読み取られた前記受付番号から、当該受付番号に紐づけられた前記トランザクションを特定してもよい。
来客した顧客に受付番号を記録した媒体を発行する自動受付装置をさらに備え、
前記受付端末装置は、前記受付番号を表示する受付表示部を有し、
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけられた前記受付番号を記憶する管理装置と、
前記精算装置に設けられ、前記媒体に記録された前記受付番号を読み取る媒体読取装置と、を有し、
前記媒体読取装置で読み取られた前記受付番号から、当該受付番号に紐づけられた前記トランザクションを特定してもよい。
本発明によるチケット販売システムにおいて、
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置に設けられ、前記トランザクションの内容が記録された媒体を発行する媒体発行装置と、
前記精算装置に設けられ、前記媒体に記録された前記トランザクションの内容を読み取る媒体読取装置と、を有し、
前記媒体読取装置で読み取られた前記トランザクションの内容に基づいて、前記精算装置で精算処理を行ってもよい。
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置に設けられ、前記トランザクションの内容が記録された媒体を発行する媒体発行装置と、
前記精算装置に設けられ、前記媒体に記録された前記トランザクションの内容を読み取る媒体読取装置と、を有し、
前記媒体読取装置で読み取られた前記トランザクションの内容に基づいて、前記精算装置で精算処理を行ってもよい。
本発明によるチケット販売方法は、
複数の受付端末装置のうちの一つがチケット販売者の担当者によって操作されることで、チケットの購入受付を行う工程と、
トランザクション特定手段によって、前記受付端末装置で前記購入受付を行ったトランザクションに関する情報を特定する工程と、
前記受付端末装置と異なる場所に設けられた精算装置が顧客によって操作され、かつ、前記トランザクション特定手段で特定された前記トランザクションに関する情報が利用されることで、前記受付端末装置で前記購入受付の行われた前記チケットに対する代金の支払いを行う工程と、
チケット発行装置によって、前記精算装置で代金の支払いが完了したチケットの発行を行う工程と、
を備える。
複数の受付端末装置のうちの一つがチケット販売者の担当者によって操作されることで、チケットの購入受付を行う工程と、
トランザクション特定手段によって、前記受付端末装置で前記購入受付を行ったトランザクションに関する情報を特定する工程と、
前記受付端末装置と異なる場所に設けられた精算装置が顧客によって操作され、かつ、前記トランザクション特定手段で特定された前記トランザクションに関する情報が利用されることで、前記受付端末装置で前記購入受付の行われた前記チケットに対する代金の支払いを行う工程と、
チケット発行装置によって、前記精算装置で代金の支払いが完了したチケットの発行を行う工程と、
を備える。
本発明によれば、チケット販売者の担当者によって操作される複数の受付端末装置が設けられている。また、受付端末装置と異なる場所に、受付端末装置で購入受付の行われたチケットに対する代金の支払いを顧客が行うための精算装置が設けられている。そして、トランザクション特定手段によって、受付端末装置で購入受付を行ったトランザクションに関する情報が特定され、精算装置で当該トランザクションの精算処理を行うことができる。このため、本発明によれば、少ない台数の精算装置で自動精算処理を行うことができる。また、チケット販売者側の労力が増加せず、顧客が窓口近辺で長時間にわたり待つ必要もない。
第1の実施の形態
《構成》
以下、本発明に係るチケット販売システムの第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図7は本発明の第1の実施の形態を説明するための図である
《構成》
以下、本発明に係るチケット販売システムの第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図7は本発明の第1の実施の形態を説明するための図である
図1に示すように、本実施の形態のチケット販売システムは、例えば鉄道会社等のチケット販売者の担当者(例えば駅員)によって操作され、切符等のチケットの購入受付を行う複数(本実施の形態では3つ)の受付端末装置20と、受付端末装置20と異なる場所に設けられ、受付端末装置20で購入受付の行われたチケットに対する代金の支払いを顧客が行うための精算装置50と、精算装置50で代金の支払いが完了したチケットの発行をチケット発行口31(図2参照)から行うチケット発行装置30と、を備えている。なお、本実施の形態では、図1に示すように、受付端末装置20、精算装置50及びチケット発行装置30が同じ部屋に設けられているが、これに限られることはなく、例えば、受付端末装置20と、精算装置50及びチケット発行装置30とは、別の部屋に設けられてもよい。なお、図1の符号「99」は部屋の出入口を示している。
本実施の形態では、いわゆるアイランド方式が採用され、担当者がアイランドとなった相談デスクに配備されており、相談販売を促進する形態となっている。なお、本実施の形態では、このようなアイランド方式のみを用いた態様で説明するが、スピード販売を促進するためにカウンターが設けられ、相談デスクだけでなくカウンターにも担当者が配備されていてもよい。
図2に示すように、本実施の形態の精算装置50は、預かり金額からチケットの購入金額を差し引いた金額に相当する貨幣を払い出す貨幣精算処理装置100,200と、所定の情報を表示するとともに操作の入力を受け付けることができるタッチパネル式の操作表示部51と、後述する媒体読取装置60と、を有している。このうち貨幣精算処理装置100,200は、硬貨についての精算処理を行う硬貨精算処理装置100と、紙幣についての精算処理を行う紙幣精算処理装置200と、を有している。また、操作表示部51には、後述する一括精算ボタン52a、後述する割勘ボタン52d、一時保留された貨幣の入金を許可する入金受付ボタン52b、一括精算したいトランザクションの特定が終了したこと等の確認を行うための確認ボタン52c等、顧客が入力する様々なボタンが表示され押下可能となっている。
また、本実施の形態のチケット販売システムは、受付端末装置20で購入受付を行ったトランザクションに関する情報を特定し、精算装置50で当該トランザクションの精算処理を行うことを可能にするトランザクション特定手段も備えている。
本実施の形態のトランザクション特定手段は、図3に示すように、受付端末装置20に設けられ、トランザクションに紐づけられた特定番号等の特定情報が記録された媒体90を発行する媒体発行装置10と、受付端末装置20及び精算装置50に通信接続され、トランザクションに紐づけられた特定情報を記憶するサーバー記憶部41を有するサーバー(管理装置)40と、精算装置50に設けられ、媒体90に記録された特定情報を読み取る媒体読取装置60と、を有している。なお、本実施の形態の媒体90には、図3に示すように、特定番号と当該特定番号を示したバーコードが印字されている。
また、サーバー40は、サーバー40を制御するサーバー制御部45を有し、当該サーバー制御部45が、媒体読取装置60で読み取られた特定情報(より具体的には特定番号)に合致するサーバー記憶部41で記憶された特定情報(特定番号)を読み出し、当該特定情報(特定番号)に紐づけられたトランザクションを特定する。その結果、精算装置50で、顧客が販売予約を行ったトランザクションの精算処理を行うことができる。
〈硬貨精算処理装置100〉
本実施の形態で用いられる硬貨精算処理装置100としては、硬貨の精算処理をすることができるものであれば、どのようなものであってもよい。以下では、一例として用いられる本実施の形態の硬貨精算処理装置100の構成について、簡単に説明する。
本実施の形態で用いられる硬貨精算処理装置100としては、硬貨の精算処理をすることができるものであれば、どのようなものであってもよい。以下では、一例として用いられる本実施の形態の硬貨精算処理装置100の構成について、簡単に説明する。
図4に示すように、硬貨精算処理装置100は、略直方体形状の硬貨筐体101と、硬貨筐体101に設けられて硬貨を入金するための硬貨入金部110(図5参照)と、硬貨入金部110から入金された硬貨が送られて貯留されるとともに貯留された硬貨を1枚ずつ繰り出す硬貨一時貯留部130とを備えている。また、硬貨筐体101内は、硬貨一時貯留部130から繰り出された硬貨を1枚ずつ搬送する入金硬貨搬送部120が設けられており、この入金硬貨搬送部120には、当該入金硬貨搬送部120により搬送される硬貨の識別をするとともに金種別枚数を計数する硬貨識別部140が設けられている。この硬貨識別部140は、硬貨一時貯留部130から繰り出された硬貨の金種、真偽、正損等を識別し、硬貨の金種別枚数を計数するようになっている。なお、硬貨入金部110は硬貨筐体101の上部に設けられており、硬貨入金部110から入金された硬貨は自重により硬貨一時貯留部130に送られ、当該硬貨一時貯留部130に一時的に貯留されるようになっている(図5参照)。
また、硬貨筐体101内において入金硬貨搬送部120の下方には複数(本実施の形態では8つ)の硬貨収納部150が設けられている。そして、各硬貨収納部150は、硬貨識別部140による硬貨の識別結果に基づいて、入金硬貨搬送部120に設けられた硬貨選別部124により当該入金硬貨搬送部120から硬貨が送られて収納されるようになっている。また、各硬貨収納部150は、必要に応じて当該硬貨収納部150に収納された硬貨を1枚ずつ繰り出すことができるようになっている。
また、硬貨精算処理装置100は、硬貨筐体101外へ硬貨を出金する硬貨出金部190を有している。そして、硬貨筐体101内には、各硬貨収納部150から繰り出された硬貨を硬貨出金部190に搬送する出金硬貨搬送部170が設けられている。また、硬貨筐体101内において、出金硬貨搬送部170の下方には硬貨回収ボックス180が設けられている。なお、硬貨出金部190には、硬貨の抜き取りを検知するための検知センサ(図示せず)が設けられている。
本実施の形態では、入金硬貨搬送部120に合計9つの硬貨選別部124が設けられているが、そのうちの1つの硬貨選別部124はリジェクト硬貨選別部として機能するようになっている。そして、硬貨識別部140の識別結果によりリジェクト硬貨であると判断されると、当該硬貨はリジェクト硬貨選別部で選別されて硬貨出金部190に送られる。各硬貨選別部124には、それぞれに対応するシュート126が設けられている。そして、硬貨選別部124により選別された硬貨は、この硬貨選別部124に設けられたシュート126を介して、硬貨出金部190や、対応する硬貨収納部150に送られたりするようになる。
本実施の形態の出金硬貨搬送部170は、各硬貨収納部150の下方に設けられ略水平方向に沿って延びる第1の出金硬貨搬送部分170aと、第1の出金硬貨搬送部分170aから送られた硬貨を硬貨出金部190に搬送する第2の出金硬貨搬送部分170bとを有している。
出金硬貨搬送部170は、複数の突起部材(図示せず)が設けられた無端状ベルトを有している。そして、一の突起部材に硬貨が1枚以上引っ掛けられることにより、硬貨が1枚以上ずつ搬送される。また、図5に示すように、各硬貨収納部150の一方の側の側方(図5における右方)には硬貨出金空間172が形成されており、この硬貨出金空間172において、各硬貨収納部150から繰り出された硬貨が出金硬貨搬送部170の第1の出金硬貨搬送部分170aにおける無端状ベルト上に落下するようになっている。なお、各硬貨収納部150の他方の側の側方(図5における左方)には、上述したシュート126が設けられている。
硬貨収納部150の硬貨投出口には、硬貨通過センサ166及び一対の硬貨カウントセンサ168が設けられている(図7参照)。硬貨通過センサ166は、硬貨収納部150の硬貨投出口に送られた硬貨が当該硬貨通過センサ166を通過したときにこのことを検知するようになっている。また、一対の硬貨カウントセンサ168は、硬貨収納部150の硬貨投出口から繰り出される硬貨の計数を行うようになっている。
無端状ベルトが図4で反時計回りの方向に循環移動させられるときには、各硬貨収納部150から繰り出された硬貨が自重により硬貨出金空間172を通過して第1の出金硬貨搬送部分170aにおける無端状ベルト上に落下した後、無端状ベルト上の硬貨は第1の出金硬貨搬送部分170aから第2の出金硬貨搬送部分170bに送られる。そして、第2の出金硬貨搬送部分170bにおいて無端状ベルトの突起部材に引っ掛けられた硬貨は図4における上方に移動させられ、最終的に第2の出金硬貨搬送部分170bの上端部から硬貨出金部190に送られるようになる。
他方、無端状ベルトが図4で時計回りの方向に循環移動させられるときには、各硬貨収納部150から繰り出された硬貨は自重により硬貨出金空間172を通過して第1の出金硬貨搬送部分170aにおける無端状ベルト上に落下するが、無端状ベルト上の硬貨は第1の出金硬貨搬送部分170aから硬貨回収ボックス180に送られ、最終的に硬貨回収ボックス180に収納されることとなる。
この硬貨回収ボックス180は硬貨筐体101に対して着脱自在に設けられている。そして、硬貨回収ボックス180に硬貨が収納された後、操作者が硬貨筐体101から硬貨回収ボックス180を取り出すことにより、硬貨を硬貨回収ボックス180ごと回収することができるようになっている。
また、図7に示すように、硬貨精算処理装置100は、硬貨精算処理装置100の制御を行う硬貨制御部160を備えている。この硬貨制御部160には、上述した硬貨通過センサ166、一対の硬貨カウントセンサ168の他、硬貨一時貯留部130、入金硬貨搬送部120、硬貨識別部140、硬貨選別部124、硬貨収納部150、出金硬貨搬送部170等がそれぞれ接続されており、これらに情報や動作指令を送ったり、これらから情報や動作指令を受け取ったりする。
〈紙幣精算処理装置200〉
本実施の形態で用いられる紙幣精算処理装置200としては、紙幣の精算処理をすることができるものであれば、どのようなものであってもよい。以下では、一例として用いられる本実施の形態の紙幣精算処理装置200の構成について、簡単に説明する。
本実施の形態で用いられる紙幣精算処理装置200としては、紙幣の精算処理をすることができるものであれば、どのようなものであってもよい。以下では、一例として用いられる本実施の形態の紙幣精算処理装置200の構成について、簡単に説明する。
図6に示すように、紙幣精算処理装置200は、略直方体形状の紙幣筐体201と、紙幣筐体201に設けられて紙幣を入金するための紙幣入金部210と、紙幣入金部210から入金された紙幣を1枚ずつ搬送する紙幣搬送部220と、紙幣搬送部220により搬送される紙幣の金種、真偽、正損等を識別するとともに金種別枚数を計数する紙幣識別部240と、紙幣識別部240による紙幣の識別結果に基づいて、紙幣を収納する複数(本実施の形態では3つ)の紙幣収納部250と、を備えている。各紙幣収納部250は、当該紙幣収納部250に収納された紙幣を1枚ずつ紙幣搬送部220に繰り出すことができるようになっている。
また、紙幣精算処理装置200は、紙幣収納部250から紙幣搬送部220に繰り出された紙幣を出金するための紙幣出金部290を有している。紙幣出金部290には、このように紙幣収納部250から繰り出された紙幣だけではなく、紙幣識別部240で識別することができなかった等の理由でリジェクトされたリジェクト紙幣も搬送される。また、紙幣搬送部220には、紙幣識別部240によって識別された結果に基づいて、搬送された紙幣を適宜選別する紙幣選別部224が設けられている。また、紙幣搬送部220には、紙幣の通過を検知する通過センサ226が複数設けられている。また、紙紙幣収納部250には、当該紙幣収納部250に対する紙幣の出し入れを検知するための紙紙幣収納部センサ252が設けられている。
また、紙幣筐体201には、前面側に開口した紙幣回収カセット装着部281が設けられており、当該紙幣回収カセット装着部281には、紙幣回収カセット280を着脱自在に設けることができる。紙幣搬送部220が紙幣回収カセット装着部281まで延びており、紙幣を紙幣回収カセット280まで搬送することができる。紙幣回収カセット280には、当該紙幣回収カセット280に対する紙幣の出し入れを検知するための紙幣回収カセットセンサ282が設けられている。
また、紙幣入金部210には、紙幣入金部210における紙幣の有無を検知するための入金センサ225が設けられ、紙幣出金部290には、紙幣出金部290における紙幣の有無を検知するための出金センサ227が設けられている。
また、紙幣入金部210は当該紙幣入金部210を覆うための紙幣入金部カバー211を有し、紙幣出金部290は当該紙幣出金部290を覆うための紙幣出金部カバー291を有している。
また、図7に示すように、紙幣精算処理装置200は、紙幣精算処理装置200の制御を行う紙幣制御部260を備えている。この紙幣制御部260には、紙幣入金部210、紙幣搬送部220、紙幣選別部224、入金センサ225、通過センサ226、出金センサ227、紙幣識別部240、紙幣収納部250、紙幣出金部290等がそれぞれ接続されており、これらに情報や動作指令を送ったり、これらから情報や動作指令を受け取ったりする。なお、図示していないが、紙幣収納部センサ252及び紙幣回収カセットセンサ282も紙幣制御部260に接続されており、紙幣制御部260は紙幣収納部センサ252及び紙幣回収カセットセンサ282から情報を取得するようになっている。
また、紙幣制御部260は、インターフェース205,105を介して硬貨制御部160に通信接続され、インターフェース205,5を介してサーバー制御部45に通信接続されている。また、紙幣制御部260は、インターフェース205を介して操作表示部51に接続されている。また、サーバー制御部45は、インターフェース5を介して媒体読取装置60、受付端末装置20及び媒体発行装置10に接続されている。そして、これら紙幣制御部260、硬貨制御部160、サーバー制御部45、操作表示部51、媒体読取装置60、受付端末装置20及び媒体発行装置10の各々は、互いに情報や動作指令を送受信することができるようになっている。ちなみに、操作表示部51、媒体読取装置60、受付端末装置20及び媒体発行装置10もインターフェースを有しているが、図示していない。
図2に示すように、本実施の形態では、チケット発行装置30が精算装置50に隣接して設けられている。このようにチケット発行装置30を精算装置50に隣接して設ける代わりに、チケット発行装置30が精算装置50と一体的に設けられてもよい。なお、このようにチケット発行装置30を精算装置50に隣接して設けたりチケット発行装置30を精算装置50と一体的に設けたりする必要は必ずしもなく、チケット発行装置30と精算装置50とが全く別の場所に設けられてもよい。
本実施の形態の精算装置50は、複数のトランザクションの支払額の合計を一括して精算する一括精算機能を有しており、一括精算機能を用いることが指定されると、複数のトランザクションの支払額の合計を一括して精算することができる。なお、一括精算機能を用いたい場合には、精算装置50の操作表示部51に表示された一括精算ボタン52a(図2参照)を押下すればよい。このように一括精算ボタン52aを押下すると、精算装置50が一括精算を受け付ける状態となる。そして、一括精算を行いたい複数のトランザクションの特定が終了した時点で、精算装置50の操作表示部51に表示された確認ボタン52cを押下することで、一括精算したいトランザクションが特定され、これらのトランザクションを一括して精算することができることとなる。
また、本実施の形態の精算装置50は、同一額のチケットが複数ある場合に割勘モードが指定可能となり、当該割勘モードが指定されると同一額のチケット毎に精算することができるようになっている。なお、本実施の形態の精算装置50では、同一額のチケットが複数あると、操作表示部51に割勘ボタン52dが表示される。そして、当該割勘ボタン52dを押下することで、同一額のチケット毎に精算されることとなる。なお、同一額のチケットの一例として、同じ行き先の切符を挙げることができる。
《作用・効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による作用・効果について説明する。
次に、上述した構成からなる本実施の形態による作用・効果について説明する。
本実施の形態によれば、チケット販売者(例えば鉄道会社)の担当者によって操作される複数の受付端末装置20が設けられている。また、受付端末装置20と異なる場所に、受付端末装置20で購入受付の行われたチケットに対する代金の支払いを顧客が行うための精算装置50が設けられている。そして、トランザクション特定手段によって、受付端末装置20で購入受付を行ったトランザクションに関する情報が特定され、精算装置50で当該トランザクションの精算処理を行うことができる。このため、本実施の形態によれば、少ない台数の精算装置50で自動精算処理を行うことができる。また、チケット販売者側の労力が増加せず、顧客が窓口近辺で長時間にわたり待つ必要もない。
この点について、以下、説明する。
従来から、乗り継ぎの難しい欧州の駅等では、窓口にいる担当者を介して電車等のチケットを購入することが行われている。従来の態様では、顧客が担当者にチケットの購入を申し込むと、担当者が受付端末装置にチケットの購入に関する情報を入力する。そして、担当者が、顧客から受け取った預かり金からチケットの購入代金を差し引いた釣銭金額を計算してドロアから釣銭を出すとともに、チケット発行装置から発行されたチケットを顧客に手渡すことが行われている。
このような運用において、ドロアの代わりに自動で精算することができる精算装置を導入することも考えられるが、大量の利用客がいる駅等では複数の担当者が窓口におり、各担当者に対応した精算装置を設けるとなると、高額な導入コストがかかってしまう。
他方、窓口内に精算装置を一台だけ設けて、チケット販売者の担当者が当該精算装置に顧客から預かった預かり金を持って行って精算することも考えられるが、トランザクション毎に精算装置に預かり金を持って行かなければならず、鉄道会社等のチケット販売者側の労力が増えてしまう。また、精算装置が混んでおり精算が済むまでに時間がかかる場合には、顧客は窓口近辺で長時間待たなければならなくなる。
これに対して、本実施の形態では、チケット販売者の担当者によって操作される複数の受付端末装置20が設けられ、当該受付端末装置20に特定番号等の特定情報が記録された媒体90を発行する媒体発行装置10が設けられている。また、上記特定情報はトランザクションに紐づけられてサーバー記憶部41で記憶される。本実施の形態において、精算装置50は受付端末装置20と異なる場所に設けられているものの、当該精算装置50には、媒体90に記録された特定情報を読み取る媒体読取装置60が設けられている。そして、媒体読取装置60で媒体90に記録された特定情報が読み取られると、サーバー制御部45が、媒体読取装置60で読み取られた特定情報と合致するサーバー記憶部41で記憶された特定情報を読み出し、当該特定情報に紐づけられたトランザクションを特定する。その結果、精算装置50で、顧客がチケット販売者の担当者に申し込んで受付端末装置20で販売予約を行ったトランザクションの精算処理を行うことができる。
このように、本実施の形態によれば、大量の利用客がいる駅等で複数の担当者が窓口にいるような場合であっても各担当者に対応した精算装置50を設ける必要がないことから(本実施の形態では精算装置50は一台だけである。)、装置の導入コストを低く抑えることができる。
また、本実施の形態では、カウンター等の窓口内ではなく顧客が自由にアクセスすることができる場所に精算装置50が設けられていることから、チケット販売者の担当者が精算に関する作業を行う必要がなく、鉄道会社等のチケット販売者側の労力が増えてしまうこともない。
さらに、精算処理が顧客自身によって行われることから、顧客は自己の都合に応じて精算処理を行うことができ、顧客が窓口近辺で長時間待たなければならなくなることもない。
次に、本実施の形態による一連の流れについて説明する。
まず、顧客がチケット販売者の担当者のいる相談デスクに向かう(図1参照)。そして、この相談デスクにおいて、顧客が担当者にチケットの購入を申し込むと、担当者が受付端末装置20にチケットの購入に関する情報を入力する。この際、媒体発行装置10から、当該チケットの購入に関するトランザクションに紐づけられた特定情報の記録された媒体90が発行される。そして、チケットの購入に関する情報と特定情報が紐づけられて入力されることで、顧客が購入を希望したチケットの購入受付が完了する。なお、発行された媒体90は、担当者から顧客に引き渡される。
購入受付が完了すると、当該購入受付に関するトランザクションに特定情報が紐づけられて、サーバー40のサーバー記憶部41で記憶される。また、チケットの仮予約が行われたことがサーバー記憶部41で記憶される(図3参照)。
次に、顧客は精算処理を行うために、精算装置50のある場所に向かう(図1参照)。そして、顧客は、所持する媒体90に記録された特定情報を媒体読取装置60で読み取らせる(図3参照)。このように顧客が媒体読取装置60で媒体90に記録された特定情報を読み取らせると、サーバー制御部45が、媒体読取装置60で読み取られた特定情報と合致するサーバー記憶部41で記憶された特定情報を読み出し、当該特定情報に紐づけられたトランザクションを特定する。その結果、精算装置50の操作表示部51に当該顧客が購入受付を行ったチケットの購入金額やチケット情報等が表示され、顧客が貨幣を貨幣精算処理装置100,200に入金して入金受付ボタン52bを押下することで精算処理が完了する(図2参照)。なお、釣銭がある場合には、預かり金額からチケットの購入金額を差し引いた金額に相当する貨幣が釣銭として貨幣精算処理装置100,200から出金されて、精算処理が完了する。
このように精算処理が完了すると、精算装置50に隣接して設けられたチケット発行装置30からチケットが発行されて、顧客が当該チケットを受け取る。このようにチケットが発行されると、仮予約であった状態が本予約に代わり、その旨がサーバー記憶部41で記憶される(図3参照)。サーバー記憶部41に本予約が記憶されると、当該顧客に対するトランザクションが終了する。
なお、本実施の形態では、精算装置50に隣接して設けられたチケット発行装置30が設けられていることから、精算処理を行うと、その場でチケットの発行を受けることができる点で有益である。
すなわち、従来では窓口内でチケットの発行が行われていたことから、仮に精算処理だけを顧客が行いチケットの発行を従来どおりチケット販売者の担当者が行うとすると、精算装置50で精算処理を行った顧客は、再度、担当者の元に行かなければならず、顧客にとって手間がかかることとなる。この点、本実施の形態にように精算装置50に隣接してチケット発行装置30を設けることで、顧客は、精算処理が完了したその場でチケットの発行を受けることができ、上記のような手間がかからない点で有益である。なお、この効果は、チケット発行装置30と精算装置50とが一体的に設けられている場合にも、当然、達成することができる。
ちなみに、精算処理だけを顧客が行いチケットの発行を従来どおりチケット販売者の担当者が行う場合には、担当者の元にも媒体90に記録された特定情報を読み取るための媒体読取装置が設けられることとなる。なお、この媒体読取装置には、パソコン等の特定情報を手入力することができるものも含まれる。
また、本実施の形態では、複数のトランザクションの支払額の合計を一括して精算する一括精算機能を有しており、一括精算機能を用いることが指定されると、複数のトランザクションの支払額の合計を一括して精算することができる。
一括精算機能を用いる場合の一例として、複数の顧客が別々の担当者の元でチケットの購入を申し込んだ場合を用いて、以下説明する。
まず、各顧客が異なる担当者の元でチケットの購入受付を行う(図1参照)。そうすることで、各顧客は、自己のトランザクションに紐づけられた特定情報の記録された媒体90を所持することとなる。
次に、これらの顧客の代表者が精算処理を行うために、精算装置50のある場所に向かう。そして、当該代表者が、精算装置50の操作表示部51に表示された一括精算ボタン52aを押下する(図2参照)。このことによって、精算装置50が一括精算を受け付ける状態となる。続いて、代表者が、複数の媒体90に記録された特定情報を媒体読取装置60で読み取らせ、一括精算を行いたい複数のトランザクションを特定させる。そして、一括精算を行いたい複数のトランザクションについての特定情報の読み取りが終了した時点で、精算装置50の操作表示部51に表示された確認ボタン52cを押下することで、当該複数のトランザクションの合計金額やチケット情報等が操作表示部51に表示される。そして、代表者が当該合計金額分の貨幣を貨幣精算処理装置100,200に入金して精算処理が終了した時点で、当該トランザクションの精算処理が完了する。
以上のように、本実施の形態によれば複数のトランザクションの支払額の合計を一括して精算することができ、例えばチケット購入を迅速に行いたいこと等から複数の顧客が分担してチケットを購入することができ、有益である。
なお、このような一括精算機能は、一人の顧客であっても、チケット購入の買い忘れを思い出した場合等にも利用されることが想定される。
本実施の形態では、同一額のチケットが複数ある場合に精算装置50において割勘モードが指定可能となり、当該割勘モードが指定されると同一額のチケット毎に精算することができるようになっている。
割勘モードを用いる際の流れについて簡単に説明する。
まず、複数の顧客の代表者が一人の担当者の元で、例えば同じ行き先の切符等の同一額のチケットの購入受付を行う(図1参照)。そうすることで、当該同一額のチケットの購入が一つのトランザクションとして認定される。
次に、上記複数の顧客が精算処理を行うために、精算装置50のある場所に向かう。そして、複数の顧客のうちの一人が、操作表示部51に表示された割勘ボタン52dを押下する(図2参照)。このことによって、同一額のチケット毎に精算することができるようになり、各顧客が貨幣を貨幣精算処理装置100,200に入金することで精算処理を完了させる。そして、全ての顧客の精算処理が終了した時点で、当該トランザクションの精算処理が完了する。
また、この割勘モードでは、各顧客が各々に精算するのではなく、複数の顧客の代表者が精算処理を行ってもよい。この場合には、顧客の代表者が、操作表示部51に表示された割勘ボタン52dを押下することによって、複数チケットの精算を一括して行うことができる。そして、支払いに対する釣銭がある場合には、その釣銭を各顧客に分配することができる金種と枚数の貨幣が払い出されることとなる。
以上のように、本実施の形態によれば同一額のチケットが複数ある場合に割勘モードを指定することで同一額のチケット毎に精算することができる。このため、複数の顧客が割勘を行いたい場合に、顧客自身が細かな計算等を行うことなく割勘できる点で有益である。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について、主に図8乃至図10を用いて説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態について、主に図8乃至図10を用いて説明する。
第1の実施の形態では、トランザクション特定手段が、受付端末装置20に設けられた媒体発行装置10と、サーバー記憶部41及びサーバー制御部45を有するサーバー40と、精算装置50に設けられた媒体読取装置60とを有しており、サーバー制御部45が、媒体読取装置60で読み取られた特定情報に合致するサーバー記憶部41で記憶された特定情報を読み出し、当該特定情報に紐づけられたトランザクションを特定するものであった。
これに対して、第2の実施の形態では、トランザクション特定手段が、受付端末装置20で購入受付を行う顧客の生体情報を取得する第一生体情報取得装置11と、精算装置50で代金の支払いを行う顧客の生体情報を取得する第二生体情報取得装置61と、を有しており、第二生体情報取得装置61で取得された生体情報を第一生体情報取得装置11で取得された生体情報と照合することで、トランザクションを特定する(図10参照)。
より具体的には、第2の実施の形態では、サーバー40のサーバー記憶部41が、トランザクションに紐づけて第一生体情報取得装置11で取得された生体情報を記憶する。そして、サーバー40のサーバー制御部45が、第二生体情報取得装置61で取得された生体情報と合致する第一生体情報取得装置11で取得された生体情報をサーバー記憶部41から読み出すことで、当該生体情報に紐づけられたトランザクションを特定する。
生体認証としては、顔認証、指紋認証、静脈認証、網膜認証等、様々なものを用いることができるが、本実施の形態では、生体認証として顔認証を行う態様を用いて説明する。このため、本実施の形態の第一生体情報取得装置11は顔に関する情報(以下「顔情報」という。)を取得するための第一撮像装置11であり、第二生体情報取得装置61は顔情報を取得するための第二撮像装置61である(図10参照)。また、本実施の形態の精算装置50の操作表示部51には、顧客の顔情報の取得を第二撮像装置61で行うことを許可する顔情報取得許可ボタン(生体情報取得許可ボタン)52eが表示される(図9参照)。
第2の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。第1の実施の形態で詳細に説明したことから、本実施の形態における効果の説明は、本実施の形態に固有な部分に留める。また、当該効果を、本実施の形態による一連の流れを説明する中で説明する。
まず、顧客がチケット販売者の担当者のいる相談デスクに向かう(図8参照)。そして、この相談デスクにおいて、顧客が担当者にチケットの購入を申し込むと、担当者が受付端末装置20にチケットの購入に関する情報を入力する。この際、受付端末装置20近傍に設置された第一撮像装置11によって、購入申し込みを行った顧客の顔情報が取得される。そして、チケットの購入に関する情報と当該顧客の顔情報が紐づけられて入力されることで、顧客が購入を希望したチケットの購入受付が完了する。
購入受付が完了すると、当該購入受付に関するトランザクションに顧客の顔情報が紐づけられて、サーバー40のサーバー記憶部41で記憶される。また、チケットの仮予約が行われたことがサーバー記憶部41で記憶される(図10参照)。
次に、顧客は精算処理を行うために、精算装置50のある場所に向かう(図8参照)。そして、顧客が、操作表示部51に表示された顔情報取得許可ボタン52eを押下すると(図9参照)、第二撮像装置61によって当該顧客の顔情報が取得される。このように第二撮像装置61によって顧客の顔情報が取得されると、サーバー制御部45が、第二撮像装置61で取得された顔情報と合致する第一撮像装置11で取得された顔情報をサーバー記憶部41から読み出し、このことによって当該顔情報に紐づけられたトランザクションが特定される(図10参照)。その結果、精算装置50の操作表示部51に当該顧客が購入受付を行ったチケットの購入金額やチケット情報等が表示され、顧客が貨幣を貨幣精算処理装置100,200に入金して入金受付ボタン52bを押下することで精算処理が完了する(図9参照)。なお、釣銭がある場合には、預かり金額からチケットの購入金額を差し引いた金額に相当する貨幣が釣銭として貨幣精算処理装置100,200から出金されて、精算処理が完了する。
このように精算処理が完了すると、精算装置50に隣接して設けられたチケット発行装置30からチケットが発行されて、顧客が当該チケットを受け取る。このようにチケットが発行されると、仮予約であった状態が本予約に代わり、その旨がサーバー記憶部41で記憶される。サーバー記憶部41に本予約が記憶されると、当該顧客に対するトランザクションが終了する。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で達成される効果に加えて、チケットの購入受付を行ってからチケットの発行を受けるまでの間、顧客が第1の実施の形態に記載されたような「媒体」を持ち歩かなくてもよいという効果を得ることができる。このため、ランニングコストを低減することができる。また、「媒体」を紛失して精算処理を行えなくなる事態が発生することを未然に防止することができる。
なお、本実施の形態において、精算処理だけを顧客が行いチケットの発行を従来どおりチケット販売者の担当者が行ってもよい。この場合には、第一撮像装置11で顧客の顔情報が取得されることでトランザクションが特定され、対応するチケットが発行されることとなる。
第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について、主に図11乃至図13を用いて説明する。
次に、本発明の第3の実施の形態について、主に図11乃至図13を用いて説明する。
上述したように、第1の実施の形態では、トランザクション特定手段が、受付端末装置20に設けられた媒体発行装置10と、サーバー記憶部41及びサーバー制御部45を有するサーバー40と、精算装置50に設けられた媒体読取装置60とを有しており、サーバー制御部45が、媒体読取装置60で読み取られた特定情報に合致するサーバー記憶部41で記憶された特定情報を読み出し、当該特定情報に紐づけられたトランザクションを特定するものであった。
これに対して、第3の実施の形態では、トランザクション特定手段が、受付端末装置20で受付を行う顧客の所持する物品の固有情報を取得する第一物品情報取得装置12と、精算装置50で代金の支払いを行う顧客の所持する物品の固有情報を取得する第二物品情報取得装置62と、を有しており、第二物品情報取得装置62で取得された物品の固有情報を第一物品情報取得装置12で取得された物品の固有情報と照合することで、トランザクションを特定する(図13参照)。
より具体的には、第3の実施の形態では、サーバー40のサーバー記憶部41が、トランザクションに紐づけて第一物品情報取得装置12で取得された物品の固有情報を記憶する。そして、サーバー40のサーバー制御部45が、第二物品情報取得装置62で取得された物品の固有情報と合致する第一物品情報取得装置12で取得された物品の固有情報をサーバー記憶部41から読み出すことで、当該物品の固有情報に紐づけられたトランザクションを特定する。なお、顧客固有の識別情報の一例としては、携帯電話のSIMカード(Subscriber Identity Module Card)に記録されたID番号を挙げることができる。
物品認証に用いられる物品としては、携帯電話、クレジットカード等の顧客固有の識別情報を有するものであればどのようなものも用いることができるが、本実施の形態では、物品認証を携帯電話で行う態様を用いて説明する。このため、本実施の形態の第一物品情報取得装置12は携帯電話のID番号等の固有情報を取得するための第一携帯情報取得装置12であり、第二物品情報取得装置62は携帯電話の固有情報を取得するための第二携帯情報取得装置62である(図13参照)。また、本実施の形態の精算装置50の操作表示部51には、携帯電話の固有情報を取得することを開始させる情報取得ボタン(物品情報取得ボタン)52fが表示される(図12参照)。
第3の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。第1の実施の形態で詳細に説明したことから、本実施の形態における効果の説明は、本実施の形態に固有な部分に留める。また、当該効果を、本実施の形態による一連の流れを説明する中で説明する。
まず、顧客がチケット販売者の担当者のいる相談デスクに向かう(図11参照)。そして、この相談デスクにおいて、顧客が担当者にチケットの購入を申し込むと、担当者が受付端末装置20にチケットの購入に関する情報を入力する。この際、受付端末装置20近傍に設置された第一携帯情報取得装置12によって、購入申し込みを行った顧客の所持している携帯電話の固有情報が読み取られる。そして、チケットの購入に関する情報と携帯電話の固有情報が紐づけられて入力されることで、顧客が購入を希望したチケットの購入受付が完了する。
購入受付が完了すると、購入受付に関するトランザクションに携帯電話の固有情報が紐づけられて、サーバー40のサーバー記憶部41で記憶される。また、チケットの仮予約が行われたことがサーバー記憶部41で記憶される
次に、顧客は精算処理を行うために、精算装置50のある場所に向かう(図11参照)。そして、顧客が、携帯電話を第二携帯情報取得装置62に近接させた上で、操作表示部51に表示された情報取得ボタン52fを押下すると(図12参照)、第二携帯情報取得装置62によって携帯電話の固有情報が読み取られる。このように第二携帯情報取得装置62による携帯電話の固有情報の読み取りが行われると、サーバー制御部45が、第二携帯情報取得装置62で読み取られた携帯電話の固有情報と合致する第一携帯情報取得装置12で読み取られた携帯電話の固有情報をサーバー記憶部41から読み出し、このことによって、当該携帯電話の固有情報に紐づけられたトランザクションが特定される(図13参照)。その結果、精算装置50の操作表示部51に当該顧客が購入受付を行ったチケットの購入金額やチケット情報等が表示され、顧客が貨幣を貨幣精算処理装置100,200に入金して入金受付ボタン52bを押下することで精算処理が完了する(図12参照)。なお、釣銭がある場合には、預かり金額からチケットの購入金額を差し引いた金額に相当する貨幣が釣銭として貨幣精算処理装置100,200から出金されて、精算処理が完了する。
このように精算処理が完了すると、精算装置50に隣接して設けられたチケット発行装置30からチケットが発行されて、顧客が当該チケットを受け取る。このようにチケットが発行されると、仮予約であった状態が本予約に代わり、その旨がサーバー記憶部41で記憶される。サーバー記憶部41に本予約が記憶されると、当該顧客に対するトランザクションが終了する。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で達成される効果に加えて、チケットの購入受付を行ってからチケットの発行を受けるまでの間、顧客が第1の実施の形態に記載されたような「媒体」を持ち歩かなくてもよいという効果を得ることができる。このため、ランニングコストを低減することができる。また、「媒体」を紛失して精算処理を行えなくなる事態が発生することを未然に防止することができる。
なお、本実施の形態において、精算処理だけを顧客が行いチケットの発行を従来どおりチケット販売者の担当者が行ってもよい。この場合には、第一携帯情報取得装置12で携帯電話の固有情報の読み取りが行われることでトランザクションが特定され、対応するチケットが発行されることとなる。
ところで、上記では第1の実施の形態に第3の実施の形態を適用する態様を用いて説明したが、これに限られることはなく、第2の実施の形態に第3の実施の形態を適用してもよい。この場合には、生体認証と物品認証の両方を用いることができる。
第4の実施の形態
次に、本発明の第4の実施の形態について、主に図14及び図15を用いて説明する。
次に、本発明の第4の実施の形態について、主に図14及び図15を用いて説明する。
上述したように、第1の実施の形態では、トランザクション特定手段が、受付端末装置20に設けられた媒体発行装置10と、サーバー記憶部41及びサーバー制御部45を有するサーバー40と、精算装置50に設けられた媒体読取装置60とを有しており、サーバー制御部45が、媒体読取装置60で読み取られた特定情報に合致するサーバー記憶部41で記憶された特定情報を読み出し、当該特定情報に紐づけられたトランザクションを特定するものであった。
これに対して、第4の実施の形態では、来客した顧客に受付番号を記録した媒体91を発行する自動受付装置80が設けられている(図14参照)。また、受付端末装置20が受付番号を表示する受付表示部81を有している(図15参照)。また、サーバー記憶部41が、トランザクションに紐づけられ受付番号を記憶し、サーバー制御部45が、精算装置50に設けられた媒体読取装置60aで読み取られた受付番号と合致するサーバー記憶部41で記憶された受付番号を読み出し、当該受付番号に紐づけられたトランザクションを特定する。
第4の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第4の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。第1の実施の形態で詳細に説明したことから、本実施の形態における効果の説明は、本実施の形態に固有な部分に留める。また、当該効果を、本実施の形態による一連の流れを説明する中で説明する。
まず、顧客が、自動受付装置80で発行される受付番号を記録した媒体91を受け取る(図14参照)。なお、この媒体91には、受付番号の他、受付番号に対応したバーコード等の読取情報が記録されている。本実施の形態の媒体91には、図14に示すように、受付番号と受付番号に対応したバーコードが印字されている。
次に、受付端末装置20の受付表示部81で、受付番号が表示される。このように受付番号が受付表示部81で表示されると、当該受付番号の印字された媒体91を所持する顧客がチケット販売者の担当者のいる相談デスクに向かう(図14参照)。そして、この相談デスクにおいて、顧客が担当者にチケットの購入を申し込むと、担当者が受付端末装置20にチケットの購入に関する情報を受付番号と紐づけて入力し、そのことによって、顧客が購入を希望したチケットの購入受付が完了する。
このように購入受付が完了すると、当該購入受付に関するトランザクションに受付番号が紐づけられて、サーバー40のサーバー記憶部41で記憶される。また、チケットの仮予約が行われたことがサーバー記憶部41で記憶される(図15参照)。
次に、顧客は精算処理を行うために、精算装置50のある場所に向かう(図14参照)。そして、顧客は、所持する媒体91に記録された受付番号に関するバーコードを媒体読取装置60aで読み取らせる(図15参照)。このように顧客が媒体読取装置60aで媒体91に記録された受付番号を読み取らせると、サーバー制御部45が、媒体読取装置60aで読み取られた受付番号と合致するサーバー記憶部41で記憶された受付番号を読み出し、当該受付番号に紐づけられたトランザクションを特定する。その結果、精算装置50の操作表示部51に当該顧客が購入受付を行ったチケットの購入金額やチケット情報等が表示され、顧客が貨幣を貨幣精算処理装置100,200に入金して入金受付ボタン52bを押下することで精算処理が完了する。なお、釣銭がある場合には、預かり金額からチケットの購入金額を差し引いた金額に相当する貨幣が釣銭として貨幣精算処理装置100,200から出金されて、精算処理が完了する。
このように精算処理が完了すると、精算装置50に隣接して設けられたチケット発行装置30からチケットが発行されて、顧客が当該チケットを受け取る。このようにチケットが発行されると、仮予約であった状態が本予約に代わり、その旨がサーバー記憶部41で記憶される。サーバー記憶部41に本予約が記憶されると、当該顧客に対するトランザクションが終了する。
本実施の形態によれば、相談デスクで相談したい顧客が大量に並んでいる場合であっても、顧客は自分の順番が来たことを受付番号で容易に確認することができるだけでなく、当該受付番号によって購入受付からチケット発行までの一連の処理を行うことができる。
なお、本実施の形態において、精算処理だけを顧客が行いチケットの発行を従来どおりチケット販売者の担当者が行ってもよい。この場合には、受付表示部81で再び受付番号が表示され、当該表示に従って顧客がチケット販売者の担当者の元に行くことで、チケットが発行されることとなる。なお、この場合には、担当者の元にも媒体読取装置が設けられることとなる。ちなみに、この媒体読取装置には、パソコン等の受付番号を手入力することができるものも含まれる。
ところで、上記では第1の実施の形態に第4の実施の形態を適用する態様を用いて説明したが、これに限られることはなく、第2の実施の形態に第4の実施の形態を適用してもよい。また、第3の実施の形態に第4の実施の形態を適用してもよい。さらには、第2の実施の形態及び第3の実施の形態を組み合わせたものに第4の実施の形態を適用してもよい。
第5の実施の形態
次に、本発明の第5の実施の形態について、主に図16乃至図18を用いて説明する。
次に、本発明の第5の実施の形態について、主に図16乃至図18を用いて説明する。
上述したように、第1の実施の形態では、トランザクション特定手段が、受付端末装置20に設けられた媒体発行装置10と、サーバー記憶部41及びサーバー制御部45を有するサーバー40と、精算装置50に設けられた媒体読取装置60とを有しており、サーバー制御部45が、媒体読取装置60で読み取られた特定情報に合致するサーバー記憶部41で記憶された特定情報を読み出し、当該特定情報に紐づけられたトランザクションを特定するものであった。
これに対して、第5の実施の形態では、トランザクション特定手段が、受付端末装置20に設けられてトランザクションの内容が記録された媒体92を発行する媒体発行装置10bと、精算装置50に設けられて媒体92に記録されたトランザクションの内容を読み取る媒体読取装置60bと、を有しており、媒体読取装置60bで読み取られたトランザクションの内容に基づいて精算装置50で精算処理を行うようになっている(図18参照)。なお、媒体92には、例えば、トランザクションの内容を示す二次元バーコード等が記録されている。
第5の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第5の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。第1の実施の形態で詳細に説明したことから、本実施の形態における効果の説明は省略する。以下に、本実施の形態による一連の流れを説明する。
まず、顧客がチケット販売者の担当者のいる相談デスクに向かう(図16参照)。そして、この相談デスクにおいて、顧客が担当者にチケットの購入を申し込むと、担当者が受付端末装置20にチケットの購入に関する情報を入力し、そのことによって、顧客が購入を希望したチケットの購入受付が完了する。このとき、当該チケットの仮予約が行われたことがサーバー記憶部41で記憶される(図18参照)。
このようにチケットの購入受付が行われる際に、媒体発行装置10bから、購入受付の行われたトランザクションの内容が記録された媒体92が発行される。このように媒体92が発行されると、担当者から顧客に当該媒体92が引き渡される。
次に、顧客は精算処理を行うために、精算装置50のある場所に向かう(図16参照)。そして、顧客は、所持する媒体92に記録されたトランザクションの内容を媒体読取装置60bで読み取らせる(図17参照)。このように顧客が媒体読取装置60bで媒体92に記録されたトランザクションの内容を読み取らせると、精算装置50の操作表示部51に当該顧客が購入受付を行ったチケットの購入金額やチケット情報等が表示される。そして、顧客が貨幣を貨幣精算処理装置100,200に入金して入金受付ボタン52bを押下することで精算処理が完了する。なお、釣銭がある場合には、預かり金額からチケットの購入金額を差し引いた金額に相当する貨幣が釣銭として貨幣精算処理装置100,200から出金されて、精算処理が完了する。
このように精算処理が完了すると、精算装置50に隣接して設けられたチケット発行装置30からチケットが発行されて、顧客が当該チケットを受け取る。このようにチケットが発行されると、仮予約であった状態が本予約に代わり、その旨がサーバー記憶部41で記憶される(図18参照)。サーバー記憶部41に本予約が記憶されると、当該顧客に対するトランザクションが終了する。
本実施の形態によれば、サーバー記憶部41がトランザクションの内容を記憶したり、サーバー制御部45がサーバー記憶部41で記憶された情報を読み出したりする必要がない。このため、サーバー40への負担を軽くしたり、サーバー40として低いスペックのものを用いたりすることができる。
ところで、上記では第1の実施の形態に第5の実施の形態を適用する態様を用いて説明したが、これに限られることはなく、上述した各実施の形態を適宜組み合わせることができる。より具体的には、第2の実施の形態に第5の実施の形態を適用してもよく、第3の実施の形態に第5の実施の形態を適用してもよく、第4の実施の形態に第5の実施の形態を適用してもよい。また、第2の実施の形態及び第3の実施の形態を組み合わせたもの、第2の実施の形態及び第4の実施の形態を組み合わせたもの、第3の実施の形態及び第4の実施の形態を組み合わせたものの各々に第5の実施の形態を適用してもよい。さらには、第2の実施の形態、第3の実施の形態及び第4の実施の形態を組み合わせたものに第5の実施の形態を適用してもよい。
第6の実施の形態
次に、本発明の第6の実施の形態について、主に図19及び図20を用いて説明する。
次に、本発明の第6の実施の形態について、主に図19及び図20を用いて説明する。
上述した各実施の形態では、一つの精算装置50のみが設けられている態様であったが、本実施の形態では複数の精算装置50が設けられている。また、本実施の形態では、各精算装置50における貨幣精算処理装置100,200の在高情報及びステータスに基づいて、使用すべき精算装置50又は使用すべきでない精算装置50を顧客に通知する通知部85が設けられている。
本実施の形態では、サーバー制御部45が各精算装置50の在高情報及びステータスに関する情報を集める。そして、サーバー制御部45からの動作指令を受けて、通知部85がどの精算装置50で精算すべきかを顧客に通知するようになっている。なお、貨幣精算処理装置100,200のステータスとは、貨幣精算処理装置100,200が入金中、出金中、待機中等の状態にあることを示している。
また、本実施の形態では、店舗内に各精算装置50の待ち状況に関する情報を取得する撮像撮像装置等の待ち状況取得部86が設けられている。そして、サーバー制御部45は、待ち状況取得部86で取得された情報に基づいて、通知部85に対して動作指令を出し、通知部85が使用すべき精算装置50又は使用すべきでない精算装置50を顧客に通知するようになっている。
第6の実施の形態において、その他の構成は、第1乃至第5の実施の形態と略同一の態様となっている。第6の実施の形態において、第1乃至第5の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。なお、図20に示した態様は、図1を基準とした態様である。
本実施の形態でも、第1乃至第5の実施の形態と同様の効果を奏することができる。第1の実施の形態で詳細に説明したことから、本実施の形態における効果の説明は、本実施の形態に固有な部分に留める。
本実施の形態によれば、各精算装置50における貨幣精算処理装置100,200の在高情報に基づいて、通知部85が通知を行う。具体的には、ある貨幣精算処理装置100,200において、在高がフル状態又はニアフル状態になっており入金を受け付けない、釣銭が不足しており釣銭を出すことができない等の状況が生じている場合には、サーバー制御部45からの動作指令を受けて、通知部85が当該貨幣精算処理装置100,200を有する精算装置50での精算処理を避けるように顧客に通知する。このため、本実施の形態によれば、フル状態又はニアフル状態で入金を受け付けなかったり、釣銭が不足したりしている貨幣精算処理装置100,200が使用されることを避けることができる。この結果、貨幣精算処理装置100,200から貨幣を回収したり貨幣精算処理装置100,200に貨幣を補充したりするために、貨幣精算処理装置100,200を停止させなければならない事態が発生することを未然に防止することができる。
また、本実施の形態によれば、各精算装置50における貨幣精算処理装置100,200のステータスに基づいて、通知部85が通知を行う。一例として、ある貨幣精算処理装置100,200において入金処理が行われているのに対して別の貨幣精算処理装置100,200において出金処理が行われている場合には、サーバー制御部45からの動作指令を受けて、通知部85が当該別の貨幣精算処理装置100,200を有する精算装置50で精算処理を行うよう顧客に通知する。このため、顧客に待ち時間の少ないことが予想される精算装置50を通知することができる。
また、本実施の形態によれば、待ち状況取得部86で取得された情報に基づいて、通知部85が通知を行う。具体的には、サーバー制御部45が各精算装置50に並んでいる顧客の数を待ち状況取得部86からの情報で判断し、並んでいる顧客の数のより少ない精算装置50で精算するよう、サーバー制御部45からの動作指令を受けて通知部85が顧客に通知する。このため、顧客に待ち時間の少ないことが予想される精算装置50を通知することができる。
なお、通知部85としては、使用すべきでない精算装置50又は使用すべき精算装置50を表示するもの、印字するもの、音声で指示するもの等、様々な態様のものを用いることができる。なお、第1及び第5の実施の形態に本実施の形態を適用する場合には、媒体発行装置10,10bが通知部85として機能し、媒体発行装置10から発行される媒体90に使用すべきでない精算装置50又は使用すべき精算装置50が印字されてもよい。
上記では待ち状況取得部86が用いられる態様で説明したが、このような待ち状況取得部86が用いられない場合には、通知部85が使用するよう指示した精算装置50をサーバー記憶部41が記憶しており、各精算装置50に並ぶ顧客の数が均一化するように、サーバー制御部45がサーバー記憶部41からの情報に基づいてどの精算装置50を使用すべきか通知部85で通知してもよい。
最後になったが、上述した各実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
Claims (14)
- チケット販売者の担当者によって操作され、チケットの購入受付を行う複数の受付端末装置と、
前記受付端末装置と異なる場所に設けられ、前記受付端末装置で前記購入受付の行われた前記チケットに対する代金の支払いを顧客が行うための、少なくとも一つの精算装置と、
前記精算装置で代金の支払いが完了したチケットの発行を行うチケット発行装置と、
前記受付端末装置で前記購入受付を行ったトランザクションに関する情報を特定し、前記精算装置で当該トランザクションの精算処理を行うことを可能にするトランザクション特定手段と、
を備えたことを特徴とするチケット販売システム。 - 前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置に設けられ、前記トランザクションに紐づけられた特定情報が記録された媒体を発行する媒体発行装置と、
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけられた前記特定情報を記憶する管理装置と、
前記精算装置に設けられ、前記媒体に記録された前記特定情報を読み取る媒体読取装置と、を有し、
前記媒体読取装置で読み取られた前記特定情報から、当該特定情報に紐づけられた前記トランザクションを特定することを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。 - 前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置で前記購入受付を行う顧客の生体情報を取得する第一生体情報取得装置と、
前記精算装置で代金の支払いを行う顧客の生体情報を取得する第二生体情報取得装置と、を有し、
前記第二生体情報取得装置で取得された前記生体情報を前記第一生体情報取得装置で取得された前記生体情報と照合することで、前記トランザクションを特定することを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。 - 前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけて前記第一生体情報取得装置で取得された前記生体情報を記憶する管理装置をさらに備え、
前記トランザクション特定手段は、前記第二生体情報取得装置で取得された前記生体情報と合致する前記第一生体情報取得装置で取得された前記生体情報を読み出すことで、当該生体情報に紐づけられた前記トランザクションを特定することを特徴とする請求項3に記載のチケット販売システム。 - 前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置で受付を行う顧客の所持する物品の固有情報を取得する第一物品情報取得装置と、
前記精算装置で代金の支払いを行う顧客の所持する物品の固有情報を取得する第二物品情報取得装置と、を有し、
前記第二物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報を前記第一物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報と照合することで、前記トランザクションを特定することを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。 - 前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけて前記第一物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報を記憶する管理装置をさらに備え、
前記トランザクション特定手段は、前記第二物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報と合致する前記第一物品情報取得装置で取得された前記物品の固有情報を読み出すことで、当該物品の固有情報に紐づけられた前記トランザクションを特定することを特徴とする請求項5に記載のチケット販売システム。 - 前記チケット発行装置は、前記精算装置に隣接して又は前記精算装置と一体的に設けられることを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。
- 前記精算装置は、複数のトランザクションの支払額の合計を一括して精算する一括精算機能を有することを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。
- 前記精算装置は、同一額のチケットが複数ある場合に割勘モードが指定可能となり、当該割勘モードが指定されると前記同一額のチケット毎に精算することを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。
- 前記精算装置が複数設けられ、
各精算装置の在高情報又はステータスに基づいて、使用すべき精算装置又は使用すべきでない精算装置を前記顧客に通知する通知部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。 - 前記精算装置が複数設けられ、
各精算装置の待ち状況に関する情報を取得する待ち状況取得部と、
前記待ち状況取得部で取得された前記情報に基づいて、使用すべき精算装置又は使用すべきでない精算装置を前記顧客に通知する通知部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。 - 来客した顧客に受付番号を記録した媒体を発行する自動受付装置をさらに備え、
前記受付端末装置は、前記受付番号を表示する受付表示部を有し、
前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置及び前記精算装置に通信接続され、前記トランザクションに紐づけられた前記受付番号を記憶する管理装置と、
前記精算装置に設けられ、前記媒体に記録された前記受付番号を読み取る媒体読取装置と、を有し、
前記媒体読取装置で読み取られた前記受付番号から、当該受付番号に紐づけられた前記トランザクションを特定することを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。 - 前記トランザクション特定手段は、
前記受付端末装置に設けられ、前記トランザクションの内容が記録された媒体を発行する媒体発行装置と、
前記精算装置に設けられ、前記媒体に記録された前記トランザクションの内容を読み取る媒体読取装置と、を有し、
前記媒体読取装置で読み取られた前記トランザクションの内容に基づいて、前記精算装置で精算処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のチケット販売システム。 - 複数の受付端末装置のうちの一つがチケット販売者の担当者によって操作されることで、チケットの購入受付を行う工程と、
トランザクション特定手段によって、前記受付端末装置で前記購入受付を行ったトランザクションに関する情報を特定する工程と、
前記受付端末装置と異なる場所に設けられた精算装置が顧客によって操作され、かつ、前記トランザクション特定手段で特定された前記トランザクションに関する情報が利用されることで、前記受付端末装置で前記購入受付の行われた前記チケットに対する代金の支払いを行う工程と、
チケット発行装置によって、前記精算装置で代金の支払いが完了したチケットの発行を行う工程と、
を備えたことを特徴とするチケット販売方法。
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