JP2008134937A - チケットの再発券方法およびチケット管理センタ - Google Patents
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Abstract
【課題】
チケット再発券時に、匿名個人の高速な認証を実現する。
【解決手段】
チケット発券時にチケット購入者の生体情報を発券機300から駅サーバ200経由で、チケット管理センタ100へ送信する。センタ100が、生体情報とチケットの識別情報を関連付けて記憶すると共に、生体情報と記憶済みの複数の生体情報との類似度を計算した類似度情報を記憶する。チケット購入者がチケットの再発券を申請する際、その生体情報を受信したセンタ100は、記憶済みの複数の生体情報から被照合対象を選択し、申請者が入力した生体情報と被照合対象を照合し、照合結果と類似度情報を用いて被照合対象の選択候補の絞り込みを行い、照合結果から同一の生体情報であるか否かを判定する。同一と判定した被照合対象と関連付けて記憶された旧チケットの識別情報を用いて、該チケットと同等の価値を有する新チケットを発券し、旧チケットを無効化する。
【選択図】図1
チケット再発券時に、匿名個人の高速な認証を実現する。
【解決手段】
チケット発券時にチケット購入者の生体情報を発券機300から駅サーバ200経由で、チケット管理センタ100へ送信する。センタ100が、生体情報とチケットの識別情報を関連付けて記憶すると共に、生体情報と記憶済みの複数の生体情報との類似度を計算した類似度情報を記憶する。チケット購入者がチケットの再発券を申請する際、その生体情報を受信したセンタ100は、記憶済みの複数の生体情報から被照合対象を選択し、申請者が入力した生体情報と被照合対象を照合し、照合結果と類似度情報を用いて被照合対象の選択候補の絞り込みを行い、照合結果から同一の生体情報であるか否かを判定する。同一と判定した被照合対象と関連付けて記憶された旧チケットの識別情報を用いて、該チケットと同等の価値を有する新チケットを発券し、旧チケットを無効化する。
【選択図】図1
Description
本発明は、交通機関のプリペイド型電子チケットや磁気式の座席指定チケット等を匿名で購入した利用者がこれらを紛失した場合等に、等価の代替チケットを再発券する技術に関する。
チケット等の有価証券(チケットと総称する)の再発券サービスは、チケットを購入した利用者の識別情報とチケットの識別情報を関連付けてシステムのデータベースや帳簿等に記録し、後日、購入者がチケットの再交付を申請する際には、購入者は本人の識別情報を提示し、提示された内容と記録にもとづいてチケットの再発券を実施する(特許文献1参照)。しかしながら、プリペイド型の電子チケットや、磁気式の中・長距離チケットは、無記名で購入されることが一般的であり、チケットの再発券サービスを実現するには、チケット購入時に身分証等の提示を要求して個人の識別情報を事業者側が管理する必要が生じる。
一方、個人の識別情報として、近年、生体情報による1対Nの個人認証が利用されている(特許文献2、及び3)。特許文献2には、生体情報を粗照合用と詳細照合用に分割しておき、まず、粗照合用の生体情報を用いて全件照合を行ない、詳細照合を行う必要のある被照合対象を絞り込み、次に、絞り込まれた被照合対象に対して詳細照合を行う方法が開示されている。また、特許文献3には、被照合対象の選択をするとき、基準データと照合データの類似度情報による絞り込みを行う方法が記載されている。
チケットの再発券サービスにおいて、生体情報による1対Nの個人認証を利用しようとした場合、特許文献2記載の方法は、例え粗照合ではあっても、全件照合が前提となるため、大量の生体情報の登録が必要な再発券サービスシステムでは、照合時間が増大すると予測される。又、特許文献3記載の方法は、指紋のような基本パターンに明確に分類可能な情報を使っており、基準データを使った効率的な分類が困難な静脈パターンなどの生体情報の利用は意図されていない。
本発明は、チケットの再発券に際し、1対Nの生体認証を高速に行うことが可能なチケットの再発券方法、及びチケット管理センタを提供する。
本発明は、1対N認証の高速化により、匿名購入したチケットの再発券サービスを実現する再発券方法、及びチケット管理センタを提供する。
本発明は、上記課題を解決するため、発券を管理するチケット管理センタによるチケットの再発券方法であって、チケット管理センタが、チケットの発券時にチケット購入者の生体情報を受信し、生体情報とチケットの識別情報を関連付けて記憶し、生体情報と記憶済みの複数の生体情報との類似度を計算した類似度情報を記憶し、チケット購入者がチケットの再発券を申請する際に、チケット購入者の再発券申請時の生体情報を受信し、チケット管理センタが記憶済みの複数の生体情報から被照合対象を選択し、再発券申請時の生体情報と選択された被照合対象を照合し、その照合結果と類似度情報を用いて被照合対象の選択候補の絞り込みを行い、照合結果から再発券申請時の生体情報と被照合対象とが同一であるか否かを判定し、同一と判定した被照合対象と関連付けて記憶されたチケットの識別情報を用いて、チケットと同等の価値を有する新チケットを発券するよう制御するチケットの再発券方法を構成する。
また、本発明は、発券機を利用し、チケットの発券を行うシステムにおけるチケット管理センタであって、チケット発券時、及び再発券申請時にチケット購入者の生体情報を受信する通信制御部と、チケット発券時の生体情報とチケットの識別情報を関連付けて記憶し、更にチケット発券時の生体情報と記憶済みの複数の生体情報との類似度を計算した類似度情報を記憶する記憶部と、チケット購入者がチケットの再発券を申請する際に、チケット購入者の再発券申請時の生体情報を照合する処理部とを有し、処理部は、記憶済みの複数の生体情報から被照合対象を選択し、再発券申請時の生体情報と選択された被照合対象を照合した照合結果を得、照合結果と類似度情報を用いて被照合対象の選択候補の絞り込みを行い、照合結果から再発券申請時の生体情報と被照合対象とが同一であるか否かを判定し、同一と判定した被照合対象と関連付けて記憶されたチケットの識別情報を用いて、チケットと同等の価値を有する新チケットを発券するよう制御する
チケット管理センタを構成する。
チケット管理センタを構成する。
更に、本発明においては、このチケット管理センタにおけるチケット再発券プログラム、更にまた、好適な生体情報認識装置を構成する。
本発明によれば、匿名で購入した鉄道チケットなどのチケットを紛失した際に、簡単な手続きで、迅速な再発券サービスを提供することが可能になる。
以下、図1〜図16を用いて本発明の具体的な実施例を説明する。
図1は、本発明の第一の実施例のチケット再発券サービスを実現するチケット管理システムの全体構成である。本システムは、鉄道事業者が発券する乗車チケット600、および鉄道などの乗車チケットの発券や再発券サービスを提供する発券機300、改札機400、精算機500などの駅端末、各駅の駅端末とネットワークで接続される駅サーバ200、各駅の駅サーバとネットワークで接続されるチケット管理センタ100から構成される。チケット管理センタ100には、複数の駅サーバ200が接続され、各駅サーバ200には、複数の発券機300、改札機400、精算機500が接続される。
鉄道などの乗車チケットは、紙媒体やプラスチック媒体などで構成され、その媒体表面又は内部にICチップや磁気が付着されているのが好ましい。ICチップは、直接接触にて通信可能な接触型でもよいし、無線にて通信可能な非接触型でもよい。ICチップは、読み出しと書き込みの両方が可能であってもよい。ICチップは、数mm〜数cmの半導体チップであり、マイコン(マイクロコンピュータ)とメモリを備えるのが好ましい。また、非接触型の場合は、ICチップ内部又は外部(チケット媒体内)にアンテナを備えるのが好ましい。
本実施例では、利用者がICチップを備えた鉄道チケットを購入し、鉄道チケットを紛失した際に、紛失したチケットと同等の価値を有する代替チケットの再交付を受ける場合を例に、鉄道チケットの再発券方法を説明するが、ICチップを搭載しない磁気式のチケットにおいても同様である。
次に、図2〜図7を用いて第一の実施例において鉄道チケットを発券する際の処理内容を説明する。
図2は、チケット発券時の処理フローである。利用者は、ステップ1010にて発券機300に所望するチケット条件および代金を入力し、発券機300はチケット条件を駅サーバ200に送信する。駅サーバ200では、ステップ1020にてチケット発券要求データの中継を行い、これをチケット管理センタ100へ送信する。
図3は、発券機300の構成の一実施例を示す図である。発券機300は、発券業務アプリケーション311、再発券業務アプリケーション312から構成される発券業務部310、各駅の駅サーバとの通信を制御する通信制御部320、入出金装置330、発券装置340、生体情報入力装置350から構成される。発見業務部310は機能構成を示しており、通常、処理部と記憶部で構成される。
また、図4は、チケット管理センタ100の機能構成の一実施例を示す図である。チケット管理センタ100は、チケットの発券状態を管理するチケット管理DB 112、再発券サービスの利用登録を行った利用者の生体情報をチケットの識別情報と関連付けて格納する生体情報管理DB 114、登録済みの生体情報間の類似度計算結果を格納する類似度管理テーブル113、生体情報の認証を高速に行うためのフィルタリング管理テーブル115、無効チケットの識別番号を管理するネガリスト管理DB 116、およびこれらを用いてチケット管理業務を遂行するチケット管理業務アプリケーション111から成るチケット管理部110、内部時計120、各駅の駅サーバとの通信を制御する通信制御部130から構成される。
なお、この図示された構成はシステムの機能構成であり、チケット管理センタ100は、通信制御部130に加え、チケット管理部110のチケット管理業務アプリケーション111を実行する処理部や、アプリケーションプログラム、各種DBやテーブルを記憶する記憶部などを有するコンピュータシステムで構成されることは言うまでもない。チケット管理業務アプリケーション111の内、チケットの再発券処理における生体情報認証処理の際、それを実行する処理部は記憶部と共に、チケット管理センタ100内の生体情報認証装置を構成することになる。
図2のフロー説明に戻る。チケット管理センタ100では、ステップ1030にてチケット発券要求データにもとづいてチケットの手配を行い、ステップ1040にて発券指示を駅サーバ200へ送信する。駅サーバ200では、ステップ1050にて該発券指示を中継し、発券機300へ転送する。次に、発券機300では、ステップ1060にて発券指示を受信すると発券指示にもとづいてチケットを発券する。なお、チケットには、近距離(直接接触又は数cm〜数十cm)で通信可能な読み書き可能なICチップが搭載されており、ICチップ内に個々のチケットを識別するための固有の識別番号を記憶させる。次に、ステップ1070にて、発券したチケットの識別番号、発券内容、および異常の有無などの発券ステータスを駅サーバ200に送信し、駅サーバ200はステップ1080でこれら識別番号、発券内容、発券ステータスをチケット管理センタ100へ転送する。チケット管理センタ100では、これらの情報を受信すると、ステップ1090にて受信内容をチケット管理DB112に記録する。
図5は、図4のチケット管理DB112の構成の一実施例を示す図である。チケット管理DB112は、鉄道事業者が発券する個々のチケットに対してチケットの識別番号を付与し、チケット識別番号によって個々のチケットの発券状態や各種ステータスを管理するデータベースである。識別番号毎の管理情報は、無効チケットであるか否かを判断する無効フラグ、再発券チケットであるか否かを判断する再発券フラグ、発券日時、チケット内容から構成される。
図2のフロー説明に戻る。続いてステップ1100にて、利用者がチケットを万一紛失した場合などにチケットの再発券サービスを利用するか否か選択し、発券機300に対して選択結果を入力する。この際、再発券サービスを利用しない選択をした場合には発券処理を終了する。一方、利用者が再発券サービスを利用すると選択した場合には、ステップ1110にて、利用者は自分の生体情報(指静脈、網膜画像、指紋など)を発券機300に備え付けられた生体情報読み込み(入力)装置350に入力し、発券機300は、読み込んだ生体情報と、今回発券したチケットの識別番号を駅サーバ200へ送信する。駅サーバ200は、ステップ1120にてデータを受信すると、これをチケット管理センタ100へ転送する。次に、チケット管理センタ100では、ステップ1130にて、受信した生体情報とチケットの識別番号を関連付けて生体情報管理DB114へ格納する。
図6は、図5に示した生体情報管理DB 114の構成の一実施例を示す図である。生体情報管理DB 114は、チケット再発券サービスの利用申請を行った利用者の生体情報をチケットの識別情報と関連付けて期間を限定した上で格納するデータベースである。情報は生体情報識別番号によって管理される。生体情報識別番号毎の管理情報は、チケット識別番号、生体情報、生体情報の保存期限を示す消去日時から構成される。
続いて、図2のフローにおけるステップ1140にて今回受信した生体情報と生体情報管理DBに格納済みの全てまたは一部の生体情報との類似度を定量評価し、ステップ1150にて数値化された類似度(類似度情報)を類似度管理テーブル113に格納する。すなわち、チケット発券時に再発券サービス利用登録が選択された場合、生体情報をチケットの識別番号と共に生体情報管理DB114に格納すると共に、新たな生体情報と格納済みの生体情報との類似度を示す類所度情報を計算し、類似度管理テーブル113に格納する。後で詳述するように、これによって、基準データとの間の類似度情報による絞り込みを行うことが困難な静脈パターンなどの生体情報を使った1対N認証の高速化を実現でき、迅速なチケット再発券処理が可能となる。
図7は、類似度管理テーブル113の構成の一実施例を示す図である。類似度管理テーブル113は、生体情報識別番号D1−D10によって管理される登録済みの生体情報の任意の組み合わせに対して、それらの生体情報間の類似度(距離)を数値で示したものである。本実施例では、距離を正の整数で表現する。すなわち、テーブルの値が大きいほど、2つの生体情報の類似度は小さく、値が小さいほど類似度は大きい。
図8は、類似度管理テーブル113の補足説明図である。一般に、生体認証を目的に、生体情報の特徴をパラメータ化するには、必要なパラメータ数は数個オーダでは不足であるが、ここでは、説明を簡略化するため、生体情報をXとYの2つのパラメータで表現した場合で説明する。図8の個々の点は、生体情報毎の特徴パラメータをXY平面上にプロットした点を示す。すなわち、任意の2点の距離が、それらの生体情報の類似度を表しており、距離が近いほど類似度が大きく、距離が遠いほど類似度が小さいことを示す。例えば、図7において生体情報D2、D3の組の設定値は25であるが、この値は、図8における、D2とD3の距離25を設定したものである。
続いて図9〜図16を用い、第一の実施例において、チケット再発券サービスの利用登録を行っている利用者がチケット再発券サービスを利用する際の処理手順の一実施例について説明する。
図9は、チケット再発券時の処理フローである。利用者は、ステップ2010にて発券機300の図示されていないタッチパネルやボタン等の入力装置を介して、チケットの再発券サービスの開始要求を入力する。なお、本実施例では、発券機300を利用して再発券サービスを行う場合を想定しているが、再発券サービスは、再発券専用の端末や、窓口のオペレータ端末等で提供しても良い。これらの各種端末も発券機能を有する発券機である。
次に、ステップ2020にて、利用者は自分の生体情報を発券機300に備え付けられた生体情報読み込み(入力)装置350に入力し、発券機300は、読み込んだ生体情報を駅サーバ200へ送信する。駅サーバ200は、ステップ2030にて生体情報を受信すると、これをチケット管理センタ100へ転送する。次に、チケット管理センタ100では、ステップ2040にて、生体情報を受信し、ステップ2050にて受信した1件の生体情報と登録済みのN件の生体情報による1対Nの生体認証を行う。
図10は、1対N生体認証の詳細処理フローであり、チケット管理センタ100における生体情報認識処理装置として処理フローである。まず、ステップ3010にて、フィルタリング管理テーブル115の初期化を行う。
図11は、フィルタリング管理テーブル115の構成の一実施例を示す図である。フィルタリング管理テーブル115は、被照合対象の効率的な絞り込みを行うフィルタリング処理の進捗管理を行うテーブルであり、登録済みの個々の生体情報毎に、照合実施の有無を示す照合実施フラグ、被照合対象からの除外の有無を示す被照合対象除外フラグ、被照合対象の優先選択の有無を示す被照合対象優先選択フラグ、照合結果を格納する照合結果から構成される。図10のステップ3010の初期化処理では、全ての生体情報に対して、照合実施フラグは“未実施”、被照合対象優先選択フラグは“未定”、被照合対象除外フラグは“未除外”を示すフラグ値が設定され、照合結果にはNULLが設定される。
次に、図10のステップ3020にて被照合対象の選択を行う。被照合対象の選択は、フィルタリング管理テーブル115において、照合実施フラグが“未実施”かつ被照合対象除外フラグが“未除外”である生体情報が選定の前提条件となる。この前提条件を満たし、かつ被照合対象優先選択フラグが“優先”の生体情報が存在する場合は、それらの中から任意方法で一つの生体情報を被照合対象として選択する。一方、被照合対象優先選択フラグが“優先”に設定された生体情報が存在しない場合には、該前提条件を満たす生体情報の中から任意の方法で一つの生体情報を被照合対象として選択する。
次に、ステップ3030にて、照合対象と被照合対象の2つの生体情報の照合(類似度の評価)を行う。類似度の評価方法については、照合する2つの指静脈画像を重ね合わせ、画素毎に画素値を比較して画素値が相違または一致する数をカウントする方法や、指紋模様の特徴点を複数個抽出し、これらの特徴点の位置関係を比較することによって類似度を評価する方法など、生体情報の種類に応じて多種多様の評価方法が公知となっている。本実施例では、類似度の評価については任意の従来方式を利用することとする。ステップ3030にて照合した結果(2つの生体情報間の距離の計算結果)は、フィルタリング管理テーブル115の照合結果に格納する。
次に、ステップ3040のフィルタリング処理にて、被照合対象の選択候補の絞り込みを行う。
次に、ステップ3040のフィルタリング処理にて、被照合対象の選択候補の絞り込みを行う。
図12は、図10のステップ3040のフィルタリング処理の詳細フローである。フィルタリング処理は、被照合対象の選択候補を絞り込む2つのフィルタリング規則と、優先的に被照合対象として選定する1つの優先規則の適用処理から構成される。
まず、ステップ4010にて、フィルタリング規則1による被照合対象の選択候補の絞り込みを行う。フィルタリング規則1は、照合対象と被照合対象の類似度が所定の値よりも小さい場合は、被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを被照合対象の選択候補から除外する規則である。
図13は、フィルタリング規則1の適用例である。この例では、照合対象10と被照合対象D8の距離がα1よりも大、すなわち類似度が所定値よりも小さいため、被照合対象D8との距離がβ1よりも小、すなわち類似度が所定値よりも大きい生体情報D3、D10は、被照合対象の選択候補から除外する。
次に、ステップ4020にて、フィルタリング規則2による被照合対象の選択候補の絞り込みを行う。フィルタリング規則2は、照合対象と被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、被照合対象との類似度が所定の値よりも小さいものを被照合対象の選択候補から除外する規則である。
図14は、フィルタリング規則2の適用例である。この例では、照合対象10と被照合対象D2の距離がα2よりも小、すなわち類似度が所定値よりも大きいため、被照合対象D2との距離がβ2よりも大、すなわち類似度が所定値よりも小さい生体情報D1、D3、D8、D9、D10は、被照合対象の選択候補から除外する。
次に、ステップ4030にて、優先規則による被照合対象の選択順序を制御する。
優先規則は、照合対象と被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを優先的に被照合対象として選択する規則である。
優先規則は、照合対象と被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを優先的に被照合対象として選択する規則である。
図15は、優先規則の適用例である。この例では、照合対象10と被照合対象D9の距離がα3よりも小、すなわち類似度が所定値よりも大きいため、被照合対象D9との距離がβ3よりも小、すなわち類似度が所定値よりも大きい生体情報D1を優先的に被照合対象として選択する。
次に、ステップ4040にて、上記フィルタリング規則と優先規則の適用結果に応じてフィルタリング管理テーブルを更新する。この際、一方のフィルタリング規則で除外と判定された生体情報は被照合対象の選択候補から除外する。
図10に戻り、ステップ3050にてフィルタリング管理テーブル115を参照し、照合実施フラグが“未実施”かつ被照合対象除外フラグが“未除外”である生体情報の有無をチェックすることにより、未照合データの有無を判定する。この際、判定結果が未照合データ有りの場合はステップ3020に戻り、未照合データが無しの場合はステップ2050の1対N生体認証処理を終了する。
図9に戻り、ステップ2060にて認証結果を判定する。判定方法は、フィルタリング管理テーブル115において、照合実施フラグが“実施済み”の照合結果の数値、すなわち照合対象と被照合対象の距離が最も短いものが、予め定められた所定の値よりも小さい場合に、被照合対象と照合対象は同一人物の生体情報であると判定する。ステップ2060にて同一人物が登録した生体情報が特定された場合には、ステップ2070にてこの生体情報と関連づけて記録されたチケットの発券情報にもとづいて、チケットの手配を行い、ステップ2070にて再発券指示を駅サーバ200へ送信する。
駅サーバ200では、ステップ2080にて該再発券指示を中継し、発券機100へ転送する。次に、発券機100では、ステップ2090にて再発券指示を受信すると再発券指示にもとづいてチケットを再発券する。次に、ステップ2090にて、再発券したチケットの識別番号、再発券内容、および異常の有無などの発券ステータスを駅サーバ200に送信し、駅サーバ200はステップ2110で該識別番号、再発券内容、再発券ステータスをチケット管理センタ100へ転送する。チケット管理センタ100では、これらの情報を受信すると、ステップ2120にて受信内容をチケット管理DB 112に記録し、ステップ2130にて再発券した元チケットの識別番号を無効チケットとしてネガリスト管理DB 116に登録する。
図16は、ネガリスト管理DB 116の構成である。ネガリスト管理DB 116は、無効チケットの識別番号を管理することにより無効チケットによる不正利用を防止するためのデータベースである。データベースの管理情報は、ネガ情報識別番号により管理され、ネガ情報識別番号毎に無効となったチケット識別番号、登録日時、登録理由が格納される。
以上詳述した本発明の実施例では、利用者がICチップを備えた鉄道チケットを購入し、鉄道チケットを紛失した際に、紛失したチケットと同等の価値を有する代替チケットの再交付を受ける場合を例に、鉄道チケットの再発券方法を説明したが、ICチップを搭載しない磁気式チケットにおいても同様に本発明の再発券方法、チケット管理センタ、及びそのシステムを適用できる。また同様に、乗車チケット以外のチケットの再発券方法、チケット管理センタ、及びそのシステムとして利用できることは言うまでもない。
100…チケット管理センタ、200…駅サーバ、300…発券機、400…改札機、500…精算機、600…乗車チケット、311…発券業務アプリケーション、312…再発券業務アプリケーション、112…チケット管理DB、113…類似度管理テーブル、114…生体情報管理DB、115…フィルタリング管理テーブル、116…ネガリスト管理DB。
Claims (15)
- 発券を管理するチケット管理センタによるチケットの再発券方法であって、
前記チケット管理センタが、
前記チケットの発券時にチケット購入者の生体情報を受信し、
前記生体情報と前記チケットの識別情報を関連付けて記憶し、
前記生体情報と記憶済みの複数の生体情報との類似度を計算した類似度情報を記憶し、
前記チケット購入者が前記チケットの再発券を申請する際に、前記チケット購入者の再発券申請時の生体情報を受信し、
前記チケット管理センタが記憶済みの複数の前記生体情報から被照合対象を選択し、
再発券申請時の前記生体情報と選択された前記被照合対象を照合し、
その照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行い、
前記照合結果から再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象とが同一であるか否かを判定し、
同一と判定した前記被照合対象と関連付けて記憶された前記チケットの識別情報を用いて、前記チケットと同等の価値を有する新チケットを発券するよう制御する
チケットの再発券方法。 - 請求項1記載のチケットの再発券方法であって、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも小さい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを前記被照合対象の選択候補から除外する
チケットの再発券方法。 - 請求項1記載のチケットの再発券方法であって、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも小さいものを前記被照合対象の選択候補から除外する
チケットの再発券方法。 - 請求項1記載のチケットの再発券方法であって、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを優先的に前記被照合対象として選択する
チケットの再発券方法。 - 発券機を利用し、チケットの発券を行うシステムにおけるチケット管理センタであって、
チケット発券時、及び再発券申請時にチケット購入者の生体情報を受信する通信制御部と、
チケット発券時の前記生体情報と前記チケットの識別情報を関連付けて記憶し、更にチケット発券時の前記生体情報と記憶済みの複数の生体情報との類似度を計算した類似度情報を記憶する記憶部と、
前記チケット購入者が前記チケットの再発券を申請する際に、前記チケット購入者の再発券申請時の前記生体情報を照合する処理部とを有し、
前記処理部は、
記憶済みの複数の前記生体情報から被照合対象を選択し、
再発券申請時の前記生体情報と選択された前記被照合対象を照合した照合結果を得、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行い、
前記照合結果から再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象とが同一であるか否かを判定し、
同一と判定した前記被照合対象と関連付けて記憶された前記チケットの識別情報を用いて、前記チケットと同等の価値を有する新チケットを発券するよう制御する
チケット管理センタ。 - 請求項5記載のチケット管理センタであって、
前記処理部は、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも小さい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを前記被照合対象の選択候補から除外する
チケット管理センタ。 - 請求項5記載のチケット管理センタであって、
前記処理部は、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも小さいものを前記被照合対象の選択候補から除外する
チケット管理センタ。 - 請求項5記載のチケット管理センタであって、
前記処理部は、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを優先的に前記被照合対象として選択する
チケット管理センタ。 - ネットワークを介して発券機と接続される、処理部と記憶部とを有するチケット管理センタにおけるチケット再発券プログラムであって、
前記処理部を、
チケット購入者のチケット発券時の生体情報とチケットの識別情報を関連付けて前記記憶部に記憶し、
チケット発券時の前記生体情報と記憶済みの複数の生体情報との類似度を計算して類似度情報として前記記憶部に記憶し、
前記チケット購入者が前記チケットの再発券を申請する際に、
記憶済みの複数の前記生体情報から被照合対象を選択し、
再発券申請時の生体情報と選択された前記被照合対象を照合し、
その照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行い、
前記照合結果から再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象とが同一であるか否かを判定し、
同一と判定した前記被照合対象と関連付けて記憶された前記チケットの識別情報を用いて、前記チケットと同等の価値を有する新チケットを発券するよう実行させる
チケット再発券プログラム - 請求項9記載のチケット再発券プログラムであって、
前記処理部を、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも小さい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを前記被照合対象の選択候補から除外するよう実行させる
チケット再発券プログラム。 - 請求項9記載のチケット再発券プログラムであって、
前記処理部を、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも小さいものを前記被照合対象の選択候補から除外するよう実行させる
チケット再発券プログラム。 - 請求項9記載のチケット再発券プログラムであって、
前記処理部を、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、再発券申請時の前記生体情報と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを優先的に前記被照合対象として選択するよう実行させる
チケット再発券プログラム。 - 生体情報を用いて人の認証を行う生体情報認証装置であって、
生体情報を入力する入力部と、
入力される前記生体情報と記憶済みの複数の生体情報との類似度を計算して類似度情報として記憶する記憶部と、
記憶済みの複数の前記生体情報から被照合対象を選択し、照合対象と選択された前記被照合対象を照合して照合結果を得、前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行い、前記照合結果から前記照合対象と前記被照合対象とが同一であるか否かを判定する処理部とを有する
生体情報認証装置。 - 請求項13記載の生体情報認証装置であって、
前記処理部は、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、前記照合対象と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも小さい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも大きいものを前記被照合対象の選択候補から除外する
生体情報認識装置。 - 請求項13記載の生体情報認証装置であって、
前記処理部は、
前記照合結果と前記類似度情報を用いて前記被照合対象の選択候補の絞り込みを行う際、前記照合対象と前記被照合対象の類似度が所定の値よりも大きい場合は、記憶済みの複数の前記生体情報から前記被照合対象との類似度が所定の値よりも小さいものを前記被照合対象の選択候補から除外する
生体情報認識装置。
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