JP4912930B2 - 貨物自動車の荷台傾斜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等の貨物を積載および運搬するための貨物自動車に装備される貨物自動車の荷台傾斜装置に関する。
この種の荷台傾斜装置を装備した貨物自動車としては、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1に記載の技術では、例えば図5(a)に示すように、シャシフレーム3上にガイドフレーム4が設けられている。このガイドフレーム4は、地上GLに接地可能な支持脚14を有している。そして、このガイドフレーム4には、車両前後方向に伸縮する傾動シリンダ8が取付けられており、この傾動シリンダ8は、両端が枢支されたアーム6を介してシャシフレーム3に連結されている。また、そのガイドフレーム4上には、車両等の貨物を載置するための荷台1が設けられている。そして、この荷台1の裏面には、車両前後方向に伸縮することでガイドフレーム4に沿って荷台1をスライド移動可能なスライド移動シリンダ13が取付けられている。なお、この荷台1の後端部には、車両を搭載するときのスロープを兼ねる後煽り2が回動自在に取付けられている。
そして、この種の荷台傾斜装置は、例えば図6に示すような油圧回路を備えて構成されている。
同図に示すように、この油圧回路は、エンジン(不図示)によって駆動される油圧ポンプ31を備えている。そして、この油圧ポンプ31は、その吐出側が油圧回路の主回路32を介してコントロールバルブ33に接続されており、コントロールバルブ33の戻り回路34は、タンク35に接続されている。そして、このコントロールバルブ33は、上記傾動シリンダ8およびスライド移動シリンダ13を駆動するための傾動用電磁弁36およびスライド移動用電磁弁37を有して構成されている。各電磁弁36、37は、不図示のコントローラからの信号に応じて駆動されて各シリンダ8、13を適宜伸縮可能であり、傾動シリンダ8の伸縮によってガイドフレーム4が傾動し、また、スライド移動シリンダ13の伸縮によって荷台1がガイドフレーム4に対してスライド移動するようになっている。
これにより、この種の荷台傾斜装置を装備した貨物自動車は、車両等の貨物を積卸しするときに、図5(b)に示すように、まず、支持脚14が地上GLに接地すべき所定の傾斜姿勢にガイドフレーム4を位置させ、その後、図5(c)に示すように、荷台1を自車両後方にスライド移動させ、次いで、後煽り2を倒してスロープとすることによって、車両等の貨物を積卸しすることができる。
特開2001−163111号公報
ところで、上述したような従来の荷台傾斜装置は、例えば図5(b)に示す所定の傾斜姿勢は、地上GLが水平な面であるとの前提に基づいて決定されている。つまり、その水平と仮定した地上GLに、支持脚14が丁度接地する傾斜角度を上記所定の傾斜姿勢としている。そして、上記コントローラは、この所定の傾斜姿勢に対応する位置に設けられているリミットスイッチからの信号に基づいて、上記傾動シリンダ8の伸長(または短縮)動作を停止するとともに、上記スライド移動シリンダ13の伸長(または短縮)動作を開始するように油圧回路を制御するようになっている。
しかし、現実には、地上GLが水平な面である場合はむしろ稀であって、凹凸がある場合が普通である。そのため、通常、作業者は、接地面の状態を目視によって略水平であることを確認しつつ、車両等の貨物の積卸し作業を行っている。その際に、仮に地上GLの接地面の状態が水平位置よりも凸であれば、所定の傾斜姿勢に対応する位置に到達する前に支持脚14が接地することになるが、リミットスイッチが検出状態となるまで傾斜を続ける。この場合、荷台1の移動に伴いシャシフレーム3のリヤタイヤ部のスプリングが持ち上げられるだけなので、動作としては大きな問題は生じない。
これに対し、地上GLの接地面の状態が水平位置よりも凹であれば、所定の傾斜姿勢に対応する位置に到達する前に支持脚14が接地しないので、リミットスイッチが検出状態となり、ガイドフレーム4は所定の傾斜姿勢に位置する。このとき、小さな凹については、長尺なガイドフレーム4および荷台1の弾性領域内でのたわみ等によって吸収可能である。しかしながら、接地面の状態がそれよりも大きな凹であって、さらに、作業者が目視での確認が不十分である場合、支持脚14が未接地のまま荷台1のスライド移動に移行してしまう。そのため、ガイドフレーム4ないし荷台1は、片持ちの状態となり、荷台1のスライド移動によって更に大きな曲げモーメントを受けることになり、仮に弾性限を超えれば躯体等に歪みが残ってしまうことになる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、支持脚の位置を地上の状態に合わせて調整可能な貨物自動車の荷台傾斜装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両等の貨物を積載および運搬するための貨物自動車に装備され、地上に接地可能な支持脚を有するとともにシャシフレーム上に傾動可能に設けられるガイドフレームと、そのガイドフレーム上に設けられて自車両後方にスライド移動可能な荷台と、前記ガイドフレームを傾動させるための油圧シリンダである傾動シリンダと、前記荷台をスライド移動させるための油圧シリンダであるスライド移動シリンダとを備え、前記車両等の貨物を積卸しするときに、所定の傾斜姿勢に前記ガイドフレームを位置させた後に、前記荷台を自車両後方にスライド移動させる荷台傾斜装置であって、前記傾動シリンダおよびスライド移動シリンダを駆動させるための油圧回路は、前記荷台を自車両後方にスライド移動中に限って、前記ガイドフレームを前記所定の傾斜姿勢よりも更に傾斜させる側への移動のみを許容する接地補償手段を備えていることを特徴としている。
本発明に係る貨物自動車の荷台傾斜装置によれば、その油圧回路は、荷台を自車両後方にスライド移動中に限って、前記ガイドフレームを前記所定の傾斜姿勢よりも更に傾斜させる側への移動のみを許容する接地補償手段を備えているので、仮に地上GLの接地面の状態が水平位置よりも凹であっても、支持脚の位置を地上の状態に合わせて調整することができる。
なお、接地補償手段による接地補償のための更なる傾斜動作を、荷台を自車両後方(荷台降ろし側)にスライド移動中に限って許容する理由は、作業者の操作中に限り傾斜動作をさせることによって、傾斜動作が不意になされることを防止するためである。また、接地補償のための更なる傾斜動作を後方スライド移動中に限り許容することで、例えば作業者がガイドフレームの傾動に危険を感じれば、その操作ための操作ボタン(レバー)等を離せば動作が停止し安全性が担保されるからである。
さらに、接地補償のための更なる傾斜動作を、仮に荷台を自車両前方(荷台格納側)にスライド移動中にも許容するとなると、荷台後端が接地した状態でガイドフレームが回動することになり、荷台とガイドフレームの摺動箇所に負荷が掛かることになり好ましくないからである。特に車両を積載した荷台では重量が大なので過負荷となるおそれがある。
なおまた、前記所定の傾斜姿勢は、前述した従来の荷台傾斜装置では、支持脚14が丁度接地する傾斜角度を所定の傾斜姿勢として設定しなければならないが、本願発明に係る荷台傾斜装置では、支持脚の位置を地上の状態に合わせて調整可能なので、所定の傾斜姿勢の設定範囲に幅をもたせることができる。そのため、例えばこの所定の傾斜姿勢に対応する位置に設けるリミットスイッチの装着精度(応答精度)をラフに設定可能であり、その装着作業を容易にすることができるという効果もある。
また、本発明に係る貨物自動車の荷台傾斜装置において、前記開閉バルブは、前記スライド移動シリンダのロッド側およびチューブ側のうち前記荷台を自車両後方にスライド移動させるときに圧力の立つ側と前記接地補償回路とを相互に接続するパイロットチェックバルブであり、当該圧力の立つ側の圧油をパイロット圧として作動するようになっていることは好ましい。このような構成であれば、スライド移動シリンダの作動に連動して開閉バルブを動作させる構成として好適である。
また、本発明に係る貨物自動車の荷台傾斜装置において、上記第一のチェックバルブおよび開閉バルブを設ける接地補償手段に、第二のチェックバルブを更に有する構成とし、当該第二のチェックバルブは、前記接地補償回路の、前記第一のチェックバルブおよび開閉バルブ相互の間の位置と当該油圧回路の戻り側の油路とを、前記戻り側の油路から前記接地補償回路への圧油の移動のみを許容するように接続されていることは好ましい。このような構成であれば、この第二のチェックバルブによって接地補償回路内が負圧状態になることを好適に防止することができる。そのため、接地補償手段の動作をより安定したものとする上で好適である。
上述のように、本発明によれば、支持脚の位置を地上の状態に合わせて調整可能な貨物自動車の荷台傾斜装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、上述した従来の貨物自動車と同様の構成については、同一の符号を付して説明する。
図1は本発明に係る荷台傾斜装置を装備した貨物自動車の一実施形態である車両運搬用車両の側面図である。また、図2は図1に示す荷台傾斜装置要部の車両幅方向での断面図である。
図1に示すように、この貨物自動車のシャシフレーム3上には、ガイドフレーム4が設けられている。このガイドフレーム4は、シャシフレーム3に対して、車両後部にて、支軸5を介して傾動可能に取付けられている。そして、このガイドフレーム4には、シャシフレーム3の支軸5より車両前方に、車両前後方向に伸縮する傾動シリンダ8が取付けられており、この傾動シリンダ8は、そのロッド8r先端が回動自在にアーム6の一端に枢支され、アーム6の他端が、シャシフレーム3に対して回動自在な回転軸7を介して連結されている。
さらに、このガイドフレーム4には、図2の右半部に示すように、その上面の車両幅方向両側に、車両前後方向に長手のみぞ型鋼からなるガイドレール10が取付けられている。そして、上記アーム6には、その一端部に、車両幅方向外向きに回転自在なローラ9が取付けられており、このローラ9が前記ガイドレール10に支持されている。なお、左右のガイドフレーム4は連結部材15によって数カ所が連結されている。これにより、ガイドフレーム4は、傾動シリンダ8を伸長させることによって支軸5まわりにガイドフレーム4を回動させて、自車両後方側にガイドフレーム4を傾動可能になっている。
ここで、図1に示すように、ガイドフレーム4の後端部には、地上GLに接地可能な支持脚14を有しており、この支持脚14によって、荷台1並びにガイドフレーム4を傾動したときに、それらを支持可能になっている。そして、この荷台傾斜装置20は、支持脚14が接地すべき所定の傾斜姿勢に位置させるために、所定の傾斜姿勢に対応する位置を検出する検出手段としてリミットスイッチ(不図示)を設けている。このリミットスイッチの設定位置は、地上GLが水平な面であるとの前提に基づいて決定されている。つまり、その水平と仮定した地上GLに、支持脚14が丁度接地する傾斜角度を所定の傾斜姿勢としている。
また、図1に示すように、このガイドフレーム4上には、車両等の貨物を載置するための荷台1が設けられている。この荷台1の裏面には、車両前後方向に伸縮することでガイドフレーム4に沿って荷台1をスライド移動可能なスライド移動シリンダ13が取付けられている。なお、この荷台1の後端部には、車両を搭載するときのスロープを兼ねる後煽り2が回動自在に取付けられている。
そして、図2の左半部に示すように、この荷台1には、その下面の車両幅方向両側に、車両前後方向に長手のH型鋼からなるガイドレール11が取付けられている。一方、ガイドフレーム4には、その車両幅方向両外側に、回転自在なローラ12がそれぞれ設けられており、このローラ12でガイドレール11の上側フランジの下面を支持するようになっている。そして、この荷台1は、スライド移動シリンダ13を伸長させることによって、ローラ12がガイドレール11に沿って車両前後方向での後方に転動することで、シャシフレーム3の上方に配設されるガイドフレーム4に対して、車両後方にスライド移動可能になっている。
ここで、この荷台傾斜装置20は、図3に示す油圧回路を備えて構成されている。
以下、この油圧回路について図3を適宜参照しつつ詳しく説明する。なお、図3は、本発明に係る荷台傾斜装置の油圧回路を説明する図である。
この荷台傾斜装置20は、図3に示すように、エンジン(不図示)によって駆動される油圧ポンプ31を備えている。この油圧ポンプ31は、その吐出側が油圧回路の主回路32を介してコントロールバルブ33に接続されており、コントロールバルブ33の戻り回路34は、タンク35に接続されている。そして、このコントロールバルブ33は、上記傾動シリンダ8およびスライド移動シリンダ13を駆動するための傾動用電磁弁36およびスライド移動用電磁弁37を有して構成されており、不図示のコントローラからの信号に応じて、各シリンダ8、13を適宜伸縮可能になっている。そして、このコントローラは、上記所定の傾斜姿勢に対応する位置に設けられているリミットスイッチからの信号に基づいて、上記傾動シリンダ8の伸長動作を停止するとともに、上記スライド移動シリンダ13の伸長動作を開始するように油圧回路を制御するようになっている。
ここで、この油圧回路は、荷台1を自車両後方にスライド移動中のみに、ガイドフレーム4を前記所定の傾斜姿勢よりも更に傾斜させる側への移動のみを許容する接地補償手段を備えている。
詳しくは、図3に示すように、傾動シリンダ8は、自身のシリンダストロークに、ガイドフレーム4を前記所定の傾斜姿勢よりも更に傾斜させる側への移動を許容する余裕代Yを有している。そして、接地補償手段は、この傾動シリンダ8の余裕代Yと、傾動シリンダ8のロッド側8bおよびチューブ側8a相互を、第一のチェックバルブ21を介して連通可能に繋ぐ接地補償回路24と、その接地補償回路24の連通状態を開閉する開閉バルブであるパイロットチェックバルブ23とを備えて構成されている。そして、第一のチェックバルブ21は、傾動シリンダ8の余裕代Y分ロッド側8bからチューブ側8aへの圧油の移動のみを許容するように接続されている。
一方、パイロットチェックバルブ23は、スライド移動シリンダ13が荷台1を自車両後方にスライド移動させるときにのみ接地補償回路24を連通させるように作動するように設けられている。つまり、このパイロットチェックバルブ23は、スライド移動シリンダ13のロッド側13bおよびチューブ側13aのうち、本実施形態での荷台1を自車両後方にスライド移動させるときに圧力の立つ側であるチューブ側13aと接地補償回路24とを相互に接続して設けられており、チューブ側13aの圧油をパイロット圧として作動するようになっている。
また、この接地補償手段は、第二のチェックバルブ22を更に有している。この第二のチェックバルブ22は、接地補償回路24の、第一のチェックバルブ21およびパイロットチェックバルブ23相互の間の位置と油圧回路の戻り側の油路である戻り回路34とを、戻り回路34から接地補償回路24への圧油の移動のみを許容するように接続されている。
次に、この荷台傾斜装置20の作用・効果について説明する。
この荷台傾斜装置20は、傾動シリンダ8のロッド8rを収縮した状態では、図1に示すように、回転軸7に対してアーム6が車両後方に倒れていて(寝ていて)、アーム6の下端部の車体側連結点と上端部の荷台側連結点との高さ位置が低く、荷台1及びガイドフレーム4は水平又はほぼ水平な状態にある。
そして、車両等の貨物を積卸しするときは、この荷台傾斜装置20は、図1に示す状態から、傾動シリンダ8のロッド8rを伸長すると、図4(a)に示すように、前記ローラ9がガイドレール10に沿って荷台1に平行に且つ車両前方に移動し、それに伴ってアーム6が回転軸7を中心に車両前上方に起立する方向に移動し、当該アーム6の下端部の車体側連結点と上端部の荷台側連結点との高さ位置が高くなり、荷台1及びガイドフレーム4は車両前方側が上方に押し上げられて傾斜する。
そして、ガイドフレーム4が所定の傾動姿勢まで回動するとその位置でリミットスイッチが検出状態となり、傾動シリンダ8のロッド8rの伸長が停止され、次いで、スライド移動シリンダ13のロッドの伸長が開始される。
このとき、この荷台傾斜装置20によれば、地上GLの接地面の状態が、図4(a)に示すように、水平位置GL1およびその水平位置GL1よりも凹の部分GL2を有する場合であっても、その油圧回路は、荷台1を自車両後方にスライド移動中のみに、ガイドフレーム4を前記所定の傾斜姿勢よりも更に傾斜させる側への移動のみを許容する接地補償手段を備えているので、仮に支持脚14の接地点となる地上GLの接地面の状態が水平位置よりも凹であっても、支持脚14の位置を地上の状態に合わせて調整可能である。
すなわち、図4(b)に示すように、スライド移動シリンダ13のロッドの伸長が開始されると、図3に示すスライド移動シリンダ13のチューブ側13aの圧力が立つ。したがって、チューブ側13aの圧油をパイロット圧として作動するパイロットチェックバルブ23は、接地補償回路24を連通させるように作動する。そして、傾動シリンダ8は、余裕代Yを有しており、また、接地補償回路24は、第一のチェックバルブ21が、傾動シリンダ8の余裕代Y分ロッド側8bからチューブ側8aへの圧油の移動のみを許容するように接続されているので、後方へのスライド移動によるモーメント荷重によって、傾動シリンダ8のロッド側8bからチューブ側8aへの圧油の移動のみが許容される。
これにより、荷台1の自車両後方へのスライド移動によってモーメント荷重が作用しても、ガイドフレーム4が所定の傾動姿勢よりも更に傾斜させる側へ余裕代Yに応じた範囲で回動することができる。したがって、凹の部分GL2の高さが余裕代Yに応じた範囲内であれば、支持脚14を凹の部分GL2の面に当接させて、確実に荷台1およびガイドフレーム4を支持させることができる。また、仮に、凹の部分GL2の高さが余裕代Yを超える場合であっても、躯体等に作用する曲げモーメントを軽減可能なので、躯体等に生じるおそれのある歪みの防止または抑制が可能である。
また、この荷台傾斜装置20によれば、接地補償手段は、更に第二のチェックバルブ22を有し、この第二のチェックバルブ22は、接地補償回路24の、第一のチェックバルブ21およびパイロットチェックバルブ23相互の間の位置と戻り回路34とを、戻り回路34から接地補償回路24への圧油の移動のみを許容するように接続されているので、この第二のチェックバルブ22によって接地補償回路24内が負圧状態になることを好適に防止することができる。そのため、接地補償手段の動作をより安定したものとすることができる。
そして、図4(b)に示すように、この荷台傾斜装置20によれば、支持脚14を凹の部分GL2の面に支持脚14を当接させた状態から、荷台スライド用シリンダ13をさらに伸長すると、図4(c)に示すように、荷台1がガイドフレーム4に対して車両後方側にスライドし、その後端部を地面に接地させることができる。そして、後煽り2を後方に回倒し、自動車の登坂路とすることによって車両等の貨物の積卸しを行うことができる。なお、荷台1を収納して水平位置に戻すには、前述と逆の手順で行えばよい。
以上説明したように、この荷台傾斜装置20によれば、支持脚14の位置を地上の状態に合わせて調整可能である。
なお、本発明に係る貨物自動車の荷台傾斜装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、接地補償回路24を、スライド移動シリンダ13が荷台1を後方にスライド移動中のみに開くための開閉バルブとして、パイロットチェックバルブ23を用いた例で説明したが、これに限定されず、例えば開閉バルブとして、電磁弁を用いてもよい。しかし、スライド移動シリンダ13に連動させて簡単な構成によっての動作可能な開閉バルブとする上では、上記実施形態のように、開閉バルブとして、パイロットチェックバルブを用いることは好ましい。
また、例えば上記実施形態では、接地補償手段は、更に第二のチェックバルブ22を有して構成されている例で説明したが、これに限定されず、第二のチェックバルブ22を有しないで接地補償手段を構成してもよい。しかし、接地補償回路24内が負圧状態になることを好適に防止し、接地補償手段の動作をより安定したものとする上では、上記実施形態のように、接地補償手段は、第二のチェックバルブ22を有して構成されていることは好ましい。
本発明に係る荷台傾斜装置を装備した貨物自動車の一実施形態である車両運搬用車両の側面図である。 図1に示す荷台傾斜装置要部の車両幅方向での断面図である。 本発明に係る荷台傾斜装置の油圧回路を説明する図である。 本発明に係る荷台傾斜装置の作用を説明する図である。 従来の荷台傾斜装置の一例を説明する図((a)〜(c))である。 従来の荷台傾斜装置の油圧回路の一例を説明する図である。
符号の説明
1 荷台
2 後煽り
3 シャシフレーム
4 ガイドフレーム
5 支軸
6 アーム
7 回転軸
8 傾動シリンダ
9 ローラ
10 ガイドレール
11 ガイドレール
12 ローラ
13 スライド移動シリンダ
14 支持脚
15 連結部材
20 荷台傾斜装置
21 第一のチェックバルブ
22 第二のチェックバルブ
23 パイロットチェックバルブ
24 接地補償回路
31 油圧ポンプ
32 主回路
33 コントロールバルブ
34 戻り回路
35 タンク
36 傾動用電磁弁
37 スライド移動用電磁弁
Y 余裕代

Claims (4)

  1. 車両等の貨物を積載および運搬するための貨物自動車に装備され、地上に接地可能な支持脚を有するとともにシャシフレーム上に傾動可能に設けられるガイドフレームと、そのガイドフレーム上に設けられて自車両後方にスライド移動可能な荷台と、前記ガイドフレームを傾動させるための油圧シリンダである傾動シリンダと、前記荷台をスライド移動させるための油圧シリンダであるスライド移動シリンダとを備え、前記車両等の貨物を積卸しするときに、所定の傾斜姿勢に前記ガイドフレームを位置させた後に、前記荷台を自車両後方にスライド移動させる荷台傾斜装置であって、
    前記傾動シリンダおよびスライド移動シリンダを駆動させるための油圧回路は、前記荷台を自車両後方にスライド移動中に限って、前記ガイドフレームを前記所定の傾斜姿勢よりも更に傾斜させる側への移動のみを許容する接地補償手段を備えていることを特徴とする貨物自動車の荷台傾斜装置。
  2. 前記傾動シリンダは、自身のシリンダストロークに、前記ガイドフレームを前記所定の傾斜姿勢よりも更に傾斜させる側への移動を許容する余裕代を有し、
    前記接地補償手段は、前記傾動シリンダの余裕代と、前記傾動シリンダのロッド側およびチューブ側相互を、第一のチェックバルブを介して連通可能に繋ぐ接地補償回路と、その接地補償回路の連通状態を開閉する開閉バルブとを備えて構成されており、
    前記第一のチェックバルブは、前記傾動シリンダの余裕代分ロッド側からチューブ側への圧油の移動のみを許容するように接続され、前記開閉バルブは、前記スライド移動シリンダが前記荷台を自車両後方にスライド移動させるときにのみ前記接地補償回路を連通させるように作動することを特徴とする請求項1に記載の貨物自動車の荷台傾斜装置。
  3. 前記開閉バルブは、前記スライド移動シリンダのロッド側およびチューブ側のうち前記荷台を自車両後方にスライド移動させるときに圧力の立つ側と前記接地補償回路とを相互に接続するパイロットチェックバルブであり、当該圧力の立つ側の圧油をパイロット圧として作動するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の貨物自動車の荷台傾斜装置。
  4. 前記接地補償手段は、第二のチェックバルブを更に有し、当該第二のチェックバルブは、前記接地補償回路の、前記第一のチェックバルブおよび開閉バルブ相互の間の位置と当該油圧回路の戻り側の油路とを、前記戻り側の油路から前記接地補償回路への圧油の移動のみを許容するように接続されていることを特徴とする請求項2または3に記載の貨物自動車の荷台傾斜装置。
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