JP4911817B2 - 置換トリアゾリノンの製造方法 - Google Patents

置換トリアゾリノンの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は除草活性を示す化合物を製造する時の中間体である置換トリアゾリノン類(例えば米国特許第5,534,486号から公知)を製造する方法に関する。本発明は、詳細には、アルキルで置換されていないトリアゾリノン中間体生成物のアルキル置換に関し、ここでの改良は、アルキル置換反応をpHを制御した条件下で実施することを包含する。この文脈における用語「アルキル置換」は一般的な用語を表し、従ってアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、アリール基もしくはアリールアルキル基を有するアルキル化剤(alkylating agent)を用いることを包含する。
【0002】
本発明は、好適な態様において、5−アルコキシ(もしくはアリールオキシ)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンの製造、そしてそのようにアルキルで置換されていないトリアゾリノン中間体生成物にアルキル置換を受けさせて5−アルコキシ(もしくはアリールオキシ)−4−アルキル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンを生じさせることに関する。
【0003】
トリアゾリノン類はそれらの製造方法およびそれらを除草剤として用いることと同様に本技術分野でよく知られている。米国特許第5,708,183号に、トリアゾリンチオンとヨウ化メチルを酸結合剤(acid binding agent)の存在下で反応させた後にアルキルチオジアゾール誘導体を過酸化水素と一緒に酢酸の存在下で加熱することによって置換トリアゾリノンを生じさせる方法が記述されている。米国特許第5,912,354号に置換アミノトリアゾリノンの製造方法が開示されており、その方法は、オキサジアゾリノンと水加ヒドラジンを無溶媒で反応させることを包含する。米国特許第5,917,050号には、チオイミドジカルボン酸ジエステルとヒドラジン、水加ヒドラジンまたはヒドラジンの酸付加体を希釈剤および塩基性反応助剤の存在下で反応させることによってアルコキシトリアゾリノンを生じさせる方法が記述されている。
【0004】
更に、米国特許第5,606,070;5,599,945;および5,594,148号の各々にアルコキシトリアゾリノンの製造方法が記述されており、そのような方法は、イミノチオ炭酸ジエステルとカルバジン酸エステルを反応させそして次にその結果として生じたセミカルバジド誘導体に環化縮合反応を受けさせることを包含する。
【0005】
しかしながら、そのような従来技術の方法を用いてトリアゾリノン類を満足される収率および純度で生じさせるのは不可能である。従って、本技術分野では高純度の置換トリアゾリノン類を高い収率で製造する方法が求められている。
【0006】
本発明はアルキルで置換されていないトリアゾリノン中間体生成物にアルキル置換を受けさせて置換トリアゾリノンを生じさせる方法に関する。この文脈で用語「アルキル置換」を一般的な意味として用い、従って、これは以下に示すR3の定義を明らかに包含する。本方法は、下記の一般式(I)
【0007】
【化6】
Figure 0004911817
【0008】
[式中、
1は、未置換もしくは置換アルキル、アリールアルキルもしくはアリールを表し、そして
2は、未置換もしくは置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールもしくはアリールアルキルを表す]
で表されるチオノカルバメートとヒドラジン、水加ヒドラジンもしくはヒドラジンの酸付加体を反応させることで、下記の一般式(II)
【0009】
【化7】
Figure 0004911817
【0010】
[式中、
2は、この上で定義した通りである]
で表されるトリアゾリノン中間体生成物を生じさせることを包含する。
【0011】
次に、前記一般式(II)で表される中間体生成物と下記の一般式(III)
3−X (III)
[式中、
Xは、ハロゲン、−O−SO2−O−R3,または−O−CO−O−R3を表し、そして
3は、未置換もしくは置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールもしくはアリールアルキルを表す]
で表されるアルキル化剤を、溶媒および塩基の存在下、pHを管理した反応条件下で反応させることで、下記の一般式(IV)
【0012】
【化8】
Figure 0004911817
【0013】
[式中、
2およびR3は、この上で定義した通りである]
で表される置換トリアゾリノンを生じさせる。
【0014】
本発明の好適な態様において、
1は、炭素原子数が1から4のアルキル基、ベンジル基またはフェニル基を表し、そして
2は、各場合とも炭素原子数が6以下で各々がシアノ、ハロゲンまたはC1−C4−アルコキシで置換されているか或は未置換のアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基を表すか、或は
各々がハロゲンまたはC1−C4−アルキルで置換されているか或は未置換の炭素原子数が3から6のシクロアルキル基またはシクロアルキル部分中の炭素原子数が3から6でアルキル部分中の炭素原子数が1から4のシクロアルキルアルキル基を表すか、或は
各々がカルボキシル、ニトロ、シアノ、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−ハロゲノアルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−ハロゲノアルコキシまたはC1−C4−アルコキシ−カルボニルで置換されているか或は未置換の炭素原子数が6もしくは10のアリール基またはアリール部分中の炭素原子数が6もしくは10でアルキル部分中の炭素原子数が1から4のアリールアルキル基を表し、そして
3は、各々の炭素原子数が6以下で各々がシアノ、ハロゲンまたはC1−C4−アルコキシで置換されているか或は未置換のアルキル、アルケニルもしくはアルキニルを表すか、或は
各々がハロゲンまたはC1−C4−アルキルで置換されているか或は未置換の炭素原子数が3から6のシクロアルキルまたはシクロアルキル部分中の炭素原子数が3から6でアルキル部分中の炭素原子数が1から4のシクロアルキルアルキルを表すか、或は
各々がカルボキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−ハロゲノアルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−ハロゲノアルコキシまたはC1−C4−アルコキシ−カルボニルで置換されているか或は未置換の炭素原子数が6もしくは10のアリールまたはアリール部分中の炭素原子数が6もしくは10でアルキル部分中の炭素原子数が1から4のアリールアルキルを表す。
【0015】
より好適には、
2は、各々がシアノ、フッ素、塩素もしくは臭素、メトキシもしくはエトキシで置換されているか或は未置換のメチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチルを表すか、或は
各々がシアノ、フッ素、塩素もしくは臭素で置換されているか或は未置換のプロペニル、ブテニル、プロピニルもしくはブチニルを表すか、或は
各々がフッ素、塩素、臭素、メチルもしくはエチルで置換されているか或は未置換のシクロプロピルもしくはシクロプロピルメチルを表すか、或は
各々がシアノ、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシカルボニルもしくはエトキシカルボニルで置換されているか或は未置換のフェニルもしくはベンジルを表し、そして
3は、各々がシアノ、フッ素、塩素もしくは臭素、メトキシもしくはエトキシで置換されているか或は未置換のメチル、エチル、n−もしくはi−プロピルまたはn−、i−、s−もしくはt−ブチルを表すか、或は
各々がシアノ、フッ素、塩素もしくは臭素で置換されているか或は未置換のプロペニル、ブテニル、プロピニルもしくはブチニルを表すか、或は
各々がフッ素、塩素、臭素、メチルもしくはエチルで置換されているか或は未置換のシクロプロピル、シクロブチルもしくはシクロプロピルメチルを表すか、或は
各々がシアノ、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシカルボニルもしくはエトキシカルボニルで置換されているか或は未置換のフェニルもしくはベンジルを表す。
【0016】
最も好適には、
1およびR2の各々がメチル、n−もしくはi−プロピルを表し、そして
3がメチルを表す。
【0017】
本発明の方法は、式(II)で表される中間体生成物の単離を伴わない1槽(one pot)方法として実施可能である。
【0018】
本発明に従う方法を一般的には大気圧下で実施する。しかしながら、また、本方法を加圧下または減圧下で実施することも可能である。
【0019】
チオノカルバメートとヒドラジン、水加ヒドラジンもしくはヒドラジンの酸付加体の反応を約−10℃から約95℃の温度、好適には約0℃から約60℃の温度で実施する。ヒドラジンの適切な酸付加体の例には酢酸ヒドラジン、塩酸ヒドラジンおよび硫酸ヒドラジンが含まれる。
【0020】
本発明の1つの態様では、前記チオノカルバメートとヒドラジン、水加ヒドラジンもしくはヒドラジンの酸付加体の反応を塩基、溶媒またはそれらの混合物の存在下で実施する。
【0021】
適切な塩基には通常の無機もしくは有機塩基もしくは酸受容体が含まれる。それらにはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酢酸塩、アミド、炭酸塩、重炭酸塩、水素化物、水酸化物またはアルコキサイド、例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウムもしくは酢酸カルシウム、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドもしくはカルシウムアミド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムもしくは炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムもしくは重炭酸カルシウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムもしくは水素化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくは水酸化カルシウム、ナトリウムメトキサイド、カリウムメトキサイド、ナトリウムエトキサイドもしくはカリウムエトキサイド、ナトリウムn−もしくはi−プロポキサイドまたはカリウムn−もしくはi−プロポキサイド、ナトリウムn−、i−、s−もしくはt−ブトキサイドまたはカリウムn−、i−、s−もしくはt−ブトキサイドなど、そしてまた塩基性有機窒素化合物、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、N,N−ジメチル−シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチル−ジ−シクロヘキシルアミン、N,N−ジメチル−アニリン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン、ピリジン、2−メチル−、3−メチル−、4−メチル−、2,4−ジメチル−、2,6−ジメチル−、3,4−ジメチル−および3,5−ジメチル−ピリジン、5−エチル−2−メチル−ピリジン、4−ジメチルアミノ−ピリジン、N−メチル−ピペリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]−オクタン(DABCO)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−ノネ−5−エン(DBN)、または1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデセ−7−エン(DBU)が含まれる。
【0022】
適切な溶媒には脂肪族、脂環式もしくは芳香族の未ハロゲン置換もしくはハロゲン置換炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素など、エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、またはエチレングリコールのジメチルエーテルもしくはエチレングリコールのジエチルエーテルなど、ケトン類、例えばアセトン、ブタノン、またはメチルイソブチルケトンなど、ニトリル類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリルまたはブチロニトリルなど、アミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−ホルムアニリド、N−メチル−ピロリドンまたはヘキサメチル燐酸トリアミドなど、エステル類、例えば酢酸メチルまたは酢酸エチルなど、スルホキサイド類、例えばジメチルスルホキサイドなど、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−もしくはi−プロパノール、n−、i−、s−もしくはt−ブタノール、エチレングリコールのモノメチルエーテル、エチレングリコールのモノエチルエーテル、ジエチレングリコールのモノメチルエーテル、ジエチレングリコールのモノエチルエーテルなど、水、そしてそれらの混合物が含まれる。
【0023】
好適な溶媒には水、メタノール、プロパノール、およびエチルベンゼンとオルソ−キシレンとパラ−キシレンとメタキシレンを含有する市販キシレン混合物が含まれる。
【0024】
本発明の1つの態様では、チオノカルバメートと水加ヒドラジンの反応を水とメタノールの混合物中または水とプロパノールとキシレン類の混合物中で実施する。
【0025】
別の態様では、反応中に生じたH2Sを除去する目的で反応混合物の中に窒素を流したままにする。
【0026】
更に、本発明の別の態様では、式(IV)で表されるアルキル置換トリアゾリノン生成物の純度を向上させる目的で、チオノカルバメートとヒドラジン、水加ヒドラジンまたはヒドラジンの酸付加体を含有する反応混合物に塩化ベンジルを添加する。この塩化ベンジルを約−10℃から約95℃の温度の反応混合物に塩化ベンジルの量が前記混合物の約0.1モル%から約10モル%、好適には約3モル%から約5モル%になるような量で添加する。
【0027】
本発明の1つの態様では、前記チオノカルバメートとヒドラジン、水加ヒドラジンまたはヒドラジンの酸付加体の間の反応が完了した後の反応混合物に塩基を添加する。この塩基を結果として生じる混合物のpHが約8.0から約12.0になるような量で添加する。適切な塩基には、pKa値が5以上の酸のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩が含まれる。そのような塩基の例にはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩およびアルコキサイドが含まれる。好適な態様における塩基は水酸化カリウムである。
【0028】
本発明の方法では、前記チオノカルバメートとヒドラジン、水加ヒドラジンまたはヒドラジンの酸付加体の間の反応が完了した後の反応混合物にアルキル化剤を添加する。前記式(II)で表される中間体化合物のアルキル置換を4位のN原子の所の選択率が高くなるように進行させる。この文脈で用語「アルキル置換」および「アルキル化剤」(式III)を一般的な意味として用い、従ってこれは前記R3の定義を明らかに包含する。
【0029】
このアルキル置換反応を約−10℃から約95℃の温度、好適には約20℃から約70℃の温度で実施する。この反応混合物のpHは、アルキル化剤を添加すると結果として約7.0から約9.0の値にまで低下する。その後、この反応混合物に必要に応じて塩基を添加することで、この混合物のpHを約7.0から約9.0、好適には約7.5から約8.5、最も好適には約7.9から約8.1に維持する。
【0030】
このアルキル置換段階に要する反応時間は、塩基を添加しなくても反応混合物のpHが7.0から9.0、好適には7.5から8.5の範囲で安定なままであるようになるに要する時間に相当する。
【0031】
本発明のアルキル置換段階で用いる塩基には通常の無機もしくは有機塩基が含まれる。それらには例えばアルカリ土類金属もしくはアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコラート、酢酸塩、炭酸塩または水素炭酸塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウム第三ブチラート、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、または炭酸アンモニウムなど、そしてまた塩基性有機窒素化合物、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチル−アニリン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン、ピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]−オクタン(DABCO)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−ノネ−5−エン(DBN)、または1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデセ−7−エン(DBU)が含まれる。
【0032】
本発明の方法で用いるに適したアルキル化剤には、この上で定義した如き一般式(III)で表される化合物が含まれる。好適なアルキル化剤は硫酸ジメチルである。このアルキル置換反応を溶媒の存在下で実施する。
【0033】
本発明のアルキル置換反応で用いるに適した溶媒には、場合によりハロゲンで置換されていてもよい脂肪族、脂環式もしくは芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロメタンなど、エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、またはエチレングリコールのジメチルエーテルもしくはエチレングリコールのジエチルエーテルなど、ケトン類、例えばアセトン、ブタノン、またはメチルイソブチルケトンなど、ニトリル類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリルまたはベンゾニトリルなど、アミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−ホルムアニリド、N−メチル−ピロリドンまたはヘキサメチル燐酸トリアミドなど、エステル類、例えば酢酸メチルまたは酢酸エチルなど、スルホキサイド類、例えばジメチルスルホキサイドなど、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−もしくはi−プロパノール、n−、i−、s−もしくはt−ブタノール、エチレングリコールのモノメチルエーテル、エチレングリコールのモノエチルエーテル、ジエチレングリコールのモノメチルエーテル、ジエチレングリコールのモノエチルエーテルなど、水、そしてそれらの混合物が含まれる。好適な溶媒にはメチルイソブチルケトン、メタノール、プロパノール、水、およびエチルベンゼンとオルソ−キシレンとパラ−キシレンとメタキシレンを含有する市販キシレン混合物が含まれる。
【0034】
本発明の1つの態様では、このアルキル置換反応を水とメタノールとメチルイソブチルケトンの混合物または水とプロパノールとキシレン類の混合物の存在下で実施する。
【0035】
本発明の別の態様では、前記アルキル置換反応の終点で前記一般式(IV)で表される置換トリアゾリノン生成物を水和物として単離する。
【0036】
更に、好適な態様では、5−メトキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(HMT)にメチル置換をMIBKとメタノールと水の混合物中で受けさせることで5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(MMT)を生じさせる。前記HMTとMIBKのモル比を約1.0:2.0から約1.0:3.5、好適には約1.0:2.8にする。HMTとメタノールのモル比を約1.0:5.0から約1.0:15.0、好適には約1.0:9.5にする。HMTと水のモル比を約1.0:3.0から約1.0:6.0、好適には約1.0:4.8にする。
【0037】
更にその上、好適な態様では、5−プロポキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(HPT)にメチル置換をキシレンとプロパノールと水の混合物中で受けさせることで5−プロポキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(PMT)を生じさせる。この反応混合物は水相と有機相を含有する。この水相(下方相)を廃棄して、前記有機相(上方相)からPMTをプロパノールとメタノールの存在下60℃の温度で回収する。前記HPTとキシレンのモル比を約1.0:2.0から約1.0:4.0、好適には約1.0:3.0にする。HPTとプロパノールのモル比を約1.0:2.0から約1.0:6.0、好適には約1.0:4.0にする。HPTと水のモル比を約1.0:3.0から約1.0:9.0、好適には約1.0:6.1にする。
【0038】
更に、本発明の方法のアルキル置換段階をpHを管理した条件下で行うことはそれ単独で(taken alone)新規であり発明活動を基にしたものであると述べることができるであろう。
【0039】
以下に示す実施例で本発明のさらなる説明を行うが、それに限定することを意図するものでなく、部およびパーセントは全部特に明記しない限り重量である。
【0040】
【実施例】
実施例1−HMTの製造
N−メトキシカルボニル−O−メチルチオノカルバメート(MTC)を399.0グラム(2.68モル)とメタノールを710グラム含有させた溶液を冷却(即ち約0℃)して、これに45%の水酸化カリウム水溶液を17.8グラム(0.143モル)および水を40.0グラム加えた。この反応混合物に約0℃の温度で133.8グラム(2.65モル)の64%水加ヒドラジンを約2時間かけて均一な添加速度で添加した。この反応混合物の正味表面下に窒素(反応中に生じたH2Sの除去に役立つ)を流し続けた。この反応混合物を約0℃の温度で約4時間撹拌した。次に、この混合物を約2時間かけて約40℃の温度に加熱した。約40℃の温度の前記反応混合物に塩化ベンジルを17.1グラム(0.135モル)加えて、この混合物を前記温度に約1時間維持した。次に、この反応混合物を約1時間かけて約50℃の温度に加熱して、この混合物を前記温度に約2時間維持した。この反応混合物はメタノール(MeOH)と水の混合物中に5−メトキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(HMT)を約262グラム(2.28モル、MTCを基準にして85%の収率)含有していた。
【0041】
この時点で、前記HMTのスラリーを更に反応させて5−アルコキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンを生じさせる(例えば実施例3)か、或は高純度のHMTを前記反応混合物から単離した。この高純度のHMTを単離する時、前記反応混合物を約0℃の温度に冷却し、真空下で濾過した後、フィルターケーキを2X50mlの冷(約0℃)メタノールで洗浄した。次に、このフィルターケーキを真空オーブンに入れて約50℃の温度で約16時間乾燥させることでHMTを223.6グラム(純度が96.5%でMTCを基準にした収率が70.0%)得た。
【0042】
実施例2−HPTの製造
N−プロポキシカルボニル−O−プロピルチオノカルバメート(PTC)を587.0グラム(2.86モル)とプロパノールを240グラム含有させた溶液にキシレン(即ちエチルベンゼンとオルソ−キシレンとパラ−キシレンとメタ−キシレンの市販混合物)を280グラム、水を70.0グラムおよび45%の水酸化カリウム水溶液を4.2グラム(0.03モル)加えた。次に、この反応混合物を約0℃の温度に冷却した。約0℃の温度の前記反応混合物に146.0グラム(2.95モル)の64%水加ヒドラジンを約2時間かけて均一な添加速度で添加した。この反応混合物の正味表面下に窒素(反応中に生じたH2Sの除去に役立つ)を流し続けた。前記水加ヒドラジンの添加が終了した後、この反応混合物を約20℃の温度に加熱して約3時間撹拌した。次に、この混合物を約2時間かけて約50℃の温度に加熱した。この反応混合物を約50℃の温度で約1時間加熱処理した。次に、この反応混合物を525グラムのキシレンで希釈した。このスラリーはキシレンとプロパノールと水の混合物中に5−プロポキシ−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(HPT)を約348グラム(2.43モル、PTCを基準にして85%の収率)含有していた。
【0043】
この時点で、前記HPTを更に反応させて5−プロポキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンを生じさせた(例えば実施例4)。
【0044】
実施例3−水和MMTをHMTスラリーから調製
メタノールと水の混合物中にHMTを262グラム(2.28モル)含有するHMTスラリー(例えば実施例1で生じさせた如き)に45%の水酸化カリウム(KOH)水溶液を約50℃の温度で約30分かけて添加した。このKOH溶液の添加量を前記反応混合物のpHが約10.0にまで上昇するような量にした。次に、この反応混合物にメチルイソブチルケトン(MIBK)を約650グラム加えた後、この混合物を室温(即ち約25℃)に冷却した。次に、この混合物の温度を約25℃から約30℃に維持しながらこの混合物に約446グラム(3.54モル)の硫酸ジメチルを約2時間かけて添加した。この硫酸ジメチルを添加するにつれて前記反応混合物のpHが低下した。45%のKOH水溶液を同時に添加することで前記混合物のpHを約7.9から約8.1の範囲に維持した。前記硫酸ジメチルの添加が終了した後、前記反応混合物のpHを約7.9から約8.1に維持しながらそれの温度を約4時間かけて約60℃にまで上昇させた。
【0045】
この反応混合物をpHが安定になるまで、即ち約7.9から約8.1の範囲のpHの維持でKOH水溶液を添加する必要がなくなる時点まで約60℃で加熱処理した。
【0046】
次に、前記反応混合物に分別蒸留を減圧下で受けさせてメタノールを除去することで、5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(MMT)生成物を水和物として単離した。釜残に水を約680グラム添加して約75℃の温度に加熱することでMMTを溶解させた。次に、この混合物を約4時間かけて約0℃の温度に冷却して約1時間撹拌した。その結果として生じた2相スラリーを濾過した後、280グラムの温MIBKそして280グラムの氷冷水で洗浄した。そのフィルターケーキを200mmの真空下室温で約8時間乾燥させることで水和MMTを261グラム(1.74モル、水和物として98%の純度、HMTを基準にして76%の収率)得た。
【0047】
実施例4−キシレン/プロパノール/水に入っているHPTのスラリーからキシレンに入っているPMTの溶液の調製
キシレンとプロパノールと水の混合物中にHPTを348グラム(2.43モル)含有するHPTスラリー(例えば実施例2で生じさせた如き)に45%の水酸化カリウム(KOH)水溶液を約30℃の温度で約30分かけて添加した。このKOH溶液の添加量を前記反応混合物のpHが約10.0にまで上昇するような量にした。次に、この混合物の温度を約25℃から約30℃に維持しながら約480グラム(3.77モル)の硫酸ジメチルを約2時間かけて添加した。この硫酸ジメチルを添加するにつれて前記反応混合物のpHが低下した。45%のKOH水溶液を同時に添加することで前記混合物のpHを約7.9から約8.1の範囲に維持した。前記硫酸ジメチルの添加が終了した後、前記反応混合物のpHを約7.9から約8.1に維持しながらそれの温度を約4時間かけて約60℃にまで上昇させた。
【0048】
この反応混合物をpHが安定になるまで、即ち約7.9から約8.1の範囲のpHの維持でKOH水溶液を添加する必要がなくなる時点まで約60℃で加熱処理した。この反応混合物の撹拌を止めると、この混合物は2相に分離した。その水相(下方相)を廃棄した後、有機相(上方相)に蒸留を減圧下で受けさせることでメタノール、ジプロピルエーテル、プロパノールおよび水を除去した。その残渣[これはキシレンに入っている粗5−プロポキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(PMT)で構成されている]を新鮮な無水キシレンで希釈することで、それの濃度をPMTに関して約13%になるように調整した。この時点で、前記PMT溶液は2455グラムの全溶液中にPMTを319グラム(2.03モル)含有していた。このPMTの純度(溶媒を除く)は82%であり、その収率はHPTを基準にして83.5%であった。
【0049】
本発明を説明の目的でこの上に詳細に記述してきたが、そのような詳細は単にその目的であり、本分野の技術者が本発明の精神および範囲から逸脱することなくそれの変形を行うことができるのは、本請求の範囲で限定可能な事項を除く事項に関してであると理解されるべきである。
【0050】
本発明の特徴および態様は以下のとおりである。
【0051】
1. 置換トリアゾリノンの製造方法であって、
a)下記の一般式(I)
【0052】
【化9】
Figure 0004911817
【0053】
[式中、
1は、未置換もしくは置換アルキル、アリールアルキルもしくはアリールを表し、そして
2は、未置換もしくは置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールもしくはアリールアルキルを表す]
で表されるチオノカルバメートとヒドラジン、水加ヒドラジンもしくはヒドラジンの酸付加体を反応させることで、下記の一般式(II)
【0054】
【化10】
Figure 0004911817
【0055】
[式中、
2は、この上で定義した通りである]
で表されるトリアゾリノン中間体生成物を生じさせ、そして
b)段階a)で生じさせた式(II)で表される中間体生成物と下記の一般式(III)
3−X (III)
[式中、
Xは、ハロゲン、−O−SO2−O−R3,または−O−CO−O−R3を表し、そして
3は、未置換もしくは置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールもしくはアリールアルキルを表す]
で表されるアルキル化剤を、溶媒および塩基の存在下、pHを管理した条件下で反応させることで、下記の一般式(IV)
【0056】
【化11】
Figure 0004911817
【0057】
[式中、
2およびR3は、この上で定義した通りである]
で表される置換トリアゾリノンを生じさせる、
段階を含んで成る方法。
【0058】
2. 段階a)およびb)における反応を約−10℃から約95℃の温度で実施する第1項記載の方法。
【0059】
3. 前記アルキル化剤を段階b)における反応混合物のpHが約7.0から約9.0になるような量で添加する第1項記載の方法。
【0060】
4. 段階b)に記載した塩基をアルカリ土類金属もしくはアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコラート、酢酸塩、炭酸塩または水素炭酸塩から成る群から選択する第1項記載の方法。
【0061】
5. 段階b)に記載した塩基が水酸化カリウムである第1項記載の方法。
【0062】
6. 前記アルキル化剤が硫酸ジメチルである第1項記載の方法。
【0063】
7. 段階a)およびb)を式(II)で表される中間体生成物の分離を伴わない1槽(one−pot process)方法で実施する第1項記載の方法。
【0064】
8. 前記式(IV)で表されるトリアゾリノン生成物が5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(MMT)である第1項記載の方法。
【0065】
9. 前記式(IV)で表されるトリアゾリノン生成物が5−プロポキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(PMT)である第1項記載の方法。
【0066】
10. 置換トリアゾリノンの製造方法であって、一般式(II)
【0067】
【化12】
Figure 0004911817
【0068】
[式中、
2は、第1項で定義した通りである]
で表される中間体生成物と下記の一般式(III)
3−X (III)
[式中、
Xは、ハロゲン、−O−SO2−O−R3,または−O−CO−O−R3を表し、そして
3は、未置換もしくは置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールもしくはアリールアルキルを表す]
で表されるアルキル化剤を、溶媒および塩基の存在下、pHを管理した反応条件下で反応させることで、下記の一般式(IV)
【0069】
【化13】
Figure 0004911817
【0070】
[式中、
2およびR3は、この上で定義した通りである]
で表される置換トリアゾリノンを生じさせる、
段階を含んで成る方法。

Claims (10)

  1. 置換トリアゾリノンの製造方法であって、
    a)下記の一般式(I)
    Figure 0004911817
    [式中、
    1 は、炭素原子数が1から4のアルキル基、ベンジル基またはフェニル基を表し、そして
    2 は、各場合とも炭素原子数が6以下で各々がシアノ、ハロゲンまたはC 1 −C 4 −アルコキシで置換されているか或は未置換のアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基を表すか、或は
    各々がハロゲンまたはC 1 −C 4 −アルキルで置換されているか或は未置換の炭素原子数が3から6のシクロアルキル基またはシクロアルキル部分中の炭素原子数が3から6でアルキル部分中の炭素原子数が1から4のシクロアルキルアルキル基を表すか、或は
    各々がカルボキシル、ニトロ、シアノ、ハロゲン、C 1 −C 4 −アルキル、C 1 −C 4 −ハロゲノアルキル、C 1 −C 4 −アルコキシ、C 1 −C 4 −ハロゲノアルコキシまたはC 1 −C 4 −アルコキシ−カルボニルで置換されているか或は未置換の炭素原子数が6もしくは10のアリール基またはアリール部分中の炭素原子数が6もしくは10でアルキル部分中の炭素原子数が1から4のアリールアルキル基を表す]
    で表されるチオノカルバメートとヒドラジン、水加ヒドラジンもしくはヒドラジンの酸付加体を反応させることで、下記の一般式(II)
    Figure 0004911817
    [式中、
    2は、この上で定義した通りである]
    で表されるトリアゾリノン中間体生成物を生じさせ、そして
    b)段階a)で生じさせた式(II)で表される中間体生成物と下記の一般式(III)
    3−X (III)
    [式中、
    Xは、ハロゲン、−O−SO2−O−R3,または−O−CO−O−R3を表し、そして
    3 は、各々の炭素原子数が6以下で各々がシアノ、ハロゲンまたはC 1 −C 4 −アルコキシで置換されているか或は未置換のアルキル、アルケニルもしくはアルキニルを表すか、或は
    各々がハロゲンまたはC 1 −C 4 −アルキルで置換されているか或は未置換の炭素原子数が3から6のシクロアルキルまたはシクロアルキル部分中の炭素原子数が3から6でアルキル部分中の炭素原子数が1から4のシクロアルキルアルキルを表すか、或は
    各々がカルボキシル、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C 1 −C 4 −アルキル、C 1 −C 4 −ハロゲノアルキル、C 1 −C 4 −アルコキシ、C 1 −C 4 −ハロゲノアルコキシまたはC 1 −C 4 −アルコキシ−カルボニルで置換されているか或は未置換の炭素原子数が6もしくは10のアリールまたはアリール部分中の炭素原子数が6もしくは10でアルキル部分中の炭素原子数が1から4のアリールアルキルを表す]
    で表されるアルキル化剤を、溶媒および塩基の存在下、pHを7.0から9.0に管理した条件下で反応させることで、下記の一般式(IV)
    Figure 0004911817
    [式中、
    2およびR3は、この上で定義した通りである]
    で表される置換トリアゾリノンを生じさせる、
    段階を含んで成る方法。
  2. 段階a)およびb)における反応を−10℃から95℃の温度で実施する請求項1記載の方法。
  3. 段階b)に記載した塩基をアルカリ土類金属もしくはアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコラート、酢酸塩、炭酸塩または水素炭酸塩から成る群から選択する請求項1記載の方法。
  4. 段階b)に記載した塩基が水酸化カリウムである請求項1記載の方法。
  5. 前記アルキル化剤が硫酸ジメチルである請求項1記載の方法。
  6. 段階a)およびb)を式(II)で表される中間体生成物の分離を伴わない1槽方法で実施する請求項1記載の方法。
  7. 前記式(IV)で表されるトリアゾリノン生成物が5−メトキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(MMT)である請求項1記載の方法。
  8. 前記式(IV)で表されるトリアゾリノン生成物が5−プロポキシ−4−メチル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(PMT)である請求項1記載の方法。
  9. 置換トリアゾリノンの製造方法であって、一般式(II)
    Figure 0004911817
    [式中、
    2は、請求項1で定義した通りである]
    で表される中間体生成物と下記の一般式(III)
    3−X (III)
    [式中、
    XおよびR 3 は請求項1で定義した通りである]
    で表されるアルキル化剤を、溶媒および塩基の存在下、pHを7.0〜9.0に管理した反応条件下で反応させることで、下記の一般式(IV)
    Figure 0004911817
    [式中、
    2およびR3は、請求項1で定義した通りである]
    で表される置換トリアゾリノンを生じさせる、
    段階と含んで成る方法。
  10. 反応段階a)に塩化ベンジルを添加する請求項1記載の方法。
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