JP4910051B2 - シンブルチューブの挿脱装置 - Google Patents

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Description

【技術の分野】
本願発明は、原子炉下部に設置されている炉内計測用機器の案内管としてのシンブルチューブを、その外管としてのコンジットチューブに対して挿脱するためのシンブルチューブの挿脱装置に関するものである。
【背景技術】
このようなシンブルチューブの挿脱装置に関しては、従来から種々の提案がなされている(例えば、特許文献1〜3 参照)。
ところで、シンブルチューブの挿脱は、該シンブルチューブを掴んで、これに荷重を掛けて挿入するとか、引き抜くことで行われるが、このシンブルチューブは細管(例えば、8mm程度)で且つ長尺(例えば、30〜40m程度)であるため、コンジットチューブとの接触によって大きな挿脱抵抗(即ち、「抗力」)が発生する。このため、シンブルチューブの挿脱作業に際しては、シンブルチューブに対する掴持荷重と、該シンブルチューブに対する引抜・挿入荷重を管理することが必要となる。
【特許文献1】
実開平02―126779号公報
【特許文献2】
特開2000―028778号公報
【特許文献3】
特開平06―011594号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、シンブルチューブの挿脱作業時における管理項目である掴持荷重と、引抜・挿入荷重についての管理のうち、掴持荷重については、上掲公知例には明確な記載はないものの、一般的には以下のような構成が採用されている。
即ち、従来一般には、図17(イ)に示すように、相互に対向配置され且つ衝合する方向に荷重(掴持荷重)が掛けられる一対の掴持ピース111,112を用いてシンブルチューブ120をその径方向両側から挟圧することでこれを掴持するようにしている。
上記各掴持ピース111,112の各対向面(衝合面)111b、112bには、半円状の断面形状をもち且つ紙面に直交する方向へ延出する掴持溝111a、112aが設けられているが、この各掴持溝111a、112aの内径寸法は、上記シンブルチューブ120の外径寸法より大きく設定されている。そして、上記各掴持溝111a、112a内に上記シンブルチューブ120をセットしたとき、該各掴持溝111a、112aの周方向中央位置111c、112cが該シンブルチューブ120に接触するとともに、上記各掴持溝111a、112aの各対向面111b、112b間に所定の隙間Sa(即ち、移動代)が確保されるようにしている。
図17(イ)に示すセット状態から、上記各掴持ピース111,112間に衝合方向への掴持荷重を掛ける。すると、上記各掴持ピース111,112が接近方向へ移動し、図17(ロ)に示すように、その各対向面111b、112bが衝合し、あるいは近接対向して(図17(ロ)では衝合させた状態を示している)、上記該各掴持溝111a、112aの全周が上記シンブルチューブ120の外周面に対して押圧状態で接触し、上記シンブルチューブ120は上記各掴持溝111a、112a間において挟圧され、所要の掴持荷重が得られるようになっている。
ところが、このような掴持構造によれば、上記各掴持溝111a、112aによって上記シンブルチューブ120が挟圧され、該掴持溝111a、112aの内面形状に沿って真円状態から楕円形に変形される。この場合、この変形が弾性領域を越えたものであると、該シンブルチューブ120を上記各掴持溝111a、112aから取外した状態においても該シンブルチューブ120の変形がそのまま残り、この変形によって、例えば、上記シンブルチューブ120内にセンサを挿入する場合にその挿入が困難になるとか、場合によっては該シンブルチューブ120の交換が必要となることも考えられる。
このような問題は、高い掴持荷重を得る目的で上記各掴持ピース111,112間に大きな荷重を掛けることでより一層顕著となるものであり、「高い掴持荷重の確保」と「シンブルチューブの変形抑制」という二つの要求が得失相反するものであることに起因する。
係る問題を解決する一つの手法として、例えば、上記掴持ピース111,112の長さ寸法を大きくし、上記各掴持溝111a、112aと上記シンブルチューブ120間の接触範囲を拡大してこれら両者間の摩擦力を増大させる手法が考えられる。しかし、この手法によれば、上記各掴持溝111a、112aによって上記シンブルチューブ120の掴持範囲の全域(掴持溝の長さ方向の全域)に荷重を均等に掛けるためには高度の技術を要することから現実的ではない。また、掴持部分に滑りが発生した場合には、上記長さの増加分だけ、滑りによる損傷範囲が拡大し、場合によっては該シンブルチューブ120を使用できなくなることも懸念される。
従って、これらの事情を勘案すれば、上記シンブルチューブ120を大きく変形させることなく、しかも大きな掴持荷重を得るための技術の開発が要請されるところである。
一方、シンブルチューブに対する引抜荷重あるいは挿入荷重の管理であるが、これに関しては、種々の提案がなされているが、その一つとして特許文献1に示されるものがある。即ち、この特許文献1に示されるシンブル挿脱装置は、その駆動力を人力とし、人が操作レバーを操作して高荷重の駆動力を得るものである。
しかし、係る構成のものにあっては、操作力を軽減するためにギヤ比を高く設定する必要があるが、ギヤ比を高くすればそれだけ一回のレバー操作で駆動させることのできるストロークが短くなることから、レバー操作によって長尺のシンブルチューブを引き抜いたり挿入したりするには、かなりの重労働を強いる結果となることが予想される。
係る問題を解決する方法として、特許文献2に示されるように、電動機を用いて駆動力を得ることも考えられるが、電動機を用いた場合には、起動直後の初動速度が大きいことから、場合によっては急激な駆動によってシンブルチューブに急激な圧縮力又は引張力が掛かり、これによって上記シンブルチューブを損傷する危険性があるとともに、掴持荷重との関係において、あるいはシンブルチューブの引抜・挿入方向との関係において、上記電動機を適正に制御することが難しくなる。
また、特許文献1に示される駆動装置は手動式であって、掴持力発生機構部分と駆動力発生部分がリンク機構によって連関されているので、単一の操作力(即ち、操作レバーの操作力)によって、シンブルチューブを掴持するための掴持荷重と、シンブルチューブを引抜・挿入するための駆動荷重を同時に得ることができ、操作系としては効率の良い方法とも言える。
しかし、係る手法によれば、操作レバーの操作によって同時に発生する駆動荷重と掴持荷重のバランスを常時適正に維持することが要求され、このバランスが不適切であると、例えば、掴持荷重が駆動荷重に対して過少な場合にはシンブルチューブに滑りが生じ、逆に、掴持荷重が駆動荷重に対して過大な場合には掴持部分においてシンブルチューブを損傷させることが懸念される。
さらに、特許文献1のものにあっては単一の操作力で、また特許文献2のものでは単一の電動機で、それぞれシンブルチューブの引抜と挿入を行なう構成であることから、引抜操作と挿入操作の切換え作業に際しては、前者では挿脱装置の作動方向を切り換える必要があり、後者では電動機の回転方向の切り換えが必要であり、これら何れの場合も操作性という点においては問題となる。
以上の事情を勘案すれば、駆動部としては、初動速度が緩やかで且つ掴持荷重との関係における駆動荷重の制御が簡単で、しかも掴持荷重の制御と連関せずに駆動荷重のみを簡単に制御できるような構成の駆動部の開発が要請されるところである。
そこで本願発明では、シンブルチューブの挿脱装置において、シンブルチューブを変形させることなく大きな掴持荷重を得るとともに、駆動荷重を容易且つ適正に制御し得るようにすることを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、シンブルチューブを掴持する掴持部と該掴持部を上記シンブルチューブの軸方向へ駆動させる駆動部を備え、該駆動部により上記掴持部を駆動して上記シンブルチューブをコンジットチューブに対して挿脱するシンブルチューブの挿脱装置において、上記掴持部を、接離可能に対向配置され且つその対向面にそれぞれ略半円形断面の挟圧溝を設けた一対の掴持ヘッドを備えて構成し、上記一対の挟圧溝の内径寸法を、上記一対の掴持ヘッドで上記シンブルチューブを掴持した状態において該シンブルチューブに塑性変形を起こさせない程度の所定寸法に設定するとともに、上記一対の掴持ヘッドの対向面を衝合させて上記各挟圧溝間で上記シンブルチューブをその径方向両側から挟圧して掴持するように構成する一方、上記掴持部の一対の掴持ヘッドを、支点ピンを中心として接離方向に相対変位可能とされ且つ第1の油圧シリンダによって駆動される一対のアームのそれぞれに取付けたことを特徴としている。
ここで、上記一対の掴持ヘッドで上記シンブルチューブを掴持した状態において、該シンブルチューブに塑性変形を起こさせない程度の寸法とは、例えば、シンブルチューブの外径寸法が8.0mmのとき、挟圧溝の内径寸法を7.9mm程度とされる。従って、上記一対の掴持ヘッドで上記シンブルチューブを強く掴持したときでも、その掴持荷重が消滅すれば上記シンブルチューブの外径寸法が元に戻り、以後のシンブルチューブの使用に対して何等の問題も生じない。
また、この場合、上記各挟圧溝の長さ寸法は、上記掴持部が上記駆動部の駆動荷重範囲の荷重で駆動された場合において塑性変形を起こさないように、上記駆動荷重に対応させて設定される。
さらに、油圧シリンダは、電動機に比して、起動直後の初動速度が小さく且つ速度調整が容易であることから、この発明のように、上記一対の掴持ヘッドの駆動源として上記第1の油圧シリンダを採用することで、急激な駆動によってシンブルチューブに急激な圧縮力又は引張力が掛かってシンブルチューブが損傷する、というような事態の発生が可及的に防止される。また、上記シンブルチューブに対する上記掴持部の一対の掴持ヘッドによる掴持荷重の調整は、上記一対のアームを駆動する上記第1の油圧シリンダの油圧調整によって行なわれるが、この第1の油圧シリンダの油圧調整は容易であることから、上記掴持荷重の調整を容易に且つ精度良く行なうことができる。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るシンブルチューブの挿脱装置において、上記第1の油圧シリンダのシリンダロッドに歪ゲージを取付け、該歪ゲージによって上記掴持荷重を検出することを特徴としている。
このように、上記歪ゲージを用いて掴持荷重を検出する手法によれば、その検出値に基づいて掴持状態が適正であるかどうか、例えば、シンブルチューブを的確に掴んでいるかどうか、掴みが緩んでいないかどうか等、を的確に判断することができ、掴持動作の信頼性が確保される。また、例えば、シリンダロッドに掛かる荷重を直接センサによって検出する手法とか、上記第1の油圧シリンダの油圧を圧力センサ等によって検出し演算にて上記掴持荷重を検出する手法に比して、構成が極めて簡単で且つ安価であることから、上記歪ゲージを用いて掴持荷重を検出することで、作業コストの低廉化が図れる。
本願の第3の発明では、シンブルチューブを掴持する掴持部と該掴持部を上記シンブルチューブの軸方向へ駆動させる駆動部を備え、該駆動部により上記掴持部を駆動して上記シンブルチューブをコンジットチューブに対して挿脱するシンブルチューブの挿脱装置において、上記掴持部を、接離可能に対向配置され且つその対向面にそれぞれ略半円形断面の挟圧溝を設けた一対の掴持ヘッドを備えて構成するとともに、上記一対の挟圧溝の内径寸法を、上記一対の掴持ヘッドで上記シンブルチューブを掴持した状態において該シンブルチューブに塑性変形を起こさせない程度の所定寸法に設定し、上記一対の掴持ヘッドの対向面を衝合させて上記各挟圧溝間で上記シンブルチューブをその径方向両側から挟圧して掴持するように構成する一方、上記駆動部を第2の油圧シリンダで構成するとともに、該第2の油圧シリンダに掛かる荷重を検出する荷重検出部を備えたことを特徴としている。
ここで、上記駆動部を、上記掴持部の第1の油圧シリンダとは別個に設けた上記第2の油圧シリンダで構成することで、上記第1の油圧シリンダによる掴持荷重の制御と、上記第2の油圧シリンダによる駆動荷重の制御を、それぞれ個別に行うことができ、例えば、掴持荷重に対応した駆動荷重(例えば、掴持部におけるシンブルチューブの滑りが発生しない適正な駆動荷重)を得るなど、掴持部における掴持制御と駆動部における駆動荷重制御を相互に連関させながら自動運転を行うことが可能となる。
また、上記第1の油圧シリンダと第2の油圧シリンダを、上記掴持部における掴持操作と上記駆動部における駆動操作に連係させて制御することで、上記シンブルチューブの引抜動作と挿入動作の間における動作の切り換えを容易且つ簡単に行なうことができる。
さらに、上記第2の油圧シリンダに掛かる荷重(即ち、駆動荷重)を荷重検出部によって検出するようにしており、この検出値を駆動荷重の制御に用いることで、上記第2の油圧シリンダの作動制御をより簡単に且つ高精度で行なうことが可能となる。
本願の第4の発明では、上記第3の発明に係るシンブルチューブの挿脱装置において、上記シンブルチューブの移動量を検出するエンコーダと、上記第2の油圧シリンダの作動位置を検出する作動位置センサを備え、上記エンコーダの検出値と上記作動位置センサの検出値に基づいて上記シンブルチューブの滑り状態を監視することを特徴としている。
ここで、上記エンコーダの検出値(即ち、シンブルチューブの実際の引込量)と、上記作動位置センサの検出値(即ち、上記掴持部の移動量)は、上記シンブルチューブに滑りがなければ合致するはずである。しかし、滑りが発生すれば、作動位置センサの検出値に比してエンコーダの検出値が小さくなれば、滑りが発生したと判断できる。従って、この滑り状態を上記掴持部における掴持荷重と上記駆動部における駆動荷重の制御に反映させることで、滑りの無い適正状態でシンブルチューブの引抜及び挿入を行なうことができ、作動上の信頼性がさらに高められることになる。
本願の第5の発明では、上記第3又は第4の発明に係るシンブルチューブの挿脱装置において、上記荷重検出部の検出値を蓄積してデータ化し、この荷重データに基づいて上記シンブルチューブの挿脱抗力の経年変化及び変化傾向の診断を行い得るようにしたことを特徴としている。
ここで、上記荷重検出部の検出値は、上記シンブルチューブの挿脱抗力に対応するものであるため、該検出値を蓄積してデータ化することで、該データの確認によって上記シンブルチューブの挿脱抗力の経年変化の進行度合とか変化傾向(例えば、挿脱効力の上昇率の推移)等を容易に且つ的確に知ることができ、その結果、シンブルチューブの交換の必要性とか交換時期等を的確に判断することができる。
【発明の効果】
以上の通り、本願発明に係るシンブルチューブの挿脱装置によれば、シンブルチューブを変形させることなく大きな掴持力を得ることのできる掴持構造と、駆動力を容易且つ適正に制御手段得るようにした駆動構造を備えることで、シンブルチューブの挿脱操作を容易に且つ高い作動上の信頼性をもって行なうことができるとともに、シンブルチューブの挿脱作業の自動化が促進され、延いてはその作業コストの低廉化を図ることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1〜図3及び図8、図9には、本願発明の実施形態に係るシンブルチューブの挿脱装置を示している。この挿脱装置は、原子炉下部に設置されている炉内計測用機器の案内管としてのシンブルチューブ100を、その外管としてのコンジットチューブ102に対して引抜及び挿入する際に使用される装置であって、さらに具体的には、シールテーブル101上に突出状態で固定されたコンジットチューブ102(図6参照。図6ではコンジットチューブ102の開口端に高圧用シール用継手を装着した状態を示している)の上端開口から上記コンジットチューブ102内に小径(外径8mm程度)のシンブルチューブ100を挿入したり、該コンジットチューブ102内からシンブルチューブ100を引き抜いたりするための装置であって、台座1とベース2と装置本体3及び延長架台8を備えている。
なお、上記シンブルチューブ100の挿脱作業としては、該シンブルチューブ100を後述の装置本体3の掴持部4で掴持して行う「通常引抜・挿入作業」と、上記シンブルチューブ100の端部での作業であって該端部を上記掴持部4によって直接掴持することができないため、該シンブルチューブ100の端部に延長棒50を取り付けて該延長棒50を上記掴持部4によって掴持して行う「初期引抜・最終挿入作業」とがある。そして、上記各構成要素のうち、台座1とベース2及び装置本体3は何れの作業においても使用されるが、上記延長架台8は「初期引抜・最終挿入作業」のみにおいて使用されるものであり、該延長架台8の使用に伴って必要とされる付属機材もある。以下、これら各構成部材のそれぞれについて説明する。
A:台座1
上記台座1は、挿脱装置全体の設置部として機能するものであって、図3及び図6に示すように、平板体で構成され、且つ多数のコンジットチューブ102が取付けられた上記シールテーブル101上に、該各コンジットチューブ102を避けて配置される。なお、この台座1の上記シールテーブル101側への固定は、該シールテーブル101側に設けられた台座取付部39に台座支持具38を用いて行われる。
B:ベース2
上記ベース2は、図1及び図8に示すように、上記台座1上に設置されて後述の装置本体3の取付基台として、あるいは後述の延長架台8の取付基台として用いられるものである。このベース2は、図7に示すように、左右一対の縦桁材24,24の下端に下側ベース板22を、上端に上側ベース板23を、それぞれ固定して構成され、該下側ベース板22を上記台座1の上面に載置し、且つこれを装置固定ボルト90によって上記台座1側に締着固定される。そして、このベース2の上記上側ベース板23上に後述する装置本体3が直接に、あるいは後述の延長架台8を介して締着固定される。
ここで、上記装置固定ボルト90は上記シールテーブル101に最も近い位置で使用されることから、これを取り外したとき不用意に落下するのを未然に防止する必要がある。このため、この実施形態では、図12に示すように、上記装置固定ボルト90に特有な構造を採用している。
即ち、上記装置固定ボルト90は、その軸部の先端寄り部分に雄ネジ90aを設ける一方、頭部寄り部分は上記雄ねじ90aの溝底径よりも小径の平滑軸部90bとしている。一方、上記台座1側には、装置固定ボルト90の雄ねじ90aに噛合する雌ネジ89を形成している。さらに、上記下側ベース板22の受け孔88は、その上面寄りの一部のみに雌ネジ88bが形成され、下面寄り部分は上記装置固定ボルト90の雄ねじ90aの山径よりも大きな内径をもつ平滑孔88aとされている。
このように構成すると、図12(イ)に示す上記装置固定ボルト90の捩じ込み状態では、該装置固定ボルト90の雄ネジ90aが上記台座1の雌ネジ89に噛合し、該装置固定ボルト90によって上記台座1と下側ベース板22が締結されている。この状態から上記装置固定ボルト90を緩み方向へ回動させて、上記台座1の雌ネジ89から上記雄ネジ90aを外す。すると、上記装置固定ボルト90は、上記下側ベース板22の受け孔88を離脱方向へ移動するが、上記雄ネジ90aが上記雌ネジ88bに掛止すると、それ以上に抜け出るのが阻止され、従って、該装置固定ボルト90の落下という事態が確実に防止される。なお、この状態において、上記装置固定ボルト90を緩み方向へ回転させると、上記雄ネジ90aが上記雌ネジ88bに噛合するため、該装置固定ボルト90をさらに緩み方向へ回転させることで該装置固定ボルト90を取り外すことができることはいうまでもない。
なお、ここでは上記装置固定ボルト90の構造を示したが、係るボルト構造は、該装置固定ボルト90に限らず、他のボルトにも適宜採用できることは勿論である。
C:装置本体3
上記装置本体3は、次述の掴持部4と荷重検出部5及び駆動部6を備えて構成される。
C−1:掴持部4
上記掴持部4は、上記シンブルチューブ100を掴持してその引抜・挿入動作を可能とするものであって、次述のアームユニット10と掴持ヘッド7及び第1の油圧シリンダ16を備えて構成される。
上記アームユニット10は、上下方向に向けて配置された支点ピン15によってその一端側が連結された固定アーム11と可動アーム12を備える。上記固定アーム11は、上下方向に適宜間隔をもって対向配置された上側アーム11Aと下側アーム11Bを備える。また、上記可動アーム12は、上下方向に適宜間隔をもって対向配置された上側アーム12Aと下側アーム12Bを備える。
そして、上記固定アーム11側の上下一対のアーム11A,11Bの一端部と、上記可動アーム12側の上下一対のアーム12A,12Bの一端部は、上記支点ピン15によって相対回動可能に連結されている。
なお、この場合、上記固定アーム11側の上側アーム11Aの下面側に上記可動アーム12側の上側アーム12Aが近接状態で位置し、上記可動アーム12側の下側アーム11Bの上面側に上記可動アーム12側の下側アーム12Bが近接状態で位置している。
上記固定アーム11側の上側アーム11Aと下側アーム11Bは、これらの内側に嵌入配置された後述の掴持ヘッド7の固定側ヘッド71の固定基部77(図4参照)が嵌入され且つ固定ボルト88によって締結されることで、該固定側ヘッド71と共に一体化されている。また、上記可動アーム12側の上側アーム12Aと下側アーム12Bは、これらの内側に嵌入配置された上記掴持ヘッド7の可動側ヘッド72の固定基部78(図4参照)が嵌入され且つ固定ボルト88によって締結されることで、該可動側ヘッド72と共に一体化されている。
上記固定アーム11は、その下側アーム11Bが、後述する荷重検出部5側に設けられた一対のロードセル25、25の上面側に締結固定されることで該荷重検出部5と一体化され、該固定アーム11が単独で移動することは無い。これに対して、上記可動アーム12は、上記支点ピン15を回動支点として略水平面内で揺動可能とされている。
そして、上記固定アーム11の他端部はトラニオンピン17によって第1の油圧シリンダ16のシリンダチューブ16aに連結され、上記可動アーム12の他端部は着脱自在の連結ピン19によって上記第1の油圧シリンダ16のロッドヘッド18に連結されており、該第1の油圧シリンダ16の伸縮動によって、上記可動アーム12は上記固定アーム11に対して接離する方向に駆動されるようになっている。
このように上記第1の油圧シリンダ16によって接離方向に相対変位される上記固定アーム11の中間位置には上記掴持ヘッド7の固定側ヘッド71が取付けられ、また上記可動アーム12の中間位置には上記掴持ヘッド7の可動側ヘッド72が取付けられている。
なお、上記可動アーム12は、上記第1の油圧シリンダ16によって、図2に実線図示する閉位置と符号12−1を付して鎖線図示する開位置の間で回動変位され、後述するように、開位置では掴持ヘッド7の固定側ヘッド71と可動側ヘッド72による上記シンブルチューブ100の掴持作用が解除され、閉位置では固定側ヘッド71と可動側ヘッド72によって上記シンブルチューブ100の掴持作用が為される。一方、上記連結ピン19を取り外して上記第1の油圧シリンダ16のロッドヘッド18と上記可動アーム12の他端部との連結を解除することで、上記可動アーム12は、符号12−2を付して鎖線図示する開放位置まで自由に回動できるようになっている。
ここで、図4を参照して、上記掴持ヘッド7の具体的な構造を説明する。上記掴持ヘッド7は、上記固定側ヘッド71と可動側ヘッド72で構成される。
上記固定側ヘッド71は、その背面側に上記固定基部77が延設された本体部73と、該本体部73の前面側に締着固定された掴持ピース74を備える。そして、この掴持ピース74の前面に位置する対向面74aには、断面半円状の挟圧溝81が、該掴持ピース74の全高に亘って設けられている。また、上記可動側ヘッド72は、その背面側に上記固定基部78が延設された本体部75と、該本体部75の前面側に締着固定された掴持ピース76を備える。そして、この掴持ピース76の前面に位置する対向面76aには、断面半円状の挟圧溝82が、該掴持ピース76の全高に亘って設けられている。
この固定側ヘッド71と可動側ヘッド72は、図5(イ)に示すように、上記固定側ヘッド71側の掴持ピース74の対向面74aと、上記可動側ヘッド72側の掴持ピース76の対向面76aが衝合した状態(即ち、上記掴持ヘッド7の可動アーム12が閉位置に設定された状態)では、上記掴持ピース74側の挟圧溝81と掴持ピース76側の挟圧溝82が連続して略真円の掴持孔83を形成する。
この掴持孔83内において上記シンブルチューブ100が掴持されるが、この実施形態においては、上記各挟圧溝81、82の径寸法、即ち、上記掴持孔83の内径寸法を、上記シンブルチューブ100の外形寸法より僅かに小さい寸法に設定している。具体的には、例えば、シンブルチューブ100の外径寸法が8.0mmであるときには、上記掴持孔83の内径寸法を7.9mm程度に設定する。この掴持孔83の内径寸法の設定は、上記掴持孔83内で上記シンブルチューブ100を掴持した状態において、該シンブルチューブ100に塑性変形を起こさせない程度の寸法として設定されるものである。従って、上記可動アーム12が閉位置に設定され上記シンブルチューブ100が上記掴持孔83部分において掴持された状態では、該シンブルチューブ100は該掴持孔83の内面形状に沿うように弾性変形するが、上記可動アーム12を開位置に設定して上記掴持孔83での上記シンブルチューブ100に対する掴持作用を解除すると(即ち、図5(イ)に示す状態になると)、上記シンブルチューブ100は当初の外径寸法に復元されることになる。
なお、図5(ロ)に示すように、上記可動アーム12が開位置に設定され、上記固定側ヘッド71側の掴持ピース74の対向面74aと上記可動側ヘッド72側の掴持ピース76側の対向面76aが寸法Sをもって離間されるが、この寸法Sの大きさは、上記シンブルチューブ100の外径寸法以下、望ましくは同図に例示するように該シンブルチューブ100の外径寸法の半分程度に設定される。これは、上記可動アーム12が開位置に設定されて上記掴持ピース74と掴持ピース76が離間した状態において上記シンブルチューブ100が必要以上に移動し、場合によっては上記掴持孔83部分から離脱し、上記可動アーム12が再度、閉位置に設定され上記掴持ピース74と掴持ピース76が衝合して上記掴持孔83において上記シンブルチューブ100を掴持する際に掴み損ねが生じないようにするためである。
再び、図2に戻って、上記第1の油圧シリンダ16のシリンダチューブ16a部分には、該第1の油圧シリンダ16の伸張限界位置(即ち、上記可動アーム12の開位置側への移動限界)を規定するリミットスイッチ92と縮小限界位置(即ち、上記可動アーム12の閉位置側への移動限界)を規定するリミットスイッチ93が設けられている。これら各リミットスイッチ92,93の検出信号は、例えば、上記掴持部4の現在の作動状態の確認とか、誤操作防止のために利用されるほか、装置の自動運転等にも利用される。
一方、上記第1の油圧シリンダ16のシリンダロッド16b上には、歪ゲージ91が取付けられており、この歪ゲージ91によって上記シリンダロッド16bにおける歪量に対応する歪信号を得ることで、掴持荷重を正確に且つ簡易に取得できる。
C−2:荷重検出部5及び駆動部6
上記駆動部6は、上記掴持部4を昇降駆動させて該掴持部4に引抜荷重と挿入荷重を付与するものであって、この実施形態においては、図1〜図3に示すように、ベース材30上に立設固定された左右一対の第2の油圧シリンダ35、35でこれを構成している。
上記荷重検出部5は、上記駆動部6の上記各第2の油圧シリンダ35、35によって上記掴持部4側に付与される上記シンブルチューブ100の引抜荷重及び挿入荷重を検出するものであって、この実施形態では、図1〜図3に示すように、上記駆動部6の上記各第2の油圧シリンダ35、35のシリンダロッドの上端のベース材26、26にそれぞれ設けられた一対のロードセル25,25でこれを構成している。そして、上記各ロードセル25、25によって検出される引抜荷重及び挿入荷重を上記シンブルチューブ100の引抜及び挿入制御に反映させることで、適正な引抜荷重及び挿入荷重の下での引抜及び挿入動作が実現されるものである。
さらに、この実施形態では、上記各ロードセル25、25によって検出される引抜荷重及び挿入荷重をトリップ制御にも使用するようにしている。例えば、引抜及び挿入作業の対象となるシンブルチューブ100の状況等に応じて引抜操作及び挿入操作時のトリップ荷重を予め設定しておき、実際の引抜又は挿入作業において、何らかの原因で、上記各ロードセル25、25によって検出される引抜荷重又は挿入荷重が上記トリップ荷重を越えた場合に、強制的に油圧ポンプを停止させる等の必要措置を実行させて作業の安全性あるいは信頼性を担保するものである。
また、上記第2の油圧シリンダ35には、その作動位置を検出する作動位置センサ94が備えられている。この作動位置センサ94の検出信号は、例えば、現在の引抜あるいは挿入の進行状態の確認とか、上記掴持部4における上記シンブルチューブ100の滑りの有無の判断、さらに装置の自動化等に利用される。
さらに、上記駆動部6の上記各第2の油圧シリンダ35,35の中間位置には、シンブルチューブ保持金具31が設けられている。このシンブルチューブ保持金具31は、上記掴持部4において掴持され且つ上記駆動部6によって引き抜かれたシンブルチューブ100が、上記掴持部4の掴持解除に伴って落下する恐れのある場合にこれを挟圧保持するためのものである。従って、このようなシンブルチューブ100の落下の恐れが無いような場合、及び挿入時には、単に上記シンブルチューブ100を支持する機能をもつ支持金具に取り換えられる。
また、上記シンブルチューブ保持金具31部分には、上記シンブルチューブ100に接触して転動する検知ローラ33を備えたエンコーダ32が取付けられており、該エンコーダ32によって上記シンブルチューブ100の引抜長さ及び挿入長さが検出される。そして、このエンコーダ32による検出値を、上記駆動部6側の作動位置センサ94の検出値と対比することで、上記シンブルチューブ100に滑りが生じているかどうかが判断できる。
D:延長架台8
上記延長架台8は、図10及び図11に示すように、長尺の左右一対の縦桁材43、43の下端に下側ベース材41を、上端に上側ベース材42を、それぞれ固定して構成され、上記縦桁材43、43の前面及び背面には、その長さ方向に所定間隔で多数のピン孔44が設けられている。
また、この延長架台8には、図8及び図9に示すように、次述の延長架台用支持具55bが所定間隔で着脱可能に取付けられている。この延長架台用支持具55は、図11に示すように、上記延長架台8の前面側に衝合される第1部材55Aと背面側に衝合される第2部材55Bとからなる二分割構造をもつ。そして、これら第1部材55Aと第2部材55Bは、上記延長架台8をその前後両側から挟むように該延長架台8側にセットし、さらに該第1部材55Aと第2部材55Bを、その両側部にそれぞれ備えられた脱着錠56,56によって連結することで、上記延長架台8側に着脱自在に固定されるようになっている。
なお、上記第1部材55Aと第2部材55Bの幅方向中央の内側面には、それぞれ支持片57,58が突設されており、該上記第1部材55Aと第2部材55Bを上記脱着錠56によって連結した状態では、上記第1部材55Aと第2部材55Bの先端同士が衝合され、この衝合部分に後述の延長棒50を嵌挿支持するガイド孔59が形成される。また、この延長架台用支持具55は、上記延長架台8のピン孔44と、上記第1部材55A及び第2部材55Bにそれぞれ形成したピン孔45を重合させ、ここに止めピン60を打ち込むことで位置決め及び位置保持がなされる。この延長架台用支持具55を上記延長架台8に取付けた状態を図8及び図9に示している。
上記延長架台8と共に使用されるものとして延長棒50が備えられている。この延長棒50は、上記シンブルチューブ100と同径の直棒体で構成され、その下端には掴み冶具本体51が着脱自在に取付けられる。この掴み冶具本体51は、上記シンブルチューブ100の継手部100aを掴むためのものであって、逆U形の形体をもち且つその内側に上記シンブルチューブ100の継手部100aが進入可能とされた固定具52と、該固定具52の下端側に横設状態で取付けられる把持具53を備えて構成される。そして、上記把持具53を上記シンブルチューブ100の継手部100aに掛止した状態で該把持具53を上記固定具52側に固定することで上記延長棒50が上記シンブルチューブ100の端部に連結される。従って、この延長棒50を引抜又は挿入することで、該延長棒50と一体的に上記シンブルチューブ100が引抜又は挿入される。
なお、この実施形態においては、上記装置本体3と上記ベース2を切り離すことができるが、さらに上記装置本体3においても上記掴持部4部分と上記荷重検出部5と駆動部6の部分の2個のパーツに分解できるようになっている。さらに、場合によっては、上記荷重検出部5と駆動部6を2個のパーツに分解することもできる。このように複数のパーツに分解できるようにしたことで、作業現場の状況に応じた分解組立が可能となり、作業性の向上が期待できる。
E:挿脱装置の使用状態の説明
E−1:初期引抜・最終挿入作業
上記シンブルチューブ100の初期引抜作業及び最終挿入作業においては、上記シンブルチューブ100の継手部100a部分が上記シールテーブル101側の上記コンジットチューブ102の近傍に位置しているため、該継手部100a部分を直接上記装置本体3の掴持部4で掴持することができないため、上記延長架台8及び延長棒50を用いた作業となる。なお、初期引抜作業と最終挿入作業は、作業順序が逆となるのみで実質的な作業内容は共通するので、ここでは、初期引抜作業について説明し、最終挿入作業についてはその説明を省略する。
図8及び図9に示すように、先ず、上記シールテーブル101上に固定された上記台座1に上記ベース2を取付けるとともに、該ベース2上に上記延長架台8を取付ける。さらに、上記延長架台8の上側ベース材42上に、上記装置本体3を取付ける。
しかる後、上記延長棒50の下端に設けた上記掴み冶具本体51を上記シンブルチューブ100の継手部100aに連結するとともに、上記延長棒50を上記装置本体3の掴持部4側に取り出し、上記掴持ヘッド7に掴持させる。
さらに、上記延長架台8側に、上記延長架台用支持具55を所定間隔で取り付け、該延長架台用支持具55によって上記延長棒50を支持してその座屈とか振れを防止するようにする。なお、引抜作業では上記延長棒50に座屈は発生しないので、本来的には上記延長架台用支持具55の装着は不要であるが、実際的には、例えば、引抜であるのに、誤って挿入側に上記駆動部6を作動させ、その結果、上記延長棒50に座屈が発生するということも考えられるので、安全性の確保という観点から、挿入作業時のみならず、引抜作業においても上記延長棒50を装着する。
また、上記延長架台用支持具55の配置間隔であるが、これは上記駆動部6の一回のストロークより小さな寸法に設定する。例えば、上記駆動部6の一回のストロークを50mmとした場合には、上記延長架台用支持具55の配置間隔を50〜60mmに設定する。
作業準備の完了を確認した後、引抜操作を開始する。即ち、上記掴持部4の第1の油圧シリンダ16を作動させ、上記掴持ヘッド7によって上記延長棒50を所定の掴持荷重で掴持する。そして、上記駆動部6の各第2の油圧シリンダ35を伸張方向に作動させて、上記掴持部4を1ストロークだけ上昇させる。この掴持部4の上昇に伴って、上記延長棒50を介して上記シンブルチューブ100が1ストローク分だけ引き抜かれる。
一回目の引抜操作が完了すると、二回目の引抜に備えて、上記掴み冶具本体51と干渉する恐れのある延長架台用支持具55を取り外す。また、上記掴持部4側の上記掴持ヘッド7による上記延長棒50の掴持を解放し、上記駆動部6の第2の油圧シリンダ35を縮小させて上記掴持部4を降下させる。しかるのち、二回目の引抜操作を実行する。このような1ステップ毎の引抜操作を繰り返して行うことで、上記シンブルチューブ100が順次引き抜かれる。
この場合、上記エンコーダ32によって引抜長さが検出される。また、引抜荷重が上記荷重検出部5の上記ロードセル25によって検出される。さらに、上記第2の油圧シリンダ35に設けた作動位置センサ94によって上記掴持部4の移動量を知ることができる。従って、エンコーダ32の検出値と上記掴持部4の移動量に基づいて上記掴持部4部分で上記延長棒50の滑り発生の有無が判断できる。そして、滑りが発生していると判断された場合には、上記掴持部4の第1の油圧シリンダ16の伸縮量の調整によって掴持荷重を調整する。
何回かの引抜操作によって、上記シンブルチューブ100が所定長さまで引き抜かれると、初期引抜は完了したと判断し、次述の通常引抜・挿入作業へ移行する。
E−2:通常引抜・挿入作業
通常引抜作業への移行に際しては、先ず、上記延長架台8から上記装置本体3を取り外す。さらに上記延長棒50の掴み冶具本体51を上記シンブルチューブ100の継手部100aから取り外すとともに、上記延長架台8から上記各延長架台用支持具55を取り外す。しかるのち、上記延長架台8を上記ベース2側から取り外す。
次に、図1、図3に示すように、上記装置本体3を直接、上記ベース2上に固定する。しかる後、上記シンブルチューブ100を上記装置本体3の掴持部4の上記掴持ヘッド7に掴持させる。
作業準備の完了を確認した後、引抜操作を開始する。即ち、上記掴持部4の第1の油圧シリンダ16を作動させ、上記掴持ヘッド7によって上記シンブルチューブ100を所定の掴持荷重で掴持する。そして、上記駆動部6の各第2の油圧シリンダ35を伸張方向に作動させて、上記掴持部4を1ストロークだけ上昇させる。この掴持部4の上昇に伴って、上記シンブルチューブ100が1ストローク分だけ引き抜かれる。
一回目の引抜操作が完了すると、上記掴持部4側の上記掴持ヘッド7による上記シンブルチューブ100の掴持を解放し、上記駆動部6の第2の油圧シリンダ35を縮小させて上記掴持部4を降下させる。
しかる後、再度、上記掴持部4の掴持ヘッド7によって上記シンブルチューブ100を掴持し、さらに駆動部6の第2の油圧シリンダ35を伸張させて上記シンブルチューブ100を引き抜く。このような1ステップ毎の引抜操作を繰り返して行うことで、上記シンブルチューブ100が順次引き抜かれる。
この場合、上記エンコーダ32によって引抜長さが検出される。また、引抜荷重が上記荷重検出部5の上記ロードセル25によって検出される。さらに、上記第2の油圧シリンダ35に設けた作動位置センサ94によって上記掴持部4の移動量を知ることができる。従って、エンコーダ32の検出値と上記掴持部4の移動量に基づいて上記掴持部4部分で上記シンブルチューブ100の滑り発生の有無が判断できる。そして、滑りが発生していると判断された場合には、上記掴持部4の第1の油圧シリンダ16の伸縮量の調整によって掴持荷重を調整する。
なお、引抜動作終了時及び挿入動作終了時には、上記掴持部4の掴持ヘッド7を開作動させて上記シンブルチューブ100に対する掴持荷重を解放するが、引抜及び挿入直後には該シンブルチューブ100に残留荷重が残っているため、そのまま掴持荷重を解放すると残留荷重によって上記シンブルチューブ100が伸縮し、これが掴持ヘッド7部分に擦れてその表面に擦り傷が生じる危険性があるため、この実施形態においては、上記残留荷重を自動的に何回かに分けて徐々に減少させた後、掴持荷重を解放するようにしている。
F:挿脱装置の収納
この実施形態では、上記挿脱装置の開発と併せて、該挿脱装置を収納できる装置本体用の収納ケース61を開発した。この収納ケース61は、可搬形の収納ケースであって、高さ方向に天面61Aと中段面61Bと下段面61Cの三つの載置面をもっている。そして、上記天面61Aは、本来的な天井面として機能する他に、上記台座1とベース2と上記装置本体3を順次組付けた稼動可能形態のまま載置固定して該挿脱装置の試運転及び調整場所として使用するとか、上記装置本体3のみを仮置きする仮置き台としても利用できるようになっている。また、この天面61Aに設けたガイド62は、電気コード等の巻回収納部としても利用できる。
上記中段面61B及び下段面61Cは、本来の収納部位として機能するものであって、例えば、上記中段面61Bには上記台座1とベース2を組付けたパーツと、上記装置本体3が収納できる。上記下段面61Cは、上記各延長架台用支持具55と延長架台8等の収納スペースとして利用できる。
図16には、この挿脱装置の付属機器である油圧ポンプ65とか操作バルブ66、オイルクーラ67、圧力計68、69等の油圧装置を収納する油圧装置収納ケース64を示している。この収納ケース64も可搬式であって、しかも上記各機器をそのまま運転可能に収納しているので、挿脱装置の現場設置作業等において極めて有用である。
さらに、図示はしていないが、電気品用の収納ケースも開発しており、この収納ケースも可搬式で、且つ稼動可能状態のまま収納するようになっている。従って、上記挿脱装置の現場設置に際してはこれら三個の収納ケースを持ち込めば良く、作業性という点において好ましいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施形態に係るシンブルチューブの挿脱装置の通常引挿脱入時の状態を示す正面図である。
【図2】 図1のII−II矢視図である。
【図3】 図1のIII−III矢視図である。
【図4】 図3に示した掴持ヘッドの分解斜視図である。
【図5】 図3に示した掴持ヘッドの挟持状態説明図である。
【図6】 図1に示したシールテーブル及び台座の平面図である。
【図7】 図1に示したベースの構造説明図である。
【図8】 シンブルチューブの挿脱装置の所期引抜・最終挿入時の状態を示す正面図である。
【図9】 図1のIX−IX矢視図である。
【図10】 図8に示した延長架台の構造説明図である。
【図11】 図8のXI−XI断面図である。
【図12】 装置固定ボルトの構造説明図である。
【図13】 装置本体用収納ケースの収納状態説明図である。
【図14】 図13のXIV−XIV矢視図である。
【図15】 図13のXV−XV矢視図である。
【図16】 油圧装置収納ケースの収納状態説明図である。
【図17】 従来のシンブルチューブの挟持状態説明図である。
【符号の説明】
1 ・・台座
2 ・・ベース
3 ・・装置本体
4 ・・掴持部
5 ・・荷重検出部
6 ・・駆動部
7 ・・掴持ヘッド
8 ・・延長架台
10 ・・アームユニット
11 ・・固定アーム
11A ・・上側アーム
11B ・・下側アーム
12 ・・可動アーム
12A ・・上側アーム
12B ・・下側アーム
15 ・・支点ピン
16 ・・第1の油圧シリンダ
17 ・・トラニオンピン
18 ・・ロッドヘッド
19 ・・連結ピン
22 ・・下側ベース板
23 ・・上側ベース板
24 ・・縦桁材
25 ・・ロードセル
26 ・・ベース材
27 ・・固定ボルト
28 ・・固定ボルト
29 ・・固定ボルト
30 ・・ベース材
31 ・・シンブルチューブ保持金具
32 ・・エンコーダ
33 ・・検知ローラ
35 ・・第2の油圧シリンダ
36 ・・スケール
38 ・・台座支持具
39 ・・台座取付部
41 ・・下側ベース材
42 ・・上側ベース材
43 ・・縦桁材
44 ・・ピン孔
50 ・・延長棒
51 ・・掴み冶具本体
52 ・・固定具
53 ・・把持具
55 ・・延長架台用支持具
56 ・・脱着錠
57 ・・支持片
58 ・・支持片
59 ・・ガイド孔
60 ・・止めピン
61 ・・装置本体用収納ケース
62 ・・ガイド
64 ・・油圧装置収納ケース
65 ・・油圧ポンプ
66 ・・操作バルブ
67 ・・オイルクーラ
68 ・・圧力計
69 ・・圧力計
71 ・・固定側ヘッド
72 ・・可動側ヘッド
73 ・・本体部
74 ・・掴持ピース
75 ・・本体部
76 ・・掴持ピース
77 ・・固定基部
78 ・・固定基部
81 ・・挟圧溝
82 ・・挟圧溝
83 ・・掴持孔
88 ・・受け孔
89 ・・雌ネジ
90 ・・装置固定ボルト
91 ・・歪ゲージ
92 ・・リミットスイッチ
93 ・・リミットスイッチ
94 ・・作動位置センサ
100 ・・シンブルチューブ
101 ・・シールテーブル
102 ・・コンジットチューブ

Claims (5)

  1. シンブルチューブを掴持する掴持部と該掴持部を上記シンブルチューブの軸方向へ駆動させる駆動部を備え、該駆動部により上記掴持部を駆動して上記シンブルチューブをコンジットチューブに対して挿脱するシンブルチューブの挿脱装置であって、
    上記掴持部が、接離可能に対向配置され且つその対向面にそれぞれ略半円形断面の挟圧溝を設けた一対の掴持ヘッドを備えるとともに、上記一対の挟圧溝の内径寸法が、上記一対の掴持ヘッドで上記シンブルチューブを掴持した状態において該シンブルチューブに塑性変形を起こさせない程度の所定寸法に設定され、上記一対の掴持ヘッドの対向面を衝合させて上記各挟圧溝間で上記シンブルチューブをその径方向両側から挟圧して掴持するように構成される一方、
    上記掴持部の一対の掴持ヘッドが、支点ピンを中心として接離方向に相対変位可能とされ且つ第1の油圧シリンダによって駆動される一対のアームのそれぞれに取付けられていることを特徴とするシンブルチューブの挿脱装置。
  2. 請求項1において、
    上記第1の油圧シリンダのシリンダロッドに歪ゲージが取付けられ、該歪ゲージによって上記掴持部の掴持荷重が検出されることを特徴とするシンブルチューブの挿脱装置。
  3. シンブルチューブを掴持する掴持部と該掴持部を上記シンブルチューブの軸方向へ駆動させる駆動部を備え、該駆動部により上記掴持部を駆動して上記シンブルチューブをコンジットチューブに対して挿脱するシンブルチューブの挿脱装置であって、
    上記掴持部が、接離可能に対向配置され且つその対向面にそれぞれ略半円形断面の挟圧溝を設けた一対の掴持ヘッドを備えるとともに、上記一対の挟圧溝の内径寸法が、上記一対の掴持ヘッドで上記シンブルチューブを掴持した状態において該シンブルチューブに塑性変形を起こさせない程度の所定寸法に設定され、上記一対の掴持ヘッドの対向面を衝合させて上記各挟圧溝間で上記シンブルチューブをその径方向両側から挟圧して掴持するように構成される一方、
    上記駆動部が第2の油圧シリンダで構成されるとともに、該第2の油圧シリンダに掛かる荷重を検出する荷重検出部が備えられていることを特徴とするシンブルチューブの挿脱装置。
  4. 請求項3において、
    上記シンブルチューブの移動量を検出するエンコーダと、上記第2の油圧シリンダの作動位置を検出する作動位置センサが備えられ、上記エンコーダの検出値と上記作動位置センサの検出値に基づいて上記シンブルチューブの滑り状態を監視することを特徴とするシンブルチューブの挿脱装置。
  5. 請求項3又は4において、
    上記荷重検出部の検出値を蓄積してデータ化し、この荷重データに基づいて上記シンブルチューブの挿脱抗力の経年変化及び変化傾向の診断を行い得るようにしたことを特徴とするシンブルチューブの挿脱装置。
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