(比較例)
ここで、比較例として従来の強誘電体メモリ装置の読み出し動作時の特性について検討する。
図1は、比較例の強誘電体メモリ装置の強誘電体キャパシタのヒステリシス特性の一例を示す図である。また、図2は、強誘電体メモリ装置のセル信号量とビット線容量との関係を示す図である。
図1に示すように、既述の旧オーバードライブ方式では、強誘電体キャパシタに印加される電圧を増大させることにより、データ“0”とデータ“1”のそれぞれの動作点におけるビット線電位の差(すなわち信号量Vsigwin)が増大する。
上記動作点の定義は、ヒステリシス曲線と、点(X=−Vaa−(Co/2Cb)*Vaa、 Y=“0”または“1”の残留分極)を通り、且つ傾きが−Cb´=−(Cb+Co)である直線との交点(Xop0、Yop0)、(Xop1、Yop1)である。
これらの動作点のビット線電位Vsig0、Vsig1は、それぞれ、Vsig0=Vaa−Xop0、Vsig1=Vaa−Xop1として、求められる。
したがって、信号量Vsigwinは、Vsigwin=Vsig1−Vsig0となる。
このように、旧オーバードライブ方式は、強誘電体キャパシタに印加される電圧を増大させることで、信号量Vsigwinの利得を増加させるものである。
ここで、既述の旧オーバードライブ方式では、実効的なビット線容量Cb´=Cb+Coは、カップリング用のキャパシタの容量Coだけ増大している。一方で、実効的なビット線容量Cb´の増加は、ビット線電位の絶対値Vsig0、Vsig1の低下につながり、結果的に信号量Vsigwinが低下することになる。すなわち、旧オーバードライブ方式では、オーバードライブによる強誘電体キャパシタに印加される電圧の増大による信号量増大効果と、オーバードライブキャパシタによるビット線容量の増大による信号量低下効果のトレードオフになっている。つまり、既述の旧オーバードライブ方式では、強誘電体キャパシタに印加される電圧の増大効果が十分に発揮されていない(図2)。
そこで、本発明では、カップリング用のキャパシタを追加しない方式を提案し、ビット線容量増加による信号量Vsigwinの損失を抑制する(図2)。
以下、本発明を適用した各実施例について図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の実施例1に係る強誘電体メモリ装置100の構成の一例を示す回路図である。
図3に示すように、強誘電体メモリ装置100は、ドライバ回路1と、インバータ2と、セルブロック3と、センスアンプSAと、第1ないし第4のビット線/BL0、BL0、/BL1、BL1と、選択線BS0、BS1と、第1ないし第4のプレート線/PL0、PL0、/PL1、PL1と、第1および第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSAと、ワード線WL0〜WL7と、切替線Eql0、Eql1と、センス切替線Trs0、Trs1と、第1ないし第4のセンス切替MOSトランジスタTS1〜TS4と、第1ないし第4のドライブMOSトランジスタTD1〜TD4と、を備える。
ドライバ回路1は、ビット線電位制御信号ODRENを出力するようになっている。
インバータ2は、ビット線電位制御信号ODRENを反転して出力するようになっている。このインバータ2は、図3に示すように、例えば、pMOSトランジスタ2aと、nMOSトランジスタ2bと、信号端子2cと、を含む。
pMOSトランジスタ2aは、電源電位Vaaにソースが接続され、信号端子2cにドレインが接続され、ドライバ回路1の出力にゲートが接続されている。
また、nMOSトランジスタ2bは、信号端子2cと接地電位Vssとの間に接続され、ドライバ回路1の出力にゲートが接続されている。
ビット線電位制御信号ODRENがpMOSトランジスタ2aおよびnMOSトランジスタ2bのゲートに入力され、信号端子2cからビット線電位制御信号ODRENの論理を反転した信号を出力される。
第1のビット線乃至第4のビット線は、第1のビット線/BL0、第3のビット線/BL1、第2のビット線BL0、第4のビット線BL1の順に互いに平行に配置されており、第1のビット線/BL0の片側には第3のビット線/BL1が隣接して平行に配置され、第2のビット線BL0の両側にはそれぞれ第3のビット線/BL1と第4のビット線BL1とが隣接して並行に配置されている。
なお、図3では、簡単のため、1つのセルブロック3のみを表している。強誘電体メモリ装置100は、例えば、図3の縦方向に並んだ複数のセルブロックを、備えている。したがって、強誘電体メモリ装置100は、複数のセルブロックに対応した複数のビット線が平行に並んで配置されている。すなわち、これらの隣接するビット線間には、容量結合が発生するようになっている。
第1のドライブMOSトランジスタTD1は、第1のビット線/BL0と信号端子2cとの間に接続されている。この第1のドライブMOSトランジスタTD1のゲートには、切替線Eql0が接続されている。
第2のドライブMOSトランジスタTD2は、第2のビット線BL0と信号端子2cとの間に接続されている。この第2のドライブMOSトランジスタTD2のゲートには、切替線Eql0が接続されている。
第3のドライブMOSトランジスタTD3は、第3のビット線/BL1と信号端子2cとの間に接続されている。この第3のドライブMOSトランジスタTD3のゲートには、切替線Eql1が接続されている。
第4のドライブMOSトランジスタTD4は、第4のビット線BL1と信号端子2cとの間に接続されている。この第4のドライブMOSトランジスタTD4のゲートには、切替線Eql1が接続されている。
ここで、例えば、切替線Eq10、Eqi1の電位を制御することにより、第3、第4のドライブMOSトランジスタTD3、TD4をオンしたまま、第1および第2のドライブMOSトランジスタTD1、TD2をオフする。これにより、第3、第4のビット線/BL1、BL1とインバータ2の出力とが導通したまま、第1、第2のビット線/BL0、BL0とインバータ2の出力との間が絶縁されることになる。そして、例えば、ドライブ回路1が出力したビット線電位制御信号ODRENに応じて、第3および第4のビット線/BL1、BL1の電位のみを接地電位(第2の電位)Vssに制御することができる。
また、セルブロック3は、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4と、第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7と、第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7と、第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7と、第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7と、MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7、TC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7、TC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7、TC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7と、を含む。
なお、後述のメモリセルアレイは、このセルブロック3と、第1ないし第4のビット線/BL0、BL0、/BL1、BL1と、選択線BS0、BS1と、第1ないし第4のプレート線/PL0、PL0、/PL1、PL1と、ワード線WL0〜WL7と、を含む。
第1の選択MOSトランジスタT1は、第1のビット線/BL0と第1の強誘電体キャパシタC1との間に接続されている。この第1の選択MOSトランジスタT1のゲートが選択線BS0に接続されている。
第2の選択MOSトランジスタT2は、第2のビット線BL0と第2の強誘電体キャパシタC2との間に接続されている。この第2の選択MOSトランジスタT2のゲートが選択線BS1に接続されている。
第3の選択MOSトランジスタT3は、第3のビット線/BL1と第3の強誘電体キャパシタC3との間に接続されている。この第3の選択MOSトランジスタT3のゲートが第1の選択MOSトランジスタT1のゲートに接続されている(すなわち、選択線BS0が、第1、第3の選択MOSトランジスタT1、T3のゲートに接続されている)。
第4の選択MOSトランジスタT4は、第4のビット線BL1と第4の強誘電体キャパシタC4との間に接続されている。この第4の選択MOSトランジスタT4は、ゲートが第2の選択MOSトランジスタT2のゲートに接続されている(すなわち、選択線BS1が、第2、第4の選択MOSトランジスタT2、T4のゲートに接続されている)。
第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7は、第1のビット線/BL0と第1のプレート線/PL0との間に、直列に接続されている。また、各第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7は、MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7と、それぞれ並列に接続されている。例えば、第1の強誘電体キャパシタC1の一方の電極は、第1の選択MOSトランジスタT1を介して、第1のビット線/BL0に接続されている。さらに、この第1の強誘電体キャパシタC1の他方の電極は、MOSトランジスタTC1−1、TC1−2、・・・TC1−7を介して、第1のプレート線/PL0に接続されている。
なお、例えば、第1の強誘電体キャパシタC1とMOSトランジスタTC1(ここでは、第1の強誘電体キャパシタと並列に接続されている)とが1つのメモリセルを構成する(他の強誘電体キャパシタも同様にそれぞれメモリセルを構成する)。
また、第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7は、第2のビット線BL0と第2のプレート線PL0との間に、直列に接続されている。また、各第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7は、MOSトランジスタTC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7と、それぞれ並列に接続されている。例えば、第2の強誘電体キャパシタC2の一方の電極は、第2の選択MOSトランジスタT2を介して、第2のビット線BL0に接続されている。さらに、この第2の強誘電体キャパシタC2の他方の電極は、MOSトランジスタTC2−1、TC2−2、・・・TC2−7を介して、第2のプレート線PL0に接続されている。
また、第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7は、第3のビット線/BL1と第3のプレート線/PL1との間に、直列に接続されている。また、各第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7は、MOSトランジスタTC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7と、それぞれ並列に接続されている。例えば、第3の強誘電体キャパシタC3の一方の電極は、第3の選択MOSトランジスタT3を介して、第3のビット線/BL1に接続されている。さらに、この第3の強誘電体キャパシタC3の他方の電極は、MOSトランジスタTC3−1、TC3−2、・・・TC3−7を介して、第3のプレート線/PL1に接続されている。
また、第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7は、第4のビット線BL1と第4のプレート線PL1との間に、直列に接続されている。また、各第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7は、MOSトランジスタTC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7と、それぞれ並列に接続されている。例えば、第4の強誘電体キャパシタC4の一方の電極は、第4の選択MOSトランジスタT4を介して、第4のビット線BL1に接続されている。さらに、この第4の強誘電体キャパシタC4の他方の電極は、MOSトランジスタTC4−1、TC4−2、・・・TC4−7を介して、第4のプレート線PL1に接続されている。
各第1ないし第4の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7C2、C2−1、C2−2、・・・C2−7、C3、C3−1、C3−2、・・・C3−7、C4、C4−1、C4−2、・・・C4−7は、2つの電極間に印加された電圧とその電圧の極性とによる分極状態に応じて、データを記憶するようになっている。
ここで、例えば、選択線BS0の電位を“High”レベル、ワード線WL0の電位を“Low”レベル、ワード線WL1〜WL7の電位を“High”レベルにすることにより、第1の選択MOSトランジスタT1、MOSトランジスタTC1−1、TC1−2、・・・TC1−7がオンし、MOSトランジスタTC1がオフする。これにより、第1のビット線/BL0と第1の強誘電体キャパシタC1の該一方の電極とが電気的に導通するとともに、第1のプレート線/PL0と第1の強誘電体キャパシタC1の該他方の電極とが電気的に導通する。この状態で、第1のプレート線/PL0の電位を制御することにより、第1のビット線/BL0に第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータに応じた電位が印加される。
第1のセンス切替MOSトランジスタTS1は、第1のセンスアンプビット線/BLSAと第1のビット線/BL0との間に接続されている。この第1のセンス切替MOSトランジスタTS1のゲートには、センス切替線Trs0が接続されている。
第2のセンス切替MOSトランジスタTS2は、第2のセンスアンプビット線BLSAと第2のビット線BL0との間に接続されている。この第2のセンス切替MOSトランジスタTS2のゲートには、センス切替線Trs0が接続されている。
第3のセンス切替MOSトランジスタTS3は、第1のセンスアンプビット線/BLSAと第3のビット線/BL1との間に接続されている。この第3のセンス切替MOSトランジスタTS3のゲートには、センス切替線Trs1が接続されている。
第4のセンス切替MOSトランジスタTS4は、第2のセンスアンプビット線BLSAと第4のビット線BL1との間に接続されている。この第4のセンス切替MOSトランジスタTS4のゲートには、センス切替線Trs1が接続されている。
センスアンプSAは、第1のセンスアンプビット線/BLSAと第2のセンスアンプビット線BLSAとの間に接続されている。このセンスアンプSAは、センスアンプ駆動信号SENに応じて動作するようになっている。このセンスアンプSAは、例えば、センスアンプ駆動信号SENが“High”レベル(電源電位Vaa)のとき、活性化される。一方、このセンスアンプSAは、例えば、センスアンプ駆動信号SENが“Low”レベル(接地電位Vss)のとき、非活性化される。
そして、センスアンプSAは、活性化されると、第1のセンスアンプビット線/BLSAと第2のセンスアンプビット線BLSAとの間の電位差(セルデータが読み出されるビット線の信号)を増幅するようになっている。この増幅された電位差が読み出し回路(図示せず)により取得され、この電位差に応じた論理のデータが該読み出し回路により読み出されることになる。
例えば、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータを読み出すためにプレート線/PL0の電位が制御され、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータが第1のビット線/BL0に読み出される。また、第2のビット線/BL0の電位が参照電位として用いられ、第1、第2のビット線/BL0、BL0の電位がセンスアンプSAでセンスされ増幅される。
なお、後述の1T1C動作の際には、ダミーセル(図示せず)または参照電位生成電源(図示せず)から供給された電位が、第2のビット線BL0に読み出され、参照電位(固定電位)として固定される。
一方、2T2C動作の際には、例えば、第1の強誘電体キャパシタC1に対して反転データを書き込まれた対応する第2の強誘電体キャパシタC2からデータが第2のビット線BL0に読み出され、これが参照電位として用いられる。この2T2C動作では、選択線BS0だけでなく選択線BS1にも電位Vppが印加され、それらに接続された各MOSトランジスタがオンになっている必要がある。
なお、図3において、セルブロック3を構成するMOSトランジスタ、ドライブMOSトランジスタ、および、センス切替MOSトランジスタは、ここではn型のMOSトランジスタである。しかし、必要に応じて、回路の極性を考慮して、これらのMOSトランジスタをp型のMOSトランジスタにすることも可能である。
なお、既述のドライバ回路1、インバータ2、第1ないし第4のドライブMOSトランジスタTD1〜TD4は、ビット線電位制御回路を構成する。このビット線電位制御回路は、後述のように、データ読み出し時、センスアンプの動作前に、信号が読み出されるビット線に隣接するビット線の電圧を引き下げる制御を行う。このビット線電位制御回路は、メモリセルアレイとセンスアンプとの間に配置されている。
次に、以上のような構成を有する強誘電体キャパシタ100に本発明に係る方式を適用した読み出し動作について説明する。
以下では、一例として、1つの強誘電体キャパシタ(セル)に1ビットのデータを保持する1T1C動作を例に説明する。特に、一例として、第1の強誘電体キャパシタC1のデータが読み出される場合について説明する。この例では、シールド線となる第3、第4のビット線/BL1、 BL1と、データが読み出される第1、第2のビット線/BL0、BL0と、の間の寄生容量を用いることになる。
例えば、第1、第2の強誘電体キャパシタC1、C2に記憶されたデータが読み出されるときは、第1、第2のビット線/BL0、BL0にデータが読み出され、第3、第4のビット線/BL1、BL1がシールド線として用いられる。一方、第3、第4の強誘電体キャパシタC3、C4に記憶されたデータが読み出されるときには、第3、第4のビット線/BL1、BL1にデータが読み出され、第1、第2のビット線/BL0、BL0がシールド線として用いられる。
ここで、既述のシールド線とは、読み出しデータを蓄えるビット線間の寄生容量に起因するノイズを防ぐためのものである。このシールド線の動作原理は、例えば、K. Hoya, et al., "A 64Mb chain FeRAM with Quad-BL Architecture and 200MB/s Burst Mode", ISSCC Dig. Tech. Papers, pp. 459-466, Feb. 2006.に開示されている。
なお、2T2C動作に対しても、本発明に係る方式の原理は同様に適用される。この2T2C動作の場合、例えば、第1、第2の強誘電体キャパシタC1、C2の2つを用いて1ビットのデータを保持するようになり、第2の強誘電体キャパシタC2には第1の強誘電体キャパシタC1に保持されたデータの反転データが書き込まれることになる。
ここで、図4は、図3に示す強誘電体メモリ装置100の第1の強誘電体キャパシタC1に対するデータの読み出し動作のサイクルにおける各信号線の電位および各信号の電位の波形のタイミングチャートを示す図である。
図4に示すように、時刻t0以前の待機状態(書き込み完了後の状態)では、ビット線電位制御信号ODRENのレベルは、接地電位(第2の電位)Vssに制御されており、ワード線WL0〜WL7、および、切替線Eql0、Eql1、センス切替線Trs0、 Trs1は、電位Vppにプリチャージされている。
これにより、MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7、TC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7、TC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7、TC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7、第1ないし第4のドライブMOSトランジスタTD1〜TD4、第1ないし第4のセンス切替MOSトランジスタTS1〜TS4は、オンしている。
また、選択線BS0、BS1は、接地電位Vssに制御されている。これにより、該待機状態では、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4がオフになっている。
さらに、第1ないし第4のビット線/BL0、BL0、/BL1、BL1、第1および第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSA、第1ないし第4のプレート線/PL0、PL0、/PL1、PL1は、全て電源電位(第1の電位)Vaaにプリチャージされている。
次に、第1の強誘電体キャパシタC1を読み出す場合、時刻t0において、切替線Eql0の電位が接地電位Vssに制御される。これにより、第1、第2のビット線/BL0、BL0が、インバータ2の出力端子2cから絶縁される。
このとき、センス切替線Trs1が接地電位Vssにディスチャージされ、第3、第4のセンス切替MOSトランジスタTS3、TS4がオフする。これにより、第3、第4のビット線/BL1、BL1が、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSA、および第1、第2のビット線/BL0、BL0から、それぞれ絶縁される。
さらに、第1のプレート線/PL0の電位を電源電位Vaaから接地電位Vssに制御する。さらに、センスアンプSAにより、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSAが接地電位Vssにディスチャージされる。
次に、時刻t1において、ワード線WL0が接地電位Vssに制御されることにより、MOSトランジスタTC1がオフする。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1の列が選択される。
さらに、この時刻t1において、選択線BS0が電位Vppにチャージされると、第1、第3の選択MOSトランジスタT1、T3がオンする。さらに、第1のプレート線/PL0を電源電位Vaaに制御する。これにより、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータが第1のビット線/BL0に読み出される。このとき、第1、第2のセンス切替MOSトランジスタTS1、TS2はオンしたままなので、第1のビット線/BL0と第1のセンスアンプビット線/BLSAとは導通している。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータに応じて、第1のセンスアンプビット線/BLSAの電位が変化する(時刻t1以降)。
次に、時刻t2において、ドライブ回路1によりビット線電位制御信号ODRENのレベルを電源電位Vaaに制御する(すなわち、インバータ2の信号端子2cの電位が接地電位Vssに制御される)。
これにより、シールド線として機能している第3および第4のビット線/BL1、BL1の電位を接地電位Vssに変化させる。
このように、ビット線電位制御信号ODRENに応じて、シールド線として機能している第3および第4のビット線/BL1、BL1の電位を接地電位Vssに変化させる。
これにより、隣接するビット線間の容量結合により、第1のビット線/BL0の電位が低下(下方にキック)することになる。
したがって、第1のプレート線/PL0と第1のビット線/BL0の間の電位差が増加することなる。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1の電極間に印加される電圧が増加し、第1の強誘電体キャパシタC1におけるより多くの電荷がビット線/BL0に読み出されることで、結果として、強誘電体メモリ装置100の既述の信号量Vsigwinが増大することとなる。
なお、この時刻t2において、ビット線電位制御信号ODRENの電位だけでなく第3のプレート線/PL1の電位も制御する。すなわち、第3、第4のビット線/BL1、BL1の電位を電源電位Vaaから接地電位Vssに変化させるときに、第3のプレート線/PL1の電位を接地電位Vssに変化させる。既述のように、選択線BS0が電位Vppになっているので、選択線BS0がゲートに接続された第3の選択MOSトランジスタT3がオンになっている。これにより、第3のビット線/BL1の電位と第3のプレート線/PL1の電位が等しくなる。これにより、第3の強誘電体キャパシタC3にバイアス電位が印加され第3の強誘電体キャパシタC3のデータが書き換わるのが抑制される。すなわち、読み出し対象でない第3の強誘電体キャパシタC3へのデータ誤書き込みを防ぐことができる。
その後、時刻t3において、センスアンプ駆動信号SENの電位が電源電位Vaaに制御されることで、センスアンプSAが起動(活性化)する。そして、センスアンプSAによりセンスされた第1のセンスアンプビット線/BLSA(第1のビット線/BL0)の電位は、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“0”を記憶していたときは接地電位Vssに増幅され、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“1”を記憶していたときは電源電位Vaaに増幅される。
この時刻t3から、第1のプレート線/PL0の電位が接地電位Vssに制御される時刻t4までは、センスアンプSAを駆動した状態であり、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“0”を記憶していた場合に、この第1の強誘電体キャパシタC1に対する“0”再書き込みの期間である。
この“0”再書き込み期間では、ビット線電位制御信号ODRENのレベルを接地電位Vssに制御し、さらに、第3のプレート線/PL1を電源電位Vaaにチャージする。その後、時刻t4において、第1のプレート線/PL0を接地電位Vssにディスチャージすることで、“0”再書き込みの期間が終了する。
この時刻t4において、センスアンプSAは駆動した状態であり、第1のプレート線/PL0の電位を接地電位Vssに落とすと、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“1”を記憶していた場合に、この第1の強誘電体キャパシタC1に対して“1”再書き込みが始まる(時間t4〜)。そして、センスアンプ駆動信号SENの電位が接地電位VssになりセンスアンプSAが非活性化されるまで、この“1”再書き込みが続く(〜時間t5)。
以上の動作により、強誘電体メモリ装置100の第1の強誘電体キャパシタC1に対するデータの読み出し動作のサイクルが終了する。
ここで、既述の比較例の旧オーバードライブ方式では、カップリング用のキャパシタを追加しているため、カップリング容量により実効的なビット線容量Cb´が増大する。このため、既述のように、強誘電体メモリ装置の信号量が低下し、旧オーバードライブ方式の効果が低下してしまう問題があった。さらに、カップリング容量の面積コストが発生する問題点があった。
一方、本実施例では、既述のように、カップリング用のキャパシタを追加しない方式を提案する。これにより、ビット線容量は増加しないため、既述の比較例よりも信号量の低下させずに強誘電体キャパシタを制御することができ、より大きな信号量を得ることができる(図2)。さらに、カップリング用のキャパシタを追加しないため、既述の比較例と比較して、回路面積の増大を抑制することができる。
以上のように、本実施例に係る強誘電体メモリ装置によれば、回路面積の増大を抑えつつ、セル信号量の利得を増加させることができる。
実施例1では、回路面積を縮小するため、1つの選択線で2つの選択MOSトランジスタを制御する構成について説明した。
しかし、1つの選択線で1つの選択MOSトランジスタを制御するようにしてもよい。
そこで、本実施例2では、1つの選択線で1つの選択MOSトランジスタを制御する強誘電体メモリ装置の例について説明する。
図5は、本発明の実施例2に係る強誘電体メモリ装置200の構成の一例を示す回路図である。なお、図5では、簡単のため、1つのセルブロック203のみを表している。強誘電体メモリ装置200は、例えば、図5の縦方向に並んだ複数のセルブロック203を、備えている。また、図5において、図3に示す構成と同様の符号が付された構成は、実施例1の強誘電体メモリ装置100の構成と同様の構成である。
図5に示すように、強誘電体メモリ装置200は、ドライバ回路1と、インバータ2と、セルブロック203と、センスアンプSAと、第1ないし第4のビット線/BL0、BL0、/BL1、BL1と、選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1と、第1ないし第4のプレート線/PL0、PL0、/PL1、PL1と、第1および第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSAと、ワード線WL0〜WL7と、切替線Eql0、Eql1と、センス切替線Trs0、Trs1と、第1ないし第4のセンス切替MOSトランジスタTS1〜TS4と、第1ないし第4のドライブMOSトランジスタTD1〜TD4と、を備える。
ここで、セルブロック203は、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4と、第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7と、第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7と、第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7と、第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7と、MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7、TC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7、TC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7、TC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7と、を含む。
第1の選択MOSトランジスタT1は、第1のビット線/BL0と第1の強誘電体キャパシタC1との間に接続されている。この第1の選択MOSトランジスタT1のゲートが選択線/BS0に接続されている。
第2の選択MOSトランジスタT2は、第2のビット線BL0と第2の強誘電体キャパシタC2との間に接続されている。この第2の選択MOSトランジスタT2のゲートが選択線BS0に接続されている。
第3の選択MOSトランジスタT3は、第3のビット線/BL1と第3の強誘電体キャパシタC3との間に接続されている。この第3の選択MOSトランジスタT3のゲートが選択線/BS1に接続されている。
第4の選択MOSトランジスタT4は、第4のビット線BL1と第4の強誘電体キャパシタC4との間に接続されている。この第4の選択MOSトランジスタT4のゲートが選択線BS1に接続されている。
このように、強誘電体メモリ装置200は、実施例1の強誘電体メモリ装置100と比較して、4つの選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1を備える点が異なる。これらの4つの選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1により、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4がそれぞれ制御される。
強誘電体メモリ装置200は、その他の構成については、実施例1の強誘電体メモリ装置100と同様である。
次に、以上のような構成を有する強誘電体キャパシタ200に本発明に係る方式を適用した読み出し動作について説明する。
以下では、実施例1と同様に、一例として、1つの強誘電体キャパシタ(セル)に1ビットのデータを保持する1T1C動作を例に説明する。特に、一例として、第1の強誘電体キャパシタC1のデータが読み出される場合について説明する。
ここで、図6は、図5に示す強誘電体メモリ装置200の第1の強誘電体キャパシタC1に対するデータの読み出し動作のサイクルにおける各信号線の電位および各信号の電位の波形のタイミングチャートを示す図である。
図6に示すように、時刻t0以前の待機状態(書き込み完了後の状態)では、ビット線電位制御信号ODRENのレベルは、接地電位(第2の電位)Vssに制御されており、ワード線WL0〜WL7、切替線Eql0、Eql1、センス切替線Trs0、 Trs1は、電位Vppにプリチャージされている。
これにより、MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7、TC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7、TC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7、TC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7、第1ないし第4のドライブMOSトランジスタTD1〜TD4、第1ないし第4のセンス切替MOSトランジスタTS1〜TS4は、オンしている。
また、選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1は、接地電位Vssに制御されている。これにより、該待機状態では、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4がオフになっている。
さらに、第1ないし第4のビット線/BL0、BL0、/BL1、BL1、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSA、第1ないし第4のプレート線/PL0、PL0、/PL1、PL1は、全て電源電位(第1の電位)Vaaにプリチャージされている。
次に、第1の強誘電体キャパシタC1を読み出す場合、時刻t0において、切替線Eql0が接地電位Vssに制御される。これにより、第1、第2のビット線/BL0、BL0が、インバータ2の出力端子2cから絶縁される。
このとき、センス切替線Trs1が接地電位Vssにディスチャージされ、第3、第4のセンス切替MOSトランジスタTS3、TS4がオフする。これにより、第3、第4のビット線/BL1、BL1が、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSA、および第1、第2のビット線/BL0、BL0から、それぞれ絶縁される。
さらに、第1のプレート線/PL0の電位を電源電位Vaaから接地電位Vssに制御する。さらに、センスアンプSAにより、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSAが接地電位Vssにディスチャージされる。
次に、時刻t1において、ワード線WL0が接地電位Vssに制御されることにより、MOSトランジスタTC1がオフする。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1の列が選択される。
さらに、この時刻t1において、選択線/BS0が電位Vppにチャージされると、第1の選択MOSトランジスタT1のみがオンする。さらに、第1のプレート線/PL0を電源電位Vaaに制御する。これにより、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータが第1のビット線/BL0に読み出される。このとき、第1、第2のセンス切替MOSトランジスタTS1、TS2はオンしたままなので、第1のビット線/BL0と第1のセンスアンプビット線/BLSAとは導通している。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータに応じて、第1のセンスアンプビット線/BLSAの電位が変化する(時刻t1以降)。
次に、時刻t2において、ドライブ回路1によりビット線電位制御信号ODRENのレベルを電源電位Vaaに制御する(すなわち、インバータ2の信号端子2cの電位が接地電位Vssに制御される)。これにより、シールド線として機能している第3および第4のビット線/BL1、BL1の電位を接地電位Vssに変化させる。
このように、ビット線電位制御信号ODRENに応じて、シールド線として機能している第3および第4のビット線/BL1、BL1の電位を接地電位Vssに変化させる。
これにより、隣接するビット線間の容量結合により、第1のビット線/BL0の電位が低下(下方にキック)することになる。
したがって、第1のプレート線/PL0と第1のビット線/BL0の間の電位差が増加することなる。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1の電極間に印加される電圧が増加し、結果として、強誘電体メモリ装置200の既述の信号量Vsigwinが増大することとなる。
その後、時刻t3において、センスアンプ駆動信号SENの電位が電源電位Vaaに制御されることで、センスアンプSAが起動(活性化)する。そして、センスアンプSAによりセンスされた第1のセンスアンプビット線/BLSA(第1のビット線/BL0)の電位は、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“0”を記憶していたときは接地電位Vssに増幅され、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“1”を記憶していたときは電源電位Vaaに増幅される。
この時刻t3から、第1のプレート線/PL0の電位が接地電位Vssに制御される時刻t4までは、センスアンプSAを駆動した状態であり、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“0”を記憶していた場合に、この第1の強誘電体キャパシタC1に対する“0”再書き込みの期間である。
この“0”再書き込み期間では、ビット線電位制御信号ODRENのレベルを接地電位Vssに制御する。その後、時刻t4において、第1のプレート線/PL0を接地電位Vssにディスチャージすることで、“0”再書き込みの期間が終了する。
この時刻t4において、センスアンプSAは駆動した状態であり、第1のプレート線/PL0の電位を接地電位Vssに落とすと、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“1”を記憶していた場合に、この第1の強誘電体キャパシタC1に対して“1”再書き込みが始まる(時間t4〜)。そして、センスアンプ駆動信号SENの電位が接地電位VssになりセンスアンプSAが非活性化されるまで、この“1”再書き込みが続く(〜時間t5)。
以上の動作により、強誘電体メモリ装置200の第1の強誘電体キャパシタC1に対するデータの読み出し動作のサイクルが終了する。
なお、既述のように、実施例1では、第1、第3の強誘電体キャパシタC1、C3それぞれに対応する第1、第3の選択MOSトランジスタT1、T3が選択線BS0に接続されている(図3)。
このため、例えば、第3の強誘電体キャパシタC3のデータの誤書き込みを防ぐために、既述の図4の時刻t2で、ビット線電位制御信号ODREN以外に第3のプレート線/PL1を制御する必要がある。
一方、本実施例2では、第1ないし第4の強誘電体キャパシタC1〜C4のそれぞれに対応する第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4に対し、選択線/BS0、/BS1、BS0、BS1がそれぞれ接続されている(図5)。すなわち、4つの選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1により、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4がそれぞれ個別に制御可能である。
これより、図6に示すように、時刻t2において、第3のプレート線/PL1を電源電位Vaaにプリチャージされた状態に保持できる。すなわち、時刻t2において、第3のプレート線/PL1の電位を強制的に制御する必要がない。
また、実施例1と同様に、本実施例2では、既述のように、カップリング用のキャパシタを追加しない方式を提案する。これにより、ビット線容量は増加しないため、既述の比較例よりも信号量の低下させずに強誘電体キャパシタを制御することができ、より大きな信号量を得ることができる(図2)。さらに、カップリング用のキャパシタを追加しないため、既述の比較例と比較して、回路面積の増大を抑制することができる。
以上のように、本実施例に係る強誘電体メモリ装置によれば、回路面積の増大を抑えつつ、セル信号量の利得を増加させることができる。
既述の実施例1、2においては、強誘電体キャパシタとMOSトランジスタとが並列に接続されてセル単位が構成され、このセル単位が複数直列に接続されたチェーン状の構成を備えた強誘電体メモリ装置について説明した。
本実施例3では、この第1、第2の実施例と異なる構成のセルブロックを備えた強誘電体メモリ装置の一例について説明する。
図7は、本発明の実施例3に係る強誘電体メモリ装置300の構成の一例を示す回路図である。なお、図7において、図5に示す構成と同様の符号が付された構成は、実施例2の強誘電体メモリ装置200の構成と同様の構成である。
図7に示すように、強誘電体メモリ装置300は、ドライバ回路1と、インバータ2と、セルブロック303と、センスアンプSAと、第1ないし第4のビット線/BL0、BL0、/BL1、BL1と、選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1と、第1ないし第4のプレート線/PL0、PL0、/PL1、PL1と、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSAと、切替線Eql0、Eql1と、センス切替線Trs0、Trs1と、第1ないし第4のセンス切替MOSトランジスタTS1〜TS4と、第1ないし第4のドライブMOSトランジスタTD1〜TD4と、を備える。
第1のビット線/BL0は、第4のビット線BL1と平行に、第4のビット線BL1と同じ直線上に配置されている。
第2のビット線BL0は、第1、第3のビット線/BL0、/BL1と平行に、第3のビット線/BL1と同じ直線上に配置されている。
第3のビット線/BL1は、第1のビット線/BL0と隣接して平行に配置されている。
第4のビット線BL1は、第2のビット線BL0と隣接して平行に配置されている。
なお、図7では、簡単のため、1つのセルブロック303のみを表している。強誘電体メモリ装置300は、例えば、図7の縦方向に並んだ複数のセルブロック303を、備えている。したがって、強誘電体メモリ装置300は、複数のセルブロックに対応した複数のビット線が平行に並んで配置されている。すなわち、これらの隣接するビット線間には、容量結合が発生するようになっている。
ここで、セルブロック303は、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4と、第1の強誘電体キャパシタC1と、第2の強誘電体キャパシタC2と、第3の強誘電体キャパシタC3と、第4の強誘電体キャパシタC4と、を含む。
このセルブロック303においては、第1のプレート線/PL0と第1のビット線/BL0との間には、1つの第1の強誘電体キャパシタC1と第1の選択MOSトランジスタT1とが直列に接続されている。
同様に、第2のプレート線PL0と第2のビット線BL0との間には、1つの第2の強誘電体キャパシタC2と第2の選択MOSトランジスタT2とが直列に接続されている。
同様に、第3のプレート線/PL1と第3のビット線/BL1との間には、1つの第3の強誘電体キャパシタC3と第3の選択MOSトランジスタT3とが直列に接続されている。
同様に、第4のプレート線PL1と第4のビット線BL1との間には、1つの第4の強誘電体キャパシタC4と第4の選択MOSトランジスタT4とが直列に接続されている。
このように、強誘電体メモリ装置300は、ビット線とプレート線の1つの組に対して、1つの強誘電体キャパシタが接続されている。
強誘電体メモリ装置300は、その他の構成については、実施例2の強誘電体メモリ装置200と同様である。
次に、以上のような構成を有する強誘電体キャパシタ300に本発明に係る方式を適用した読み出し動作について説明する。
以下では、実施例1と同様に、一例として、1つの強誘電体キャパシタ(セル)に1ビットのデータを保持する1T1C動作を例に説明する。特に、一例として、第1の強誘電体キャパシタC1のデータが読み出される場合について説明する。
ここで、図8は、図7に示す強誘電体メモリ装置300の第1の強誘電体キャパシタC1に対するデータの読み出し動作のサイクルにおける各信号線の電位および各信号の電位の波形のタイミングチャートを示す図である。
図8に示すように、時刻t0以前の待機状態(書き込み完了後の状態)では、ビット線電位制御信号ODRENのレベルは、電源電位Vaaに制御されており、切替線Eql0、Eql1、センス切替線Trs0、Trs1は、電位Vppにプリチャージされている。
これにより、第1ないし第4のドライブMOSトランジスタTD1〜TD4、第1ないし第4のセンス切替MOSトランジスタTS1〜TS4は、オンしている。
したがって、第1ないし第4のビット線/BL0、BL0、/BL1、BL1、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSAは、接地電位(第2の電位)Vssにディスチャージされている。
また、選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1は、接地電位Vssに制御されている。これにより、該待機状態では、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4がオフになっている。
さらに、第1ないし第4のプレート線/PL0、PL0、/PL1、PL1は、接地電位Vssにディスチャージされている。
次に、第1の強誘電体キャパシタC1を読み出す場合、時刻t0において、切替線Eql0が接地電位Vssに制御される。これにより、第1、第2のビット線/BL0、BL0が、インバータ2の出力端子2cから絶縁される。
このとき、センス切替線Trs1が接地電位Vssにディスチャージされ、第3、第4のセンス切替MOSトランジスタTS3、TS4がオフする。これにより、第3、第4のビット線/BL1、BL1が、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSA、および第1、第2のビット線/BL0、BL0から、それぞれ絶縁される。
なお、第3、第4のドライブMOSトランジスタTD3、TD4がオンしているので、ビット線電位制御信号ODRENのレベルを接地電位Vssに制御することにより、シールド線になる第3、第4のビット線/BL1、BL1が接地電位Vssにディスチャージされる。
さらに、センスアンプSAにより、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSAが接地電位Vssにディスチャージされる。
次に、時刻t1において、選択線/BS0が電位Vppにチャージされると、第1の選択MOSトランジスタT1のみがオンする。さらに、第1のプレート線/PL0を電源電位Vaaに制御する。これにより、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータが第1のビット線/BL0に読み出される。このとき、第1、第2のセンス切替MOSトランジスタTS1、TS2はオンしたままなので、第1のビット線/BL0と第1のセンスアンプビット線/BLSAとは導通している。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータに応じて、第1のセンスアンプビット線/BLSAの電位が変化する(時刻t1以降)。
次に、時刻t2において、ドライブ回路1によりビット線電位制御信号ODRENのレベルを電源電位Vaaに制御する(すなわち、インバータ2の信号端子2cの電位が接地電位Vssに制御される)。これにより、シールド線として機能している第3および第4のビット線/BL1、BL1の電位を接地電位Vssに変化させる。
このように、ビット線電位制御信号ODRENに応じて、シールド線として機能している第3および第4のビット線/BL1、BL1の電位を接地電位Vssに変化させる。
これにより、隣接するビット線間の容量結合により、第1のビット線/BL0の電位が低下(下方にキック)することになる。
したがって、第1のプレート線/PL0と第1のビット線/BL0の間の電位差が増加することなる。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1の電極間に印加される電圧が増加し、結果として、強誘電体メモリ装置300の既述の信号量Vsigwinが増大することとなる。
その後、時刻t3において、センスアンプ駆動信号SENの電位が電源電位Vaaに制御されることで、センスアンプSAが起動(活性化)する。そして、センスアンプSAによりセンスされた第1のセンスアンプビット線/BLSA(第1のビット線/BL0)の電位は、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“0”を記憶していたときは接地電位Vssに増幅され、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“1”を記憶していたときは電源電位Vaaに増幅される。
この時刻t3から、第1のプレート線/PL0の電位が接地電位Vssに制御される時刻t4までは、センスアンプSAを駆動した状態であり、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“0”を記憶していた場合に、この第1の強誘電体キャパシタC1に対する“0”再書き込みの期間である。
この“0”再書き込み期間では、ビット線電位制御信号ODRENのレベルを接地電位Vssに制御する。その後、時刻t4において、第1のプレート線/PL0を接地電位Vssにディスチャージすることで、“0”再書き込みの期間が終了する。
この時刻t4において、センスアンプSAは駆動した状態であり、第1のプレート線/PL0の電位を接地電位Vssに落とすと、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“1”を記憶していた場合に、この第1の強誘電体キャパシタC1に対して“1”再書き込みが始まる(時間t4〜)。そして、センスアンプ駆動信号SENの電位が接地電位VssになりセンスアンプSAが非活性化されるまで、この“1”再書き込みが続く(〜時間t5)。
以上の動作により、強誘電体メモリ装置300の第1の強誘電体キャパシタC1に対するデータの読み出し動作のサイクルが終了する。
なお、本実施例3では、実施例2と同様に、第1ないし第4の強誘電体キャパシタC1〜C4のそれぞれに対応する第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4に対し、選択線/BS0、/BS1、BS0、BS1がそれぞれ接続されている(図7)。すなわち、4つの選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1により、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4がそれぞれ個別に制御可能である。
これより、図8に示すように、時刻t2において、第3のプレート線/PL1を電源電位Vaaにプリチャージされた状態に保持できる。すなわち、時刻t2において、第3のプレート線/PL1の電位を強制的に制御する必要がない。
また、実施例1、2と同様に、本実施例3では、既述のように、カップリング用のキャパシタを追加しない方式を提案する。これにより、ビット線容量は増加しないため、既述の比較例よりも信号量の低下させずに強誘電体キャパシタを制御することができ、より大きな信号量を得ることができる(図2)。さらに、カップリング用のキャパシタを追加しないため、既述の比較例と比較して、回路面積の増大を抑制することができる。
以上のように、本実施例に係る強誘電体メモリ装置によれば、回路面積の増大を抑えつつ、セル信号量の利得を増加させることができる。
既述の実施例1、2では、複数の強誘電体キャパシタが直列に(チェーン状)接続された構成について説明した。
本実施例4では、複数の強誘電体キャパシタが並列に(ラダー状)接続された構成について説明する。
図9は、本発明の実施例4に係る強誘電体メモリ装置400の構成の一例を示す回路図である。なお、図9において、図5に示す構成と同様の符号が付された構成は、実施例2の強誘電体メモリ装置200の構成と同様の構成である。
図9に示すように、強誘電体メモリ装置400は、ドライバ回路1と、インバータ2と、セルブロック403と、センスアンプSAと、第1ないし第4のビット線/BL0、BL0、/BL1、BL1と、選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1と、ワード線WL0〜WL7、/WL0〜/WL7と、選択ワード線/RST0、RST0、/RST1、RST1と、ローカルビット線/SBL0、SBL0、/SBL1、SBL1と、第1、第2のプレート線/PL、PLと、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSAと、切替線Eql0、Eql1と、センス切替線Trs0、Trs1と、第1ないし第4のセンス切替MOSトランジスタTS1〜TS4と、第1ないし第4のドライブMOSトランジスタTD1〜TD4と、を備える。
第1のビット線/BL0は、第4のビット線BL1と平行に、第4のビット線BL1と同じ直線上に配置されている。
第2のビット線BL0は、第1、第3のビット線/BL0、/BL1と平行に、第3のビット線/BL1と同じ直線上に配置されている。
第3のビット線/BL1は、第1のビット線/BL0と隣接して平行に配置されている。
第4のビット線BL1は、第2のビット線BL0と隣接して平行に配置されている。
なお、図9では、簡単のため、1つのセルブロック403のみを表している。強誘電体メモリ装置400は、例えば、図9の縦方向に並んだ複数のセルブロック403を、備えている。したがって、強誘電体メモリ装置400は、複数のセルブロックに対応した複数のビット線が平行に並んで配置されている。すなわち、これらの隣接するビット線間には、容量結合が発生するようになっている。
ここで、セルブロック403は、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4と、第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7と、第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7と、第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7と、第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7と、MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7、TC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7、TC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7、TC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7と、第1ないし第4のローカルMOSトランジスタTRS1〜TRS4と、を含む。
第1の選択MOSトランジスタT1は、第1のビット線/BL0に一端が接続されている。この第1の選択MOSトランジスタT1のゲートが選択線/BS0に接続されている。第1のローカルビット線/SBL0は、第1の選択MOSトランジスタT1の他端に一端が接続されている。
第2の選択MOSトランジスタT2は、第2のビット線BL0に一端が接続されている。この第2の選択MOSトランジスタT2のゲートが選択線BS0に接続されている。第2のローカルビット線SBL0は、第2の選択MOSトランジスタT2の他端に一端が接続されている。
第3の選択MOSトランジスタT3は、第3のビット線/BL0に一端が接続されている。この第3の選択MOSトランジスタT3のゲートが選択線/BS1に接続されている。第3のローカルビット線/SBL1は、第3の選択MOSトランジスタT3の他端に一端が接続されている。
第4の選択MOSトランジスタT4は、第4のビット線BL0に一端が接続されている。この第4の選択MOSトランジスタT4のゲートが選択線BS1に接続されている。第4のローカルビット線SBL1は、第4の選択MOSトランジスタT4の他端に一端が接続されている。
これらの4つの選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1により、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4がそれぞれ制御される。
第1のローカルMOSトランジスタTRS1は、第1のローカルビット線/SBL0の他端と第1のプレート線/PLとの間に接続されている。この第1のローカルMOSトランジスタTRS1のゲートが選択ワード線/RST0に接続されている。
第2のローカルMOSトランジスタTRS2は、第2のローカルビット線SBL0の他端と第2のプレート線PLとの間に接続されている。この第2のローカルMOSトランジスタTRS2のゲートが選択ワード線RST0に接続されている。
第3のローカルMOSトランジスタTRS3は、第3のローカルビット線/SBL1の他端と第1のプレート線/PLとの間に接続されている。この第3のローカルMOSトランジスタTRS3のゲートが選択ワード線/RST1に接続されている。
第4のローカルMOSトランジスタTRS4は、第4のローカルビット線SBL1の他端と第2のプレート線PLとの間に接続されている。この第4のローカルMOSトランジスタTRS4のゲートが選択ワード線RST1に接続されている。
また、第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7は、それぞれ、第1のローカルビット線/SBL0と第1のプレート線/PLとの間で、並列に接続されている。
また、各第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7は、第1のローカルビット線/SBL0と第1のプレート線/PLとの間で、対応する各MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7と、それぞれ直列に接続されている。各MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7のゲートは、それぞれワード線WL0〜WL7に接続されている。
例えば、第1の強誘電体キャパシタC1の一方の電極は、MOSトランジスタTC1を介して、第1のローカルビット線/SBL0に接続されている。さらに、この第1の強誘電体キャパシタC1の他方の電極は、第1のプレート線/PL0に接続されている。
また、第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7は、それぞれ、第2のローカルビット線/SBL0と第2のプレート線PLとの間で、並列に接続されている。
また、各第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7は、第2のローカルビット線SBL0と第2のプレート線PLとの間で、対応する各MOSトランジスタTC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7と、それぞれ直列に接続されている。各MOSトランジスタTC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7のゲートは、それぞれワード線/WL0〜/WL7に接続されている。
例えば、第2の強誘電体キャパシタC2の一方の電極は、MOSトランジスタTC2を介して、第2のローカルビット線SBL0に接続されている。さらに、この第2の強誘電体キャパシタC2の他方の電極は、第2のプレート線PLに接続されている。
また、第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7は、それぞれ、第3のローカルビット線/SBL1と第1のプレート線/PLとの間で、並列に接続されている。
また、各第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7は、第3のローカルビット線/SBL1と第1のプレート線/PLとの間で、対応する各MOSトランジスタTC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7と、それぞれ直列に接続されている。各MOSトランジスタTC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7のゲートは、それぞれワード線WL0〜WL7に接続されている。
例えば、第3の強誘電体キャパシタC3の一方の電極は、MOSトランジスタTC3を介して、第3のローカルビット線/SBL1に接続されている。さらに、この第3の強誘電体キャパシタC3の他方の電極は、第1のプレート線/PLに接続されている。
また、第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7は、それぞれ、第4のローカルビット線/SBL1と第2のプレート線PLとの間で、並列に接続されている。
また、各第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7は、第4のローカルビット線SBL1と第2のプレート線PLとの間で、対応する各MOSトランジスタTC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7と、それぞれ直列に接続されている。各MOSトランジスタTC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7のゲートは、それぞれワード線/WL0〜/WL7に接続されている。
例えば、第4の強誘電体キャパシタC4の一方の電極は、MOSトランジスタTC4を介して、第4のローカルビット線SBL1に接続されている。さらに、この第4の強誘電体キャパシタC4の他方の電極は、第2のプレート線PLに接続されている。
各第1ないし第4の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7C2、C2−1、C2−2、・・・C2−7、C3、C3−1、C3−2、・・・C3−7、C4、C4−1、C4−2、・・・C4−7は、2つの電極間に印加された電圧とその電圧の極性とによる分極状態に応じて、データを記憶するようになっている。
ここで、例えば、選択線BS0の電位を“High”レベル、ワード線WL0の電位を“High”レベル、ワード線WL1〜WL7の電位を“Low”レベルにすることにより、第1の選択MOSトランジスタT1、MOSトランジスタTC1がオンし、MOSトランジスタTC1−1、TC1−2、・・・TC1−7がオフする。これにより、第1のビット線/BL0と第1の強誘電体キャパシタC1の該一方の電極とが電気的に導通するとともに、第1のプレート線/PL0と第1の強誘電体キャパシタC1の該他方の電極とが電気的に導通する。この状態で、第1のプレート線/PL0の電位を制御することにより、第1のビット線/BL0に第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータに応じた電位が印加される。
なお、強誘電体メモリ装置400は、その他の構成については、実施例2の強誘電体メモリ装置200と同様である。
次に、以上のような構成を有する強誘電体キャパシタ400に本発明に係る方式を適用した読み出し動作について説明する。
以下では、実施例2と同様に、一例として、1つの強誘電体キャパシタ(セル)に1ビットのデータを保持する1T1C動作を例に説明する。特に、一例として、第1の強誘電体キャパシタC1のデータが読み出される場合について説明する。
ここで、図10は、図9に示す強誘電体メモリ装置400の第1の強誘電体キャパシタC1に対するデータの読み出し動作のサイクルにおける各信号線の電位および各信号の電位の波形のタイミングチャートを示す図である。
図10に示すように、時刻t0以前の待機状態(書き込み完了後の状態)では、ビット線電位制御信号ODRENのレベルは、接地電位(第2の電位)Vssに制御されており、ワード線WL0〜WL7、/WL0〜/WL7、選択ワード線/RST0、RST0、/RST1、RST1、切替線Eql0、Eql1、センス切替線Trs0、 Trs1は、電位Vppにプリチャージされている。
これにより、MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7、TC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7、TC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7、TC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7、第1ないし第4のドライブMOSトランジスタTD1〜TD4、第1ないし第4のローカルMOSトランジスタTRS1〜TRS4、第1ないし第4のセンス切替MOSトランジスタTS1〜TS4は、オンしている。
また、選択線/BS0、BS0、/BS1、BS1は、接地電位Vssに制御されている。これにより、該待機状態では、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4がオフになっている。
さらに、第1ないし第4のビット線/BL0、BL0、/BL1、BL1、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSA、第1、第2のプレート線/PL、PLは、全て電源電位(第1の電位)Vaaにプリチャージされている。
次に、第1の強誘電体キャパシタC1を読み出す場合、時刻t0において、切替線Eql0が接地電位Vssに制御される。これにより、第1、第2のビット線/BL0、BL0が、インバータ2の出力端子2cから絶縁される。
このとき、センス切替線Trs1が接地電位Vssにディスチャージされ、第3、第4のセンス切替MOSトランジスタTS3、TS4がオフする。これにより、第3、第4のビット線/BL1、BL1が、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSA、および第1、第2のビット線/BL0、BL0から、それぞれ絶縁される。
さらに、第1のプレート線/PLの電位を電源電位Vaaから接地電位Vssに制御する。さらに、センスアンプSAにより、第1、第2のセンスアンプビット線/BLSA、BLSAが接地電位Vssにディスチャージされる。
さらに、ワード線WL1〜WL7、/WL0〜/WL7、選択ワード線/RST0が接地電位Vssにディスチャージされる。これにより、MOSトランジスタTC1−1、TC1−2、・・・TC1−7、TC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7、TC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7、第1のローカルMOSトランジスタTRS1がオフする。これにより、第1のプレート線/PLと第1のローカルビット線/SBL0とが絶縁される。この時点で、第1の強誘電体キャパシタC1の列が選択されていることになる。
さらに、この時刻t1において、選択線/BS0が電位Vppにチャージされると、第1の選択MOSトランジスタT1のみがオンする。さらに、第1のプレート線/PLを電源電位Vaaに制御する。これにより、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータが第1のビット線/BL0に読み出される。このとき、第1、第2のセンス切替MOSトランジスタTS1、TS2はオンしたままなので、第1のビット線/BL0と第1のセンスアンプビット線/BLSAとは導通している。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1に記憶されたデータに応じて、第1のセンスアンプビット線/BLSAの電位が変化する(時刻t1以降)。
次に、時刻t2において、ドライブ回路1によりビット線電位制御信号ODRENのレベルを電源電位Vaaに制御する(すなわち、インバータ2の信号端子2cの電位が接地電位Vssに制御される)。これにより、シールド線として機能している第3および第4のビット線/BL1、BL1の電位を接地電位Vssに変化させる。
このように、ビット線電位制御信号ODRENに応じて、シールド線として機能している第3および第4のビット線/BL1、BL1の電位を接地電位Vssに変化させる。
これにより、隣接するビット線間の容量結合により、第1のビット線/BL0の電位が低下(下方にキック)することになる。
したがって、第1のプレート線/PL0と第1のビット線/BL0の間の電位差が増加することなる。すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1の電極間に印加される電圧が増加し、結果として、強誘電体メモリ装置400の既述の信号量Vsigwinが増大することとなる。
その後、時刻t3において、センスアンプ駆動信号SENの電位が電源電位Vaaに制御されることで、センスアンプSAが起動(活性化)する。そして、センスアンプSAによりセンスされた第1のセンスアンプビット線/BLSA(第1のビット線/BL0)の電位は、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“0”を記憶していたときは接地電位Vssに増幅され、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“1”を記憶していたときは電源電位Vaaに増幅される。
この時刻t3から、第1のプレート線/PLの電位が接地電位Vssに制御される時刻t4までは、センスアンプSAを駆動した状態であり、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“0”を記憶していた場合に、この第1の強誘電体キャパシタC1に対する“0”再書き込みの期間である。
この“0”再書き込み期間では、ビット線電位制御信号ODRENのレベルを接地電位Vssに制御する。その後、時刻t4において、第1のプレート線/PLを接地電位Vssにディスチャージすることで、“0”再書き込みの期間が終了する。
この時刻t4において、センスアンプSAは駆動した状態であり、第1のプレート線/PLの電位を接地電位Vssに落とすと、第1の強誘電体キャパシタC1がデータ“1”を記憶していた場合に、この第1の強誘電体キャパシタC1に対して“1”再書き込みが始まる(時間t4〜)。そして、センスアンプ駆動信号SENの電位が接地電位VssになりセンスアンプSAが非活性化されるまで、この“1”再書き込みが続く(〜時間t5)。
以上の動作により、強誘電体メモリ装置400の第1の強誘電体キャパシタC1に対するデータの読み出し動作のサイクルが終了する。
実施例2と同様に、本実施例4では、既述のように、カップリング用のキャパシタを追加しない方式を提案する。これにより、ビット線容量は増加しないため、既述の比較例よりも信号量の低下させずに強誘電体キャパシタを制御することができ、より大きな信号量を得ることができる(図2)。さらに、カップリング用のキャパシタを追加しないため、既述の比較例と比較して、回路面積の増大を抑制することができる。
以上のように、本実施例に係る強誘電体メモリ装置によれば、回路面積の増大を抑えつつ、セル信号量の利得を増加させることができる。
実施例4では、複数の強誘電体キャパシタが並列に(ラダー状)接続された構成について説明した。
本実施例5では、複数の強誘電体キャパシタが並列に(ラダー状)接続された他の構成について説明する。
図11は、本発明の実施例5に係る強誘電体メモリ装置500の構成の一例を示す回路図である。なお、図11において、図9に示す構成と同様の符号が付された構成は、実施例4の強誘電体メモリ装置400の構成と同様の構成である。
図11に示すように、強誘電体メモリ装置500は、実施例4の強誘電体メモリ装置400と比較して、セルブロック503の構成のみが異なる。すなわち、セルブロック503を構成する強誘電体キャパシタとMOSトランジスタとの接続関係が、実施例4と異なる。
このセルブロック503は、第1ないし第4の選択MOSトランジスタT1〜T4と、第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7と、第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7と、第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7と、第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7と、MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7、TC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7、TC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7、TC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7と、第1ないし第4のローカルMOSトランジスタTRS1〜TRS4と、を含む。
各第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7は、第1のローカルビット線/SBL0と第1のプレート線/PLとの間で、対応する各MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7と、それぞれ直列に接続されている。特に、第1の強誘電体キャパシタC1、C1−1、C1−2、・・・C1−7が第1のローカルビット線/SBL0側に接続され、MOSトランジスタTC1、TC1−1、TC1−2、・・・TC1−7が第1のプレート線/PL側に接続されている。
また、各第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7は、第2のローカルビット線SBL0と第2のプレート線PLとの間で、対応する各MOSトランジスタTC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7と、それぞれ直列に接続されている。特に、第2の強誘電体キャパシタC2、C2−1、C2−2、・・・C2−7が第2のローカルビット線SBL0側に接続され、MOSトランジスタTC2、TC2−1、TC2−2、・・・TC2−7が第2のプレート線PL側に接続されている。
また、各第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7は、第3のローカルビット線/SBL1と第1のプレート線/PLとの間で、対応する各MOSトランジスタTC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7と、それぞれ直列に接続されている。特に、第3の強誘電体キャパシタC3、C3−1、C3−2、・・・C3−7が第3のローカルビット線/SBL1側に接続され、MOSトランジスタTC3、TC3−1、TC3−2、・・・TC3−7が第1のプレート線/PL側に接続されている。
また、各第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7は、第4のローカルビット線SBL1と第2のプレート線PLとの間で、対応する各MOSトランジスタTC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7と、それぞれ直列に接続されている。特に、第4の強誘電体キャパシタC4、C4−1、C4−2、・・・C4−7が第4のローカルビット線SBL1側に接続され、MOSトランジスタTC4、TC4−1、TC4−2、・・・TC4−7が第2のプレート線PL側に接続されている。
なお、強誘電体メモリ装置500は、その他の構成については、実施例4の強誘電体メモリ装置400と同様である。
また、以上のような構成を有する強誘電体キャパシタ500に本発明に係る方式を適用した読み出し動作については、実施例4と同様である。
実施例4と同様に、本実施例5では、既述のように、カップリング用のキャパシタを追加しない方式を提案する。これにより、ビット線容量は増加しないため、既述の比較例よりも信号量の低下させずに強誘電体キャパシタを制御することができ、より大きな信号量を得ることができる(図2)。さらに、カップリング用のキャパシタを追加しないため、既述の比較例と比較して、回路面積の増大を抑制することができる。
以上のように、本実施例に係る強誘電体メモリ装置によれば、回路面積の増大を抑えつつ、セル信号量の利得を増加させることができる。
既述の実施例1ないし5において、センスアンプ、セルブロック、およびそれに付随する4本または2本のビット線は、カラムの最小単位である。実際の強誘電体メモリ装置のメモリセルアレイでは、この最小単位を、各実施例の図の上下方向に繰り返したものとなる。
例えば、既述のように、図3に示す第1の実施例の強誘電体メモリ装置100において、第1のビット線/BL0にデータが読み出された場合、第3、第4のビット線/BL1、BL1と等価なビット線の計2本のビット線が/BL0の隣接するシールドビット線となる。この2本のビット線によって第1のビット線/BL0が駆動される。
第1のビット線/BL0がメモリセルアレイ端に位置する場合、この第1のビット線/BL0に隣接するシールド線となるビット線は、第3のビット線/BL1の1本のみである。
そこで、本実施例6では、メモリセルアレイ上の全てのセルに対する読み出し動作を等価にするため、メモリセルアレイ端にダミービット線を設ける構成について説明する。なお、この実施例6では、一例として実施例1の構成に適用した場合について説明する。
図12は、本発明の実施例6に係る強誘電体メモリ装置600の構成の一例を示す回路図である。なお、図12において、図3に示す構成と同様の符号が付された構成は、実施例1の強誘電体メモリ装置100の構成と同様の構成である。
図12に示すように、強誘電体メモリ装置600は、実施例1の強誘電体メモリ装置100と比較して、ダミービット線DBLと、ダミードライブMOSトランジスタDTDと、ダミーセンス切替MOSトランジスタDTSと、ダミー選択MOSトランジスタTDと、ダミー強誘電体キャパシタDCと、ダミーMOSトランジスタDTCと、をさらに備える。ここでは、既述のビット線電位制御回路には、ダミードライブMOSトランジスタDTDがさらに含まれる。
ダミービット線DBLは、第3のビット線/BL1との間に第1のビット線/BL0が配置されるように、第1のビット線/BL0と隣接して平行に配置されている。
ダミードライブMOSトランジスタDTDは、インバータ2の信号端子2cとダミービット線DBLとの間に接続されている。このダミードライブMOSトランジスタDTDは、ゲートに電位Vppが印加されており、オンしている。
ダミーセンス切替MOSトランジスタDTSは、電源電位Vaaとダミービット線DBLとの間に接続されている。このダミーセンス切替MOSトランジスタDTSは、ゲートに接地電位Vssが印加されており、オフしている。
ダミービット線DBLと第4のプレート線PL1との間には、直列に接続されたダミー強誘電体キャパシタDCとダミー選択MOSトランジスタDTとが直列に接続されている。
各ダミー強誘電体キャパシタDCには、それぞれ、ダミーMOSトランジスタDTCが並列に接続されている。このダミーMOSトランジスタDTCのゲートには、それぞれ、ワード線WL1〜WL7が接続されている。
これにより、メモリセルアレイ端に位置する第1のビット線/BL0を駆動するビット線を、第3のビット線/BL1とダミービット線DBLの計2本にしている。
なお、ダミー切替MOSトランジスタDTSは、第1ないし第4のセンス切替MOSトランジスタと同サイズを有する。これにより、ダミービット線DBLの容量を、セルブロック3のビット線の容量と等価にすることができる。
以上のような構成を有する強誘電体メモリ装置600の読み出し動作は、実施例1と同様である。
すなわち、第1の強誘電体キャパシタC1に対するデータの読み出し時において、第3、第4のビット線/BL1、BL1の電位を電源電位Vaaから接地電位Vssに変化させるとき、ダミービット線DBLの電位を電源電位Vaaから接地電位Vssに変化させる。
これにより、メモリセルアレイ端に位置する第1のビット線/BL0に、実施例1と全く同じ動作波形を用いて、メモリセルアレイ上の他のビット線と等価な条件で、データを読み出すことが可能になる。
なお、既述の第2ないし5の実施例に係る強誘電体メモリ装置200〜500に対しても、第6の実施例と同様に、メモリセルアレイ端にダミービット線を設けてもよい。
これにより、第2ないし5の実施例に係る強誘電体メモリ装置についても、メモリセルアレイ上の全てのセルを同じ動作で等価に読み出し動作を行うことができる。