JP4906376B2 - モータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アーマチュアを収容するヨークと、ギヤ機構を収容するギヤハウジングとを備えたモータ装置に係り、特に、ギヤハウジングの内外における差圧の発生を抑制し得るモータ装置に関する。
従来、モータ装置は、供給電流の大きさに応じた回転速度で回転するアーマチュアを備え、アーマチュアの回転出力を被駆動対象物に伝達して、被駆動対象物を駆動するようになっている。モータ装置によって駆動される被駆動対象物としては、例えば、高トルク化された回転出力が必要なものや揺動駆動されるもの等があり、このような被駆動対象物の駆動形態に対応するために、アーマチュアと被駆動対象物との間にギヤ機構を設けるようにしている。例えば、高トルク化された回転出力が必要な場合には、ウォームおよびウォームホイルからなる減速機構を、アーマチュアの回転運動を揺動運動に変換する場合には、セクタギヤ等のリンク部材を備えた運動変換機構をギヤ機構として採用するようにする。
上述のような減速機構や運動変換機構をギヤ機構として備えたモータ装置としては、例えば、車載用機器のアクチュエータとして種々用いられており、パワーウィンド装置、サンルーフ装置、スライドドア開閉装置およびワイパ装置等に採用されている。特に、ワイパ装置を構成するモータ装置(ワイパモータ)は、その多くがワイパモータの作動により高温となり、その状態で、ワイパモータに雨水が掛かること等によってワイパモータが急激に冷やされることとなり、その際、相対的に低温となるギヤケース(ギヤハウジング)の内部と外部との温度差によってギヤハウジングの内外で差圧が発生、つまり、ギヤハウジング内が負圧になる。そこで、このようなギヤハウジング内における負圧の発生を抑制すべく、ギヤハウジングの内外を連通させた、所謂、呼吸機能を有するワイパモータが、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された呼吸機能を有するワイパモータは、内部に回転子(アーマチュア)を収容したモータケース(ヨーク)と、ウォーム等のギヤ機構(減速機構)を収容するギヤハウジングとを備え、これらのヨークとギヤハウジングとの間には、相互の内部を連通する屈曲した空気流路が設けられている。この空気流路の途中のヨーク寄りには空気流路の内部と外部とを連通する通気孔が設けられ、この通気孔には、空気流路の内部への水等の浸入を抑制するブリーザキャップが装着されている。そして、空気流路,連通孔およびブリーザキャップのそれぞれを介して、ヨークおよびギヤハウジングの内外で呼吸作用が円滑に行えるようになっている。
実公平5−6215号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたワイパモータによれば、ヨークとギヤハウジングとの間に設けられた空気流路は、その断面形状が略L字状に屈曲成形され、その長さ寸法が比較的短くなっている。したがって、ギヤハウジングの鋳造成形時に用いる鋳型の形状が複雑となり、また、鋳型を引き抜くことができず、金型等の何度も再利用する鋳型で成形することが困難であり、その結果、製造コストが高くなる等の問題が生じる。また、空気流路の長さ寸法が比較的短いので、車両が悪天候時に水溜りを勢い良く走行した場合等において、必ずしも十分な被水信頼性が得られるといったものではなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ギヤハウジングの内外を連通する空気流路を、簡単な形状の金型によって成形できるようにするとともに、被水信頼性を向上させることができるモータ装置を提供することにある。
本発明のモータ装置は、アーマチュアを回転自在に収容するヨークと、前記ヨークに接続され前記アーマチュアと連動するギヤ機構を収容する中空状のギヤハウジングとを有するモータ装置であって、前記ギヤハウジングの内部と外部とを連通するとともに、一端側が前記ギヤハウジングの一方側の内壁に接続され、他端側が前記ギヤハウジングの他方側の内壁に近接する筒状部材を設け、当該筒状部材を、前記ギヤハウジングの底部に垂直方向に延びるよう一体的に接続したことを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記ギヤハウジングの他方側の内壁に、前記筒状部材の他端側に対して径方向から対向する対向壁部を形成したことを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記筒状部材の他端側に、内側筒部および外側筒部を形成し、前記内側筒部と前記外側筒部との間に前記対向壁部を配置したことを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記内側筒部の基端側に、径方向に向かって貫通する貫通部を形成したことを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記内側筒部の軸方向長さを、前記外側筒部の軸方向長さよりも短くしたことを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記筒状部材の前記対向壁部との対向面を、前記ギヤハウジングの他方側の内壁に向かって徐々に拡開するテーパ面としたことを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記筒状部材の一端側に、前記ギヤハウジングの内部と外部との連通を屈曲させるブリーザキャップを設けたことを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記ギヤハウジングを、前記ギヤ機構を収容する有底状のハウジング本体と、前記ハウジング本体の開口側を閉塞する有底状のハウジングカバーとから構成し、前記一方側の内壁を前記ハウジング本体の底部とし、前記他方側の内壁を前記ハウジングカバーの底部としたことを特徴とする。
本発明によれば、ギヤハウジングの内部と外部とを連通するとともに、一端側がギヤハウジングの一方側の内壁に接続され、他端側がギヤハウジングの他方側の内壁に近接する筒状部材を設け、当該筒状部材を、ギヤハウジングの底部に垂直方向に延びるよう一体的に接続したので、筒状部材をギヤハウジングの内部を横切るように延ばして設けることができる。したがって、筒状部材の鋳造成形時に鋳型を引き抜くことができるので、何度も再利用する簡単な形状の金型によって筒状部材を成形することができる。また、筒状部材はギヤハウジングの内壁間に延ばして設けることができるので、空気流路の長さ寸法を長くして、被水信頼性の向上を図ることができる。
本発明によれば、ギヤハウジングの他方側の内壁に、筒状部材の他端側に対して径方向から対向する対向壁部を形成したので、空気流路を屈曲させることができる。したがって、空気流路の長さ寸法をより長くすることができ、被水信頼性をより向上させることができる。
本発明によれば、筒状部材の他端側に、内側筒部および外側筒部を形成し、内側筒部と外側筒部との間に対向壁部を配置したので、空気流路をさらに屈曲させることができ、被水信頼性をより向上させることができる。
本発明によれば、内側筒部の基端側に、径方向に向かって貫通する貫通部を形成したので、内側筒部と外側筒部との間に水が浸入したとしても、貫通部を介して空気流路の外部へ排出することができる。
本発明によれば、内側筒部の軸方向長さを、外側筒部の軸方向長さよりも短くしたので、内側筒部と外側筒部との間に水が溜まったとしても、溜まった水を内側筒部の端部を介して空気流路の外部へ排出することができる。このとき、溜まった水は外側筒部を越えることが無いので、ギヤハウジングの内部への水の浸入を防止することができる。
本発明によれば、筒状部材の対抗壁部との対向面を、ギヤハウジングの他方側の内壁に向かって徐々に拡開するテーパ面としたので、モータ装置の組立て時に、テーパ面によって対向壁部を所定位置に誘導して配置することができる。
本発明によれば、筒状部材の一端側に、ギヤハウジングの内部と外部との連通を屈曲させるブリーザキャップを設けたので、空気流路の外部から内部への水の浸入を抑制して、被水信頼性をより向上させることができる。
本発明によれば、ギヤハウジングを、ギヤ機構を収容する有底状のハウジング本体と、ハウジング本体の開口側を閉塞する有底状のハウジングカバーとから構成し、一方側の内壁をハウジング本体の底部とし、他方側の内壁を前記ハウジングカバーの底部とすることもできる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるワイパモータが設けられた車両の一部を示す正面図であり、この車両10には、フロントウインドガラス11に付着した雨や前車の飛沫等を拭き取って運転者の視界を確保するためにワイパ装置12が設けられている。ワイパ装置12は、運転席側と助手席側の2本のワイパアーム13を備えており、これらのワイパアーム13は、それぞれ車両10に設けられたワイパ軸14に装着され、ワイパ軸14を中心として揺動自在となっている。
ワイパアーム13を揺動駆動するために、ワイパ装置12にはモータ装置としてのワイパモータ15が設けられており、このワイパモータ15は、その出力軸16が車両10の下方を向くようにエンジンルーム(図示せず)内に固定され、出力軸16はリンク機構17を介してワイパ軸14に連結されている。ワイパモータ15が作動すると、出力軸16の回転運動は、リンク機構17により揺動運動に変換されてワイパ軸14に伝達され、これによりワイパアーム13は所定の払拭範囲(図中2点鎖線の範囲)で揺動する。また、ワイパアーム13の先端側にはワイパブレード18が取り付けられ、これらのワイパブレード18は、フロントウインドガラス11に弾圧的に接触しており、ワイパモータ15によりワイパアーム13が揺動駆動されると、ワイパブレード18がフロントウインドガラス11上を揺動してフロントウインドガラス11が払拭される。
図2は図1に示すワイパモータにおけるギヤハウジングの一部が断面となった斜視図、図3は図2の断面部分の拡大図、図4はハウジング本体を単体で示した斜視図、図5はハウジングカバーを単体で示した斜視図をそれぞれ示している。
図2に示すように、ワイパモータ15は、電動モータの外郭を形成するとともに内部に回転自在にアーマチュア(図示せず)を収容するヨーク19と、このヨーク19に接続され、アーマチュアと連動するギヤ機構としての減速機構(図示せず)を内部に収容する中空状のギヤハウジング20とを備えている。ここで、ワイパモータ15を構成する電動モータはブラシ付きモータとなっており、車両10に搭載されるバッテリ(図示せず)から供給される供給電流により作動するようになっている。
ギヤハウジング20は、アルミダイカスト製のハウジング本体21とプラスチック樹脂製のハウジングカバー22とを備えている。ギヤハウジング20を構成するハウジング本体21は、溶融したアルミ素材を鋳型に流し込むことによって、つまり、鋳造加工によって成形され、このハウジング本体21は、一方側の内壁としての底部21aを有する有底状に形成されている。ハウジング本体21の底部21aの略中心部分には、減速機構を構成するウォームホイル(図示せず)の回転中心軸となる出力軸16が貫通する貫通孔21bが形成されている。
ハウジング本体21の底部21aにおけるヨーク19寄りには、図中上下方向(垂直方向)に延びるようにして筒状部材23が一体的に接続されており、この筒状部材23の一端側は、ハウジング本体21の底部21aを貫通してハウジング本体21の図中下方に突出されている。筒状部材23の内側、つまり、中空部分23aは、ギヤハウジング20の内部と外部とを連通する空気流路を構成している。筒状部材23の他端側は、ハウジング本体21の開口側(図中上方側)に向かって延びており、その長さ寸法はハウジング本体21の深さ寸法よりも長くなっている。
ギヤハウジング20を構成するハウジングカバー22は、溶融したプラスチック素材を射出成形することによって有底状に形成されており、このハウジングカバー22は、ハウジング本体21の開口側を閉塞するように、その形状がハウジング本体21の開口側と略同一形状となるように形成されている。ハウジングカバー22は、他方側の内壁としての底部22aを備え、ハウジングカバー22の底部22aに対して筒状部材23の他端部が近接している。ハウジングカバー22の底部22aと筒状部材23の他端部との間には、例えば、1〜2mmのクリアランス(隙間)が形成されている。
ギヤハウジング20は、ハウジング本体21とハウジングカバー22とを組み付けることによってその内部が中空状に形成され、また、ギヤハウジング20とヨーク19とを組み付けることによって、ギヤハウジング20の中空部20aとヨーク19の内部(図示せず)とが連通されている。ハウジング本体21とハウジングカバー22との接続部分、および、ギヤハウジング20とヨーク19との接続部分は、図示しないOリング等のシール部材を介して相互に密封されており、接続部分を介してワイパモータ15の外部から内部への水や埃等が浸入するのを防止している。
図3および図4に示すように、筒状部材23の他端側、つまり、図中上端側には、内側筒部24と外側筒部25とが形成されており、内側筒部24と外側筒部25との間には環状溝26が形成されている。内側筒部24には、その軸方向に向かって延びる2つの切欠部24aが形成されており、この切欠部24aは、180度間隔で対向するようにして形成されている。切欠部24aは、その軸方向長さが環状溝26の底部、つまり、内側筒部24の基端側まで延びており、切欠部24aは、本発明における内側筒部の基端側を径方向に貫通する貫通部を構成している。外側筒部25は、内側筒部24と同一の軸方向寸法に形成されており、外側筒部25は周方向に連続した環状筒となっている。
図3および図5に示すように、ハウジングカバー22の底部22aには、本発明における対向壁部としての環状筒部27が一体的に形成されており、この環状筒部27は、筒状部材23の内側筒部24と外側筒部25との間に形成された環状溝26に入り込むことで内側筒部24と外側筒部25との間に配置されている。環状筒部27が内側筒部24と外側筒部25との間に配置されることで、環状筒部27は筒状部材23の他端側に対して径方向から対向することになる。
環状筒部27の径方向における幅寸法は、環状溝26の径方向における幅寸法よりも小さく設定されており、環状筒部27の内周壁と内側筒部24との間の径方向寸法、および、環状筒部27の外周壁と外側筒部25との間の径方向寸法は、それぞれ同等となるように1〜2mmの隙間寸法に設定されている。なお、環状筒部27の先端側(図中下端側)と環状溝26の底部側(図中下端側)との間の軸方向寸法は、上記各隙間寸法よりも大きく設定されている。
このように、ハウジング本体21における筒状部材23と、ハウジングカバー22における環状筒部27とによって、ギヤハウジング20の内部と外部とを連通するようにしており、筒状部材23の中空部分23aと、筒状部材23の他端側における内側筒部24および外側筒部25と環状筒部27との間の隙間とによって空気流路が形成されている。この空気流路は、ギヤハウジング20の内部と外部との差圧の発生を抑制するために呼吸機能を発揮するものであり、軸方向に延びる筒状部材23の中空部分23aと、筒状部材23と環状筒部27とによって折り返された隙間部分とによって、上述した特許文献1に記載された技術に比べて長い寸法の空気流路となっている。
次に、以上のように構成したワイパモータ15の動作について図6を用いて説明する。図6は筒状部材と環状筒部とによって形成される空気流路の動作説明図を示している。
エンジンルーム内に設置されたワイパ装置を作動させるためにワイパモータ15を作動する等して回転するアーマチュアを収容するヨーク19およびギヤハウジング20の内部の温度が上昇し、この状態でワイパモータ15に雨水が掛かること等によりワイパモータ15の内部と外部とで温度差が生じた場合、ワイパモータ15の内部が相対的に低温となる。すると、ワイパモータ15の内部が負圧となり、空気流路を介してワイパモータ15の外部からワイパモータ15の内部に向かって、空気が図6中破線に示すように流れ込む。したがって、内部と外部とで差圧が生じることが抑制される。このとき、ギヤハウジング20の内部と外部とは空気流路を介して常時連通しているので、ギヤハウジング20の内部と外部との間で急激な空気の流動は発生せず、したがって、空気流路における他端側の1〜2mmの隙間によって絞られて差圧が発生するようなことは無い。
上記とは逆に、ワイパモータ15を長時間に亘り駆動する等してギヤハウジング20の内部が高温となり、ギヤハウジング20の内部が外部における温度を上回った場合には、図6中破線に示すように、上記とは逆の流れでギヤハウジング20の内部の空気が空気流路を介して外部に排出されて、ギヤハウジング20の内部と外部との差圧の発生が抑制される。
ここで、車両10が水溜りを勢い良く走行する等してエンジンルーム内に水しぶきが浸入した場合には、ワイパモータ15にも水しぶきがかかることがある。しかし、筒状部材23と環状筒部27とによって形成される空気流路が長い寸法に設定されていることと、空気流路の他端側に1〜2mmの隙間を設けたこととにより、ギヤハウジング20の内部、ひいては、ワイパモータ15の内部に水が浸入することを防止している。仮に、内側筒部24と外側筒部25との間の環状溝26内に水が溜まる等した場合には、図6中点線に示すように、環状溝26の底部まで延びて形成された内側筒部24の切欠部24aを介して、筒状部材23の中空部分23aから空気流路の外部に排出される。
以上詳述したように、本実施の形態におけるワイパモータ15によれば、ギヤハウジング20の内部と外部とを連通するとともに、一端側がハウジング本体21の底部21aに接続され、他端側がハウジングカバー22の底部22aに近接する筒状部材23を設けたので、筒状部材23をギヤハウジング20の内部を横切るように延ばして設けることができる。したがって、筒状部材23の鋳造成形時に鋳型を引き抜くことができるので、何度も再利用する金型によって筒状部材23を成形することができる。また、筒状部材23はギヤハウジング20の内壁間に延ばして設けることができるので、空気流路の長さ寸法を十分に長くして、被水信頼性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態におけるワイパモータ15によれば、ハウジングカバー22の底部22aに、筒状部材23の他端側に対して径方向から対向する環状筒部27を形成したので、空気流路を屈曲させることができる。したがって、空気流路の長さ寸法をより長くすることができ、被水信頼性をより向上させることができる。
さらに、本実施の形態におけるワイパモータ15によれば、筒状部材23の他端側に、内側筒部24および外側筒部25を形成し、内側筒部24と外側筒部25との間に環状筒部27を配置したので、空気流路をさらに屈曲させることができ、被水信頼性をより向上させることができる。
また、本実施の形態におけるワイパモータ15によれば、内側筒部24の基端側に、径方向に向かって貫通する貫通部として切欠部24aを形成したので、内側筒部24と外側筒部25との間の環状溝26に水が浸入したとしても、切欠部24aを介して空気流路の外部へ排出することができる。
次に、本発明における第2実施の形態について、図7に基づいて説明する。図7は第2実施の形態のワイパモータの部分拡大断面図を示している。以下、第2実施の形態を説明するにあたり、上述した実施の形態と同様の機能を有する部分については、同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図7に示すように、ハウジング本体21の筒状部材23における内側筒部24および外側筒部25には、ハウジングカバー22の環状筒部27との対向面に、ハウジングカバー22の底部22aに向かって環状筒部27の側壁との距離が徐々に長くなるように、つまり、図中上方に向かって徐々に拡開するようにテーパ面24b,25aが形成されている。
このように構成した第2実施の形態についても、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。本実施の形態においては、これに加え、ハウジング本体21に対してハウジングカバー22を組み付ける場合に、テーパ面24b,25aが、ハウジングカバー22の環状筒部27を誘導するので、環状筒部27を所定の位置に容易に配置することができる。
次に、本発明における第3実施の形態について、図8に基づいて説明する。図8は第3実施の形態のワイパモータの部分拡大断面図を示している。以下、第3実施の形態を説明するにあたり、上述した実施の形態と同様の機能を有する部分については、同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、ハウジング本体21の筒状部材23における内側筒部24は、その外周側に設けられる外側筒部25よりも軸方向寸法が短く設定されており、内側筒部24の軸方向寸法は外側筒部25の軸方向寸法の約半分の寸法となっている。また、内側筒部24には、軸方向に延びる切欠部が省略されている。
以上のように構成した第3実施の形態についても、上述した実施の形態と同様に、図中破線で示すように、その内部と外部とで空気が行き来することができる。また、本実施の形態においては、環状溝26に水が浸入して溜まったとしても、ある程度水が溜まった時点で、その水が内側筒部24を乗り越えて空気流路を介してその外部へ排出される。このとき、溜まった水は外側筒部25を越えてギヤハウジング20の内部に浸入することが無い。さらに、本実施の形態においては、内側筒部24に切欠部を備えていないので、筒状部材23を鋳造成形する際に用いる金型を簡単な形状にすることができ、したがって、製造コストを低減することができる。ただし、環状溝26に溜まった水の排水性能を優先する場合等においては、上述した実施の形態と同様に、必要に応じて内側筒部24に切欠部を設けるようにしても構わない。
次に、本発明における第4実施の形態について、図9および図10に基づいて説明する。図9は第4実施の形態におけるワイパモータのハウジングカバーを裏面から見た図、図10は第4実施の形態におけるワイパモータの部分拡大断面図をそれぞれ示している。以下、第4実施の形態を説明するにあたり、上述した実施の形態と同様の機能を有する部分については、同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図9に示すように、ハウジングカバー22の内側、つまり、ハウジングカバー22の底部22aには、ギヤハウジング20の他方側の内壁を構成するインシュレータ28が装着されている。このインシュレータ28には、電気部品としての複数のコイル29や複数のコンデンサ30が所定位置に配置されている。また、インシュレータ28には、図示しないウォームホイルに設けられるカムプレート(導電板よりなるスイッチング素子)が摺接する接点部材31がターミナル32を介して装着されている。インシュレータ28は、所謂、電気回路基板となっており、ターミナル32を介して接続された図示しないコントローラが、接点部材31のカムプレートに対する摺接位置に応じてウォームホイルの回転位置を検出し、ワイパモータ15を所定の停止位置に停止させたりするようになっている。
インシュレータ28における電気部品が何も配置されていない部分で、かつ、ハウジング本体21における筒状部材23の他端部との対向位置には、筒状部材23の内側筒部24と外側筒部25との間の環状溝26に配置される環状筒部33が形成されている。環状筒部33は、上述した各実施の形態と同一の形状に形成されており、この環状筒部33を形成した代わりにハウジングカバー22の環状筒部を省略している。環状筒部33が環状溝26に配置された状態において、筒状部材23の他端部とインシュレータ28との間の隙間は、上述した各実施の形態と同様に1〜2mmの隙間寸法となるように、筒状部材23の軸方向長さが設定されている。すなわち、本実施の形態における筒状部材23は、ハウジングカバー22にインシュレータ28を装着した分、上述した各実施形態における筒状部材23の軸方向寸法と比べてその軸方向寸法が短くなっている。
筒状部材23の中空部分23aの図中下方側、つまり、空気流路の入り口側には、段差部34が形成されており、この段差部34には、水浸入防止キャップ35が装着されている。水浸入防止キャップ35の中央部分には、細かい網目状の繊維膜36が装着されており、この繊維膜36は、水の通過を規制する一方、空気の通過を許容するようになっている。
以上のように構成した第4実施の形態についても、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。本実施の形態においては、これに加え、空気流路の入り口側に、水浸入防止キャップ35を装着したので、さらに、被水信頼性を向上させることができる。なお、本実施の形態における水浸入防止キャップ35は、上述した各実施の形態においても同様に装着できるものである。
次に、本発明における第5実施の形態について、図11に基づいて説明する。図11は第5実施の形態におけるワイパモータの部分拡大断面図を示している。以下、第5実施の形態を説明するにあたり、上述した実施の形態と同様の機能を有する部分については、同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
本実施の形態においては、図6に示した実施の形態における筒状部材23の、ハウジング本体21を貫通して突出した部分(筒状部材の一端側)に、ブリーザキャップ37を装着した点と、ワイパモータ15の車両10におけるエンジンルーム内への固定が上下逆(天地逆)である点が異なっている。
ブリーザキャップ37は、筒状部材23の外周側に嵌合して装着される本体部38と、この本体部38の外周側に嵌合して装着され、図中下方に向かって開口する有底筒状の椀状キャップ部39とから構成されている。
本体部38の外周壁には、その周方向に沿って等間隔で複数個(例えば4箇所)の突出部38aが一体的に設けられており、これら複数個の突出部38aの周方向に沿う隙間は、筒状部材23の中空部分23aに通じる空気流路の一部を構成している。また、本体部38の図中上端側には、図10に示したものと同様の機能を有する繊維膜36が装着されている。
椀状キャップ部39の底部側には、その周方向に沿って等間隔で複数個(例えば3箇所)の段差部39aが形成されており、これら複数個の段差部39aの周方向に沿う隙間は、本体部38の突出部38aによって形成される隙間と連通している。椀状キャップ部39の開口側には、その周方向に沿って等間隔で複数個(例えば3箇所)の係止爪39bが形成されており、この係止爪39bが本体部38の突出部38aの図中下端側に引っ掛かることによって、本体部38から椀状キャップ部39が抜けるのを防止している。このように、ブリーザキャップ37は、ギヤハウジング20の外部と内部とを連通しており、空気流路をその入り口側で屈曲させている。
以上のように構成した第5実施の形態についても、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。本実施の形態においては、これに加え、筒状部材23の入り口側(図中上方)に、空気流路を屈曲させるブリーザキャップ37を装着したので、ワイパモータ15の車両10におけるエンジンルーム内への固定が上下逆であっても、被水信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態におけるブリーザキャップ37は、上述した各実施の形態においても同様に装着できるものである。また、本実施の形態(第5実施の形態)において、上記第4実施の形態における水浸入防止キャップ35を、筒状部材23に対して設けるようにしても良い。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、上記実施の形態においては、内側筒部24の基端側に径方向水平方向に貫通する切欠部24aを設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、径方向外側から筒状部材23の中空部分23aの下方に向かって傾斜する切欠部を設けるようにしても良く、この場合、水の排出をスムーズに行うことができる。
また、上記実施の形態においては、モータ装置としてのワイパモータを、フロントウインドガラス11を払拭するフロントのワイパ装置に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、リヤウインドガラスを払拭するリヤワイパ装置にも適用することができる。さらに、本発明におけるモータ装置は、ワイパ装置に限らず、パワーウィンド装置やスライドドア開閉装置等、ギヤ機構を有するモータ装置に用いることができる。
また、上記実施の形態においては、モータ装置として、ブラシ付のモータ装置であるものを示したが、本発明はこれに限らず、ブラシレスモータ装置等であっても良い。要は、ギヤハウジングとヨークとを備えたモータ装置に適用することができる。
本発明の一実施の形態であるワイパモータが設けられた車両の一部を示す正面図である。 図1に示すワイパモータにおけるギヤハウジングの一部が断面となった斜視図である。 図2の断面部分の拡大図である。 ハウジング本体を単体で示した斜視図である。 ハウジングカバーを単体で示した斜視図である。 筒状部材と環状筒部とによって形成される空気流路の動作説明図である。 第2実施の形態のワイパモータの部分拡大断面図である。 第3実施の形態のワイパモータの部分拡大断面図である。 第4実施の形態におけるワイパモータのハウジングカバーを裏面から見た図である。 第4実施の形態におけるワイパモータの部分拡大断面図である。 第5実施の形態におけるワイパモータの部分拡大断面図である。
符号の説明
10 車両
11 フロントウインドガラス
12 ワイパ装置
13 ワイパアーム
14 ワイパ軸
15 ワイパモータ(モータ装置)
16 出力軸
17 リンク機構
18 ワイパブレード
19 ヨーク
20 ギヤハウジング
20a 中空部
21 ハウジング本体(ギヤハウジング)
21a 底部(一方側の内壁)
21b 貫通孔
22 ハウジングカバー(ギヤハウジング)
22a 底部(他方側の内壁)
23 筒状部材
23a 中空部分
24 内側筒部
24a 切欠部(貫通部)
24b,25a テーパ面
25 外側筒部
26 環状溝
27,33 環状筒部(対向壁部)
28 インシュレータ
29 コイル
30 コンデンサ
31 接点部材
32 ターミナル
34 段差部
35 水浸入防止キャップ
36 繊維膜
37 ブリーザキャップ
38 本体部
38a 突出部
39 椀状キャップ部
39a 段差部
39b 係止爪

Claims (8)

  1. アーマチュアを回転自在に収容するヨークと、前記ヨークに接続され前記アーマチュアと連動するギヤ機構を収容する中空状のギヤハウジングとを有するモータ装置であって、
    前記ギヤハウジングの内部と外部とを連通するとともに、一端側が前記ギヤハウジングの一方側の内壁に接続され、他端側が前記ギヤハウジングの他方側の内壁に近接する筒状部材を設け、当該筒状部材を、前記ギヤハウジングの底部に垂直方向に延びるよう一体的に接続したことを特徴とするモータ装置。
  2. 請求項1記載のモータ装置において、前記ギヤハウジングの他方側の内壁に、前記筒状部材の他端側に対して径方向から対向する対向壁部を形成したことを特徴とするモータ装置。
  3. 請求項2記載のモータ装置において、前記筒状部材の他端側に、内側筒部および外側筒部を形成し、前記内側筒部と前記外側筒部との間に前記対向壁部を配置したことを特徴とするモータ装置。
  4. 請求項3記載のモータ装置において、前記内側筒部の基端側に、径方向に向かって貫通する貫通部を形成したことを特徴とするモータ装置。
  5. 請求項3または4記載のモータ装置において、前記内側筒部の軸方向長さを、前記外側筒部の軸方向長さよりも短くしたことを特徴とするモータ装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のモータ装置において、前記筒状部材の前記対向壁部との対向面を、前記ギヤハウジングの他方側の内壁に向かって徐々に拡開するテーパ面としたことを特徴とするモータ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータ装置において、前記筒状部材の一端側に、前記ギヤハウジングの内部と外部との連通を屈曲させるブリーザキャップを設けたことを特徴とするモータ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータ装置において、前記ギヤハウジングを、前記ギヤ機構を収容する有底状のハウジング本体と、前記ハウジング本体の開口側を閉塞する有底状のハウジングカバーとから構成し、前記一方側の内壁を前記ハウジング本体の底部とし、前記他方側の内壁を前記ハウジングカバーの底部としたことを特徴とするモータ装置。
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