JP6474284B2 - ブリーザ、減速機付モータ、およびワイパモータ - Google Patents
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Description
ブリーザは、ケーシングの内外を連通する通気口と、この通気口を閉塞する多孔質シートと、を主構成としている。多孔質シートは、防水性と通気性とを兼ね備えている。このため、ケーシング内への水の浸入を防止しつつ、ケーシング内外で差圧が生じてしまうことを防止できる。
また、多孔質シートの表面に水が溜まると、多孔質シートの機能が損なわれてしまう。このため、ブリーザの取付向きによっては、この多孔質シートの表面に水が溜まらないようにケーシングを設計する必要があり、製造コストが増大してしまうという課題がある。
また、ケーシングにブリーザを容易に組み付けることができる。
また、キャップフランジ部の外径を、キャップ取付け筒部の外径よりも大きく設定することにより、このキャップ取付け筒部を伝って流れ落ちてきた水滴を、キャップフランジ部によって塞き止めることができる。このため、キャップ取付け筒部を伝って流れ落ちてきた水滴が多孔質シートの外表面に回り込むことがなく、ブリーザの信頼性をさらに高めることができる。
また、ケーシングにブリーザを容易に組み付けることができる。
また、キャップフランジ部の外径を、キャップ取付け筒部の外径よりも大きく設定することにより、このキャップ取付け筒部を伝って流れ落ちてきた水滴を、キャップフランジ部によって塞き止めることができる。このため、キャップ取付け筒部を伝って流れ落ちてきた水滴が多孔質シートの外表面に回り込むことがなく、ブリーザの信頼性をさらに高めることができる。
図1は、ワイパモータ1の斜視図である。
同図に示すように、ワイパモータ1は、電動モータ2と、この電動モータ2の回転を減速して出力する減速部3と、を備えたいわゆる減速機付モータであって、不図示の車体に取り付けられている。ワイパモータ1の出力軸4には、リンク機構5を介してワイパブレード6が連結されている。そして、ワイパモータ1が駆動すると、ワイパブレード6が不図示のウインドウガラス上で払拭動作を行う。
なお、ウインドウガラスは、例えばフロントウインドウガラスであって、ワイパモータ1は、フロントのワイパブレード6の払拭動作を行うために用いられる。
ケーシング本体11は、例えばアルミダイキャストにより形成されている。しかしながら、これに限られるものではなく、高剛性の樹脂等によりケーシング本体11を形成してもよい。なお、ボトムカバー12も、アルミや高剛性の樹脂によって形成することが可能である。
図2は、ケーシング9へのブリーザ13の取付状態を示し、ボトムカバー12側からブリーザ13をみた斜視図である。図3は、ブリーザ13の斜視図である。図4は、ブリーザ13の縦断面図である。図5は、ブリーザ13の分解斜視図である。
図2〜図5に示すように、ブリーザ13は、ケーシング本体11に一体成形されているキャップ取付け筒部14と、このキャップ取付け筒部14に取り付けられるブリーザ本体15と、ブリーザ本体15に取り付けられる被水防止カバー40と、により構成されている。
キャップ取付け筒部14に形成されている孔14aは、ケーシング本体11の内外を連通している。また、孔14aは、キャップ取付け筒部14の開口部周縁からケーシング本体11の内側に向かう途中で段差部14bを介して縮径形成されている。この段差部14bは、キャップ取付け筒部14に取り付けられるブリーザ本体15の位置決めを行うためのものである。
弾性部16の外径は、キャップ取付け筒部14の内径よりも若干大きく設定されている。これにより、キャップ取付け筒部14に弾性部16を内嵌した際のキャップ取付け筒部14と弾性部16とが十分密着し、シール性が高まる。
さらに、弾性部16には、キャップ取付け筒部14の段差部14b側の先端に、先端に向かうに従って先細りとなるようにテーパ部16aが形成されている。これにより、キャップ取付け筒部14への弾性部16の挿入を容易化できる。
なお、弾性部16は、例えば、ゴムにより形成されている。しかしながら、これに限られるものではなく、キャップ取付け筒部14とキャップ17との間のシール性を確保でき、かつ弾性変形可能な部材であればよい。
キャップ筒部19は、略円筒状に形成されたものであって、外径が弾性部16の内径よりも若干大きく設定されている。このような構成のもと、キャップ取付け筒部14に弾性部16を取り付けたうえから、この弾性部16にキャップ筒部19を内嵌させると、弾性部16が僅かに圧縮変形される。これにより、キャップ取付け筒部14とキャップ筒部19との間のシール性を確保できる。
さらに、キャップ筒部19の軸方向の長さは、弾性部16の軸方向の長さに対し、ほぼ同一か、または若干短くなる程度に設定されている。これにより、弾性部16にキャップ筒部19を挿入した際、キャップ取付け筒部14の軸方向端部に、キャップフランジ部20が当接する。
キャップフランジ部20の外径は、キャップ取付け筒部14の外径よりも大きく設定されている。このため、キャップ取付け筒部14にブリーザ本体15を取り付けた状態では、キャップ取付け筒部14よりも径方向外側に、キャップフランジ部20の外周部20cが張り出した形になる。
この凹部23は、被水防止カバー40を取り付けるためのものである。凹部23の底面23aのうち、径方向外側に面する底面23aには、被水防止カバー40を固定するための鉤部27が突出形成されている。
このように、多孔質シート18は、キャップ17の貫通孔21を閉塞した状態でキャップ17に取り付けられる。また、取付面25に多孔質シート18を熱溶着させた状態では、取付面25から多孔質シート18の外表面18aが突出している。
図4、図6に示すように、被水防止カバー40は、多孔質シート18の外表面を外側から覆うことで、多孔質シート18に雨水等が直接被水しないようにするためのものである。被水防止カバー40は、略円板状のカバー本体41を有している。カバー本体41の外径は、キャップフランジ部20の外径よりもやや大きく設定されている。
次に、ブリーザ13の作用、効果について説明する。
図3に示すように、ブリーザ13は、このブリーザ13を構成するブリーザ本体15が、ケーシング本体11のキャップ取付け筒部14に、弾性部16を介して取り付けられている。このため、キャップ取付け筒部14とブリーザ本体15との間のシール性が十分確保される。
また、ブリーザ13は、ワイパモータ1全体のほぼ中心に配置されているので(図1参照)、ワイパモータ1全体の内外に差圧が生じてしまうことを、効果的に防止できる。
また、ブリーザ本体15に被水防止カバー40が取り付けられているので、とりわけ多孔質シート18が重力方向上方を向いている場合において、多孔質シート18に雨水等が直接被水してしまうことを防止できる。
ここで、キャップフランジ部20の外周部20cには、3つの凸部22が突設されている。このため、被水防止カバー40を取り付けない場合であっても、ブリーザ13の組付け時に凸部22が邪魔になって、多孔質シート18に人手や周囲の部品が直接接触してしまうことを抑制できる。よって、多孔質シート18の損傷を防止でき、ブリーザ13の品質を一定に保つことができる。
また、環状凸部26を設けることによって、取付面25から多孔質シート18の外表面18aを確実に突出させることができる。このため、この外表面18aに水が溜まってしまうことをより確実に防止できる。
例えば、上述の実施形態では、減速機付モータであるワイパモータ1にブリーザ13を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな減速機付モータに、ブリーザ13を適用することが可能である。
また、被水防止カバー40に設けられた脚部42の個数も、3つに限られるものではなく、凸部22の個数に応じて3つ以上の複数個に設定されていてもよい。
2…電動モータ
3…減速部
6…ワイパブレード(ワイパ)
9…ケーシング
10…減速機構
11…ケーシング本体(ケーシング)
12…ボトムカバー(ケーシング)
13…ブリーザ
14…キャップ取付け筒部
14a…孔(通気口)
15…ブリーザ本体
16…弾性部
17…キャップ
18…多孔質シート
19…キャップ筒部
20…キャップフランジ部
20c…外周部(被水防止部)
21…貫通孔(開口部)
22…凸部
25…取付面
26…環状凸部
40…被水防止カバー(防水壁)
Claims (8)
- ケーシングの内外を連通する通気口と、
前記通気口に内嵌される弾性部と、
前記弾性部を介して前記通気口に装着され、該通気口と外部とを連通する開口部を有すると共に、取付面を有するキャップと、
前記キャップの前記開口部を閉塞するように前記取付面に取り付けられる多孔質シートと、
を備え、
前記ケーシングは、前記通気口を形成するキャップ取付け筒部を備え、
前記弾性部は、円筒状に形成されており、
前記キャップは、
前記弾性部に内嵌されるキャップ筒部と、
前記キャップ筒部の端部に設けられ、前記多孔質シートが取り付けられる前記取付面を有するキャップフランジ部と、
を備え、
前記キャップフランジ部の外径は、前記キャップ取付け筒部の外径よりも大きく設定されていることを特徴とするブリーザ。 - 前記取付面に取付けられた前記多孔質シートの外表面は、前記取付面よりも突出していることを特徴とする請求項1に記載のブリーザ。
- 前記ケーシングと前記多孔質シートとの間に、前記ケーシングを伝って流れ込む液体の前記多孔質シートへの被水を防止する被水防止部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブリーザ。
- 前記キャップフランジ部には、前記多孔質シートよりも径方向外側となる箇所に、前記多孔質シートの周囲を取り囲むように複数の凸部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のブリーザ。
- 前記取付面に、前記開口部の周囲を取り囲むように形成され、前記多孔質シートが載置される環状凸部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のブリーザ。
- 前記多孔質シートを、前記外部から覆う防水壁を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のブリーザ。
- 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のブリーザが設けられた前記ケーシングと、
前記ケーシング内に収納された減速機構と、
前記ケーシングに取付けられ、前記減速機構と連結される電動モータと、
を備えたことを特徴とする減速機付モータ。 - 請求項7に記載の減速機付モータは、車両に設けられたワイパに連結され、該ワイパを駆動させることを特徴とするワイパモータ。
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