JP6474284B2 - ブリーザ、減速機付モータ、およびワイパモータ - Google Patents

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Description

この発明は、ブリーザ、減速機付モータ、およびワイパモータに関するものである。
例えば、車両のワイパを駆動するためのワイパモータは、被水環境に曝されていることから、ケーシング等の気密性を高くし、ケーシング内への水の浸入を防止できる構成になっている。一方、この種のワイパモータは、配置される環境の温度が変化しやすいので、気密性を高くするとケーシング内外で差圧が生じやすい。
ケーシング内外で差圧が生じてしまうと、ケーシング内に水や油が吸引されてしまう可能性がある。このため、ケーシングの内外に差圧が生じてしまうことを防止するブリーザを設ける技術が提案されている。
ブリーザは、ケーシングの内外を連通する通気口と、この通気口を閉塞する多孔質シートと、を主構成としている。多孔質シートは、防水性と通気性とを兼ね備えている。このため、ケーシング内への水の浸入を防止しつつ、ケーシング内外で差圧が生じてしまうことを防止できる。
特開2011−72053号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、環境温度の変化によって生じるケーシングの膨張、収縮変化により、多孔質シートに無理な応力がかかって劣化してしまうおそれがある。このため、ブリーザの品質が低下してしまうという課題がある。
また、多孔質シートの表面に水が溜まると、多孔質シートの機能が損なわれてしまう。このため、ブリーザの取付向きによっては、この多孔質シートの表面に水が溜まらないようにケーシングを設計する必要があり、製造コストが増大してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、多孔質シートの劣化を防止して品質を一定に保つことができると共に、汎用性が高く製造コストを低減できるブリーザ、減速機付モータ、およびワイパモータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るブリーザは、ケーシングの内外を連通する通気口と、前記通気口に内嵌される弾性部と、前記弾性部を介して前記通気口に装着され、該通気口と外部とを連通する開口部を有すると共に、取付面を有するキャップと、前記キャップの前記開口部を閉塞するように前記取付面に取り付けられる多孔質シートと、を備え、前記ケーシングは、前記通気口を形成するキャップ取付け筒部を備え、前記弾性部は、円筒状に形成されており、前記キャップは、前記弾性部に内嵌されるキャップ筒部と、前記キャップ筒部の端部に設けられ、前記多孔質シートが取り付けられる前記取付面を有するキャップフランジ部と、を備え、前記キャップフランジ部の外径は、前記キャップ取付け筒部の外径よりも大きく設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、環境温度等の変化によってケーシングが膨張、収縮変化した場合であっても、この膨張、収縮変化が弾性部によって吸収されるので、キャップに影響が及ぶのを防止できる。このため、多孔質シートに無理な応力がかかることがなく、多孔質シートの劣化を防止し、ブリーザの品質を一定に保つことができる。
また、ケーシングにブリーザを容易に組み付けることができる。
また、キャップフランジ部の外径を、キャップ取付け筒部の外径よりも大きく設定することにより、このキャップ取付け筒部を伝って流れ落ちてきた水滴を、キャップフランジ部によって塞き止めることができる。このため、キャップ取付け筒部を伝って流れ落ちてきた水滴が多孔質シートの外表面に回り込むことがなく、ブリーザの信頼性をさらに高めることができる。
本発明に係るブリーザは、前記取付面に取付けられた前記多孔質シートの外表面は、前記取付面よりも突出していることを特徴とする。
このように構成することで、多孔質シートの外表面が被水した場合であっても、多孔質シートの外表面に水が留まることがなく、多孔質シートの回りに水が流れ落ちる。このため、ブリーザの取付向きによらず、多孔質シートの表面に水が溜まってしまうことを防止できるので、ケーシングの設計変更を必要としない。よって、ケーシングおよびブリーザの汎用性を高めることができ、製造コストを低減できる。
本発明に係るブリーザは、前記ケーシングと前記多孔質シートとの間に、前記ケーシングを伝って流れ込む液体の前記多孔質シートへの被水を防止する被水防止部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、多孔質シートの外表面に水が溜まってしまうことを確実に防止できる。このため、ブリーザの信頼性を確実に高めることができる。
本発明に係るブリーザは、前記キャップフランジ部には、前記多孔質シートよりも径方向外側となる箇所に、前記多孔質シートの周囲を取り囲むように複数の凸部が設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、ブリーザの組付け時に、複数の凸部が邪魔することによって人手や周囲の部品が多孔質シートに接触してしまうことを抑制できる。このため、多孔質シートの損傷を防止でき、ブリーザの品質を一定に保つことができる。
本発明に係るブリーザは、前記取付面に、前記開口部の周囲を取り囲むように形成され、前記多孔質シートが載置される環状凸部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、環状凸部を利用して取付面に多孔質シートを容易に溶着させることができる。
本発明に係るブリーザは、前記多孔質シートを、前記外部から覆う防水壁を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、防水壁によって、外部からの多孔質シートへの被水を防止できる。
本発明に係る減速機付モータは、上記に記載のブリーザが設けられた前記ケーシングと、前記ケーシング内に収納された減速機構と、前記ケーシングに取付けられ、前記減速機構と連結される電動モータと、を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、多孔質シートの劣化を防止して品質を一定に保つことができると共に、汎用性が高く製造コストを低減可能な減速機付モータを提供できる。
本発明に係るワイパモータにおいて、上記に記載の減速機付モータは、車両に設けられたワイパに連結され、該ワイパを駆動させることを特徴とする。
このように構成することで、多孔質シートの劣化を防止して品質を一定に保つことができると共に、汎用性が高く製造コストを低減可能なワイパモータを提供できる。
本発明によれば、環境温度等の変化によってケーシングが膨張、収縮変化した場合であっても、この膨張、収縮変化が弾性部によって吸収されるので、キャップに影響が及ぶのを防止できる。このため、多孔質シートに無理な応力がかかることがなく、多孔質シートの劣化を防止し、ブリーザの品質を一定に保つことができる。
また、ケーシングにブリーザを容易に組み付けることができる。
また、キャップフランジ部の外径を、キャップ取付け筒部の外径よりも大きく設定することにより、このキャップ取付け筒部を伝って流れ落ちてきた水滴を、キャップフランジ部によって塞き止めることができる。このため、キャップ取付け筒部を伝って流れ落ちてきた水滴が多孔質シートの外表面に回り込むことがなく、ブリーザの信頼性をさらに高めることができる。
本発明の実施形態におけるワイパモータの斜視図である。 本発明の実施形態におけるケーシングへのブリーザの取付状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるブリーザの斜視図である。 本発明の実施形態におけるブリーザの縦断面図である。 本発明の実施形態におけるブリーザの分解斜視図である。 本発明の実施形態における被水防止カバーの斜視図である。 本発明の実施形態におけるブリーザの作用説明図である。 本発明の実施形態のキャップ取付け筒部の変形例を示す斜視図である。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ワイパモータ)
図1は、ワイパモータ1の斜視図である。
同図に示すように、ワイパモータ1は、電動モータ2と、この電動モータ2の回転を減速して出力する減速部3と、を備えたいわゆる減速機付モータであって、不図示の車体に取り付けられている。ワイパモータ1の出力軸4には、リンク機構5を介してワイパブレード6が連結されている。そして、ワイパモータ1が駆動すると、ワイパブレード6が不図示のウインドウガラス上で払拭動作を行う。
なお、ウインドウガラスは、例えばフロントウインドウガラスであって、ワイパモータ1は、フロントのワイパブレード6の払拭動作を行うために用いられる。
電動モータ2としては、いわゆるブラシ付モータが用いられており、有底筒状のヨーク7を有している。ヨーク7は、例えば金属板にプレス加工を施して形成される。そして、電動モータ2は、ヨーク7の不図示の開口部を減速部3側に向けた状態で、この減速部3にボルト8によって締結固定されている。
減速部3は、ケーシング9内に減速機構10が収納されたものである。減速機構10は、ウォーム軸10aと、このウォーム軸10aに噛合されるウォームホイール10bと、により構成されている。ウォーム軸10aは、電動モータ2の不図示の回転軸に連結されている。一方、ウォームホイール10bには、出力軸4が連結されている。これにより、電動モータ2の回転が減速機構10によって減速され、出力軸4から出力される。
減速部3のケーシング9は、一面が開口された略箱状に形成され減速機構10が収納されるケーシング本体11と、ケーシング本体11の開口を閉塞するボトムカバー12と、により構成されている。そして、ケーシング本体11の側面に、電動モータ2がボルト8によって締結固定されている。
ケーシング本体11は、例えばアルミダイキャストにより形成されている。しかしながら、これに限られるものではなく、高剛性の樹脂等によりケーシング本体11を形成してもよい。なお、ボトムカバー12も、アルミや高剛性の樹脂によって形成することが可能である。
ここで、ケーシング本体11とボトムカバー12との合わせ面、およびケーシング本体11と電動モータ2のヨーク7との合わせ面は、それぞれ十分な気密性が確保されている。このような構成のもと、ケーシング本体11には、ケーシング9の内外で差圧が生じないようにするためのブリーザ13が設けられている。
(ブリーザ)
図2は、ケーシング9へのブリーザ13の取付状態を示し、ボトムカバー12側からブリーザ13をみた斜視図である。図3は、ブリーザ13の斜視図である。図4は、ブリーザ13の縦断面図である。図5は、ブリーザ13の分解斜視図である。
図2〜図5に示すように、ブリーザ13は、ケーシング本体11に一体成形されているキャップ取付け筒部14と、このキャップ取付け筒部14に取り付けられるブリーザ本体15と、ブリーザ本体15に取り付けられる被水防止カバー40と、により構成されている。
キャップ取付け筒部14は、ケーシング本体11の底面11aから突出するように形成された筒状の部材である。また、図1に詳示するように、キャップ取付け筒部14は、ワイパモータ1全体のほぼ中心に配置されている。
キャップ取付け筒部14に形成されている孔14aは、ケーシング本体11の内外を連通している。また、孔14aは、キャップ取付け筒部14の開口部周縁からケーシング本体11の内側に向かう途中で段差部14bを介して縮径形成されている。この段差部14bは、キャップ取付け筒部14に取り付けられるブリーザ本体15の位置決めを行うためのものである。
ブリーザ本体15は、キャップ取付け筒部14に内嵌される円筒状の弾性部16と、弾性部16に内嵌されるキャップ17と、キャップ17に取り付けられる多孔質シート18と、を備えている。すなわち、ブリーザ本体15は、ケーシング本体11に弾性部16を介し、キャップ17が取り付けられた状態になっている。
弾性部16の外径は、キャップ取付け筒部14の内径よりも若干大きく設定されている。これにより、キャップ取付け筒部14に弾性部16を内嵌した際のキャップ取付け筒部14と弾性部16とが十分密着し、シール性が高まる。
また、弾性部16は、軸方向の端部がキャップ取付け筒部14の段差部14bに当接することにより、位置決めが行われる。弾性部16の軸方向の長さは、キャップ取付け筒部14に弾性部16を内嵌した状態で、キャップ取付け筒部14の開口部周縁から突出しない長さに設定されている。
さらに、弾性部16には、キャップ取付け筒部14の段差部14b側の先端に、先端に向かうに従って先細りとなるようにテーパ部16aが形成されている。これにより、キャップ取付け筒部14への弾性部16の挿入を容易化できる。
また、弾性部16の外周面には、全周に渡って形成された2つの凸条部16bが軸方向に並んで配置されている。これら凸条部16bは、キャップ取付け筒部14に弾性部16を挿入した際に、キャップ取付け筒部14の内周面に押し潰される程度に形成されている。これにより、キャップ取付け筒部14と弾性部16との密着性を高めることができる。
なお、弾性部16は、例えば、ゴムにより形成されている。しかしながら、これに限られるものではなく、キャップ取付け筒部14とキャップ17との間のシール性を確保でき、かつ弾性変形可能な部材であればよい。
キャップ17は、樹脂により形成されたものであって、弾性部16に内嵌可能なキャップ筒部19と、キャップ筒部19の端部に一体成形された略円板状のキャップフランジ部20と、を備えている。
キャップ筒部19は、略円筒状に形成されたものであって、外径が弾性部16の内径よりも若干大きく設定されている。このような構成のもと、キャップ取付け筒部14に弾性部16を取り付けたうえから、この弾性部16にキャップ筒部19を内嵌させると、弾性部16が僅かに圧縮変形される。これにより、キャップ取付け筒部14とキャップ筒部19との間のシール性を確保できる。
また、キャップ筒部19のキャップフランジ部20とは反対側の先端には、先端に向かうに従って先細りとなるようにテーパ部19aが形成されている。これにより、弾性部16へのキャップ筒部19の挿入を容易化できる。
さらに、キャップ筒部19の軸方向の長さは、弾性部16の軸方向の長さに対し、ほぼ同一か、または若干短くなる程度に設定されている。これにより、弾性部16にキャップ筒部19を挿入した際、キャップ取付け筒部14の軸方向端部に、キャップフランジ部20が当接する。
キャップフランジ部20は、キャップ筒部19と同軸上に配置されている。そして、キャップ筒部19およびキャップフランジ部20に、軸方向に貫通する貫通孔21が形成されている。この貫通孔21と、キャップ取付け筒部14とを介し、ケーシング本体11の内外が連通される。
キャップフランジ部20の外径は、キャップ取付け筒部14の外径よりも大きく設定されている。このため、キャップ取付け筒部14にブリーザ本体15を取り付けた状態では、キャップ取付け筒部14よりも径方向外側に、キャップフランジ部20の外周部20cが張り出した形になる。
また、キャップフランジ部20の外周部20cには、キャップフランジ部20のキャップ筒部19とは反対側の一面20a、および外周面20bから突出する3つの凸部22が一体成形されている。これら凸部22は、周方向に等間隔で配置されている。凸部22における周方向の幅の中央の大部分には、軸方向の端面の全体、および径方向外側面の全体に渡って凹部23が形成されている。
この凹部23は、被水防止カバー40を取り付けるためのものである。凹部23の底面23aのうち、径方向外側に面する底面23aには、被水防止カバー40を固定するための鉤部27が突出形成されている。
また、凸部22径方向内側の側面には、被水防止カバー40の位置決めを行うためのカバー用位置決め壁24が突設されている。カバー用位置決め壁24は、キャップフランジ部20の径方向中央の大部分を避けるように、軸方向からみて略円弧状に形成されている。カバー用位置決め壁24の周方向の長さは、凸部22の周方向の両側面からそれぞれカバー用位置決め壁24の先端が突出する長さに設定されている。また、カバー用位置決め壁24の軸方向の高さは、凸部22に形成されている凹部23の底面23aと同一高さ(面一)となるように設定されている。
キャップフランジ部20の一面20aのうち、カバー用位置決め壁24よりも径方向内側は、多孔質シート18を取り付けるための取付面25とされている。取付面25には、貫通孔21の周囲を取り囲むように、断面略三角形状でかつ軸方向平面視で円環状の環状凸部26が一体成形されている。環状凸部26は、取付面25に多孔質シート18を熱溶着させるためのものである。
多孔質シート18は、円形状に形成されたものであって、防水性と通気性とを兼ね備えている。多孔質シート18の外径は、環状凸部26の外径よりも若干大きくなる程度に設定されている。そして、キャップ17の取付面25に形成された環状凸部26に多孔質シート18の外周部を重ね合わせ、多孔質シート18の上から熱と圧力を加えることにより、取付面25に多孔質シート18が熱溶着される。環状凸部26を形成することにより、キャップ17や多孔質シート18に局所的に熱や圧力を加えやすくなるので、多孔質シート18を容易に熱溶着できる。
このように、多孔質シート18は、キャップ17の貫通孔21を閉塞した状態でキャップ17に取り付けられる。また、取付面25に多孔質シート18を熱溶着させた状態では、取付面25から多孔質シート18の外表面18aが突出している。
図6は、被水防止カバー40をキャップ17側からみた斜視図である。
図4、図6に示すように、被水防止カバー40は、多孔質シート18の外表面を外側から覆うことで、多孔質シート18に雨水等が直接被水しないようにするためのものである。被水防止カバー40は、略円板状のカバー本体41を有している。カバー本体41の外径は、キャップフランジ部20の外径よりもやや大きく設定されている。
カバー本体41のキャップ17側の一面41aには、このキャップ17の凸部22に対応する位置に、それぞれ脚部42が一体成形されている。脚部42は、キャップ17側に向かって突出しており、径方向に弾性変形可能になっている。また、脚部42の周方向の幅は、キャップ17の凸部22に形成された凹部23に挿入可能な幅に設定されている。さらに、脚部42の先端には、鉤部42aが一体成形されている。この鉤部42aは、キャップ17に被水防止カバー40を取り付けた際にキャップ17の鉤部27と係合する。
また、カバー本体41の脚部42よりも径方向内側で、カバー用位置決め壁24に対応する位置には、位置決め凸部43が突設されている。位置決め凸部43は、カバー用位置決め壁24に対応するように、平面視で略円弧状に形成されている。
このような構成のもと、キャップ17に被水防止カバー40を取り付ける場合、この被水防止カバー40の脚部42をキャップ17側に向け、このキャップ17の凸部22に形成されている凹部23に、脚部42を挿入する。すると、凹部23に形成されている鉤部27に、脚部42の鉤部42aが当接する。さらに、キャップ17側に向かって被水防止カバー40を押し込むと、凹部23の鉤部27によって脚部42が径方向外側に押し広げられる。その後、脚部42の鉤部42aが凹部23の鉤部27を乗り越えると、脚部42の弾性力によってこの脚部42が径方向内側に戻される。そして、凹部23の鉤部27と脚部42の鉤部42aとがスナップフィット固定される。
(ブリーザの作用、効果)
次に、ブリーザ13の作用、効果について説明する。
図3に示すように、ブリーザ13は、このブリーザ13を構成するブリーザ本体15が、ケーシング本体11のキャップ取付け筒部14に、弾性部16を介して取り付けられている。このため、キャップ取付け筒部14とブリーザ本体15との間のシール性が十分確保される。
また、ケーシング本体11が環境温度の変化に伴って膨張、収縮変化しても、この変化が弾性部16によって吸収される。このため、ブリーザ本体15に影響を及ぼすことが防止される、ブリーザ本体15に取り付けられている多孔質シート18に無理な応力がかかることがない。よって、多孔質シート18の劣化を防止でき、ブリーザ13の品質を一定に保つことができる。
さらに、ブリーザ本体15に取り付けられている多孔質シート18は、ブリーザ本体15に形成されている貫通孔21を閉塞しているが、防水性と通気性とを兼ね備えているので、ケーシング9の内外に差圧が生じてしまうことを防止できる。これに加え、外部の水分が多孔質シート18を介してケーシング9内に浸入してしまうことを防止できる。
また、ブリーザ13は、ワイパモータ1全体のほぼ中心に配置されているので(図1参照)、ワイパモータ1全体の内外に差圧が生じてしまうことを、効果的に防止できる。
さらに、図3、図4に示すように、ブリーザ本体15に多孔質シート18を取り付けた状態では、ブリーザ本体15の取付面25から多孔質シート18の外表面18aが突出している。このため、例えば、多孔質シート18の外表面18aが重力方向上方を向くようにワイパモータ1を配置した場合であっても、多孔質シート18の外表面18aに水滴が留まることがなく、この水滴がキャップフランジ部20の径方向外側へと零れ落ちる。
一方、図7に示すように、多孔質シート18の外表面18aが重力方向下方を向くようにワイパモータ1を配置した場合、ワイパモータ1に降りかかった雨水等は、キャップ取付け筒部14を伝ってブリーザ本体15側に垂れ落ちてくる。
ここで、ブリーザ本体15のキャップフランジ部20の外径は、キャップ取付け筒部14の外径よりも大きく設定されており、このキャップ取付け筒部14よりも径方向外側に、キャップフランジ部20が張り出した形になる。このため、ブリーザ本体15側に垂れ落ちる水滴Wは、キャップフランジ部20の外周部20cによって塞き止められる。そして、この後、水滴Wは、キャップフランジ部20の一面20a(図3参照)側に回り込むことなく、重力方向下方へと垂れ落ちる。すなわち、キャップフランジ部20の外周部20cは、キャップ取付け筒部14の外周面を伝う水滴Wがキャップフランジ部20の一面20a側(多孔質シート18)に回り込まないようにするための被水防止部として機能している。
したがって、ケーシング9(多孔質シート18)の取付向きによって多孔質シート18の外表面18a上に水が溜まらないように、その都度ケーシング本体11を設計変更する必要がない。このため、ケーシング本体11の汎用性を高めることができ、ワイパモータ1の製造コストを低減できる。
また、ブリーザ本体15に被水防止カバー40が取り付けられているので、とりわけ多孔質シート18が重力方向上方を向いている場合において、多孔質シート18に雨水等が直接被水してしまうことを防止できる。
ところで、ワイパモータ1の設置向き(例えば、多孔質シート18が重力方向下方を向いている場合)や使用環境が限定されている場合等、ブリーザ本体15に被水防止カバー40を取り付けずに使用することも可能である。
ここで、キャップフランジ部20の外周部20cには、3つの凸部22が突設されている。このため、被水防止カバー40を取り付けない場合であっても、ブリーザ13の組付け時に凸部22が邪魔になって、多孔質シート18に人手や周囲の部品が直接接触してしまうことを抑制できる。よって、多孔質シート18の損傷を防止でき、ブリーザ13の品質を一定に保つことができる。
さらに、キャップフランジ部20の一面20aに、貫通孔21の周囲を取り囲むように環状凸部26を一体成形している。このため、キャップ17の取付面25に多孔質シート18を熱溶着させる場合、キャップ17や多孔質シート18に局所的に熱を掛けやすくなる。よって、多孔質シート18の溶着作業を、容易に行うことができる。
また、環状凸部26を設けることによって、取付面25から多孔質シート18の外表面18aを確実に突出させることができる。このため、この外表面18aに水が溜まってしまうことをより確実に防止できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、減速機付モータであるワイパモータ1にブリーザ13を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな減速機付モータに、ブリーザ13を適用することが可能である。
また、上述の実施形態では、ケーシング9内に収納される減速機構10を、ウォーム軸10aと、このウォーム軸10aに噛合されるウォームホイール10bと、により構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、減速機構10は、さまざまな減速歯車で構成することが可能である。
さらに、上述の実施形態では、キャップフランジ部20の外周部20cに3つの凸部22が突設されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、凸部22の個数は、3つ以上の複数個に設定されていてもよい。
また、被水防止カバー40に設けられた脚部42の個数も、3つに限られるものではなく、凸部22の個数に応じて3つ以上の複数個に設定されていてもよい。
さらに、上述の実施形態では、ブリーザ本体15に被水防止カバー40が取り付けられている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、例えば、被水防止カバー40に代わってワイパモータ1を車体に取り付けるためのブラケット50(図1における2点鎖線参照)を、多孔質シート18の重力方向上方に配置するように構成し、ブラケット50に被水防止カバー40の役割を持たせてもよい。
また、上述の実施形態では、ブリーザ本体15のキャップフランジ部20の外径を、キャップ取付け筒部14の外径よりも大きく設定した場合について説明した。そして、キャップフランジ部20の外周部20cを、被水防止部として機能させる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな態様で被水防止部を設けることが可能である。
例えば、図8に示すように、キャップ取付け筒部14の先端側に環状溝51を形成し、この環状溝51を被水防止部として構成してもよい。すなわち、環状溝51を形成することにより、重力方向上方からキャップ取付け筒部14を伝って垂れ落ちる水滴Wは、環状溝51に案内されて重力方向下方に流れ落ちる。このため、キャップ取付け筒部14の外周面を伝う水滴Wが、キャップフランジ部20の一面20a側(多孔質シート18)に回り込んでしまうことを防止できる。
さらに、上述の実施形態では、キャップ17に被水防止カバー40をスナップフィット固定した場合について説明した。しかしながら、キャップ17に被水防止カバー40が取り付けられればよく、例えば、キャップ17のキャップフランジ部20に、被水防止カバー40を圧入して取り付けるように構成してもよい。但し、この場合、キャップ17の貫通孔21が被水防止カバー40を介して外部と連通するように構成する必要がある。
また、上述の実施形態では、ケーシング本体11に形成されたキャップ取付け筒部14に弾性部16を内嵌し、さらに、この弾性部16にキャップ17のキャップ筒部19を内嵌させる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、キャップ取付け筒部14に弾性部16を外嵌させるように構成し、さらにこの弾性部16にキャップ17を外嵌させるように構成してもよい。すなわち、ケーシング本体11に対し、弾性部16を介してキャップ17が取り付けられるように構成されていればよい。
さらに、上述の実施形態では、ケーシング本体11にブリーザ本体15を取り付けた状態では、キャップ取付け筒部14の軸方向端部に、キャップフランジ部20が当接する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ケーシング本体11にブリーザ本体15を取り付けた状態で、キャップ取付け筒部14の軸方向端部とキャップフランジ部20との間に隙間が生じるように構成してもよい。そして、このときに形成されるキャップ取付け筒部14の軸方向端部とキャップフランジ部20との間の環状溝を、被水防止部として機能させてもよい。
そして、上述の実施形態では、弾性部16の外周面に、全周に渡って形成された2つの凸条部16bを軸方向に並んで配置した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、凸条部16bを設けなくてもよいし、凸条部16bを2つ以上設けてもよい。
1…ワイパモータ
2…電動モータ
3…減速部
6…ワイパブレード(ワイパ)
9…ケーシング
10…減速機構
11…ケーシング本体(ケーシング)
12…ボトムカバー(ケーシング)
13…ブリーザ
14…キャップ取付け筒部
14a…孔(通気口)
15…ブリーザ本体
16…弾性部
17…キャップ
18…多孔質シート
19…キャップ筒部
20…キャップフランジ部
20c…外周部(被水防止部)
21…貫通孔(開口部)
22…凸部
25…取付面
26…環状凸部
40…被水防止カバー(防水壁)

Claims (8)

  1. ケーシングの内外を連通する通気口と、
    前記通気口に内嵌される弾性部と、
    前記弾性部を介して前記通気口に装着され、該通気口と外部とを連通する開口部を有すると共に、取付面を有するキャップと、
    前記キャップの前記開口部を閉塞するように前記取付面に取り付けられる多孔質シートと、
    を備え
    前記ケーシングは、前記通気口を形成するキャップ取付け筒部を備え、
    前記弾性部は、円筒状に形成されており、
    前記キャップは、
    前記弾性部に内嵌されるキャップ筒部と、
    前記キャップ筒部の端部に設けられ、前記多孔質シートが取り付けられる前記取付面を有するキャップフランジ部と、
    を備え、
    前記キャップフランジ部の外径は、前記キャップ取付け筒部の外径よりも大きく設定されていることを特徴とするブリーザ。
  2. 前記取付面に取付けられた前記多孔質シートの外表面は、前記取付面よりも突出していることを特徴とする請求項1に記載のブリーザ。
  3. 前記ケーシングと前記多孔質シートとの間に、前記ケーシングを伝って流れ込む液体の前記多孔質シートへの被水を防止する被水防止部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブリーザ。
  4. 前記キャップフランジ部には、前記多孔質シートよりも径方向外側となる箇所に、前記多孔質シートの周囲を取り囲むように複数の凸部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のブリーザ。
  5. 前記取付面に、前記開口部の周囲を取り囲むように形成され、前記多孔質シートが載置される環状凸部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか1項に記載のブリーザ。
  6. 前記多孔質シートを、前記外部から覆う防水壁を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか1項に記載のブリーザ。
  7. 請求項1〜請求項の何れか1項に記載のブリーザが設けられた前記ケーシングと、
    前記ケーシング内に収納された減速機構と、
    前記ケーシングに取付けられ、前記減速機構と連結される電動モータと、
    を備えたことを特徴とする減速機付モータ。
  8. 請求項に記載の減速機付モータは、車両に設けられたワイパに連結され、該ワイパを駆動させることを特徴とするワイパモータ。
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