JP2010110115A - 減速機構付きモータ - Google Patents

減速機構付きモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2010110115A
JP2010110115A JP2008279948A JP2008279948A JP2010110115A JP 2010110115 A JP2010110115 A JP 2010110115A JP 2008279948 A JP2008279948 A JP 2008279948A JP 2008279948 A JP2008279948 A JP 2008279948A JP 2010110115 A JP2010110115 A JP 2010110115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
shaft support
motor
reduction mechanism
support portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008279948A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Shimoyama
正之 下山
Koichi Shoda
浩一 正田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2008279948A priority Critical patent/JP2010110115A/ja
Publication of JP2010110115A publication Critical patent/JP2010110115A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】出力軸の先端側を下方側に向けた場合であっても、出力軸と出力軸支持部との間への水分の進入を抑制し、防水性能を向上させる。
【解決手段】出力軸支持部37の軸線と交差する方向に延びて大径部37aと小径部37bとの間に設けられ、交差角度が出力軸支持部37の先端側に向けて鋭角となるよう設定した段差面37cと、小径部37bに嵌合されて段差面37cに接触する当接面40cを有する筒状部40および、筒状部40の他端側に設けられて出力軸16と摺接する摺接部41を備えた防水キャップ39とを設けた。これにより、出力軸支持部37の外周を伝う雨水Wが筒状部40と小径部37bとの間に進入し難くなり、ひいては出力軸16と出力軸支持部37(軸受部材38)との間への雨水Wの進入が抑制されてワイパモータの防水性能が向上する。
【選択図】図6

Description

本発明は、アーマチュアを有するモータ部と、アーマチュアの回転を減速する減速機構部とを備えた減速機構付きモータに関する。
従来、減速機構付きモータは、車載用機器のアクチュエータとして用いられており、例えば、パワーウィンド装置,サンルーフ装置,スライドドア開閉装置およびワイパ装置等に多く採用されている。この中でも、特にワイパ装置を構成する減速機構付きモータ(ワイパモータ)は、エンジンルーム内に設置されているため、雨水等の水分が掛かり易い状態となっている。したがって、ワイパモータの正常動作を長期に亘り維持するためには、当該ワイパモータの防水性能を向上させる必要がある。
このようなワイパモータとしては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載された車両用ワイパモータ(減速機構付きモータ)は、電機子軸(アーマチュア軸)の先端に形成したウォームと、ウォームに噛合するウォームホイールとを備えており、これらで歯車減速機構(減速機構部)を形成している。ウォームホイールには出力軸の基端側が固着されており、出力軸はギヤケースのボス(出力軸支持部)に回転自在に支持されている。出力軸の先端側はボスから突出されており、ボスの外周側にはシール部材が装着されている。シール部材は、出力軸とボスとの間をシールするようになっている。
実公昭62−6829号公報(第1図)
しかしながら、上述の特許文献1に記載された減速機構付きモータによれば、ストレート状の出力軸支持部の外周にシール部材を嵌合させているため、出力軸の先端側が車両の下方側を向くように車両に搭載した場合には、以下のような問題が生じ得る。つまり、出力軸支持部の外周を伝う雨水等の水分が、シール部材と出力軸支持部との間に進入し易く、ひいては出力軸と出力軸支持部との間に水分が進入して、両者間に塗布したグリスが早期に劣化する等の問題が生じる。グリスが劣化した場合には、出力軸の回転抵抗が増大するばかりか出力軸の偏摩耗を招くことになる。
本発明の目的は、出力軸の先端側を下方側に向けた場合であっても、出力軸と出力軸支持部との間への水分の進入を抑制し、防水性能を向上させることができる減速機構付きモータを提供することにある。
本発明の減速機構付きモータは、アーマチュアを有するモータ部と、前記アーマチュアの回転を減速する減速機構部とを備えた減速機構付きモータであって、前記減速機構部に設けられる出力軸と、前記減速機構部を収容する有底状のギヤケースと、前記ギヤケースの底部に設けられ、前記出力軸の軸方向に延びて前記出力軸を回転自在に支持する出力軸支持部と、前記出力軸支持部の基端側に設けられる大径部と、前記出力軸支持部の先端側に設けられる小径部と、前記出力軸支持部の軸線と交差する方向に延びて前記大径部と前記小径部との間に設けられ、交差角度が前記出力軸支持部の先端側に向けて直角以下となるよう設定された段差面と、前記小径部に嵌合されて一端側が前記段差面に当接する筒状部および、前記筒状部の他端側に設けられて前記出力軸と摺接する摺接部を有するシール部材とを備えることを特徴とする。
本発明の減速機構付きモータは、前記筒状部の一端側を、前記段差面に沿う形状に形成することを特徴とする。
本発明の減速機構付きモータは、前記筒状部の外径寸法を、前記大径部の外径寸法よりも小さくすることを特徴とする。
本発明によれば、出力軸支持部の軸線と交差する方向に延びて大径部と小径部との間に設けられ、交差角度が出力軸支持部の先端側に向けて直角以下となるよう設定された段差面と、小径部に嵌合されて一端側が段差面に当接する筒状部および、筒状部の他端側に設けられて出力軸と摺接する摺接部を有するシール部材とを備えている。したがって、出力軸支持部の外周を伝う水分が筒状部と小径部との間に進入し難くなり、ひいては出力軸と出力軸支持部との間への水分の進入を抑制して減速機構付きモータの防水性能を向上させることができる。
本発明によれば、筒状部の一端側を、段差面に沿う形状に形成するので、筒状部の一端側と段差面とを面接触させることができる。したがって、筒状部の一端側と段差面とのシール性を向上させて、減速機構付きモータの防水性能をより向上させることが可能となる。
本発明によれば、筒状部の外径寸法を、大径部の外径寸法よりも小さくするので、出力軸支持部の外周を伝う水分の経路を筒状部の一端側と段差面との間に向けて屈曲させることができる。したがって、筒状部の一端側と段差面との間への水分の進入をより抑制させて、減速機構付きモータの防水性能をより向上させることが可能となる。
以下、本発明の第1実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は第1実施の形態に係るワイパモータを搭載した車両の一部を示す正面図を、図2は図1のワイパモータを示す正面図を、図3は図2のワイパモータの内部構造を示す構造図を、図4は図2のA−A線に沿う部分断面図を、図5は防水キャップの出力軸支持部への装着手順を説明する説明図を、図6は出力軸支持部の外周を伝う雨水の経路を示す図4の破線円B部分の部分拡大断面図をそれぞれ表している。
図1に示すように車両10には、フロントウインドガラス11に付着した雨水等を拭き取って運転者の視界を確保するためにワイパ装置12が搭載されている。ワイパ装置12は、運転席側および助手席側の2本のワイパアーム13を備えており、各ワイパアーム13は、その基端側がそれぞれ車両10に設けられた各ワイパ軸14に固定され、各ワイパ軸14を中心にそれぞれ揺動自在となっている。
各ワイパアーム13を揺動駆動するために、ワイパ装置12には減速機構付きモータとしてのワイパモータ15が設けられている。ワイパモータ15は、その出力軸16が車両10の下側を向くようエンジンルーム内のカウル内(図示せず)に固定され、出力軸16はリンク機構17および各ワイパ軸14を介して各ワイパアーム13に接続されている。ワイパモータ15が作動すると、出力軸16の回転運動がリンク機構17により揺動運動に変換されて各ワイパ軸14に伝達され、これにより各ワイパアーム13は揺動するようになっている。
各ワイパアーム13の先端側にはワイパブレード18がそれぞれ取り付けられ、各ワイパブレード18は、フロントウインドガラス11に弾圧的に接触するようになっている。ワイパモータ15によって各ワイパアーム13が揺動されると、各ワイパブレード18はフロントウインドガラス11上の所定の払拭範囲(図中二点鎖線の範囲)で揺動し、これによりフロントウインドガラス11を払拭することができる。
図2に示すようにワイパモータ15は、モータ部20とギヤケース部30とを備えている。モータ部20の外郭を形成するヨーク21は、一端が開口した有底筒状に形成されており、その内側には図3に示すように複数のマグネット22(図示では2つのみ示す)が装着されている。また、各マグネット22の内側には、所定の隙間を介してアーマチュア23が回転自在に設けられている。
アーマチュア23の回転中心にはアーマチュア軸24が固定されており、アーマチュア軸24はアーマチュア23の回転に伴って一体回転するようになっている。アーマチュア軸24の先端側(図中左側)には、一対のウォーム25が一体に設けられており、各ウォーム25のねじれ方向はそれぞれ逆向きとなっている。また、アーマチュア軸24のアーマチュア23に近接する位置には整流子26が一体に設けられており、整流子26には一対のブラシ27が摺接するようになっている。このようにワイパモータ15はブラシ付きの電動モータとなっており、エンジンルーム内等に設置されるバッテリ等(図示せず)から供給される供給電流により作動するようになっている。
ギヤケース部30は中空状に形成されており、ギヤケース部30の内部には図3に示すように減速機構部31が収容されている。減速機構部31は、アーマチュア軸24に一体に設けられた各ウォーム25と、各ウォーム25にそれぞれ噛み合う一対のカウンタギヤ32と、各カウンタギヤ32のそれぞれに噛み合う平歯車33とから構成されている。
各カウンタギヤ32の第1歯部32aには各ウォーム25がそれぞれ噛み合っており、各カウンタギヤ32は、図中矢印に示すようにアーマチュア23の回転に伴って同一方向(反時計回り方向)に回転するようになっている。また、各カウンタギヤ32の第2歯部32bにはそれぞれ平歯車33の歯部33aが噛み合っており、平歯車33は、図中矢印に示すように各カウンタギヤ32の回転に伴って時計回り方向に回転するようになっている。
このように、アーマチュア23(アーマチュア軸24)の回転は、各ウォーム25および各カウンタギヤ32を介して平歯車33に減速された状態で伝達され、これにより高トルク化された出力が、平歯車33の回転中心に固定された出力軸16から出力されるようになっている。
ギヤケース部30は、図2および図4に示すようにアルミダイカスト製のギヤケース34と、これを覆うように設けられるプラスチック樹脂製のギヤカバー35とを備えている。ギヤケース34は、溶融したアルミ素材を鋳型に流し込むことにより鋳造加工され、底部34aを有する有底状に形成されている。また、ギヤカバー35は、溶融したプラスチック素材を射出成形することによって加工され、底部35aを有する有底状に形成されている。
ギヤカバー35は、ギヤケース34の開口側を閉塞するように、その開口側の形状がギヤケース34の開口側の形状と略同一の形状に形成されている。そして、これらを組み付けることにより、ギヤケース部30の内部に中空部30aが形成されるようになっている。また、ギヤケース部30とモータ部20とを組み付けることにより、中空部30aとヨーク21の内部とが連通されるようになっている。
ギヤケース34とギヤカバー35との接続部分、および、ギヤケース34とヨーク21との接続部分は、Oリング等のシール部材(図示せず)によって相互に密封されており、これにより当該接続部分を介してワイパモータ15の外部から内部への雨水等の進入を防止している。
ギヤケース34の底部34aには、図2に示すように3つの取り付け脚部34bが一体に設けられている。各取り付け脚部34bには、図示しない取り付けボルトがそれぞれねじ結合されるようになっており、これによりワイパモータ15を、図4に示す取り付けブラケット36を介して車両10(図1参照)に固定するようになっている。
底部34aの略中心部分には、図4に示すように出力軸支持部37が一体に設けられている。出力軸支持部37は、平歯車33の回転中心に固定された出力軸16を回転自在に支持するようになっており、略円筒状に形成されて出力軸16の軸方向に延ばされている。出力軸支持部37は、底部34aから図中下側に向けて延ばされて、出力軸支持部37の先端側は取り付けブラケット36の開口部36a内に位置している。
出力軸支持部37の内側には筒状の軸受部材38が装着されており、出力軸支持部37は軸受部材38を介して出力軸16を円滑に回転自在に支持している。ここで、出力軸16の出力軸支持部37に対する円滑な回転を確保するために、出力軸16と軸受部材38との間には所定量のグリス(図示せず)が塗布されている。
出力軸支持部37の基端側、つまり出力軸支持部37の底部34a側には、大径部37aが設けられている。また、出力軸支持部37の先端側、つまり出力軸支持部37の底部34a側とは反対側には、大径部37aの直径寸法よりも小さい直径寸法に設定された小径部37bが設けられている。
大径部37aと小径部37bとの間には、出力軸支持部37の軸線Cと交差する方向に延びる環状の段差面37cが設けられている。段差面37cは、図5に示すように、その中心側が大径部37a側(図中上側)に向けて窪んだすり鉢形状に形成されている。つまり、段差面37cの出力軸支持部37の軸線Cとの交差角度は、段差面37cの外周側が出力軸支持部37の先端側(小径部37b側)に向けられて、直角以下の鋭角α°(約75°)に設定されている。
出力軸支持部37の小径部37bには、ゴム等の弾性材料よりなる防水キャップ(シール部材)39が装着されている。防水キャップ39は、小径部37bに嵌合される筒状部40と、筒状部40に一体に設けられて内周側が出力軸16に摺接する摺接部41とを備えている。
筒状部40の内周側には、小径部37bの外周に接触する第1リップ部40aおよび第2リップ部40bが形成されている。各リップ部40a,40bの内径寸法は、小径部37bの外径寸法よりも小さい寸法に設定されており、これにより、各リップ部40a,40bは、弾性変形された状態で小径部37bに密着するようになっている。ここで、図5に示すように第1リップ部40aの内径寸法の方が第2リップ部40bの内径寸法よりも大きい寸法に設定されており、これにより、防水キャップ39の小径部37bへの装着作業を容易に行えるようにしている。
筒状部40の外径寸法D1は、出力軸支持部37における大径部37aの外径寸法D2よりも小さく設定されており(D1<D2)、大径部37aと筒状部40との間には、図6に示すように、大径部37aから筒状部40に向けて径方向内側に窪んだ窪み部42が形成されている。
筒状部40の軸方向一端側(図中上側)には、段差面37cに沿う形状に形成され、段差面37cに当接する環状の当接面40cが一体に設けられている。当接面40cの出力軸支持部37の軸線Cとの交差角度は、図5に示すように段差面37cの交差角度と同様に、鋭角α°となるよう設定されている。これにより、小径部37bに防水キャップ39を装着した際に、段差面37cと当接面40cとを互いに全面で面接触させて、両者間に十分なシール性を確保するようにしている。
筒状部40の軸方向他端側(図中下側)には、略円盤状に形成された摺接部41の外周側が一体に設けられている。摺接部41の内周側には、出力軸16の外周に摺接する2段リップ部41aが一体に設けられている。2段リップ部41aの内径寸法は出力軸16の外径寸法よりも小さい寸法に設定されており、2段リップ部41aは、弾性変形しつつ出力軸16に摺接するようになっている。これにより、2段リップ部41aと出力軸16との間から、軸受部材38と出力軸16との間に雨水等が進入するのを防止している。
出力軸支持部37の小径部37bに防水キャップ39を装着するには、まず、図5に示すように防水キャップ39を、筒状部40の当接面40cが出力軸支持部37の段差面37cに向くようにし、この状態のもとで防水キャップ39を出力軸支持部37に臨ませる。次いで、出力軸支持部37の軸線Cと防水キャップ39の軸線C1とを一致させた状態のもとで、図中矢印の方向に防水キャップ39を移動させる。すると、摺接部41の2段リップ部41aの内側に出力軸16が入り込んで両者が密着し、これに続いて第1リップ部40aおよび第2リップ部40bがこの順番で小径部37bに装着される。その後、防水キャップ39を所定圧で押圧することにより当接面40cと段差面37cとを互いに全面で密着させて、これにより出力軸支持部37の小径部37bへの防水キャップ39の装着が完了する。
次に、以上のように構成した第1実施の形態に係るワイパモータ15の作動について、図面を用いて詳細に説明する。なお、ワイパモータ15は、図4および図6に示す上下位置の関係で車両10に搭載されている。
車両10が雨天時に走行する等してワイパモータ15が被水すると、図6に示すように、雨水(水分)Wがギヤカバー35およびギヤケース34を伝って、出力軸支持部37の外周を伝うようになる。すると、雨水Wは、図中矢印に示すように、出力軸支持部37の外周から窪み部42を経由して防水キャップ39の筒状部40の外周に到達する。
このとき、筒状部40の外径寸法D1を大径部37aの外径寸法D2よりも小さくして窪み部42を形成し雨水Wの経路を折り返すようにし、段差面37cと当接面40cとの双方を図中下側に向けて鋭角α°で傾斜させ、さらに出力軸支持部37の段差面37cと防水キャップ39の当接面40cとを互いに全面で密着させたことにより、窪み部42の周辺に雨水Wが停留すること無く、段差面37cと当接面40cとの間には雨水Wが進入し難くなっている。
したがって、出力軸支持部37の外周を伝う雨水Wは、筒状部40と小径部37bとの間に進入せず、ひいては出力軸16と軸受部材38との間に雨水Wが進入するのを防止できる。これにより、軸受部材38と出力軸16との間に塗布したグリスが劣化したり不足したりするのを未然に防ぐことができる。
筒状部40の外周を伝う雨水Wは、その後、防水キャップ39の図中下側、つまり摺接部41の外周側に到達して、取り付けブラケット36の開口部36aを介してカウル内の排水部(図示せず)に向けて滴下される。
以上詳述したように、第1実施の形態に係るワイパモータ15によれば、出力軸支持部37の軸線Cと交差する方向に延びて大径部37aと小径部37bとの間に設けられ、交差角度が出力軸支持部37の先端側に向けて鋭角α°となるよう設定した段差面37cと、小径部37bに嵌合されて段差面37cに接触する当接面40cを有する筒状部40および、筒状部40の他端側に設けられて出力軸16と摺接する摺接部41を備えた防水キャップ39とを設けている。
したがって、出力軸支持部37の外周を伝う雨水Wが、筒状部40と小径部37bとの間に進入し難くなり、ひいては出力軸16と出力軸支持部37(軸受部材38)との間への雨水Wの進入を抑制して、ワイパモータ15の防水性能を向上させることができる。
また、第1実施の形態に係るワイパモータ15によれば、筒状部40の当接面40cを、段差面37cに沿う形状に形成したので、当接面40cと段差面37cとを全面で面接触させることができる。したがって、当接面40cと段差面37cとのシール性を向上させて、ワイパモータ15の防水性能をより向上させることが可能となる。
さらに、第1実施の形態に係るワイパモータ15によれば、筒状部40の外径寸法を、大径部37aの外径寸法よりも小さくしたので、出力軸支持部37の外周を伝う雨水Wの経路を、窪み部42を介して当接面40cと段差面37cとの間に向けて屈曲させることができる。したがって、当接面40cと段差面37cとの間への雨水Wの進入をより抑制させて、ワイパモータ15の防水性能をより向上させることが可能となる。
なお、ワイパモータ15を、その出力軸16の先端側が車両10の上方側を向くように車両10に搭載する場合には、上述のような防水キャップ39に代えて、従前のような通常の防水キャップを出力軸支持部37の大径部37aに装着するようにすれば良い。つまり、ギヤケース34は、出力軸16の先端側が車両10の下方側に向く場合と上方側に向く場合との双方に対応することができる。
次に、本発明の第2実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は第2実施の形態に係るワイパモータの防水キャップ部分を拡大して示す部分拡大断面図を表している。
第2実施の形態に係るワイパモータ15は、上述した第1実施の形態に係るワイパモータ15に比して、防水キャップ39の外径寸法D1(図4,5参照)よりも大きい外径寸法に設定した防水キャップ(シール部材)50を備えた点が異なっている。
防水キャップ50は、筒状部51と摺接部41とを備えており、筒状部51の外径寸法D3は、出力軸支持部37における大径部37aの外径寸法D2よりも大きく設定されている(D3>D2)。筒状部51の一端側(図中上側)には、当接面40cと、当接面40cから径方向外側に延出された傾斜面51aとが設けられている。傾斜面51aの出力軸支持部37の軸線Cとの交差角度は、段差面37cおよび当接面40cの交差角度と同様に、鋭角α°となるよう設定されている。
出力軸支持部37の外周を伝う雨水Wは、図7の矢印に示すように、出力軸支持部37の外周から傾斜面51aを介して筒状部51の外周に到達する。このとき、傾斜面51aは鋭角α°に傾斜されているので、雨水Wは筒状部51の一端側周辺に停留すること無く傾斜面51aに沿って流れ落ち、段差面37cと当接面40cとの間に進入し難くなっている。
このように構成した第2実施の形態に係るワイパモータ15においても、出力軸16と出力軸支持部37(軸受部材38)との間への雨水Wの進入を抑制して、ワイパモータ15の防水性能を向上させることができる。
次に、本発明の第3実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8は第3実施の形態に係るワイパモータの防水キャップ部分を拡大して示す部分拡大断面図を表している。
第3実施の形態に係るワイパモータ15は、上述した第1実施の形態に係るワイパモータ15に比して、段差面37cおよび当接面40cの出力軸支持部37の軸線Cとの交差角度を、直角(90°)に設定した点が異なっている。このように構成した第3実施の形態に係るワイパモータ15においても、出力軸16と出力軸支持部37(軸受部材38)との間への雨水Wの進入を抑制して、ワイパモータ15の防水性能を向上させることができる。
また、第3実施の形態に係るワイパモータ15によれば、段差面37cおよび当接面40cの出力軸支持部37の軸線Cとの交差角度を、直角に設定したので、出力軸支持部37および防水キャップ39を容易に成形することが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、段差面37cおよび当接面40cの出力軸支持部37の軸線Cとの交差角度を、それぞれ同一の交差角度(第1,第2実施の形態においては鋭角α°,第3実施の形態においては直角)に設定したものを示したが、本発明はこれに限らない。
例えば、段差面37cの交差角度を鋭角α°とし、当接面40cの交差角度を、鋭角α°よりもきつい鋭角β°にしたり(β°<α°)、鋭角α°よりも緩い鋭角γ°にしたり(γ°>α°)することもできる。また、段差面37cの交差角度を直角とし、当接面40cの交差角度を、鋭角α°,鋭角β°あるいは鋭角γ°にすることもできる。要は、出力軸支持部37の小径部37bに防水キャップ39(50)を装着した際に、段差面37cと当接面40cとを互いに密着させて、両者間に十分なシール性能が得られれば良いものである。
また、上記各実施の形態においては、減速機構付きモータとしてのワイパモータを、フロントウインドガラス11を払拭するワイパ装置12に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、リヤウインドガラスを払拭するワイパ装置にも適用することができる。
さらに、上記各実施の形態においては、減速機構付きモータとしてワイパモータ15に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、パワーウィンド装置やスライドドア開閉装置等、減速機構を有する他の減速機構付きモータにも適用することができる。
また、上記各実施の形態においては、減速機構付きモータとしてブラシ付きのモータに適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、ブラシレスのモータ等にも適用することができる。
第1実施の形態に係るワイパモータを搭載した車両の一部を示す正面図である。 図1のワイパモータを示す正面図である。 図2のワイパモータの内部構造を示す構造図である。 図2のA−A線に沿う部分断面図である。 防水キャップの出力軸支持部への装着手順を説明する説明図である。 出力軸支持部の外周を伝う雨水の経路を示す図4の破線円B部分の部分拡大断面図である。 第2実施の形態に係るワイパモータの防水キャップ部分を拡大して示す部分拡大断面図である。 第3実施の形態に係るワイパモータの防水キャップ部分を拡大して示す部分拡大断面図である。
符号の説明
10 車両
11 フロントウインドガラス
12 ワイパ装置
13 ワイパアーム
14 ワイパ軸
15 ワイパモータ(減速機構付きモータ)
16 出力軸
17 リンク機構
18 ワイパブレード
20 モータ部
21 ヨーク
22 マグネット
23 アーマチュア
24 アーマチュア軸
25 ウォーム(減速機構部)
26 整流子
27 ブラシ
30 ギヤケース部
30a 中空部
31 減速機構部
32 カウンタギヤ(減速機構部)
32a 第1歯部
32b 第2歯部
33 平歯車(減速機構部)
33a 歯部
34 ギヤケース
34a 底部
34b 取り付け脚部
35 ギヤカバー
35a 底部
36 取り付けブラケット
36a 開口部
37 出力軸支持部
37a 大径部
37b 小径部
37c 段差面
38 軸受部材
39 防水キャップ(シール部材)
40 筒状部
40a 第1リップ部
40b 第2リップ部
40c 当接面
41 摺接部
41a 2段リップ部
42 窪み部
50 防水キャップ(シール部材)
51 筒状部
51a 傾斜面
D1〜D3 外径寸法
W 雨水(水分)

Claims (3)

  1. アーマチュアを有するモータ部と、前記アーマチュアの回転を減速する減速機構部とを備えた減速機構付きモータであって、
    前記減速機構部に設けられる出力軸と、
    前記減速機構部を収容する有底状のギヤケースと、
    前記ギヤケースの底部に設けられ、前記出力軸の軸方向に延びて前記出力軸を回転自在に支持する出力軸支持部と、
    前記出力軸支持部の基端側に設けられる大径部と、
    前記出力軸支持部の先端側に設けられる小径部と、
    前記出力軸支持部の軸線と交差する方向に延びて前記大径部と前記小径部との間に設けられ、交差角度が前記出力軸支持部の先端側に向けて直角以下となるよう設定された段差面と、
    前記小径部に嵌合されて一端側が前記段差面に当接する筒状部および、前記筒状部の他端側に設けられて前記出力軸と摺接する摺接部を有するシール部材とを備えることを特徴とする減速機構付きモータ。
  2. 請求項1記載の減速機構付きモータにおいて、前記筒状部の一端側を、前記段差面に沿う形状に形成することを特徴とする減速機構付きモータ。
  3. 請求項1または2記載の減速機構付きモータにおいて、前記筒状部の外径寸法を、前記大径部の外径寸法よりも小さくすることを特徴とする減速機構付きモータ。
JP2008279948A 2008-10-30 2008-10-30 減速機構付きモータ Pending JP2010110115A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008279948A JP2010110115A (ja) 2008-10-30 2008-10-30 減速機構付きモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008279948A JP2010110115A (ja) 2008-10-30 2008-10-30 減速機構付きモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010110115A true JP2010110115A (ja) 2010-05-13

Family

ID=42299006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008279948A Pending JP2010110115A (ja) 2008-10-30 2008-10-30 減速機構付きモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010110115A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013256155A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Mitsuba Corp ワイパ装置
WO2016072008A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 株式会社ミツバ ワイパモータおよびワイパ装置
CN107707065A (zh) * 2016-08-09 2018-02-16 日本电产三协株式会社 端子部、电动机以及排水阀驱动装置
KR101845542B1 (ko) * 2011-07-08 2018-04-05 현대모비스 주식회사 모터 샤프트의 지지 플러그
CN109962559A (zh) * 2019-03-29 2019-07-02 浙江众泰汽车制造有限公司 一种滑移门驱动电机防进水结构
CN111516860A (zh) * 2020-04-30 2020-08-11 中国直升机设计研究所 带有防水密封功能的直升机飞行操纵系统传动机构

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101845542B1 (ko) * 2011-07-08 2018-04-05 현대모비스 주식회사 모터 샤프트의 지지 플러그
JP2013256155A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Mitsuba Corp ワイパ装置
WO2016072008A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 株式会社ミツバ ワイパモータおよびワイパ装置
CN107707065A (zh) * 2016-08-09 2018-02-16 日本电产三协株式会社 端子部、电动机以及排水阀驱动装置
CN109962559A (zh) * 2019-03-29 2019-07-02 浙江众泰汽车制造有限公司 一种滑移门驱动电机防进水结构
CN111516860A (zh) * 2020-04-30 2020-08-11 中国直升机设计研究所 带有防水密封功能的直升机飞行操纵系统传动机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6634372B2 (ja) ブラシレスワイパモータ
JP5439130B2 (ja) ワイパ装置
JP4922390B2 (ja) ウインドウガラスワイパ駆動装置
JP2010110115A (ja) 減速機構付きモータ
JPWO2016010021A1 (ja) ブラシレスワイパモータ
JP4912334B2 (ja) ワイパ装置
JP2013230711A (ja) ワイパピボット装置
JP2012137114A (ja) 減速機構付モータ
JP2005094822A (ja) 減速機構付き電動モータ
JP5719848B2 (ja) ワイパモータ
JP6248592B2 (ja) ワイパ装置における被水防止キャップの取付構造
JP2007196959A (ja) 車両用ワイパ装置
JP5706104B2 (ja) モータ装置
JP2009225505A (ja) モータ装置
JP6410393B2 (ja) ワイパモータ
JP5044164B2 (ja) モータ装置
JP2007252159A (ja) モータ装置
US20200055489A1 (en) Wiper apparatus and vehicle equipped with the same
JP2009065725A (ja) 減速機構付き電動モータ
JP2007259605A (ja) 減速機構付モータ
JP5014030B2 (ja) 減速機構付き電動モータ
JP5649381B2 (ja) ワイパモータ
JP5479037B2 (ja) ワイパ装置
JP2011084251A (ja) ワイパモータ
JP2017193237A (ja) ワイパ装置