JPWO2016010021A1 - ブラシレスワイパモータ - Google Patents

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浩一 正田
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幸義 礒
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Abstract

コイル(32b)を備えたステータ(32)の内側にロータ(33)を回転自在に設け、回転軸(34)の軸方向一端側をロータ(33)の軸心に固定し、回転軸(34)の軸方向他端側にウォーム(35)を設け、回転軸(34)のウォーム(35)よりも軸方向一端側および軸方向他端側に、第1,第2玉軸受(36),(37)をそれぞれ設け、回転軸(34)を第1,第2玉軸受(36),(37)のみにより回転自在に支持し、第1玉軸受(36)の位置を基準として、第2玉軸受(37)までの軸方向長さをロータ(33)までの軸方向長さよりも長くした。回転軸(34)の自由端部分に整流子等を設けずに済み、回転軸(34)を短縮化して自由端部分の慣性質量を小さくできる。省電力で安定動作させつつ静粛性も向上する。電気ノイズの発生を抑えることができ、メンテナンスフリーにもできる。

Description

本発明は、ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材を揺動させるブラシレスワイパモータに関する。
従来、自動車等の車両には、ウィンドシールドに付着した雨水や埃等を払拭するワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材と、当該ワイパ部材を揺動させるワイパモータとを備えている。そして、車室内に設けられたワイパスイッチをオン操作することでワイパモータは回転し、これによりワイパ部材がウィンドシールド上で揺動する。ワイパモータは、カウルトップパネルにより塞がれた狭い搭載スペース等に設けられるため、小型でありながら大きな出力が得られる減速機構付モータが採用される。
車両に搭載される減速機構付モータには、例えば、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1に記載された電動アクチュエータ(減速機構付モータ)は、コイルを有する回転子やブラシユニットを備えたモータ本体と、ウォームホイールを有する減速機構とを備えている。減速機構はギヤケースを備え、ギヤケースにはモータ軸を支持する第1,第2のボールベアリングが設けられている。これにより、モータ軸のウォーム部側を片持ち状態として、電動アクチュエータ全体の小型軽量化を図っている。
特開2006−311654号公報(図1)
ところで、ワイパモータは、軽自動車から大型車両まで様々な大きさの車両等に搭載される。そのため、さらなる小型軽量化を実現して汎用性を高める必要がある。また、近年の車両等においては、ワイパモータの近くにあるインストルメントパネル等の内側に、様々な制御機器が設けられている。そのため、ワイパモータの作動時に発生する電気ノイズをできる限り抑えて、制御機器を誤作動させないようにする必要がある。
しかしながら、上述の特許文献1に記載された電動アクチュエータによれば、モータ軸の回転子側を何にも支持されない状態として、これにより小型軽量化が図られているが、モータ軸の何にも支持されない部分、つまりモータ軸の自由端部分には、比較的重量が嵩む鉄心やコイル、さらには整流子が設けられている。そのため、モータ軸の自由端部分の慣性質量が大きく、これに起因してモータ軸を回転させるのに大きな駆動電流が必要となるばかりか、コイルを精度良く巻かないとモータ軸の自由端部分に回転ブレが生じる。さらには、ブラシユニットを有する分、電気ノイズ対策が必要となったり小型軽量化に限界が生じたりしていた。
本発明の目的は、電気ノイズの発生を抑えて省電力で安定動作可能としつつ、より小型軽量化を実現できるブラシレスワイパモータを提供することにある。
本発明の一態様では、ワイパ部材を揺動させるブラシレスワイパモータであって、コイルを備えた固定子と、前記固定子の内側に回転自在に設けられた回転子と、軸方向一端側が前記回転子の軸心に固定された回転軸と、前記回転軸の軸方向他端側に設けられたウォームと、前記ウォームを収容するケーシングと、前記ケーシングに設けられた第1軸受装着部および第2軸受装着部と、前記回転軸の前記ウォームよりも軸方向一端側に設けられ、かつ前記第1軸受装着部に設けられた第1軸受と、前記回転軸の前記ウォームよりも軸方向他端側に設けられ、かつ前記第2軸受装着部に設けられた第2軸受と、を有し、前記回転軸は、前記第1軸受および前記第2軸受のみにより回転自在に支持され、前記第1軸受の位置を基準として、前記第2軸受までの軸方向長さが前記回転子までの軸方向長さよりも長い。
本発明の他の態様では、前記第1軸受を、外輪と内輪と鋼球とを備えた玉軸受とし、前記外輪を前記第1軸受装着部に固定し、前記内輪を前記回転軸に固定した。
本発明の他の態様では、前記第2軸受の外径寸法が、前記第1軸受装着部の貫通孔の内径寸法よりも小径とされ、前記ブラシレスワイパモータの組立時に、前記第2軸受が前記第1軸受装着部を通過する。
本発明の他の態様では、前記第2軸受と前記第2軸受装着部との間、または前記第2軸受と前記回転軸との間のうちの少なくともいずれか一方に、前記回転軸の径方向への移動を許容する隙間が形成される。
本発明の他の態様では、前記ケーシングには、前記第1軸受を前記ケーシングの所定位置に保持するための保持構造が設けられる。
本発明の他の態様では、前記回転軸の前記第1軸受と前記第2軸受との間に、前記回転軸の回転状態を検出するのに用いられるセンサ部材が設けられる。
本発明の他の態様では、前記ケーシングには、前記回転子および前記回転軸のうちの少なくともいずれか一方の回転を制御する制御基板が設けられ、前記制御基板には、前記センサ部材と対向して前記回転軸の回転状態を検出するのに用いられる検出部材が設けられる。
本発明によれば、コイルを備えた固定子の内側に回転子を回転自在に設け、回転軸の軸方向一端側を回転子の軸心に固定し、回転軸の軸方向他端側にウォームを設け、回転軸のウォームよりも軸方向一端側および軸方向他端側に、第1,第2軸受をそれぞれ設け、回転軸を第1,第2軸受のみにより回転自在に支持し、第1軸受の位置を基準として、第2軸受までの軸方向長さが回転子までの軸方向長さよりも長い。
これにより、回転軸の何にも支持されない自由端部分に、コイルや整流子等を設けずに済むため、従前に比して回転軸を短縮化しつつ、回転軸の自由端部分における慣性質量を小さくできる。したがって、従前に比して省電力で回転軸を安定動作させることができ、静粛性の向上を図ることができる。また、整流子やブラシを備えないため、電気ノイズの発生を抑制して制御機器への悪影響を無くしつつ、ブラシ交換を不要にしてメンテナンスフリーにできる。
本発明に係るブラシレスワイパモータを備えたワイパ装置を示す車両搭載図である。 ブラシレスワイパモータをモータ部側から見た斜視図である。 ブラシレスワイパモータの内部構造を説明する断面図である。 ロータユニットを示す斜視図である。 (a)はストッパスプリングの斜視図,(b)はストッパスプリングの断面図である。 ギヤケースの詳細構造を説明する斜視図である。 ウォームホイールユニットを示す斜視図である。 ギヤカバーの詳細構造を説明する斜視図である。 ロータユニットの組付工程(第1工程)を説明する斜視図である。 ストッパスプリングを押圧する治具を説明する斜視図である。 ウォームホイールユニットの組付工程(第2工程)およびギヤカバーの組付工程(第3工程)を説明する斜視図である。 実施の形態2に係るブラシレスワイパモータのケーシングおよびカバー部材を説明する斜視図である。 実施の形態3のブラシレスワイパモータの図9に対応する説明図である。 図13のブラシレスワイパモータの回転軸の軸方向に沿う部分断面図である。 実施の形態4のブラシレスワイパモータの図14に対応する説明図である。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るブラシレスワイパモータを備えたワイパ装置を示す車両搭載図を、図2はブラシレスワイパモータをモータ部側から見た斜視図を、図3はブラシレスワイパモータの内部構造を説明する断面図を、図4はロータユニットを示す斜視図を、図5(a)はストッパスプリングの斜視図,(b)はストッパスプリングの断面図を、図6はギヤケースの詳細構造を説明する斜視図を、図7はウォームホイールユニットを示す斜視図を、図8はギヤカバーの詳細構造を説明する斜視図をそれぞれ示している。
図1に示すように、自動車等の車両10にはフロントウィンドシールド11が設けられている。車両10におけるフロントウィンドシールド11の前端部分には、ワイパ装置12が搭載されている。このワイパ装置12は、車室内に設けられたワイパスイッチ(図示せず)をオン操作することで駆動され、これによりフロントウィンドシールド11に付着した雨水や埃等の付着物(図示せず)が払拭される。
ワイパ装置12は、ブラシレスワイパモータ20と、当該ブラシレスワイパモータ20の揺動運動を各ピボット軸13a,13bに伝達する動力伝達機構14と、基端側が各ピボット軸13a,13bにそれぞれ固定され、先端側が各ピボット軸13a,13bの揺動運動によりフロントウィンドシールド11上で往復払拭動作する一対のワイパ部材15a,15bとを備えている。
各ワイパ部材15a,15bは、それぞれ運転席側および助手席側に対応して設けられている。各ワイパ部材15a,15bは、それぞれワイパアーム16a,16bと、各ワイパアーム16a,16bに装着されたワイパブレード17a,17bとから構成されている。
そして、ブラシレスワイパモータ20を回転駆動することで、ブラシレスワイパモータ20の揺動運動が動力伝達機構14を介して各ピボット軸13a,13bに伝達される。これにより、各ピボット軸13a,13bが揺動駆動される。このようにしてブラシレスワイパモータ20の駆動力が各ワイパ部材15a,15bに伝達され、各ワイパブレード17a,17bによりフロントウィンドシールド11の各払拭範囲11a,11b内に付着した付着物が払拭される。
図2および図3に示すように、ブラシレスワイパモータ20は、モータ部30およびギヤ部40を備えている。モータ部30およびギヤ部40は、一対の固定ねじ21によって互いに連結されている。ここで、モータ部30とギヤ部40との間にはOリング等のシール部材(図示せず)が設けられ、これによりブラシレスワイパモータ20の内部への雨水等の進入が防止される。
モータ部30は、鋼板を深絞り加工(プレス加工)等することで有底筒状に形成されたモータケース31を備えている。モータケース31は、筒状本体部31aと、筒状本体部31aの軸方向一端側の底部31bと、筒状本体部31aの軸方向他端側の鍔部31cとを有している。
底部31bは、略円板状に形成され、筒状本体部31aの軸方向一端側を閉塞している。鍔部31cは、筒状本体部31aの軸方向他端側の一部を径方向外側に折り曲げて形成され、鍔部31cの径方向内側には開口部31dが形成されている。そして、鍔部31cは、ギヤケース41の鍔部43fに突き合わされており、鍔部31cには、モータ部30とギヤ部40とを連結する一対の固定ねじ21が貫通するようになっている。
モータケース31を形成する筒状本体部31aの径方向内側には、固定子としてのステータ32が固定されている。ステータ32は、磁性体よりなる複数の鋼板(図示せず)を積層することで略円筒形に形成され、当該ステータ32の外周部分は筒状本体部31aに対して、接着剤等(図示せず)により強固に固定されている。
ステータ32の軸方向両側には、絶縁体である樹脂製のコイルボビン32aが設けられている。このコイルボビン32aには、U相,V相,W相(3相)のコイル32bが所定の巻き数で巻装されている。これらのU相,V相,W相のコイル32bにおける端部(図示せず)は、スター結線(Y結線)の巻き方となるよう電気的に接続されている。ただし、各コイル32bの結線方法としては、スター結線に限らず、例えばデルタ結線(三角結線)等、他の結線方法であっても構わない。
そして、各コイル32bのそれぞれには、ギヤカバー60の内側に装着された制御基板70のスイッチング素子よりなる電子部品EPから、所定のタイミングで駆動電流が供給される。これにより、ステータ32に電磁力が発生し、当該ステータ32の内側にあるロータ33が、所定の回転方向に所定の駆動トルクで回転駆動される。
ステータ32の内側には、所定の隙間(エアギャップ)を介して回転子としてのロータ33が回転自在に設けられている。ロータ33は、磁性体である複数の鋼板(図示せず)を積層することで略円柱形状に形成されている。ロータ33の径方向外側の表面には、図4に示すように、横断面形状が略円弧形状に形成された複数(4つ)の永久磁石33aが装着されている。
複数の永久磁石33aは、ロータ33の周方向に沿って極性が交互に並ぶよう等間隔(90度間隔)で配置されている。このように、ブラシレスワイパモータ20は、ロータ33の表面に複数の永久磁石33aが装着されたSPM(Surface Permanent Magnet)構造のブラシレスモータとなっている。ただし、SPM構造のブラシレスモータに限らず、ロータ33に複数の永久磁石を埋め込んだIPM(Interior Permanent Magnet)構造のブラシレスモータであっても良い。
図3および図4に示すように、ロータ33の軸心には、回転軸34の軸方向一端側(図3中左側)が固定されている。回転軸34の軸方向他端側(図3中右側)には、転造加工等によって螺旋状の歯部35aを備えたウォーム35が一体に設けられている。ここで、回転軸34のウォーム35よりも軸方向一端側は、直径寸法d1の大径部34aとなり、回転軸34のウォーム35よりも軸方向他端側は、直径寸法d2の小径部34bとなっている(d1>d2)。
大径部34aのウォーム35寄りの部位には、第1軸受としての第1玉軸受(ボールベアリング)36が設けられている。第1玉軸受36は、鋼材よりなる外輪36aおよび内輪36bと、外輪36aと内輪36bとの間の複数の鋼球36cとから形成されている。そして、内輪36bは大径部34aに止め輪やカシメ等の固定手段(図示せず)により固定され、外輪36aはギヤケース41の第1軸受装着部43d内に設けられている。
ここで、第1玉軸受36は、第1軸受装着部43dに対して、環状のストッパスプリング38(図5参照)により押圧されて固定されている。また、ストッパスプリング38は、ギヤケース41のスプリング収容部43hに、圧入により固定される。
このように、第1玉軸受36を第1軸受装着部43dに固定することで、回転軸34は軸方向へ移動不能となる。したがって、モータケース31およびギヤケース41の内側において、回転軸34は軸方向にがたつくことが無く、ひいてはスムーズに回転することができる。
なお、ギヤケース41における第1軸受装着部43dおよびスプリング収容部43hと、スプリング収容部43hに圧入されるストッパスプリング38とは、本発明における保持構造を構成している。つまり、第1軸受装着部43d,スプリング収容部43hおよびストッパスプリング38は、それぞれが協働してギヤケース41の所定位置(第1軸受装着部43dがある位置)に第1玉軸受36を保持するようになっている。
小径部34bには、第2軸受としての第2玉軸受(ボールベアリング)37が設けられている。第2玉軸受37は、第1玉軸受36と同様に、鋼材よりなる外輪37aおよび内輪37bと、外輪37aと内輪37bとの間の複数の鋼球37cとから形成されている。そして、内輪37bは小径部34bに圧入等により固定され、外輪37aはギヤケース41の第2軸受装着部43b内に、所定のクリアランス(隙間)CLを介して設けられている。
ここで、回転軸34の軸方向に沿う第1玉軸受36が固定された位置を基準として、第1玉軸受36から第2玉軸受37までの軸方向長さL1(図10参照)が、第1玉軸受36からロータ33までの軸方向長さL2(図10参照)よりも長く設定されている(L1>L2)。
また、第2玉軸受37は第1玉軸受36よりも小型の玉軸受とされ、第2玉軸受37の外径寸法d3は、第1軸受装着部43dの貫通孔43eの内径寸法d4よりも小径となっている(d3<d4)。これにより、ブラシレスワイパモータ20の組立時において、小径部34bに固定された第2玉軸受37が、図3中左側から第1軸受装着部43dの貫通孔43eを通過して、第2軸受装着部43b内に第2玉軸受37を容易に配置できるようになっている。
さらに、第2玉軸受37と第2軸受装着部43bとの間にクリアランスCLを設けている。これにより、ブラシレスワイパモータ20に大きな負荷が掛かった状態での作動時(降雪時等における作動時)に、ウォームホイール45とウォーム35との噛合反力により回転軸34の軸方向他端側が撓んで、第2玉軸受37と第2軸受装着部43bとが接触される。このようにクリアランスCLを設けることで、回転軸34の径方向への若干の移動が許容される。なお、このクリアランスCLは、構成部品の寸法誤差を吸収する機能も備えている。
そして、ブラシレスワイパモータ20への負荷が小さい通常動作時においては、回転軸34は第1玉軸受36により回転自在に支持される。つまり、ブラシレスワイパモータ20の通常作動時においては、回転軸34の支持部分が、第1玉軸受36の部位の1箇所となり、回転軸34のよりスムーズな回転を可能とする。一方、第2玉軸受37は、ブラシレスワイパモータ20への負荷が大きい時に回転軸34を径方向から支持する。そのため、第2玉軸受37は、第1玉軸受36よりも小型の玉軸受で十分に機能を果たすことができる。
大径部34aの軸方向に沿うウォーム35と第1玉軸受36との間、つまり回転軸34の第1玉軸受36と第2玉軸受37との間には、回転軸34の回転状態(回転方向や回転数等)を検出するのに用いられる第1センサマグネット(センサ部材)MG1が設けられている。この第1センサマグネットMG1は環状に形成され、回転軸34と一緒に回転するようになっている。第1センサマグネットMG1は、その周方向に交互に極性(図示せず)が現れるようになっている。
ギヤケース41のスプリング収容部43hに圧入により固定されるストッパスプリング38は、図5に示すように、鋼板をプレス加工等することにより略円板状に形成されている。ストッパスプリング38の中心部分には、回転軸34の大径部34aが貫通する貫通孔38aが設けられている。なお、ストッパスプリング38は、図4に示すロータユニットRUの組立時において、ロータ33と第1玉軸受36との間に組み込まれる。
ストッパスプリング38の径方向外側の部位には、弾性変形部38bが一体に設けられている。この弾性変形部38bは、ストッパスプリング38の全周に亘って設けられ、図5(b)に示すように断面が略S字形状に形成されている。弾性変形部38bの外径寸法、つまりストッパスプリング38の外径寸法は、スプリング収容部43hの内径寸法よりも、若干大きい寸法となっている。これにより、ストッパスプリング38はスプリング収容部43h内に圧入により固定される。
ストッパスプリング38の貫通孔38aと弾性変形部38bとの間には、環状の外輪押さえ突起38cが形成されている。この外輪押さえ突起38cの突出方向は、弾性変形部38bの突出方向とは逆の方向となっている。具体的には、外輪押さえ突起38cの突出方向は第1玉軸受36がある方向で、弾性変形部38bの突出方向はロータ33がある方向となっている。
図3に示すように、外輪押さえ突起38cは、第1玉軸受36の外輪36aに当接するようになっている。これにより、ストッパスプリング38をスプリング収容部43h内に圧入することにより、第1玉軸受36が第1軸受装着部43dに位置決めされ、かつ強固に固定される。
ストッパスプリング38の外輪押さえ突起38cと弾性変形部38bとの間には、環状の被押圧部38dが形成されている。この被押圧部38dには、ロータユニットRU(図4参照)のギヤケース41への組付時において、組付治具80の押圧部81b(図10参照)の先端部分が当接されるようになっている。なお、被押圧部38dは、弾性変形部38bの突出方向に面している。
ギヤ部40は、アルミ材料を鋳造加工等することで有底の略バスタブ形状に形成されたギヤケース(ケーシング)41を備えている。ギヤケース41は、図6に示すように、底部42,側壁部43および開口部44を有している。底部42には、ギヤケース41の外部(図中下側)に向けて突出されたボス部42aが一体に設けられている。
側壁部43には、ボス部42a側に突出された3つの取付脚43a(図示では2つのみ示す)が一体に設けられている。これらの取付脚43aにはゴムブッシュRBがそれぞれ装着されている。これにより、ブラシレスワイパモータ20を車両10(図1参照)に取り付けた際に、ブラシレスワイパモータ20の振動が車両10に伝達され難くなる。また、これとは逆に、車両10の振動もブラシレスワイパモータ20に伝達され難くなる。
側壁部43におけるギヤケース41の内部側には、略円筒形に形成された第2軸受装着部43bが一体に設けられている。この第2軸受装着部43b内には、上述のように第2玉軸受37が所定のクリアランスCL(図3参照)を介して配置されるようになっている。
側壁部43におけるギヤケース41の外部側で、かつ第2軸受装着部43bと対向する部位には、モータ部30(図3参照)が固定されるモータ固定部43cが一体に設けられている。モータ固定部43cは略有底筒状に形成され、当該モータ固定部43cの底部側(図6の紙面奥側)には、第1軸受装着部43dが一体に設けられている。また、第1軸受装着部43dの軸心には、回転軸34が貫通する貫通孔43eが設けられている。
モータ固定部43cの軸方向に沿う第1軸受装着部43d側とは反対側の開口部側(図6の紙面手前側)には、モータケース31の鍔部31c(図2参照)が突き合わされる鍔部43fが一体に設けられている。そして、鍔部43fには、モータ部30とギヤ部40とを連結する一対の固定ねじ21(図2参照)がねじ結合される雌ねじ部43gが設けられている。
モータ固定部43cの軸方向に沿う第1軸受装着部43dと鍔部43fとの間には、比較的大きなデッドスペースDSが形成される。このデッドスペースDSには、略円筒形に形成されたスプリング収容部43hが設けられている。スプリング収容部43hの内径寸法は、第1軸受装着部43dの内径寸法よりも大径とされ、その内部には、上述のストッパスプリング38(図5参照)が圧入により固定される。このように、ギヤケース41の内部ではなく、ギヤケース41の外部のデッドスペースDSにストッパスプリング38を配置することで、ギヤケース41の小型化を実現している。
図3および図7に示すように、ギヤケース41内には、ウォーム35とともに、ウォームホイール45が回転自在に収容されている。ウォームホイール45は、例えばPOM(ポリアセタール)プラスチック等により略円板状に形成され、外周部分にはギヤ歯45aが形成されている。そして、ウォームホイール45のギヤ歯45aには、ウォーム35の歯部35a(図4参照)が噛み合わされている。ウォームホイール45およびウォーム35は、減速機構SDを形成している。
ウォームホイール45の軸心には、出力軸46の基端側が固定されており、当該出力軸46は、ギヤケース41のボス部42aにより回転自在に支持されている。出力軸46の先端側は、ギヤケース41の外部に延在され、出力軸46の先端部分には、動力伝達機構14(図1参照)が固定される。これにより、回転軸34の回転速度が減速機構SDによって減速され、減速されて高トルク化された出力が、出力軸46から動力伝達機構14に伝達される。よって、各ワイパ部材15a,15b(図1参照)が揺動される。このように、減速機構SDは、ロータ33の回転を、動力伝達機構14を介して各ワイパ部材15a,15bに伝達する。
ここで、ウォームホイール45の軸方向に沿う出力軸46側とは反対側(図7中上側)には、出力軸46の位置情報、つまり各ワイパ部材15a,15bの位置情報を検出するのに用いられる第2センサマグネットMG2が設けられている。第2センサマグネットMG2は、ウォームホイール45の回転中心に固定され、ウォームホイール45と一緒に回転するようになっている。第2センサマグネットMG2においても、その周方向に交互に極性(図示せず)が現れるようになっている。
なお、図7に示すウォームホイールユニットWU、つまりウォームホイール45,出力軸46および第2センサマグネットMG2よりなる組立体は、ブラシレスワイパモータ20の組立時において、図4に示すロータユニットRUとともに、別の組立工程において予め組み立てられるものである。
ギヤケース41の開口部44(図6参照)は、図3および図8に示すように、プラスチック等よりなるギヤカバー(ケーシング)60によって密閉されている。ギヤカバー60は、3つの固定ねじ61(図2参照)によってギヤケース41に固定されている。ギヤカバー60の内側には、ロータ33(回転軸34)の回転を制御する制御基板70が固定されている。制御基板70には、ギヤカバー60に設けたコネクタ接続部62に接続される車両10側の外部コネクタ(図示せず)を介して、車載バッテリ(図示せず)およびワイパスイッチが電気的に接続されている。
制御基板70には、回転軸34の回転状態(回転方向や回転数等)を検出するのに用いられる第1回転検出センサ(検出部材)71が実装されている。ここで、第1回転検出センサ71としては、磁界を検出するホールセンサ(ホールIC)等が用いられる。第1回転検出センサ71は、回転軸34に固定された第1センサマグネットMG1と対向している。これにより、第1センサマグネットMG1の回転に伴って、第1回転検出センサ71からは、パルス信号が出力される。
そして、制御基板70に実装されたCPU(図示せず)が、第1回転検出センサ71からのパルス信号を監視する。これにより、CPUは回転軸34の作動状態(回転方向や回転数等)を把握して、ブラシレスワイパモータ20を回転駆動する。
また、制御基板70には、出力軸46の位置情報を検出するのに用いられる第2回転検出センサ72が実装されている。ここで、第2回転検出センサ72としては、磁気抵抗効果素子(MR素子)を用いたMRセンサ等が用いられる。第2回転検出センサ72は、ウォームホイール45に固定された第2センサマグネットMG2(図7参照)と対向している。これにより、第2センサマグネットMG2の回転に伴って、第2回転検出センサ72からは、連続的に(リニアに)変化する電圧信号が出力される。
そして、制御基板70に実装されたCPUが、第2回転検出センサ72からの電圧信号を監視する。これにより、CPUは各ワイパブレード17a,17b(図1参照)の位置情報を把握して、ブラシレスワイパモータ20を回転駆動する。
ここで、図3に示すように、制御基板70と減速機構SDとの間には、プラスチック製の仕切板73が設けられている。この仕切板73は、減速機構SDに塗布されたグリースが制御基板70に飛散するのを防止するものである。
次に、以上のように形成したブラシレスワイパモータ20の組み立て手順について、図面を用いて詳細に説明する。
図9はロータユニットの組付工程(第1工程)を説明する斜視図を、図10はストッパスプリングを押圧する治具を説明する斜視図を、図11はウォームホイールユニットの組付工程(第2工程)およびギヤカバーの組付工程(第3工程)を説明する斜視図をそれぞれ示している。
ここで、ギヤケース41にロータユニットRUを組み付ける際に、図10に示すような組付治具80を用いる。以下、ブラシレスワイパモータ20の組付工程の説明に先立ち、組付治具80の構造について詳細に説明する。
組付治具80は、ロータユニットRUのストッパスプリング38を、ギヤケース41のスプリング収容部43h(図6参照)に圧入する際に用いる。組付治具80は、ロータ33を形成する4つの永久磁石33aの周囲を覆う3つの被覆部材81を備えている。また、これらの被覆部材81を1つに纏めた状態で保持する保持筒82を備えている。
被覆部材81は、横断面が略円弧状に形成され、永久磁石33aの周囲を覆う被覆本体81aを備えている。また、被覆本体81aの長手方向一端側(図10中右側)には、横断面が略円弧状に形成され、被覆本体81aの曲率半径よりも小さい曲率半径の押圧部81bが設けられている。ここで、被覆本体81aの内径寸法は、永久磁石33aの外径寸法に略等しい。一方、押圧部81bの直径寸法は、ストッパスプリング38の被押圧部38d(図5参照)の直径寸法に略等しい。これにより、押圧部81bの先端部分は被押圧部38dに面接触される。
[第1工程]
まず、図9に示すように、別の製造工程で鋳造成形されたギヤケース41を準備するとともに、別の組立工程で組み立てられたロータユニットRUを準備する。そして、ロータユニットRUの第2玉軸受37側を、ギヤケース41のモータ固定部43cの開口部側に臨ませる。次いで、図9の矢印(1)に示すように、ロータユニットRUをモータ固定部43cに近接するよう移動させる。これにより、第2玉軸受37が第1軸受装着部43dの貫通孔43eを通過する。その後、さらにロータユニットRUを貫通孔43eに差し込んでいくと、貫通孔43eをウォーム35が通過しつつ、第1玉軸受36が第1軸受装着部43dに徐々に装着される。
次いで、図10の矢印(2)に示すように、3つの被覆部材81をロータ33の各永久磁石33aの周囲に配置する。これにより、各被覆部材81によりロータ33の各永久磁石33aが被覆される。その後、各被覆部材81で各永久磁石33aを被覆した状態のもとで、図10の矢印(3)に示すように、保持筒82を各被覆部材81の外周部分に装着する。これにより、各被覆部材81が1つに纏められるとともに、押圧部81bの先端部分がストッパスプリング38の被押圧部38d(図5参照)と対向する。
そして、組付治具80を、図9の矢印(1)の方向に所定圧で押圧することにより、ストッパスプリング38の弾性変形部38b(図5参照)が径方向内側に弾性変形しつつ、ギヤケース41のスプリング収容部43hに圧入される。このとき、第2玉軸受37は、図3に示すように、ギヤケース41の第2軸受装着部43b内に所定のクリアランスCLを介して配置される。ここで、第2玉軸受37と第2軸受装着部43bとの間にクリアランスCLを設けたので、ギヤケース41に対するロータユニットRUの調芯作業、つまりセンタリング作業を容易に行うことができる。
ストッパスプリング38のスプリング収容部43hへの圧入後は、組付治具80を分解し、組付治具80をロータユニットRUから取り外す。具体的には、各被覆部材81から保持筒82を取り外し、その後、分離可能となった各被覆部材81をロータユニットRUから取り外す。
[第2工程]
次に、図11に示すように、別の組立工程で組み立てられたウォームホイールユニットWUを準備する。そして、ウォームホイールユニットWUの出力軸46の先端側を、図11の矢印(4)に示すように、ギヤケース41の開口部44からボス部42aに差し込む。これにより、ウォームホイールユニットWUがギヤケース41内に収容される。このとき、ウォームホイールユニットWUを、出力軸46を中心に正逆方向に揺動させ、これにより、ウォームホイール45のギヤ歯45aとウォーム35の歯部35aとを噛み合わせる。
[第3工程]
次に、別の組立工程で制御基板70(図8参照)および仕切板73を組み付けたギヤカバー60を準備する。そして、図11の矢印(5)に示すように、ギヤカバー60の仕切板73側をギヤケース41の開口部44に臨ませて、ギヤカバー60をギヤケース41に近接するよう移動させる。このとき、ギヤカバー60のコネクタ接続部62が、ロータユニットRUのロータ33側を向くようにする。その後、ねじ回し等の締結工具(図示せず)により各固定ねじ61(図2参照)をねじ込み、ギヤカバー60をギヤケース41に固定する。これにより、ギヤカバー60がギヤケース41に固定されて、ブラシレスワイパモータ20の組み立てが完了する。
以上詳述したように、本実施の形態に係るブラシレスワイパモータ20によれば、コイル32bを備えたステータ32の内側にロータ33を回転自在に設け、回転軸34の軸方向一端側をロータ33の軸心に固定し、回転軸34の軸方向他端側にウォーム35を設け、回転軸34のウォーム35よりも軸方向一端側および軸方向他端側に、第1,第2玉軸受36,37をそれぞれ設け、回転軸34を第1,第2玉軸受36,37のみにより回転自在に支持した。
これにより、回転軸34の何にも支持されない自由端部分に、コイルや整流子等を設けずに済むため、従前に比して回転軸34を短縮化しつつ、回転軸34の自由端部分における慣性質量を小さくできる。したがって、従前に比して省電力で回転軸34を安定動作させることができ、静粛性の向上を図ることができる。また、整流子やブラシを備えないため、電気ノイズの発生を抑制して制御機器への悪影響を無くしつつ、ブラシ交換を不要にしてメンテナンスフリーにできる。
次に、本発明の実施の形態2について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図12は実施の形態2に係るブラシレスワイパモータのケーシングおよびカバー部材を説明する斜視図を示している。
上述した実施の形態1においては、図3に示すように、モータ部30とギヤ部40とを別体とし、モータケース31とギヤケース41とをそれぞれ連結していた。これに対し、実施の形態2に係るブラシレスワイパモータ90においては、図12に示すように、モータケース部92とギヤケース部93とが一体化されたケーシング91を採用している。
具体的には、ケーシング91はアルミ材料を鋳造加工等することで所定形状に形成され、ギヤケース部93は、実施の形態1のギヤケース41(図6参照)と略同様の形状に形成されている。よって、ギヤケース部93の詳細な説明は省略する。
一方、モータケース部92は、小径部94aおよび大径部94bを有する円筒本体部94を備えている。この円筒本体部94の内部には、図4に示すロータユニットRUが回転自在に収容され、円筒本体部94の回転軸34(図3参照)の軸方向に沿う寸法は、実施の形態1のモータケース31(図3参照)の回転軸34の軸方向に沿う寸法と略等しい寸法となっている。したがって、実施の形態2に係るブラシレスワイパモータ90は、実施の形態1に比して大型化することは無い。
小径部94aは、円筒本体部94の軸方向に沿うスプリング収容部43h側に配置され、大径部94bは、円筒本体部94の軸方向に沿う開口部95側に配置されている。そして、円筒本体部94の径方向内側で、かつ小径部94aと大径部94bとの間には、段差部94cが設けられている。また、大径部94bの開口部95側には、円筒本体部94の径方向外側に膨出し、カバー部材96が装着されるカバー装着用鍔部94dが設けられている。
段差部94cには、ステータ32の軸方向他端側(図3中右側)が当接される。つまり、段差部94cは、円筒本体部94の軸方向に対するステータ32の位置決めを行う。また、カバー装着用鍔部94dの周囲には、当該カバー装着用鍔部94dの径方向外側に突出するようにして、3つの雌ねじ部94eが形成されている。これらの雌ねじ部94eは、カバー装着用鍔部94dの周方向に沿うよう等間隔(120度間隔)で配置され、固定ねじ97がそれぞれねじ結合される。
円筒本体部94の径方向外側には、凹凸形状の複数の冷却フィン98が一体に設けられている。複数の冷却フィン98は、円筒本体部94の外側の表面積を増やし、円筒本体部94の外側の多くの部位に外気を触れさせて、円筒本体部94の放熱性を向上させるものである。冷却フィン98は、円筒本体部94の軸方向に複数並べて配置され、かつ円筒本体部94の周方向に延びるよう設けられている。
ここで、複数の冷却フィン98は、円筒本体部94の周方向に沿う出力軸46側(図中下側)およびギヤカバー60側(図中上側)の2カ所に配置(図示では一方のみを示す)されている。つまり、複数の冷却フィン98は、円筒本体部94の全周に亘って設けていない。これにより、モータケース部92における十分な放熱性と十分な強度を確保している。ただし、ブラシレスワイパモータの仕様(定格出力等)によっては、円筒本体部94の全周に亘って冷却フィンを設けても良い。冷却フィンを円筒本体部94の全周に設けることで、鋳造加工時の溶融したアルミ材料の流動性を向上させることができ、ひいては生産性の向上を図ることができる。また、冷却フィンを部分的に設けた場合と比べ、モータケース部92の冷却性を向上させることができ、さらには、円筒本体部94に雨水が付着した場合、その雨水を流れ易くすることができる。
円筒本体部94の開口部95には、カバー部材96が装着される。当該カバー部材96は、プラスチック等によって略円板状に形成され、底壁部96aと環状装着部96bとを備えている。底壁部96aの中心部分には、円筒本体部94側に窪んだ凹部96cが設けられている。この凹部96cは、カバー部材96の剛性を高める機能、およびブラシレスワイパモータ90の作動時において底壁部96aが共振するのを抑え、異音が発生するのを防止する機能を備えている。
環状装着部96bの径方向内側には、環状のステータ当接部(図示せず)が設けられ、このステータ当接部は、ステータ32の軸方向一端側(図3中左側)に当接する。つまり、カバー部材96は、ステータ32の円筒本体部94への組み付け時に、段差部94cとともに、円筒本体部94の軸方向に対するステータ32の位置決めを行う。なお、ブラシレスワイパモータ90の作動時において、ステータ32には、軸方向に移動するような大きな負荷が掛からないため、円筒本体部94からカバー部材96が外れることは無い。
環状装着部96bの径方向外側には、当該環状装着部96bの径方向外側に突出するようにして、3つのねじ固定部96eが形成されている。これらのねじ固定部96eは、環状装着部96bの周方向に沿うよう等間隔(120度間隔)で配置され、固定ねじ97がそれぞれ挿通される。各固定ねじ97は、カバー部材96を円筒本体部94に固定するためのもので、各雌ねじ部94eにねじ結合される。
以上のように形成した実施の形態2に係るブラシレスワイパモータ90においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態2においては、モータケース部92とギヤケース部93とを一体化して、ケーシング91をアルミ材としたので、ステータ32が発生する熱を効率良く外部に放散することができる。また、複数の冷却フィン98を設けたので、放熱性をより向上させることができる。よって、実施の形態1に比して、耐熱強度を高めたブラシレスワイパモータ90を実現できる。
さらに、モータケース部92およびギヤケース部93を、鋳造加工等により一体成形したので、モータケース部92およびギヤケース部93を個別に製造する必要が無くなる。また、モータケース31(図3参照)を成形するためのプレス加工等が不要となり、ひいてはケーシング91の加工性を向上させることができる。
次に、本発明の実施の形態3について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図13は実施の形態3のブラシレスワイパモータの図9に対応する説明図を、図14は図13のブラシレスワイパモータの回転軸の軸方向に沿う部分断面図をそれぞれ示している。
図13および図14に示すように、実施の形態3に係るブラシレスワイパモータ100は、ロータユニット101の構造と、当該ロータユニット101のギヤケース(ケーシング)102に対する組み付け手順が異なっている。具体的には、実施の形態1では、図9に示すように、環状のストッパスプリング38を、予めロータユニットRUに一体に設けておき、その後、第1玉軸受36を第1軸受装着部43dに装着しつつ、ストッパスプリング38をスプリング収容部43hに圧入することで、ロータユニットRUをギヤケース41に固定していた。
これに対し、実施の形態3では、図13および図14に示すように、ロータユニット101とは別体のストッパ部材103を用いることで、第1玉軸受36を第1軸受装着部43dに固定している。ここで、ストッパ部材103は、ギヤケース102の第1軸受装着部43dの近傍に設けられたストッパ部材装着部104に、圧入により固定される。なお、第1軸受装着部43dおよびストッパ部材装着部104と、ストッパ部材装着部104に圧入されるストッパ部材103とは、本発明における保持構造を構成している。
ストッパ部材103は、鋼板をプレス加工等することで略U字形状に形成される。ストッパ部材103は、ストッパ部材装着部104に差し込まれる一対のベアリング押圧部103aを有している。一対のベアリング押圧部103aの間には、回転軸34との干渉を避ける切欠部103bが設けられている。また、ストッパ部材103には、各ベアリング押圧部103aをストッパ部材装着部104に差し込む際に、押圧治具(図示せず)によって押さえ付けられる治具当て部103cが設けられている。この治具当て部103cの延在方向は、各ベアリング押圧部103aの延在方向に対して、略直角方向に向けられている。
そして、ロータユニット101をギヤケース102に対して組み付けるには、まず、図13の矢印(8)に示すように、ロータユニット101のウォーム35側を、ギヤケース102の鍔部43fに臨ませて、ウォーム35を第1軸受装着部43dに挿通する。次いで、第1センサマグネットMG1を第1軸受装着部43dに挿通しつつ、第1玉軸受36の外輪36a(図3参照)を第1軸受装着部43dに装着する。その後、図13の二点鎖線矢印(9)に示すように、回転軸34の軸方向と交差する方向から、ストッパ部材103をストッパ部材装着部104に臨ませる。そして、押圧治具を治具当て部103cに当てつつ、ストッパ部材103をストッパ部材装着部104に向けて押圧する。これにより、図14に示すように、回転軸34の軸方向に沿う第1軸受装着部43dとストッパ部材103との間に、第1玉軸受36が挟持され、ひいてはギヤケース102に対するロータユニット101の組み付けが完了する。
次いで、図13の矢印(10)に示すように、出力軸46(図7参照)の先端側をギヤケース102の内側からボス部52a(図6参照)に差し込む。このとき、ウォームホイール45を正逆回転方向に揺動させて、ギヤ歯45aを歯部35aに噛み合わせるようにする。これにより、ギヤケース102の正規位置にウォームホイール45が収容される。このようにして、ギヤケース102の内側に、ウォーム35およびウォームホイール45よりなる減速機構SDが収容される。
以上のように形成した実施の形態3においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態3においては、ストッパ部材103を、回転軸34の軸方向と交差する方向からストッパ部材装着部104に装着するので、減速機構SDの動作時において、回転軸34に大きな軸力が作用した場合であっても、回転軸34の軸方向への移動やがたつきを確実に防止することができる。ただし、実施の形態3の保持構造を、実施の形態2のブラシレスワイパモータ90(図12参照)に適用することもできる。
次に、本発明の実施の形態4について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態3と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図15は実施の形態4のブラシレスワイパモータの図14に対応する説明図を示している。
図15に示すように、実施の形態4に係るブラシレスワイパモータ110は、回転軸34に装着した第2玉軸受37を、ギヤケース102の第2軸受装着部43bに圧入して固定した点と、ステータ32の軸方向に沿う一部を、ギヤケース102の鍔部43fがある部分の径方向内側に圧入して固定した点とが異なっている。
ブラシレスワイパモータ110においては、第2軸受装着部43bが第1軸受装着部43dに対して同軸上に配置され、かつ第2玉軸受37が第2軸受装着部43b内でがたつかない。したがって、ブラシレスワイパモータ110の作動時において、歯部35aに軸ずれが生じたとしても回転軸34はスムーズに回転することができ、ひいてはブラシレスワイパモータ110のさらなる低騒音化を実現できる。
また、ブラシレスワイパモータ110は、インナーロータ型のブラシレスモータであり、ロータ33の周辺にブラシや整流子さらにはコイルを備えていない。よって、回転軸34の軸長Lを短くしつつ、回転軸34の軸方向に沿う略中央部分に第1玉軸受36を固定することができる。よって、回転軸34の軸方向に沿うロータ33側には軸受を設けずに済む。これにより、ブラシレスワイパモータ110の回転軸34は片持ち構造となっている。なお、このような片持ち構造は、上述した実施の形態1〜3においても同様である。
ここで、通常、回転軸に対するロータの固定には、回転軸に対するロータの圧入長さを短くするために、回転軸の外周に径方向外側に突出された突起部材(ナール)を、回転軸の軸方向に沿う所定箇所に部分的に形成し、この突起部材にロータを圧入する固定方法が採用される。これに対し、ブラシレスワイパモータ110においては、回転軸34のロータ33側には軸受が無いため、当該部分における回転軸34のロータ33からの突出量Pが小さい。よって、回転軸34に対するロータ33の圧入長さが短いため、単に回転軸34にロータ33を圧入するだけで固定できる。このようにすることで、突起部材を加工するための工程を省略することができ、かつ回転軸34に対するロータ33の同軸度を向上させることができる。
ギヤケース102の鍔部43fがある部分の径方向内側には、ステータ固定部111が設けられている。このステータ固定部111には、ステータ32の軸方向に沿う略半分が圧入により固定されている。なお、第1玉軸受36の直径寸法D1は、第2玉軸受37の直径寸法D2の1.5倍以上の大きさとされ(D1>1.5×D2)、ステータ32の直径寸法D3は、第1玉軸受36の直径寸法D1の2倍以上の大きさとされている(D3>2×D1)。そして、ステータ32,第1玉軸受36および第2玉軸受37は、それぞれ同軸上に配置されている。
ここで、第2軸受装着部43b,第1軸受装着部43dおよびステータ固定部111は、ギヤケース102の内側を切削加工する際に、同軸度が保たれたまま高精度で成形される。具体的には、加工対象であるギヤケース102をチャック装置(図示せず)にチャックして、この状態のもとで、第2軸受装着部43b,第1軸受装着部43dおよびステータ固定部111をドリル加工で順次成形していく。よって、第2軸受装着部43b,第1軸受装着部43dおよびステータ固定部111は、それぞれ精度良く同軸上に配置される。これにより、ロータ33とステータ32との同軸度が高精度で確保されて、ロータ33の外周とステータ32の内周との間のクリアランスを、互いに接触させない状態で詰めることが可能となり、高効率のブラシレスワイパモータ110を実現できる。
ただし、第1軸受装着部43dに第1玉軸受36を圧入により固定しても良く、この場合には、回転軸34(ロータ33)とステータ32との同軸度がより向上する。また、第2軸受装着部43b,第1軸受装着部43dおよびステータ固定部111の同軸度が十分に得られるのであれば、ステータ固定部111にステータ32を圧入すること無く、互いの相対回転が規制されるようにインローの係合としても良い。この場合、圧入時の削りカス(鉄粉等)の発生を抑制することができる。
以上のように形成した実施の形態4においても、上述した種々の作用効果に加えて、実施の形態3と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。実施の形態1〜3においては、第2玉軸受37と第2軸受装着部43bとの間に、回転軸34の径方向への移動を許容するクリアランスCLを設けたものを示した。本発明はこれに限らず、第2玉軸受37と回転軸34との間に、回転軸34の径方向への移動を許容するクリアランスCLを設けても良い。この場合、ロータユニットRU,101をギヤケース41,102に組み付ける前に、第2玉軸受37を第2軸受装着部43bに予め組み込んでおく。
また、上述の各実施の形態においては、第2軸受として第2玉軸受37を採用したものを示したが、本発明はこれに限らず、第2軸受として外輪,内輪および鋼球を備えない所謂メタル軸受を採用することもできる。この場合、部品コストを抑えることができ、かつブラシレスワイパモータ全体を軽量化することができる。
さらに、上記各実施の形態においては、動力伝達機構14を備えるワイパ装置12を示したが、本発明はこれに限らず、ブラシレスワイパモータ20,90,100,110の揺動運動を各ピボット軸13a,13bに伝達する過程で、動力伝達機構14を備えていなくても良い。この場合、各ピボット軸13a,13bに動力を伝達するために、各ピボット軸13a,13bに対応したブラシレスワイパモータをそれぞれ備えることとなる。
また、上記実施の形態2においては、カバー部材96がプラスチック等によって形成されるものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば鉄やアルミ,合成樹脂等、他の素材でカバー部材を形成して良く、その材質は限定されない。さらに、カバー部材96を円筒本体部94に固定する構成として3つのねじ固定部96eを示したが、本発明はこれに限らず、ねじ固定部96eの個数は限定されない。また、カバー部材96を円筒本体部94に固定する構成として3つのねじ固定部96eを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、カバー部材96を円筒本体部94に対して係合爪の係合によりワンタッチで固定する構造や、カバー部材そのものを開口部にねじ結合させることで固定する構造,軽圧入により固定する構造等、ねじにより固定する構造に限定されない。さらに、カバー部材と円筒本体部との間の気密性が保持されていれば良い。
また、上述の各実施の形態においては、ブラシレスワイパモータ20,90,100,110を、車両10のフロントウィンドシールド11を払拭するワイパ装置12の駆動源に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、車両のリヤワイパ装置の駆動源や、鉄道車両,船舶あるいは建設機械等のワイパ装置の駆動源にも適用することができる。
ブラシレスワイパモータは、自動車等の車両に搭載されるワイパ装置の駆動源として用いられ、ワイパアームを揺動駆動してウィンドシールドに付着した雨水等を払拭するために用いられる。
【0002】
両等に搭載される。そのため、さらなる小型軽量化を実現して汎用性を高める必要がある。また、近年の車両等においては、ワイパモータの近くにあるインストルメントパネル等の内側に、様々な制御機器が設けられている。そのため、ワイパモータの作動時に発生する電気ノイズをできる限り抑えて、制御機器を誤作動させないようにする必要がある。
[0006]
しかしながら、上述の特許文献1に記載された電動アクチュエータによれば、モータ軸の回転子側を何にも支持されない状態として、これにより小型軽量化が図られているが、モータ軸の何にも支持されない部分、つまりモータ軸の自由端部分には、比較的重量が嵩む鉄心やコイル、さらには整流子が設けられている。そのため、モータ軸の自由端部分の慣性質量が大きく、これに起因してモータ軸を回転させるのに大きな駆動電流が必要となるばかりか、コイルを精度良く巻かないとモータ軸の自由端部分に回転ブレが生じる。さらには、ブラシユニットを有する分、電気ノイズ対策が必要となったり小型軽量化に限界が生じたりしていた。
[0007]
本発明の目的は、電気ノイズの発生を抑えて省電力で安定動作可能としつつ、より小型軽量化を実現できるブラシレスワイパモータを提供することにある。
課題を解決するための手段
[0008]
本発明の一態様では、ワイパ部材を揺動させるブラシレスワイパモータであって、コイルを備えた固定子と、前記固定子の内側に回転自在に設けられた回転子と、軸方向一端側が前記回転子の軸心に固定された回転軸と、前記回転軸の軸方向他端側に設けられたウォームと、前記ウォームを収容し、前記回転軸の軸方向に開口する開口部を有するギヤケースと、前記開口部を閉塞するカバー部材と、を備えるケーシングと、前記ギヤケースに設けられ、それぞれ同軸上に配置された固定子固定部、第1軸受装着部および第2軸受装着部と、前記回転軸の前記ウォームよりも軸方向一端側に設けられ、かつ前記第1軸受装着部に設けられた第1軸受と、前記回転軸の前記ウォームよりも軸方向他端側に設けられ、かつ前記第2軸受装着部に設けられた第2軸受と、を有し、前記固定子、前記第1軸受および前記第2軸受は、それぞれ同軸上に配置され、前記回転軸は、前記第1軸受および前記第2軸受のみにより回転自在に支持され、前記第1軸受の位置を基準として、前記第2軸受までの

Claims (7)

  1. ワイパ部材を揺動させるブラシレスワイパモータであって、
    コイルを備えた固定子と、
    前記固定子の内側に回転自在に設けられた回転子と、
    軸方向一端側が前記回転子の軸心に固定された回転軸と、
    前記回転軸の軸方向他端側に設けられたウォームと、
    前記ウォームを収容するケーシングと、
    前記ケーシングに設けられた第1軸受装着部および第2軸受装着部と、
    前記回転軸の前記ウォームよりも軸方向一端側に設けられ、かつ前記第1軸受装着部に設けられた第1軸受と、
    前記回転軸の前記ウォームよりも軸方向他端側に設けられ、かつ前記第2軸受装着部に設けられた第2軸受と、
    を有し、
    前記回転軸は、前記第1軸受および前記第2軸受のみにより回転自在に支持され、前記第1軸受の位置を基準として、前記第2軸受までの軸方向長さが前記回転子までの軸方向長さよりも長い、ブラシレスワイパモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記第1軸受を、外輪と内輪と鋼球とを備えた玉軸受とし、前記外輪を前記第1軸受装着部に固定し、前記内輪を前記回転軸に固定した、ブラシレスワイパモータ。
  3. 請求項1記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記第2軸受の外径寸法が、前記第1軸受装着部の貫通孔の内径寸法よりも小径とされ、前記ブラシレスワイパモータの組立時に、前記第2軸受が前記第1軸受装着部を通過する、ブラシレスワイパモータ。
  4. 請求項1記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記第2軸受と前記第2軸受装着部との間、または前記第2軸受と前記回転軸との間のうちの少なくともいずれか一方に、前記回転軸の径方向への移動を許容する隙間が形成される、ブラシレスワイパモータ。
  5. 請求項1記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記ケーシングには、前記第1軸受を前記ケーシングの所定位置に保持するための保持構造が設けられる、ブラシレスワイパモータ。
  6. 請求項1記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記回転軸の前記第1軸受と前記第2軸受との間に、前記回転軸の回転状態を検出するのに用いられるセンサ部材が設けられる、ブラシレスワイパモータ。
  7. 請求項6記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記ケーシングには、前記回転子および前記回転軸のうちの少なくともいずれか一方の回転を制御する制御基板が設けられ、
    前記制御基板には、前記センサ部材と対向して前記回転軸の回転状態を検出するのに用いられる検出部材が設けられる、ブラシレスワイパモータ。
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