JP2009225505A - モータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補強リブの厚み寸法や高さ寸法を増加させること無く、補強リブに部分的に作用する応力を補強リブの他の部分に分散させる。
【解決手段】補強リブ50を、第1端面53aを有する第1リブ53と、第2端面55aを有する第2リブ55と、円弧面54aを有する第3リブ54とを備えたメインリブ52と、メインリブ52の両側面に設けられ、支持部48から外側リブ49に向けて一定幅でかつ徐々に断面積が減少し、補助円弧面56f,57fを備えた補助リブ56,57とから形成した。第3リブ54および第3補助リブ56b,57bに発生する応力を、各円弧面54a,56fおよび57fを境に、第1補助リブ56a,57aおよび第2補助リブ56c,57cにより断面積が減少する第1リブ53側および第2リブ55側に分散させることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、回転軸を回転自在に収容するヨークと、回転軸の回転を減速する減速機構を収容するギヤハウジングと、一端側が減速機構に接続され他端側がギヤハウジングの外部に延出された出力軸とを有するモータ装置に関する。
従来、自動車等の車両に搭載されるワイパ装置やパワーウィンド装置等の駆動源として、回転軸の回転を減速する減速機構と、減速機構の回転を出力する出力軸とを備えたモータ装置が用いられており、このモータ装置は、車両への搭載性向上等から小型軽量化されかつ大きな出力が得られるようになっている。
モータ装置の出力軸には、ワイパリンクやウィンドレギュレータ等の駆動機構が接続され、モータ装置によって駆動機構を駆動することで、ワイパブレードやウィンドガラス等の被駆動対象物を駆動することができる。被駆動対象物がワイパブレードの場合には、当該ワイパブレードとフロントガラスとの間の摺動抵抗が比較的大きく、また、被駆動対象物がウィンドガラスの場合には、当該ウィンドガラスの重量が嵩む。このため、モータ装置の出力軸には、当該出力軸を傾斜させる方向に比較的大きな反力が加わるようになっている。
出力軸は、減速機構を収容するギヤハウジングに形成した支持部に回転自在に支持されており、支持部の剛性を高めることにより上記のような出力軸の傾斜を抑制することができる。しかし、支持部の剛性を高めるために単にギヤハウジングの肉厚を厚くすると、モータ装置の大型化や重量増大が避けられなくなる。そこで、支持部の剛性を高めつつモータ装置の小型軽量化を図るために、ギヤハウジングの支持部の周囲に補強リブを設けることが行われている。
ギヤハウジングに補強リブを設けたモータ装置としては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたモータ装置(駆動装置)は、被駆動軸(出力軸)のための通過穴(支持部)を中心に、その周囲を囲うように外側リブを備え、通過穴と外側リブとの間には、通過穴から外側リブに向けて放射状に延びる複数の補強リブが設けられている。これらの補強リブは、それぞれ当該補強リブの放射方向に向けて、高さ寸法が高い部分と低い部分とを一体に接続することにより形成されている。
特開2003−047204号公報(図2)
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたモータ装置によれば、補強リブの高さ寸法が高い部分と低い部分との間には、角部が設けられており、被駆動対象物からの反力が出力軸を介して支持部に入力された場合には、補強リブの角部に応力が集中することになる。したがって、モータ装置に大きな負荷が掛かるような使用状態(例えば、積雪時におけるワイパ装置の駆動等)のときに、補強リブの角部に亀裂が発生する等の問題が生じ得る。このように、特許文献1に記載されたモータ装置は、補強リブに高さ寸法が低い部分を設けている分、モータ装置の小型軽量化に期待できる反面、上記のような補強リブの欠点を改善する必要があった。
本発明の目的は、補強リブの厚み寸法や高さ寸法を増加させること無く、補強リブに部分的に作用する応力を補強リブの他の部分に分散させることができるモータ装置を提供することにある。
本発明のモータ装置は、回転軸を回転自在に収容するヨークと、前記回転軸の回転を減速する減速機構を収容するギヤハウジングと、一端側が前記減速機構に接続され他端側が前記ギヤハウジングの外部に延出された出力軸とを有するモータ装置であって、前記ギヤハウジングに設けられ、前記出力軸を回転自在に支持する支持部と、前記支持部から離間して前記支持部を囲うように設けられる外側リブと、前記支持部から前記外側リブに向けて放射状に設けられる複数の補強リブとを備え、前記補強リブを、前記支持部の前記外側リブ側に設けられ、前記支持部の軸方向に向く第1端面を有する第1リブと、前記外側リブの前記支持部側に設けられ、前記支持部の軸方向に向く第2端面を有する第2リブと、前記第1リブと前記第2リブとの間に設けられ、前記第1端面と前記第2端面とを繋ぐ円弧面を有する第3リブとを備えたメインリブと、前記メインリブの側面の範囲内において前記メインリブの両側面のうち少なくともいずれか一方に設けられ、前記支持部から前記外側リブに向けて一定幅でかつ徐々に断面積が減少し、前記第3リブに対応する円弧面を備えた補助リブとから形成することを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記支持部の軸方向に対する前記第1リブの高さ寸法を、前記第2リブの高さ寸法よりも高い高さ寸法とし、前記第3リブを前記支持部寄りに設けることを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記外側リブの前記支持部側とは反対側に、前記ギヤハウジングを取り付け対象物に固定するための固定部を設けることを特徴とする。
本発明のモータ装置によれば、補強リブを、第1端面を有する第1リブと、第2端面を有する第2リブと、第1端面と第2端面とを繋ぐ円弧面を有する第3リブとを備えたメインリブと、メインリブの側面の範囲内においてメインリブの両側面のうち少なくともいずれか一方に設けられ、支持部から外側リブに向けて一定幅でかつ徐々に断面積が減少し、第3リブに対応する円弧面を備えた補助リブとから形成している。したがって、円弧面を有する第3リブおよび補強リブに応力を発生させ、当該応力を、円弧面を境に補助リブにより断面積が減少する第1リブ側および第2リブ側に分散させることができ、補強リブに部分的に応力が集中して亀裂等が発生するのを抑制することができる。また、補助リブを含む第3リブ部分における補強リブの厚み寸法を基準寸法とした場合、全域に亘ってこの基準寸法とした補助リブを備えない従前構造の補強リブに比して、補強リブの小型軽量化を図ることができ、ひいては、モータ装置の小型軽量化を図ることが可能となる。
本発明のモータ装置によれば、支持部の軸方向に対する第1リブの高さ寸法を、第2リブの高さ寸法よりも高い高さ寸法とし、第3リブを支持部寄りに設けるので、第1リブから第3リブのうち、高さ寸法が低い第2リブの占める割合を増やすことができる。したがって、補強リブの突出量を抑えて、よりモータ装置の小型軽量化を図ることが可能となる。
本発明のモータ装置によれば、外側リブの支持部側とは反対側に、ギヤハウジングを取り付け対象物に固定するための固定部を設けるので、支持部と固定部とが離れた位置にあるギヤハウジング、つまり支持部に比較的大きな反力が入力され得るギヤハウジングにおいて、補強リブへの応力集中を緩和することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るモータ装置を備えたワイパ装置を説明する説明図を、図2は図1のワイパ装置を拡大して示す斜視図を、図3は図2のモータ装置を補強リブ側から見た説明図を、図4はギヤハウジングの構造を説明する説明図を、図5は補強リブの構造を説明する説明図をそれぞれ表している。
図1に示すように、自動車等の車両10の前方側には、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11が設けられており、このフロントガラス11上には、フロントガラス11に付着した雨や埃等を払拭するDR側(運転席側)ワイパ部材12と、AS側(助手席側)ワイパ部材13とが設けられている。
DR側ワイパ部材12は、DR側ワイパブレード12aとDR側ワイパアーム12bとを有しており、DR側ワイパブレード12aはDR側ワイパアーム12bの先端側に回動自在に取り付けられている。AS側ワイパ部材13は、AS側ワイパブレード13aとAS側ワイパアーム13bとを有しており、AS側ワイパブレード13aはAS側ワイパアーム13bの先端側に回動自在に取り付けられている。
各ワイパブレード12a,13aは、フロントガラス11上の下反転位置LRPと上反転位置URPとの間に形成される各払拭範囲11a,11bを、それぞれ同期して同一方向に往復払拭動作するようになっている。つまり、各ワイパブレード12a,13aの払拭パターンはタンデム型となっている。
車両10におけるフロントガラス11の前端側には、各ワイパ部材12,13を揺動駆動するワイパ装置14が搭載されている。
ワイパ装置14は、図2に示すように、車両10にそれぞれ固定されるDR側ピボットホルダ15aとAS側ピボットホルダ15bとを有している。各ピボットホルダ15a,15bは、それぞれ中空のパイプ部材よりなるフレーム部材16により連結されており、ワイパ装置14は、所謂フレーム一体型のモジュラー型ワイパ装置となっている。
各ピボットホルダ15a,15bは、それぞれDR側ピボット軸17aおよびAS側ピボット軸17bを回動自在に支持している。DR側ピボット軸17aの先端側には、図1に示すように、DR側ワイパアーム12bの基端側が固定され、AS側ピボット軸17bの先端側には、AS側ワイパアーム13bの基端側が固定されている。
各ピボット軸17a,17bの基端側には、DR側駆動レバー18aおよびAS側駆動レバー18bの一端側がそれぞれ固定されている。各駆動レバー18a,18bの他端側には、それぞれ図示しないボールジョイントを介して連結ロッド19の端部が回動自在に連結されている。AS側駆動レバー18bの他端側には、さらにボールジョイント(図示せず)を介して、駆動ロッド20の一端側が回動自在に連結されており、駆動ロッド20の他端側は、ボールジョイントBJ(図3参照)を介してクランクアーム21の一端側に回動自在に連結されている。
クランクアーム21の他端側は、ワイパモータ30の出力軸44(図3参照)に固定されており、クランクアーム21は、出力軸44の回転に伴いその一端側(駆動ロッド20との連結部分)が回転するようになっている。ここで、クランクアーム21,駆動ロッド20,AS側駆動レバー18b,連結ロッド19およびDR側駆動レバー18aによりワイパリンク(リンク機構)を構成しており、このワイパリンクは、出力軸44の回転運動を揺動運動に変換して、各ピボット軸17a,17bを揺動駆動するようになっている。
フレーム部材16のDR側(図中右側)には、モータ装置としてのワイパモータ30が設けられている。このワイパモータ30は、図3に示すように、モータ本体31とギヤハウジング32とを備えており、モータ本体31とギヤハウジング32とは、締結ネジ33によって固定されている。
モータ本体31は、薄板鋼板等をプレス成形(深絞り加工)することにより有底筒状に形成されたヨーク34を備えている。ヨーク34の内周壁には、断面が略円弧形状に形成された一対の永久磁石35が固定されており、各永久磁石35の内側には、外周にコイル(図示せず)を巻装したアマチュア(回転子)36が回転自在に設けられている。アマチュア36の回転中心には、アマチュア軸(回転軸)37が固定されており、アマチュア軸37はヨーク34の内側に回転自在に設けられている。
アマチュア軸37の略中間部分には整流子38が設けられており、この整流子38には、アマチュア36に巻装されたコイルの端部が電気的に接続されている。また、整流子38には一対のブラシ39が摺接するようになっており、各ブラシ39に駆動電流を供給することで、整流子38を介してコイルに駆動電流が供給される。これにより、アマチュア36には電磁力が発生し、アマチュア軸37がヨーク34に対して回転する。
アマチュア軸37の先端側(図中左側)には、ウォーム40が一体に設けられており、このウォーム40は、ギヤハウジング32の内部にまで延出されて、ギヤハウジング32の内部で回転するようになっている。
ギヤハウジング32の開口側には、図2に示すように、プラスチック等の樹脂材料よりなるカバー41が装着されている。このカバー41には、コネクタ接続部42が一体に設けられており、このコネクタ接続部42には、各ブラシ39に駆動電流を供給するための車両側コネクタ(図示せず)が接続されるようになっている。
ギヤハウジング32は、図3および図4に示すように有底状に形成されており、このギヤハウジング32は、溶融したアルミ材料を金型に流し込むことにより所定形状に成形(鋳造成形)されている。
ギヤハウジング32の内部には、ウォーム40と噛み合うウォームホイール43が回転自在に収容されており、ウォームホイール43の回転中心には、出力軸44の一端側が固定されている。出力軸44の他端側は、ギヤハウジング32の外部に延出されており、この出力軸44の他端側には、クランクアーム21の他端側がナット45により固定されている。ここで、ウォーム40およびウォームホイール43によって、本発明における減速機構を構成しており、この減速機構は、アマチュア軸37の回転を、所定速度にまで減速して高トルク化し、出力軸44を介して外部(ワイパリンク)に出力するようになっている。
ギヤハウジング32には、車両10のバルクヘッド等(図示せず)に固定される固定脚46が一体に設けられており、この固定脚46の先端側には、クッション部材としてのゴムブッシュ47が装着されている。このゴムブッシュ47は、車両10に対するギヤハウジング32のガタツキを抑制するものである。
ギヤハウジング32の底部32aにおける略中央部分には、図4に示すように、出力軸44を回転自在に支持する略円筒形状の支持部48が一体に設けられている。また、ギヤハウジング32の支持部48の外周側には、当該支持部48から所定距離離間して、支持部48を囲うよう略環状に形成された外側リブ49が一体に設けられている。支持部48および外側リブ49は、ギヤハウジング32の底部32aから所定量突出されており、支持部48の底部32aからの高さ寸法は、外側リブ49の底部32aからの高さ寸法よりも高い高さ寸法に設定されている。
ギヤハウジング32の底部32aには、さらに、支持部48と外側リブ49との間において、支持部48から外側リブ49に向けて放射状に延びる複数の補強リブ50が一体に設けられている。各補強リブ50は、外側リブ49と協働して支持部48を補強するようになっており、図4の二点鎖線矢印に示すような反力Fが出力軸44に作用した際に、支持部48の傾斜方向への変形を抑制するようになっている。
ギヤハウジング32における外側リブ49の支持部48側とは反対側(図3中下側)には、断面が略円弧形状に形成された固定部51が一体に設けられている。この固定部51は、ギヤハウジング32を取り付け対象物としてのフレーム部材16(図2参照)に固定する役割を果たすものであり、支持部48から離間して設けられている。このように固定部51を支持部48から離間して設けることで、フレーム部材16とクランクアーム21との接触を回避するようになっている。
このように、ギヤハウジング32は、支持部48と固定部51とを離間して設ける構造を採っており、支持部48は出力軸44からの反力を比較的受け易くなっている。特にこのような構造のギヤハウジングにおいては、支持部48に作用する反力Fを、各補強リブ50に効率良く分散して伝達させることが望ましく、ギヤハウジング32の底部32aに設けられる各補強リブ50は、以下に示すような構造を採っている。
つまり、各補強リブ50は、図5に示すように、支持部48の径方向および周方向に向けて、それぞれ3つの部分によって構成されている。各補強リブ50は、厚み寸法が約2.0mmに設定されたメインリブ52を備えており、このメインリブ52は、支持部48側から第1リブ53,第3リブ54および第2リブ55よりなる3つのリブを有している。
第1リブ53は、支持部48の軸方向に向く第1端面53aを有しており、支持部48の外側リブ49側(径方向外側)に一体に設けられている。第1端面53aには、支持部48と出力軸44との間を密封するグロメットシール(図示せず)の端部が載置されるようになっており、第1端面53aは、グロメットシールを位置決めする機能を備えている。
第2リブ55は、支持部48の軸方向に向く第2端面55aを有しており、外側リブ49の支持部48側(径方向内側)に一体に設けられている。各リブ53,55の各端面53a,55aは、ギヤハウジング32の底部32aと略平行となっており、第2端面55aの高さ寸法は、第1端面53aの高さ寸法よりも低い高さ寸法に設定されている。
第1リブ53と第2リブ55との間には、各端面53a,55aを繋ぐ円弧面54aを有する第3リブ54が設けられている。第3リブ54は支持部48寄りに配置されており、したがって、支持部48の径方向に対する第1リブ53の長さ寸法は、第2リブ55の長さ寸法よりも短くなっている。このように、第3リブ54を支持部48寄りに設けることで、高さ寸法の低い第2リブ55の占める割合を増やしており、ギヤハウジング32の小型軽量化を図っている。
補強リブ50は、さらに、それぞれ厚み寸法が約0.5mmに設定された一対の補助リブ56,57を備えている。各補助リブ56,57は、支持部48の周方向に対するメインリブ52の両側面に一体に設けられている。各補助リブ56,57は、メインリブ52の側面の範囲内、つまり、メインリブ52を支持部48の周方向から見た場合の投影範囲内に収まるよう略三角形形状に形成され、支持部48から外側リブ49に向けて一定幅でかつ徐々に断面積が減少するよう形成されている。
各補助リブ56,57においても、メインリブ52と同様に、支持部48側から第1補助リブ56a,57a,第3補助リブ56b,57bおよび第2補助リブ56c,57cよりなる3つのリブを備えている。
第1補助リブ56a,57aは、メインリブ52の第1リブ53に対応して設けられ、第1補助リブ56a,57aの支持部48の軸方向に向く端面は、外側リブ49に向けて下り坂となった第1傾斜面56d,57dとなっている。第2補助リブ56c,57cは、メインリブ52の第2リブ55に対応して設けられ、第2補助リブ56c,57cの支持部48の軸方向に向く端面は、外側リブ49に向けて下り坂となった第2傾斜面56e,57eとなっている。
第3補助リブ56b,57bは、メインリブ52の第3リブ54に対応して設けられ、第3補助リブ56b,57bの支持部48の軸方向に向く端面は、第3リブ54の円弧面54aと同じ曲率半径の補助円弧面56f,57fとなっている。
各補助リブ56,57は、メインリブ52を補助(補強)するとともに、メインリブ52の第3リブ54に作用する応力を、第1リブ53側および第2リブ55側、つまり、補強リブ50の第3リブ54を除く他の部分に分散する機能(応力分散機能)を備えている。
ここで、補強リブ50の応力分散機能について説明すると、第3リブ54および第3補助リブ56b,57bの支持部48の径方向に対する両端側には、図5に示すように、補強リブ50の断面積を減少させる4つの切欠部L1〜L4を設けている。したがって、これらの切欠部L1〜L4により、第3リブ54および第3補助リブ56b,57bの両端側の剛性を低下させて、第3リブ54および第3補助リブ56b,57bに集中する応力を分散できるようになっている。
次に、以上のように構成したワイパモータ30の作動(応力分散機能)について、図面を用いて詳細に説明する。
図6は補強リブの断面2次モーメントの測定部分を説明する説明図を、図7は図6に示すセクション毎の断面2次モーメントの大きさを示したグラフを、図8は本発明に係る補強リブおよび厚さ一定の場合の補強リブ(比較例1)のシミュレーション結果を示す図をそれぞれ表している。
図示しない操作スイッチを操作してワイパモータ30を作動させると、出力軸44が所定方向に回転し、出力軸44には、各ワイパ部材12,13およびワイパリンクを介して所定の大きさの反力F(図4参照)が入力される。すると、支持部48には、当該支持部48を傾斜させる方向に反力Fが負荷されて、これに伴い、各補強リブ50には、支持部48の径方向に向けて、引張方向または圧縮方向に応力が作用するようになる。このときの応力は、各補強リブ50の断面積が大きく変化する部分、つまり、第3リブ54および第3補助リブ56b,57bに集中する。
各補強リブ50を、図6に示すようなセクション(S1〜S15)で区分けし、当該部分における断面2次モーメントを測定すると、図7に示すようになった。なお、図7における領域(1)は、第1リブ53および第1補助リブ56a,57aに対応する部分を、領域(2)は、第3リブ54および第3補助リブ56b,57bに対応する部分を、領域(3)は、第2リブ55および第2補助リブ56c,57cに対応する部分をそれぞれ示している。
各補強リブ50は、領域(2)において、リブの厚さを3.0mmで一定とした場合のもの(比較例1)と同等の高剛性を得ており、リブの厚さを2.0mmで一定とした場合のもの(比較例2)に比して十分な剛性を得ている。これは、第3リブ54と第3補助リブ56b,57bとを、略同一の形状として一体化し、十分な厚み寸法を確保したことに起因している。
また、各補強リブ50は、領域(1)および領域(3)において、比較例1よりも低い剛性でかつ比較例2よりも高い剛性を得ている。これは、第1リブ53および第2リブ55の両側面に、支持部48から外側リブ49に向けて断面積が減少する第1補助リブ56a,57aおよび第2補助リブ56c,57cを設けた(図5に示す切欠部L1〜L4を設けた)ことに起因している。
このように、各補強リブ50は、領域(2)においては十分な剛性を確保するとともに、領域(1)および領域(3)においては剛性を低下させるようになっている。したがって、図8のシミュレーション結果に示すように、各補強リブ50の第3リブ54および第3補助リブ56b,57bに集中する応力を、その近傍にある剛性低下部分、つまり、第1リブ53および第2リブ55側に効果的に分散させることが可能となる。ここで、図8に示す濃色部分は同図中淡色部分に比して大きな応力が作用する部分を表しており、本発明に係る各補強リブ50は、図中下段の比較例1(リブの厚さが3.0mmで一定)に比して、応力集中を十分に緩和できることが確認できた。
以上詳述したように、本実施の形態に係るワイパモータ30によれば、補強リブ50を、第1端面53aを有する第1リブ53と、第2端面55aを有する第2リブ55と、第1端面53aと第2端面55aとを繋ぐ円弧面54aを有する第3リブ54とを備えたメインリブ52と、メインリブ52の側面の範囲内においてメインリブ52の両側面に設けられ、支持部48から外側リブ49に向けて一定幅でかつ徐々に断面積が減少し、第3リブ54に対応する補助円弧面56f,57fを備えた補助リブ56,57とから形成した。
したがって、円弧面54aおよび補助円弧面56f,57fを有する第3リブ54および第3補助リブ56b,57bに応力を発生させ、当該応力を、各円弧面54a,56fおよび57fを境に、第1補助リブ56a,57aおよび第2補助リブ56c,57cにより断面積が減少する第1リブ53側および第2リブ55側に分散させることができる。よって、補強リブ50に部分的に応力が集中して亀裂等が発生するのを抑制することができる。
また、各補助リブ56,57を含む第3リブ54部分における補強リブ50の厚み寸法を基準寸法とした場合、全域に亘ってこの基準寸法とした補助リブを備えない従前構造の補強リブ(比較例1)に比して、補強リブ50の小型軽量化を図ることができ、ひいては、ワイパモータ30の小型軽量化を図ることが可能となる。
本実施の形態に係るワイパモータ30によれば、支持部48の軸方向に対する第1リブ53の高さ寸法を、第2リブ55の高さ寸法よりも高い高さ寸法とし、第3リブ54を支持部48寄りに設けたので、第1リブ53から第3リブ54のうち、高さ寸法が低い第2リブ55の占める割合を増やすことができる。したがって、補強リブ50の突出量を抑えて、よりワイパモータ30の小型軽量化を図ることが可能となる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、支持部48と外側リブ49との間における補強リブ50の全てに本発明を適用した場合を示したが、本発明はこれに限らず、出力軸44を介して支持部48に入力される反力Fの大きさや反力Fの入力方向等に応じて、複数ある補助リブのうち選択的に本発明を適用するようにしても良い。
また、上記実施の形態においては、メインリブ52の両側面にそれぞれ一対の補助リブ56,57を対向配置したものを示したが、本発明はこれに限らず、出力軸44を介して支持部48に入力される反力Fの大きさや反力Fの入力方向等に応じて、メインリブ52の両側面のうちのいずれか一方に補助リブを設けるようにしても良い。
さらに、上記実施の形態においては、支持部48と固定部51とが、相互に離間した位置に設けられたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、支持部48における周囲の近傍に、複数の固定部を有するものにも適用することができる。この場合、支持部48に入力される反力Fを固定部に分散させることができるので、補強リブ50の幅寸法や高さ寸法を詰めて、ワイパモータ30をより小型軽量化することが可能となる。
また、上記実施の形態においては、第3リブ54を支持部48寄りに設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、補強リブ50の突出方向のスペースに余裕があれば、第3リブ54を外側リブ49寄りに設けることもできる。
さらに、上記実施の形態においては、減速機構を有するモータ装置として、ワイパモータ30であるものを示したが、本発明はこれに限らず、パワーウィンド装置やスライドドア開閉装置等に用いられるモータ装置に、本発明を適用することもできる。
本発明に係るモータ装置を備えたワイパ装置を説明する説明図である。 図1のワイパ装置を拡大して示す斜視図である。 図2のモータ装置を補強リブ側から見た説明図である。 ギヤハウジングの構造を説明する説明図である。 補強リブの構造を説明する説明図である。 補強リブの断面2次モーメントの測定部分を説明する説明図である。 図6に示すセクション毎の断面2次モーメントの大きさを示したグラフである。 本発明に係る補強リブおよび厚さ一定の場合の補強リブ(比較例1)のシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
10 車両
11 フロントガラス
11a,11b 払拭範囲
12 DR側ワイパ部材
12a DR側ワイパブレード
12b DR側ワイパアーム
13 AS側ワイパ部材
13a AS側ワイパブレード
13b AS側ワイパアーム
14 ワイパ装置
15a DR側ピボットホルダ
15b AS側ピボットホルダ
16 フレーム部材(取り付け対象物)
17a DR側ピボット軸
17b AS側ピボット軸
18a DR側駆動レバー
18b AS側駆動レバー
19 連結ロッド
20 駆動ロッド
21 クランクアーム
30 ワイパモータ(モータ装置)
31 モータ本体
32 ギヤハウジング
32a 底部
33 締結ネジ
34 ヨーク
35 永久磁石
36 アマチュア
37 アマチュア軸(回転軸)
38 整流子
39 ブラシ
40 ウォーム(減速機構)
41 カバー
42 コネクタ接続部
43 ウォームホイール(減速機構)
44 出力軸
45 ナット
46 固定脚
47 ゴムブッシュ
48 支持部
49 外側リブ
50 補強リブ
51 固定部
52 メインリブ(補強リブ)
53 第1リブ
53a 第1端面
54 第3リブ
54a 円弧面
55 第2リブ
55a 第2端面
56,57 補助リブ(補強リブ)
56a,57a 第1補助リブ
56b,57b 第3補助リブ
56c,57c 第2補助リブ
56d,57d 第1傾斜面
56e,57e 第2傾斜面
56f,57f 補助円弧面(円弧面)
BJ ボールジョイント
F 反力
L1〜L4 切欠部
LRP 下反転位置
URP 上反転位置

Claims (3)

  1. 回転軸を回転自在に収容するヨークと、前記回転軸の回転を減速する減速機構を収容するギヤハウジングと、一端側が前記減速機構に接続され他端側が前記ギヤハウジングの外部に延出された出力軸とを有するモータ装置であって、
    前記ギヤハウジングに設けられ、前記出力軸を回転自在に支持する支持部と、
    前記支持部から離間して前記支持部を囲うように設けられる外側リブと、
    前記支持部から前記外側リブに向けて放射状に設けられる複数の補強リブとを備え、
    前記補強リブを、
    前記支持部の前記外側リブ側に設けられ、前記支持部の軸方向に向く第1端面を有する第1リブと、前記外側リブの前記支持部側に設けられ、前記支持部の軸方向に向く第2端面を有する第2リブと、前記第1リブと前記第2リブとの間に設けられ、前記第1端面と前記第2端面とを繋ぐ円弧面を有する第3リブとを備えたメインリブと、
    前記メインリブの側面の範囲内において前記メインリブの両側面のうち少なくともいずれか一方に設けられ、前記支持部から前記外側リブに向けて一定幅でかつ徐々に断面積が減少し、前記第3リブに対応する円弧面を備えた補助リブとから形成することを特徴とするモータ装置。
  2. 請求項1記載のモータ装置において、前記支持部の軸方向に対する前記第1リブの高さ寸法を、前記第2リブの高さ寸法よりも高い高さ寸法とし、前記第3リブを前記支持部寄りに設けることを特徴とするモータ装置。
  3. 請求項1または2記載のモータ装置において、前記外側リブの前記支持部側とは反対側に、前記ギヤハウジングを取り付け対象物に固定するための固定部を設けることを特徴とするモータ装置。
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