JP2008516581A - 洗濯機用アウターロータ型モータのロータ - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に組立が可能で、かつ回転軸とロータケースとを安定的に結合させることができる洗濯機用アウターロータ型モータのロータを提供する。
【解決手段】本発明は洗濯機用アウターロータ型モータのロータに関し、本発明によるアウターロータ型モータのロータはベースプレートを有するロータケースと、ベースプレートの中央部に形成された挿入孔と、回転軸とロータケースとを連結するための挿入孔にインサートモールディングによって固定的に挿入されるシャフトブッシングと、ベースプレートの強度を強化するためにベースプレートに固定的に設けられる複数の突出リブとを備え、突出リブはシャフトブッシングに放射状に連結されることを特徴とする。そのため、本発明によるロータは製作が容易であり、ロータケースと回転軸との結合が堅固である。
【選択図】図3
【解決手段】本発明は洗濯機用アウターロータ型モータのロータに関し、本発明によるアウターロータ型モータのロータはベースプレートを有するロータケースと、ベースプレートの中央部に形成された挿入孔と、回転軸とロータケースとを連結するための挿入孔にインサートモールディングによって固定的に挿入されるシャフトブッシングと、ベースプレートの強度を強化するためにベースプレートに固定的に設けられる複数の突出リブとを備え、突出リブはシャフトブッシングに放射状に連結されることを特徴とする。そのため、本発明によるロータは製作が容易であり、ロータケースと回転軸との結合が堅固である。
【選択図】図3
Description
本発明は、洗濯機用モータのロータに関し、より詳しくは、容易に組み立てることができ、回転軸とロータケースとを安定的に結合させることができる洗濯機用アウターロータ型モータのロータに関する。
誘導起電力を用いる誘導モータは、ステータから発生する回転磁界とロータから発生する誘導磁界との相互作用により回転力を発生する交流モータの一種であって、回転磁界型に属する。
家電製品に最も広く用いられる交流モータの1つである誘導モータの種類としては、単相または3相誘導モータ、3相巻線型誘導モータなどが挙げられる。
前記誘導モータは、基本としてステータ及びロータを備え、ステータ及びロータの相対的な位置に応じてインナーロータ型とアウターロータ型とに区分される。
近年は、同一体積でトルクを増加させることができ、ステータの内部空間を他の用途に活用できるアウターロータ型誘導モータが広く使用されている。アウターロータ型誘導モータは、回転軸、永久磁石、ロータケース等から構成されるロータと、コア、ベース、ベアリング等から構成されるステータとを備える。
図1は従来のアウターロータ型モータのロータの分解斜視図、図2は従来のロータと回転軸との結合状態を示す断面図である。
図1に示すように、ロータは、プレス加工されてモータのハウジングを形成する金属材質のロータケース1と、ロータケース1の内周面に打抜き加工(blanking process)されて強制圧入される積層鉄心2a及び積層鉄心2aの上面及び下面に夫々備えられるリング状のエンド部材2bからなるコア2と、ロータケース1及び回転軸4(図2参照)を結合させるためのシャフトブッシング3からなる。
図2に示すように、回転軸4は、シャフトブッシング3に挿入され、回転軸4の下端部に締結されるボルト6によりシャフトブッシング3と締結される。シャフトブッシング3の貫通孔の内面にはセレーションが形成され、この貫通孔に挿入される回転軸4の端部にも、対応するセレーションが形成される。シャフトブッシング3は、その周辺部の下面に形成された固定突起部7及び/又は別途のボルト8によってロータケース1の中央部に固定的に結合される。
しかしながら、前記のような従来のアウターロータ型誘導モータのロータは、積層鉄心2a及びエンド部材2bからなるコア2がロータケース1に強制圧入されるため、組立工程が煩雑であるという問題や、シャフトブッシング3及びロータケース1が別途のボルト8により結合されるため、その結合が不安定であり、それによりロータの安定性が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明はこのような従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、容易に組立が可能で、かつ回転軸とロータケースとを安定的に結合させることができる洗濯機用アウターロータ型モータのロータを提供することにある。
前記のような目的を達成するために、本発明の一実施例は、アウターロータ型モータのロータであって、ベースプレートを有するロータケースと、ベースプレートの中央部に形成された挿入孔と、回転軸とロータケースとを結合するために挿入孔にインサートモールディングによって固定的に挿入されるシャフトブッシングと、ベースプレートの強度を強化するためにベースプレートに固定的に設けられる複数の突出リブとを備え、突出リブはシャフトブッシングに放射状に結合されることを特徴とするアウターロータ型モータのロータを提供する。
前記のような目的を達成するために、本発明の他の実施例は、アウターロータ型モータのロータであって、ベースプレート及びこのベースプレートの外周部から上方に延在し、その内側に永久磁石が取り付けられるヨーク部を備えるロータケースと、ベースプレートの中央部に形成された挿入孔と、回転軸とロータケースとを結合するために挿入孔に固定的に挿入されるシャフトブッシングとを備え、ヨーク部はその下部に傾斜部を有し、この傾斜部からヨーク部の上端迄の高さがヨーク部の内側に取り付けられる永久磁石の高さよりも低いことを特徴とするアウターロータ型モータを提供する。
前記のような目的を達成するために、本発明の更に他の実施例は、アウターロータ型モータのロータであって、ベースプレート及びこのベースプレートの外周部から上方に延在し、その内側に永久磁石が取り付けられるヨーク部を備えるロータケースと、ベースプレートの中央部に形成された挿入孔と、回転軸とロータケースとを結合するために挿入孔に固定的に挿入されるシャフトブッシングとを備え、ヨーク部はその上端部にロータケースの外側に曲げられている屈曲部を更に含むことを特徴とするアウターロータ型モータを提供する。
以下、本発明の好適な実施例について図面を参照して説明し、同一部材には同一な参照符号を付す。
図3は、本発明の好適な第1実施例によるアウターロータ型モータのロータの部分切り欠き斜視図を示す。
図示のように、本発明の好適な第1実施例によるロータ100は、金属で作られ、底面を有する円筒状に形成されるロータケース11と、回転軸(50、図4参照)とロータケース11とを結合するためのシャフトブッシング30とを含む。
ロータケース11は、ディスク状に形成されたベースプレート18、ベースプレート18の外周からベースプレート18の上方に延在するように形成されたヨーク部15、シャフトブッシング30を受容するためのベースプレート18の中央部に形成された挿入孔39、ロータ100内部の熱を排出するために挿入孔39の周囲にベースプレート18に形成された複数の放熱孔28及び後述する突出リブ26を貫通させるための挿入孔39の周囲にベースプレート18に形成された複数のリブ孔27を備える。
ヨーク部15の内面には、回転時に分離しないようにボンディングなどの方法により永久磁石20が取り付けられる。また、ヨーク部15の下端部には、永久磁石20の取り付け位置を容易に設定するために、ロータケース11の内側に突出するようにその周囲に沿って形成される傾斜部24が設けられる。ヨーク部15の上端部には、ロータケース11の強度を増すために、その周囲に沿って外側に曲げられている屈曲部22が設けられる。
また、傾斜部24から屈曲部22までの高さは、永久磁石20の高さよりも低く形成され、ヨーク部15の内面に取り付けられる永久磁石20の上部は、所定の高さ迄ロータケース11のヨーク部15より上方に突出する。これにより、永久磁石20のヨーク部15に対する取り付け作業が、従来技術に比べ容易に実施できる。
ロータケース11の挿入孔39に固定的に挿入されるシャフトブッシング30は、その中央部から突出したボス部31及びボス部31の周りに放射状に形成された複数の補強材38を備える。ボス部31の貫通孔の内面には回転軸(50、図4参照)の端部に形成されるセレーション部と結合するためのセレーションパターン32が形成される。シャフトブッシング30は、ベースプレート18の挿入孔39にインサートモールディングされてロータケース11と結合する。従って、シャフトブッシング30とロータケース11との結合が容易、かつ堅固に行われ得る。
ベースプレート18の強度を強化するための突出リブ26は、ベースプレート18に形成されたリブ孔27を介して、ロータケース11の底面からその内部に突出するようにロータケース11と結合される。また、突出リブ26はシャフトブッシング30から放射状に延在するように配置され、シャフトブッシング30を挿入孔39にインサートモールディングするときに、同時に、ベースプレート18に形成されたリブ孔27にインサートモールディングされる。
図4を参照すれば、本発明の好適な第1実施例によるロータを備えるアウターロータ型モータが設けられているドラム洗濯機の断面図が示されている。
図4に示すドラム洗濯機は、本発明によるロータを備えるアウターロータ型モータが設置可能な洗濯機の一例であって、本発明はこれに限定されない。
図4に示すように、本発明によるロータを備えるアウターロータ型モータは、懸架バネ41等によりハウジング40の内部に備えられたタブ44の後壁に設けられる。ハウジング40の前方には開閉可能なドア42が設けられ、タブ44の内側に回転可能に設けられるドラム45の内部に洗濯物を投入する及び取り出すことができるようにする。
タブ44の内側に回転可能に設けられるドラム45は、一般にモータの回転軸50と一体に射出成形され、この回転軸50を介してタブ44の後壁に設けられるアウターロータ型モータの回転力がドラム45に伝達される。
ドラム45に固定的に連結される回転軸50は、ベアリングハウジング52の内側に設けられるベアリング53によって支持され、ベアリングハウジング52は、その一方の端部に固定されるベース部54を備える。このベース部54はタブ44の後壁に固定され、更に、ベース部54にアウターロータ型モータのステータが所定の方法により固定される。
本発明によるロータ100は、回転軸50と固定的に結合され、ベース部54に固定されるステータの外側に回転可能に設けられる。
ロータ100のシャフトブッシング30は、回転軸50とロータケース11とを結合させ、ロータ100の回転力を回転軸50に伝達せしめる。このとき、前記のように、ロータ100のヨーク部15の端部に屈曲部22が形成され、ベースプレート18にシャフトブッシング30と一体にインサートモールディングされる突出リブ26が設けられることにより、ロータ100回転時のロータケース11の変形が防止される。従って、ロータ100の回転力が回転軸50に安定的に伝達される。
また、アウターロータ型モータの作動によって発生するロータ100の内部の熱は通風孔28を通じて排出される。
シャフトブッシング30を介して回転軸50に伝達されるロータ100の回転力は、回転軸50と一体に成形されるドラム45を回転させ、ドラム45の内部にある洗濯物の洗濯又は脱水が行われる。
図5には、本発明の好適な第2実施例によるロータの部分切り欠き斜視図が示されている。
図5に示すように、ロータ110のベースプレート18の上面に、複数の挿入溝36が放射状に形成される。そして、この挿入溝36に、シャフトブッシング30から延在する突出リブ35が挿入される。また、この挿入溝36の両辺の横に、バーリング加工により形成される補強リブ38が設けられる。従って、突出リブ35及び補強リブ38によってベースプレート18、更にはロータ110の強度が向上する。
また、好適な第2実施例によるロータ110を備えるアウターロータ型モータの洗濯機への装着は、図4に示すような方法で可能になる。
図6には、本発明の好適な第3実施例によるロータの部分切り欠き斜視図が示されている。図7には、図6に示したロータの分解斜視図が示されている。
図示のように、第3実施例によるロータ120が第2実施例のロータ110と異なる点は、第2実施例のロータ110の挿入溝36の代わりに、挿入開口36aがベースプレート18に形成されていることであり、好適な第2実施例と同様に、突出リブ35及び補強リブ38によってベースプレート18、更にはロータ120の強度が向上する。
更に、好適な第3実施例によるロータ120を備えるアウターロータ型モータの洗濯機への装着は、図4に示されているような方法で可能になる。
図8には、本発明の好適な第4実施例によるロータの斜視図が示されている。図9には、図8に示したロータの断面図が示されている。
図示のように、第4実施例によるロータ130が第2実施例のロータ110と異なる点は、第2実施例のロータ110の挿入溝36と補強リブ38の代わりに、第1連結孔63及び第2連結孔62がベースプレート18に形成されていることである。
突出リブ35は第1連結孔63にインサートモールディングされ、シャフトブッシング30の周辺部は第2連結孔62にインサートモールディングされる。
第1連結孔63はベースプレート18の周縁部側に配置され、放射状に複数のリング状に設けられる。第2連結孔62は挿入孔39の周囲に設けられる。
突出リブ35の下部はベースプレート18の下面に形成され、突出リブ35の上部はベースプレート18の上面に形成され、突出リブ35の下部及び上部は第1連結孔63を介して結合される。従って、好適な第2実施例と同様に、突出リブ35によってベースプレート18、更にはロータ130の強度が向上する。
また、シャフトブッシング30の下部はベースプレート18の下面に形成され、シャフトブッシング30の上部はベースプレート18の上面に形成され、シャフトブッシング30の下部及び上部は第2連結孔62を介して結合される。従って、シャフトブッシング30とロータケース11との結合が強化される。
さらに、好適な第4実施例によるロータを備えるアウターロータ型モータの洗濯機への装着は、図4に示されているような方法で可能になる。
以上、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の実施形態に変更可能である。
本発明によるアウターロータ型モータのロータによれば、シャフトブッシングがロータケースにインサートモールディングされるため、加工が容易で、シャフトブッシングとロータケースとの結合がより堅固に行われ、ベースプレートに設けられる突出リブ及び/又は補強リブによってロータケース、更にはロータの強度が向上する。従って、アウターロータ型モータの製作工数が減少して生産性を高めることができ、ロータから回転軸に回転力が安定的に伝達され、本発明によるロータを備えたアウターロータ型モータを用いる洗濯機の品質が向上し得るという効果を奏する。
Claims (12)
- アウターロータ型モータのロータであって、
ベースプレートを有するロータケースと、
前記ベースプレートの中央部に形成された挿入孔と、
回転軸と前記ロータケースとを結合するための、前記挿入孔にインサートモールディングによって固定的に挿入されるシャフトブッシングと、
前記ベースプレートの強度を強化するための、前記ベースプレートに固定的に設けられる複数の突出リブとを備え、
前記突出リブは前記シャフトブッシングに放射状に結合されることを特徴とするアウターロータ型モータのロータ。 - 前記ロータケースは、前記ベースプレートに形成された複数のリブ孔を更に備え、前記突出リブは、前記リブ孔を介してインサートモールディングされ、前記ベースプレートの下面で前記シャフトブッシングと結合されることを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型モータのロータ。
- 前記ロータケースは、前記ベースプレートに形成された複数の挿入溝を更に備え、前記突出リブは、前記挿入溝を介して挿入されることを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型モータのロータ。
- 前記ベースプレートは、前記各挿入溝の両辺の横に形成された複数の補強リブを有し、前記補強リブは、前記ロータケースの内側に向かって突出していることを特徴とする請求項3に記載のアウターロータ型モータのロータ。
- 前記ロータケースは、前記挿入孔から放射状に延在するように、前記ベースプレートに形成された複数の挿入開口を更に備え、前記突出リブは、前記挿入開口に挿入されることを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型モータのロータ。
- 前記ベースプレートは、前記各挿入開口の両辺の横に形成された複数の補強リブを有し、前記補強リブは、前記ロータケースの内側に向かって突出していることを特徴とする請求項5に記載のアウターロータ型モータのロータ。
- 前記ロータケースは、前記ベースプレートに形成された複数の連結孔を更に備え、前記突出リブは前記連結孔を介してインサートモールディングされ、前記突出リブの下部は前記ベースプレートの下面に形成され、前記突出リブの上部は前記ベースプレートの上面に形成され、前記突出リブの前記下部及び前記上部は前記連結孔を介して結合されることを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型モータのロータ。
- 前記ベースプレートは、前記挿入孔の周囲に形成された複数のシャフトブッシング連結孔を有し、前記シャフトブッシングは前記シャフトブッシング連結孔を介してインサートモールディングされ、前記シャフトブッシングの下部は前記ベースプレートの下面に形成され、前記シャフトブッシングの上部は前記ベースプレートの上面に形成され、前記シャフトブッシングの前記下部及び前記上部は前記シャフトブッシング連結孔を介して結合されることを特徴とする請求項7に記載のアウターロータ型モータ。
- 前記ロータケースは、前記ベースプレートの外周部から上方に延在し、その内側に永久磁石が取り付けられるヨーク部を更に備え、前記ヨーク部はその下部に傾斜部を有し、前記傾斜部から前記ヨーク部の上端迄の高さが前記ヨーク部の内側に取り付けられる前記永久磁石の高さよりも低いことを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型モータ。
- 前記ロータケースは、前記ベースプレートの外周部から上方に延在し、その内側に永久磁石が取り付けられるヨーク部を更に備え、前記ヨーク部はその上端部に前記ロータケースの外側に曲げられている屈曲部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型モータ。
- アウターロータ型モータのロータであって、
ベースプレート及び前記ベースプレートの外周部から上方に延在し、その内側に永久磁石が取り付けられるヨーク部を備えるロータケースと、
前記ベースプレートの中央部に形成された挿入孔と、
回転軸と前記ロータケースとを結合するための、前記挿入孔に固定的に挿入されるシャフトブッシングとを備え、
前記ヨーク部はその下部に傾斜部を有し、前記傾斜部から前記ヨーク部の上端迄の高さが前記ヨーク部の内側に取り付けられる前記永久磁石の高さよりも低いことを特徴とするアウターロータ型モータ。 - アウターロータ型モータのロータであって、
ベースプレート及び前記ベースプレートの外周部から上方に延在し、その内側に永久磁石が取り付けられるヨーク部を備えるロータケースと、
前記ベースプレートの中央部に形成された挿入孔と、
回転軸と前記ロータケースとを結合するための、前記挿入孔に固定的に挿入されるシャフトブッシングとを備え、
前記ヨーク部はその上端部に前記ロータケースの外側に曲げられている屈曲部を更に含むことを特徴とするアウターロータ型モータ。
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