JP4905479B2 - タクシーの料金演算装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料価格の変動に応じてタクシー料金を調整可能なタクシーの料金演算装置に関する。
近年における原油価格の大幅な変動に迅速且つ円滑に対応するため、例えば航空機業界では、燃料価格の大幅な変動に応じて航空運賃とは別立てで燃料代を課金する、所謂燃料サーチャージ制が広く採用されている。
また、タクシー業界においても、原油価格の変動に応じて、ガソリンや軽油、天然ガスなどの燃料価格が大きく変動することから、航空機業界と同様に、燃料サーチャージ制の導入が検討されている。
一方、一般車両において、運転者の省エネルギーに対する意識を高めるため、ガソリン等の燃料価格を入力することで、燃料消費量と燃料価格とに基づいて、消費した燃料の価格を求めて表示するようになした車両の表示装置も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−121251号公報
ところで、航空機とタクシーとでは、1回の営業で使用する燃料の使用量が全く異なるとともに、タクシーでは航空機と異なり交通事情などにより燃料消費量が大幅に変動するので、燃料サーチャージ制をタクシー業界に導入するためには、利用者が乗車してから降車するまでの1回の営業での燃料使用量を精度良く測定しないと、タクシー料金にバラツキが生じるという問題がある。しかし、燃料消費量を精度良く測定するには、高価な測定装置が必要となり、タクシー会社の経済的な負担が大きくなるので、タクシー業界への燃料サーチャージ制の導入は、現時点では実施されておらず、料金改正により燃料価格の変動を吸収しているのが実状である。ところが、最近では投機目的での原油売買などの影響を受けて、タクシーの燃料価格が短期間で大幅に変動し、料金改正だけでは、燃料価格の変動を十分に吸収できず、タクシー会社の負担が増大するという問題が発生した。
本発明の目的は、高価な測定装置を用いることなく、燃料価格の変動に対する追加料金を容易に且つ精度良く算出可能なタクシーの料金演算装置を提供することである。
本発明に係るタクシーの料金演算装置は、タクシーで使用する燃料の単位量当りの単位追加料金を記憶する単位追加料金記憶手段と、実車時におけるタクシーの走行距離と走行時間とに基づいて、単位量の燃料が消費されたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、単位量の燃料が消費されたと判定される毎に、前記単位追加料金を積算して燃料追加料金を演算する燃料追加料金演算手段と、前記燃料追加料金演算手段にて演算した燃料追加料金を表示する表示手段とを備えたものである。
この料金演算装置では、実車時における燃料消費量を、燃料の消費量を直接的に測定することなく、タクシーの走行距離と走行時間とに基づいて間接的に求めているので、燃料の消費量を測定するための高価な測定装置を用いることなく、市販されている現在の燃料価格に応じた燃料追加料金を演算することができ、本装置の利用者としてのタクシー会社などに対して経済的な負担を強いることなく実施できる。しかも、走行距離と走行時間とに基づいて単位量の燃料が消費されたか否かを判定するので、例えば遅滞なく走行できている場合には、走行距離に基づいて、判定手段により単位量の燃料が消費されたか否かを判定し、交通渋滞などにより遅々として走行できない場合には、走行時間に基づいて、判定手段により単位量の燃料が消費されたか否かを判定できるので、交通事情に応じて適正に燃料追加料金を演算することができる。また、表示手段により燃料追加料金を表示するので、タクシー利用者が安心してタクシーを利用することができる。なお、本明細書において「実車」とは、タクシー利用者が乗車している通常の賃走状態以外に、タクシー利用者が乗車していないが固定料金が発生する、例えば迎車状態をも意味するものとする。
ここで、予め入力設定した、燃料の基準価格と現在の燃料の販売価格との差額に対応させて、単位量当りの燃料に対する単位追加料金を段階的に設定する単位追加料金設定手段を備えることが好ましい実施の形態である。現在の燃料の販売価格に基づいて、1円単位まで連続的に単位追加料金を演算することもできるが、タクシー内での乗車料金の精算作業が煩雑になるので、例えば10円単位で段階的に単位追加料金を設定することが好ましい。なお、基準価格は、例えば燃料価格の安定期における燃料単価に設定し、基準価格に対する現在の燃料の販売価格の増加額に基づいて、単位追加料金を演算して、乗客に追加料金を請求することになる。
前記判定手段では、使用する燃料の種類に対応させて、予め設定した単位量当りの単位走行距離と、単位量当りのアイドリング状態での単位走行時間に基づいて、実車時におけるタクシーの走行距離が単位走行距離を経過するか、走行時間が単位走行時間を経過する毎に、単位量の燃料が消費されたと判定するとともに、タクシーの走行距離及び走行時間をリセットすることができる。このように構成することで、簡単な判定処理により、走行距離及び走行時間に基づいて単位追加料金を精度良く演算することができる。単位走行時間としては、使用する燃料の単位量当りの設定速度以下、例えば10km/h以下の低速度での走行時間を採用することも可能であるが、測定が煩雑になるので、アイドリング状態でのエンジン稼働を単位走行時間として採用することが好ましい。
タクシーの乗車料金を演算する乗車料金演算手段を備え、前記表示手段に燃料追加料金と乗車料金と両料金の合計料金を表示することも好ましい実施の形態である。燃料消費に伴う燃料追加料金を含ませた合計料金のみを表示手段に表示することもできるが、燃料追加料金と乗車料金と両料金の合計料金を表示させることで、利用者がタクシー料金の内訳を明確に把握できるので好ましい。
前記単位追加料金が積算されるまでの走行距離と走行時間を段階的或いは連続的に順次表示することも好ましい実施の形態である。このように構成すると、タクシーの利用者が、該表示内容から料金アップのタイミングを明確に把握することが可能となり、料金アップ直前に乗務員に対して停車を指示することができるので、乗車料金に対する割安感やお得感を味わうことができる。
本発明に係るタクシーの料金演算装置によれば、実車時における燃料消費量を、燃料の消費量を直接的に測定することなく、タクシーの走行距離と走行時間とに基づいて間接的に求めているので、燃料の消費量を測定するための高価な測定装置を用いることなく、市販されている現在の燃料価格に応じた燃料追加料金を演算することができ、本装置の利用者としてのタクシー会社などに対して経済的な負担を強いることなく実施できる。しかも、走行距離と走行時間とに基づいて単位量の燃料が消費されたか否かを判定するので、例えば遅滞なく走行できている場合には、走行距離に基づいて、判定手段により単位量の燃料が消費されたか否かを判定し、交通渋滞などにより遅々として走行できない場合には、走行時間に基づいて、判定手段により単位量の燃料が消費されたか否かを判定できるので、交通事情に応じて適正に燃料追加料金を演算することができる。また、表示手段により燃料追加料金を表示するので、タクシー利用者が安心してタクシーを利用することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、タクシーメータ1は、空車、実車、支払を含む複数のタリフ設定スイッチ2と、現在の時刻を演算する内部時計からなる計時手段3と、タクシーの乗車料金と燃料の価格上昇に伴う燃料追加料金とを演算する料金演算手段4と、営業データ等を授受するためのメモリカード5のリーダライタ6と、少なくとも乗車料金及び燃料追加料金と現在の設定タリフなどを表示する表示手段7とを備えている。尚、リーダライタ6は、タクシーメータ1とは別個に設けて、ケーブルでタクシーメータ1に電気的に接続してもよい。また、リーダライタ6を省略して、タクシーメータ1を営業所のコンピュータに、ケーブルを介して直接的或いは通信手段を介して無線で接続して、タクシーメータ1と営業所のコンピュータ間において営業データ等のデータの授受を行なうこともできる。
図3に示すタクシーメータ1では、タリフ設定スイッチ2として、空車、実車、支払の3つの基本タリフを選択するための基本タリフスイッチを表示手段7の右側に上下に間隔をあけて設け、障・割(障害者割引)、予約などの補助タリフを選択するための4つの補助タリフスイッチを表示手段7の下側に左右に間隔をあけて設けたが、タリフ設定スイッチ2の種類や個数や配置は、既存のタクシーメータ1に対応させるなどして任意に設定することができる。
表示手段7は、現在のタリフ位置を表示するタリフ名称表示部7aと、現在の運賃を逐次表示する運賃表示部7bと、燃料追加料金の燃料追加料金表示部7cと、運賃と固定料金と燃料追加料金とを合算した合計料金を表示する合計料金表示部7dと、燃料追加料金の料金アップを利用者が把握できるように構成した予告表示部7e、7fとを備えている。なお、表示手段7におけるタリフや運賃や燃料追加料金などの表示位置は適宜に設定することができる。なお、図3には図示していないが、表示手段7には迎車などの固定料金を表示する表示部を設けることもできる。
表示手段7としては、ドットマトリックス方式によるものを採用してもよいし、セグメント方式によるものを採用してもよいし、両者を併用したものを採用することもできる。特に、運賃や固定料金などのタクシー料金に関しては綺麗な表示が可能であることからセグメント方式の表示手段に表示することが好ましい。
料金演算手段4はCPUとROMとRAMとを主体として構成され、ROMには、運賃の演算処理のための運賃演算プログラムと、燃料追加料金の演算処理のための燃料追加料金演算プログラムなどの制御プログラムが入力格納されるとともに、初回の運賃アップまでの基本距離と、初回の運賃アップから次の運賃アップまでのその後の距離などが予め入力格納されている。
料金演算手段4のRAMには、運賃の演算に必要なデータが一時的に記憶されるとともに、使用する燃料の種類に対応させて予め設定した、単位量当りの燃料を用いて走行可能な単位走行距離と、単位量当りの燃料を用いてアイドリング状態でエンジンを稼動可能な単位走行時間とが記憶され、また燃料追加料金を演算するために、タクシーで使用する燃料の単位量当りの単位追加料金が記憶され、更に燃料追加料金の料金アップを段階的に予告表示するための単位となる予告距離と、燃料追加料金の料金アップを段階的に予告表示するための単位となる予告時間とが記憶される。これらのデータは、予めタクシーの営業所においてメモリカード5に入力格納され、タクシーの出庫時等において、該メモリカード5をタクシーメータ1のリーダライタ6にセットすることで、タクシーメータ1に転送されることになる。また、料金演算手段4のRAMには、タクシーの運賃を順次記憶する運賃メモリと、迎車などの固定料金を記憶する固定料金メモリと、タクシー料金を記憶する合計料金メモリと、単位追加料金を積算して得られる燃料追加料金を順次更新して記憶する燃料追加料金メモリと、単位走行距離及び単位走行時間を順次更新して記憶する第1走行距離メモリ及び第1走行時間メモリと、予告距離及び予告時間を順次更新して記憶する第2走行距離メモリ及び第2走行時間メモリなどが備えられている。
運賃演算プログラムでは、料金演算手段4が、車速センサ8からの距離パルス信号と、計時手段3からの時刻信号とを受けて、実車時におけるタクシーの走行距離及び走行時間を算出し、この算出した走行距離及び走行時間に基づいて、その時のタリフ位置に応じた乗車料金を演算する周知の構成のものである。なお、本明細書において、乗車料金とは、走行距離及び走行時間に応じて順次課金される運賃と、早朝予約や迎車などの固定料金とを含む料金を意味する。
燃料追加料金演算プログラムでは、前述のように求めた実車時におけるタクシーの走行距離及び走行時間に基づいて、単位量の燃料が消費されたと判定される毎に、単位追加料金を積算して燃料追加料金を求めることになる。積算する単位追加料金は、例えば次のようにして算出することになる。
(1)予め燃料の基準価格を設定する。
(2)基準価格から一定金額の刻み幅で段階的に燃料単価の価格帯を設定する。
(3)燃料単価の価格帯の中心価格を算出上の価格として求める。
(4)上記算出上の価格と基準価格との差額を単位追加料金として設定する。
例えば、基準価格を100円とし、刻み幅を20円とした場合には、表1に示すように単位追加料金を設定することになる。
Figure 0004905479
なお、単位追加料金の算出方法としては、前記以外の方法を採用することも可能で、例えば予め設定した基準価格から現在の燃料の販売価格を差し引いた差額を求め、この差額を一定額単位の刻み幅で、刻み幅未満の端数を四捨五入した金額か、刻み幅未満の端数を切り上げた金額か、刻み幅未満の端数を切り捨てた金額を単位追加料金として用いることができる。具体的には、基準価格が100円、販売価格が135円で、基準価格から10円単位の刻み幅で、10円未満の端数を切り捨てることを演算条件とした場合には、販売価格と基準単価の差額が35円となり、差額35円の5円を切り捨てて、30円を単位追加料金に設定することになる。
単位追加料金の演算で用いた燃料の基準価格としては、例えばタクシー会社の近隣の燃料供給会社や、タクシー会社と取引のある燃料供給会社における過去数ヶ月〜数年間の平均燃料単価を基準価格として用いたり、過去数ヶ月〜数年間における単位量当りの燃料価格の推移に基づいて、価格変動の少ない安定期における燃料価格の平均燃料単価を基準価格として用いたりすることになる。また、現在の燃料単価は、利用している燃料供給会社の現在の燃料単価に設定することになるが、燃料供給会社によっても多少異なるので、複数の燃料供給会社における現在の燃料単価の平均値に設定することもできる。
燃料の基準価格と、現在の燃料の販売価格と、現在の販売価格に対応する単位追加料金は、予めタクシーの営業所において、上述のような演算処理を人手により行なうことによって設定されている。そして、単位追加料金をタクシーの営業所においてメモリカード5に予め記憶させ、タクシーの出庫時等において、該メモリカード5を介してタクシーメータ1に単位追加料金のデータを転送して、タクシーメータ1内で燃料追加料金の演算に用いることになる。ただし、燃料の基準価格や、現在の燃料の販売価格や、現在の燃料の価格帯などをメモリカード5に記憶させて、該メモリカード5を介してこれらのデータをタクシーメータ1に転送し、タクシーメータ1の表示手段7で表示するなどして、タクシー利用者の協力を仰ぎ易くするように構成することもできる。
次に、料金演算手段4でなされる料金演算プログラムの一例について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。尚、図中Si(i=1、2、3・・・)は、各ステップを示すものである。
タクシー利用者が乗車して、乗務員により「実車」のタリフ設定スイッチ2が操作されるとこの制御が開始され、燃料追加料金を順次更新して記憶する燃料追加料金メモリと、第1走行距離メモリ及び第1走行時間メモリと、第2走行距離メモリ及び第2走行時間メモリとをそれぞれリセットするとともに、運賃メモリに基本料金を記憶し、合計料金メモリに運賃と固定料金と燃料追加料金の合計料金を記憶するなどの必要な初期設定を行なう(S1)。
ここで、基本料金を660円に設定し、タクシーで使用する燃料の単位量当りの単位追加料金を10円に設定し、単位量当りの燃料を用いて走行可能な単位走行距離を5kmに設定し、単位量当りの燃料を用いてアイドリング状態でエンジンを稼動可能な単位走行時間を30分に設定し、燃料追加料金の料金アップを段階的に予告表示するための単位となる予告距離を1kmに設定し、燃料追加料金の料金アップを段階的に予告表示するための単位となる予告時間を30分に設定した場合において、表示手段7には次のような表示がなされることになる。即ち、図3(a)に示すように、「実車」のタリフ設定スイッチ2が点灯表示されるとともに、タリフ名称表示部7aには「賃走」と表示され、運賃表示部7bには運賃メモリに記憶されている基本料金「660円」が表示され、燃料追加料金表示部7cには燃料追加料金メモリに記憶されている燃料追加料金「0円」が表示され、合計料金表示部7dには運賃と固定料金と燃料追加料金の合計料金「660円」が表示される。また、予告表示部7e、7fには、例えば単位走行距離から第1走行距離メモリに記憶された走行距離を差し引いた走行距離、即ち次の燃料追加料金の料金アップまでの走行距離「5km」と、単位走行時間から第1走行時間メモリに記憶された走行時間を差し引いた走行時間、即ち次の燃料追加料金の料金アップまでの走行時間「30分」とが表示され、またその横に、例えば記号「=」を5個直列状にそれぞれ表示させて、料金アップまでの残り距離や残り時間を記号「=」の個数で表示することになる。ただし、残り距離や残り時間を表示するための記号の形態や個数は任意に設定することができる。また、本実施の形態では、走行距離及び走行時間により料金アップを予告する表示と、記号「=」により料金アップを予告する表示を併用したが、いずれか一方を単独で使用することも可能である。
次に、S2において、乗務員により「支払」のタリフ設定スイッチ2が操作されたか否か、つまり目的地までタクシーを走行させて、乗務員により「支払」のタリフ設定スイッチ2が操作されたか否かが判定され、次のS3では、「空車」のタリフ設定スイッチ2が操作されたか否か、つまり乗車料金の支払いが完了して、次の営業のため乗務員により「空車」のタリフ設定スイッチ2が操作されたか否かが判定される。
そして、「実車」のタリフ設定スイッチ2が操作された後、タクシーが目的地に到着して「支払」のタリフ設定スイッチ2が操作されるか、タクシー料金の支払いが済んで「空車」のタリフ設定スイッチ2が操作されるまで、S2及びS3にてNoと判定されてS4へ移行する。
S4dでは、前述した運賃演算プログラムに基づいてタクシーの運賃を演算処理し、S5において演算した運賃を、表示手段7の運賃表示部7bに表示するとともに運賃メモリに記憶してから、S6に移行する。
S6では、第1走行距離メモリに記憶されている走行距離が単位走行距離以上か否か、即ち単位量当りの燃料で走行可能な単位走行距離以上に走行したか否かが判定され、Noと判定された場合には、S7において、第2走行距離メモリに記憶されている走行距離が予告距離以上か否かが判定され、予告距離未満の場合には、S9に移行し、予告距離以上の場合には、S8に移行して予告表示部7eの表示内容を更新するとともに、第2走行距離メモリの内容をリセットしてから、S9へ移行する。具体的には、第2走行距離メモリに記憶されている走行距離が予告距離1km以上の場合には、単位走行距離5kmから第1走行距離メモリに記憶されている走行距離を減算した走行距離、即ち次の料金アップまでの走行距離を、予告表示部7eに更新表示するとともに、その右側に直列状に表示された記号「=」のうちの右端の1つの表示を消灯する。例えば、図3(b)に示すように、第1走行距離メモリの走行距離が2kmの場合には、単位走行距離5kmから2kmを減算して得られる「3km」を料金アップまでの走行距離として表示し、記号「=」の表示個数を3個に設定する。また、図3(c)に示すように、第1走行距離メモリの走行距離が3kmの場合には、単位走行距離5kmから3kmを減算して得られる「2km」を料金アップまでの走行距離として表示し、記号「=」の表示個数を2個に設定する。但し、予告表示部7eに表示する料金アップまでの走行距離は、例えば100m単位で更新表示することも可能である。
次のS9では、第1走行時間メモリに記憶されている走行時間が、単位量当りの燃料で走行可能な単位走行時間30分以上になったか否かが判定され、Noと判定された場合には、S10において、第2走行時間メモリに記憶されている走行時間が、燃料追加料金の料金アップを段階的に予告表示するための予告時間6分以上になったか否かが判定され、予告時間未満の場合には、S2に戻り、予告時間以上の場合には、S11に移行して予告表示部7fの表示内容を更新するとともに、第2走行時間メモリの内容をリセットしてから、S2へ戻る。具体的には、第2走行時間メモリに記憶されている走行時間が予告時間6分以上の場合には、単位走行時間30分から第1走行時間メモリに記憶されている走行時間を減算した時間、即ち次の料金アップまでの走行時間を、予告表示部7fに更新表示するとともに、その右側に直列状に表示された記号「=」のうちの右端の1つの表示を消灯する。例えば、図3(c)に示すように、第1走行時間メモリの走行時間が10分の場合には、単位走行時間30分から10分を減算して、20分を料金アップまでの走行時間として表示し、記号「=」の表示個数を4個に設定することになる。
このようにして、「実車」のタリフ設定スイッチ2が操作されてから、第2走行距離メモリに記憶されている走行距離が予告距離以上になる毎に、予告表示部7eに表示される予告距離を順次更新表示するとともに、第2走行時間メモリに記憶されている走行時間が予告時間以上になる毎に、予告表示部7fに表示される予告時間を順次更新表示する。そして、第1走行距離メモリに更新記憶されている走行距離が単位走行距離以上になるか、第1走行時間メモリに更新記憶されている走行時間が単位走行時間以上になって、予告表示部7e、7fに表示される走行距離又は走行時間のどちらか一方の数値が「0」になるとともに記号「=」が全て消灯されると、S6又はS9からS12に移行して、燃料追加料金メモリに記憶されている燃料追加料金に単位追加料金を加算し、燃料追加料金の料金アップを燃料追加料金表示部7cに表示するとともに、第1及び第2走行距離メモリと第1及び第2走行時間メモリをリセットしてS2に戻る。例えば、図3(d)に示すように、第1走行距離メモリに更新記憶されている走行距離が単位走行距離5km以上になると、予告表示部7eに「0km」が表示されるとともに、走行距離に対応する記号「=」が全て消灯され、燃料追加料金メモリに記憶されている燃料追加料金0円に単位追加料金10円が加算されて燃料追加料金表示部7cに「10円」と表示され、更に合計料金表示部7dに、運賃と燃料追加料金とを合算した合計料金「1470円」が表示され、その後第1及び第2走行距離メモリと第1及び第2走行時間メモリがリセットされることで、図3(e)に示すように、予告表示部7e、7fの表示内容が初期状態に戻ることになる。
こうして、運賃や燃料追加料金の表示を順次更新して目的地まで走行した後、「支払」のタリフ設定スイッチ2が操作されると、S2からS13へ移行して、運賃と固定料金と燃料追加料金とからなるタクシー料金の合計を演算するとともに、図3(f)に示すように、タクシー料金の合計を合計料金表示部7dに表示し、更に「実車」のタリフ設定スイッチ2を消灯して「支払」のタリフ設定スイッチ2を点灯させ、タリフ名称表示部7aに「賃走」に代えて「支払」を表示するなどの支払処理がなされる。そして、タクシー料金の精算後、次の営業をため「空車」のタリフ設定スイッチ2を操作すると、S3においてYesと判定されて、「支払」のタリフ設定スイッチ2を消灯して「空車」のタリフ設定スイッチ2を点灯させるとともに、第1及び第2走行距離メモリ、第1及び第2走行時間メモリ、運賃メモリ、固定料金メモリ、合計料金メモリなどをリセットするなどの必要な空車処理を行なって(S14)、この制御を終了することになる。
このように、このタクシーメータ1の料金演算装置では、実車時における燃料消費量を、タクシーの走行距離と走行時間とに基づいて間接的に求めており、燃料の消費量を測定するための高価な測定装置を用いる必要がないので、タクシー会社などの本装置の利用者に対して経済的な負担を強いることなく、本装置を実施することができる。しかも、走行距離と走行時間とに基づいて単位量の燃料が消費されたか否かを判定するので、例えば遅滞なく走行できている場合には、走行距離に基づいて単位量の燃料が消費されたか否かを判定し、交通渋滞などにより遅々として走行できない場合には、走行時間に基づいて単位量の燃料が消費されたか否かを判定できることになり、交通事情に応じて適正に燃料追加料金を演算することができる。また、表示手段7により燃料追加料金を表示するので、タクシー利用者が安心してタクシーを利用することができる。更に、燃料追加料金の料金アップまでの走行距離や走行時間を順次更新表示して、利用者に次の料金アップのタイミングを知らせるので、料金アップ直前に乗務員に対して停車を指示することが可能となり、乗車料金に対する割安感やお得感を味わうことができる。
タクシーメータの制御系のブロック図 料金演算処理のルーチンのフローチャート 表示方法の説明図
1 タクシーメータ 2 タリフ設定スイッチ
3 計時手段 4 料金演算手段
5 メモリカード 6 リーダライタ
7 表示手段 7a タリフ名称表示部
7b 運賃表示部 7c 燃料追加料金表示部
7d 合計料金表示部 7e 予告表示部
7f 予告表示部 8 車速センサ

Claims (5)

  1. タクシーで使用する燃料の単位量当りの単位追加料金を記憶する単位追加料金記憶手段と、
    実車時におけるタクシーの走行距離と走行時間とに基づいて、単位量の燃料が消費されたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、単位量の燃料が消費されたと判定される毎に、前記単位追加料金を積算して燃料追加料金を演算する燃料追加料金演算手段と、
    前記燃料追加料金演算手段にて演算した燃料追加料金を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とするタクシーの料金演算装置。
  2. 予め入力設定した、燃料の基準価格と現在の燃料の販売価格との差額に対応させて、単位量当りの燃料に対する単位追加料金を段階的に設定する単位追加料金設定手段を備えた請求項1記載のタクシーの料金演算装置。
  3. 前記判定手段では、使用する燃料の種類に対応させて、予め設定した単位量当りの単位走行距離と、単位量当りのアイドリング状態での単位走行時間に基づいて、実車時におけるタクシーの走行距離が単位走行距離を経過するか、走行時間が単位走行時間を経過する毎に、単位量の燃料が消費されたと判定するとともに、タクシーの走行距離及び走行時間をリセットする請求項1又は2記載のタクシーの料金演算手段。
  4. タクシーの乗車料金を演算する乗車料金演算手段を備え、前記表示手段に燃料追加料金と乗車料金と両料金の合計料金を表示する請求項1〜3のいずれか1項記載のタクシーの料金演算装置。
  5. 前記単位追加料金が積算されるまでの走行距離と走行時間を段階的或いは連続的に順次表示する請求項1〜4のいずれか1項記載のタクシーの料金演算装置。
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