JP5329193B2 - 車両用運賃通知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タクシー等の車両に搭載され、前記車両の走行状態に応じた運賃を算出して前記運賃の情報を運転者及び乗客の少なくとも一方に通知する車両用運賃通知装置に関する。
一般に、タクシーにはタクシーメータと呼ばれる車両用運賃通知装置が搭載されている。この種のタクシーメータは、タクシーの運転者や乗客に見えるように現在の運賃を表示したり、領収書を発行する機能を搭載している場合が多い。
ところで、タクシーの運賃については、一般的に所定の算出条件(料金制と呼ばれる)に基づき、基本料金(基本運賃)と走行距離や走行時間に応じて算出される加算料金(後続料金と呼ばれる)との合計として算出される。
ここでは、具体例として次のような料金制が適用される場合を想定する。
基本運賃:710円
基本距離(基本運賃の範囲内で走行な可能な距離):2000m
後続運賃(一定の距離又は時間毎に加算する運賃):90円
後続距離(後続運賃を適用する距離の長さ):200m
後続時間(後続運賃を適用する時間の長さ):105秒
すなわち、2000mまでの走行については基本運賃の710円だけが適用される。走行距離が2000mを超えると、後続運賃の90円が加算される。また、2000mを超えてから更に後続距離の200mを走行するか、又は後続時間の105秒を経過すると後続運賃の90円が再び加算される。従って、例えば2500mを走行した場合には、次のように合計運賃が算出される。
合計運賃=710円(基本運賃)+90円(後続運賃)×3
このようなタクシーメータの従来技術は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1においては、乗客に運賃に関する不安感を与えないように、運賃の根拠となる算出条件、すなわち上記のような料金制の情報を乗客に通知するための技術を提案している。
特開2007−328553号公報
ところで、タクシー会社においては、上記のようなタクシー運賃を算出する際に、様々な割引料金制度を適用する場合がある。例えば、次に示すような割引料金制度が知られている。
1.遠距離割引制度:遠距離走行を行った場合のように、合計の運賃がある一定の料金(例えば9000円)を超えた場合に、超えた料金について所定の割引(例えば10%引き)を行う。
2.全区間割引制度:例えば身障者等に対しては、走行距離とは無関係に、合計の運賃に対して所定の割引(例えば10%引き)を行う。
3.大口割引制度:特定の会社(顧客)のように同じタクシー会社を頻繁に利用する大口の顧客に対しては、合計の運賃に対して所定の割引(例えば10%引き)を行う。
従って、従来よりタクシーメータには上記のような割引制度に対応した運賃を算出して運転者や乗客に提示する機能を搭載している場合もある。ところで、上記のようないずれの割引制度についても、タクシーが目的地に到着し、乗客が料金を支払う段階で、合計の運賃に対して割り引きが適用される。
しかし、このような割引制度の場合には、比較的大きな割引率を適用するのは無理である。すなわち、1回あたりの走行にかかる手間や時間や人件費等を考慮すると、最低料金である基本運賃に対して大きな割引率は適用できない。一方、基本運賃に加算される後続運賃だけであれば、例えば50%引きのような大きな割引率を適用することも場合によっては可能である。しかしながら、従来のタクシーメータに搭載された割引機能では、合計の運賃に対して割り引きを適用するように構成されているので、大きな割引率を適用すると基本運賃についても大きく値引きされ、運賃の最低料金が非常に低くなってしまう。最低料金が低すぎると、タクシー会社にとっては収益の確保が困難になる。
一方、タクシー業界においては、顧客に対して従来とは異なる新たなサービスを提供することが検討されている。例えば、タクシーの運転手が顧客に代わって買い物をするサービスや、タクシーの運転手が顧客に代わって荷物の配達を代行するサービスなどである。
タクシー会社がこのようなサービスを提供する新しいビジネスモデルを採用する場合には、乗客を乗せる場合と比べて運転者の負担等が減るので、運賃を通常のタクシー料金に比べて大きく値引きすることも可能になる。但し、上記のように基本運賃について大きな値引率を適用することはできない。そこで、新たなビジネスモデルについては、後続運賃についてのみ割引を適用することも想定される。これにより、運賃の割引によりそれぞれのビジネスモデルに適した妥当な料金を顧客に請求することが可能になる。しかし、従来のタクシーメータに搭載されている機能では、このような割引を適用して運賃を算出することができない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、運賃の最低料金を大きく変えることなく、自由度の高い割引率を適用して運賃を算出し、算出された運賃を顧客等に通知することが可能な車両用運賃通知装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用運賃通知装置は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 車両の走行状態に応じた運賃を算出して前記運賃の情報を通知する車両用運賃通知装置であって、
少なくとも運賃割引の有無に関する指示を発生する操作部と、
予め定められた基本料金と、前記車両の走行距離及び走行時間の少なくとも一方に応じて決定される加算料金と、の合計を運賃として算出する運賃算出部と、
前記運賃算出部が算出した運賃の情報を通知する運賃通知部と、
を備え、
前記運賃算出部は、前記運賃割引の指示がある場合には、前記加算料金を指定された割引率で変更し、変更された前記加算料金と前記基本料金との合計を運賃として算出する、
こと。
(2) 上記(1)の構成の車両用運賃通知装置であって、
前記運賃算出部は、走行距離及び走行時間の少なくとも一方が予め定めた条件を満たす毎に前記加算料金を変更して、変更された前記加算料金と前記基本料金との合計を運賃として算出する、
こと。
(3) 上記(2)の構成の車両用運賃通知装置であって、
前記運賃通知部は、走行距離及び走行時間の少なくとも一方が予め定めた条件を満たす毎に、前記運賃算出部が算出した合計の運賃と、変更された前記加算料金と、の両方に関する情報を通知する、
こと。
(4) 上記(1)の構成の車両用運賃通知装置であって、
前記運賃算出部は、前記操作部から所定の指示が入力されると、変更する前の第1の運賃と変更した後の第2の運賃とをそれぞれ算出し、
前記運賃通知部は、前記第1の運賃及び第2の運賃の情報を通知する、
こと。
(5) 上記(1)の構成の車両用運賃通知装置であって、
前記運賃算出部は、前記操作部から所定の指示が入力されると、変更する前の第1の運賃と、変更によって前記第1の運賃から減額される減額料金とをそれぞれ算出し、
前記運賃通知部は、前記第1の運賃及び前記減額料金の情報を通知する、
こと。
上記(1)の構成の車両用運賃通知装置によれば、走行距離又は走行時間に応じて算出される前記加算料金のみに対して割引を適用し、割引された加算料金と前記基本料金との合計として算出される運賃が運転者や乗客(又は顧客)に対して通知される。従って、比較的大きい割引率を適用する場合であっても、最低料金は割引率とは無関係に前記基本料金によって決定される。そのため、採用可能な割引率の範囲が広くなり、ビジネスモデルの種類に対応して適正な割引率を適用できる。
上記(2)の構成の車両用運賃通知装置によれば、車両の走行開始から現在までの走行距離や走行時間に応じて算出される現在の運賃を逐次計算して通知するので、車両の走行中に乗客や運転手は現在の運賃を常に把握できる。また、目的地に到着する前であっても、走行距離や走行時間に応じて前記加算料金が算出され、前記割引率に応じて変更された加算料金と前記基本料金の合計として算出される運賃が通知される。従って、走行中に通知される運賃と、割引を適用した最終的な運賃との間に誤差が生じない。従来のタクシーメータの場合は、走行中は割引を適用する前の運賃が表示されるので、乗客は表示された運賃と割引率とに基づいて自分で計算しなければ、割引後の運賃を把握できなかった。このような問題を解消できる。
上記(3)の構成の車両用運賃通知装置によれば、乗客や運転者は、合計の運賃だけでなく、割引後の加算料金についても把握できる。従って、走行距離や走行時間の変化に応じた加算料金の変化の把握が容易になる。
上記(4)の構成の車両用運賃通知装置によれば、乗客や運転者は、割引を適用する前の運賃と割引を適用した後の運賃とをそれぞれ把握できる。従って、どの程度割引されているのかを理解するのが容易になる。
上記(5)の構成の車両用運賃通知装置によれば、乗客や運転者は、割引を適用する前の運賃とそこから割引される減額料金とをそれぞれ把握できる。従って、どの程度割引されているのかを理解するのが容易になる。
本発明によれば、運賃の最低料金を大きく変えることなく、自由度の高い割引率を適用して運賃を算出し、算出された運賃を顧客等に通知することが可能になる。すなわち、比較的大きい割引率を適用する場合であっても、最低料金は割引率とは無関係に前記基本料金によって決定される。そのため、採用可能な割引率の範囲が広くなり、ビジネスモデルの種類に対応して適正な割引率を適用できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の車両用運賃通知装置に関する具体的な実施の形態について、図1〜図4を参照しながら以下に説明する。
図1は実施の形態における車両用運賃通知装置の構成例を示すブロック図である。図2は図1に示した車両用運賃通知装置の主要な制御の内容を示すフローチャートである。図3は運賃の計算に関する具体例を示す模式図である。図4は図1に示した車両用運賃通知装置における表示画面の状態遷移の具体例を示す模式図である。
図1に示した車両用運賃通知装置10は、タクシーメータとして機能するように構成されている。すなわち、この車両用運賃通知装置10を搭載したタクシーの走行状態に基づいて顧客(乗客等)毎に算出される運賃を表示したり、運賃の支払いに関する領収書を発行する機能を有している。
図1に示すように、この車両用運賃通知装置10は、制御部11、メモリ12、操作部13、時計部14、表示部15、印字部16及び電源部17を備えている。
制御部11は、マイクロコンピュータにより構成されており、予め用意されたプログラムを実行することにより図2に示すような制御を実施する。
メモリ12は、制御部11の制御によりデータの読み込み及び書き込みが可能な記憶装置である。メモリ12は、運賃の算出に必要な各種データを保持する。
操作部13は、ユーザ(運転者など)が操作可能な多数の操作ボタンを有している。各操作ボタンに対するユーザの入力操作は、制御部11の処理によって検出される。この例では、具体的な操作ボタンとして後述する「実車ボタン」、「後続割引ボタン」、「支払ボタン」及び「合計ボタン」が操作部13に備わっている。
時計部14は、現在時刻及び日付の情報を出力する機能やタイマの機能を有している。現在時刻の情報は、例えば領収書を発行する際に利用される。また、タイマの機能を利用することにより、制御部11は走行中の所要時間や経過時間を算出できる。
表示部15は、様々な文字情報を表示可能な表示画面を有する液晶表示器である。表示部15の表示画面21には、図4に示すように様々な文字情報を表示できる。表示画面21に表示する内容は制御部11によって制御される。すなわち、表示部15は運賃等の情報を運転者や乗客等に通知するために利用される。
印字部16は、車両用運賃通知装置10が領収書を発行する際に、この領収書の内容を印刷するために利用される。
電源部17は、車両(タクシー)のバッテリーから供給される直流電力を安定化された直流電圧に変換する。電源部17によって電圧が安定化された直流電力が制御部11などの回路に供給される。
図1に示すように、車両用運賃通知装置10の制御部11には車速センサ18が接続されている。車速センサ18は、車両側に備わっており、車両が所定距離移動する毎に所定の車速パルスの信号を出力する。制御部11は、車速センサ18から出力される車速パルスを計数することにより、車両の移動速度を検出したり、移動距離を検出することができる。
車両用運賃通知装置10の制御部11は、予め定められた料金制の情報と、車両の走行状態とに基づいて顧客毎に運賃を算出する。また、図1に示す車両用運賃通知装置10においては割引制度の適用も可能になっている。
料金制に関する具体例を次に示す。
基本運賃:710円
基本距離(基本運賃の範囲内で走行な可能な距離):2000m
後続運賃(一定の距離又は時間毎に加算する運賃):90円
後続距離(後続運賃を適用する距離の長さ):200m
後続時間(後続運賃を適用する時間の長さ):105秒
割引率:50%
この料金制を適用する場合には、図3に示すように運賃を計算する。すなわち、走行開始時点から2000mまでの走行については基本運賃の710円だけが適用される。走行距離が2000mを超えると、後続運賃の90円が加算される。また、2000mを超えてから更に後続距離の200mを走行するか、又は後続時間の105秒を経過すると後続運賃の90円が再び加算される。従って、例えば2500mを走行した場合には、次のように合計運賃が算出される。
合計運賃=710円(基本運賃)+90円(後続運賃)×3
図1に示す車両用運賃通知装置10においては、運賃の割引を適用する場合には、前記基本運賃は除外し、後続運賃だけについて割引を適用する。
図2に示す制御の内容について、以下に説明する。
ステップS11では、制御部11は、操作部13の「実車ボタン」の状態を検出し、押下されたか否かを識別する。「実車ボタン」は、タクシーに乗客を乗せて営業する際に運転者によって押下される。「実車ボタン」が押下されると次のステップS12に進む。
また、図2には示してないが、「実車ボタン」が押下された時から、走行距離の計算、経過時間の計算、運賃の計算に関する処理を開始する。すなわち、図3に示すように、走行距離や経過時間を運賃に反映するための処理を実施する。
ステップS12では、表示部15の表示画面21に実車画面(営業運転中の画面)の情報を表示する。「実車ボタン」が押下された直後であれば、走行距離が2000m未満なので、図4に表示例1として示す表示画面21(A)のように、運賃表示部24(A)には「基本運賃」のみに相当する「710円」の情報が表示される。また、表示画面21(A)の賃走モード表示部22には営業運転中であることを表す「賃走」の文字が表示される。
ステップS13では、制御部11は、操作部13の「後続割引ボタン」の状態を検出し、押下されたか否か(オン/オフ)を識別する。この「後続割引ボタン」は、予め定めた運賃割引(割引対象が後続運賃のみ)を適用して営業を行う場合に、運転者によって押下される。「後続割引ボタン」が押下された場合には次のステップS14に進み、押下されてなければステップS15に進む。但し、「後続割引ボタン」の押下を受け付けるのは営業中のみとする。つまり、車両用運賃通知装置10の状態が「賃走」、「割増」、「支払」、「合計」以外の動作モードの時には「後続割引ボタン」が押下されても、「後続割引」はオフのまま維持される。
ステップS14では「後続割引」を適用する動作モードに切り替える。ステップS14を実行しない場合は「後続割引」を適用しない動作モードになる。
ステップS15では、営業運転を開始した後の走行距離及び経過時間と予め定めた料金制の内容とに基づいて、「後続運賃」に関する運賃の上がりが発生したか否かを識別する。「後続運賃」に関する運賃の上がりが発生した場合はステップS16に進み、発生してない場合はステップS19に進む。
例えば、図3に示す例では、走行距離が2000m以内であれば「後続運賃」は0であるが、走行距離が2000mを超えると90円の「後続運賃」が発生し、更に200mの走行距離毎に90円の「後続運賃」が発生する。このように新たな「後続運賃」が発生する時に、ステップS15からS16に進む。
ステップS16では、制御部11はステップS15で検出した新たな「後続運賃」のデータ(例えば「90円」)をメモリ12上の所定の領域に保管する。
ステップS17では、制御部11は「後続運賃」と割引率とに基づいての割引額を算出し、算出された割引額をメモリ12上の所定の領域に保管する。例えば、「後続運賃」の合計が90円、割引率が50%であれば、割引額は45円になる。但し、1円の桁を四捨五入する場合には割引額は50円になる。なお、「後続割引」を適用しない動作モードの場合はステップS17の処理は省略される。
ステップS18では、制御部11は最新の運賃の情報に基づいて、操作部13の表示画面21の表示内容を更新する。例えば図3に示すような料金制を適用する場合には、走行距離が2000mを超えたとき、1200mを超えたとき、1400mを超えたときに、それぞれ図4に示す表示例2、表示例3、表示例4のように表示画面21の表示内容が更新される。
図4に表示例2として示す表示画面21(B)については、運賃表示部24(B)に合計運賃(割引前)の800円が表示され、割引状態表示部25には「後続割引」を適用する状態であることを表す「割引」の文字が表示され、割引額表示部26(B)には割引額の50円が表示されている。すなわち、運賃表示部24(B)の表示内容は、「基本運賃」の710円に「後続運賃」の90円を加算した合計金額である。また、割引額表示部26(B)の表示内容は、「後続運賃」の90円に割引率(50%)を適用して算出(1円の桁は四捨五入)された割引額である。
同様に、表示画面21(C)の運賃表示部24(C)の表示内容は、「基本運賃」の710円に「後続運賃」の180円(90×2)を加算した合計金額である。また、割引額表示部26(C)の表示内容は、「後続運賃」の180円に割引率(50%)を適用して算出された割引額である。
また、表示画面21(D)の運賃表示部24(D)の表示内容は、「基本運賃」の710円に「後続運賃」の270円(90×3)を加算した合計金額である。また、割引額表示部26(D)の表示内容は、「後続運賃」の270円に割引率(50%)を適用して算出された割引額である。
つまり、走行距離や経過時間の変化が料金制で定めた条件を満たし、「後続運賃」に関する料金上がりが発生する毎に、図4に示す表示画面21(B)、21(C)、21(D)のように表示内容が順次に更新される。従って、乗客や運転者等は、表示画面21の内容を確認することにより、現時点における割引前の合計運賃(基本運賃+後続運賃)とこの運賃から差し引かれる割引額とを常時把握できる。
ステップS19では、制御部11は操作部13の「支払ボタン」の状態を検出し、「支払ボタン」が押下されたか否かを識別する。「支払ボタン」が押下された場合はステップS20に進み、押下されてなければステップS15に戻る。「支払ボタン」は、タクシーが目的地に到着したとき、つまり1回の営業運転が終了し運賃の精算を行う際に、運転者によって押下される。
ステップS20では、制御部11は表示部15に図4に示す表示画面21(E)のような情報を表示し、運賃の支払いに必要な情報を通知する。すなわち、支払モード表示部23に「支払」の文字を表示し、割引前表示部27に「割引前」の文字を表示し、割引前運賃表示部31に割引前の合計運賃(980円)を表示し、運賃表示部24(E)に割引後の合計運賃(840円)を表示する。つまり、乗客や運転者は、運賃表示部24(E)の表示内容から支払うべき運賃が840円であることを認識し、もしも割引しない場合は運賃が980円であったことを認識できる。
ステップS21では、制御部11は操作部13の「合計ボタン」の状態を検出し、「合計ボタン」が押下されたか否かを識別する。そして、「合計ボタン」が押下されるまで待ってから次のステップS22に進む。「合計ボタン」は、1回の営業運転が終了し運賃の精算を行う際に、「支払ボタン」の押下の後で運転者によって押下される。
ステップS22では、制御部11は表示部15に図4に示す表示画面21(F)のような情報を表示し、運賃の支払いに必要な情報を通知する。すなわち、合計表示部28に「合計」の文字を表示し、運賃表示部24(F)に割引後の合計運賃(840円)を表示する。
ステップS23では、制御部11はステップS21と同様に操作部13の「合計ボタン」の状態を検出し、「合計ボタン」が押下されたか否かを識別する。つまり、ステップS21に続いて、2回目の「合計ボタン」の押下があったか否かを識別する。「合計ボタン」が押下されると次のステップS24に進む。
ステップS24では、制御部11は表示部15に図4に示す表示画面21(G)のような情報を表示し、運賃の支払いに必要なより詳細な情報を通知する。すなわち、運賃表示部30に「運賃」の文字を表示し、後割表示部29に「後割」の文字を表示し、割引前運賃表示部31に割引前の合計運賃(980円)を表示し、割引額表示部32に割引額(−140円)を表示する。
図2に示す各ステップS18、S20、S22、S24で表示画面21の表示内容を更新する際には、制御部11はメモリ12に保管されているデータに基づいて正しい運賃の情報を算出することができる。すなわち、「後続運賃」に関する料金上がりが発生する毎にステップS16で「後続運賃」のデータがメモリ12に保管されるので、常に最新の「後続運賃」のデータをメモリ12から取得できる。また、「後続運賃」に関する料金上がりが発生する毎にステップS17で「割引額」のデータがメモリ12に保管されるので、常に最新の「割引額」のデータをメモリ12から取得できる。なお、「基本運賃」等の料金制の情報については、定数データとして予めメモリ12上に登録してある。
なお、メモリ12に保管するデータについては、「割引額」の代わりに「後続運賃」から「割引額」を差し引いた金額を採用することも考えられる。また、「後続運賃」の代わりに料金上がりが発生した回数を表すデータをメモリ12に保管することも考えられる。但し、ステップS18で計算を行ってその結果を表示に反映する必要がある。
例えば、タクシーを使って宅配サービスを実施する場合のように、乗客を乗せないで営業運転を実施する場合には、走行中の割引額等の表示は不要になるので、支払いの段階でのみ割引額や割引後の運賃の通知(表示)を行うことも考えられる。その場合は、図2のステップS17は省略しても良い。
例えば、支払い段階で走行距離が2000m未満であれば、「後続運賃」は発生しないので、「後続割引ボタン」の押下によって割引を適用する状態になっている場合であっても、表示される合計運賃は基本運賃の710円になる。つまり、合計運賃の最低額は割引とは無関係に一定額になる。そのため、比較的高い割引率を採用する場合であっても、合計運賃の最低額を所定以上に維持できる。このような料金制を適用する場合であっても、車両用運賃通知装置10は正しい運賃を顧客や運転者に通知できる。
以上のように、本発明の車両用運賃通知装置は、タクシー等の車両に搭載するタクシーメータとして利用することができ、多様な料金制に対応して正しい運賃や割引額等を通知することができる。
実施の形態における車両用運賃通知装置の構成例を示すブロック図である。 図1に示した車両用運賃通知装置の主要な制御の内容を示すフローチャートである。 運賃の計算に関する具体例を示す模式図である。 図1に示した車両用運賃通知装置における表示画面の状態遷移の具体例を示す模式図である。
符号の説明
10 車両用運賃通知装置
11 制御部
12 メモリ
13 操作部
14 時計部
15 表示部
16 印字部
17 電源部
18 車速センサ
21 表示画面
22 賃走モード表示部
23 支払モード表示部
24 運賃表示部
25 割引状態表示部
26 割引額表示部
27 割引前表示部
28 合計表示部
29 後割表示部
30 運賃表示部
31 割引前運賃表示部
32 割引額表示部

Claims (5)

  1. 車両の走行状態に応じた運賃を算出して前記運賃の情報を通知する車両用運賃通知装置であって、
    少なくとも運賃割引の有無に関する指示を発生する操作部と、
    予め定められた基本料金と、前記車両の走行距離及び走行時間の少なくとも一方に応じて決定される加算料金と、の合計を運賃として算出する運賃算出部と、
    前記運賃算出部が算出した運賃の情報を通知する運賃通知部と、
    を備え、
    前記運賃算出部は、前記運賃割引の指示がある場合には、前記加算料金を指定された割引率で変更し、変更された前記加算料金と前記基本料金との合計を運賃として算出する、
    ことを特徴とする車両用運賃通知装置。
  2. 前記運賃算出部は、走行距離及び走行時間の少なくとも一方が予め定めた条件を満たす毎に前記加算料金を変更して、変更された前記加算料金と前記基本料金との合計を運賃として算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用運賃通知装置。
  3. 前記運賃通知部は、走行距離及び走行時間の少なくとも一方が予め定めた条件を満たす毎に、前記運賃算出部が算出した合計の運賃と、変更された前記加算料金と、の両方に関する情報を通知する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用運賃通知装置。
  4. 前記運賃算出部は、前記操作部から所定の指示が入力されると、変更する前の第1の運賃と変更した後の第2の運賃とをそれぞれ算出し、
    前記運賃通知部は、前記第1の運賃及び第2の運賃の情報を通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用運賃通知装置。
  5. 前記運賃算出部は、前記操作部から所定の指示が入力されると、変更する前の第1の運賃と、変更によって前記第1の運賃から減額される減額料金とをそれぞれ算出し、
    前記運賃通知部は、前記第1の運賃及び前記減額料金の情報を通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用運賃通知装置。
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