JP4900417B2 - 車両用デファレンシャル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用デファレンシャル装置に関し、特に、高車速時において効率的な潤滑を実現するための改良に関する。
一端にドライブピニオンを備えたドライブピニオンシャフトと、そのドライブピニオンシャフトを軸心まわりの回転可能に支持する1対の軸受と、前記ドライブピニオンと噛み合わされるリングギヤとを、備えた車両用デファレンシャル装置が知られている。また、斯かる車両用デファレンシャル装置において、効率的な潤滑を実現するための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたデファレンシャル装置の潤滑構造がそれである。
特開2007−263139号公報 特開2007−315456号公報 特開2003−028279号公報
しかし、前述したような従来のデファレンシャル装置においては、必ずしも効率的な潤滑を行うことができず、特にドライブピニオンの回転速度が比較的高くなる場合には潤滑が不十分となるおそれがあった。このため、特に高車速時において効率的な潤滑を実現する車両用デファレンシャル装置の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、特に高車速時において効率的な潤滑を実現する車両用デファレンシャル装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、一端にドライブピニオンを備えたドライブピニオンシャフトと、そのドライブピニオンシャフトを軸心まわりの回転可能に支持する1対の軸受と、前記ドライブピニオンと噛み合わされるリングギヤとを、備えた車両用デファレンシャル装置であって、前記リングギヤ及びドライブピニオンの回転に応じて側方に飛散する潤滑油を受けて前記1対の軸受に供給するために前記ドライブピニオンシャフトの側方に設けられた第1の潤滑経路と、前記リングギヤ及びドライブピニオンの回転に応じて鉛直上方に飛散する潤滑油を受けて前記1対の軸受に供給するために前記ドライブピニオンシャフトの鉛直上方に設けられた第2の潤滑経路とを、備えたものであり、前記1対の軸受の鉛直上方に設けられてその1対の軸受の外輪が固定された非回転部材である壁部を備え、その壁部における前記ドライブピニオンの鉛直上方における一部が除去されることにより形成された切欠が、前記第2の潤滑経路の一部とされたものであることを特徴とするものである。
このようにすれば、前記リングギヤ及びドライブピニオンの回転に応じて側方に飛散する潤滑油を受けて前記1対の軸受に供給するために前記ドライブピニオンシャフトの側方に設けられた第1の潤滑経路と、前記リングギヤ及びドライブピニオンの回転に応じて鉛直上方に飛散する潤滑油を受けて前記1対の軸受に供給するために前記ドライブピニオンシャフトの鉛直上方に設けられた第2の潤滑経路とを、備えたものであり、前記1対の軸受の鉛直上方に設けられてその1対の軸受の外輪が固定された非回転部材である壁部を備え、その壁部における前記ドライブピニオンの鉛直上方における一部が除去されることにより形成された切欠が、前記第2の潤滑経路の一部とされたものであることから、特に前記リングギヤ及びドライブピニオンの回転が比較的高速である場合に前記ドライブピニオンにより鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油が前記切欠から前記第2の潤滑経路に導入され、潤滑油がその第2の潤滑経路よっても前記1対の軸受に供給されることにより、高車速走行時において十分な潤滑を実現することができる。すなわち、特に高車速時において効率的な潤滑を実現する車両用デファレンシャル装置を提供することができる。
ここで、好適には、前記第2の潤滑経路の一部として、前記壁部の鉛直上側における前記切欠の側方であって前記ドライブピニオンの正回転方向に、その壁部に対して所定の角度を有するリブが、その壁部と一体的に設けられたものである。このようにすれば、特に前記リングギヤ及びドライブピニオンの回転が比較的高速である場合に前記ドライブピニオンにより鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油が前記切欠から前記第2の潤滑経路に導入され、更にその近傍に設けられた前記リブによりその第2の潤滑経路に好適に誘導されることで、高車速走行時において十分な潤滑を実現することができる。
また、好適には、前記第2の潤滑経路の一部として、前記1対の軸受のうち前記ドライブピニオンから遠い方の軸受の鉛直上方におけるその軸受とハウジングとの間に穴部が形成されると共に、前記ドライブピニオンの回転により鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油が、前記軸受に対する前記ドライブシャフトの水平方向であってその正回転方向における側方導通することを妨げるための封鎖部が形成されたものである。このようにすれば、前記1対の軸受のうち前記ドライブピニオンから遠い方の軸受の潤滑に用いられた潤滑油がその軸受の側方から逃げるのを抑制して前記穴部から再度前記第2の潤滑経路に送られることで、更に好適な潤滑を実現することができる。
また、好適には、前記車両用デファレンシャル装置は、前後輪駆動車両における1対の前輪に適用されるものである。このようにすれば、特に前記1対の軸受への潤滑が不十分となり易い前後輪駆動車両の前輪用デファレンシャル装置に関して、好適な潤滑を実現することができる。
また、好適には、前記ドライブピニオン及びリングギヤは、それぞれの軸心が互いに交差しないハイポイドギヤ対であり、前記ドライブピニオンの回転軸心が前記リングギヤの回転軸心よりも鉛直上方となる相対位置関係において相互に噛み合わされたものである。このようにすれば、特に前記1対の軸受への潤滑が不十分となり易いハイポイドギヤ対を備えた車両用デファレンシャル装置に関して、好適な潤滑を実現することができる。
本発明が好適に適用される車両の駆動装置の構成を説明する骨子図である。 本実施例の車両用デファレンシャル装置との比較のために、図1の駆動装置等における前輪用デファレンシャル装置として好適に用いられる従来の車両用デファレンシャル装置の構成を例示する部分視断面図である。 図2におけるIII-III視断面における第1の潤滑経路に係る部分を説明する図である。 本発明の車両用デファレンシャル装置の一実施例である、図1の駆動装置における前輪用デファレンシャル装置の構成を例示する部分視断面図である。 図4におけるV-V視断面における第1の潤滑経路及び第2の潤滑経路に係る部分を説明する図である。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される車両の駆動装置10の構成を説明する骨子図である。この駆動装置10は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)を基本とする前後輪駆動車両に採用される、所謂トルクスプリット型の4輪駆動装置であり、走行用の駆動源であるエンジン12と、トルクコンバータ14と、自動変速機16と、プロペラシャフト18と、後輪用デファレンシャル装置20と、左右1対の後輪車軸22l、22r(以下、特に区別しない場合には単に後輪車軸22という)と、左右1対の後輪24l、24r(以下、特に区別しない場合には単に後輪24という)と、前後輪駆動力配分装置26と、動力伝達シャフト28と、前輪用デファレンシャル装置30と、左右1対の前輪車軸32l、32r(以下、特に区別しない場合には単に前輪車軸32という)と、左右1対の前輪34l、34r(以下、特に区別しない場合には単に前輪34という)と、4輪駆動制御用の電子制御装置36とを、備えて構成されている。
上記エンジン12は、例えば、気筒内噴射される燃料の燃焼によって駆動力を発生させるガソリンエンジン或いはディーゼルエンジン等の内燃機関である。また、上記トルクコンバータ14は、例えば、上記エンジン12のクランク軸に連結されたポンプ翼車及び出力側部材に相当するタービン軸を介して上記自動変速機16の入力軸に連結されたタービン翼車を備えており、流体を介して動力伝達を行う流体式動力伝達装置である。また、上記自動変速機16は、例えば、複数の油圧式摩擦係合装置を備えて構成され、それら摩擦係合装置の係合乃至解放の組み合わせによって予め定められた複数の変速段(変速比)の何れかを選択的に成立させる有段式の自動変速機構である。また、上記前後輪駆動力配分装置26は、例えば、電磁制御式の摩擦係合装置を備えて構成され、上記電子制御装置36からの指令信号に応じてその摩擦係合装置を係合乃至解放(或いはスリップ係合)させることにより上記プロペラシャフト18の回転力の一部(0〜50%)を上記動力伝達シャフト28に分配する電磁制御トランスファである。
前記後輪用デファレンシャル装置20は、前記プロペラシャフト18から伝達される駆動力(トルク)を前記左右1対の後輪車軸22に配分すると共に、それら左右1対の後輪車軸22の差動回転を許容する差動歯車装置である。また、前記前輪用デファレンシャル装置30は、本発明の車両用デファレンシャル装置の一実施例であり、前記動力伝達シャフト28から伝達される駆動力(トルク)を前記左右1対の前輪車軸32に配分すると共に、それら左右1対の前輪車軸32の差動回転を許容する差動歯車装置である。斯かる本実施例の前輪用デファレンシャル装置30の構成は、図4及び図5等を用いて後述する。
上述のように構成された駆動装置10において、前記エンジン12から出力された駆動力は、前記トルクコンバータ14及び自動変速機16を介して前記プロペラシャフト18に伝達され、更に前記後輪用デファレンシャル装置20及び左右1対の後輪車軸22を介して前記左右1対の後輪24へ伝達される。また、前記前後輪駆動力配分装置26により前記プロペラシャフト18から前記動力伝達シャフト28へ分配された駆動力は、前記前輪用デファレンシャル装置30及び左右1対の前輪車軸32を介して前記左右1つの前輪34へ伝達される。
前記電子制御装置36は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェイス等を含んで構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、例えば、前記前後輪駆動力配分装置26に備えられた電磁ソレノイドに供給される電流の指令値を制御することによるその前後輪駆動力配分装置26の伝達トルク制御等、すなわち前記駆動装置10による前後輪駆動に関する各種制御を実行する。斯かる制御を実行するために、前記駆動装置10には、車速を検出する車速センサ、図示しないステアリングホイールの操舵角を検出する舵角センサ、及び図示しないアクセルペダルの踏込量に対応するアクセル開度を検出するアクセル開度センサ等の各種センサが設けられており、それぞれのセンサから車速を表す信号、ステアリング操舵角を表す信号、及びアクセル開度を表す信号等が前記電子制御装置36へ供給されるようになっている。そして、斯かる電子制御装置36は、各センサから供給される信号に応じて前記自動変速機16から出力された全駆動力に対する前記前輪34に伝達される駆動力の比率を0〜50%の範囲内で無段階に制御する駆動力配分制御を行う。
図2は、本実施例の前輪用デファレンシャル装置30との比較のために、前記駆動装置10等における前輪用デファレンシャル装置として好適に用いられる従来の車両用デファレンシャル装置100を水平方向から視た部分視断面を例示する図である。また、図3は、図2におけるIII-III視断面(鉛直上方から視た視断面)における第1の潤滑経路58に係る部分を説明する図である。なお、以下の説明において、図2及び図3に示す従来のデファレンシャル装置100と、図4及び図5に示す本実施例の前輪用デファレンシャル装置30とで共通する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図2に示すように、上記デファレンシャル装置100は、非回転部材であるハウジング38内に、一端にドライブピニオン40を備えたドライブピニオンシャフト42と、そのドライブピニオンシャフト42を上記ハウジング38に対して軸心まわりの回転(自転)可能に支持する1対の軸受すなわち第1軸受(フロントベアリング)44及び第2軸受(リアベアリング)46と、上記ドライブピニオン40と噛み合わされるリングギヤ48と、そのリングギヤ48の内周側に配設された1対のピニオン50(図2では1つのピニオン50の一部のみを示す)と、その1対のピニオン50と噛み合わされる1対のサイドギヤ52(図2では一方のサイドギヤ52の一部のみを示す)とを、備えて構成されている。また、図2及び図3に示すように、上記第1軸受44及び第2軸受46は、その鉛直上方において非回転部材である壁部(キャリア壁)54にその外輪が固定されている。
上記ドライブピニオンシャフト42は、前記動力伝達シャフト28と同軸にその動力伝達シャフト28と一体的に回転させられるように連結されたものであり、前記デファレンシャル装置100の入力回転部材に相当する。ここで、相互に噛み合わされた上記ドライブピニオン40及びリングギヤ48は、それぞれの軸心が互いに交差しないハイポイドギヤ対であり、上記ドライブピニオン40の回転軸心が上記リングギヤ48の回転軸心よりも上側(鉛直上方)となる相対位置関係とされている。また、上記1対のピニオン52は、上記リングギヤ48の内周側に軸心まわりの自転可能に設けられると共にその軸心が上記リングギヤ48の回転に伴い一体的に回転させられるように構成されている。また、上記1対のサイドギヤ52は、それら1対のピニオン52と噛み合わされると共にそれぞれ前記1対の前輪車軸32に同軸に連結されており、それら前輪車軸32と一体的に回転させられる出力回転部材に相当する。また、上記第1軸受44及び第2軸受46は、好適には、何れも前記ドライブピニオンシャフト42に固定された内輪と非回転部材に固定された外輪との間に転動体として複数の円錐ころが配設された円錐ころ軸受(テーパドローラベアリング)である。
上述のように構成されたデファレンシャル装置100では、車両前進方向の駆動力に係る前記動力伝達シャフト28の回転に伴い前記ドライブピニオンシャフト42が例えば図2に示すように紙面左側に向かう回転軸心まわりに反時計回りに回転させられると、その一端に設けられたドライブピニオン40が一体的に回転させられ、更にはそのドライブピニオン40と噛み合わされた前記リングギヤ48が図2に矢印で示す方向(紙面向かって反時計回り)に回転させられる。そして、そのリングギヤ48の回転に伴い前記1対のピニオン50の軸心が一体的に回転させられることで、それら1対のピニオン50と噛み合わされた前記1対のサイドギヤ52が回転させられ、それら左右の前輪34に対応する1対のサイドギヤ52の差動回転(差回転)が許容されつつ、前記動力伝達シャフト28から入力された駆動力が前記1対の前輪車軸32に伝達されるのである。
ここで、前記ハウジング38の内部には、前記デファレンシャル装置100の潤滑乃至装置の冷却等を行うための潤滑油56が貯蓄されている。図2及び図3に示すように、前記デファレンシャル装置100には、前記リングギヤ48及びドライブピニオン40の回転に応じて側方に飛散する潤滑油56を受けて前記1対の軸受44、46に供給するために、前記ドライブピニオンシャフト42の側方すなわちそのドライブピニオンシャフト42の水平方向であってその正回転方向(回転が向かう方向)に設けられた第1の潤滑経路58を備えており、上記潤滑油56は主にその第1の潤滑経路58を経由して前記1対の軸受44、46に供給される。すなわち、前記リングギヤ48の回転に伴い掻き揚げられた前記潤滑油56は、そのリングギヤ48と噛み合わされた前記ドライブピニオン40の回転によりその回転周方向側方(回転が向かう方向すなわち紙面手前方向)に飛散させられ、前記ハウジング38と第2軸受46乃至その固定部位との間隙である開口部(ドライブピニオンオイル送り穴)60から上記第1の潤滑経路58に供給(導入)される。そしてその第1の潤滑経路58に供給された潤滑油56は、その第1の潤滑経路58すなわち前記ドライブピニオンシャフト42の側方を経由して前記第1軸受44と第2軸受46との間隙である開口部(軸受間横送り穴)62に導入され、それら第1軸受44及び第2軸受46に供給される。
また、図2及び図3に示すように、前記デファレンシャル装置100においては、前記1対の軸受44、46のうち前記ドライブピニオン40から遠い方の軸受すなわち前記第1軸受44の側方(水平方向であって第1の潤滑経路58と同じ側)に潤滑油を導通させるための開口部(フロントベアリング横オイル戻り穴)64が設けられている。前記第1の潤滑経路58を経由して前記第1軸受44に供給された潤滑油56は、その第1軸受44の回転により図3に矢印で示すように円錐ころの大径側に排出され、上記開口部64から第1の潤滑経路58に還流させられる。そして、その還流させられた潤滑油56が再び上記開口部62から前記第1軸受44及び第2軸受46に供給されることで、前記第1の潤滑経路58に関してそれら第1軸受44及び第2軸受46に対する効率的な潤滑が実現される。
また、図2及び図3に示すように、前記デファレンシャル装置100においては、前記ドライブピニオン40の鉛直上方に前記壁部(キャリア壁)54がせり出して設けられている。このため、そのドライブピニオン40の回転によって鉛直上方に飛散させられた潤滑油56はその壁部54によって遮られ(すなわち下方に返され)、前記開口部60から前記第1の潤滑経路58へ導入されるように構成されている。斯かる構成により、前記壁部54における前記第1軸受44及び第2軸受46の間に形成された穴部66からそれら第1軸受44及び第2軸受46へ供給される潤滑油56の量は少なく、前記デファレンシャル装置100においては主に前記第1の潤滑経路58により前記第1軸受44及び第2軸受46への潤滑油56の供給が行われる。
上述のように、前記ドライブピニオンシャフト42の側方に設けられた第1の潤滑経路58を主体として前記第1軸受44及び第2軸受46への潤滑油56の供給を行う従来のデファレンシャル装置100では、比較的低車速乃至中車速においては好適な潤滑が実現される。しかし、前記ドライブピニオンシャフト42の回転速度が2500(rpm)といった比較的高車速においては前記第1軸受44及び第2軸受46への潤滑油56の供給が不十分となるおそれがあり、その軸受油膜確保が問題となる。
図4は、前記従来のデファレンシャル装置100における問題を好適に解決する、本実施例の前輪用デファレンシャル装置30の構成を説明するために、水平方向から視た部分視断面を例示する図である。また、図5は、図4におけるV-V視断面(鉛直上方から視た視断面)における第1の潤滑経路58及び第2の潤滑経路68に係る部分を説明する図である。図4に示すように、本実施例の前輪用デファレンシャル装置30においては、前述した第1の潤滑経路58すなわち前記リングギヤ48及びドライブピニオン40の回転に応じて側方に飛散する潤滑油56を受けて前記1対の軸受44、46に供給するために前記ドライブピニオンシャフト42の側方に設けられた潤滑経路とは別に、前記リングギヤ48及びドライブピニオン40の回転に応じてそれらの噛み合い部分から鉛直上方に飛散する潤滑油56を受けて前記1対の軸受44、46に供給するために前記ドライブピニオンシャフト42の鉛直上方に設けられた第2の潤滑経路68を備えており、前記潤滑油56は前記第1の潤滑経路58乃至第2の潤滑経路68を経由して前記1対の軸受44、46に供給される。
上記第2の潤滑経路68は、前記ドライブピニオン40の回転により鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油56が、前記壁部54の鉛直上方を経由して前記穴部66から前記第1軸受44及び第2軸受46に供給されるように構成されている。このために、本実施例の前輪用デファレンシャル装置30においては、図5に示すように、前記第2の潤滑経路68の一部(導入口)として、前記壁部54における前記ドライブピニオン40の鉛直上方における部位に切欠70が形成され、そのドライブピニオン40により鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油56がその切欠70から上記第2の潤滑経路68へ供給(導入)されるように構成されている。換言すれば、前記ドライブピニオン40の回転によりそのドライブピニオン40とリングギヤ48との噛み合い部分から鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油56が前記壁部54の鉛直上側に乗り上げるのを妨げないように前記壁部54における前記ドライブピニオン40の鉛直上方における所定部位が除去されて上記切欠70とされている。この切欠70の大きさ(範囲)は、好適には、キャリア壁としての前記壁部54の耐久性に影響を与えない範囲内であり、且つ後述するリブ72の大きさ(すなわちそのリブ72が後述する効果を奏する面積)を必要十分とする範囲内において可及的に大きく形成されるものである。
また、好適には、前記第2の潤滑経路68の一部として、前記壁部54に形成された切欠70の近傍にその壁部54に対して所定の角度θを有する矩形板状のリブ72が設けられたものである。このリブ72は、好適には、図5に示すように、前記壁部54の鉛直上側における上記切欠70の側方であって前記ドライブピニオン40の正回転方向(車両前進方向に係る回転が向かう方向)に、その壁部54と一体的に形成されている。このリブ72の大きさ(潤滑油56の返りに係る表面積)及び上記角度θは、上記切欠70から前記壁部54の鉛直上側へ飛散させられた前記潤滑油56が前記第2の潤滑経路68へ好適に導入されるように定められる。
また、好適には、前記第2の潤滑経路68の一部として、図4及び図5に示すように、前記1対の軸受44、46のうち前記ドライブピニオン40から遠い方の軸受すなわち前記第1軸受44の鉛直上方の、前記壁部54におけるその第1軸受44とハウジング38との間に穴部(フロントベアリング上部穴)74が形成されたものである。この穴部74は、好適には、キャリア壁としての前記壁部54の耐久性に影響を与えない範囲内において可及的に大きく形成される。
また、好適には、前記第2の潤滑経路68の一部として、図5に示すように、前記第1軸受44の側方すなわち前記ドライブピニオンシャフト42の水平方向であってその正回転方向(車両前進方向に係る回転が向かう方向)に潤滑油56の導通を妨げるための封鎖部76が形成されたものである。換言すれば、図2及び図3を用いて前述した従来のデファレンシャル装置100における前記第1軸受44の側方に形成された前記潤滑油56を導通させるための開口部(フロントベアリング横オイル戻り穴)64が、本実施例の前輪用デファレンシャル装置30においては封鎖されている。
以上のように構成された本実施例の前輪用デファレンシャル装置30においては、図4及び図5に矢印で示すように、前記潤滑油56の前記1対の軸受44、46への供給が、前記第1の潤滑経路58乃至第2の潤滑経路68を経由して行われる。すなわち、前記第1の潤滑経路58に関して、前記リングギヤ48の回転に伴い掻き揚げられた前記潤滑油56は、そのリングギヤ48と噛み合わされた前記ドライブピニオン40の回転によりその回転周方向側方に飛散させられ、前記ハウジング38と第2軸受46乃至その固定部位との間隙である前記開口部60から前記第1の潤滑経路58に供給(導入)される。そしてその第1の潤滑経路58に供給された潤滑油56は、その第1の潤滑経路58すなわち前記ドライブピニオンシャフト42の側方を経由して前記第1軸受44と第2軸受46との間隙である前記開口部62に導入され、それら第1軸受44及び第2軸受46に供給される。
また、前記第2の潤滑経路68に関して、前記リングギヤ48の回転に伴い掻き揚げられた前記潤滑油56は、そのリングギヤ48と噛み合わされた前記ドライブピニオン40の回転により、それらリングギヤ48及びドライブピニオン40の噛み合い部分からその回転周方向上方に飛散させられ、前記壁部54の切欠70から前記第2の潤滑経路68すなわちその壁部54の鉛直上方に供給(導入)される。そしてその切欠70から供給された潤滑油56は、前記リブ72により前記壁部54の鉛直上方に導出(誘導)され、前記第2の潤滑経路68すなわち前記ドライブピニオンシャフト42の鉛直上方(壁部54の鉛直上方)を経由して前記壁部54に形成された穴部66から前記第1軸受44及び第2軸受46の間に供給される。
また、前記第2の潤滑経路68に関して、前記第1軸受44の鉛直上方の、前記壁部54におけるその第1軸受44とハウジング38との間に穴部74が形成されていることで、前記第1軸受44の回転により図4に矢印で示すように円錐ころの大径側に排出された潤滑油56がその穴部74から前記第2の潤滑経路68に還流させられる。そして、その還流させられた潤滑油56が再び前記穴部66から前記第1軸受44及び第2軸受46に供給されることで、前記第2の潤滑経路68に関してそれら第1軸受44及び第2軸受46に対する効率的な潤滑が実現される。更に、前記第1軸受44の側方に潤滑油56の導通を妨げるための封鎖部76が形成されていることで、前記第1軸受44の回転による前記第1の潤滑経路58への潤滑油56の還流を抑制でき、前記第2の潤滑経路68に可及的に多くの潤滑油56を還流させることができる。
上述のように、本実施例の前輪用デファレンシャル装置30では、車速に対応する前記動力伝達シャフト28の回転速度に応じて、前記第1の潤滑経路58乃至第2の潤滑経路68により前記1対の軸受44、46に対する好適な潤滑が実現される。すなわち、比較的低車速乃至中車速においては、前記ドライブピニオン40により鉛直上方に掻き揚げられる潤滑油56の量は少なく、その大部分は側方に飛散させられて前記第1の潤滑経路58を経由して前記1対の軸受44、46へ供給される。一方、前記ドライブピニオンシャフト42の回転速度が2500(rpm)といった比較的高車速においては、前記ドライブピニオン40により鉛直上方に掻き揚げられる潤滑油56の量が多くなり、その潤滑油56は前記第1の潤滑経路58に加え前記第2の潤滑経路68を経由して前記1対の軸受44、46へ供給される。このような構成により、前記ドライブピニオンシャフト42の回転速度が2500(rpm)といった比較的高車速において前記1対の軸受44、46の最大軸受油浴率が100%となり、それら1対の軸受44、46に対する十分な潤滑油56の供給が実現される。
このように、本実施例においては、前記リングギヤ48及びドライブピニオン40の回転に応じて側方に飛散する潤滑油56を受けて前記1対の軸受44、46に供給するために前記ドライブピニオンシャフト42の側方に設けられた第1の潤滑経路58と、前記リングギヤ48及びドライブピニオン40の回転に応じて鉛直上方に飛散する潤滑油56を受けて前記1対の軸受44、46に供給するために前記ドライブピニオンシャフト42の鉛直上方に設けられた第2の潤滑経路68とを、備えたものであることから、特に前記リングギヤ48及びドライブピニオン40の回転が比較的高速である場合にそのドライブピニオン40により鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油56が前記第2の潤滑経路68によっても前記1対の軸受44、46に供給されることにより、高車速走行時において十分な潤滑を実現することができる。すなわち、特に高車速時において効率的な潤滑を実現する前輪用デファレンシャル装置30を提供することができる。
また、前記第2の潤滑経路68の一部として、前記ドライブピニオン40の鉛直上方における壁部54に切欠70が形成されたものであるため、特に前記リングギヤ48及びドライブピニオン40の回転が比較的高速である場合にそのドライブピニオン40により鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油56が前記切欠70から前記第2の潤滑経路68に導入され、高車速走行時において十分な潤滑を実現することができる。
また、前記第2の潤滑経路68の一部として、前記壁部54に形成された切欠70の近傍にその壁部54に対して所定の角度θを有するリブ72が設けられたものであるため、特に前記リングギヤ48及びドライブピニオン40の回転が比較的高速である場合に前記ドライブピニオン40により鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油56が前記切欠70から前記第2の潤滑経路68に導入され、更にその近傍に設けられた前記リブ72によりその第2の潤滑経路68に好適に誘導されることで、高車速走行時において十分な潤滑を実現することができる。
また、前記第2の潤滑経路68の一部として、前記1対の軸受44、46のうち前記ドライブピニオン40から遠い方の第1軸受44の鉛直上方におけるその第1軸受44とハウジング38との間に穴部74が形成されると共に、その第1軸受44の側方に潤滑油56の導通を妨げるための封鎖部76が形成されたものであるため、前記1対の軸受44、46のうち前記ドライブピニオン40から遠い方の第1軸受44の潤滑に用いられた潤滑油56がその第1軸受44の側部から逃げるのを抑制して前記穴部74から再度前記第2の潤滑経路68に送られることで、更に好適な潤滑を実現することができる。
また、前記前輪用デファレンシャル装置30は、前後輪駆動車両における1対の前輪34に適用されるものであるため、前記ドライブピニオン40及びリングギヤ48それぞれの軸心が互いに交差せず、そのドライブピニオン40の回転軸心が前記リングギヤ48の回転軸心よりも上側(鉛直上方)となる相対位置関係とされて特に前記1対の軸受44、46への潤滑が不十分となり易い前後輪駆動車両の前輪用デファレンシャル装置30に関して、好適な潤滑を実現することができる。
また、前記ドライブピニオン40及びリングギヤ48は、それぞれの軸心が互いに交差しないハイポイドギヤ対であり、前記ドライブピニオン40の回転軸心が前記リングギヤ48の回転軸心よりも上側(鉛直上方)となる相対位置関係とされたものであるため、特に前記1対の軸受44、46への潤滑が不十分となり易い前後輪駆動車両の前輪用デファレンシャル装置30に関して、好適な潤滑を実現することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例では、FR(フロントエンジン・リアドライブ)を基本とする前後輪駆動車両における前輪用デファレンシャル装置30に本発明が適用された例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の態様の車両用デファレンシャル装置に用いられる。例えば、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)を基本とする前後輪駆動車両における前輪用デファレンシャル装置、フルタイム4輪駆動車両における前輪用デファレンシャル装置、或いは後輪用デファレンシャル装置に本発明が適用されるものであってもよい。
また、前述の実施例では、一般的なLSD(リミッテド・スリップ・デファレンシャル)に本発明が適用された例を説明したが、例えばビスカスカップリング式(回転差感応型)デファレンシャル装置や、湿式クラッチ型(トルク感応型)デファレンシャル装置等、他の形式の車両用デファレンシャル装置に本発明が適用されても構わない。すなわち、本発明は、一端にドライブピニオンを備えたドライブピニオンシャフトと、そのドライブピニオンシャフトを軸心まわりの回転可能に支持する1対の軸受と、前記ドライブピニオンと噛み合わされるリングギヤとを、備えた車両用デファレンシャル装置に広く適用されるものである。
また、前述の実施例では特に言及していないが、本発明が適用される車両用デファレンシャル装置は、左右1対の車輪の差動回転を制限するための差動制限機構や、それら1対の車輪へのトルク配分を制御するヨーコントロール機構等の付加的な構成を備えたものであってもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
30:前輪用デファレンシャル装置
34:前輪
38:ハウジング
40:ドライブピニオン
42:ドライブピニオンシャフト
44:第1軸受
46:第2軸受
48:リングギヤ
54:壁部
56:潤滑油
58:第1の潤滑経路
68:第2の潤滑経路
70:切欠
72:リブ
74:穴部
76:封鎖部

Claims (5)

  1. 一端にドライブピニオンを備えたドライブピニオンシャフトと、該ドライブピニオンシャフトを軸心まわりの回転可能に支持する1対の軸受と、前記ドライブピニオンと噛み合わされるリングギヤとを、備えた車両用デファレンシャル装置であって、
    前記リングギヤ及びドライブピニオンの回転に応じて側方に飛散する潤滑油を受けて前記1対の軸受に供給するために前記ドライブピニオンシャフトの側方に設けられた第1の潤滑経路と、
    前記リングギヤ及びドライブピニオンの回転に応じて鉛直上方に飛散する潤滑油を受けて前記1対の軸受に供給するために前記ドライブピニオンシャフトの鉛直上方に設けられた第2の潤滑経路と
    を、備えたものであり、
    前記1対の軸受の鉛直上方に設けられて該1対の軸受の外輪が固定された非回転部材である壁部を備え、該壁部における前記ドライブピニオンの鉛直上方における一部が除去されることにより形成された切欠が、前記第2の潤滑経路の一部とされたものである
    ことを特徴とする車両用デファレンシャル装置。
  2. 前記第2の潤滑経路の一部として、前記壁部の鉛直上側における前記切欠の側方であって前記ドライブピニオンの正回転方向に、該壁部に対して所定の角度を有するリブが、該壁部と一体的に設けられたものである請求項に記載の車両用デファレンシャル装置。
  3. 前記第2の潤滑経路の一部として、前記1対の軸受のうち前記ドライブピニオンから遠い方の軸受の鉛直上方における該軸受とハウジングとの間に穴部が形成されると共に、前記ドライブピニオンの回転により鉛直上方に掻き揚げられた潤滑油が、前記軸受に対する前記ドライブシャフトの水平方向であってその正回転方向における側方導通することを妨げるための封鎖部が形成されたものである請求項1又は2に記載の車両用デファレンシャル装置。
  4. 前後輪駆動車両における1対の前輪に適用されるものである請求項1からの何れか1項に記載の車両用デファレンシャル装置。
  5. 前記ドライブピニオン及びリングギヤは、それぞれの軸心が互いに交差しないハイポイドギヤ対であり、前記ドライブピニオンの回転軸心が前記リングギヤの回転軸心よりも鉛直上方となる相対位置関係において相互に噛み合わされたものである請求項1からの何れか1項に記載の車両用デファレンシャル装置。
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