JP4898528B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4898528B2
JP4898528B2 JP2007100719A JP2007100719A JP4898528B2 JP 4898528 B2 JP4898528 B2 JP 4898528B2 JP 2007100719 A JP2007100719 A JP 2007100719A JP 2007100719 A JP2007100719 A JP 2007100719A JP 4898528 B2 JP4898528 B2 JP 4898528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording paper
ink
recording
amount
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007100719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007290394A (ja
Inventor
崇也 北脇
正士 廣木
博史 清本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Publication of JP2007290394A publication Critical patent/JP2007290394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4898528B2 publication Critical patent/JP4898528B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/60Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for printing on both faces of the printing material

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、インクジェット記録方法に係り、特に非水系インクを用いたインクジェット記録方法に関する。
近年、インクジェット方式を用いた記録装置は、家庭からオフィス、産業用途まで幅広く利用されている。インクジェット方式の記録装置においては、用途に応じて、水性、非水系、およびUVなどのインクが使用されている。これらのなかでも水性インクは、安価で安全であるため広い用途に用いられているものの、高速印刷のアプリケーションではインクの乾燥が遅いという欠点を有している。しかも、記録媒体として普通紙(PPC用紙)を用いて水性インクにより印刷を行なった場合には、インクが乾燥した後に用紙が波打ってしまう、いわゆるコックリングが発生する。一方のUVインクは、紫外線を照射すると速やかに硬化するので、非吸収メディアに対する印刷や高速印刷のアプリケーションに適している。しかしながら、UVインク用の記録装置には、大型で消費電力の大きい紫外線照射装置が必要とされる。
これに対して、非水系インクは普通紙に印刷する場合、インクジェットヘッドから吐出したインク滴が記録用紙に着弾すると、短時間で記録用紙内部に浸透する。その結果、特別な機構の必要なしに高速印刷が可能であり、コックリングも生じることがなく良好な印刷画像が得られる。
オフィスや家庭では、紙資源の節約のため用紙の両面に印刷することが多い。インクジェット方式で普通紙に両面印刷を行なうには、印字濃度が高いこと、および裏抜け濃度が低いことが求められる。常温でほとんど揮発しないタイプの非水系インクで印字する場合、印字濃度を高くするためにインクを多く吐出すると裏抜け濃度が高くなってしまい、両面印刷には適さないという難点があった。
本発明は、裏抜け濃度が低く両面印刷に適した非水系インクジェット記録方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、非水系溶媒と顔料とを含有する非水系インクをインクジェット法により吐出して記録媒体に記録を行なう方法であって、
記録媒体として、0.083mmを越える厚さを有する記録用紙を準備する工程と、
前記記録用紙の体積Vmおよび厚さTm (mm)を求める工程と、
25℃における蒸気圧が0.001mmHg以下で、比重が0.800以上1.200以下の溶媒を用いて、前記記録用紙が保持できる溶媒の体積Vsを求める工程と、
下記数式(1)により、前記記録用紙の溶媒吸収率Asl.(%)を求める工程と、
sl.=(Vs/Vm)×100 (1)
下記数式(2)により、前記記録用紙の単位面積当たりのインク許容量VI(pl/m2)を求める工程と、
I=(Tm−0.083)×Asl.×1012 (2)
非水系インクを、下記数式(3)の条件を満たす量Vd(pl/m2)で、インクジェット法により前記記録用紙に吐出する工程と
d≦VI (3)
を具備するインクジェット記録方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、Vd(pl/m2)の量で非水系インクを吐出して両面印字が行なわれる記録用紙の選択方法であって、
0.083mmを越える厚さを有する記録用紙を準備する工程と、
前記記録用紙の体積Vmおよび厚さTm (mm)を求める工程と、
25℃における蒸気圧が0.001mmHg以下で、比重が0.800以上1.200以下の溶媒を用いて、前記記録用紙が保持できる溶媒の体積Vsを求める工程と、
下記数式(1)により、前記記録用紙の溶媒吸収率Asl.(%)を求める工程と、
sl.=(Vs/Vm)×100 (1)
下記数式(2)により、前記記録用紙のインク許容量VI(pl/m2)を求める工程と、
I=(Tm−0.083)×Asl.×1012 (2)
下記数式(3)の条件を満たす記録用紙を選ぶ工程と
d≦VI (3)
を具備する記録用紙の選択方法が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、非水系インクを記録用紙に吐出して両面印字を得るためのインク吐出量の評価方法であって、
0.083mmを越える厚さを有する記録用紙を準備する工程と、
前記記録用紙の体積Vmおよび厚さTm (mm)を求める工程と、
25℃における蒸気圧が0.001mmHg以下で、比重が0.800以上1.200以下の溶媒を用いて、前記記録用紙が保持できる溶媒の体積Vsを求める工程と、
下記数式(1)により、前記記録用紙の溶媒吸収率Asl.(%)を求める工程と、
sl.=(Vs/Vm)×100 (1)
下記数式(2)により、前記記録用紙のインク許容量VI(pl/m2)を求める工程と、
I=(Tm−0.083)×Asl.×1012 (2)
前記記録用紙に吐出されるインク量として、下記数式(3)の条件を満たす量Vd(pl/m2)を選ぶ工程と
d≦VI (3)
を具備するインク吐出量の評価方法が提供される。
本発明によれば、裏抜け濃度が低く両面印刷に適した非水系インクジェット記録方法が提供できる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態に係る記録方法おいては、非水系インクが用いられる。非水系インクは、分散剤を用いて顔料を非水系溶媒に分散させてなるインクであり、まず、含有される各成分について説明する。
非水系溶媒とは、常温(25℃)でほとんど揮発しない高沸点溶媒であり、水以外の溶媒全般をさす。
溶媒としては、エステル系溶媒、アルコール系溶媒、高級脂肪酸系溶媒、植物油、エーテル系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒、および芳香族炭化水素系溶媒などのうち、常温でほとんど揮発しない高沸点溶媒が用いられる。
具体的には、エステル系溶媒としては、イソノナン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸イソプロピル、リノール酸メチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、イソステアリン酸メチル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、大豆油メチル、大豆油エチル、大豆油イソプロピル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、およびセバシン酸ジイソプロピル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸オクチル、ピバリン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソセチル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、ステアリン酸イソセチル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、およびイソステアリン酸イソステアリルなどが挙げられる。
アルコール系溶媒としては、例えば、イソミリスチルアルコール、イソパルミチルアルコール、イソステアリルアルコール、およびオレイルアルコールなどが挙げられる。
高級脂肪酸系溶媒としては、例えば、イソノナン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、オレイン酸、リノレン酸、およびイソステアリン酸などが挙げられる。
また、植物油としては、例えば、大豆油、ナタネ油、コーン油、アマニ油、サフラワー油、およびヤシ油などが挙げられる。
エーテル系溶媒としては、例えば、ジエチルグリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、およびプロピレングリコールジブチルエーテルなどが挙げられる。
脂肪族炭化水素系溶媒としては、例えば、新日本石油化学社製「テクリーンN−16、テクリーンN−20、テクリーンN−22、日石ナフテゾールL、日石ナフテゾールM、日石ナフテゾールH、0号ソルベントL、0号ソルベントM、0号ソルベントH、日石アイソゾール300、日石アイソゾール400、AF−4、AF−5、AF−6、AF−7」、エクソンモービル社製「IsoparG、IsoparH、IsoparL、IsoparM、ExxolD40、ExxolD80、ExxolD100、ExxolD130、ExxolD140」、松村石油研究所製「モレスコホワイトP−55、P−60、P−70、P−80、P−85、P−100、P−120、P−150、P−200、モレスコバイオレスU−6、U−7、U−8」などが挙げられる。
芳香族炭化水素系溶媒としては、例えば、新日本石油化学社製「日石リーンソルG」などが挙げられる。
非水系溶媒は、単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上述したような非水系溶媒に、分散剤を用いて顔料を分散させることによって、本発明の実施形態に用いられる非水系インクが調製される。
顔料としては、例えば、光吸収性の顔料を挙げることができる。具体的には、カーボンブラック、カーボンリファインド、およびカーボンナノチューブ等の炭素系顔料;鉄黒、コバルトブルー、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化クロム、および酸化鉄等の金属酸化物顔料;硫化亜鉛等の硫化物顔料;フタロシアニン系顔料;金属の硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、およびリン酸塩等の塩からなる顔料;並びにアルミ粉末、ブロンズ粉末、および亜鉛粉末等の金属粉末からなる顔料が挙げられる。
また、例えば、染料キレート(塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、アニリンブラック、ナフトールグリーンB等のニトロソ顔料、ボルドー10B、レーキレッド4Rおよびクロモフタールレッド等のアゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む。)、ピーコックブルーレーキおよびローダミンレーキ等のレーキ顔料、フタロシアニンブルー等のフタロシアニン顔料、多環式顔料(ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラノン顔料など)、チオインジゴレッドおよびインダトロンブルー等のスレン顔料、キナクリドン顔料、キナクリジン顔料、並びにイソインドリノン顔料等の有機系顔料を使用することもできる。
黒インクで使用可能な顔料としては、例えば、以下のものを用いることができる。コロンビア社製のRaven 5750、Raven 5250、Raven 5000、Raven 3500、Raven 1255、Raven 700、キャボット社製のRegal 400R、Regal 330R、Regal 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400、三菱化学社製のNo.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No2200B、デグッサ社製のColor Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200、Color Black S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex 45、Printex U、Printex V、Printex 140U、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、およびSpecial Black 4などである。
イエローインクで使用可能な顔料としては、例えば、以下のものを用いることができる。C.I.Pigment Yellow 128、C.I.Pigment Yellow 129、C.I.Pigment Yellow 151、C.I.Pigment Yellow 154、C.I.Pigment Yellow 1、C.I.Pigment Yellow 2、C.I.Pigment Yellow 3、C.I.Pigment Yellow 12、C.I.Pigment Yellow 13、C.I.Pigment Yellow 14C、C.I.Pigment Yellow 16、C.I.Pigment Yellow 17、C.I.Pigment Yellow 73、C.I.Pigment Yellow 74、C.I.Pigment Yellow 75、C.I.Pigment Yellow 83、C.I.Pigment Yellow 93、C.I.Pigment Yellow95、C.I.Pigment Yellow97、C.I.Pigment Yellow 98、およびC.I.Pigment Yellow 114等である。
マゼンタインクで使用可能な顔料としては、例えば、C.I.Pigment Red 122、C.I.Pigment Red 123、C.I.Pigment Red 168、C.I.Pigment Red 184、C.I.Pigment Red 202、C.I.Pigment Red 5、C.I.Pigment Red 7、C.I.Pigment Red 12、C.I.Pigment Red 48(Ca)、C.I.Pigment Red 48(Mn)、C.I.Pigment Red 57(Ca)、C.I.Pigment Red 57:1、およびC.I.Pigment Red 112等が挙げられる。
また、シアンインクで使用可能な顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 15:34、C.I.Pigment Blue 16、C.I.Pigment Blue 22、C.I.Pigment Blue 60、C.I.Pigment Blue 1、C.I.Pigment Blue 2、C.I.Pigment Blue 3、C.I.Vat Blue 4、およびC.I.Vat Blue 60等が挙げられる。
顔料は、通常、インク全体の重量の1〜25%程度の量で非水系溶媒に分散される。なお、特にことわらない限り、本明細書における%は重量%である。
顔料を溶媒に分散するための分散剤としては、非水系溶媒中で一般に使用される顔料用分散剤を使用することができる。上述したような非水系溶媒に相溶し、顔料を安定して微粒子分散できるものであれば、任意の顔料用分散剤を用いることができる。
具体的には、以下のものが挙げられる。例えば、ソルビタン脂肪酸エステル(ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタンオレエート等)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート等)、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリエチレングリコールジイソシアネート等)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等)、脂肪族ジエタノールアミド系などのノニオン系界面活性剤が挙げられる。
また、高分子系分散剤を用いることもでき、この場合には、分子量1000以上の高分子化合物が好適に用いられる。例えば、スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−アクリル樹脂、ロジン、BYK−112、116(ビックケミー社製のアクリル系高分子化合物)、BYK−160、162、164、182(ビックケミー社製のウレタン系高分子化合物)、EFKA−47、LP−4050(EFKA社製のウレタン系高分子分散剤)、EFKA−4300(EFKA社製ポリアクリレート系高分子分散剤)、ソルスパース13940(日本ルーブリゾール社製のポリエステルアミン系高分子化合物)、ソルスパース17000、18000(日本ルーブリゾール社製の脂肪族アミン系高分子化合物)、ソルスパース22000、24000、28000(日本ルーブリゾール社製のポリエステル系高分子化合物)等が挙げられる。
こうした分散剤は、顔料の重量の25%〜200%程度の量で存在していれば、その効果を十分に発揮することができる。
本発明の実施形態に用いられる非水系インクを調製するに当たっては、まず、非水系溶媒に顔料および分散剤を加え、ビーズミル等の分散装置により分散処理を施す。次いで、フィルター等により顔料凝集物等を除去することによって、所望の非水系インクが得られる。
インクジェット方式での記録に用いられるので、非水系インクの25℃における粘度は、100mPa・sec程度以下であることが望まれる。粘度が100mPa・sec程度以下のインクであれば、インクジェットヘッドを過度に加熱しなくても、良好に吐出して画像を形成することができる。
本発明の実施形態にかかる記録方法においては、記録媒体としての記録用紙に前述の非水系インクをインクジェット方式により吐出して記録が行なわれる。特に、普通紙タイプの紙が用いられる。普通紙タイプの紙とは紙の表面に明確な塗工層が存在せず、紙の繊維が露出している紙をさす。また、繊維が遮蔽されずに普通紙と同等の風合いを維持していれば、塗工層が設けられた記録用紙も用いることができる。
ただし、用いられる記録用紙は、0.083mmを越える厚さを有することが必要である。0.083mm以下の場合には、許容し得ない濃度で裏抜けが生じ、本発明の目的を達成することができない。記録用紙の厚さは、0.095mm以上であることが好ましく、0.100mm以上であることがより好ましい。
本発明の実施形態にかかる方法においては、記録用紙に応じた適切な吐出量で非水系インクを吐出して記録が行なわれる。
記録用紙に応じた適切な吐出量を求めるために、まず、記録用紙の物性値を測定する。物性値としては、坪量および厚さを測定する。記録用紙の坪量は、JIS P8124−1998に準じて測定し、記録用紙の厚さは、JIS P8118−1998に準じて測定する。ここでの厚さは、バルク厚さではなく単一の厚さである。
また、記録用紙の面積と測定した記録用紙の厚さとに基づいて、記録用紙の体積Vmを算出する。
一方、常温(25℃)における蒸気圧が0.001mmHg以下で、比重が0.800〜1.200の溶媒を用いて、記録用紙の溶媒吸収率を求める。このような蒸気圧および比重を有する溶媒は常温で揮発しないので、記録用紙の溶媒吸収率を求めるのに適切である。用い得る溶媒としては、例えば、エステル系溶媒のICM−R(ミリスチン酸イソセチル(高級アルコール工業社製))(比重0.857)、エーテル系溶媒のブチセノール40(テトラエチレングリコールモノブチルエーテル(協和発酵ケミカル社製))(比重1.008)、イソステアリルアルコールEX(イソステアリルアルコール(高級アルコール工業社製))(比重0.843)等が挙げられる。
上述したような条件を備えた溶媒を容器に収容し、その中に体積Vmの記録用紙を浸漬して、記録用紙に溶媒を完全に浸み込ませる。溶媒を完全に浸み込ませた記録用紙を容器から取り出して静置し、浸み出てくる溶媒をその都度ふき取る。記録用紙から溶媒が浸み出てこなくなった状態を、「記録用紙が溶媒を保持できた」状態とする。このとき、記録用紙が保持することのできた溶媒の体積を求めて、Vsとする。
記録用紙の体積Vmと、記録用紙が保持できる溶媒の体積Vsとを用いて、下記数式(1)により記録用紙の溶媒吸収率Asl.(%)が算出される。
sl.=(Vs/Vm)×100 (1)
得られた溶媒吸収率Asl.(%)と記録用紙の厚さTmとを用いて、下記数式(2)により、記録用紙の単位面積当たりのインク許容量VI(pl/m2)を求める。
I=(Tm−0.083)×Asl.×1012 (2)
本発明の実施形態にかかる方法においては、こうして算出された記録用紙の単位面積当たりのインク許容量VI(pl/m2)を基準にして、単位面積当たりのインク吐出量が決定される。具体的には、記録用紙の単位面積当たりのインク許容量VI(pl/m2)以下の量で非水系インクをインクジェットヘッドから吐出して、記録が行なわれる。すなわち、吐出される非水系インクの単位面積当たりの量Vd(pl/m2)は、下記数式(3)の条件を満たす。
d≦VI (3)
こうして、記録用紙に良好な両面印字を行なうためのインク吐出量が決定される。
記録用紙の単位面積当たりのインク許容量以下の量で、非水系インクが吐出されるので、本発明の実施形態にかかる方法を用いることにより、裏抜け濃度が低く両面印刷に適した記録を行なうことができる。
言い換えると、記録用紙に吐出される非水系インクの量Vd(pl/m2)が既知の場合には、上記数式(3)の条件を満たすインク許容量VI(pl/m2)を有する記録用紙を選択することによって、良好な両面画像を得ることができる。
なお、上記数式(3)の条件が適用されるのは、インクジェット方式の記録に限定されるものではない。
以下、具体例を示して本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
坪量・紙の厚さが異なる9種類の記録用紙(A〜I)を用意し、各記録用紙について、坪量および厚さを測定した。坪量は、JIS P8124−1998に準じて測定し、厚さは、JIS P8118−1998に準じて測定した。記録用紙の面積と測定した記録用紙の厚さとを用いて各記録用紙の体積Vmを求めた後、溶媒としてICM−Rを用いて各記録用紙が保持できる溶媒の体積Vsを求めた。これらの値を用いて、上記数式(1)により記録用紙の溶媒吸収率Asl.(%)を算出した。
さらに、上記数式(2)により、各記録用紙の単位面積当たりのインク許容量VI(pl/m2)を算出した。得られたインク許容量を、坪量、厚さ、および溶媒吸収率とともに下記表1にまとめる。
Figure 0004898528
記録用紙A〜Iへの記録に用いられる非水系インクは、顔料としてチャネルカーボンブラック(C.I.No77266:デグサ社製スペシャルブラック4A)を用いて、以下の処方で調製した。
非水系溶媒としてIOP(パルミチン酸オクチル:高級アルコール工業社製)71.4重量部、顔料としてチャネルカーボンブラック(C.I.No77266:デグサ社製スペシャルブラック4A)14.3重量部、分散剤としてDisperbyk116(ビックケミー社製)14.3重量部を混合し、ビーズミルにより分散した。最後に、3μmのフィルターでろ過して顔料凝集物等を除去し、インク1を得た。
さらに、非水系溶媒の種類、顔料の濃度、分散剤の種類や濃度を変更して、下記表2に示す処方で種々のインクを調製した。
溶媒としては、前述のIOPに加え、次の3種類を用意した。
ICM−R:ミリスチン酸イソセチル(高級アルコール工業社製)
MW:モレスコホワイトP−40(松村石油研究所社製)
ISA:イソステアリルアルコール(高級アルコール工業社製)
分散剤は次のとおりである。
D1:Disperbyk116
D2:ソルスパース13940
D3:エチレンオキサイド−プロピレンオキサイドブロック共重合体
Figure 0004898528
得られた各インクジェット用非水系インクについて、粘度計(東機産業製TV−33型粘度計)を用いて25℃における粘度を調べた。インクジェットヘッドのインクの供給のし易さ等を考慮すると、25℃における粘度は、100mPa・sec程度以下であることが望まれる。各インクの粘度を下記表3にまとめる。
Figure 0004898528
インクNo.12は、25℃での粘度が高く、これ以降の印字試験に使用することができなかった。
インクNo.1〜11を用い、種々の条件で記録用紙A〜Iに記録を行なって、印字濃度および裏抜け濃度を調べた。
記録には、東芝テック製ピエゾタイプインクジェットヘッド(型式CB1、318ノズル、150dpi)を搭載した画像評価装置を用いた。使用したヘッドは、マルチドロップ方式により1ドットを形成する液滴のサイズを、1滴分から7滴分の体積にコントロールすることができる。1滴分の体積は標準では6plであり、7滴分の体積は標準では42plである。また、1滴分のサイズは、吐出時の駆動電圧を変えることにより4.5plから7.5plにコントロールすることができる。これらによって、1ドットを形成する液滴のサイズは4.5pl〜7.5pl、9pl〜52.5plに任意の値にコントロールすることができる。
例えば、インク1を55℃(インク粘度は約18mPa・s)で吐出した際、最小の1滴分のサイズは、駆動電圧に応じて次のように変化する。28.0Vでは7.5plであり、24.3Vでは6.0plである。さらに、20.6Vでは4.5plとなる。
評価用の画像としては、2.1cm×2.7cmのベタ画像を記録用紙の片面に形成した。さらに、記録用紙の両面に文字を印字した画像を形成した。両面印字画像を得るには、まず表面に文字パターンを印字した。次に、記録用紙を表裏反転して裏面にも同様の文字パターンを印字した。
印字を2pass(1回目と2回目とでヘッドを印字方向と垂直に300dpiの1画素分ずらして印字)、300dpiで行なう場合、1ドットを形成する液滴の体積を変更することによって、単位面積当たりのインク吐出量を変更することができる。例えば、1ドットを形成する液滴の体積を6plとすれば、単位面積あたりのインク吐出量(pl/m2)が0.84×109pl/m2の評価用の画像を得ることができる。
下記表4には、所望のインク吐出量とするための条件をまとめる。
Figure 0004898528
下記表5〜9に示すように、記録用紙、インク、およびインク吐出量を組み合わせて各条件で画像を形成した。下記表には、インクにおける顔料濃度も示した。
Figure 0004898528
Figure 0004898528
Figure 0004898528
Figure 0004898528
Figure 0004898528
実施例1〜100においては、0.083mmを越える厚さの記録用紙が用いられ、しかも、単位面積当たりのインク吐出量は、各記録用紙の単位面積当たりのインク許容量以下である。
比較のために、下記表10に示すように記録用紙、インク、および吐出量を組み合わせて画像を形成した。これらにおいては、記録用紙の単位面積当たりのインク許容量を越える量でインクが吐出される。特に、比較例11〜16においては、用いられる記録用紙の厚さは0.083mm以下である。
Figure 0004898528
得られた画像の濃度をマクベス濃度計(マクベス反射型濃度計RD918)を用いて測定して、マクベス濃度を得た。
評価用のベタ画像6枚についてのマクベス濃度の平均値を算出し、印字濃度とした。この印字濃度は、以下の基準で評価した。
◎:マクベス濃度の平均値が1.00以上
○:マクベス濃度の平均値が0.90以上1.00未満
△:マクベス濃度の平均値が0.90未満
評価が○以上の範囲であれば、表面の濃度が高い高品位な印字物であるといえる。
さらに、以下のようにして裏抜け濃度を求めた。評価用のベタ画像の裏側のマクベス濃度をM1とし、記録用紙のマクベス濃度をM0とした。(M1−M0)を裏抜け濃度とし、6枚分の裏抜け濃度の平均値を求め、以下の基準で評価した。
○:裏抜け濃度の平均値が0.15未満
△:裏抜け濃度の平均値が0.15
×:裏抜け濃度の平均値が0.15を越える
各両面印字物を目視により観察すると、○のものは、裏抜けが少なく高品位であり、△のものは裏抜けが存在するが実使用上問題のないことが確認された。また、×のものは、裏抜けがあり使用が困難であった。
実施例および比較例の画像について印字濃度および裏抜け濃度を求め、下記表11乃至15にまとめる。
Figure 0004898528
Figure 0004898528
Figure 0004898528
Figure 0004898528
Figure 0004898528
上記表に示されるように、比較例1〜20では、いずれも単位面積当たりのインク吐出量が単位面積あたりのインク許容量を越えているので、裏抜け濃度が高くなってしまい、両面印字が困難である。
特に、比較例11〜16で記録に用いた用紙Iは、表2に示したようにインク許容量が0pl/m2である。このため、裏抜け濃度が大きいことに加え、印字濃度が小さい。したがって、表面の濃度が高い高品位な印字物を得ることができない。
これに対し、実施例では、記録用紙の単位面積当たりのインク許容量以下の量でインクが吐出されるので、裏抜けのない高品位な両面印字物を得ることができる。なお、実施例97は、インク吐出量を2.51×109(pl/m2)から1.67×109(pl/m2)に減少させた以外は、実施例1と同様の条件である。こうした実施例1と実施例97との比較からわかるように、2.51×109(pl/m2)以上の体積でインクを吐出した場合には、極めて高い印字濃度が達成される。これは、実施例6と実施例98との比較、実施例11と実施例99との比較、実施例20と実施例100との比較からもわかる。
また、0.095mm以上の厚さを有する記録用紙であれば、表面の濃度がより高い高品位な印字物が得られることが、例えば実施例65〜72の結果からわかる。同様の傾向は、実施例73〜80の結果、および実施例81〜88の結果にも示されている。
特に、記録用紙の厚さが0.100mm以上であれば表面の濃度がさらに高い、より高品位な印字物が得られることが、例えば実施例65〜72の結果からわかる。これは、実施例8と実施例12との比較、実施例39と実施例43との比較、実施例40と実施例44との比較からもわかる。
上述したように、本発明の実施形態にかかる記録方法においては、記録用紙のインク許容量とインク吐出量とを比較して、最適な条件で両面印字を行なうことができる。インク吐出量は、画像データにおける最大インク吐出量であるので、記録用紙のインク許容量と、これに記録される画像データの最大インク吐出量とを比較して、最大インク吐出量がインク許容量以下のときに両面印字を行なう。これによって、印字濃度が高く裏抜けのない良好な画像が得られる。
インクジェット記録装置において、本発明の実施形態にかかる方法により良好な両面印字を得るには、例えば、以下のようなフローチャートにしたがうことができる。具体的には、画像データを受信して記録用紙のインク許容量と比較し、良好な両面印字が得られる条件であるか否かを予め判断する。良好な両面印字が得られない条件の場合には、例えば片面印字に切り替えて印字が行なわれる。あるいは、良好な両面印字が得られる条件となるよう、画像データを変換したり、ヘッドの駆動条件を調整する。
図1乃至図4のブロック図を参照して、各種処理のフローチャートを説明する。なお、いずれの場合についても、記録装置の給紙トレイに収容されている記録用紙のインク許容量は、上述した手法で算出して予め記憶部に登録されているものとする。
図1のブロック図には、両面印字を片面印字に切り替える場合の例を示す。
印刷の指示を受けると、まず、この印刷が両面であるか片面であるかを判断する。片面の場合には、そのまま画像データを受信して片面印字を行なう。両面印刷の場合には、記録が行なわれる記録用紙のインク許容量のデータを、記憶部から読み出す。
記録用紙のインク許容量は、最大インク吐出量と比較する。例えば次の(1)〜(5)のような基準のうちから設定したもので、両面印字がOKかNGかを判断する。なお、設定できる基準はここに示した(1)〜(5)に限定されるものではない。設定した基準に該当しない場合には、両面印字がOKと判断されたので両面印字を行なう。設定した基準に該当すれば、NGである。
(1)最大インク吐出量が記録用紙のインク許容量を越える箇所が、画像データに存在する場合
(2)両面の画像データを合わせたときに、最大インク吐出量が記録用紙のインク許容量を越える箇所が重なり合っている場合
(3)両面の画像データを合わせたときに、最大インク吐出量が記録用紙のインク許容量を越える箇所が片方の面に存在し、この部分の裏面には画像が存在する場合
(4)両面の画像データを合わせたときに、最大インク吐出量が記録用紙のインク許容量を越える箇所が重なり合って存在し、その箇所の割合が用紙の全面積の6%を越えている場合
(5)両面の画像データを合わせたときに、最大インク吐出量が記録用紙のインク許容量を越える箇所が片方の面に存在し、この部分の裏面に何らかの画像が存在し、その箇所の割合が用紙の全面積の6%を越えている場合
設定した基準に該当して、両面印字がNGと判断された場合には、片面印字に切り替えて印刷を行なう。この処理は、自動的に行なうことができる。あるいは、印刷の指示が出されたところに戻って、片面で印刷してもよいかを操作者に聞いてもよい。
図2のブロック図には、画像データの階調数を下げて両面印字を行なう場合の例を示す。
印刷の指示を受けると、まず、この印刷が両面であるか片面であるかを判断する。片面の場合には、そのまま画像データを受信して片面印字を行なう。両面印刷の場合には、記録が行なわれる記録用紙のインク許容量のデータを、記憶部から読み出す。
記録用紙のインク許容量は、最大インク吐出量と比較して前述と同様に判断する。前述で設定した基準に該当しない場合には、両面印字がOKと判断されたので両面印字を行なう。前述で設定した基準に該当すればNGであり、階調数を下げた画像データを作成して両面印字を行なう。この処理は、自動的に行なうことができる。あるいは、印刷の指示が出されたところに戻って、画像データの階調を下げて印刷してもよいかを操作者に聞いてもよい。
ここで、画像データの階調を下げ方の一例を説明する。例えば、255階調のデータを8階調に変換していた場合には、通常、次のように変換される。すなわち、0〜18を0、19〜54を1、55〜90を2、91〜126を3、127〜162を4、163〜198を5、199〜234を6、235〜255を7である。
これの階調数を8から6に下げる場合は、0〜26を0、27〜77を1、78〜128を2、129〜179を3、180〜230を4、231〜255を5に変換すればよい。
画像データの階調数を下げるといった手法の他、ドットを形成する液滴のサイズを縮小することによって、良好な両面印字を行なうこともできる。
図3のブロック図には、ドットを形成する液滴のサイズを縮小して両面印字を行なう場合の例を示す。
印刷の指示を受けると、まず、この印刷が両面であるか片面であるかを判断する。片面の場合には、そのまま画像データを受信して片面印字を行なう。両面印刷の場合には、記録が行なわれる記録用紙のインク許容量のデータを、記憶部から読み出す。
記録用紙のインク許容量は、最大インク吐出量と比較して前述と同様に判断する。前述で設定した基準に該当しない場合には、両面印字がOKと判断されたので両面印字を行なう。前述で設定した基準に該当すればNGであり、ヘッドの駆動電圧を下げて、最大インク吐出量がインク許容量以下になる条件で両面印字を行なう。
例えば、8階調で表現するのであれば、用いられる記録用紙のインク許容量は、4.39×109pl/m2を越えている必要がある。電圧を下げてインク滴のサイズをコントロールした場合、7ドロップ時の液滴サイズは31.5pl〜52.5plである。液滴サイズ31.5plのときの単位面積当たりのインク吐出量は、4.39×109pl/m2であるので、記録用紙のインク許容量はこの値より大きい必要がある。
液滴サイズの縮小は、上述したような画像データの階調数の減少と併用して行なってもよい。
場合によっては、適切な記録用紙を選択することによって、良好な両面印字を行なうことができる。この場合には、インクジェット記録装置内に両面印刷用の記録用紙と片面印刷用の記録用紙とが予め用意される。ここでいう両面印刷用の記録用紙とは、使用するインクジェット記録装置で吐出できる最大インク吐出量がインク許容量以下になる記録用紙である。
図4のブロック図には、両面印刷用の記録用紙と片面印刷用の記録用紙とが予め用意されている場合の例を示す。
印刷の指示を受けると、まず、この印刷が両面であるか片面であるかを判断する。片面の場合には、画像データを受信し、片面印刷用の記録用紙を用いて片面印字を行なう。一方、両面の場合には、画像データを受信し、両面印刷用の用紙を用いて両面印字を行なう。
いずれのフローチャートで行なう場合も、単位面積当たりのインク許容量以下の量でインクが吐出されるので、裏抜け濃度が低く両面印刷に適した記録を行なうことができる。
本発明の一実施形態にかかる記録方法の処理工程を表わすブロック図。 本発明の他の実施形態にかかる記録方法の処理工程を表わすブロック図。 本発明の他の実施形態にかかる記録方法の処理工程を表わすブロック図。 本発明の他の実施形態にかかる記録方法の処理工程を表わすブロック図。

Claims (12)

  1. 非水系溶媒と顔料とを含有する非水系インクをインクジェット法により吐出して記録媒体に記録を行なう方法であって、
    記録媒体として、0.083mmを越える厚さを有する記録用紙を準備する工程と、
    前記記録用紙の体積Vmおよび厚さTm (mm)を求める工程と、
    25℃における蒸気圧が0.001mmHg以下で、比重が0.800以上1.200以下の溶媒を用いて、前記記録用紙が保持できる溶媒の体積Vsを求める工程と、
    下記数式(1)により、前記記録用紙の溶媒吸収率Asl.(%)を求める工程と、
    sl.=(Vs/Vm)×100 (1)
    下記数式(2)により、前記記録用紙の単位面積当たりのインク許容量VI(pl/m2)を求める工程と、
    I=(Tm−0.083)×Asl.×1012 (2)
    非水系インクを、下記数式(3)の条件を満たす量Vd(pl/m2)で、インクジェット法により前記記録用紙に吐出する工程と
    d≦VI (3)
    を具備するインクジェット記録方法。
  2. 前記非水系インクは、2.51×10 11 (pl/m2)以上の量で前記記録用紙に吐出される請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記記録用紙の厚さTmは、0.095mm以上である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記記録用紙の厚さTmは、0.100mm以上である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  5. d(pl/m2)の量で非水系インクを吐出して両面印字が行なわれる記録用紙の選択方法であって、
    0.083mmを越える厚さを有する記録用紙を準備する工程と、
    前記記録用紙の体積Vmおよび厚さTm (mm)を求める工程と、
    25℃における蒸気圧が0.001mmHg以下で、比重が0.800以上1.200以下の溶媒を用いて、前記記録用紙が保持できる溶媒の体積Vsを求める工程と、
    下記数式(1)により、前記記録用紙の溶媒吸収率Asl.(%)を求める工程と、
    sl.=(Vs/Vm)×100 (1)
    下記数式(2)により、前記記録用紙のインク許容量VI(pl/m2)を求める工程と、
    I=(Tm−0.083)×Asl.×1012 (2)
    下記数式(3)の条件を満たす記録用紙を選ぶ工程と
    d≦VI (3)
    を具備する記録用紙の選択方法。
  6. 前記非水系インクの量Vd(pl/m2)は、2.51×10 11 (pl/m2)以上である請求項5に記載の記録用紙の選択方法。
  7. 前記記録用紙の厚さTmは、0.095mm以上である請求項5に記載の記録用紙の選択方法。
  8. 前記記録用紙の厚さTmは、0.100mm以上である請求項5に記載の記録用紙の選択方法。
  9. 非水系インクを記録用紙に吐出して両面印字を得るためのインク吐出量の評価方法であって、
    0.083mmを越える厚さを有する記録用紙を準備する工程と、
    前記記録用紙の体積Vmおよび厚さTm (mm)を求める工程と、
    25℃における蒸気圧が0.001mmHg以下で、比重が0.800以上1.200以下の溶媒を用いて、前記記録用紙が保持できる溶媒の体積Vsを求める工程と、
    下記数式(1)により、前記記録用紙の溶媒吸収率Asl.(%)を求める工程と、
    sl.=(Vs/Vm)×100 (1)
    下記数式(2)により、前記記録用紙のインク許容量VI(pl/m2)を求める工程と、
    I=(Tm−0.083)×Asl.×1012 (2)
    前記記録用紙に吐出されるインク量として、下記数式(3)の条件を満たす量Vd(pl/m2)を選ぶ工程と
    d≦VI (3)
    を具備するインク吐出量の評価方法。
  10. 前記非水系インクの量Vd(pl/m2)は、2.51×10 11 (pl/m2)以上である請求項9に記載のインク吐出量の評価方法。
  11. 前記記録用紙の厚さTmは、0.095mm以上である請求項9に記載のインク吐出量の評価方法。
  12. 前記記録用紙の厚さTmは、0.100mm以上である請求項9に記載のインク吐出量の評価方法。
JP2007100719A 2006-04-26 2007-04-06 インクジェット記録方法 Expired - Fee Related JP4898528B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/412,081 US7311371B2 (en) 2006-04-26 2006-04-26 Method for inkjet recording
US11/412,081 2006-04-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007290394A JP2007290394A (ja) 2007-11-08
JP4898528B2 true JP4898528B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=38647897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007100719A Expired - Fee Related JP4898528B2 (ja) 2006-04-26 2007-04-06 インクジェット記録方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7311371B2 (ja)
JP (1) JP4898528B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7645332B2 (en) * 2006-04-28 2010-01-12 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Non-aqueous ink composition for inkjet
JP7030642B2 (ja) * 2018-07-31 2022-03-07 理想科学工業株式会社 油性インクジェットインク
JP7105129B2 (ja) * 2018-07-31 2022-07-22 理想科学工業株式会社 油性インクジェットインクセット及び印刷方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4820346A (en) * 1985-06-25 1989-04-11 Howtek, Inc. Ink jet printer ink
JPH04332652A (ja) * 1991-05-07 1992-11-19 Canon Inc 記録装置
JPH06115061A (ja) * 1992-10-06 1994-04-26 Nec Eng Ltd インクジェットプリンタ
JP4174103B2 (ja) * 1998-07-30 2008-10-29 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP3733283B2 (ja) * 2000-09-07 2006-01-11 キヤノン株式会社 インクジェット用記録媒体とその製造方法およびそれを用いたインクジェット記録方式による画像形成方法
JP2002137382A (ja) * 2000-11-07 2002-05-14 Toshiba Tec Corp インクジェット記録装置
JP4860062B2 (ja) 2001-07-06 2012-01-25 株式会社リコー 水性インク及びそれを用いた記録方法
JP3820206B2 (ja) * 2002-09-13 2006-09-13 株式会社リコー インクジェット記録装置及び印刷濃度調整方法
JP2004174948A (ja) 2002-11-27 2004-06-24 Ricoh Co Ltd インクジェット記録方法及び画像形成物並びに画像形成装置
US7153352B2 (en) * 2003-05-12 2006-12-26 Riso Kagaku Corporation Ink for inkjet recording
JP4719409B2 (ja) * 2003-08-29 2011-07-06 キヤノン株式会社 記録方法
JP2005193660A (ja) 2003-12-08 2005-07-21 Nippon Paper Industries Co Ltd インクジェット記録用紙及びその製造方法、並びにインクジェット記録方法
JP4565463B2 (ja) * 2003-12-10 2010-10-20 ダイニック株式会社 インクジェット用非水系顔料インク
EP1730244B1 (en) * 2004-03-02 2009-09-23 E.I. Du Pont De Nemours And Company Decorative laminated safety glass

Also Published As

Publication number Publication date
US20070252859A1 (en) 2007-11-01
US7311371B2 (en) 2007-12-25
JP2007290394A (ja) 2007-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7393400B2 (en) Non-aqueous ink composition for ink jet
JP7129019B2 (ja) インクジェット記録用インクセット
JP5650016B2 (ja) インクジェット記録方法及び印刷物
JP2007154149A (ja) インクジェット用非水系インク組成物
JP5650039B2 (ja) インクジェット記録方法及び印刷物
US20090068417A1 (en) Ink composition, inkjet recording method and recorded article
JP5896213B2 (ja) インクジェット記録用インクセット、及びインクジェット記録方法
JP5862258B2 (ja) 活性光線硬化型インクジェットインク、およびインクジェット記録方法
JP2011202087A (ja) インク組成物、インクジェット記録方法及び記録物
JP2010155989A (ja) エマルジョンタイプのインクジェットインク
US20220403193A1 (en) Aqueous ink composition, ink set, printed material, and method of producing printed material
JP4898528B2 (ja) インクジェット記録方法
EP3461866B1 (en) Ink set and recording method
US9200169B2 (en) Inkjet recording ink, ink cartridge, and inkjet recording method
JP2007063527A (ja) インクジェット用インク組成物
JP2024025825A (ja) インクジェット記録用水性インク
JP2007070596A (ja) インクジェット用インク組成物
JP5915885B2 (ja) インクセット、並びにこれを用いたインクジェット記録装置及び記録物
US20220112389A1 (en) Water-Based Ink for Ink-Jet Recording and Ink-Jet Recording Apparatus
US20070131137A1 (en) Non-aqueous ink composition for inkjet
JP6528937B2 (ja) 非水系インクジェットインク組成物
EP4067084A1 (en) Water-based ink composition, printed object, and method for manufacturing printed object
JP2007297624A (ja) インクジェット用非水系インク組成物
US20220098426A1 (en) Water-based ink for ink-jet recording and ink-jet recording method
JP2023054617A (ja) インクジェット記録用インク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees