JP4895761B2 - 光ケーブル機器筐体の光ケーブル固定構造 - Google Patents

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Description

この発明は、光ファイバーケーブル(以下、光ケーブルという)によって信号の受信や送信などを行う光ケーブル機器筐体に関するもので、特に、光ケーブルを送受信機器やO/E変換器などと接続する際に余長部分や終端部分をループ状に巻装して収納する光ケーブル収納部において、その出入口付近で機器筐体内に挿入される光ケーブルの長手方向の一部を弾性部材を介して着脱可能に把持し、この状態で上記弾性部材から離れた位置で光ケーブルを固定するための光ケーブル固定構造に関する。
この種の機器筐体における光ケーブルの出入口で光ケーブルを把持する構造については、下記のような先行技術がある。
一の先行技術には、「光ケーブルの出入口近くの基板上において、上下の当たり面に弾力部材を備える挟着用部材からなる挟着具が配設され、挿入された光ケーブルを着脱自在に保持すること」が記載されている(たとえば、特許文献1参照)。
別の先行技術として、「光ケーブル挿通路の側面に、光ケーブルを当て付ける当付壁を設けるとともに、その挿通路における当付壁に対向する位置には、当付壁とは間隔を隔てて回動自在にした回動部材を配設し、その回動部材の周辺には、回動部材の回動軸心に対して遠い位置となる長径部と、短かい位置となる短径部とを形成し、上記挿通路における当付壁と、上記回動部材との間隔は、上記当付壁に対して回動部材の長径部を接近させた状態では、上記当付壁と回動部材の長径部とで光ケーブルを挟圧保持し、上記当付壁に対して回動部材の短径部を接近させた状態では、上記当付壁と回動部材の短径部との間に光ケーブルの抜き差しを自在にする間隔が形成されるように構成した構造」が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
さらに別の先行技術として、「凹型把持部材の溝部に光ケーブルを載せた状態で、溝部に蓋型把持部材を挿入することによって、凹型把持部材と蓋型把持部材とによって構成される隙間に、光ケーブルが遊挿された状態が形成される。この状態で、把持具を開口部内に挿入するが、把持具を開口部内に挿入すると、把持具はテーパー面およびテーパー面から締付けられ、支持面と他方の支持面との距離が短くなる。そして、把持具が開口部内の所定の位置まで挿入されると、支持面と他方の支持面との間隔が、光ケーブルの外径(常態つまり非挟持時)より小さくなる。このとき、光ケーブルが把持具によって把持され、また光ケーブルが把持具に把持される位置で爪と溝とが歯合することによって、把持具が開口部内において固定される。また、溝はテーパー面上に複数設けられているので、把持具は光ケーブルの径の大きさに応じた位置において係止される。」という構造を備えた光ケーブル収容箱が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2004−361436号公報(段落0015および図2・図6) 特開2006−3765号公報(段落0006〜0014および図6・図8) 特開2004−85714号公報(段落0034〜0044および図6・図10)
しかし、上記の特許文献1〜3に記載の光ケーブル把持構造を備えた光ケーブル機器筐体では、以下のような点で改良すべき余地がある。すなわち、いずれも機器筐体における光ケーブルの出入口で光ケーブルを着脱可能に取り付けることができるが、光ケーブルは出入口またはその付近の一箇所で挟持して固定するから、確実に固定するためには挟持力をかなり強くしなければならない。また、光ケーブルの挟持面に弾性保護材を介在させる場合でも、把持具は硬質の樹脂で成形されているので、光ケーブルが挟持される把持具の端(挿入端)から張り出す部位に曲げ応力が集中し、光ケーブル内の光ファイバーが破損し易い。
加えて、本出願人は光ケーブル機器筐体の光ケーブル把持構造について、先に特許出願(特願2006−053252)しているが、そこでは、光ケーブルを弾性ホルダーを介して把持する箇所から一定距離離れた位置で、光ケーブルのカバーチューブから剥き出させたサポートメンバーとしてのワイヤーを止ネジに巻き付け、止ネジを締め付けて固定する構造を提案している。この固定構造によると、光ケーブルを出入口から離れた位置でも同時に固定するため、出入口の把持具側で強く締め付けなくても、確実に固定することができる。しかし、ワイヤーをカバーチューブから剥き出したり、止ネジに巻き付けて締め付けたりする必要があるため、作業に手間がかかる。特に複数本の光ケーブルの場合には、その手間は一層多大になる。
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、電線に比べて脆弱な光ケーブルを簡単な作業で確実に固定でき、また光ケーブルの着脱が容易であり、構造が簡単で、光ケーブルの増設にも容易に対応できる光ケーブル機器筐体の光ケーブル固定構造を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するために本発明にかかる光ケーブル機器筐体の光ケーブル固定構造は、光ケーブル収納部を備えた光ケーブル機器筐体の出入口付近で前記光ケーブル収納部内に挿入される光ケーブルの長手方向の一部を弾性部材を介して挟持することにより着脱可能に把持し、この状態で上記弾性部材から離れた位置で光ケーブルを固定する構造であって、上端の水平板状部から下方に延設した垂直板状部に、下端が開放された光ケーブルの係止溝を設けることにより、光ケーブルの固定具を形成するとともに、上記光ケーブルの長手方向に対し直交する方向に間隔をあけ、かつ光ケーブルの長手方向に上記固定具の取付溝が形成されるように、複数組の対をなす支持片を上記光ケーブル収納部の底面上に立設していることを特徴としている。
上記の構成を有する光ケーブル固定構造によれば、たとえば光信号を電気信号に変換し増幅する光ケーブル機器筐体において、上記光ケーブル収納部に収納すべき光ケーブルをその出入口より機器筐体内の光ケーブル収納部に引き込み、出入口に配置される弾性部材により挟持して把持する。この状態で光ケーブル収納部に引き込んだ側の光ケーブルに対し光ケーブルを固定具の方向に引っ張った状態で同固定具の係止溝内に嵌め込む。そして、固定具を光ケーブル収納部上に立設された支持片間の取付溝内に挿入する。この状態で、光ケーブルの出入口側は弾性部材を介して把持されており、出入口から一定距離離れた光ケーブルの内方側は固定具の係止溝にて係止され、同固定具を介して支持片間の取付溝内に固定される。したがって、光ケーブルは一定距離を隔てて長手方向の2箇所で固定され、しかも光ケーブルは固定された箇所間において、いわゆる緊張状態にある。このため、従来のように、通常出入口側だけで光ケーブルを把持する場合に比べて、出入口側の把持に必要な締付力(把持力あるいは挟持力)をある程度軽減できるので、強く締め付けなくても光ケーブルが機器筐体から不用意に抜け落ちたり、引き抜かれたりすることがない。
また、たとえば増設などで新たに光ケーブルを出入口から機器筐体内に引き込んだり機器筐体内に引き込む光ケーブルの本数を増やしたりするときには、固定具が複数本の光ケーブルを固定するタイプの場合は既設の光ケーブルは固定具の係止溝に挿入したままで固定具を支持片間の取付溝から引き抜いたのち、弾性部材の挟持固定状態を解除し、増設する光ケーブルを弾性部材に取り付け、弾性部材を光ケーブル収納部に挟持して固定する。そして新たに引き込んだ光ケーブルに対し固定具の係止溝を嵌め込み、再び固定具を支持片間の取付溝に挿入して固定する。一方、固定具が単独(一本)の光ケーブルを固定するタイプの場合は、新たな光ケーブルを弾性部材に取り付け、弾性部材を光ケーブル収納部に挟持して固定する。そして光ケーブルに対し固定具の係止溝を嵌め込み、固定具を支持片間の取付溝に取り付けて固定する。
請求項2に記載のように、上記固定具は断面逆L形または断面T形で、短辺側が水平な上面板状部からなり、この上面板状部の基端または先端あるいは前後方向中間位置から下向きに延びる長辺側垂直板状部に、下端が開放された光ケーブルの係止溝を幅方向に間隔をあけ、かつ上端にわたって複数列設け、上記固定具の長辺側垂直板状部の一部を挿入可能な取付溝が形成されるように、対をなす支持片を隙間をあけて上記光ケーブル収納部の底面上に立設することができる。
このように構成することで、光ケーブルに対し固定具の係止溝を嵌め込んだり、固定具を支持片間の取付溝に押し込んで挿入したり、取付溝内から固定具を抜き出したりする作業が、上面板状部を介して楽に行うことができる。また、固定具および支持片の構造が簡単で製造が容易であり、特に固定具は金属板材や樹脂材により安価に製造できる。
請求項3に記載のように、上記弾性部材は、光ケーブルを挿入可能な開放部を下面または上面に有する挿通溝を備えた弾性体ホルダーからなり、同弾性ホルダーは上記光ケーブルの挿入路に幅方向に間隔をあけて対向して立設された対をなす挟持板に、着脱可能かつ長手方向にスライド可能に装着するとともに、上記挟持板の対向する挟持面を両者の間隔が上記挿通溝の長手方向に沿って漸次狭くなるようにテーパー状に形成するか、または上記弾性体ホルダー被挟持面を両者の間隔が上記挿通溝の長手方向に沿って漸次広くなるようにテーパー状に形成することができる。
このように構成することにより、弾性体ホルダーの挿通溝の開放端部が光ケーブル収納部の底部に弾性体ホルダーの下面に密着して覆われるので、開放部をより確実に閉塞でき、これにより、外部から機器筐体内への雨水の浸入をより確実に防止できる。また、弾性体ホルダーの挿通溝内に挿入された光ケーブルを同溝の延長線上に配置した固定具の係止溝内に嵌め込むことにより、カバーチューブごと光ケーブルを固定具で簡単に固定できるとともに、光ケーブル内の光ファイバーを損傷させることなく、光ケーブルを2箇所で確実にかつ緩まないように一直線状に張って固定できる。さらに、固定具はその長辺側垂直板状部の一部を支持片間の取付溝内に差し込んで固定され、上端部に水平な上面板状部を有するので、確実に支持片間の取付溝内に押し込むことができ、また上面板状部を介して取付溝から固定具を簡単に引き抜けるので、固定具の着脱が容易である。
請求項4に記載のように、請求項3記載の固定具を、上記光ケーブル収納部の出入口において装着された上記弾性体ホルダーの挿通溝の長手方向延長線上で上記弾性ホルダー端から内方へ一定距離離間した位置に取り付けることが好ましい。
このように構成することにより、光ケーブルを光ケーブル収納部の出入口で弾性体ホルダーの挿通溝内に挿入した状態で両側から挟持して固定するとともに、前記各弾性体ホルダーの挿通溝の長手方向延長線上に離間した位置(光ケーブル収納部の内方、出入口の反対側端部)で、光ケーブルを固定具の係止溝内に嵌め込んで固定することにより、光ケーブルを一定距離離れた2箇所以上で確実に固定できる。したがって、この状態で、光ケーブル内の光ファイバーをカバーチューブより剥き出し、破損の生じない曲率でループ状に巻装して収納することができる。
本発明にかかる光ケーブル機器筐体の光ケーブル固定構造には、次のような優れた作用効果がある。すなわち、
光ケーブル収納部の出入口に装着される弾性部材等により光ケーブルを挟持して適度な締付力、いいかえれば光ケーブルを破損しない程度の力で挟持して把持することができるうえに、光ケーブルを出入口の1箇所だけでなく、弾性部材の内端から一定の距離を隔てた位置で固定具により光ケーブルを固定するので、弾性部材等により光ケーブルを強固に挟持しなくても光ケーブルの引き抜きが確実に防止される。さらに、基本的には固定具およびこの取付溝を形成する支持片と出入口側に設けられる把持構造との組み合わせからなるので、構造が簡単で製造が容易であり、低コスト化が図れる。
以下、本発明にかかる光ケーブル機器筐体の光ケーブル固定構造について実施の形態を挙げて図面に基づき説明する。
図1は本発明の実施例にかかる光ケーブル固定構造を備えた光ケーブル機器筐体の示す外観の斜視図で、蓋を閉じた状態を表し、図2は図1の光ケーブル機器筐体の蓋を開いた状態を示す斜視図であり、図3は図2の一部を拡大して示す説明図である。図4は図3において弾性体ホルダーを取り外した状態で光ケーブルとの関連を示す説明図である。図5は弾性体ホルダーを装着部から取り外し、上下を反転して底面側を上方から見た状態の斜視図である。
図1および図2に示すように、光ケーブル機器筐体1は本実施例では光受信機の筐体からなり、筐体1は樹脂製で一面(図2では上面)1aが開放され、この開放面1a側に開閉自在な樹脂製の蓋2が備えられている。この筐体1は、蓋2の両側ヒンジ2a部を上方に向けてビルやマンションなどの光ケーブルFの引き込み口や光電気変換後の電気信号を出力するTV出力信号用ケーブルの引き込み口近くの建物壁面に取付片1f(図1・図2参照)を用いて固定用ねじ(図示せず)で取り付けられる。
図2に示すように、筐体1の開放面1aに、浅くて上端が開放されたトレイ状の樹脂製光ケーブル収納部3が取り外し可能に嵌め込まれている。一方、光ケーブル収納部3の下方の筐体1内には、本例の場合、図示を省略するが、電源部と、この電源部から電力供給され、光信号を電気信号に変換するO/E変換器、変換された電気信号を増幅する増幅器などが収納されている。筐体1の下面1b(取付状態で下面に位置する側)には、図の左側から順に、予備端子孔1g、電気信号たとえばTV信号の出力端子31用の孔1c、出力端子31から出力されるTV信号をモニターするためのモニター端子32用の孔1dが穿設されている。また、筐体1の下面1bには、蓋2の開放端側枠2bの幅方向中央部に係止板4が直角方向に突設され、この係止板4に対応して係止される係止片4aが筐体1の下面1bの幅方向中央部に一体に形成されている。さらに、蓋2の係止板4の両側に一定の間隔をあけて専用の留め具5がその挿通孔部5a内から一部を突出してそれぞれ直角方向に突設され、筐体1の下面1bに留め具5用ねじ孔部5bがそれぞれ一体に形成されている。
図2に示すように、光ケーブル収納部3は全周囲にわたり枠壁3a・3bなどが立設され、光ケーブルFの出入口6(下面側端部)に位置する枠壁3aの一部が切り欠かれて開口されている。この切り欠き開口3cに一致するように、筐体1の下面1bにも開口1eが設けられ、さらに蓋2の開放端側枠2bにも同様な開口2cが設けられている。なお、図1・図2に示すように壁面取付片1fは止めねじ用貫通孔を備えているが、この取付片1fは下端縁の3箇所のほか、上端縁の中央部にも設けられている。
また、光ケーブル収納部3の出入口6には、図3・図4に示すように、本例では最多で3本の光ケーブルFを幅方向に一定間隔をあけて同時に挿入して挟持できるように、3本の光ケーブルFの各挿入路6aに3つの独立した弾性部材としての弾性体ホルダー7の装着部6aが形成されており、これらの光ケーブルFの各挿入路6aである装着部6aは、図4のように側方の枠壁3bに沿って平行に立設された枠壁3dとこれに対向しかつ一定間隔をあけて平行に立設された内側の枠壁3e・3f・3gとを備えている。各弾性体ホルダー7の幅方向の中心位置には光ケーブル挿通溝8が長手方向に沿って一直線状に形成され、図5に示すように挿通溝8は本例では下端に開放部8bを有する溝からなり、弾性体ホルダー7の全体がゴムやエラストマーなどの弾力性を具備した材料で成形されている。つまり、弾性体ホルダー7は、図5に示すように、挿通溝8の下端(筐体1の取付状態では背面)側において幅方向の中心位置に切り込み(開放部)8b(図5参照)が長手方向の全長にわたって入れられ、挿通溝8の上面側は全長にわたり閉塞されている。
さらに、弾性体ホルダー7の基端位置と長手方向のほぼ中間位置とに底面を除き外周面に補強用角枠状突起部7a・7bが一体に形成されており、切り込み8bは各突起部7a・7bにも一連に入れられている。そして、中間位置の突起部7aのすぐ基端側に縦溝(挟持板10の嵌入孔)7cが形成されている。各弾性体ホルダー7の両側面の縦溝7cより基端側は、図5に示すように長手方向に沿って基端側に漸次幅が広がったテーパー面7dに形成されている。また図3〜図5に示すように、弾性体ホルダー7の出入口6側上端縁部7eが外方へ向け延設され、光ケーブル収納部3に対する装着状態で雨水等の侵入を防止するように構成されている。なお、弾性体ホルダー7は未使用状態(成形状態)では、図5(b)のように挿通溝8の下面側開放部8bは基端より長手方向のほぼ中間位置にかけて形成されており、中間位置より先端側8b’は閉塞されている。そして、使用時にナイフの刃先や指の爪で裂くようにして開放し、使用される。このため、増設用に予備的に出入口6の装着部6aに装着された状態では、下面の長手方向の先端側開放部8b’は塞がれており、挿通溝8内に浸水しにくい。
光ケーブル収納部3の出入口6には、各弾性体ホルダー7の両側の縦溝7cに対応する挟持板10が各枠壁3d〜3gの基端位置に形成され、この挟持板10と所定の間隔をあけて各枠壁3d〜3gの先端位置に挟持部11が形成されている。また、各枠壁3d〜3gおよび各挟持板10および各挟持部11の相対向する面(挟持面)は、図4に示すように間隔が一定な挟持面10a・10aおよび挟持面11a・11aにそれぞれ形成されている。さらに、各基端側挟持板10の上端には、長方形板状の抜止め片10bが一体に形成されている。
光ケーブル収納部3の出入口6より内方において各枠壁3d〜3gの基端から一定の距離をあけて、光ケーブルFをカバーチューブF2ごと固定するための固定具12が着脱可能に設けられている。この固定具12は図4に示すように、断面が逆L形で、水平な上面板状部(短辺側)12aとこの先端より直角下向きに延びた垂直板状部(長辺側)12bとを有する。垂直板状部12bには、下端が開放され上端に向けて直線状に延びる3本の光ケーブルFの係止溝13が幅方向に間隔をあけて形成されている。これらの係止溝13の位置は、光ケーブル収納部3の出入口6において装着された各弾性体ホルダー7の挿通溝8の延長線上にある。また、固定具12は板金製や硬質樹脂製からなり、光ケーブル収納部3の底面より立設された支持部材14に着脱可能に取り付けられる。この支持部材14は、本例では、固定具12の垂直板状部12bを挿入支持可能な取付溝15が形成されるように、相対向して光ケーブル収納部3の底面上に前後に間隔をあけて立設された対をなす4組の支持片14aを備えている。また、支持部材14を構成する対をなす支持片14aの各組は、固定具12の係止溝13に相当する位置に開口14bを設けて横一列に連続して形成されている。
本例の場合、光ケーブルFはワイヤーなどのサポートメンバー(図示せず)が光ファイバーF1に沿って内装されており、ゴムや軟質樹脂からなるカバーチューブF2で全長にわたり被覆されている。また、光ケーブルFは断面が縦長の長方形状で、弾性体ホルダー7の挿通溝8および固定具12の取付溝13はそれぞれ光ケーブルFの断面形状に対応する開口断面、具体的には光ケーブルFの断面形状の幅寸法よりやや狭く、上下方向(縦方向)の寸法よりも長く延びた縦長溝形状に形成されている。さらに、弾性体ホルダー7の挿通溝8の下端開放部8bは、光ケーブルFの挿入を容易にするため下向きに開口幅が漸次広がるように形成されることがある。これにより光ケーブルFは弾性体ホルダー7と固定具12との2箇所で、カバーチューブF2の部分が弾性体ホルダー7の基端側テーパー面7dあるいは係止溝13でそれぞれ両側から締め付けるように挟持され、定位置において一直線状に確実に固定される。
さらに、光ケーブル収納部3には、底面上に立設された板状のリブを組み合わせることによって、光ケーブルFの余長部分F1をループ状に巻装するために通す多彩な経路が形成されている。すなわち、図2に示すように、本例では、多数の仕切り壁により、光ケーブルFのカバーチューブF2から剥き出して露出させた光ファイバーF1を巻き付けることにより、余長部分F1を収納する余長収納部20に区画されている。この余長収納部20には、第1の巻き付け部21と第2の巻き付け部22とが一定間隔をあけて配置されている。そして、第1の巻き付け部21は、第1の部分21Aと第2の部分21Bに分割され、第2の巻き付け部22は、第1の部分22Aと第2の部分22Bに分割されており、それらの部分21A・21Bと22A・22B間は、それぞれ光ケーブルFの光ファイバーF1を配置可能な通路となっている。また、第1の巻き付け部21と第2の巻き付け部22との間には、第1および第2の案内部24、25が配置されている。出入口6と第1の案内部24との間には、光ケーブルFを繋ぐ接続具(たとえばメカニカルスプライス)を保持する第1の保持部26が配置され、出入口6の反対側に位置する第2の案内部25の外側には、接続具(図示せず)を保持する第2および第3の保持部27、28が配置されている。また、各保持部26〜28には、接続具(図示せず)が外れにくいように一対の押圧フィン26a〜28aが設けられている。
上記の光ケーブルFの余長部分F1の巻き付け構造については公知の構造であり、とくに限定するものではないので、詳しい説明は省略する。
以上のようにして、本発明の実施例にかかる光受信機の筐体1が構成されるが、続いて使用態様について説明する。
通常は筐体1を建物の壁面に取り付けた状態で、光ケーブル収納部3を取り外して光ケーブルFの処理が行われる。弾性体ホルダー7は図4に示すように、光ケーブル収納部3の出入口6から光ケーブルFを光ケーブル収納部3内に引き込んだ状態で、光ケーブルFに被せるように下端開放部(切り込み)8bから挿通溝8内に挿入するか、あらかじめ弾性体ホルダー7の挿通溝8内に光ケーブルFを挿入した状態で光ケーブルFとともに出入口6の挟持板10と挟持部11間に配置するか、いずれかの方法で装着される。ただし、この状態では、弾性体ホルダー7の挿通溝8は挟持板10と挟持部11間で挟持されない位置(図3の左端の弾性体ホルダー7参照)にあるので、弾性体ホルダー7を挿通溝8の長手方向に沿って外方(図3では左方向)にスライドさせる(図3の中央および右端の弾性体ホルダー7参照)ことにより、弾性体ホルダー7の基端側テーパー面7dが対向する挟持板10間の挟持面10aにて挟持され、基端の突起部7aが挟持板10に係止され、中間の突起部7bが挟持部11に係止されて外方へのスライドが阻止され、同時に弾性ホルダー7の挿通溝8の開放部8bが閉塞され、挿通溝8内の光ケーブルFが弾性ホルダー7ごと締め付けられて固定される。
光ケーブルFは、図2に示すようにあらかじめカバーチューブF2から光ファイバーF1を剥き出し、出入口6の弾性体ホルダー7にて光ケーブルFを把持した状態で、さらに固定具12の係止溝13を光ケーブルFに嵌め込むとともに、固定具12を支持部材14の支持片14a間の取付溝15に挿入して支持することにより、光ケーブルFを一直線状に張った状態に固定できる。このようにして光ケーブルFは光ケーブル収納部3の一側方(左側)の枠壁3bに沿って固定されるので、この状態で、光ファイバーの余長部分F1を巻き付けて光ケーブル収納部3に収納したり、光ファイバーF1を光ケーブル収納部3の出入口6から筐体1側へ引き込み,O/E変換器などの電子機器に接続したりする。なお、光ケーブルFの処理が済み、光ケーブル収納部3内に収納した状態で、筐体1の開放面1a内に光ケーブル収納部3を嵌め込む。そして、蓋2を閉じた後に留め具5(図1参照)をねじ孔部5bに螺合させて締め付ければ、作業が終了する。
本例の場合、図1・図2に示すように2本の光ケーブルFを使用しており、左端の弾性体ホルダー7を増設用に装着している。増設用の弾性体ホルダー7は、出入口6の挟持板10間および挟持部11間の光ケーブル装着部6aからの雨水等の侵入防止機能を有する。そして、たとえば、既設の筐体1内に引き込まれた光ケーブルFを分岐して隣接家屋などへ光ケーブルFを引き込む場合に、増設する光ケーブルFを左端の弾性体ホルダー7を利用して出入口6に固定して取り付ければよい。このとき、既に装着済みの2本の光ケーブルFには関係なく、つまり2本の光ケーブルFを把持している弾性体ホルダー7・7はそのままにし、左端の弾性体ホルダー7だけを使用することにより光ケーブルFを増設することができる。固定具12については3本の光ケーブルFを同時に固定可能な3本の係止溝13を幅方向に間隔をあけて設けているので、固定具12だけを支持部材14の取付溝15から抜き出し、増設する光ケーブルFを空いている係止溝13に差し込んだのち、支持部材14の取付溝15に押し込んで3本の光ケーブルFを同時に固定すればよい。なお、上記実施例の固定具12は3本の光ケーブルFを同時に固定できるように3本の係止溝13を幅方向に間隔をあけて設けているが、この固定具12についても、図6に示すように独立した個々の弾性体ホルダー7に対応するように2個〜3個に分割してそれぞれ独立させ、対応する位置の支持部材14の取付溝15に挿入して個々に支持するようにしてもよい。
図6は他の実施例にかかる光ケーブルの固定構造を示す斜視図である。
本例の固定具12’は、上記実施例と違って2本の光ケーブルFを同時に固定する固定具12−1と1本の光ケーブルFを固定する固定具12−2から構成されている。また、各固定具12’の上面板状部12aは垂直板状部12bの上端において前後両側に張り出している。なお、出入口6側の弾性体ホルダー7については図示していないが、弾性体ホルダー7などの弾性部材で光ケーブルFを挟持して把持することなど、その他の構成および使用態様は上記実施例と共通しているので、説明を省略する。
以上に本発明の光ケーブル機器が光受信機である場合の実施例について説明したが、本発明の光ケーブル機器筐体における光ケーブル固定構造は次のように実施することができる。
・弾性体ホルダー7については上記実施例に限定するものではなく、弾性部材にて光ケーブルを挟持して把持する構造であれば、例えば特許文献1〜3に記載の把持構造でもよい。
・上記実施例では筐体1は横長形状であるが、縦長形状にすることができる。
・光ケーブル収納部3を筐体1から取り外し可能に構成したが、筐体1内の一部に光ケーブル収納部3を一体に形成することもできる。
・光ケーブルFの出入口6は筐体1の下面(正面)に限るものではなく、たとえば側面の一部に設けることもできる。
本発明の光ケーブル機器筐体の実施例を示す外観の斜視図で、蓋を閉じた状態を表す。 図1の光ケーブル機器筐体の蓋を開いた状態を示す斜視図である。 図2の一部を拡大して示す説明図である。 図3において弾性体ホルダーを取り外した状態で光ケーブルとの関連を示す説明図である。 弾性体ホルダーを装着部から取り外し、上下を反転して底面側を上方から見た状態の斜視図で、図5(a)は使用状態を、図5(b)は未使用状態を表しており、図5(c)は図5(b)のc−c断面図である。 本発明の他の実施例にかかる光ケーブルの固定構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 光ケーブル機器筐体
1a筐体1の開放面
1b筐体1の下面
1c出力端子孔
1dモニター端子孔
1e・2c開口
1f予備端子孔
2 蓋
2a両側ヒンジ
2b蓋2の開放端側枠
3 光ケーブル収納部
3a・3b・3d枠壁
3c切り欠き開口
4 係止板
4a係止片
5 留め具
5a挿通孔部
5bねじ孔部
6 出入り口
6a装着部(光ケーブルの挿入路)
7 弾性体ホルダー
7a・7b補強用突起部
7c縦溝
7dテーパー面
8 挿通溝
8b開放部(切り込み)
10 挟持板
11 挟持部
10a・11a挟持面
10b長方形板状の抜止め片
12 固定具
12a上面板状部(短辺側)
12b垂直板状部(長辺側)
13 係止溝
14 支持部材
14a支持片
14b開口
15 取付溝
31 出力端子
32 モニター端子
F 光ケーブル
F1光ファイバー
F2カバーチューブ

Claims (4)

  1. 光ケーブル収納部を備えた光ケーブル機器筐体の出入口付近で前記光ケーブル収納部内に挿入される光ケーブルの長手方向の一部を弾性部材を介して挟持することにより着脱可能に把持し、この状態で上記弾性部材から離れた位置で光ケーブルを固定する構造であって、
    上端の水平板状部から下方に延設した垂直板状部に、下端が開放された光ケーブルの係止溝を設けることにより、光ケーブルの固定具を形成するとともに、
    上記光ケーブルの長手方向に対し直交する方向に間隔をあけ、かつ光ケーブルの長手方向に上記固定具の取付溝が形成されるように、複数組の対をなす支持片を上記光ケーブル収納部の底面上に立設していること
    を特徴とする光ケーブル機器筐体の光ケーブル固定構造。
  2. 上記固定具は断面逆L形または断面T形で、短辺側が水平な上面板状部からなり、この上面板状部の基端または先端あるいは前後方向中間位置から下向きに延びる長辺側垂直板状部に、下端が開放された光ケーブルの係止溝を幅方向に間隔をあけ、かつ上端にわたって複数列設け、
    上記固定具の長辺側垂直板状部の一部を挿入可能な取付溝が形成されるように、対をなす支持片を隙間をあけて上記光ケーブル収納部の底面上に立設したこと
    を特徴とする請求項1に記載の光ケーブル機器筐体の光ケーブル固定構造。
  3. 上記弾性部材は、光ケーブルを挿入可能な開放部を下面または上面に有する挿通溝を備えた弾性体ホルダーからなり、同弾性ホルダーは上記光ケーブルの挿入路に幅方向に間隔をあけて対向して立設された対をなす挟持板に、着脱可能かつ長手方向にスライド可能に装着するとともに、
    上記挟持板の対向する挟持面を両者の間隔が上記挿通溝の長手方向に沿って漸次狭くなるようにテーパー状に形成するか、または上記弾性体ホルダー被挟持面を両者の間隔が上記挿通溝の長手方向に沿って漸次広くなるようにテーパー状に形成したこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の光ケーブル機器筐体の光ケーブル固定構造。
  4. 上記固定具を、上記光ケーブル収納部の出入口において装着された上記弾性体ホルダーの挿通溝の長手方向延長線上で上記弾性ホルダー端から内方へ一定距離離間した位置に取り付けたこと
    を特徴とする請求項3に記載の光ケーブル機器筐体の光ケーブル固定構造。
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