JP4138499B2 - 光ケーブル接続用キャビネットにおける光ケーブル把持具 - Google Patents

光ケーブル接続用キャビネットにおける光ケーブル把持具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ケーブル、特に光ファイバ心線を有する光ファイバケーブル(以下光ケーブル)の配線区間において、固定配線区画の配線点や、屋外から屋内に引き込まれる光ケーブルのケーブル接続点における接続並びに架空ケーブルや地下ケーブルなどの光ケーブルと、分岐光ファイバケーブルの接続のために用いられる光ケーブル接続用キャビネットにおいて、光ケーブルを取り扱い簡単で容易に把持できるようにし、光ケーブルの接続部や心線余長をも保護して安全に用いられる光ケーブル接続用キャビネットにおける光ケーブル把持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ケーブルの分岐、引込、接続などを行う場合、光ケーブル接続用キャビネット内において光ケーブル心線相互を接続すると共に、光ケーブルの導出入部では、光ケーブル把持部が設けられ、この光ケーブル把持部は多数の光ケーブルを狭い間隔で簡単に把持できるようにすることが要請されている。
そして、光ケーブルを簡単に把持するには、光ケーブル導入部に溝を形成して、この溝の中に光ケーブルを押し込んで把持する構造にすることが知られていて、このタイプの光ケーブル把持部としては、溝内に対向する壁面に交互に突起を形成して、光ケーブルを蛇行させて把持するものや、溝に押し込んだ光ケーブルに弾性片を押しつけて把持したり、溝内にクランプを圧入して把持したりするものなどの手段が用いられている。〔特願平9−127852号参照〕
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の光ケーブル把持具では、溝の中で光ケーブルを蛇行させて把持する構造は、蛇行回数を多くしなければ十分な把持力を得ることが難しく、蛇行回数を多くしたりすると光ケーブルファイバの損失増加が発生しやすいという問題がある。また溝のなかで光ケーブルに弾性片を押しつけて把持したり、また挟持部材を押し込んだりして把持するする構造は、弾性片やまた挟持部材を確実に圧入しなければ同様に十分な把持力を得ることが難しく、光ケーブルが引き抜けやすいという問題がある。
本発明は、これら従来の事情に鑑みてなされたものであり、光ケーブルの伝送特性に悪影響を与えることなく、光ケーブルの接続や切り替え或いは分岐接続作業や再収納作業が容易に実施でき、心線ごとの収納や整理のほか心線ごとの増減が簡単にでき、しかも増設も楽で、きわめてコンパクトに光ケーブルを安全に収納することができ、光ケーブル把持部の凹溝の中に光ケーブルを押し込んで把持するタイプで、光ケーブルをしっかりと把持することができ、しかも、多数の光ケーブルを狭い間隔で、簡単に把持できる取扱い簡便な光ケーブル接続用キャビネットにおける光ケーブル把持具を安価な形態で提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光ケーブル把持具は、
光ケーブルの外被径よりも小さい幅で光ケーブルが圧入されて光ケーブルを把持する凹溝を連通して両側に貫通状態で備えた光ケーブル把持本体と、該光ケーブル把持本体の前記凹溝の開口部側を被覆する蓋体とを有する光ケーブル把持具において、この光ケーブル把持部を形成する前記凹溝の長手方向に光ケーブル導入前方側と後方側とに分けて溝幅が広い広幅凹溝と、溝幅が狭い狭幅凹溝とを連続して設けると共に、前記凹溝が、溝を形成する突壁の内壁面に溝深さ方向に凸条を複数突設し、さらに該凸条を光ケーブル導入前後方向に間隔を開けて複数突設して光ケーブル外被径より小さい幅になるように設定し、光ケーブルを段剥ぎして光ファイバ心線を露出させた際に、前記広幅凹溝は外被を剥がしていない光ケーブル部分を、前記狭幅凹溝は外被を剥がして露出させた光ファイバ心線部分を把持できるようにしたことを特徴とする。
【0005】
このように光ケーブル導入側と光ケーブル導出側とに分けて溝幅が広い広幅凹溝と、溝幅が狭い狭幅凹溝とを連続して設けて、広幅凹溝は外被を剥がしていない光ケーブル部分把持させ、狭幅凹溝は外被を段剥して露出させた光ファイバ心線部部分を把持するようにすると、十分大きな把持力が得られ、引き抜き方向に対する抵抗力が大幅に増加して光ケーブルを安全に保持することができる。
【0006】
本発明の光ケーブル把持部を形成する前記凹溝は、溝の内壁面に溝深さ方向に凸条を複数突設して、光ケーブル外被径より小さい幅になるように設定し、前記凹溝に圧入された光ケーブルに複数ヵ所で摩擦抵抗を加えるようにして光ケーブルを挟み付けるようにするのがよく、このようにすると光ケーブルを確実に把持できるようになり、高密度の把持形態を長期にわたって維持でき安全性を高めることができる。
【0007】
また本発明に係る光ケーブル把持具の前記凹溝は、光ケーブルの外被径を段剥ぎして溝幅が広い広幅凹溝に圧入した際に、露出した光ファイバ心線の段剥ぎ部が狭幅凹溝の溝壁間隔内にくるように構成したことで、各光ケーブルの把持力を均等化することができ、光ケーブルファイバの損失増加が発生し難く取り扱うことができる。
【0008】
さらに、本発明での光ケーブル把持具は、前記光ケーブル把持本体の上面部に光ケーブル把持部の前記凹溝が所定幅の突壁によって所定間隔で多数並列配備され、また光ケーブル把持本体の底面部外側に左右両方向に突設した係止片を備えて、該係止片をキャビネット本体内に固着したベース板に形成した取付孔に係脱する構成とすると共に、係止片をベース板の背面に潜らせて摺動自在に装着したことにより、多数の光ケーブルを狭い間隔で簡単に把持でき、しかも光ケーブルが引き抜けにくく確実にキャビネット本体内に保持できる。
【0009】
本発明の光ケーブル把持具は、前記光ケーブル把持本体が、キャビネット本体内に固着したベース板に形成した位置決め孔に係脱する弾性位置決め片を配備することが好ましく、このようにすることで光ケーブルに対する引っ張りや緩み現象が生じなく心線にストレスが掛ることをなくして心線の伝送特性に悪影響を及ぼすことがない。
また本発明の光ケーブル把持具は、前記光ケーブル把持本体の前記凹溝の開口部側を被覆する蓋体が、光ケーブル把持部を形成する凹溝の外端を開放するカバーケースであって、光ケーブル把持本体との接合面に係脱自在の係止凹凸部を備えた光ケーブルの飛び出し防止構成となっていることで、ケーブルの脱落による支障が生じることもなく光ケーブルの把持力の低下をも確実に防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面を用いて説明すると、図1は本発明の光ケーブル把持具が設けられる光ケーブル接続用キャビネット本体1の一例を示す。
図1において、キャビネット本体1には光ケーブルAが導入され、分岐された心線aを収納できる複数枚の一括心線収納トレイ2と個別心線収納トレイ3とが内装配備しているが、該心線収納トレイ2,3は光ファイバ心線を導出入し、心線相互を接続した接続部を収納して、さらに心線余長を巻回して収納するもので、心線収納トレイ3から導出した光ケーブルAを光ケーブル把持具4に圧入して把持処理する。
この光ケーブル把持具4は、図2乃至図5に示す如く、光ケーブルAの外径よりも小さい幅で光ケーブルが圧入されて光ケーブルを把持する凹溝5、6を連通して両側に貫通状態で備えた光ケーブル把持本体4と、該光ケーブル把持本体4の前記凹溝5,6の開口部側を被覆する蓋体4とを有し、この光ケーブル把持部を形成する前記凹溝5,6の長手方向に光ケーブル導入前方側と後方側とに分けて溝幅が広い広幅凹溝5と、溝幅が狭い狭幅凹溝6とを連続して設けて異なる外被径の光ケーブルを把持できるようにしてある。例えば、光ケーブルの把持部分は、光ケーブルを段剥ぎして光ファイバ心線を露出させた際に、光ケーブルの外被を剥がしていない部分の光ケーブルを収納する広幅凹溝5と、光ケーブルの外被を剥いで露出させた光ファイバ心線を収納する狭幅凹溝6とを連続して光ケーブルが導入する部分に多数の光ケーブル把持用の凹溝が配列されている。
【0011】
この光ケーブル把持部4を形成する前記凹溝5,6は、溝の内壁面に溝深さ方向に凸条5,6を突設して、さらに該凸条5,6を光ケーブル導入の前後方向に間隔を開けて複数突設して、光ケーブル外被径より小さい幅になるように設定し、前記凹溝5,6に圧入された光ケーブルに複数ヵ所で摩擦抵抗を加えるようにして光ケーブルを挟み付ければ、より十分大きな把持力が得られ、引き抜き方向に対する抵抗力が大幅に増加して光ケーブルを確実に把持でき、高密度の把持形態を長期にわたって維持でき安全性を高めることができる。
さらに、光ケーブル導入前方側と後方側との中央部に幅方向に沿って隙間を開けて分けて溝幅が広い広幅凹溝5と、溝幅が狭い狭幅凹溝6とを連続して設けるのがよい。
【0012】
また把持部を形成する前記凹溝5,6としては、光ケーブルを段剥ぎして溝幅が広い広幅凹溝5に圧入した際に、露出した光ファイバ心線の段剥ぎ部が狭幅凹溝6の溝壁間隔内にくるように構成したことで、各光ケーブルの把持力を均等化することができるし、光ケーブルファイバの損失増加が発生し難く取り扱うことができ、光ケーブルが引っ張られても引き抜けにくい。
【0013】
さらに、前記光ケーブル把持本体4の上面部に光ケーブル把持部の前記凹溝5,6が所定幅の突壁5,6によって所定間隔で多数並列配備され、また光ケーブル把持本体4の底面部外側に左右両方向に突設した係止片7,8を備えて、該係止片7,8をキャビネット本体1内に固着したベース板10に形成した取付孔11に係脱する構成とすると共に、係止片7,8をベース板10の背面に潜らせて摺動自在に装着したことにより、多数の光ケーブルを狭い間隔で簡単に把持でき、しかも光ケーブルが引き抜けにくく確実にキャビネット本体1内に保持できる。
【0014】
このキャビネット本体1には屋外から屋内に引き込まれるドロップケーブル或いは屋内に配線される少心の光ケーブルなどの光ケーブルAを光ケーブルの外被を剥がさずに収納する心線収納トレイ3と、光ケーブルの外被を剥いで露出させた光ファイバ心線とその接続部を収納する心線収納トレイ2とを両側に配設してあり、この複数の心線収納トレイ2,3が、光ケーブルAが接続部によって接続配線された状態でキャビネット本体1内に導入されて固定され、光ケーブルAのケーブル或いはテンションメンバを保持するケーブル把持具14と、フロアケーブル把持具4とを備えたものであって、このケーブル把持具4,14は、キャビネット本体1に等間隔で複数並列したケーブル配索孔にあるケーブルグロメット9に臨んで、係止片或いは締付ネジによって着脱自在にベース板10に配備して光ケーブルAのクランプ固定を簡便化してある。
【0015】
前記ケーブル把持本体4としては、その上面部に光ケーブル把持部の前記凹溝5,6を所定幅の突壁5,6によって所定間隔で多数並列配備してあるが、ケーブル把持本体4の底面部外側に左右両方向に突設した係止片7,8を備えて、該係止片7,8をキャビネット本体1内に固着したベース板10に形成した取付孔11に係脱する構成とすると共に、係止片7,8をベース板10の背面に潜らせて摺動自在に装着するのがよい。
また、前記ケーブル把持本体4には、ベース板10に形成した位置決め孔12に係脱する弾性位置決め片13を配備すると共に、前記凹溝5,6の開口部側を被覆する蓋体4を凹溝5,6の外端を開放するように構成し、該蓋体4と光ケーブル把持本体4との接合面に係脱自在の係止凹凸部15を備えた光ケーブルの飛び出し防止構成となっている。
【0016】
前記心線収納トレイ2,3は、上下層トレイをそれぞれヒンジ部によって開閉自在に連結されて一組とし、心線aから分岐した単心ごとに接続部と心線余長とを個別に一括収納できる集合心線収納トレイに構成され、該心線収納トレイ2,3を前記キャビネット本体1内に設けたベース板10にアタッチメントを介して取付けてある。この場合、心線から分岐した単心線或いは複数心線ごとに接続部と心線余長とを一括或いは個別に収納できる複数層の心線収納トレイに構成され、該一括心線収納トレイ2と個別心線収納トレイ3との複数ブロックが、ベース板10に着脱自在に固着してなるもので、各心線収納トレイ2,3のヒンジ部を互いに向かい合わせでキャビネット本体1内に光ケーブルを導入する中央通路を隔ててそれぞれ左右に分離配備すると共に、該中央通路上に光ケーブル把持具14を配備して引き通し線と分岐線とを収納する。
【0017】
この場合、前記光ケーブル把持本体4と、該光ケーブル把持本体4の前記凹溝5,6の開口部側を被覆する蓋体4とは、それぞれ難燃性の合成樹脂により一体成形された成形品から構成したものであり、また、前記4心一括収納トレイ2と個別心線収納トレイ3とも、合成樹脂により一体成形された成形品の心線トレイから構成したものであって係止部材、例えば係止凹凸部を設けて着脱自在に前記ベース板10に装着してキャビネット本体1内に内装して心線接続収納ケースとするのがよく、即ち該心線接続収納ケースは、ベース板10に着脱自在に固着してなるもので、各心線収納トレイ2,3のヒンジ部4を互いに向かい合わせでキャビネット本体1内に中央通路を挟んで並列配備してある。例えば4心線を単心分離し、または分離心線を使用して単心線に変換した接続部及び余長収納するケースとするが、前記個別心線収納トレイ3も同様の構成とする。
【0018】
なお、図1では、光ケーブルAを一本だけ示したが、実際には、キャビネット本体1内には多数の光ケーブルAが導入されて用いられる。また各心線収納トレイ2,3を並列配備した例で示したが、一括心線収納トレイ2或いは個別心線収納トレイ3をそれぞれ並設するのに代えて、各心線収納トレイ2或いは3を取り替えて一括心線収納トレイ2同士また、個別心線収納トレイ3同士を並設した形態などにした、これ以外の構成であってもよく、光ケーブル導入部には、光ケーブルが押し込まれる凹溝5,6を有する光ケーブル把持具4、その他の光ケーブル把持具14が備えられているものであれば、光ケーブルAのクランプ固定をも簡便化して有効に用いられうる。
【0019】
前記キャビネット本体1は、合成樹脂の射出成形等により成形され、開閉自在或いは取り外し自在のカバー20または蓋ケースを備え、光ケーブルAの導入用の配索孔が形成され、該光ケーブル配索孔に防塵用のグロメット9を嵌装し、ここから光ケーブルをそれぞれ導出入して光ケーブル把持具4,14で定着できるようにし、光ケーブルAの接続部となるプラグ、および/またはコネクタやアダプタなどを心線収納トレイ2,3に内装してある。
【0020】
この実施形態にかかる光ケーブル接続部用収納キャビネットにあっては、分岐光ケーブルと引き通し光ケーブルAの接続に際しては、キャビネット本体1を建物の外壁面にビス等で固定し、分岐光ケーブルと引き通し光ケーブルをそれぞれ配索孔に通し、各分岐光ケーブル引き通しケーブルの心線余長は心線収納トレイ2,3に入れ、また保留心線は保留心線収納シート或いはその他部品に入れて保持すればよい。
そしてキャビネット本体1に蓋ケースのカバー20を覆ぶせて閉蓋状態を維持するが、光ケーブルAの引き落し増設や切替交換等の配線処理作業は心線のハンドリングのケーブル外被剥ぎ取部分から簡便にでき、一目でわかる配線形態で識別性も著しく容易にできるようになる。
【0021】
なお、この実施形態での光ケーブル把持具は、図2乃至図5の様に形成されていて、光ケーブルが押し込まれる凹溝の長手方向に広幅凹溝5と狭幅凹溝6とが備えられていて、該溝の内壁面に溝付深さ方向に突条を設けてあるし、該光ケーブル把持本体4の前記凹溝5,6の開口部側を被覆する蓋体4によって被覆して凹溝に圧入された光ケーブルを押さえ込み、その飛び出しを阻止するので、光ケーブルを確実に把持できる。
【0022】
図6に示す本発明の他の実施例では、前記キャビネット本体1に、片側に複数積層した心線収納トレイ3に組み入れたもので、開閉自在或いは取り外し自在に設けたカバー20または蓋ケースに鍵受金具17のある鍵部材16を備え、光ケーブル配索孔にグロメット9を嵌装し、ここから光ケーブルをそれぞれ導出入して光ケーブル把持具4,14で定着したもので、防塵、防犯用のキャビネット本体1に構成してある。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、光ケーブルの外径よりも小さい幅で光ケーブルが圧入されて光ケーブルを把持する凹溝を連通して両側に貫通状態で備えた光ケーブル把持本体と、該光ケーブル把持本体の前記凹溝の開口部側を被覆する蓋体とを有する光ケーブル把持具において、この光ケーブル把持部を形成する前記凹溝の長手方向に光ケーブル導入前方側と後方側とに分けて溝幅が広い広幅凹溝と、溝幅が狭い狭幅凹溝とを連続して設ける共に、前記凹溝が、溝を形成する突壁の内壁面に溝深さ方向に凸条を複数突設し、さらに該凸条を光ケーブル導入前後方向に間隔を開けて複数突設して光ケーブル径より小さい幅になるように設定し、光ケーブルを把持できるようにしたことにより、光ケーブルが引き抜けないように確実に把持して外被を剥がさない光ケーブル部分あるいは剥いだ光ファイバ心線部分の圧入を簡単に取り扱え、しかも十分大きな把持力が得られ、引き抜き方向に対する抵抗力も大幅に増加して光ケーブルを安全に保持することができる。
【0024】
また、本発明の光ケーブル把持部は、溝の内壁面に溝深さ方向に凸条を複数突設して、光ケーブル外被径より小さい幅になるように設定し、前記凹溝に圧入された光ケーブルに複数ヵ所で摩擦抵抗を加えるようにして光ケーブルを挟み付けるので、光ケーブルを確実に把持できるようにし高密度の把持形態を長期にわたって維持でき安全性を高めることができるし、光ケーブルの伝送特性に悪影響を与えることなく、光ケーブルの接続や切り替え或いは分岐接続作業や再収納作業が容易に実施でき、心線ごとの収納や整理のほか心線ごとの増減が簡単にでき、しかも増設も楽で、きわめてコンパクトに光ケーブルを安全に収納することができ、光ケーブル把持部の凹溝の中に光ケーブルを押し込んで把持するタイプで、光ケーブルをしっかりと把持することができると共に、多数の光ケーブルを狭い間隔で、簡単に把持できる取扱い簡便な光ケーブル接続用キャビネットにおける光ケーブル把持具を安価な形態で提供することができる。
【0025】
本発明の光ケーブル把持部は、溝の内壁面に溝深さ方向に凸条を複数突設して、光ケーブル外被径より小さい幅になるように設定し、前記凹溝に圧入された光ケーブルに複数ヵ所で摩擦抵抗を加えるようにして光ケーブルを挟み付けるようにするのがよく、このようにすると光ケーブルを確実に把持できるようにし、高密度の把持形態を長期にわたって維持でき安全性を高めることができる。
【0026】
また、本発明に係る光ケーブル把持具は、把持部を形成する前記凹溝が、光ケーブルを段剥ぎして外被を剥いでいない光ケーブルを溝幅が広い広幅凹溝に圧入した際に、段剥ぎにより露出した光ファイバ心線部分が狭幅凹溝の溝壁間隔内にくるように構成したことで、各ケーブルの把持力を均等化することができ、光ケーブルファイバの損失増加が発生し憎く取り扱うことができる。
【0027】
さらに、本発明での光ケーブル把持具は、前記ケーブル把持本体の上面部に光ケーブル把持部の前記凹溝が所定幅の突壁によって所定間隔で多数並列配備され、また光ケーブル把持本体の底面部外側に左右両方向に突設した係止片を備えて、該係止片をキャビネット本体内に固着したベース板に形成した取付孔に係脱する構成とすると共に、係止片をベース板の背面に潜らせて摺動自在に装着したことにより、多数の光ケーブルを狭い間隔で簡単に把持でき、しかも光ケーブルが引き抜けにくく確実にキャビネット本体内に保持できる。
【0028】
本発明の光ケーブル把持具は、前記ケーブル把持本体が、キャビネット本体内に固着したベース板に形成した位置決め孔に係脱する弾性位置決め片を配備することが好ましく、このようにすることで光ケーブルに対する引っ張りや緩み現象が生じなく心線にストレスが掛ることをなくして心線の伝送特性に悪影響を及ぼすことがない。
また本発明の光ケーブル把持具は前記光ケーブル把持本体の前記凹溝の開口部側を被覆する蓋体が、光ケーブル把持部を形成する凹溝の外端を開放するカバーケースであって、光ケーブル把持本体との接合面に係脱自在の係止凹凸部を備えた光ケーブルの飛び出し防止構成となっていることで、光ケーブルの脱落による支障が生じることもなく光ケーブルの把持力の低下をも確実に防止できる。
さらにまた、本発明は心線接続作業後に任意の収納トレイを開いて収納されている光ファイバ心線を迅速に引き落すことができ、心線識別も容易で接続部の再調整や修理など簡単に行うことができ、作業性を大幅に向上すると共に、各心線トレイを必要なだけ複数に積み重ねることができると共に、多段に積み重ねられた収納トレイ全体を的確に保持できて安全性も高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例の一使用状態を示し、カバーの一部を切欠して内部を示す平面図である。
【図2】 図1の例で用いられる光ケーブル把持具を示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)はそのその右側面図である。
【図3】 図2の例で用いられる光ケーブル把持具の分離状態を示し、(a)はその正面図、(b)はその背面図である。
【図4】 図3の例の光ケーブル把持具の光ケーブル把持本体を示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)はその底面図、(d)はその右側面図、(e)は縦断面図である。
【図5】 図3における光ケーブル把持具の蓋体を示し、(a)はその側面図、(b)は平面図、(c)はそのその右側面図である。
【図6】 本発明の他の実施例を示し、(a)はカバーの一部を切欠して内部を示す平面図、(b)はその正面図、(c)はX−X線における縦断面図である。
【符号の説明】
A 光ケーブル
B 引き落しケーブル
a 心線
1 キャビネット本体
2 一括心線収納トレイ
3 個別心線収納トレイ
4 光ケーブル把持具
光ケーブル把持本体
蓋体
5 広幅凹溝
突条
突壁
6 狭幅凹溝
突条
突壁
7 係止片
8 係止片
9 ケーブルグロメット
10 ベース板
11 取付孔
12 位置決め孔
13 位置決め片
14 光ケーブル把持具
15 係止凹凸部
16 鍵受金具
17 鍵部材
20 カバー

Claims (4)

  1. 光ケーブルAの外被径よりも小さい幅で光ケーブルが圧入されて光ケーブルAを把持する凹溝5,6を連通して両側に貫通状態で備えた光ケーブル把持本体4と、該光ケーブル把持本体4の前記凹溝5,6の開口部側を被覆する蓋体4とを有する光ケーブル把持具4において、この光ケーブル把持部を形成する前記凹溝5,6の長手方向に光ケーブル導入前方側と後方側とに分けて溝幅が広い広幅凹溝5と、溝幅が狭い狭幅凹溝6とを連続して設けると共に、前記凹溝5,6が、溝を形成する突壁5,6の内壁面に溝深さ方向に凸条5,6を複数突設し、さらに該凸条5,6を光ケーブル導入前後方向に間隔を開けて複数突設して光ケーブル外被径より小さい幅になるように設定し、光ケーブルを段剥ぎして光ファイバ心線を露出させた際に、前記広幅凹溝5は外被を剥がしていない光ケーブル部分を、前記狭幅凹溝6は外被を剥がして露出させた光ファイバ心線部分を把持できるようにしたことを特徴とする光ケーブル接続用キャビネットにおける光ケーブル把持具。
  2. 前記光ケーブル把持本体4が、その上面部に光ケーブル把持部の前記凹溝5,6を所定幅の突壁5,6によって所定間隔で多数並列配備し、また光ケーブル把持本体4の底面部外側に左右両方向に突設した係止片7,8を備えて、該係止片7,8をキャビネット本体1内に固着したベース板10に形成した取付孔11に係脱する構成とすると共に、係止片7,8をベース板10の背面に潜らせて摺動自在に装着したことを特徴とする請求項1記載の光ケーブル接続用キャビネットにおける光ケーブル把持具。
  3. 前記光ケーブル把持本体4が、キャビネット本体1内に固着したベース板10に形成した位置決め孔12に係脱する弾性位置決め片13を配備したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ケーブル接続用キャビネットにおける光ケーブル把持具。
  4. 前記光ケーブル把持本体4の前記凹溝5,6の開口部側を被覆する蓋体4が、光ケーブル把持部を形成する凹溝5,6の外端を開放するカバーケースであって、光ケーブル把持本体4との接合面に係脱自在の係止凹凸部15を備えて光ケーブルの飛び出し防止構成となっていることを特徴とする請求項2または3記載の光ケーブル接続用キャビネットにおける光ケーブル把持具。
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