JP4894717B2 - 炭化珪素単結晶基板の製造方法 - Google Patents

炭化珪素単結晶基板の製造方法 Download PDF

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本発明は、パワー半導体デバイス等の素材に利用することができる炭化珪素(以下、SiCという)単結晶基板の製造方法に関するものである。
従来より、例えば特許文献1において、黒鉛製の坩堝の外周に配置させた加熱ヒータによって坩堝内にSiC単結晶を成長させるSiC単結晶製造装置が提案されている。この製造装置では、黒鉛製の坩堝内に種結晶を坩堝上部に配置すると共に、坩堝底部に配したSiC粉末原料を例えば2300℃に加熱することで、SiC粉末原料を昇華させ、その昇華させたガスを原料温度よりも低い温度に設定された種結晶上に再結晶化させるという昇華再結晶法を用いてSiC単結晶を製造できる。
図3は、従来より昇華再結晶法に用いられているSiC単結晶製造装置の模式的な断面構造を示した図である。この図に示されるように、黒鉛製の坩堝J1の蓋材J2の内壁に円筒状の突起部J3を設け、この突起部J3の端面に種結晶J4を貼り付けるようにしている。種結晶J4から成長方向に向かってテーパ状に延設された円錐台形状のスカート部J5を備えている。このスカート部J5に沿って成長するSiC単結晶J6は、成長と共に口径を拡大することが可能となる。
このようなSiC単結晶製造装置を用いてSiC単結晶J6を製造すると、図4(a)に示すようなSiC単結晶J6が得られる。SiC単結晶J6を、黒鉛製の蓋材J2と突起部J3から分離するために、種結晶J4と突起部J3の貼り付け面で切り離すことで、図4(b)のような、種結晶J4と、その上に成長したSiC単結晶J6から成る全体がSiCのインゴットを取り出す。この後、マルチワイヤーソー等を用いて、図4(b)に示すようにSiC単結晶J6の中心軸(成長方向の中心線)に対して所定の角度に、所定の厚みでスライスすることでSiC単結晶基板を形成する。
特開2005−225710号公報
種結晶J4の表面からスカート部J5の種結晶に対向する側の開口端までのSiC単結晶J6領域は、スカート部J5がSiC単結晶側面に存在しないため、SiC単結晶の中心方向(坩堝底部の原料に向かう方向)だけでなく、径方向(坩堝の径方向)にも結晶が成長して、SiC単結晶の口径が局部的に大きくなる。スカート部J5の内部で成長したSiC単結晶領域は、スカート部に沿うことで口径の拡大が制御されながら成長する。よって、図4に示したように、SiC単結晶J6の全体形状は、種結晶表面からスカート部J5開口部までの成長初期領域は局部的に口径が大きくなり、次いでスカート部開口部で口径が一端小さくなって、再度スカート部内部の領域ではスカート部に沿って徐々に口径が大きくなる。
また、蓋材J2の表面に形成される多結晶J7が、種結晶領域と局部的に口径が大きくなったSiC単結晶領域の側面にまで付着することがある。このような形状のSiC単結晶を、そのままマルチワイヤーソーでスライスすると、局部的に口径が大きくなった領域の径方向に成長した単結晶領域から、さらに場合によっては、種結晶、または局部的に口径が大きくなった単結晶SiC領域の側面に付着した多結晶領域からスライス中に亀裂が発生して、SiC単結晶が割れてしまうことがある。これは、成長結晶の径方向に成長した結晶領域は中心方向に成長した結晶領域とは結晶品質が異なること、また多結晶SiCは結晶粒界などの結晶欠陥があり、しかもSiC単結晶とSiC多結晶の熱膨張係数の違いから、成長時の高温状態から室温まで温度を下げた状態では、SiC単結晶に対して外周を取り巻くSiC多結晶が力を加えていることなどから、図5(a)に示すようにスライスの途中でSiC単結晶が割れてしまうことがある。
また、スカート部J5の内部で成長したSiC単結晶の側面には、スカート部の内壁の凹凸に対応した段差が0.1mm以上の凹凸があり(黒鉛から成るスカート部から黒鉛の粉体が脱離してSiC単結晶内に取り込まれることを防止するために、スカート部の内壁にタンタルカーバイドの板材を貼り付けた場合などは、1mm以上の大きな凹凸が発生することもある)、ここを起点にSiC単結晶J6が割れてしまうこともある。
よって、SiC単結晶側面の凹凸を除去するために、研削加工などの方法で側面を削ることになるが、局部的に口径が大きくなった領域と種結晶領域の側面にも当然ながら凹凸があって(スカート部J5の内部領域よりも凹凸段差は大きい)、この領域も研削しなければならない。
しかし、前述したように、局部的に口径が大きくなった領域は亀裂が発生しやすく、図5(b)に示すように、側面の研削加工でもこの領域から亀裂が発生しやすい。また、スカート部に沿って円錐台形状となったSiC単結晶を円錐形状を保った状態で研削加工するには、局部的に口径が大きくなった領域の研削量は大きくなり、超硬質材料のSiCの研削加工には長時間の加工が必要になる。
本発明は上記点に鑑みて、SiC単結晶のインゴットがスライス時に割れてしまうことを防止できるSiC単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、有底円筒状の容器本体(10)と当該容器本体(10)を蓋閉めするための蓋体(20)とを有した中空状の円柱形状をなす坩堝(1)を用意したのち、蓋体(20)にSiC基板からなる種結晶(40)を配置すると共に容器本体(10)にSiC原料(50)を配置し、SiC原料(50)の昇華ガスを供給することにより、種結晶(40)上に円錐台形状もしくは円柱形状のSiC単結晶(70)を成長させ、その後、SiC単結晶(70)をスライスすることでSiC単結晶基板(80)を形成するSiC単結晶基板の製造方法において、円錐台形状もしくは円柱形状のSiC単結晶(70)を種結晶(40)から切り離す工程と、円錐台形状もしくは円柱形状とされたSiC単結晶(70)の側面に形成された凹凸を切り離す工程の後に除去する工程と、SiC単結晶(70)の側面に形成された凹凸を除去した後のSiC単結晶(70)をスライスすることにより、SiC単結晶基板(80)を製造する工程、から成ることを特徴としている。
このように、SiC単結晶(70)の側面の凹凸、SiC多結晶(45)、スカート部に沿って成長させる方式で発生する局部的に口径が拡大したSiC単結晶領域を取り除いているため、凹凸やSiC多結晶(45)の粒界、外部応力などからSiC単結晶(70)に亀裂が発生することを防止でき、SiC単結晶(70)が割れることを防止できる。このため、SiCインゴットから割ることなくSiC単結晶基板(80)を得ることが可能となる。
例えば、SiC原料(50)の昇華ガスを供給することにより種結晶(40)上に円錐台形状もしくは円柱形状のSiC単結晶(70)を成長させる工程を、種結晶(40)から成長方向に向かってテーパ状に延設された円錐台形状もしくは円柱形状のスカート部(30)に沿って成長させることにより行うことができる。
また、SiC単結晶(70)を種結晶(40)から切り離す工程を、SiC単結晶(70)が種結晶(40)を介して蓋体(20)と一体化している状態で、SiC単結晶(70)と種結晶(40)の境界面よりもSiC単結晶(70)側の領域で切り離すことにより行うことができる。
この場合において、上記のようにスカート部(30)を用いる場合には、SiC単結晶(70)で、スカート部(30)に沿って成長した領域よりも前段階に成長した領域で、スカート部に入る前の最も口径が小さい領域で切り離すことができる。また、SiC単結晶(70)でスカート部(30)に沿って成長した領域で切り離すようにしても良い。
なお、このようなSiC単結晶(70)を種結晶(40)から切り離す工程をワイヤソー、ワイヤ放電加工、あるいは超音波加工にて行うことができる。
このようなSiC単結晶(70)の側面に形成された凹凸を除去する工程は、SiC単結晶(70)のうち最も凹部が深いものの厚み分、SiC単結晶(70)の側面全面を除去する工程であれば良い。このように、最も凹部が深いものの厚み分、SiC単結晶(70)の側面全面を除去すれば、不必要に除去し過ぎることなくすべての凹凸を除去できる。
また、SiC単結晶(70)を円錐台形状にて形成するとき、SiC単結晶(70)の側面に形成された凹凸を除去する工程において、SiC単結晶(70)の側面に形成された凹凸を除去した後のSiC単結晶(70)の形状も円錐台形状にすると好ましい。このようにすれば、口径を拡大させたまま凹凸を除去することが可能となる。
そして、SiC単結晶基板(80)を製造する工程は、SiC単結晶(70)を中心軸に対して所定の角度で、所定の厚みにスライスする。このとき、マルチワイヤソーを用いれば、複数枚を同時にスライスすることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかるSiC単結晶製造装置の断面構成を示したものである。この図に示されるように、SiC単結晶製造装置は、有底円筒状の容器本体10と、円形状の蓋体20と、中空の円錐台形状をなしたスカート部30とを有して構成された黒鉛製の坩堝1を備えている。
容器本体10には、昇華ガスの供給源となるSiCの粉末原料50が配置されている。そして、粉末原料50からの昇華ガスが種結晶40の表面上で再結晶化して、種結晶40の表面にSiC単結晶70が成長させられる構成とされている。
蓋体20は、円筒状の側壁部21と、側壁部21の開口部の一方を塞ぐ円板状の蓋材22を備えて構成されている。蓋材22には円柱状の突起部22aが設けられ、当該突起部22aの先端位置に例えば円形状のSiCの種結晶40が貼り付けられるようになっている。
スカート部30は、種結晶40から成長方向に向かってテーパ状に延設された円錐台形状とされている。このスカート部30は、成長結晶の口径を拡大する役割を果たす。スカート部30は、基本的には黒鉛で構成されるが、黒鉛の粉体が脱離してSiC単結晶70内に取り込まれることを防止すべく、スカート部30の内壁にタンタルカーバイド(TaC)の板材を貼り付けることも可能である。
さらに、坩堝1の外周を囲むように図示しない加熱ヒータが配置されている。以上が、本実施形態に係るSiC単結晶製造装置の構成である。
続いて、本実施形態のSiC単結晶製造装置を用いたSiC単結晶70の製造方法について説明する。
まず、図1に示されるように、蓋材22の突起部22aの先端に種結晶40を貼り付ける。そして、容器本体10に粉末原料50を配置する。
続いて、坩堝1を図示しない加熱チャンバに設置し、図示しない排気機構を用いてガス排出を行うことで、坩堝1内を含めた外部チャンバ内を真空にする。
続いて、例えば不活性ガス(Arガス等)や水素、結晶へのドーパントとなる窒素などの混合ガスを流入させる。この混合ガスは排気配管を介して排出される。そして、種結晶40の成長面の温度および粉末原料50の温度を目標温度まで上昇させる。
種結晶40の成長面の温度およびSiC粉末原料50の温度を目標温度まで上昇させるまでは、加熱チャンバ内は大気圧に近い雰囲気圧力にして粉末原料50からの昇華を抑制し、目標温度になったところで真空雰囲気とする。例えば、粉末原料50の温度を2100〜2300℃とし、成長結晶表面の温度をそれよりも10〜200℃程度低くして、真空雰囲気は1.33Pa〜6.67kPa(0.01〜50Torr)とする。
このようにして、粉末原料50を加熱することで粉末原料50が昇華し、粉末原料50から昇華ガスが発生する。この昇華ガスは、種結晶40の表面に供給され、SiC単結晶70が成長させられる。
そして、このようにして成長させたSiC単結晶70をスライスしてSiC単結晶基板を製造する。このSiC単結晶基板の製造工程について、図2に示すSiC単結晶基板の製造工程中の断面図を参照して説明する。
まず、図2(a)に示すように、蓋材22に貼り付いているSiC単結晶70を蓋材22ごと取り出し、シングルワイヤーソー、ワイヤ放電加工、超音波加工等により、図中破断線にて示すように、種結晶40からSiC単結晶70を切り離す。具体的には、種結晶40を介して蓋体20と一体化している状態でSiC単結晶70を切り離す。このとき、種結晶40とSiC単結晶70との界面のうちSiC単結晶70側で切り離すと好ましく、スカート部30に沿って成長した領域よりも前段階に成長した領域で、スカート部30に入る前の最も口径が小さい領域で切り離すのが望ましいが、スカート部30に沿って成長した領域で切り離しても良い。これにより、円錐台形状のSiC単結晶70が得られる。
次に、図2(b)に示すように、円錐台形状のSiC単結晶70の側面の凹凸を除去するために、側面全面を所定厚さ分除去する。凹凸は、成長したSiC単結晶70の側面に発生するもので、スカート部30の内壁の凹凸に対応した形として、0.1mm以上の段差として発生する。特に、スカート部30の内壁にタンタルカーバイドの板材を貼り付けた場合、貼り付けた隙間や熱処理時の変形によって、1mm以上の大きな凹凸が発生することもある。凹凸の形状は様々であるが、平らではなくうねった形状、V型の切り欠き、大きな凸状の突起などがある。このような凹凸を起点にSiC単結晶70が割れてしまう可能性がある。このため、例えば、研削加工を用いることにより、SiC単結晶70の側面を除去することができる。このときの除去する厚みは、SiC単結晶70の側面に形成される凹凸の段差の最も深いものを除去できる程度とされる。例えば0.1〜2mm程度の厚みとなる。
続いて、マルチワイヤーソー等を用いて、図2(c)に示すように、SiC単結晶側面の凹凸を除去した後のSiC単結晶70を中心軸(SiC単結晶70の成長方向の中心線)に対して所定の角度で、所定の厚みにスライスする。これにより、SiC単結晶基板80を複数枚同時に形成することができる。
このとき、SiC単結晶70のスライスを行う際に、側面にスカート部がない状態で成長した局部的に口径が拡大したSiC単結晶領域、蓋材の表面に形成される多結晶が側面に貼りついた種結晶とSiC単結晶領域、及びSiC単結晶70側面の凹凸を取り除いているため、SiC単結晶70が割れることを防止できる。このため、SiCインゴットから、SiC単結晶基板80を割ることなく得ることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に示したSiC単結晶基板80の製造方法によれば、SiC単結晶70をスライスしてSiC単結晶基板80を製造する際に、SiC単結晶70のインゴットがスライス時に割れてしまうことを防止できる。すなわち、凹凸やSiC多結晶45の粒界、外部応力などからSiC単結晶70に亀裂が発生することを防止でき、SiC単結晶70が割れることを防止できる。このため、SiCインゴットから割ることなくSiC単結晶基板80を得ることが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、SiC単結晶70の側面を所定厚さ分除去するとしているが、除去するSiC単結晶70の厚みを必ずしもすべて均等にする必要はない。少なくともSiC単結晶側面の凹凸が除去できる厚みであればどのような厚みであっても良い。また、最終的に円錐台形状のSiC単結晶70が得られれば、図2(a)のときのSiC単結晶70の中心軸とSiC単結晶側面の凹凸を除去した後のSiC単結晶70の中心軸がずれていたとしても構わない。なお、最終的に円柱形状となっても良いが、口径拡大のメリットを活かすために、口径を拡大させたままSiC単結晶側面の凹凸を除去することが好ましい。
また、上記実施形態では、SiC単結晶70の側面全面を除去するようにしたが、SiC単結晶側面の凹凸が部分的にしか存在していなければ、その部分だけを除去するようにしても良い。
上記実施形態では、円錐台形状のスカート部30を用いることにより、円錐台形状のSiC単結晶70を形成する場合について説明したが、スカート部30を円筒形状にし、SiC単結晶70を円柱形状にするものであっても、その側面のSiC単結晶側面の凹凸を除去することにより、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態にかかるSiC単結晶製造装置の断面構成図である。 SiC単結晶基板の製造工程中の断面図 従来のSiC単結晶製造装置の模式的な断面構造図である。 従来のSiC単結晶基板の製造工程の断面図 従来のSiC単結晶基板の製造工程での問題点
符号の説明
1…坩堝、10…容器本体、11…台座、20…蓋体、21…側壁部、22…蓋材、22a…突起部、30…スカート部、40…種結晶、50…粉末原料、70…SiC単結晶、80…SiC単結晶基板

Claims (10)

  1. 有底円筒状の容器本体(10)と当該容器本体(10)を蓋閉めするための蓋体(20)とを有した中空状の円柱形状をなす坩堝(1)を用意したのち、前記蓋体(20)に炭化珪素基板からなる種結晶(40)を配置すると共に前記容器本体(10)に炭化珪素原料(50)を配置し、前記炭化珪素原料(50)の昇華ガスを供給することにより前記種結晶(40)上に円錐台形状もしくは円柱形状の炭化珪素単結晶(70)を成長させ、その後、前記炭化珪素単結晶(70)をスライスすることで炭化珪素単結晶基板(80)を形成する炭化珪素単結晶基板の製造方法において、
    前記円錐台形状もしくは円柱形状の前記炭化珪素単結晶(70)を前記種結晶(40)から切り離す工程と、
    前記円錐台形状もしくは円柱形状とされた前記炭化珪素単結晶(70)の側面に形成された凹凸を前記切り離す工程の後に除去する工程と、
    前記炭化珪素単結晶(70)の側面に形成された凹凸を除去した後の前記炭化珪素単結晶(70)をスライスすることにより、炭化珪素単結晶基板(80)を製造する工程、とを含むことを特徴とする炭化珪素単結晶基板の製造方法。
  2. 前記炭化珪素原料(50)の昇華ガスを供給することにより前記種結晶(40)上に円錐台形状もしくは円柱形状の炭化珪素単結晶(70)を成長させる工程は、種結晶(40)から成長方向に向かってテーパ状に延設された円錐台形状もしくは円柱形状のスカート部(30)に沿って成長させることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶基板の製造方法。
  3. 前記炭化珪素単結晶(70)を前記種結晶(40)から切り離す工程は、前記炭化珪素単結晶(70)が前記種結晶(40)を介して前記蓋体(20)と一体化している状態で、前記炭化珪素単結晶(70)と前記種結晶(40)の境界面よりも前記炭化珪素単結晶(70)側の領域で切り離すことを特徴とする請求項1または2に記載の炭化珪素単結晶基板の製造方法。
  4. 前記炭化珪素単結晶(70)を前記種結晶(40)から切り離す工程は、前記炭化珪素単結晶(70)で、前記スカート部(30)に沿って成長した領域よりも前段階に成長した領域で、スカート部(30)に入る前の最も口径が小さい領域で切り離すことを特徴とする請求項2に記載の炭化珪素単結晶基板の製造方法。
  5. 前記炭化珪素単結晶(70)を前記種結晶(40)から切り離す工程は、前記炭化珪素単結晶(70)で前記スカート部(30)に沿って成長した領域で切り離すことを特徴とする請求項2に記載の炭化珪素単結晶基板の製造方法。
  6. 前記炭化珪素単結晶(70)を前記種結晶(40)から切り離す工程をワイヤソー、ワイヤ放電加工、あるいは超音波加工にて行うことを特徴とする請求項3ないし5のいずれか一つに記載の炭化珪素単結晶基板の製造方法。
  7. 前記炭化珪素単結晶(70)の側面に形成された凹凸を除去する工程は、前記炭化珪素単結晶(70)のうち最も凹部が深いものの厚み分、前記炭化珪素単結晶(70)の側面全面を除去する工程であることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶基板の製造方法。
  8. 前記炭化珪素単結晶(70)を円錐台形状にて形成するとき、前記炭化珪素単結晶(70)の側面に形成された凹凸を除去する工程は、前記炭化珪素単結晶(70)の側面に形成された凹凸を除去した後の前記炭化珪素単結晶(70)の形状も円錐台形状にすることを特徴とする請求項7に記載の炭化珪素単結晶基板の製造方法。
  9. 前記炭化珪素単結晶基板(80)を製造する工程は、前記炭化珪素単結晶(70)を中心軸に対して所定の角度で、所定の厚みにスライスする工程であることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶基板の製造方法。
  10. 前記炭化珪素単結晶基板(80)をスライスする工程は、マルチワイヤソーで複数枚を同時にスライスすることを特徴とする請求項9に記載の炭化珪素単結晶基板の製造方法。
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