JP4891218B2 - ライディングシミュレーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作者による操作状態に基づいて、ディスプレイ上に走行情景を映像として表示し、操作者に二輪車の走行状態を擬似体験させるライディングシミュレーション装置に関する。
従来から、操作者が各種操作を行うことにより様々な走行状態をディスプレイ上に表示し、操作者に二輪車の走行状態を擬似体験させるライディングシミュレーション装置が遊技用として、あるいは二輪車の運転教育用等の目的で採用されている(特許文献1参照)
特開平8−262971号公報
ところで、二輪車や自動車等の四輪車において、急ブレーキをかけた時にポンピング動作を行い、車輪(ホイール)がロックして滑るのを防止し、車の進行方向の安定性を維持する装置としてABS(Antilock Brake System)が知られている。
しかしながら、従来のライディングシミュレーション装置では、ABS装置を搭載した二輪車の走行状態を疑似体験させるものは提案されていない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、操作力に応じてピッチング動作を行わせることにより、ABS装置を搭載した二輪車の走行状態を疑似体験することができるライディングシミュレーション装置を提供することを目的とする。
請求項1に係るライディングシミュレーション装置は、操作者による操作状態に基づいて、ディスプレイ(32)上に走行情景を映像として表示し、二輪車(40)の走行状態を擬似体験させるライディングシミュレーション装置(10)において、前記操作者の操作に対応する前記二輪車(40)の操作力を検出する操作力検出手段(204、206)と、前記二輪車(40)にピッチング動作を与えるピッチング動作駆動手段(210)と、ピッチング動作制御手段(208)と、を備え、前記ピッチング動作制御手段(208)は、前記操作力が、所定操作力よりも小さい場合は、通常のブレーキングであると判断し、ピッチング動作の駆動信号として、前記操作力に基づいて算出したピッチング角の変化信号をピッチング動作駆動手段(210)に出力し、前記操作力が、前記所定操作力よりも大きい場合には、ABS作動状態と判断し、ピッチング動作の駆動信号として、前記二輪車(40)のピッチング角の変化信号を前記ピッチング動作駆動手段(210)に出力して、前記操作者にABS作動状況を擬似体験させることを特徴とする。
二輪車の車体はピッチング動作駆動手段の駆動作用下に前後に揺動する。この結果、操作者はあたかも二輪車がピッチング動作しているがごとく疑似体感をすることができる。また、ピッチング動作制御手段は、操作力が、所定操作力よりも大きい場合に、ピッチング動作の駆動信号として、二輪車のピッチング角の変化信号をピッチング動作駆動手段に出力するので、操作者はABS作動状況を疑似体験することができる。ピッチング動作制御手段は、操作力が、所定操作力よりも小さい場合に、ピッチング動作の駆動信号として、操作力に基づいて算出したピッチング角の変化信号をピッチング動作駆動手段に出力するので、二輪車のブレーキング状態の臨場感を演出することができる。
請求項2に係るライディングシミュレーション装置は、請求項1記載のライディングシミュレーション装置(10)において、前記操作力検出手段(204、206)は、前記二輪車(40)のフロントブレーキレバー(76)の操作量に対応するフロントブレーキ操作力を検出するフロントブレーキ操作力検出手段(204)と、前記二輪車(40)のリヤブレーキペダル(90)の操作量に対応するリヤブレーキ操作力を検出するリヤブレーキ操作力検出手段(206)と、を有し、前記ピッチング動作制御手段(208)は、前記フロントブレーキ操作力又は前記リヤブレーキ操作力が前記所定操作力よりも大きい場合に、ピッチング動作の駆動信号として、前記二輪車(40)のピッチング角の変化信号を前記ピッチング動作駆動手段(210)に出力することを特徴とする。これにより、ABS作動状況を再現したと錯覚させるピッチング動作をすることができる。
請求項3に係るライディングシミュレーション装置は、請求項1又は2記載のライディングシミュレーション装置(10)において、前記ピッチング動作駆動手段(210)は、前記操作力が、前記所定操作力よりも大きい場合は、前記変化信号に基づいて所定期間前記ピッチング角を変化させることを特徴とする。
請求項4に係るライディングシミュレーション装置は、請求項3記載のライディングシミュレーション装置(10)において、前記操作力が、前記所定操作力よりも大きい場合は、前記所定期間スリップ音を断続的に発生させることを特徴とする。
請求項5に係るライディングシミュレーション装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のライディングシミュレーション装置(10)において、前記ピッチング動作制御手段(208)は、前記操作力が前記所定操作力よりも大きい場合の走行状態を表示させる表示信号を前記ディスプレイ(32)に出力することを特徴とする。
これにより、臨場感を演出し、操作者に対して二輪車のピッチング動作の疑似体感をより強調することができる。
請求項6に係るライディングシミュレーション装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のライディングシミュレーション装置(10)において、前記操作力が、前記所定操作力よりも小さい場合は、前記操作力に基づいて算出したスリップ音を発生させることを特徴とする。これにより、二輪車のブレーキング状態の臨場感を演出することができる。
本発明によれば、操作力が、所定操作力よりも大きい場合に、ピッチング動作の駆動信号として、二輪車のピッチング角の変化信号をピッチング動作駆動手段に出力して、二輪車を所定の周期で揺動することにより、操作者はABS作動状況を疑似体感することができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るライディングシミュレーション装置10の概略構成説明図であり、図2は、ライディングシミュレーション装置10の操作者とディスプレイ装置との関係を示す説明図であり、図3は、ライディングシミュレーション装置10のブロック回路図である。
ライディングシミュレーション装置10は、制御機構12と、モーションユニット14と、制御テーブル16とを備えている。制御機構12と、モーションユニット14とは床18に設置され、これらは、連結機構20を介して互いに着脱自在に接続されている。
制御機構12は、コンピュータ等から構成される制御回路22とCGI発生装置24とを収容する本体部26と、この本体部26の上部に設けられるディスプレイボックス28とを備えている。
ディスプレイボックス28は、スピーカユニット30を組み込むとともに、スクリーンを有するディスプレイ32を有し、CGI発生装置24とディスプレイ32からディスプレイ装置34が構成され、ディスプレイ32上に走行路を含む種々の走行状態が表示される。
モーションユニット14は、連結機構20を介して制御機構12に着脱自在な基台36を備え、この基台36上に操作者38が操作可能な模型の二輪車40と、二輪車40を実際の二輪車の挙動に則して駆動する駆動機構42とが装着されている。
基台36は、床18上を移動させるための複数の車輪44と、基台36を床18上に固定するための複数の固定部46とを備える。固定部46にはねじ軸48が設けられ、このねじ軸48が基台36に対し螺回されることにより、固定部46は上下方向に移動自在である。
基台36上には、支持枠50が設けられ、この支持枠50の上部側には、車幅方向に延びるピッチング軸52を介して二輪車40の車体54が前後方向(ピッチング方向)に揺動自在に支持される。また、支持枠50には、支点56を中心に揺動自在なピッチングモータ(ピッチング動作駆動手段)58が支持され、このピッチングモータ58に連結されたねじ軸60にはナット62が螺合し、車体54が揺動可能となる。さらに、支持枠50には、水平方向にロール軸64を有するロールモータ66が支持され、このロールモータ66の図示しない出力軸に車体54が係合する。
二輪車40のハンドル68は、ハンドルトルクセンサ70(図3参照)とステアリングモータ72の回転軸74とに直結されており、制御回路22は、このハンドルトルクセンサ70の出力信号に基づき、ステアリングモータ72を介して操作者38のハンドル68の回動操作に対応する反力を付与する。
駆動機構42は、ピッチングモータ58、ロールモータ66及びステアリングモータ72により構成される。
図3に示すように、モーションユニット14側には、さらに操作者38が右手で操作するフロントブレーキレバー76に連結されたフロントブレーキ圧センサ78と、アクセルであるスロットルグリップ80に連結されたアクセル開度センサ82と、操作者38が左手で操作するクラッチレバー84に連結されたクラッチレバー角センサ86と、操作者38の体重の移動方向や移動量を検出するリーントルクセンサ88と、リヤブレーキペダル90に連結されたリヤブレーキ圧センサ92と、所定のスイッチを備えたハンドルスイッチ94と、ギヤシフトペダル96に連結されたギヤポジションスイッチ98とが、信号線を介してコネクタ100の一端側に接続される。また、駆動機構42を構成するピッチングモータ58、ロールモータ66及びステアリングモータ72が、信号線を介してコネクタ102の一端側に接続される。
一方、制御機構12側には、コネクタ100、102の他端側から信号線に接続される制御回路22が設けられている。
制御テーブル16は、制御機構12に対してホストコンピュータとしても動作するコンピュータ104と、このコンピュータ104に接続される入力手段としてのキーボード106、マウス108と、表示手段であるCRTディスプレイ等のモニタ110とを備えている。
制御回路22は、データ伝送用の通信線112を介してコンピュータ104と接続され、CGI発生装置24は、映像用の通信線114を介してコンピュータ104と接続されている。
次に、このように構成されるライディングシミュレーション装置10の動作について説明する。なお、動作を制御する主体(手段)は制御回路22である。
操作者38が、ハンドル68のフロントブレーキレバー76、スロットルグリップ80、クラッチレバー84を操作することで、フロントブレーキ圧センサ78の出力信号、アクセル開度センサ82の出力信号及びクラッチレバー角センサ86の出力信号が制御回路22に供給される。また、リヤブレーキペダル90を操作することで、リヤブレーキ圧センサ92の出力信号が制御回路22に供給される。さらに、クラッチレバー84の操作に伴うギヤシフトペダル96の操作により、ギヤポジションスイッチ98のギヤポジション情報が制御回路22に供給される。その一方、二輪車40上で操作者38の体重の移動方向や移動量が、リーントルクセンサ88により検出され、その出力信号が制御回路22に送られる。
これらの出力信号に基づいて、制御回路22は、駆動機構42を駆動制御するとともにディスプレイ装置34等を駆動制御する。
例えば、操作者38がフロントブレーキレバー76の操作を行い、ブレーキングをすれば、フロントブレーキ圧センサ78により検出されるブレーキ圧に応じてピッチングモータ58が駆動されて二輪車40が前傾され、ブレーキング時の挙動が再現される(図4参照)。一方、スロットルグリップ80の操作によりアクセルを急速に開くと、アクセル開度センサ82により検出される開度に応じてピッチングモータ58が駆動され、同様に、このピッチングモータ58の作用下に二輪車40が後傾され、加速操作時の挙動が再現される。
上述したような操作者38の種々の操作が行われる際に、ディスプレイ32には走行状態に基づいた走行路を含む映像(走行情景)が表示されるため、操作者38は、実車によるものと同等の走行感覚を得ることができる。
図5は、ライディングシミュレーション装置10を構成するピッチング動作制御装置200のブロック回路図であり、図6は、ライディングシミュレーション装置10の操作力に応じたピッチング動作の処理を説明するためのフローチャートである。
ピッチング動作制御装置200は、二輪車40の操作に応じた全体の総合的な加減速度Aを検出する総合加減速度検出手段202と、フロントブレーキレバー76の操作量に対応するフロントタイヤブレーキ力Fbfを検出するフロントブレーキ操作力検出手段204と、リヤブレーキペダル90の操作量に対応するリヤタイヤブレーキ力Fbrを検出するリヤブレーキ操作力検出手段206と、総合加減速度Aとフロントタイヤブレーキ力Fbfとリヤタイヤブレーキ力Fbrとに基づいて所定演算して、ピッチング動作制御信号を出力するピッチング動作制御手段208と、このピッチング動作制御信号に基づいて二輪車40に所定のピッチング動作を与えるピッチング動作駆動手段210とを備える。なお、実際上、ピッチング動作制御装置200の構成は、ピッチング動作駆動手段210を除いて、モーションユニット14を構成する構成要素のうちの適当なものと、制御回路22にインストールされているソフトウエアである制御プログラムおよびルックアップテーブル等によって構成される概念上の構成である。
対応関係の例を具体的に示せば、総合加減速度検出手段202は、アクセル開度センサ82とクラッチレバー角センサ86とギヤポジションスイッチ98と制御回路22に、フロントブレーキ操作力検出手段204はフロントブレーキ圧センサ78に、リヤブレーキ操作力検出手段206はリヤブレーキ圧センサ92に、ピッチング動作制御手段208は制御回路22に、ピッチング動作駆動手段210はピッチングモータ58に、各々対応している。
また、この実施形態において、総合加減速度検出手段202は、フロントタイヤブレーキ力Fbfとリヤタイヤブレーキ力Fbrをも考慮して車両の総合加減速度Aを算出している。
ライディングシミュレーション装置10では、図3に示すハンドルトルクセンサ70、フロントブレーキ圧センサ78、アクセル開度センサ82、クラッチレバー角センサ86、リーントルクセンサ88、リヤブレーキ圧センサ92、ギヤポジションスイッチ98から制御回路22に各出力データが供給される(ステップS1)。
総合加減速度検出手段202では、前記出力データからエンジン回転数やギヤポジション等に基づいて、二輪車40の進行方向の加速度を求め、さらにフロントタイヤブレーキ力Fbf、リヤタイヤブレーキFbrを考慮して、総合加減速度Aを算出する(ステップS2)。
次いで、フロントタイヤブレーキ力Fbf、リヤタイヤブレーキ力Fbrから二輪車40の操作力に基づいて走行状態を判断する(ステップS3)。具体的には、ピッチング動作制御手段208は、フロントタイヤブレーキ力Fbf、リヤタイヤブレーキ力Fbrと所定操作力Xとを比較し、フロントタイヤブレーキ力Fbf、リヤタイヤブレーキ力Fbrのいずれか一方が所定操作力Xよりも大きい場合には、実車においてはABSが作動する場合(ABS作動状態)と判断し、フロントタイヤブレーキ力Fbf、リヤタイヤブレーキ力Fbrの両ブレーキ力が所定操作力Xよりも小さい場合には、通常のブレーキングであると判断する。
ここで、所定操作力Xの定め方について、図7を参考にして説明する。図7は、二輪車40が総合加減速度Aで走行している場合において、ブレーキング状態のブレーキ力を示す図である。
二輪車40の重量をW、前後輪間の距離をL、フロントタイヤから二輪車40の重心Pまでの距離をL1、リヤタイヤから二輪車40の重心Pまでの距離をL2、重心の床からの高さをHとする。フロントタイヤの分担荷重をWf、リアタイヤの分担荷重をWrとすると式(1)、(2)となる。
Wf=W・L2/L (1)
Wr=W・L1/L (2)
フロントタイヤブレーキ力をFbf、リアタイヤブレーキ力をFbrとすると全タイヤブリーキ力Fbは、式(3)となる。
Fb=Fbf+Fbr (3)
また、減速度をG、移動荷重量ΔWとすると、式(4)、(5)となる。
G=Fb/W (4)
ΔW=W・G・H/L (5)
さらに、フロントタイヤブレーキ力Fbf、リアタイヤブレーキ力Fbrは、式(6)、(7)となる。
Fbf=(Wf+ΔW)・G=(Wf+W・G・H/L)・G (6)
Fbr=(Wr−ΔW)・G=(Wr−W・G・H/L)・G (7)
路面の摩擦係数がμのときのフロントタイヤブレーキ力の限界値をFbf_limとする。リアタイヤブレーキ力の限界値Fbf#limは、減速度Gをμと置き換えて、式(6)に式(3)〜式(5)を代入して求めることができる。
リアタイヤブレーキ力がFbrのときのフロントタイヤブレーキ力の限界値Fbf_limは、式(8)となる。
Fbf_lim=(Wf+(Fbf_lim+Fbr)・H/L)・μ
=Fbr/{(L/μ・H)−1}+Wf/{(1/μ)−H/L}} (8)
また、路面の摩擦係数がμのときのリアタイヤブレーキ力の限界値をFbr_limとする。リアタイヤブレーキ力の限界値Fbr_limは、減速度Gをμと置き換えて、式(7)に式(3)〜式(5)を代入して求めることができる。
フロントタイヤブレーキ力がFbfのときのリアタイヤブレーキ力の限界値Fbr_limは、式(9)となる。
Fbr_lim=(Wr−(Fbf_lim+Fbr)・H/L)・μ
=−Fbr/{(L/μ・H)+1}+Wf/{(1/μ)+H/L}} (9)
従って、リアタイヤブレーキ力がFbrのとき、所定操作力Xはフロントタイヤブレーキ力の限界値Fbf_limとなり、フロントタイヤブレーキ力FbfとFbf_limとが比較される。また、フロントタイヤブレーキ力がFbfのとき所定操作力Xは、リアタイヤブレーキ力の限界値Fbr_limとなり、リアタイヤブレーキ力FbrとFbr_limとが比較される。
ピッチング動作制御手段208は、フロントタイヤブレーキ力FbfがFbf_limよりも大きい場合又はリアタイヤブレーキ力FbrがFbr_limよりも大きい場合には、ABS作動状態と判断し、二輪車40をピッチング動作させるためのピッチング角θを算出するとともにピッチング動作の作動時間を算出して、ピッチング角θの変化信号として、ピッチング動作駆動手段210に供給する(ステップS4)。
一方、ピッチング動作制御手段208は、フロントタイヤブレーキ力FbfがFbf_limよりも小さく、かつ、リアタイヤブレーキ力FbrがFbr_limよりも小さい場合には、通常のブレーキングと判断して、操作力の変化に応じたピッチング角θを算出して、ピッチング角θの変化信号として、ピッチング動作駆動手段210に供給する(ステップS5)。
図8は、ブレーキングした場合の二輪車40のピッチング動作をさせるための操作力とピッチング角との関係の説明図である。
図8では、横軸が時間、縦軸の一方が二輪車40の操作力を示し、他方が二輪車40のピッチング角θを示している。ピッチング角θは、図4のロール軸64の軸線に対する車体54の傾斜角である。
ピッチング動作制御手段208は、ブレーキング開始時刻から時刻t1までは、通常のブレーキングと判断して、操作力に基づいて算出したピッチング角θの変化信号をピッチング動作駆動手段210に供給する(ステップS5)。
さらに、ピッチング動作制御手段208は、時刻t1から時刻t2までは、ABS作動状態と判断して、所定周期で変化させたピッチング角θの変化信号をピッチング動作駆動手段210に供給する(ステップS4)。この所定周期は、路面状況等により定まるものであり、例えば、乾いたアスファルト路面では8Hzであり、濡れたアスファルト路面では5Hzとするのが好ましい。
また、ピッチング動作制御手段208はピッチング動作の作動時間Tを総合加減速度A、フロントタイヤブレーキ力Fbf、リヤタイヤブレーキ力Fbrに基づいて算出する。従って、ピッチング動作制御手段208は、時刻t1〜時刻t2までの作動時間Tの間、所定周期で変化させたピッチング角θの変化信号をピッチング動作駆動手段210に供給することとなる。
さらに、ピッチング動作制御手段208は、スピーカユニット30に対してスリップ音制御信号を供給する。ブレーキング開始時刻から時刻t1までは、操作力に応じて、タイヤスリップ音が徐々に大きくなるスリップ音制御信号をスピーカユニット30に供給する。これにより、二輪車40のブレーキング状態の臨場感を演出することができる。次いで、時刻t1〜時刻t2では、ABS作動状態であるので、断続的なタイヤスリップ音を発生させるスリップ音制御信号をスピーカユニット30に供給する。
ピッチング動作駆動手段210は、ピッチング動作制御手段208からの供給されたピッチング角θの変化信号に基づいて、車体54をピッチング動作させる(ステップS6)。具体的には、ブレーキング開始時刻から時刻t1までは、操作力に応じてピッチング角θが大きくなり、その結果、操作者38の前傾姿勢が徐々に深くなる。そして、時刻t1〜時刻t2の間はABS作動状態であるとして、周期的に変化するピッチング角θの変化信号がピッチング動作駆動手段210に供給されるので、車体54が前後に周期的に揺動される。
スピーカユニット30は、ピッチング動作駆動手段210からのスリップ音制御信号に従って、タイヤスリップ音を発生する(ステップS7)。具体的には、ブレーキング開始時刻から時刻t1までは操作力に応じてタイヤスリップ音が徐々に大きくなる。そして、時刻t1〜時刻t2の間はABS作動状態であるとして、断続的なタイヤスリップ音が発生される。
ディスプレイ32では、走行路を含む種々の走行状態が表示される(ステップS8)。そして、時刻t1〜時刻t2の間においてはABS作動状態であるとして、所定の文字列や記号、例えば、“ABS作動中”などの文字列が表示される。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るライディングシミュレーション装置10は、二輪車40の操作に対応する操作力を検出するフロントブレーキ操作力検出手段204、リヤブレーキ操作力検出手段206と、二輪車40にピッチング動作を与えるピッチング動作駆動手段210と、操作力と所定操作力Xとを比較した結果に基づいて、ピッチング動作の駆動信号をピッチング動作駆動手段210に出力するピッチング動作制御手段208とを備える。
ライディングシミュレーション装置10では、操作力が、所定操作力Xよりも大きい場合に、ピッチング動作の駆動信号として、二輪車40のピッチング角θの変化信号をピッチング動作駆動手段210に出力して、二輪車40を所定の周期で揺動することにより、操作者38はABS作動状況を疑似体感することができる。また、ピッチング動作制御手段208は、前記変化信号に基づいて所定期間前記ピッチング角θを変化させ、ABS作動状況を強調すべく表示信号をディスプレイ32に出力し、さらにまた、前記所定期間スリップ音を断続的に発生させることにより、臨場感を演出し、操作者38に対して二輪車40のピッチング動作の疑似体感をより強調することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の実施形態に係るライディングシミュレーション装置の概略構成説明図である。 図1に示すライディングシミュレーション装置の操作者とディスプレイ装置との関係を示す説明図である。 図1に示すライディングシミュレーション装置のロック回路図である。 図1のライディングシミュレーション装置において、車体が揺動している状態を示す図である。 ピッチング動作制御装置のブロック回路図である。 操作力に応じたピッチング動作の処理を説明するためのフローチャートである。 二輪車が、総合加減速度Aで走行している場合において、ブレーキング状態のブレーキ力を示す図である。 ブレーキをかけた場合の二輪車のピッチング動作をさせるための操作力とピッチング角との関係の説明図である。
符号の説明
10…ライディングシミュレーション装置 12…制御機構
14…モーションユニット 16…制御テーブル
18…床 20…連結機構
22…制御回路 24…CGI発生装置
26…本体部 28…ディスプレイボックス
30…スピーカユニット 32…ディスプレイ
34…ディスプレイ装置 36…基台
38…操作者 40…二輪車
42…駆動機構 44…車輪
46…固定部 48、60…ねじ軸
50…支持枠 52…ピッチング軸
54…車体 56…支点
58…ピッチングモータ 62…ナット
64…ロール軸 66…ロールモータ
68…ハンドル 70…ハンドルトルクセンサ
72…ステアリングモータ 74…回転軸
76…フロントブレーキレバー 78…フロントブレーキ圧センサ
80…スロットルグリップ 82…アクセル開度センサ
84…クラッチレバー 86…クラッチレバー角センサ
88…リーントルクセンサ 90…リヤブレーキペダル
92…リヤブレーキ圧センサ 94…ハンドルスイッチ
96…ギヤシフトペダル 98…ギヤポジションスイッチ
100、102…コネクタ 104…コンピュータ
106…キーボード 108…マウス
110…モニタ 112、114…通信線
200…ピッチング動作制御装置 202…総合加減速度検出手段
204…フロントブレーキ操作力検出手段
206…リヤブレーキ操作力検出手段 208…ピッチング動作制御手段
210…ピッチング動作駆動手段

Claims (6)

  1. 操作者による操作状態に基づいて、ディスプレイ(32)上に走行情景を映像として表示し、二輪車(40)の走行状態を擬似体験させるライディングシミュレーション装置(10)において、
    前記操作者の操作に対応する前記二輪車(40)の操作力を検出する操作力検出手段(204、206)と、
    前記二輪車(40)にピッチング動作を与えるピッチング動作駆動手段(210)と、
    ピッチング動作制御手段(208)と、
    を備え、
    前記ピッチング動作制御手段(208)は、
    前記操作力が、所定操作力よりも小さい場合は、通常のブレーキングであると判断し、ピッチング動作の駆動信号として、前記操作力に基づいて算出したピッチング角の変化信号をピッチング動作駆動手段(210)に出力し、前記操作力が、前記所定操作力よりも大きい場合には、ABS作動状態と判断し、ピッチング動作の駆動信号として、前記二輪車(40)のピッチング角の変化信号を前記ピッチング動作駆動手段(210)に出力して、前記操作者にABS作動状況を擬似体験させる
    ことを特徴とするライディングシミュレーション装置(10)
  2. 請求項1記載のライディングシミュレーション装置(10)において、
    前記操作力検出手段(204、206)は、
    前記二輪車(40)のフロントブレーキレバー(76)の操作量に対応するフロントブレーキ操作力を検出するフロントブレーキ操作力検出手段(204)と、
    前記二輪車(40)のリヤブレーキペダル(90)の操作量に対応するリヤブレーキ操作力を検出するリヤブレーキ操作力検出手段(206)と、
    を有し、
    前記ピッチング動作制御手段(208)は、
    前記フロントブレーキ操作力又は前記リヤブレーキ操作力が前記所定操作力よりも大きい場合に、ピッチング動作の駆動信号として、前記二輪車(40)のピッチング角の変化信号を前記ピッチング動作駆動手段(210)に出力する
    ことを特徴とするライディングシミュレーション装置(10)
  3. 請求項又は記載のライディングシミュレーション装置(10)において、
    前記ピッチング動作駆動手段(210)は、
    前記操作力が、前記所定操作力よりも大きい場合は、前記変化信号に基づいて所定期間前記ピッチング角を変化させる
    ことを特徴とするライディングシミュレーション装置(10)
  4. 請求項記載のライディングシミュレーション装置(10)において、
    前記操作力が、前記所定操作力よりも大きい場合は、前記所定期間スリップ音を断続的に発生させる
    ことを特徴とするライディングシミュレーション装置(10)
  5. 請求項のいずれか1項に記載のライディングシミュレーション装置(10)において、
    前記ピッチング動作制御手段(208)は、
    前記操作力が前記所定操作力よりも大きい場合の走行状態を表示させる表示信号を前記ディスプレイ(32)に出力する
    ことを特徴とするライディングシミュレーション装置(10)
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のライディングシミュレーション装置(10)において、
    前記操作力が、前記所定操作力よりも小さい場合は、前記操作力に基づいて算出しスリップ音を発生させる
    ことを特徴とするライディングシミュレーション装置(10)
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