JP4883958B2 - シーリングテープ - Google Patents

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Description

本発明は、バイオテクノロジー関連の研究開発に用いられている複数のウエルが配列されたマルチウエルプレートのウエルを封入するシーリングテープに関する。
従来から、新薬開発のソースとして微生物の産生する物質が用いられており、そのような有用産物を産生する微生物の探索が行われている。また、最近の遺伝子組み換え技術の発展により、有用物質のDNA(RNA)を大腸菌やファージ等に形質転換させて増殖させることにより、目的としたDNAを大量に生産することができる。また、PCR法によってDNAを試験管の中で増幅させる方法も行われている。
このような実験を行う場合に、複数のウエルが規則正しく配置されたマルチウエルプレートが用いられる。マルチウエルプレートを使用することにより、サンプルの分注の自動化が可能になり、一枚のプレートで多くのサンプルを扱うことができ、実験の効率化を図ることができる。
図4に、マルチウエルプレートの一例を示す。(a)は平面図、(b)は側面図である。マルチウエルプレート100の形状は分注を自動化するために規格化され、どのマルチウエルプレートも形状はほぼ同じである。マルチウエルプレート100にはサンプルを注入する複数のウエル101がマトリクス状に設けられている。
マルチウエルプレート100のウエル101内のサンプルのコンタミネーションや蒸発を防止するため、マルチウエルプレート100の上面102全体にマルチウエルプレート100の上面102とほぼ同じ矩形状の粘着性を有するシーリングテープを貼り、全てのウエル101をシーリングテープで封入することが行われる。このようなシーリングを行うことにより、マルチウエルプレート100の保存、搬送が可能となる。
ところが、マルチウエルプレート100のシーリングに用いられるシーリングテープは、ウエル101の開口部を確実に封入するため強力な粘着力を有する。その結果、一旦マルチウエルプレート100の上面102に貼着したシーリングテープをマルチウエルプレート100の上面102から引き剥がす作業が困難となる。そのため、シーリングテープに引き剥がす際の手がかりとなる掴み代を形成することが行われている。
従来の掴み代の形成方法は、図5に示すように、シーリングテープ10を、長辺側の長さを一端側が10mm程度マルチウエルプレート100の上面102からはみ出す形状とし、シーリングテープ10の一面側に設けられている粘着剤層4に貼り付けられている剥離紙5に、上面からはみ出す一端部から10mm程度の幅で切れ目を入れ、端部の細長い帯状の剥離紙を予め切断しておく。端部の細長い剥離紙5aを残してマルチウエルプレート100の上面102とほぼ同じ形状の剥離紙をシーリングテープ10から剥がし、シーリングテープ10の露出した粘着剤層4をマルチウエルプレート100の上面102の全面に貼り付ける。
これにより、図5に示すように、マルチウエルプレート100の上面102に貼り付けられたシーリングテープ10の一端側がマルチウエルプレートの上面から10mm程度はみ出した掴み代11が形成される。その掴み代11の粘着剤層4には剥離紙5aが貼り付けられている。
しかしながら、剥離紙5aの粘着剤層4と接触している面には離型剤層52が塗布されており、掴み代11の粘着剤層4に貼着している剥離紙5aは、シーリングテープ10から容易に剥離してしまう。剥離紙5aが剥離すると、シーリングテープ10の掴み代11の部分の粘着剤層4が露出する。掴み代11の露出した粘着剤層4がマルチウエルプレート100の側面に貼り付くと、シーリングテープ10の剥離が困難になる。あるいは、掴み代11の粘着剤層4が周りのものに貼り付くと、マルチウエルプレート100の操作が困難になるという問題がある。
そのため、シーリングテープ10に貼り付けられていた剥離紙を全部剥がし、マルチウエルプレート100の上面102からはみ出しているシーリングテープ10の粘着剤層4に10mm幅のテープを別途貼り付け、掴み代11の粘着剤層4の粘着性をなくすことが行われる場合がある。
しかし、この方法では、掴み代に貼着したテープは容易には剥離しないが、掴み代に貼り付ける新たなテープが必要であり、資源が無駄になり、コストが上昇してしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、マルチウエルプレートの上面からはみ出した掴み代の粘着剤層に貼り付けられたテープが容易に剥離せず、しかも資源を無駄にすることがないシーリングテープを提供することを第1の目的とする。
また、マルチウエルプレートの上面からはみ出した掴み代は、マルチウエルプレートを積み重ねる際や自動搬送の邪魔になり、マルチウエルプレートの操作性を損なってしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、引き剥がすときの手がかりとなる掴み代を邪魔にならないように形成できるシーリングテープを提供することを第2の目的とする。
本発明は、上記第1の目的を達成するため、第1に、複数のウエルが配列されているマルチウエルプレートの上面を覆って少なくとも一辺側がはみ出す形状の基材テープと、前記基材テープの一面側に設けられている粘着剤層と、少なくともはみ出す一辺側に沿って所定の幅の離型紙が反転されて離型剤層を介さずに前記粘着剤層に貼着している掴み代形成テープとを有することを特徴とするシーリングテープを提供する。
このシーリングテープは、掴み代形成テープが貼着している少なくとも一辺側がはみ出すようにマルチウエルプレートの上面の全面に貼り付けてウエルを密封することができる。はみ出した部分の粘着剤層に掴み代形成テープが貼着して掴み代を形成しているため、掴み代がマルチウエルプレートの側面や周りのものに貼り付くような不都合は生じない。しかも、剥離紙の離型剤層が設けられていない面は剥離紙を構成するフィルムの素面であり、粘着剤層に強固に貼着して剥離することはない。また、掴み代形成テープが粘着剤層に貼り付けられていた剥離紙を利用しているため、別のテープを用いる場合と比較して資源を有効活用できる。
本発明は、上記第2の目的を達成するため、第2に、複数のウエルが配列されているマルチウエルプレートの上面の幅±3mm、長さ±5mmの形状の基材テープと、前記基材テープの一面側に設けられている粘着剤層と、少なくとも一辺に沿ってその端縁から所定幅で前記粘着剤層に、離型紙が反転されて離型剤層を介さずに貼着している掴み代形成テープとを有することを特徴とするシーリングテープを提供する。
シーリングテープの形状をマルチウエルプレートの上面とほぼ同じ形状とすることにより、シーリングテープをマルチウエルプレートに対してはみ出さずに貼り付けることができ、掴み代の部分がマルチウエルプレートの上面からはみ出ることがない。また、掴み代形成テープが離型剤層を介さずに粘着剤層に貼り付けられているため、粘着剤層から容易に剥離することが無い。掴み代の部分においては、シーリングテープがマルチウエルプレートの上面に貼着していないが、マルチウエルプレートの上面の短辺側の端縁からウエルまでは約8mmの幅があるので、掴み代形成テープの幅を2〜6mmにすればウエルの密封に支障がない。
また、第3に、請求項2記載のシーリングテープにおいて、前記掴み代形成テープが、シーリングテープに対し離型剤層を介して貼着されていた剥離紙を一辺に沿って切断して反転させたものであることを特徴とするシーリングテープを提供する。
剥離紙の一面側には粘着剤層から剥がし易くするための離型剤層が設けられており、剥離紙の他面側は何の処理もされていない通常の表面である。そのため、離型剤層を介して貼着されていた剥離紙を一辺に沿って切断して反転させて貼着することにより、同一幅で切断すれば反転させても剥離した部分に対して剥離させる前と同じ形状で剥離紙を貼着することができる。別の掴み代形成テープを用いるより省資源となる。また、剥離紙の離型剤層が設けられていない他面側が粘着剤層に貼着することになるので、十分な強度で貼り付けることができ、掴み代形成テープが粘着剤層から剥離することはない。
また、第4に、請求項2又は3記載のシーリングテープにおいて、前記掴み代形成テープの幅が2〜6mmの範囲であることを特徴とするシーリングテープを提供する。
掴み代形成テープの幅がマルチウエルプレートの上面の短辺に沿って2〜6mmの範囲であれば、マルチウエルプレートの上面の短辺側の端縁からウエルまでは約8mmの幅があるので、ウエルの密封に支障がなく、掴みやすい掴み代の幅を確保することができる。
また、第5に、複数のウエルが配列されているマルチウエルプレートの上面の長辺側の長さ±5mmの幅を有する長尺の基材テープと、前記基材テープの一面側に設けられている粘着剤層と、前記基材テープの少なくとも一方の長さ方向の端縁に沿って離型紙が反転されて前記粘着剤層に離型剤層を介さずに貼着されている2〜6mmの幅を有する掴み代形成テープと、前記粘着剤層の前記掴み代形成テープが貼着されている部分以外の部分に離型剤層を介して貼着されている離型紙とを有することを特徴とするシーリングテープを提供する。
このような長尺のシーリングテープは、例えばロール状に巻回した状態から引き出し、幅がマルチウエルプレートの上面の長辺側の長さにほぼ等しいため、剥離紙を剥がしながら前端縁をマルチウエルプレートの上面を超えた向かい側の長辺側の端縁に合わせ、長さ方向の両端縁をマルチウエルプレートの上面の短辺側に合わせるようにして貼着することにより、マルチウエルプレートの上面全体にシーリングテープを貼着し、その後、マルチウエルプレートの長辺側端縁に沿ってシーリングテープを切り取る方法で、マルチウエルプレートの上面と同じ形状のシーリングテープに切り出して開口しているウエルを密封することができる。長尺になっていることから、機械による自動化に適している。貼着されているシーリングテープはマルチウエルプレートからはみ出さない。また、貼着されているシーリングテープの短辺側の端縁に沿って2〜6mm幅で掴み代形成テープが粘着剤層に強固に貼着して剥がす際の手がかりとなる掴み代が形成されている。
また、第6に、請求項5記載のシーリングテープにおいて、前記掴み代形成テープが、シーリングテープに対し離型剤層を介して貼着されていた剥離紙を長さ方向の端縁に沿って切断して反転させて貼着したものであることを特徴とするシーリングテープを提供する。
これにより、余分な資材を使わずに掴み代の粘着剤層の粘着性を確実になくすことができる。
本発明の第1のシーリングテープによれば、マルチウエルプレートの上面からはみ出した掴み代を省資源でその粘着剤層の粘着性を確実に失わせることができる。
本発明の第2のシーリングテープによれば、マルチウエルプレートの上面からはみ出し部を形成すること無しにマルチウエルプレートの各ウエルを密封することができると共に、貼着したシーリングテープを引き剥がすための掴み代部がシーリングテープの一端縁側の粘着剤層に掴み代形成テープが強力に粘着して形成され、掴み代形成テープが剥離することがないため、貼着したマルチウエルプレートの操作性及びシーリングテープの剥離性が良好である。
以下、本発明のシーリングテープの実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明のシーリングテープの一実施形態を示すもので、(a)は平面図、(b)は厚さを強調した断面図である。
このシーリングテープ1は、図4に示したマルチウエルプレートの上面全体に貼り付けられ、一辺側から一定の幅で掴み代2が形成されている。シーリングテープ1は、図5に示したように、マルチウエルプレート100の上面102から掴み代2がはみ出した状態で貼ることができる形状、又は全体がマルチウエルプレート100の上面102とほぼ同じ形状を有し、掴み代2がマルチウエルプレート100の上面102からはみ出さない状態で貼ることができる形状のどちらでも良い。
マルチウエルプレートの大きさ及び形は世界的にほぼ統一されており、形状は同じであるが、ウエルの大きさにより、6ウエル、12ウエル、24ウエル、48ウエル、96ウエル、384ウエルなどのバリエーションがあり、使用目的によって使い分けされる。図4に示したマルチウエルプレート100は横12×縦8の合計96のウエル101が設けられているタイプを示している。図4に示したマルチウエルプレート100の上面102の寸法は、短辺の長さが約80mm、長辺の長さが約124mmの矩形状である。マルチウエルプレート100の上面102の外周縁の全周に亘って高さが約1mmの突起が設けられ、各ウエルの開口部の全周に亘って高さが約1mm、幅が約1mmで上端が平坦になっている円形の突起が設けられている。マルチウエルプレート100の上面102の短辺の端縁から端縁に最も近いウエル101の突起までの距離は約8mmである。また、一つの角部には切り欠き部が設けられている。
図1に示す実施形態のシーリングテープ1は、少なくともマルチウエルプレート100の上面102の全面を覆うことができる形状である。掴み代2がマルチウエルプレート100の上面102の短辺側からはみ出すように貼り付ける場合は、例えば、マルチウエルプレート100の幅が80mm、長さが124mmの場合、幅Wは80±3mm、好ましくは80±1mm、長さLが124+3〜15mmの範囲の矩形状とすることが好ましい。マルチウエルプレート100の上面102とほぼ同じ形状とし、掴み代2がはみ出さないように貼り付ける場合は、例えばマルチウエルプレートの幅が80mm、長さが124mmの形状であれば、幅Wは80±3mm、好ましくは80±1mm、長さLは124±5mm、好ましくは124±1mm程度の大きさの矩形状とすることが好ましい。
シーリングテープ1の構造は、図1(b)に示すように、基材テープ3の一面側に粘着剤層4が設けられている。使用前には、シーリングテープ1の粘着剤層4を覆って剥離紙5が貼り付けられている。シーリングテープ1は、剥離紙5が貼り付けられている大判のシーリングテープを剥離紙5と共に所定の形状に切り出して用いられ、基材テープ3と剥離紙5の形状は一致する。剥離紙5は、基材フィルム51の粘着剤層4に貼り付けられている一面側にはシリコーン樹脂等の離型剤層52が塗布されている構造となっている。
シーリングテープ1の基材テープ3は、通常透明で可撓性のあるプラスチックシートで構成され、プラスチックシートの素材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンである。また、粘着剤層4としては加圧硬化型シリコーン粘着剤が用いられ、この粘着剤は非常に強力な粘着力を発揮すると共に、コンタミネーションを起こさない特性を有する。
本発明のシーリングテープ1における掴み代2は、短辺側の端縁から所定の一定幅Hで短辺全体に亘って剥離紙5だけが切断されて細い帯状の掴み代形成テープ21が形成され、この掴み代形成テープ21をシーリングテープ1から剥離し、反転させ、離型剤層52が形成されている面を外側にして反対側を再び粘着剤層4の元の位置に貼り付けて形成されている。掴み代形成テープ21が貼り付けられている部分が掴み代2になっており、短辺側の端縁から所定の一定幅Hで形成されている。剥離紙5の離型剤層52が設けられていない側の面は、剥離紙5を構成する基材フィルム51のプラスチックフィルムの素面であり、シーリングテープ1の粘着剤層4は強力な粘着力を有するため、掴み代形成テープ21は粘着剤層4に強力な粘着力で粘着しており、剥離することがない。貼り付けられている掴み代形成テープ21の表面には粘着剤層4に粘着していた離型剤層52が露出している。図1(b)では剥離紙5がシーリングテープ1から分離している状態を示しているが、使用前には粘着剤層4に剥離紙5が貼着され、粘着剤層4は剥離紙5で覆われている。
本発明の掴み代2がはみ出さないような形状のシーリングテープ1の使用方法は、まず、掴み代2が設けられている短辺の先端縁をマルチウエルプレート100の上面102の短辺の内側端縁に位置合わせをすると共に、シーリングテープ1のその他の端縁もマルチウエルプレート100の上面102の端縁に位置合わせを行う。そして、掴み代2の位置を固定したまま粘着剤層4を覆っている剥離紙5を剥離し、粘着剤層4を露出させ、そのままの位置を保ったまま粘着剤層4をマルチウエルプレート100の上面に圧着し、貼着する。これにより、図2に示すように、マルチウエルプレート100の上面102全体に掴み代2を除いてシーリングテープ1が貼着され、各ウエル101の開口部の突起にシーリングテープ1が強力に貼り付けられ、各ウエル101がシーリングテープ1で密封される。
通常のシーリングテープは、剥離紙を剥離し、露出した粘着剤層が露出した端縁をマルチウエルプレートの端縁に位置合わせをしなければならず、誤って位置合わせをしたときに先端の粘着剤がマルチウエルプレートに貼り付いてしまうため、シーリングテープの先端を剥離させ、再度位置合わせをする手間が必要であった。掴み代2がはみ出さないような形状のシーリングテープ1では、粘着剤層4の粘着性がない掴み代2の部分で位置合わせを行えると共に、貼着する際の手がかりともなり、貼り付け作業が極めて容易である。
図2(b)に示すような掴み代2がマルチウエルプレート100の上面102からはみ出ないような形状とする場合、掴み代2の幅Hが短辺側の端縁から2〜6mmの一定の幅であれば、マルチウエルプレート100の上面102の短辺側の端縁から端縁に一番近いウエル101までの距離が、図4(a)に示したように、8mm程度であるので、シーリングテープ1の貼り付け精度が多少悪くなっても掴み代2がウエル101に達することが無く、ウエル101の密封に支障がない。また、2〜6mm程度の幅の掴み代2があれば、シーリングテープ1をマルチウエルプレート100から引き剥がす際の手がかりとなり、引き剥がし作業を容易にすることができる。また、掴み代2を掴んで引き剥がす動作を行う剥離装置を用いてシーリングテープ1の剥がし作業を機械化できる。掴み代2の幅Hは好ましくは4〜6mm程度である。
掴み代2をマルチウエルプレート100の上面102からはみ出るような形状とする場合、掴み代2の幅は3〜15mmの幅とすることができる。従って、掴み代形成テープ21の幅Hも3〜15mmの範囲とすることができる。掴み代形成テープ21以外の剥離紙5を剥がして上記と同様にマルチウエルプレート100の上面102に貼着して用いることができる。掴み代2がマルチウエルプレート100からはみ出すと、マルチウエルプレート100の操作性をやや損なうが、掴み代形成テープ21が剥離して掴み代2の粘着剤層4が露出することはなく、剥離紙5をそのまま貼着していた図5に示した従来技術より操作性は良くなる。
上記説明では、掴み代2となる部分の離型紙を切り離し、帯状の離型紙を反転させて粘着剤層に貼り付けて掴み代を形成するように説明しているが、本発明のシーリングテープにおいては、シーリングテープに貼り付けられていた剥離紙以外のテープを掴み代形成テープとして用いてもよい。
図1に示したシーリングテープ1はマルチウエルプレート100一個毎に切り出された形状であったが、貼り付け装置を用いる貼り付けを考慮すると、シーリングテープは長尺のものが好ましい。
図3に、本発明の長尺のシーリングテープの一実施形態を示す。図3に示すシーリングテープ1bは、幅がマルチウエルプレート100の上面102の長辺の長さにほぼ等しく、長さは任意の長さである長尺の形状で、ロール状に巻き取られている。例えばマルチウエルプレートの上面の長辺の長さが124mmであれば、長尺シーリングテープ1bの幅は124±5mm、好ましくは124±1mm程度とする。
図3に示す長尺のシーリングテープ1bの断面構造は、図1(b)に示したシーリングテープと同じである。具体的には、基本となる基材テープ3と、基材テープ3の一面側の全面に塗装で形成された粘着剤層4と、一定の幅の細長いテープ状の剥離紙で構成され、粘着剤層4の長さ方向の一端縁に沿って粘着剤層4に貼着されている掴み代形成テープ21とを備え、掴み代形成テープ21が貼り付けられている領域が掴み代2となっている。ロール状に巻き取られているときには、掴み代2以外の粘着剤層4の部分には剥離紙5がその離型剤層52を介して貼り付けられている。
この長尺のシーリングテープ1bにおいても、掴み代2は、シーリングテープ1に貼着している剥離紙5を一端縁側から一定の幅で帯状に切り取った帯状の剥離紙を掴み代形成テープ21として用い、掴み代形成テープ21として切り取った帯状の剥離紙を反転させて離型剤層52が設けられていない剥離紙の基材フィルム51の素面を粘着剤層4に貼り付けて形成されている。掴み代形成テープ21は粘着剤層4に強固に接着して剥離しないと共に、資源の無駄がない。掴み代形成テープ21の幅Hは、2〜6mmの範囲とすることが好ましい。
この長尺シーリングテープ1bの使用方法は、図3に示すように、剥離紙5を剥がして粘着剤層4を露出させながら、両端縁をマルチウエルプレート100の上面の短辺側の両端縁に位置合わせをすると共に、先端縁をマルチウエルプレートの上面の長辺の内側端縁に位置合わせをしてシーリングテープ1bをマルチウエルプレート100の上面102全面に圧着して貼り付ける。そして、マルチウエルプレート100の上面からはみ出しているシーリングテープ1bをマルチウエルプレート100の上面の端縁に沿って切断する。
これによって、図2に示した状態で、マルチウエルプレート100の上面102とほぼ同じ形状のシーリングテープ1をマルチウエルプレート100の上面102全体に貼り付け、各ウエル101をシーリングテープ1で密封することができる。貼着したシーリングテープ1の短辺側の端部の粘着剤層4には、端縁から2〜6mmの一定の幅Hで掴み代形成テープ21が貼り付けられ、引き剥がしの際の手がかりとなる掴み代2が形成されている。
上記説明では、シーリングテープの一端縁に沿って掴み代が設けられている構造のシーリングテープについて説明しているが、掴み代は2箇所以上の端縁に沿って2箇所以上に設けてもよい。
本発明のシーリングテープは、バイオテクノロジー関連の研究開発に用いられている複数のウエルが配列されているマルチウエルプレートのウエルを封入する用途に利用することができる。
本発明のシーリングテープの一実施形態を示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図である。 掴み代がマルチウエルプレートの上面からはみ出さないシーリングテープを貼着した状態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の長尺のシーリングテープの一実施形態を示す斜視図である。 マルチウエルプレートの一例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。 従来のシーリングテープをマルチウエルプレートに貼着した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 :シーリングテープ
2 :掴み代
21 :掴み代形成テープ
3 :基材シート
4 :粘着剤層
5 :剥離紙
51 :基材フィルム
52 :離型剤層
100 :マルチウエルプレート
101 :ウエル
102 :上面

Claims (6)

  1. 複数のウエルが配列されているマルチウエルプレートの上面を覆って少なくとも一辺側がはみ出す形状の基材テープと、前記基材テープの一面側に設けられている粘着剤層と、少なくともはみ出す一辺側に沿って所定の幅の離型紙が反転されて離型剤層を介さずに前記粘着剤層に貼着している掴み代形成テープとを有することを特徴とするシーリングテープ。
  2. 複数のウエルが配列されているマルチウエルプレートの上面の幅±3mm、長さ±5mmの形状の基材テープと、前記基材テープの一面側に設けられている粘着剤層と、少なくとも一辺に沿ってその端縁から所定の幅で前記粘着剤層に、離型紙が反転されて離型剤層を介さずに貼着している掴み代形成テープとを有することを特徴とするシーリングテープ。
  3. 請求項2記載のシーリングテープにおいて、
    前記掴み代形成テープが、シーリングテープに対し離型剤層を介して貼着されていた剥離紙を一辺に沿って切断して反転させて貼着したものであることを特徴とするシーリングテープ。
  4. 請求項2又は3記載のシーリングテープにおいて、
    前記掴み代形成テープの幅が2〜6mmの範囲であることを特徴とするシーリングテープ。
  5. 複数のウエルが配列されているマルチウエルプレートの上面の長辺側の長さ±5mmの幅を有する長尺の基材テープと、前記基材テープの一面側に設けられている粘着剤層と、前記基材テープの少なくとも一方の長さ方向の端縁に沿って離型紙が反転されて離型剤層を介さずに前記粘着剤層に貼着されている2〜6mmの幅を有する掴み代形成テープと、前記粘着剤層の前記掴み代形成テープが貼着されている部分以外の部分に離型剤層を介して貼着されている離型紙とを有することを特徴とするシーリングテープ。
  6. 請求項5記載のシーリングテープにおいて、
    前記掴み代形成テープが、シーリングテープに対し離型剤層を介して貼着されていた剥離紙を一辺に沿って切断して反転させて貼着したものであることを特徴とするシーリングテープ。
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