JPH1123569A - プレート保護シール及びプレート保護板 - Google Patents

プレート保護シール及びプレート保護板

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JPH1123569A
JPH1123569A JP19782797A JP19782797A JPH1123569A JP H1123569 A JPH1123569 A JP H1123569A JP 19782797 A JP19782797 A JP 19782797A JP 19782797 A JP19782797 A JP 19782797A JP H1123569 A JPH1123569 A JP H1123569A
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plate
microplate
seal
peripheral wall
seal body
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JP19782797A
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Yuko Yamaura
由布子 山浦
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロプレート底面部の傷,汚れ防止を課
題とする。 【解決手段】 上面部に試料又は試薬を収容する有底凹
部101を複数設けた透明のマイクロプレート100の
底面部102に貼着されるプレート保護シール10であ
って、マイクロプレート100の底面部102とほぼ同
寸法のフィルム状のシール本体1と、このシール本体1
の外縁部に沿ってほぼ一様に形成された貼着及び剥離自
在の粘着部2と、この粘着部2に囲まれる領域の外側に
設けられた剥離用の非粘着性のつまみ部3とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレート保護シー
ル及びプレート保護板に係り、特に、蛍光免疫測定に使
用されるマイクロプレートの汚れ防止用のプレート保護
シール及びプレート保護板に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロプレート100は、通常、内部
に検体を収容して種々の試験観測に使用されている。こ
のマイクロプレート100は図9に示すように、その上
面部に試料又は試薬を収容する有底凹部(ウェル)10
1が複数設けられており、透明なプラスチック等の素材
から形成されている。マイクロプレート100の上面部
には、八つのウェル101からなる列が12本形成さ
れ、計96個のウェルが設けられている。
【0003】かかるマイクロプレート100は、例え
ば、蛍光免疫測定装置50による測定に使用される。こ
の蛍光免疫測定装置50は、図10に示すように、マイ
クロプレート100の上方から光学系51を介して励起
光をウェル101に照射する励起光源52と、マイクロ
プレート100の下方から光学系53を介して蛍光を受
光する受光手段54とを備えている。測定時において、
マイクロプレート100は、蛍光免疫測定装置50の載
置部にセットされ、所定の各ウェル101が励起光の照
射位置に位置決めされた後に(図11)励起光が照射さ
れ、ウェル101の内部では試料中の特定成分が蛍光試
薬と反応して励起光の照射による蛍光を発し、かかる蛍
光が透明なマイクロプレート100を透過して受光手段
54に検出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、透明なマ
イクロプレート100は、蛍光免疫測定等の測定におい
て、透過光の検出が行われる場合があるため、特に底面
部102の透明度が高いことが望ましい。だが実際は、
測定作業に至る前工程の作業や運搬の際に、人手や置か
れた場所から汚れや傷が付く機会が多く存在し、マイク
ロプレート100の底面側の透明度は低下しており、測
定結果が変動したり精度の低下を生じる場合があった。
特に、上記蛍光免疫測定装置50では、マイクロプレー
ト100のウェル101内の試料及び試薬の水分を除
き、乾燥状態(固相)での測定が行われる場合がある
が、かかる固相状態における測定では、特に傷や汚れの
影響が顕著に現れていた。
【0005】このため、傷や汚れの付着を低減する目的
で、マイクロプレート100の底面部102にその外縁
部から立ち上げた周壁103を設け,底面部102にお
けるかかる周壁103に囲まれる領域を窪んだ形状に形
成した。しかしながら、かかる形状にあっては、マイク
ロプレート100の底面部102が載置された場所に直
接接触する機会が低減されるが、充分ではなく、また、
人手を介して付着する汚れや傷,埃等を防ぐことはでき
なかった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、マイクロプレートの底面部の汚れ,傷の発生
を防止し得るプレート保護シール及びプレート保護板を
提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、上面部に試料又は試薬を収容する有底凹部を複数設
けた透明のマイクロプレートの底面部に貼着されるプレ
ート保護シールであり、マイクロプレートの底面部とほ
ぼ同寸法のフィルム状のシール本体と、このシール本体
の外縁部に沿ってほぼ一様に形成された貼着及び剥離自
在の粘着部と、この粘着部に囲まれる領域の外側に設け
られた剥離用の非粘着性のつまみ部とを有する構成を採
っている。
【0008】上述の構成では、使用前のマイクロプレー
トの底面部に合わせて粘着部によりプレート保護シール
を貼着する。そして、測定の直前,特に蛍光免疫測定の
場合には励起光を照射する直前に、つまみ部を持ってマ
イクロプレートの底面部からプレート保護シールを剥離
する。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成に加えて、各有底凹部が列に沿って設けられ
且つその列が複数形成されているマイクロプレートの各
列に対応してシール本体を当該各列と同数に分割する当
該列の方向に沿った切断自在の切り込みを当該シール本
体に設けると共に、シール本体の,各列のいずれか一方
の端部に対応する部位につまみ部を設するという構成を
採っている。
【0010】かかる場合には、請求項1と同様の動作に
加えて、測定が行われる有底凹部の列に対応する部分ご
とに、つまみ部を手に持ってシール本体の一部を切り込
みに沿って切除して剥離した後に測定が行われる。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明の構成に加えて、底面部にその外縁部から立
ち上げられた周壁を有するマイクロプレートの当該周壁
の内側領域と同寸法にシール本体の寸法を設定するとい
う構成を採っている。
【0012】かかる場合には、請求項1又は2と同様の
動作に加えて、周壁の内側領域と同寸法のシール本体を
当該内側領域と位置合わせをしてからプレート保護シー
ルの貼着が行われる。
【0013】請求項4記載の発明では、上面部に試料又
は試薬を収容する有底凹部を複数設けると共に,底面部
にその外縁部から立ち上げられた周壁を有する透明のマ
イクロプレートの前記底面部に貼着されるプレート保護
板であって、周壁の内側にはめ込み自在の寸法に設定さ
れた板本体と、この板本体と周壁との間に介挿して当該
板本体を周壁の内側に保持するバネ部材とを備えてい
る。
【0014】かかる構成では、使用前のマイクロプレー
トの周壁の内部にプレート保護板を押し込む。この際、
バネ部材が板本体と周壁とを互いに押圧し、プレート保
護板は周壁の内側の領域に保持される。そして、測定の
直前,特に蛍光免疫測定の場合には励起光を照射する直
前に、プレート保護板をマイクロプレートの底面部から
取り外す。
【0015】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1乃
至図3に基づいて説明する。この第1の実施形態は、マ
イクロプレート100の底面部102に貼着されるプレ
ート保護シール10を示している。
【0017】マイクロプレート100は、前述した図9
に示したものと同一であり、図10の蛍光免疫測定装置
50の測定の際に使用される。このマイクロプレート1
00は、前述した構成に加えて、底面部102にその外
縁から立ち上げられた周壁103を有し,かかる周壁部
103の内側が窪んだ形状に形成されており、これによ
り、載置状態のマイクロプレート100にあっては、全
体が周壁103に支持され、各ウェル101の真下とな
る部分は、載置した場所に直接接触することはない。
【0018】一方、プレート保護シール10は、図1の
如く、マイクロプレート100の底面部102とほぼ同
寸法(正確には、底面部102における周壁103の内
側となる領域とほぼ同寸法)のフィルム状のシール本体
1と、このシール本体1の外縁部に沿って所定の幅でほ
ぼ一様に形成された貼着及び剥離自在の粘着部2と、こ
の粘着部2に囲まれる領域の外側に設けられた剥離用の
非粘着性のつまみ部3とを有している。
【0019】さらに、このプレート保護シール10は、
使用前にあっては、粘着部2を一様に被覆する保護シー
ト4(図2(A)参照)が貼着されている。
【0020】上記シール本体1は、マイクロプレート1
00の底面部102の周壁103の内側領域の形状及び
寸法に対応して125×82[mm]の長方形に設定さ
れており、その四方は丸みを帯びた形状にカットされて
いる。
【0021】シール本体1の片面上には、その外縁部に
沿って、横方向については3〜4.5[mm]の幅で、
また縦方向については5〜7.5[mm]の幅で粘着部
2が形成されている。この粘着部2は揮発性の低い接着
剤の塗布により形成されており、一端貼着した後にも容
易に剥離することが可能である。また、この粘着部2に
囲まれた内側領域(マイクロプレート100の各ウェル
101の位置に対応する部分)は接着剤が塗布されてな
く、粘着力を低減して剥離を容易化し、作業性の向上を
図っている。
【0022】図1におけるシール本体1の左側には、つ
まみ部3が設けられている。このつまみ部3について
は、粘着部2に囲まれる領域の外側であればいずれに設
けても良い。
【0023】上記構成からなるプレート保護シール10
の動作を図2に基づいて説明する。まず、シール本体1
の片面に貼着された保護シート4を剥離させ、粘着部2
を貼着可能状態とする(図2(A))。そして、未使用
のマイクロプレート100の底面部102における周壁
103の内側領域にシール本体1を位置決めして粘着部
2により貼着する(図2(B),図3)。その後、蛍光
免疫測定にかかる準備作業をマイクロプレート100に
対して行い、蛍光免疫測定装置50で励起光を所定のウ
ェル101に照射する直前に、つまみ部3を介してプレ
ート保護シール10をマイクロプレートの底面部102
から引き剥す(図2(C))。その後、プレート保護シ
ール10の取り払われた状態でマイクロプレート100
に対する励起光の照射により蛍光量の検出が行われる。
【0024】プレート保護シール10は、上述のよう
に、マイクロプレート100の底面部102をその使用
時において、検査(励起光の照射)の直前まで当該プレ
ート保護シール10により被覆密閉するため、人手等の
接触による汚れ,載置の際に生じる傷,埃の付着を有効
に防止し、これにより透明度の低下を回避し、蛍光免疫
測定の測定精度の向上を図ることが可能である。
【0025】また、人手等の接触による汚れ,載置の際
に生じる傷,埃の付着の影響を受け易い、マイクロプレ
ートのウェルの乾燥状態(固相)での測定に対しても有
効に対応することが可能である。
【0026】次に、本発明の第2の実施形態について図
4に基づいて説明する。この第2の実施形態は、マイク
ロプレート100の底面部102とほぼ同寸法(正確に
は、底面部102における段部103の内側となる領域
とほぼ同寸法)のフィルム状のシール本体1Aと、この
シール本体1Aの外縁部に沿って所定の幅でほぼ一様に
形成された貼着及び剥離自在の粘着部2Aと、この粘着
部2Aに囲まれる領域の外側に設けられた剥離用の非粘
着性のつまみ部3Aと、使用前に貼着して粘着部2を一
様に被覆する保護シート(図示略)とを有するプレート
保護シール10Aを示している。
【0027】そして、このプレート保護シール10A
は、マイクロプレート100が図9(A)の如く横8
列,縦12列で各ウェル101が形成されていることに
対応して、横方向の各列に対応してシール本体1Aを八
つに分割する当該列方向に沿った切断自在の切り込み1
1Aを当該シール本体1Aに設けている。
【0028】この切り込み11Aは、各ウェル101の
間隔に対応して9[mm]の間隔で、各ウェルの横方向
の各列の間に対応して七本形成されている。また、この
切り込み11Aは、破線状(ミシン目状)に形成されて
いるため、当該切り込み11Aに沿った引っ張り力によ
り容易に切断されるようになっている。なお、切り込み
11Aについては、ミシン目状に限らず、かかる切り込
みに沿って容易に切断を行うことが可能であれば他の形
態(例えばシール本体の表面のみを浅く切っておく等)
であっても良い。
【0029】また、上記つまみ部3Aは、シール本体1
Aにおける,列に沿った方向のいずれかの端部即ち、左
側端部(或いは右側端部でも良い)に対応する部位に設
けられていると共に、上述の切り込み11Aの延長線上
に当該つまみ部3Aを八分割する実線状の切り込みが入
れられている。なお、粘着部2Aについては、前述した
プレート保護シール10の粘着部2と同形状,同寸法に
設定されている。
【0030】このプレート保護シール10Aは、特に、
ストリップタイプのマイクロプレートに好適である。こ
のストリップタイプのマイクロプレートとは、ウェル部
分のみが各列ごとに取り外しが可能な形態のものをい
い、検査に応じて必要な列数だけ装着して使用される場
合が多い。
【0031】このため、ストリップタイプのマイクロプ
レートに使用される場合には上記プレート保護シール1
0Aは、使用前の状態でマイクロプレートの底面側に貼
着され、検査時において使用されている列分に対応する
部分のみがシール本体1Aの切り込み11Aに沿って切
断されて剥離される。
【0032】また上記プレート保護シール10Aを通常
のマイクロプレートに適用する場合には、剥離動作を除
いて前述のプレート保護シール10と同様に取り扱わ
れ、剥離を行う際には、検査を行うウェル101を含む
列に対応する部分についてのみ、つまみ部3Aから切り
込み11Aに沿って切断しつつ剥離が行われる。
【0033】このプレート保護シール10Aは、ストリ
ップタイプのマイクロプレートに有効に対応することが
可能であると共に、通常のマイクロプレート100に使
用した場合には、各列に対応する部分ごとに剥離作業が
行われるため、より厳密に検査の直前まで各ウェルの底
面部を被覆することができ、より効果的に、人手等の接
触による汚れ,載置の際に生じる傷,埃の付着を有効に
防止し、これにより透明度の低下を回避し、さらなる蛍
光免疫測定の測定精度の向上を図ることが可能である。
【0034】なお、図5に示すように、縦方向の各列に
対応してシール本体1Aを十二に分割するように切り込
み11Aを縦方向に沿って設けても良い。かかる場合、
切り込み11Aは、縦方向の各列に対応して左右両端部
の切り込みのみ13[mm]の間隔で,残りの切り込み
11Aについては一様に9[mm]間隔で形成されてい
る。
【0035】また、つまみ部3Aについては、シール本
体1Aにおける,列に沿った方向のいずれかの端部即
ち、上側端部(或いは下側端部でも良い)に対応する部
位に設けられている。
【0036】かかる図5の場合、縦方向の列に沿ってウ
ェルを分離可能なストリップタイプのマイクロプレート
に好適であると共に、図4のプレート保護シール10A
と同様の効果が得られる。
【0037】次に、本発明の第3の実施形態について図
6乃至図8に基づいて説明する。この第3の実施形態
は、マイクロプレート100の底面部102に貼着され
るプレート保護板10Bであって、周壁103の内側に
はめ込み自在の寸法に設定された板本体1Bと、この板
本体1Bと周壁103との間に介挿して当該板本体1B
を周壁103の内側に保持するバネ部材2Bとを備えて
いる。
【0038】板本体1Bは、図1(A)に示す如く、底
面部102における周壁103の内側領域とほぼ同一形
状且つ同寸法(厳密には内側領域にはめ込み可能な程度
に幾分小さく設定されている)に設定されている。即
ち、その形状は略長方形状に設定され、その寸法は縦が
75〜83[mm],横が115〜126[mm],厚
さが1〜1.5[mm]に設定されている。かかる長方
形状の二つの角(コーナー)は丸みが付けられ、他の二
つの角には切り欠き11Bが形成されている。この切り
欠き11Bは、プレート保護板10Bをマイクロプレー
ト100から取り外す際に、指等を引っかけて容易に行
うことを可能とならしめるためのものである。
【0039】また、板本体1Bの一端部には、断面く字
状のバネ部材としての板バネ2Bが固定装備されてい
る。この板バネ2Bは、その中央部分で屈曲成形されて
おり、一端部が板本体1Bに固定され、他端部が板本体
の長手方向を延長する方向に突出しているため(図6
(B)参照)、プレート保護板10Bを図6(B)の矢
印方向に沿ってマイクロプレート100に装備した場合
に、周壁103と押圧接触して摩擦力を生じ、当該プレ
ート保護板10Bをマイクロプレート100の周壁の内
側領域に保持する。この板バネ2Bの屈曲部分の高さ
は、板本体1Bの厚さと等しく設定されている。
【0040】かかるプレート保護板10Bは、使用前の
マイクロプレート100に予め装備され、検査の直前
(励起光の照射の直前)に取り外される。これにより、
前述のプレート保護シール10と同様に、マイクロプレ
ート100の底面部102に対する人手等の接触による
汚れ,載置の際に生じる傷,埃の付着を有効に防止し、
これにより透明度の低下を回避し、蛍光免疫測定の測定
精度の向上を図ることが可能である。
【0041】なお、図7に示すプレート保護板10Cの
ように、板本体の厚さを薄く設定し(0.5[mm])
すると共にその両端部を丸みを帯びた状態で立ち上げ
(立ち上げ部の高さを前述の板本体10Bの厚さと等し
く設定する)、さらに板本体の長さをマイクロプレート
100の周壁103の内側領域の長さよりも僅かに長く
設定することにより、装着された場合にプレート保護板
10Cが撓むように設定し、これにより板本体にバネ部
材としての機能を持たせる構成としても良い。かかるプ
レート保護板10Cもプレート保護板10Bと同様に機
能する。
【0042】また、図8(A)に示すように、板本体1
Bと板バネ2Bとは分離されていても良い。マイクロプ
レート100への装着の際には、板バネ2Bは板本体と
マイクロプレート100の底面部102との間に挟み込
まれるようにして装備される。
【0043】
【発明の効果】本願発明は、必要に応じて貼着及び剥離
を行うことができるため、マイクロプレートの底面部を
その使用時において、剥離を行う直前まで当該プレート
保護シールにより被覆密閉し、人手等の接触による汚
れ,載置の際に生じる傷,埃の付着を有効に防止するこ
とが可能である。これにより、マイクロプレートの底面
部の透明度の低下を回避し、蛍光免疫測定の測定精度の
向上を図ることが可能である。
【0044】また、人手等の接触による汚れ,載置の際
に生じる傷,埃の付着の影響を受け易い、マイクロプレ
ートのウェルの乾燥状態(固相)での測定に対しても有
効に対応することが可能である。
【0045】また、粘着部の外側につまみ部を設けてい
るため、剥離が容易となり、作業性の向上を図ることが
可能である。
【0046】さらに、マイクロプレートの有底凹部の列
に個別に対応すべくシール本体を切断自在とする切り込
みが当該シール本体に設けられている構成のプレート保
護シールは、ストリップタイプのマイクロプレートに有
効に対応することが可能であると共に、通常の一体型の
マイクロプレートに使用した場合には、各列に対応する
部分ごとに剥離作業が行われるため、各列ごとに必要と
なる直前まで各ウェルの底面部を被覆することができ、
より効果的に、人手等の接触による汚れ,載置の際に生
じる傷,埃の付着を有効に防止し、これにより透明度の
低下を回避し、さらなる蛍光免疫測定の測定精度の向上
を図ることが可能である。
【0047】本願発明のプレート保護板の場合には、必
要に応じて装着及び抜脱を行うことができるため、マイ
クロプレートの底面部をその使用時において、抜脱を行
う直前まで当該プレート保護板より被覆密閉し、人手等
の接触による汚れ,載置の際に生じる傷,埃の付着を有
効に防止することが可能である。これにより、マイクロ
プレートの底面部の透明度の低下を回避し、蛍光免疫測
定の測定精度の向上を図ることが可能である。
【0048】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、従来にない優れたプレート保護シー
ル及びプレート保護板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す平面図である。
【図2】第1の実施形態の動作説明図であり、図2
(A)は使用開始時,図2(B)は貼着時,図2(C)
は剥離時を示す。
【図3】プレート保護シールの貼着状態を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の切り込みの他の例を
示す平面図である。
【図6】本発明に第3の実施形態を示し、図6(A)は
平面図であり、図6(B)は側面図である。
【図7】第3の実施形態の変形例である。
【図8】第3の実施形態の他の変形例であり、図8
(A)は正面図であり、図8(B)は装着時の動作説明
図である。
【図9】マイクロプレートを示し、図9(A)は平面図
であり、図9(B)は図9(A)のX−X線に沿った断
面図であり、図9(C)は側面図である。
【図10】蛍光免疫測定装置を示す構成図である。
【図11】蛍光免疫測定装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1A シール本体 1B 板本体 2,2A 粘着部 2B 板バネ(バネ部材) 3,3A つまみ部 10,10A プレート保護シール 10B,10C プレート保護板 11A 切り込み 100 マイクロプレート 101 ウェル(有底凹部) 102 底面部 103 周壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G01N 33/536 G01N 33/536 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面部に試料又は試薬を収容する有底凹
    部を複数設けた透明のマイクロプレートの底面部に貼着
    されるプレート保護シールであって、 前記マイクロプレートの底面部とほぼ同寸法のフィルム
    状のシール本体と、このシール本体の外縁部に沿ってほ
    ぼ一様に形成された貼着及び剥離自在の粘着部と、この
    粘着部に囲まれる領域の外側に設けられた剥離用の非粘
    着性のつまみ部とを有することを特徴とするプレート保
    護シール。
  2. 【請求項2】 前記各有底凹部が列に沿って設けられ且
    つその列が複数形成されているマイクロプレートの前記
    各列に対応してシール本体を当該各列と同数に分割する
    当該列の方向に沿った切断自在の切り込みを当該シール
    本体に設けると共に、 前記シール本体の,前記各列のいずれか一方の端部に対
    応する部位に前記つまみ部を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のプレート保護シール。
  3. 【請求項3】 前記底面部にその外縁部から立ち上げら
    れた周壁を有するマイクロプレートの当該周壁の内側領
    域と同寸法に前記シール本体の寸法を設定したことを特
    徴とする請求項1又は2記載のプレート保護シール。
  4. 【請求項4】 上面部に試料又は試薬を収容する有底凹
    部を複数設けると共に,底面部にその外縁部から立ち上
    げられた周壁を有する透明のマイクロプレートの前記底
    面部に貼着されるプレート保護板であって、 前記周壁の内側にはめ込み自在の寸法に設定された板本
    体と、この板本体と前記周壁との間に介挿して当該板本
    体を前記周壁の内側に保持するバネ部材とを備えること
    を特徴とするプレート保護板。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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