JP4883535B2 - 欠陥修正装置、欠陥修正方法、及びパターン基板の製造方法 - Google Patents

欠陥修正装置、欠陥修正方法、及びパターン基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板に形成されたパターンの欠陥を修正する欠陥修正装置、及び欠陥修正方法に関する。
液晶ディスプレイ用カラーフィルタ等の基板の製造工程において、カラーフィルタ基板中に生じた電極欠陥やカラーフィルタの色抜け欠陥の修正が行われる。この欠陥修正方法の一つとして、塗布針を用いて色抜け欠陥にカラーインクを塗布する方法がある。特許文献1には、このような塗布針を用いた色抜け欠陥の修正方法が開示されている。特許文献1には、修正用のインクを塗布する塗布針として、径の異なる複数の塗布針を設け、欠陥部の寸法に応じて、使用する塗布針を選択することが開示されている。
特開2007−79145号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置では、複数の欠陥修正用のインクに対して、複数の塗布針が1組しか設けられていない。そのため、ある色のインクを用いてパターン修正した後に、異なる色のインクを用いてパターン修正を行う場合にあっては、一度針先を洗浄し、乾燥させた後、更に異なるインク色を塗布針の針先に塗布しなければならない。このように、特許文献1に記載された装置では、塗布針の洗浄、乾燥及びインクの塗布といった工程を繰り返さなければならず、パターン修正の作業効率が悪いという問題を有する。
本発明の第1の態様は、基板に生じた欠陥に修正材料を塗布することにより、前記欠陥を修正する欠陥修正装置であって、異なる修正材料が収容された複数の修正材料タンクと、前記修正材料タンク毎に設けられ、前記欠陥に前記修正材料を塗布する塗布針と、を備えたことを特徴とする欠陥修正装置である。このように、インク毎に塗布針を用意することで、従来の針先の洗浄や乾燥、針先へのインクの塗布といった工程を削減でき、作業効率を向上させることができる。
本発明の第2の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記塗布針は、針先の大きさ、形状、及び材質のうち少なくとも1つが異なる2以上の針を有する、ことを特徴とする。このように、針先形状の異なる複数の塗布針を設けることで、欠陥の形状に合った塗布針によって欠陥の修正を行うことができる。
本発明の第3の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記塗布針は、針先が前記修正材料に浸った状態で前記修正材料タンクに保持されている、ことを特徴とする。このように、針先を修正材料に浸した状態で保持することで、針先に付着した修正材料の乾燥・固化を防止することができる。
本発明の第4の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記塗布針によって修正された前記欠陥に近接することで前記欠陥に塗布された前記修正材料を加熱及び乾燥させる乾燥用針を更に有し、前記乾燥用針は、前記塗布針の形状に対応する形状を有する少なくとも2以上の針を有する、ことを特徴とする。このように、塗布針の形状に応じた乾燥用針を設けることで、修正部分のみを乾燥させ、周囲の欠陥が生じていないパターンへの影響を低減することができる。
本発明の第5の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記修正材料タンクの下方に設けられた前記開口部の周辺は、前記修正材料の溶媒蒸気によって満たされている、ことを特徴とする。これにより、修正材料に含まれる溶媒の蒸発・拡散を低減させることができる。
本発明の第6の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記溶媒蒸気は、飽和蒸気圧に保たれている、ことを特徴とする。このように、溶媒上記を飽和蒸気圧に保つことで、開口部からの蒸発・拡散を効果的に低減させることができる。
本発明の第7の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記溶媒蒸気が封入され、前記開口部を覆う溶媒容器が更に設けられている、ことを特徴とする。このように溶媒容器を設けることで、開口部を可能な限り密閉し、溶媒の蒸発を防ぐことができる。
本発明の第8の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記開口部を覆うように配され、前記溶媒蒸気を前記開口部に導入する多孔質体を更に備えたことを特徴とする。このように、多孔質体を設けることで、容易に溶媒蒸気を開口部まで導入することができる。
本発明の第9の態様は、前記塗布針を上下方向に駆動させる塗布針駆動機構を更に備えたことを特徴とする。塗布針駆動機構によって塗布針を上下に駆動させることで、塗布針を基板側に突出させ基板上の欠陥を修正することができる。
本発明の第10の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記塗布針駆動機構は、前記塗布針毎に設けられていることを特徴とする。塗布針毎に駆動機構を設けることで、瞬時に任意の塗布針を下方に駆動し、欠陥を修正することができる。
本発明の第11の態様は、前記塗布針駆動機構は、前記塗布針を前記開口部から突出させる機能と、前記塗布針を上下方向に駆動して前記修正材料を攪拌する機能を兼ねることを特徴とする。塗布針駆動機構によって修正材料を攪拌することで、設計変更を行うことなく、開口部におけるインクの増粘及び固化を低減させることができる。
本発明の第12の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記塗布針駆動機構は、複数の前記塗布針において共有されていることを特徴とする。塗布針駆動機構を複数の塗布針で共有することで、装置の小型化及び軽量化を図ることができる。
本発明の第13の態様は、上記の欠陥修正装置において、上記前記塗布針駆動機構は、前記塗布針を保持する保持部材と、複数の前記保持部材において共有され、前記保持部材を下方に押す上下駆動機構を有することを特徴とする。塗布針を保持部材によって保持することにより、安定した状態で塗布針を保持し、保持部材を下方に押し出すことで、塗布針に余分な力を加えることなく上下方向に駆動することができる。
本発明の第14の態様は、上記の欠陥修正装置において、水平面における前記塗布針の先端の位置と、前記保持部材の前記上下駆動機構に当接する位置が異なっていることを特徴とする。このように、水平面における前記塗布針の先端の位置と、前記保持部材の前記上下駆動機構に当接する位置を異ならせることで、上下駆動機構を水平方向に移動させる必要がないため、構成を簡素化することができる。
本発明の第15の態様は、上記の欠陥修正装置において、前記欠陥を観察する際に用いられる対物レンズを有する欠陥観察機構を更に備え、前記塗布針及び前記対物レンズの水平方向の駆動機構が共有されることを特徴とする。このように、塗布針及び対物レンズの水平方向の駆動を共有化することで装置の小型化を図ることができる。
本発明の第16の態様は、基板に生じた欠陥に対して、塗布針で修正材料を塗布することにより、前記欠陥を修正する欠陥修正方法であって、修正材料を収容する複数の修正材料タンクに対してそれぞれに設けられた複数の前記塗布針を前記修正材料に浸漬した状態で保持するステップと、選択された1本の前記塗布針以外の前記塗布針を前記修正材料に浸漬した状態で保持したまま、当該選択された1本の塗布針によって前記欠陥を修正するステップとを有する、ことを特徴とする。このように、欠陥修正に用いられている修正材料以外の修正材料に対して設けられた塗布針を、修正材料に浸漬した状態で保持することで、使用していない塗布針の針先に付着した修正材料の乾燥を防止することができる。
本発明の第17の態様は、上記の欠陥修正方法において、前記欠陥を修復していない状態では、前記塗布針を前記修正材料に浸漬した状態で保持することを特徴とする。塗布針を修正材料に浸漬した状態で保持することにより、塗布針の針先に付着したインクの増粘及び固化を低減させることができる。
本発明の第18の態様は、上記の欠陥修正方法において、前記他の修正材料に対して設けられた前記塗布針を駆動することにより前記修正材料を攪拌する、ことを特徴とする。このように、修正材料を塗布するために設けられる塗布針を駆動することにより、修正材料を攪拌し、修正材料に含まれる溶媒濃度を均一にすることができる。
本発明の第19の態様は、上記の欠陥修正方法において、1つの前記修正材料に対して設けられた複数の前記塗布針のうち、前記欠陥を修復している以外の前記塗布針を駆動することにより前記修正材料を攪拌する、ことを特徴とする。このように、1つの修正材料に対して複数設けられた塗布針のうち、欠陥修正に使用していない塗布針を駆動させることにより、欠陥修正中であっても修正材料を攪拌し、修正材料に含まれる溶媒濃度を均一にすることができる。
本発明の第20の態様は、上記の欠陥修正方法において、前記修正材料が収容される修正材料タンクの開口部を前記修正材料の溶媒蒸気で満たすことを特徴とする。このように、開口部を溶媒蒸気で満たすことにより、開口部から修正材料に含まれる溶媒が拡散してしまうことを防ぐことができる。
本発明の第21の態様は、前記塗布針を上下方向に駆動する塗布針駆動機構を複数の前記塗布針において共有することを特徴とする。複数の塗布針において塗布針駆動機構を共有することで、構成の簡素化を図ることができる。
本発明の第22の態様は、観察用光学系を用いて前記基板上の前記欠陥を観察し、前記観察用光学系の光軸上に、前記欠陥に応じた前記塗布針を配置し、前記欠陥を修正することを特徴とする。観察用光学系を用いて欠陥を観察し、観察用光学系の光軸上に、欠陥に応じた前記塗布針を配置して欠陥を修正することで、観察及び修正といった一連の作業を、観察用光学系を移動しないまま行うことができる。
本発明の第23の態様は、前記欠陥に応じて前記塗布針を下降させる速度を調整することを特徴とする。塗布針を下降させる速度を変化させることで、欠陥にインクが付着する面積を調整することができる。
本発明の第24の態様は、基板上にパターンを形成し、前記基板上の欠陥を検出し、上述したいずれかの欠陥修正方法により前記欠陥を修正することを特徴とするパターン基板の製造方法である。これにより、パターン基板の生産性を向上させることができる。
本発明に係る欠陥修正装置によれば、欠陥修正の作業効率を向上させることができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
本発明にかかるパターン基板の欠陥修正装置について図1及び図2を用いて説明する。図1は欠陥修正装置の構成を模式的に示す上面図であり、図2は欠陥修正装置の構成を示す側面断面図である。6は基板、7はステージ、31は架台、32はYレール、33はフレーム、34はXレール、35はリペアヘッド、36は可動レール、37は光源ヘッドである。ここでは、基板を液晶表示装置等の表示装置に用いられるカラーフィルタ基板として説明する。カラーフィルタ基板はR、G、Bの三色の着色層と着色層の間に設けられた遮光層とを備えている。本実施の形態にかかる欠陥修正装置は基板6の欠陥を光学的に検出し、検出した欠陥に対してリペアヘッド35を用いて欠陥修正を行う。
架台31の上には、額縁状のフレーム33が設けられている。この額縁状のフレーム33の上に、透明なガラス板から構成されるステージ7が設けられる。すなわち、ステージ7の外周近傍がフレーム33によって支持される。フレーム33は架台31に対して固定され、ステージ7はフレーム33に対して固定されている。ステージ7の上には上面にカラーフィルタが形成された基板6が載置される。なお、ステージ7をX−Y−Zステージとしてもよい。
ステージ7の外側にはYレール32が設けられている。Yレール32はY方向に沿ってステージ7の両側に配設されている。この2本のYレール32の上にはXレール34が設けられている。Xレール34は基板6をまたぐよう、X方向に沿って設けられている。Xレール34にはリペアヘッド35が取り付けられている。リペアヘッド35はXレール34に対して移動可能に設けられている。これにより、リペアヘッド35がX方向に沿って移動する。リペアヘッド35には後述するように、欠陥を修正するための欠陥修正機構が設けられている。
さらに、Xレール34はYレール32に対して移動可能に設けられている。これにより、Xレール34がY方向に移動する。従って、リペアヘッド35は基板6の上をXY方向に移動する。すなわち、リペアヘッド35をX方向に移動させ、リペアヘッド35が取り付けられたXレール34をY方向に移動させることで、リペアヘッド35を2次元的に移動させることができる。これにより、基板6全面に対して欠陥の修正を行うことができる。また、欠陥修正装置のフットプリントを小さくすることができるため、生産性を向上することができる。リペアヘッド35やXレール34の駆動は、ACサーボモータなどの公知の方法を用いて行なうことができる。
ステージ7の下側には、可動レール30が設けられている。可動レール30には、光源ヘッド37が取り付けられている。光源ヘッド37はリペアヘッド35と同様にXY方向に移動可能に設けられている。すなわち、光源ヘッド37はX方向に移動可能に設けられ、可動レール30がY方向に移動可能に設けられている。さらに、光源ヘッド37はリペアヘッド35の移動に追従して移動することが可能である。すなわち、リペアヘッド35が移動した場合、リペアヘッド35が移動した方向に同じ距離だけ、光源ヘッド37が移動する。これにより、XY平面において、光源ヘッド37がリペアヘッド35と同じ位置に移動する。光源ヘッド37には、透過照明用の照明光源が設けられている。
図3は、リペアヘッド35の構成例を示す図である。リペアヘッド35には、基板6上の欠陥を観察するための欠陥観察機構41が設けられている。リペアヘッド35の側面には、欠陥観察機構41によって観察された欠陥を修復するための欠陥修正機構36が設けられている。欠陥観察機構41は、基板6上の欠陥の大きさ、色及び形状等を観察し、欠陥の位置に対応付けて記憶することができる。欠陥修正機構36は、この欠陥観察機構41によって観察された欠陥の大きさ、色及び形状等に応じて、欠陥を修正する修正材料を選択したり、修正材料を塗布する塗布針の形状を選択する。そして、欠陥観察機構41によって観察された欠陥の位置に、選択された塗布針を移動させ、塗布針によって欠陥に修正材料を塗布する。
欠陥修正機構36は、Z方向に移動可能に設けられている。なお、本実施形態のようにリペアヘッド35に、欠陥修正機構36及び欠陥観察機構41設けることで、欠陥修正機構36及び欠陥観察機構41のXYZ方向の移動機構を、リペアヘッド35全体を駆動する移動機構によって兼用することができるが、欠陥修正機構36及び欠陥観察機構41は、それぞれ別の移動機構によって駆動されるよう構成することもできる。
図4は、欠陥観察機構41の具体的な構成例を示す図である。図4は欠陥観察機構41の構成を示す図である。欠陥観察機構41は、ハーフミラー63、レーザ光源61、ビーム成形機構62、対物レンズ64、ランプ光源69、フィルタ70、ハーフミラー71、CCDカメラ72等を備えている。欠陥観察機構41のランプ光源69、ハーフミラー63、ハーフミラー71、フィルタ70及びCCDカメラ72ならびに光源ヘッド37の照明光源51は欠陥の検出あるいは、欠陥の修正が正常に行われたか否かを確認するために用いられる。すなわち、基板6の反射像あるいは透過像を観察して、欠陥の検出等が行なわれる。
基板6の反射像を観察するための構成について説明する。反射観察用光源として欠陥観察機構41に設けられたランプ光源69を用いている。ランプ光源69は基板6の表面を照明するための白色光を出射する。ランプ光源69から出射した反射観察用の光はフィルタ70を通過して、ハーフミラー71に入射する。フィルタ70は波長可変フィルタであり、所定の波長のみを遮光することができる。ここで、フィルタ70は欠陥観察好適な波長の光を出射させることができる。ハーフミラー71に入射した光は基板6の方向に反射する。この光はハーフミラー63を透過して、対物レンズ64に入射する。
そして、対物レンズ64で集光された光は基板6の表面に入射する。これにより、基板6の上面から基板6を照明することができる。基板6で反射された光は対物レンズ64、ハーフミラー63及びハーフミラー71を透過してCCDカメラ72に入射する。CCDカメラ72は基板6の表面での反射光に基づいて反射画像を検出する。これによって、基板6の反射像を観察することができる。
次に、透過像を観察するための構成について説明する。本発明では、基板6の透過像を観察するため、光源ヘッド37に照明光源51を用いている。照明光源51は、対物レンズ64の光軸上に設けられている。すなわち、照明光源51の光軸は上記の反射像の観察用光学系の光軸と一致している。照明光源51はステージ7を介して基板6の裏面側から基板6に透過照明光を入射させる。基板6を透過した透過光は、対物レンズ64、ハーフミラー63及びハーフミラー71を透過してCCDカメラ72に入射する。
照明光源51には、反射像の観察と同様にランプ光源を用いることができる。また、照明光源51に対してレンズや波長可変フィルタなどのフィルタ等を設けても良い。欠陥観察時は、リペアヘッド35と光源ヘッドを同期して移動させる。これにより、透過照明光と反射照明光とが同じ光軸で基板に入射するため、ランプ光源69及び照明光源51のON/OFFを独立して制御することにより、透過像又は反射像のいずれを撮像するかを容易に切り替えることができる。
CCDカメラ72はパーソナルコンピューター(PC)等の情報処理装置に接続されており、検出された画像に基づいて基板6の欠陥の有無を判断する。例えば、検出したリファレンスダイと比較するダイツーダイ方式(Die−to−Die)を用いることができる。検出した画像がリファレンスダイと異なる場合は、欠陥部分であると判断する。この欠陥観察機構では、不透明な黒欠陥及び透明な白欠陥を区別して検出することができる。さらに、PCはリペアヘッド35のXY駆動機構と接続され、欠陥検出(観察)時のリペアヘッド35の位置から検出箇所が特定され、基板上における欠陥画素の座標が検出される。
もちろん、欠陥観察機構は図示した構成に限らず、これ以外の構成を備える欠陥観察機構を用いてもよい。この欠陥観察機構については従来の欠陥検出装置と同様の構成を用いることができる。リペアヘッド35を移動させることにより、基板6とランプ光源69からの光の相対位置を変化させて、基板6の全面の欠陥検出を行う。情報処理装置は、基板6の欠陥箇所の座標を、欠陥の種類(R、G、B、遮光層)や欠陥の大きさと対応付けて記憶する。このように構成された欠陥観察機構41により検出された欠陥は、リペアヘッド35に設けられた欠陥修正機構36により、修正される。
図5は、欠陥修正機構36の構成例を示す図である。欠陥修正機構36には、カラーフィルタのR、G、Bの着色層及び遮光層に対応して4つの修正材料タンク21が設けられている。すなわち、欠陥修正機構36には、Rの修正材料タンク21とGの修正材料タンク21とBの修正材料タンク21と遮光層(BM)用の修正材料タンク21とが設けられている。修正材料タンク21には各色に対応した欠陥修正用インクが満たされている。なお、修正材料タンク21の数はこれに限定されるものではなく、任意の数の修正材料タンク21を設けることができる。ここでは、前述したように、基板6に形成された着色層(R、B、G)及び遮光層(BM)に合わせて4つの修正材料タンク21(R、B、G、及びBM)が設けられているものとする。
それぞれの修正材料タンク21には、針先形状の異なる3本の塗布針5が設けられている。すなわち、1つの修正材料タンク21に3本の塗布針5が収容されている。なお、塗布針5は、少なくとも1本あればよく、1つの修正材料タンク21に少なくとも1本の塗布針5が設けられていればよい。塗布針5の針先は、欠陥を修正するとき以外は、針先のインクが乾燥しないよう、インクタンク内に満たされたインクに浸されている。3本の塗布針5は、互いに針先の大きさ、形状、及び材質の少なくとも1つが異なるよう構成されている。塗布針5は、それぞれの塗布針5を上下方向に移動させる駆動機構22が設けられている。駆動機構22は、3本の塗布針5をそれぞれ独立して上下に駆動させることができる。
図6は、塗布針5の組み合わせの例を示す図である。図6の上方には、修正材料タンク21の断面図が示され、下方には塗布針5の底面図が示されている。例えば、塗布針5の組み合わせは、針先形状がすべて円形であり、先端径が100μmφの塗布針5a、先端径が50μmφの塗布針5b、及び先端径が10μmφの塗布針5cとすることができる。このように、径の異なる塗布針5を設けることで、欠陥観察機構41によって検出された欠陥の大きさに合わせた塗布針5を用いて欠陥を補修することができる。
修正材料タンク21の底面には、それぞれの塗布針5に対応する位置に開口部21aが形成されている。開口部21aは、それぞれに対応する塗布針5の径の大きさよりもわずかに大きい。なお、修正材料タンク21内のインクは、所定の表面張力を有しているためこの開口部21aを介して基板6側に落ちることはない。欠陥の修正時には、欠陥形状に応じて選択された塗布針5が、駆動機構22によって駆動され、この開口部21aを介して基板6側に突出する。そして、塗布針5は、修正材料タンク21から突出した状態で欠陥部分に針先を当てて欠陥箇所にインクを塗布していく。塗布針5の先端に付着したインクが、基板6表面に接触する。これにより、インクが欠陥箇所に付着する。欠陥の修正が終了すると、塗布針5は、再び開口部21aを介して針先がインクに浸る高さまで持ち上がり、先端が修正材料タンク21内に収容される。
次に、このように構成された欠陥修正装置の動作について説明する。図7は、欠陥修正装置の動作について示す図である。基板6上には、Rの50μmφ程度の欠陥D及びGの100μmφ程度の欠陥Dがあるとする。基板6上の欠陥は、前述のように欠陥観察機構41に設けられたCCDカメラ等によって、位置、大きさ、形状、及び欠陥の色等が検出される。なお、欠陥を検出する装置は、欠陥修正装置とは別の装置に設けられていてもよい。欠陥D、Dが検出されると、リペアヘッド35は、Xレール34、Yレール32の上を移動する。そして、Rの修正材料タンク21に設けられた針先径50μmφの塗布針5bが、Rの色欠陥Dの上に位置するまで移動する。そして、この塗布針5bが所定の位置まで来ると、図8に示すように、基板6側に欠陥修正機構36がZ方向に下降する。これにより、欠陥Dと欠陥修正機構36が近接する。
基板6と欠陥修正機構36が近接した状態で、図8に示すように、駆動機構22によってRの修正材料タンク21に設けられた針先径50μmφの塗布針5bが駆動され、開口部21aから基板6側(−Z方向)に突出する。そして、塗布針5bの先端に付着したRのインクが基板6に接触することで、Rのインクが欠陥Dに塗布される。このように、Rの欠陥Dにインクを塗布していくことで色欠陥を修正する。欠陥Dの修正が終了すると、塗布針5は、針先が+Z方向に持ち上げられ、再びインクタンク内に収納される。そして、欠陥修正機構36が基板6から離れ、再び所定の高さまで持ち上がる。ここで、Rの修正材料タンク21によって欠陥Dが修復されている間では、Rの修正材料タンク21に収容された他の塗布針5a、5c、及びB、G、BMの修正材料タンク21に設けられた塗布針5の先端は、それぞれの修正材料であるインクに浸漬された状態のまま保持されている。
次に、リペアヘッド35は、Xレール34及びYレール32に沿って色欠陥Dの位置まで移動する。そして、Rの欠陥Dの修正と同様の手順で欠陥Dの修復が行われる。すなわち、Gの修正材料タンク21の針先径100μmφの塗布針5aが色欠陥Dの上に移動する。そして。所定の位置に移動したところで、欠陥修正機構36が基板6側に下降する。そして、Gの修正材料タンク21に形成された開口部21aから針先径100μmφの塗布針5cが基板6側に突出し、色欠陥DにGのインクを塗布する。色欠陥Dの修復が完了すると、再び、塗布針5は、修正材料タンク21内まで持ち上げられ、修正材料タンク21内に収容される。そして、欠陥修正機構36が基板6から離れ、所定の高さまで持ち上がる。このように、欠陥毎に欠陥修正機構36を移動させ、欠陥の形状に合った塗布針5で欠陥を修復していく。
また、カラーインクと遮光層との間を跨ぐように色欠陥が生じているような場合には、欠陥観察機構41に設けられたレーザ光源61によって、レーザを照射することによって、一度インクを除去して白欠陥にした後に、再度、一色ずつインクを塗布していけばよい。
このように、本実施形態に係る欠陥修正装置によれば、インク毎(R、G、B、BM)に塗布針5を設けることにより、従来の欠陥修正装置における針先の洗浄、乾燥、及び針先へのインクの塗布といった工程の繰り返しを削減することができる。これにより、修正作業にかかる時間を短縮し、作業効率を向上させることができる。また、欠陥修正を行っている塗布針5以外の塗布針5は、インク等の修正材料に浸漬しておくことにより、針先に付着したインクの乾燥を防ぐことができる。ここで、針先に付着したインクが乾燥によって固化すると、基板6上の欠陥に固化した状態のインクが塗布されることとなり、欠陥修正の精度品質を低下させる。そのため、針先に付着したインクが固化すると、針先を洗浄及び乾燥させ、再びインクを針先に付着させなければならない。これに対し、本実施形態では、他の塗布針5による修正中、欠陥修正機構36の移動中、及び基板6がステージ7に載置されていない待機中等において、塗布針5をインクに浸漬したまま保持することにより、塗布針5の洗浄や乾燥といった工程を削減することができる。
また、針先形状が異なる複数の塗布針5を設けることで、欠陥形状に合った形状で欠陥の修復を行うことができる。塗布針5の針先形状は、修正する基板6に形成されたパターンに応じて任意に形状や大きさを選択することができる。図10は、他の塗布針5の形状を示す図である。塗布針5は、円形だけでなく、異なる針先形状の塗布針5を組み合わせても良い。例えば、図10(a)に示すように、針先形状が円形であり、針先の径が100μmφの塗布針5e、及び針先形状が円形で針先の径が10μmφの塗布針5f、及び針先形状が長方形であり、短辺の幅が30μmφの塗布針5dを組み合わせることができる。
先端形状が長方形の塗布針5dは、線状に形成された配線パターン等の修正に用いられる。長方形の塗布針5dは、例えば、基板6に形成された配線パターンや遮光膜(BM)の幅と同じ幅に形成されている。すなわち、配線幅が30μmとすると、塗布針5dの幅(X方向の長さ)は、30μmに形成されている。このように、線幅に応じたX方向の長さを有する長方形の塗布針5dを用いることで、容易に線状のパターンを修正することができる。なお、Y方向の長さを配線や遮光膜の幅に合わせることもできる。この欠陥修正装置をTFT−LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)の修正に用いる場合には、走査線及び信号線のそれぞれの配線幅に応じた幅を有する形状の塗布針5を設けることができる。それぞれの配線幅に応じた形状を有する塗布針によって金属ペーストなどの導電材料を塗布することで、走査線及び信号線を短時間で容易に修複することができる。
また、塗布針5は、図10(b)に示すように、X方向に対して斜めに傾いて設置された長方形の塗布針5g、円形の塗布針5h、及び十字型の塗布針5iを組み合わせることもできる。X方向に対して斜めに傾いた長方形の塗布針5gは、例えば、基板6に対して斜めに形成された配線パターンの角度と同じだけ基板6に対して長方形が傾いている。これにより、基板6に形成された斜めの配線パターンに対して塗布針5を回転させることなく、容易に斜めの配線パターンを修正することができる。
また、十字形状の塗布針5iを用いることで、格子状に形成される遮光膜(BM)や、配線パターンの交差部分を容易に修正することができる。このように、複数の針先形状の異なる塗布針5を用意することで、修正対象の欠陥形状に合わせた塗布針5によって欠陥を修正することができる。また、修正する欠陥に応じて異なる材質の塗布針5を用意してもよい。また、塗布針5の本数は、3本に限定されるものではなく、それぞれの修正材料タンク21に、少なくとも1本の塗布針5が備えられていればよい。
また、本実施形態の説明では、すべての修正材料タンク21が同じ組み合わせの塗布針5を備えているが、修正材料タンク21毎に異なる塗布針5の組み合わせとすることもできる。なお、複数の塗布針5をレボルバーに取り付け、レボルバーを回転させて使用する塗布針を選択するよう構成することもできる。また、カラーインクの他にも、リペアヘッド35にITO(酸化インジウムスズ)やオーバーコートを収容したタンクを設け、ITO(酸化インジウムスズ)やオーバーコートを塗布するための塗布針5をそれぞれ設けるように構成することもできる。これにより、欠陥を修復した形状に合わせて、ITOやオーバーコートを塗布することができる。
[第2の実施形態]
図11は、第2の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例を示す図である。第2の実施形態に係る欠陥修正装置の特徴は、リペアヘッドの針先形状に応じた複数の乾燥用針3が設けられている点にある。乾燥用針3は、塗布針5の先端径に応じて、先端形状の異なる複数の針が設けられている。例えば、塗布針5の先端形状が、図10(a)に示すように、針先径が100μmφの円形の塗布針5e、針先径が10μmφの円形の塗布針5f、及びX方向の長さが100μmの長方形の塗布針5dの組み合わせであれば、乾燥用針3も、100μmφの円形の乾燥用針3e、針先径が10μmφの円形の乾燥用針3f、及びX方向の長さが100μmの長方形の乾燥用針3dが設けられる。なお、対応する塗布針5と乾燥用針3の形状は必ずしも一致している必要はなく、塗布針5の形状や修正材料等に応じて乾燥用針3の形状を設計すればよい。例えば、塗布針5の形状よりも一回り大きい形状としてもよい。
乾燥用針3は、高温に熱せられた状態でリペアヘッド35に収納されている。乾燥用針3は、塗布針5によって欠陥箇所にインクが塗布されると、リペアヘッド35から基板6の修正部分に向かって突出する。そして、乾燥用針3が修正後のインクに近接することで、修正箇所のインクを乾燥させる。また、修正材料であるカラーインクが熱硬化型であれば、修正箇所のインクに近接することで、塗布されたインクを硬化させることができる。なお、図11では、乾燥用針3は、複数の修正材料タンク21に対して1つ設けられているが、乾燥用針3は、修正材料タンク21毎に設けられていてもよい。
このように、塗布針5の形状に応じた乾燥用針3を用いることにより、修正を行った欠陥の周囲の欠陥が生じていないパターンに対して、乾燥による影響を低減させることができる。
[第3の実施形態]
図12は、第3の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例を示す図である。第3の実施形態の特徴は、第1の実施形態に係る欠陥修正装置において、修正材料タンク21に対して塗布針5が上下動する点にある。それぞれの修正材料タンク21に設けられた駆動機構22'は、塗布針5をインクに針先を浸漬させた状態で、上下方向に繰り返し駆動するよう構成されている。この塗布針5の上下動によって、修正材料タンク21内のインクは攪拌される。すなわち、駆動機構22'は、塗布針5を開口部21aから突出させる機構と、修正材料タンク21内のインクを攪拌させる機構を兼ねている。このように駆動機構22'によって塗布針5を上下動させ、インクを攪拌することによって、インクに含まれる溶媒濃度を修正材料タンク21内で均一にすることができる。なお、図12では、1つの修正材料タンク21における駆動機構22'についてのみ示しているが、他の修正材料タンク21についても、同様にインクを攪拌するために塗布針5を上下方向に駆動することができる駆動機構22'が設けられているものとする。
ここで、修正材料タンク21には、前述したように塗布針5が基板6側に突出するための開口部21aが形成されている。そのため、従来の欠陥修正装置では、この開口部21aを介してインクに含まれる溶媒が蒸発・拡散し、開口部21a付近から溶媒が減少していた。しかしながら、修正材料タンク21に形成された開口部21aの面積は微小であり、インク内に含まれる溶媒が蒸発すると、開口部21aにおいてインクが増粘、固化し、開口部21aが詰まってしまうことがある。特に、リペアヘッド35がXY方向に高速に移動する際には、この開口部21aから急速に溶媒が蒸発し、インクが固化してしまう。そのため、従来の欠陥修正装置では、開口部21aの詰まりが生じると、修正材料タンク21内にまだ十分な量のインクが残っているにもかかわらず、インクを再充填及び交換しなければならなかった。
そこで、第3の実施形態では、駆動機構22'によって、塗布針5を修正材料タンク21内で上下動させることで、溶媒の濃度を修正材料タンク21内で均一に攪拌させるようにした。これにより、開口部21a付近において、固形分比率が極端に高くなる状態を解消することでき、開口部21aの詰まりを防止することができる。この結果、インクの交換頻度を削減し、ランニングコストを低減させることができる。また、開口部21aから塗布針5を突出させる駆動機構をそのまま用いてインクを攪拌することができるので、別途インクを攪拌するための機構を設ける必要がない。
なお、図12では、塗布針5を上下動させてインクを攪拌する構成を示しているが、修正材料タンク21内のインクを攪拌することができれば、修正材料タンク21側を上下動させてもよく、又は塗布針5及び修正材料タンク21を共に上下動させてもよい。
[第4の実施形態]
図13は、第4の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例を示す図である。第4の実施形態の特徴は、第1の実施形態に係る欠陥修正装置において、修正材料タンク21の開口部21aをインクの溶媒蒸気で満たす点にある。なお、図13では、1つの修正材料タンク21のみを示しているが、他の修正材料タンク21についても同様の構成を有しているものとする。
ここで、インク内に含まれる溶媒は、空気に接することにより、空気中に蒸発・拡散してしまう。そこで、第4の実施形態では、修正材料タンク21の開口部21aをインクの溶媒の蒸気で満たすことにより、開口部21aを可能な限り溶媒蒸気で密閉するようにしている。修正材料タンク21の開口部21aには、溶媒蒸気が満たされた溶媒容器4が設けられている。溶媒容器4は、修正材料タンク21の開口部21aを含む先端を収容することで、開口部21aを密閉している。溶媒容器4の下方には、塗布針5に対応する位置に、塗布針5の径よりもわずかに大きい開口部4aが形成されている。
塗布針5は、欠陥を修正する際には、この開口部4aを介して基板6側に突出する。溶媒容器4には、外部から配管8を介して溶媒蒸気が供給されている。溶媒容器4内に満たされる溶媒としては、例えば、PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)を用いることができる。ここで、溶媒容器4内の溶媒蒸気の分圧は、溶媒の飽和蒸気圧に設定されていることが好ましい。これにより、修正材料タンク21内の溶媒が蒸発・拡散することを効果的に防ぐことができる。
このように、開口部21aをインクの溶媒雰囲気で満たすことで、修正材料タンク21内の溶媒の蒸発速度を低下させることができる。これにより、開口部21a付近のインク増粘や固化を防止し、開口部21aの詰まりを防止することができる。なお、開口部21aが溶媒雰囲気で満たすことができれば、必ずしも溶媒容器4を設ける必要はない。例えば、直接溶媒蒸気を直接開口部21aに吹き付けるよう構成しても、開口部21a付近の溶媒の蒸発を低減させることができる。また、上記の説明では、修正材料タンク21内の塗布針5が開口部4aを介して基板6側に突出する構成としてが、欠陥修正の際には、溶媒容器4が修正材料タンク21の先端から外れるよう構成することもできる。また、溶媒容器4は、修正材料タンク21毎に設けられている必要はなく、複数の修正材料タンク21に対して1つ設けられていてもよい。また、第3の実施形態と組み合わせて実施することにより、より効果的に修正材料タンク21内のインクの固化を低減させることができる。
図14は、第4の実施形態の欠陥修正装置の他の構成例を示す図である。図14に示すように、第4の実施形態において、溶媒容器4の代わりとして、開口部21aに多孔質体9を設置してもよい。多孔質体9は、例えば、スポンジを用いることができる。多孔質体9の下方には、溶媒が収容された溶媒容器10が設けられている。すなわち、多孔質体9は、下方が溶媒に浸漬されている。溶媒容器10には、配管8から溶媒蒸気若しくは液体の溶媒が供給されている。溶媒容器10内の溶媒は、多孔質体9に吸収され、多孔質体9を介して修正材料タンク21の開口部21a周辺に蒸気となって満たされる。多孔質体9は、開口部21aに所定の隙間を介して接するように配されている。このように、多孔質体9を開口部21aの周りに配することで、開口部21aの周囲を溶媒蒸気で満たし、インクに含まれる溶媒の蒸発及び拡散を低減させることができる。多孔質体9及び溶媒容器10の下方には、それぞれ塗布針5が基板6側に突出するための開口部9a、10aが設けられている。
このように、多孔質体9を介して溶媒蒸気を開口部21aに導入することで、溶媒蒸気の蒸気圧を容易に飽和蒸気圧に保つことができる。また、本実施形態では、多孔質体9及び溶媒容器10のそれぞれに開口部9a、10aを設けているが、開口部9a、10aを形成せず、塗布針5によって欠陥を修正する際には、多孔質体9及び溶媒容器10を修正材料タンク21の先端から取り外すように構成することもできる。
以上のように、本実施形態に係る欠陥修正装置は、インク等の修正材料毎に塗布針を設けることによって、塗布針の洗浄・乾燥といった工程を削減することができる。また、修正材料タンク21に対して塗布針5を上下動させたり、開口部21aを溶媒蒸気で満たすことで、開口部21aのインクの固化を防止することができる。これにより、欠陥修正の作業効率を向上させると共に、修正の加工精度を向上させることができる。なお、本発明は上記した実施形態のみに限定されるものではなく、いわゆる当業者によって種々の設計変更を行うことができることは勿論である。
[第5の実施形態]
図15(a)及び(b)は、本発明の第5の実施形態に係る欠陥修正装置の全体の構成例を示す図である。図15(a)は、欠陥修正装置の側面図であり、図15(b)は、欠陥修正装置の平面図である。第5の実施形態の特徴は、塗布針5を上下動させる駆動機構が複数の塗布針5で共有されている点にある。図15(a)に示すように、リペアヘッド本体35aには、塗布針5を下降させる上下駆動機構171が備えられている。上下駆動機構171は、複数の塗布針5において共有されている。また、第5の実施形態においては、使用する塗布針5を上下駆動機構171の直下に移動させるために、スライド機構153が設けられている。スライド機構153は、リペアヘッド本体35aに対してX方向及びY方向に移動するよう構成されている。塗布針5の選択は、スライド機構153がY方向に移動することにより行われる。
なお、前述した欠陥修正機構41のうち、対物レンズ64を除くCCDカメラ72及び光源61、69などについては、対物レンズ64の上方に位置するリペアヘッド本体35aに設けられているものとする。図15(a)に示すZ方向に延びる点線は、欠陥観察機構41に設けられた観察用光学系の光軸を示している。上下駆動機構171は、観察用光学系の光軸から外れた位置に配置される。一方、XY平面における塗布針5の先端の位置は、欠陥修正時に観察用光学系の光軸上に配される。すなわち、XY平面における塗布針5の先端の位置と、上下駆動機構171の位置が異なるよう構成されている。これにより、リペアヘッド本体35aを移動させずに塗布針5によって欠陥を修正することができる。
スライド機構153の底面には、基板6側に突出するように、欠陥修正機構36及び対物レンズ64が取り付けられている。図15(b)に示すように、欠陥修正機構36には、複数の塗布針5が設けられている。複数の塗布針5は、Y軸方向に延びる直線上に並んで配置され、先端が基板6側に突出した状態で保持されている。なお、塗布針5の配置はこれに限られず、例えば複数の塗布針5を2列に配し、一方の列の隣り合う塗布針5の間に他方の列の塗布針5が配置されるように構成してもよい。また、倍率やNAが異なる複数の対物レンズ64は、2列に配置されている。使用する塗布針5及び使用する対物レンズ64の選択は、スライド機構153をX方向及びY方向に移動させることにより行う。具体的には、観察及び修正を行う欠陥の上に、使用する塗布針5及び対物レンズ6を移動させる。
スライド機構153は、リペアヘッド35a本体に対してスライド移動するよう構成されている。スライド機構153は、欠陥観察機構41(対物レンズ64)によって欠陥を観察する際と、欠陥修正機構36を用いて欠陥を修正する際とで、リペアヘッド本体35aに対する相対位置が変化する。欠陥観察機構41(対物レンズ64)を用いてユーザが欠陥を観察する際には、図15(a)に示すように、スライド機構153は、リペアヘッド本体35aの底面に収容される。これにより、欠陥修正機構36に設けられた塗布針5は、基板6から退避した状態で保持される。基板6側に突出した塗布針5の先端が基板6表面に接触し、基板6にキズがつくことを避けるためである。
一方、欠陥修正機構36を用いて基板6上の欠陥を修正する場合には、スライド機構153は、図16に示すように、紙面右斜め下方向にスライド移動する。なお、図16に示すZ方向に延びる点線は、欠陥観察機構41に設けられた観察用光学系の光軸を示している。スライド機構153がリペアヘッド35の底面から下方に突出することにより、欠陥修正機構36が基板6に近接する。これによって、基板6から退避していた塗布針5は、基板6に近接した状態で保持される。
また、スライド機構153は、下方への移動と同時に、X方向にもスライド移動する。このX方向の移動距離は、欠陥修正時に使用していた対物レンズ64と塗布針5とのX方向の間隔と等しい。すなわち、スライド機構153が対物レンズ64と塗布針5との間隔だけX方向に移動することにより、観察時においてユーザが用いていた対物レンズ64の光軸上に、塗布針5の先端を移動させることができる。この状態では、上下駆動機構171の直下に1つの塗布針5を保持する保持部材(後述する)が配される。また、欠陥観察機構41に設けられた観察用光学系の光軸上に、塗布針5の先端が配置される。使用する塗布針5の選択は、スライド機構153をリペアヘッド本体35aに対してY軸方向に移動させることにより行う。すなわち、スライド機構153全体をY軸方向に移動させることで、使用する塗布針5を、修正を行う欠陥上に移動させることができる。
図17は、欠陥修正機構の構成例を示す斜視図である。図18(a)及び図18(b)は、塗布針周辺の側面図である。図18(a)は、塗布針が下方に移動する前の塗布針周辺の側面図であり、図18(b)は、欠陥を修正中の塗布針周辺の側面図である。図17に示すように、複数の塗布針5は、Y軸方向に直線状に並んで配置されている。塗布針5は、第1〜第4の実施形態と同様に、修正材料タンク21毎に設けられている。ここでは、例として、Y軸方向に並んで8つの修正材料タンク21が設けられ、この修正材料タンク21毎に塗布針5が設けられているものとする。インクタンクは、R、B、G、BMが2セットずつ設けられ、同じカラーインクを収容する2つの修正材料タンク21には、それぞれ針先径の異なる塗布針5が設置されている。具体的には、一方のRの修正材料タンク21には、針先径の小さい塗布針5が収容され、他方のRの修正材料タンク21には、針先径の大きい塗布針5が収容されている。
欠陥修正機構36は、保持部材170及び上下駆動機構171を備えている。前述したように、上下駆動機構171は、複数の塗布針5において共有されている。リペアヘッド本体35aに固定された上下駆動機構171に対し、複数の塗布針5がスライド機構153によってY方向に移動することにより、上下駆動機構171が選択された塗布針5の上に配置される。
保持部材170は、塗布針5毎に設けられ、塗布針5を直立させて状態で保持している。図18(a)に示すように、保持部材170は、Z方向に延びる上部170aと、X方向に延びる中間部170bと、Z方向に延びる下部170cを有している。上部170a、中間部170b及び下部170cは、アルミによって構成され、一体成形されている。上部170aの下端において、中間部170bの一端が接続されている。中間部170bの他端には、下部170cが接続されている。下部170cの、+X方向の側面において、塗布針5のインクに漬かっていない上端部が保持されている。インクに漬かっていない上端部を保持することで、保持部材170にインクが付着せず、1つの上下駆動機構171を複数の塗布針5の駆動機構として共有することができる。また、上下駆動機構171の塗布針5との接触位置と、観察用光学系の光軸とのX方向における距離x1は、上下駆動機構171と塗布針5との接触位置と塗布針5のX方向の距離x2と等しい。
図18(b)に示すように、上下駆動機構171は、上部170aの上端を下方に押し出すことにより、保持部材170によって保持された塗布針5を基板6側に突出させる。ここで、上下駆動機構171は、Z方向にスライド移動可能にスライド機構153に保持されている一方、修正材料タンク21は、上下方向に移動しない状態でスライド機構153に保持されている。これにより、塗布針5は、修正材料タンク21に対してZ方向に相対移動して、修正材料タンク21の底面に設けられた開口部21aから基板6側に突出する。また、保持部材170には、図示しないバネ等の弾性体が設けられている。弾性体は、上下駆動機構171が下方に移動することにより、縮む方向に変形する。弾性体の弾性力を利用することで、一度下方に移動した上下駆動機構171の位置を上方の所定の位置まで戻す。欠陥の修正後には、上下駆動機構171が上方に移動し、このバネが復元することにより、塗布針5は、上方に移動して所定の位置に戻る。
なお、本実施形態では、8本の塗布針5に対して1つの上下駆動機構171を設ける構成としているが、隣接する複数の塗布針5を1つのグループとし、グループ毎に上下駆動機構171を設けるよう構成してもよい。上下駆動機構171は、例えば、ステッピングモータによって駆動される。ステッピングモータを使用することにより、塗布針5の上下駆動の速度を調整することができる。ここで、塗布針5に付着したインクは、外気に触れること乾燥し始める。塗布針5が修正材料タンク21から突出した直後は、インクが基板6に付着しやすく、時間が経過すると共に、インクが固まり、基板6に付着しにくくなる。
そのため、ステッピングモータの回転速度を制御し、インクの乾燥状態を調整することで、欠陥の大きさに応じてインクの乾燥状態を調製し欠陥修正を行うことできる。すなわち、大きな欠陥を修正する際には、ステッピングモータの回転速度を高速に設定し、塗布針5に付着したインクを乾燥させないよう基板6上の欠陥に接触させる。これにより、インクが基板6に付着しやすくなり、インクの付着面積を大きくすることができる。一方、小さな欠陥を修正する際には、ステッピングモータの回転速度を低速に設定し、塗布針5に付着したインクをやや乾燥させた状態で基板6上の欠陥に接触させる。これにより、基板6にインクが付着しにくくなり、インクの付着面積を小さくすることができる。
次に、保持部材170が塗布針5を保持する保持機構について説明する。図19は、保持部材170における塗布針5の保持機構を示す図である。図19(a)は、XZ断面図であり、図19(b)は、XY断面図である。下部170cの側面には、塗布針5の上端の形状に沿って、切り欠き170dが形成されている。塗布針5の上端は、断面が円形状に形成されている。切り欠き170dは、断面が塗布針5の形状に沿った半円状の溝として形成されている。すなわち、保持部材170は、塗布針5の上端部の側面半分を保持するよう形成されている。切り欠き170dは、下部170cに対して塗布針5が上下に移動できるよう塗布針5に嵌合している。
また、保持部材170には、塗布針5を保持部材170に対して押さえつけるよう板バネ172の一端が接続されている。板バネ172は、図19(b)に示すように、一端が保持部材170に接続され、他端がZ軸を中心にして開閉可能に接続されている。板バネ172が塗布針5を押圧する強さは、塗布針5を基板6に落下させない強さ以上であり、かつ、塗布針5の先端が所定の強さ以上で基板6に当接した際には、塗布針5を解放できる強さに設定されている。
このように塗布針5を保持することにより、塗布針5の先端が万が一基板6に一定以上の強さで衝突してしまった場合には、板バネ172の保持部材170に接続されていない一端が保持部材170に対して開く方向に移動する。これにより、塗布針5は切り欠き171aから外れ、基板6から退避するよう上方に移動する。これにより、万が一、基板6と塗布針5が衝突した場合であっても、衝突による衝撃を緩和することができ、基板6及び塗布針5ともに、衝撃による破損を防止することができる。なお、塗布針5は、必ずしも板バネ172よって保持されている必要はなく、ネジ等によって保持部材170に固定するよう構成してもよい。
図20及び図21は、本発明の第5の実施形態に係る欠陥修正機構の動作を示す図である。5は、上から見た塗布針の位置を示し、64は、上から見た対物レンズの位置を示す。Y方向に延びる点線と、X方向に延びる点線との交点に、修正すべき欠陥があるものとする。はじめに、欠陥観察機構41において、所定の対物レンズ64を用いて欠陥を検出及び観察する(図20)。使用する対物レンズ64の選択は、スライド機構153が平面方向に移動することにより行われる。ユーザは、対物レンズ64を介して欠陥を観察し、欠陥の色や大きさに応じて、修正に使用する塗布針5を選択する。例えば、ユーザによって選択された塗布針5が、紙面上から2番目の塗布針5とする。まず、スライド機構153は、下方(Z方向)に移動しながら、+X方向に移動することにより、待機状態の位置から修正を行う位置にスライド移動する。
ここで、リペアヘッド本体35aは移動しないため、欠陥を検出する際に用いた光源の光軸上には欠陥が位置した状態のままである。スライド機構153が−Z方向及び+X方向にスライド移動することにより、光軸が位置するY方向の直線上に複数の塗布針5が並ぶ。前述したように、上下駆動機構171の塗布針5との接触位置と、観察用光学系の光軸とのX方向における距離x1は、上下駆動機構171と塗布針5との接触位置と塗布針5のX方向の距離x2と等しいため(図18(a))、スライド機構153が移動することで、保持部材170の上部170aに上下駆動機構171が移動することとなる。これにより、複数の塗布針5が欠陥が位置するY方向の直線上に、基板6に近接した状態で保持される。
スライド機構153がリペアヘッド本体35aに対してY方向に相対移動することにより、ユーザによって選択された塗布針5が、修正を行う欠陥の位置まで移動する(図21)。ユーザは、欠陥の大きさに応じて、ステッピングモータの回転速度を調整し、上下駆動機構171を下方向に駆動する。これにより、選択した塗布針5が基板6側に所定の速度で下降する。この結果、塗布針5の先端のインクが基板6の欠陥部分に付着し、欠陥が修正される。
続いて、ユーザは、欠陥観察機構41を用いて他の欠陥を観察する。上記と同様の手順によってスライド機構153をスライド移動させて、塗布針5を観察用光学系の光軸上に配置する。ここで、塗布針5は、観察された欠陥に応じて選択され、欠陥上に配置される。そして、前回欠陥を修正した際に用いた同じ上下駆動機構171によって新たに選択された塗布針5が下方に駆動される。
このように構成された第5の実施形態に係る欠陥修正装置によれば、複数の塗布針5によって上下駆動機構171を共有することで、欠陥修正機構36の小型化を図ることができる。これにより、リペアヘッド35に、欠陥修正機構36と欠陥観察機構41を設置することができる。欠陥修正機構36と欠陥観察機構41を一体化することにより、欠陥修正機構36と欠陥観察機構41の3軸方向の移動を共有化することができる。また、欠陥修正機構36と欠陥観察機構41を近接して配置することにより、欠陥観察機構41によって観察された欠陥に、素早く欠陥修正機構36に設けられた塗布針5を移動させることができる。
また、塗布針5を保持する保持部材170を、Z方向に延びる第1部材170aと、X方向に延びる第2部材170bによって構成することで、塗布針5をより対物レンズ64に近接した位置で保持することができる。これにより、塗布針5を瞬時に修正を行う箇所に移動させることができる。なお、本実施形態の説明では、ユーザが欠陥を観察して、塗布針5を選択することとしたが、これらの一連の作業をコンピュータによって自動化するよう構成してもよい。
また、本発明は、カラーフィルタ以外のパターン基板の欠陥修正装置に対しても適用することができる。例えば、フォトリソグラフィー工程などによって基板上にパターンを形成した後、上記の手順でパターンの欠陥を検出する。そして、上記と同様に欠陥を修正することによって、パターン基板の生産性を向上させることができる。
第1の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例を示す平面図である。 第1の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例を示す断面図である。 リペアヘッドの構成例を示す図である。 欠陥観察機構の構成例を示す図である。 欠陥修正機構の構成例を示す図である。 塗布針の構成例を示す図である。 欠陥修正装置の動作を示す図である。 欠陥修正装置の動作を示す図である。 欠陥修正装置の動作を示す図である。 塗布針の他の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例を示す図である。 第3の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例を示す図である。 第4の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例を示す図である。 第4の実施形態に係る欠陥修正装置の他の構成例を示す図である。 第5の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例を示す図である。 第5の実施形態に係る欠陥修正装置の構成例の他の状態を示す図である。 第5の実施形態に係る欠陥修正装置の欠陥修正機構の構成例を示す図である。 第5の実施形態に係る欠陥修正装置の欠陥修正機構の側面図である。 塗布針の保持構造を示す図である。 欠陥修正機構の動作を示す図である。 欠陥修正機構の動作を示す図である。
符号の説明
3 乾燥用針 4 溶媒容器 4a 開口部 5 塗布針 6 基板
7 ステージ 8 配管 9 多孔質体 9a 開口部 10 溶媒容器
21 修正材料タンク 21a 開口部 22 駆動機構
30 可動レール 31 架台 32 Yレール 33 フレーム
34 Xレール 35 リペアヘッド 36 欠陥修正機構
37 光源ヘッド 41 欠陥観察機構 51 照明光源
61 レーザ光源 62 ビーム成形機構 63 ハーフミラー
64 対物レンズ 69 ランプ光源 70 フィルタ
71 ハーフミラー 72 CCDカメラ 153 スライド機構
170 保持部材 170a 第1部材 170b 第2部材
171 上下駆動機構 172 板バネ

Claims (24)

  1. 基板に形成されたパターンの欠陥に修正材料を塗布することにより、前記欠陥を修正する欠陥修正装置であって、
    前記基板の上方に保持され、第1の修正材料が収容された第1修正材料タンク及び第2の修正材料が収容された第2修正材料タンクと、
    前記第1修正材料タンクに設けられ、大きさ、形状、及び材質のうち少なくとも1つが異なる針先を有し、前記針先が前記修正材料に浸った状態で下降可能に保持された複数の第1塗布針と、
    前記第2修正材料タンクに設けられ、大きさ、形状、及び材質のうち少なくとも1つが異なる針先を有し、前記針先が前記修正材料に浸った状態で下降可能に保持された複数の第2塗布針と、
    前記第1及び第2の塗布針から、前記欠陥に応じて選択された1本の塗布針を下降させる駆動機構とを備え、
    前記駆動機構は、前記選択された塗布針の設けられた前記第1又は第2修正材料タンクに形成された開口部から、前記選択された塗布針を前記欠陥側に下降させて、前記第1又は第2修正材料を欠陥箇所に付着させる欠陥修正装置。
  2. 前記第1及び第2塗布針によって修正された前記欠陥に近接することで前記欠陥に塗布された前記修正材料を加熱及び乾燥させる乾燥用針を更に有し、
    前記乾燥用針は、前記第1及び第2塗布針の形状に対応する形状を有する少なくとも2以上の針を有する
    請求項に記載の欠陥修正装置。
  3. 記開口部の周辺は、前記修正材料の溶媒蒸気によって満たされている
    請求項1又は2に記載の欠陥修正装置。
  4. 前記溶媒蒸気は、飽和蒸気圧に保たれている
    請求項に記載の欠陥修正装置。
  5. 前記溶媒蒸気が封入され、前記開口部を覆う溶媒容器が更に設けられている
    請求項3又は4に記載の欠陥修正装置。
  6. 前記開口部の周囲に配され、前記溶媒蒸気を前記開口部に導入する多孔質体を更に備えた
    請求項3乃至5のうちいずれか1項に記載の欠陥修正装置。
  7. 前記駆動機構は、前記第1及び第2塗布針それぞれに対して設けられている
    請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の欠陥修正装置。
  8. 前記駆動機構は、前記第1及び第2塗布針のうち、隣接した複数の塗布針のグループ毎に共有されている
    請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の欠陥修正装置。
  9. 前記駆動機構は、前記第1及び第2塗布針を前記開口部から突出させる機能と、前記塗布針を上下方向に駆動して前記修正材料を攪拌する機能を兼ねる
    請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の欠陥修正装置。
  10. 前記駆動機構は、前記塗布針を保持する保持部材と、
    複数の前記保持部材において共有され、前記保持部材を下方に移動させる上下駆動機構を有する
    請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の欠陥修正装置。
  11. 水平面における前記塗布針の先端の位置と、前記保持部材の前記上下駆動機構に当接する位置が異なっている
    請求項10に記載の欠陥修正装置。
  12. 前記欠陥を観察する際に用いられる対物レンズを有する欠陥観察機構を更に備え、
    前記塗布針及び前記対物レンズの水平方向の移動を行う駆動機構が共有される
    請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の欠陥修正装置。
  13. 前記駆動機構は、前記欠陥の大きさに応じて、前記第1及び第2塗布針を前記欠陥側に突出させる駆動の速度を制御する請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の欠陥修正装置。
  14. 前記第1及び第2塗布針を平面方向に移動させるXY駆動機構を更に備え、
    前記XY駆動機構は、前記選択された塗布針の前記針先を前記修正材料に浸した状態のまま、当該塗布針を修正する前記欠陥の上まで移動させ、
    前記駆動機構は、前記XY駆動機構によって前記欠陥の上まで移動された、前記針先が前記修正材料に浸った前記塗布針を、前記開口部から下降させて、前記第1又は第2修正材料を欠陥箇所に付着させる請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載の欠陥修正装置。
  15. 基板の上方に保持され、第1の修正材料が収容された第1修正材料タンク及び第2の修正材料が収容された第2修正材料タンクと、
    前記第1修正材料タンクに設けられ、大きさ、形状、及び材質のうち少なくとも1つが異なる針先を有し、前記針先が前記修正材料に浸った状態で下降可能に保持された複数の第1塗布針と、
    前記第2修正材料タンクに設けられ、大きさ、形状、及び材質のうち少なくとも1つが異なる針先を有し、前記針先が前記修正材料に浸った状態で下降可能に保持された複数の第2塗布針と、
    前記第1及び第2の塗布針から、前記欠陥に応じて選択された1本の塗布針を下降させる駆動機構と、を備えた欠陥修正装置を用いて前記基板に形成されたパターンの欠陥に修正材料を塗布することにより、前記欠陥を修正する欠陥修正方法であって、
    前記第1塗布針又は前記第2塗布針のうち、選択された1本の塗布針の針先を前記欠陥の上に移動させ、
    前記選択された塗布針の設けられた前記第1又は第2修正材料タンクに形成された開口部から、前記選択された塗布針を前記欠陥側に下降させて、前記第1又は第2修正材料を欠陥箇所に付着させる欠陥修正方法。
  16. 前記第1及び第2塗布針を上下方向に駆動することにより前記修正材料タンク内の前記修正材料を攪拌する
    請求項15に記載の欠陥修正方法。
  17. 前記第1又は第2修正材料タンクに対して設けられた複数の前記第1塗布針及び第2塗布針のうち、前記欠陥を修復している以外の前記第1塗布針及び第2塗布針を上下方向に駆動することにより前記修正材料を攪拌する
    請求項16に記載の欠陥修正方法。
  18. 前記第1及び第2修正材料タンクの前記開口部を前記修正材料の溶媒蒸気で満たす
    請求項15乃至17のうちいずれか1項に記載の欠陥修正方法。
  19. 前記駆動機構は、前記第1及び第2塗布針それぞれに対して設けられている
    請求項15乃至18のうちいずれか1項に記載の欠陥修正方法。
  20. 前記駆動機構は、前記第1及び第2塗布針の有する隣接した複数の塗布針のグループ毎に共有されている
    請求項15乃至18のうちいずれか1項に記載の欠陥修正方法。
  21. 観察用光学系を用いて前記基板上の前記欠陥を観察し、
    前記観察用光学系の光軸上に、前記欠陥に応じた前記第1及び第2塗布針を配置し、前記欠陥を修正する
    請求項15乃至20のうちいずれか1項に記載の欠陥修正方法。
  22. 前記欠陥の大きさに応じて前記第1塗布針及び第2塗布針を駆動する速度を調整する
    請求項15乃至21のうちいずれか1項に記載の欠陥修正方法。
  23. 前記選択された塗布針の前記針先を前記修正材料に浸した状態のまま、当該塗布針を修正する前記欠陥の上まで移動させ、
    前記欠陥の上まで移動された、前記針先が前記修正材料に浸った前記塗布針を、前記開口部から下降させて前記第1又は第2修正材料を欠陥箇所に付着させる請求項15乃至22のうちいずれか1項に記載の欠陥修正方法。
  24. 基板上にパターンを形成し、
    前記基板上の欠陥を観察し、
    請求項15乃至23のうちいずれか1項に記載の欠陥修正方法により前記欠陥を修正するパターン基板の製造方法。
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