JP4882246B2 - 溶接熱影響部の靱性に優れた耐火鋼 - Google Patents

溶接熱影響部の靱性に優れた耐火鋼 Download PDF

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Description

本発明は建築、橋梁、船舶、海洋構造物、タンクおよび圧力容器などに用いられる、750℃以下の温度範囲に1時間程度晒された場合における高温強度に優れ、さらに溶接部熱影響部の靱性に優れる溶接構造用鋼として好適なものに関する。
一般の建築用鋼材は約350℃から強度が低下する。したがって建築物に前記の鋼材を使用した場合には火災における安全性を確保するため、十分な耐火被覆を施して鋼材温度が350℃以下になるようにしなければならない。
耐火被覆のコスト削減や、美観上の要請から耐火被覆を必要としない鋼材の要求が高まっている。この要請に答えるため高温での耐力を高めた耐火鋼が開発され、600℃で常温降伏強度規格値の2/3以上を有する耐火鋼(以下、600℃耐火鋼)が、自走式立体駐車場などに広く使用されている(例えば、特許文献1)。
最近では、更に、耐火温度を高めて700〜800℃までの耐火性能が得られる耐火鋼が提案されている。例えば、特許文献2には700℃での降伏応力が常温降伏強度規格値の2/3以上、800℃での降伏応力が常温降伏強度規格値の30%以上となる耐火鋼が記載されている。
特開平2−77523号公報 特開2004−2990号公報
上述したように、常温降伏強度規格値の2/3以上を耐火温度の基準としてみた場合、700℃までの耐火性能を有する鋼材は提案されているものの、750℃までの耐火性を保証する鋼材は提案されていない。
しかしながら、設計上の利便性を考慮すると、600℃耐火鋼の場合と同様に、所定の温度での降伏強度YSが常温降伏強度規格値の2/3以上となる温度を耐火温度とすることが好ましい。
すなわち、700〜800℃での強度基準が600℃耐火鋼と同じであると600℃耐火鋼と同じ荷重で設計でき、600℃を超える温度の耐火鋼を用いた場合の設計が容易である。
また、耐火鋼は高温強度を確保するためにMo、V、Nbなどの元素を多量に添加するため、一般に溶接部熱影響部の靱性が低下しやすい。
そこで、本発明は、降伏強度YSが325MPa級の鋼材で、750℃での降伏強度YSが常温降伏強度規格値(325MPa)の2/3である217MPa以上、且つ溶接部の靱性に優れた鋼材を提供することを目的とする。
本発明者は上記の課題を解決すべく鋭意研究を行い、極低C、Nとした上に、Mo、Nb、Bを添加してベイナイト単相組織とし、固溶Mo、Nb、Bを確保した鋼材においては従来の耐火鋼では強度の低下の著しい700℃以上での強度の低下が少なく、750℃でも常温降伏強度規格値の2/3以上の降伏強度YSが得られることを知見した。
更に、このような鋼材において、Tiを添加してNをTi窒化物として完全に固定し、Mn量も通常の鋼材よりも少ない0.5%以下に制限することにより溶接部の靱性低下を防止し得ることを知見し、本発明を完成した。
本発明は以上の知見を基に更に検討を加えてなされたものであり、すなわち本発明は、
1 質量%で、C:0.004%以下、Si:0.6%以下、Mn:0.5%以下、P:0.03%以下、S:0.02%以下、Al:0.2%以下、N:0.004%以下、Mo:0.05〜1.0%、B:0.0007〜0.004%、Ti:0.025%以下、0.04%≦Nb≦0.3%、Ti/N≧3.4、残部がFeおよび不可避的不純物からなる溶接熱影響部の靱性に優れた耐火鋼。
2 質量%で、C:0.004%以下、Si:0.6%以下、Mn:0.5%以下、P:0.03%以下、S:0.02%以下、Al:0.2%以下、N:0.004%以下、Mo:0.05〜1.0%、B:0.0007〜0.004%を含有し、更に、Ti、Zrの1種または2種を含有し、(Ti+0.53×Zr)≦0.025%、且つ、(Ti+0.53×Zr)/N≧3.4、更に、Nb、Taの1種または2種を含有し、且つ0.04%≦(Nb+0.51×Ta)≦0.3%、残部がFeおよび不可避的不純物からなる溶接熱影響部の靱性に優れた耐火鋼。
3 1または2記載の成分組成に、更に、Cu:1.0%以下、Ni:1.5%以下、Cr:0.6%以下、W:1.0%以下、V:0.6%以下の1種または2種以上を含有する溶接熱影響部の靱性に優れた耐火鋼。
本発明は、C:0.004%以下、N:0.004%以下と極低C、N化し、Mo、Nb、Bを添加してベイナイト単相組織とし固溶Mo、Nb、Bを確保することにより、従来の耐火鋼では強度の低下の著しい700℃以上での強度の低下を防止し、750℃でも常温降伏強度規格値の2/3以上の降伏強度YSを実現し、さらに、このような鋼材において、Tiを添加してNをTi窒化物として完全に固定し、Mnも通常の鋼材よりも少ない0.5%以下に制限することにより溶接部の靱性低下を防止し、溶接性にも優れた750℃耐火鋼である。
本発明により、従来の650℃よりも、はるかに高い750℃で従来の耐火鋼と同じ耐火性能が得られるため、耐火被覆の低減がはかれるとともに、設計の自由度が高まり耐火鋼の適用範囲が広がる。さらに、溶接性は従来の鋼材と同等以上であるため、施工も容易である。
以上のように本発明による鋼材を建築などに適用すれば産業界が享受する経済的利益は多大なものがあると思料される。
本発明における鋼の各化学成分の限定理由について説明する。%は質量%とする。
C:0.004%以下
CはNbと反応してNbCを生成し、固溶Nbを減少させるため高温強度の低下を招く。また、溶接熱影響部では粗大なNbCが粒界に析出して溶接部の靱性を著しく低下させる。このためCは少ないほど望ましいが、経済性の観点から0.004%以下に制限する。
Si:0.6%以下
Siは強化元素として有効で、安価な溶鋼の脱酸元素としても有用であるが、0.6%を超えると溶接熱影響部の靱性が劣化するため0.6%以下とする。
Mn:0.5%以下
Mnは強化元素として有効な上、焼入れ性を高めてベイナイト組織とするために有効である。しかし、過剰の溶接部の靱性を著しく損なうため0.5%以下に制限する。Mnが溶接部の靱性を低下させる原因は不明であるが、NbC、NbS、NbBC、Nb−Fe金属間化合物などの粒界析出を促進するためと推定される。
P:0.03%以下
Pは溶接熱影響部部および母材の靱性の観点から0.03%以下に限定した。不純物としてのPは低いほうが望ましいが、経済性も考慮して0.03%以下とした。
S:0.02%以下
Sは溶接熱影響部および母材の靱性の観点から0.02%以下に限定した。不純物としてのSは低いほうが望ましいが、経済性も考慮して0.02%以下とした。
Al:0.2%以下
AlもSiと同様、脱酸の目的で添加する。過剰の添加は溶接熱影響部および母材の靱性を損なうため0.2%以下とする。また脱酸の目的には、その一部または全てをSi、Tiなどで代えることもできる。
N:0.004%以下
NはNbと反応して粗大なNbNまたはNbCNを粒界に析出させるため溶接部の靱性を著しく低下させる。また、固溶Nbを減少させるため高温強度を低下させる。
このため少ないほど望ましいが、製鋼技術上0.001%以下に低下させることは極めて困難である。Nは数ppm程度の極微量であっても溶接部の靱性を著しく低下させ、高温強度を低下させる。これらの害はTiを添加してNをTi窒化物として完全に固定することで除くことができる。
しかしながら、Tiを添加する場合でも、Nが多いとTi窒化物が粗大化してしまい、溶接熱影響部の靱性を低下させる。このため0.004%以下に制限する。
Mo:0.05〜1.0%以下
Moは焼入れ性を向上させ母材の常温強度を向上させる。また、Nbと共存して著しく高温強度を上昇させるため、0.05%以上とする。しかし、過剰に添加すると溶接熱影響部の靱性を低下させるので1.0%以下とする。
Nb:0.04〜0.3%
NbはC,Nが極めて少ない本発明鋼に高い焼入れ性を与えてベイナイト組織とし強度上昇を図るうえでBとならび重要な元素である。また、固溶Nbは700℃以上での高温強度を維持するため必要である。
Nbが少ないと常温および高温での強度上昇が少ないため0.04%以上とした。しかしながら、Nbの過剰な添加は粗大なNbC、NbS、NbBC、Nb−Fe金属間化合物などの粒界析出を招き、溶接熱影響部での靱性を低下させるので上限を0.3%とした。
B:0.0007〜0.004%
BもC,Nが極めて少ない本発明鋼に高い焼入れ性を与えてベイナイト組織とし、強度上昇を図るうえでNbとならび重要な元素である。また、固溶Bは固溶Nb、固溶Moと共存して高温強度を上昇させる。
Bが少ないと常温および高温での強度上昇が少ないため0.0007%以上とした。しかしながら、Bの過剰な添加は粗大なNbB、NbBC、NbFeB、FeBCなどの粒界析出を招き、溶接熱影響部での靱性を低下させるので上限を0.004%とした。
また、Bが焼入れ性を高めベイナイト組織とするため、おのび固溶Nb、固溶Moと共存して高温強度を高めるためにはBが固溶Bとして存在することが必要である。Nが存在するとBとNが反応してBNを生成し固溶Bが減少する。このためにNをTiによりTi窒化物として固定しておく必要がある。
Ti:0.025%以下かつTi/N≧3.4
TiはNと反応してTi窒化物を生成しNを固定する。Nは数ppm程度のごく微量であってもNbと反応してNbN、NbCNなどを生成すると溶接部の靱性を著しく損なうので完全にTi窒化物として固定する必要がある。
この目的のためにはTi窒化物として化学量論比のTiNが生成するものとすればTi/Nの質量比で3.4以上の添加が最低限必要である。しかし、過剰の添加は粗大なTiN、TiS、TiCN、TiBCなどを析出して再熱部の靱性を低下させるので、0.025%以下とする。
前述したように固溶Bを確保するためにも、Ti添加によりNをTiNとして固定することが必要であるが、この目的にはTi/Nの質量比で3.4以上の添加であれば十分である。
以上が本発明鋼の基本成分組成であるが、更に、特性を向上させる場合、Cu:1.0%以下、Ni:1.5%以下、Cr:0.6%以下、W:1.0%以下、V:0.6%以下の1種または2種以上を添加することができる。
Cu:1.0%以下
Cuは鋼材の強度を向上させるため有効であるが1.0%を超えると溶接熱影響部の靱性を低下させるため、添加する場合は、1.0%を上限とする。
Ni:1.5%以下、
Niは鋼材の強度、靱性を向上させるため有効であるが、Niは高価な添加元素であり、コスト増につながり、過剰に添加しても効果が飽和するため、添加する場合は、1.5%を上限とする。
Cr:0.6%以下
Crは焼入れ性を向上させ母材の強度を向上し、また、高温強度も上昇させる。しかし、過剰に添加すると溶接熱影響部の靱性を低下させるので、添加する場合は、0.6%以下とする。
W:1.0%以下
Wは、焼入れ性をあげて母材の強度を向上し、また、高温強度も上昇させる。しかし、過剰に添加すると溶接熱影響部の靱性を低下させるので、添加する場合は、1.0%以下とする。
V:0.6%以下
Vは、焼入れ性をあげて母材の強度を向上し、また、高温強度も上昇させる。しかし、過剰に添加すると溶接熱影響部の靱性を低下させるので、添加する場合は、0.6%以下とする。
尚、本発明に係る耐火鋼の成分組成において、TiとZrは周期律表で同じ族に属し、化学的性質がほぼ同じであるためTiの一部または全てをZrで置き換えてもよい。また、NbとTaは周期律表で同じ族に属し、化学的性質がほぼ同じであるためNbの一部または全てをTaで置き換えてもよい。
TiとZrを置換する場合は、(Ti+0.53×Zr)≦0.025%、且つ、(Ti+0.53×Zr)/N≧3.4を満足するようにTi、Zrの1種または2種を含有する。
Zrの添加量の範囲は、原子量%での換算でTiの添加量の範囲と同じになるように、Taの質量%に0.51を乗じて換算する。したがって、Ti+0.53×Zr≦0.025かつ質量比で(Ti+0.53×Zr)/N≧3.4とする。
NbとTaを置換する場合は、0.04%≦(Nb+0.51×Ta)≦0.3%を満足するようにNb、Taの1種または2種を含有する。
Taの添加量の範囲は、原子量%でのNbの添加量の範囲と同じになるようにTaの質量%に0.51を乗じて換算する。したがって、(Nb+0.51×Ta):0.04〜0.3%とする。
以上のように成分を規定された鋼を通常の製鋼工程により溶解、鋳造し、鋳片とした後は、本発明の鋼が本質的に熱履歴に特性が不敏感であることから、特段の配慮をすることなく通常の圧延工程によって製品とすることができる。
すなわち鋳片を1000℃〜1250℃程度に加熱し、700℃〜1000℃程度の圧延完了温度で熱間圧延する。圧延は厚板ミルで行い厚板(プレート)とすることもでき、また、タンデムミルで圧延して熱延コイルとすることもできる。
圧延後の冷却も特段の配慮をする必要はない。空冷から水冷による加速冷却まで、どのような冷却速度を採用しても、本発明鋼の特性として、強度や靱性などの機械的性質に差はほとんどない。
表1に示す種々の成分組成に調整した鋳片を1200℃に加熱後、熱間圧延を行い、仕上げ温度950℃で圧延を完了し、板厚15mmの鋼板を製造した。圧延後の冷却は空冷とした。
得られた各鋼板について引張り試験(常温および750℃)および0℃でのシャルピー試験を行い、その機械的性質を調べた。
常温の引張試験には径6mmで標点距離25mmの丸棒引張試験片を用い、高温の引張試験はJIS G0567鉄鋼材料および耐熱合金の高温引張試験方法に準拠し、径6mmで標点距離30mmの丸棒引張試験片を用いて行った。
また、溶接熱影響部の靱性をしらべるため、実際の溶接熱履歴を模擬した熱サイクルを加えた。一層溶接を模擬し、1450℃まで加熱した後、800℃から500℃までの冷却時間を50sとなるようにして冷却する単一の熱サイクルである(15mmの鋼板に溶接入熱50kJ/cmで一層溶接したときのHAZ(溶接熱影響部)の熱履歴に相当)。以上の熱サイクルを付与後、0℃でシャルピー試験を行い、溶接熱影響部の靱性を評価した。
Figure 0004882246
表2に圧延ままの鋼板の常温での引張特性(降伏強度YS,引張強度TS,伸びEL)および靱性(シャルピー衝撃試験の0℃での吸収エネルギー(vE0))、および、高温(750℃)での引張特性(降伏強度YS,引張強度TS,伸びEL)を示す。また再現熱サイクル試験後の靱性を示す。
シャルピー衝撃試験片は2mmVノッチシャルピー試験片で厚み10mmのものであり、試験本数を3本として試験した。表2中の吸収エネルギー(vE0)は3本の平均値で、70J以上を本発明範囲内とした。
Figure 0004882246
本発明の鋼はいずれも常温での降伏強度YSが325MPa級の鋼材として十分な引張特性を有し、靱性も優れている。また750℃での降伏強度YSは常温降伏強度規格値(325MPa)の2/3である217MPa以上であり、溶接熱影響部の靱性も優れている。
表1中の鋼FはTiが添加されておらず、本発明の範囲外である。Tiの添加がないため溶接熱影響部の靱性が低く、750℃での強度も若干低い。
鋼GはMoが添加されておらず本発明の範囲外である。Moの添加がないため高温強度が低い。鋼H、鋼Iは本発明の範囲を超えてCを添加した例である。
CがNb、Moと反応して炭化物を生成し、高温強度の維持するに有効な固溶Nb,Moが減少するため高温強度が低下し、また粗大な炭化物が生成するため溶接熱影響部の靱性が著しく低下する。
表3に示す種々の成分組成に調整した鋳片を1200℃に加熱後、熱間圧延を行い、仕上げ温度950℃で圧延を完了し板厚15mmの鋼板を製造した。圧延後の冷却は空冷とした。
得られた各鋼板について実施例1と同様に引張り試験(常温および750℃)および0℃でのシャルピー試験を行い、その機械的性質を調べた。また、溶接熱影響部の靱性をしらべるため、実施例1と同様の熱サイクルを付与した後、0℃でシャルピー試験を行い溶接熱影響部の靱性を評価した。
Figure 0004882246
表4に圧延ままの鋼板の常温での引張特性(降伏強度YS,引張強度TS,伸びEL)および靱性(シャルピー衝撃試験の0℃での吸収エネルギー(vE0))、および、高温(750℃)での引張特性(降伏強度YS,引張強度TS,伸びEL)を示す。また再現熱サイクル試験後の靱性を示す。
シャルピー衝撃試験片は2mmVノッチシャルピー試験片で厚み10mmのものであり、試験本数3本として試験した。表4中の吸収エネルギー(vE0)は3本の平均値で、70J以上を本発明範囲内とした。
Figure 0004882246
鋼JはTiの全てをZrで置換したものであり、鋼K、鋼LはTiの一部をZrで置換したものである。また、鋼MはNbの一部をTaで置換したものであり、鋼NはNbを全てTaで置換したものである。
表4に示すように、Nbの一部または全部をTaで置換、あるいは、Tiの一部または全部をZrで置換しても特性に変わりなく、常温での機械的特性はもちろんのこと、優れた高温強度および溶接熱影響部靱性を示すことが分かる。
表5に示す種種の成分組成に調整した鋳片を1200℃に加熱後、熱間圧延を行い、仕上げ温度950℃で圧延を完了し板厚15mmの鋼板を製造した。圧延後の冷却は空冷とした。
得られた各鋼板について引張り試験およびシャルピー試験を行い、その機械的性質を調べた。また溶接熱影響部の靱性を評価するため、実施例1で行ったと同様の熱サイクルを加えて、シャルピー試験を行った。表6に結果を示す。
シャルピー衝撃試験片は2mmVノッチシャルピー試験片で厚み10mmのものであり、試験本数3本として試験した。表6中の吸収エネルギー(vE0)は3本の平均値で、70J以上を本発明範囲内とした。
Figure 0004882246
本発明の鋼はいずれも常温での降伏強度YSが325MPa級の鋼材として十分な引張特性を有し、靱性も優れている。また750℃での降伏強度YSは常温降伏強度規格値(325MPa)の2/3である217MPa以上であり、溶接熱影響部の靱性も優れている。
鋼WはCが本発明の範囲を超えて添加されているが、Cが多く、粗大な炭化物が析出するため溶接熱影響部の靱性が低く、750℃での強度も若干低い。鋼XはCrが本発明の範囲を超えて添加されているため溶接熱影響部の靱性が低い。
鋼YはMoの添加量が本発明の範囲より少ない。Moの添加が少ないため高温強度が低い。鋼Zは本発明の範囲を超えてNbを添加した例である。粗大なNbC、NbS、NbBC、Nb−Fe金属間化合物などが析出するため溶接熱影響部の靱性が著しく低下する。鋼AAは本発明の範囲を超えてMnを添加した例であるが、溶接熱影響部の靱性が著しく低くなる。
Figure 0004882246

Claims (3)

  1. 質量%で、C:0.004%以下、Si:0.6%以下、Mn:0.5%以下、P:0.03%以下、S:0.02%以下、Al:0.2%以下、N:0.004%以下、Mo:0.05〜1.0%、B:0.0007〜0.004%、Ti:0.025%以下、0.04%≦Nb≦0.3%、Ti/N≧3.4、残部がFeおよび不可避的不純物からなる溶接熱影響部の靱性に優れた耐火鋼。
  2. 質量%で、C:0.004%以下、Si:0.6%以下、Mn:0.5%以下、P:0.03%以下、S:0.02%以下、Al:0.2%以下、N:0.004%以下、Mo:0.05〜1.0%、B:0.0007〜0.004%を含有し、更に、Ti、Zrの1種または2種を含有し、(Ti+0.53×Zr)≦0.025%、且つ、(Ti+0.53×Zr)/N≧3.4、更に、Nb、Taの1種または2種を含有し、且つ0.04%≦(Nb+0.51×Ta)≦0.3%、残部がFeおよび不可避的不純物からなる溶接熱影響部の靱性に優れた耐火鋼。
  3. 請求項1または2記載の成分組成に、更に、Cu:1.0%以下、Ni:1.5%以下、Cr:0.6%以下、W:1.0%以下、V:0.6%以下の1種または2種以上を含有する溶接熱影響部の靱性に優れた耐火鋼。
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