JP4880248B2 - 粘着シート及び装飾用粘着シート - Google Patents

粘着シート及び装飾用粘着シート Download PDF

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Description

本発明は、屋内外で使用される粘着シートに関するものである。
粘着シートは、屋外や屋内における広告ステッカーもしくは表示用ステッカーとして装飾用に用いられている。従来の粘着シートは、一般に塩化ビニル系樹脂フィルムを基材とし、該基材の片面に粘着剤層を形成することにより構成されていた。しかし、塩化ビニル系フィルムを基材とした場合、焼却・廃棄に際し、塩素ガスや塩化水素ガスが発生するので環境への負担が避けられなかった(例えば、特許文献1参照)。
そこで、近年、アクリル樹脂系フィルムを基材に用いることにより環境への負担を低減する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、従来の塩化ビニル系樹脂フィルムを基材とした粘着シートに比べ、引裂強度が弱いため、曲面施工の場合においての取り扱いが悪かった。
また、装飾用粘着シートを施工する際、原反シートを必要とする形にカットし不要な部分を離型紙上で除く作業において、不要部を剥がす際にノッチ部でシートが裂けてしまい、改めてシートをめくる作業をやり直すことが必要となったり、必要とする部分が一緒に裂けてシート全体が使えなくなる等の問題があった。また、他の施工として、先にシートを被着体に全面貼りしてから、不要部分を剥がす場合には被着体とシートの粘着力が強いため、不要部分を剥がすのに、さらに力がかかり裂けやすいという問題があった。
さらに、アクリル樹脂系フィルムをキャスティング製法にて成膜する段階においては、フィルムが生産ライン環境中の埃等を帯びやすく、そのために外観不良が発生するおそれがあった。そのため、クリーン度の高い成膜ラインで生産する必要があった。
特開平5−078626号公報 特開平5−043845号公報
本発明は、上記のような従来の粘着シートに関する問題を解決すべくなされたものであり、その目的は引裂強度の優れた粘着シートを提供することにあり、さらに環境に優しく、耐候性の高く、またクリーン度の低い生産環境中でも生産可能な粘着シートを提供することを目的とする。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の粘着シートは、エチレン性不飽和二重結合基を両末端に有する高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーに、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステルを含有するビニル系化合物を反応させてなるアクリルウレタン共重合体からなる基材シートに粘着剤層を積層してなる粘着シートであり、上記高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーの重量平均分子量は17000〜100000の範囲にあり、該高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーとビニル系化合物の重量比が60/40〜30/70の範囲とされていることを特徴とする。
また、本発明に係る粘着シートでは、分子量1000以下の不飽和カルボン酸エステルのアルカノールアンモニウム塩が、上記基材シート100重量%に対して0.1〜10.0重量%の割合で添加されている。
本発明に係る粘着シートは様々な用途に用いられるが、装飾用粘着シートとして好適に用いられる。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の基材シートに用いられるアクリルウレタン共重合体はエチレン性の不飽和基二重結合基を両末端に有し、重量平均分子量が10000−100000である高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーに、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステルを含有するビニル系化合物を反応させることにより得られる共重合体であり、基本的には、特開平10−1524号公報に記載される方法に従って得ることができる。すなわち、このようなアクリルウレタン共重合体は、両末端エチレン性不飽和二重結合基を有する高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーを製造する工程、およびこのプレポリマー存在下で少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステル基を有するビニル系化合物を重合させる工程といった2工程により得ることができる。また、本発明で用いられるアクリルウレタン共重合体の重量平均分子量は、15000−150000の範囲であることが好ましい。
まず、第一工程でエチレン性不飽和二重結合基を有する高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーを製造する。重量平均分子量10000−100000の範囲にある両末端にNCO基を有する高分子直鎖状ウレタンセグメントを合成し、次に両末端のNCOに、これと反応しえる水酸基一個を含む(メタ)アクリル酸エステルを理論量付加させることからなる。この高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーを合成するには、一般的な手法に従えばよく、すなわち、長鎖ジオール、短鎖グリコール、場合に応じ鎖延長剤等を併用し、共重合体の設計分子量に対して理論量の有機ジイソシアネートを加えて反応させればよい。この反応は不活性有機溶剤中で行い、反応を促進するために金属触媒や第三級アミン触媒を用いることも可能である。
第二工程では、第一工程で合成した両末端にエチレン性不飽和二重結合基を持ったポリウレタンプレポリマーに、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステルを含有するビニル系化合物を加え、ラジカル発生剤の存在下、有機溶剤中において高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーの両末端不飽和二重結合を起点としたビニル系化合物のラジカル重合反応を行い、アクリルウレタン共重合物を合成する。この反応はアクリル樹脂重合の一般的な手法である、ラジカル発生剤添加の下に行われるラジカル重合を行えばよい。この際、適宜チオール基含有化合物を連鎖移動剤として反応液に添加してアクリルの重合度を調整することもできる。
前記有機ジイソシアネートとして、具体的には、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、キシレン−1,4−ジイソシアネート、キシレン−1,3−ジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4−ジイソシアネート、2,2−ジフェニルプロパン−4,4−ジイソシアネート、3,3−ジメチルジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート、4,4−ジフェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ナフチレン−1,4−ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、3,3−ジメトキシジフェニル−4,4−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水添化トリレンジイソシアネート等の脂肪族、水添化キシレンジイソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネートが挙げられる。中でも耐候性に優れ、ウレタンセグメントの結晶化を防ぐため非対称構造であるイソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水添化キシレンジイソシアネートのような脂環式ジイソシアネートが好ましい。
長鎖ジオールとしてはポリウレタン工業において公知のものが用いられ、例えば、ポリエステルジオール、ポリエステルアミドジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステル・ポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオール等が挙げられる。
具体的にはコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等のジカルボン酸、これらの酸エステルあるいは酸無水物と、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタングリコール、1,6−ヘキサングリコール、3−メチル−1,5−ペンタングリコール、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタングリコール、1,9−ノナングリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、あるいはビスフェノールAのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物等のグリコール、あるいはヘキサメチレンアミン、キシレンジアミン、イソホロンジアミン、モノアタノールアミン等のジアミン、またはアミノアルコール等、単独、またはこれらの混合物との脱水縮合反応で得られるポリエステルジオール、ポリエステルアミドジオールが挙げられる。さらに、ε−カプロラクトン、アルキル置換ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、アルキル置換δ−バレルラクトン等の環状エステル(すなわちラクトン)モノマーの開環重合により得られるラクトン系ポリエステルジオール等のポリエステルジオールが挙げられる。ポリエーテルジオールとしては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等が挙げられる。ポリエーテル・ポリエステルジオールとしては、前記のポリエーテルポリオールと前記のジカルボン酸又は酸無水物等とから製造されるものが挙げられる。ポリカーボネートジオールとしては、例えば、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタングリコール、ヘキサングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等とジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネートなどのカーボネート類との反応から得られるものを挙げることができ、具体的な商品としては日本ポリウレタン工業製のニッポラン980、ニッポラン981等が挙げられる。また尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール等も、一般にポリウレタン工業において公知のもので活性水酸基を2個以上含有するものであれば、長鎖ポリオールあるいはその一部として使用することができる。これら長鎖ポリオールの分子量は350−8000の範囲が好ましい。分子量が350未満ではウレタン成分の柔軟性を発揮できず、また分子量が8000を越えると共重合物のウレタン基濃度が低下し、例えば、ポリウレタンの特徴の一つである耐摩耗性や耐熱性に乏しくなる。これらは単独、あるいは2種類以上組み合わせて使用することもできる。中でも、耐候性、透明性、機械的強度に優れるポリカーボネートジオールが好ましい。
短鎖グリコールとしては、前記長鎖ポリオールの原料として挙げた単分子ジオール類。具体的にはエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタングリコール、1,6−ヘキサングリコール、3−メチル−1,5−ペンタングリコール、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタングリコール、1,9−ノナンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキサノン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール等が挙げられる。これらは単独、あるいは2種類以上組み合わせて使用することもできる。
鎖延長剤としては、ヒドラジン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の単分子ジアミン、トルエンジアミン、ジアミノジフェニルメタン等の芳香族ジアミン、イソホロンジアミン等の脂環式ジアミン、あるいはポリエーテルの末端がアミノ基となったポリエーテルジアミン等が挙げられる。前記アミノアルコールとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等が挙げられる。これらは単独、あるいは2種類以上組み合わせて使用することもできる。
ここで、長鎖ジオールと短鎖グリコールの使用比率は、重量比で長鎖ジオール/短鎖グリコール=100/0〜70/30の範囲にあり、好ましくは100/0〜80/20である。
エチレン性不飽和二重結合基を両末端に有する高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーの分子量は10000−100000が好ましい。10000未満ではアクリルとウレタンプレポリマーの架橋間距離が短く、共重合反応の際にゲル化する可能性があり、また十分な引き裂き強度が得られない。また、100000より大きくなると、アクリルとウレタンプレポリマーの架橋間距離が大きくなりすぎ、相溶性を確保しにくくなる。高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーの分子量は、用いられる長鎖ジオール、短鎖グリコール、および鎖延長剤等に含まれる全活性水素数と、これと反応させるイソシアネート基のモル数の比率を適宜変えることで、調整することができる。
次に、ビニル系化合物を共重合させる第二工程では、上記第一工程で製造した高分子直鎖状ウレタンプレポリマーに少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステルを含有するビニル系化合物に加え、さらにアゾビスイソブチロニトリルのようなジアゾ化合物あるいはベンゾイルパーオキサイド、カヤエステル−O(火薬アクゾ(株)製)のような過酸化物などをラジカル発生剤として添加し、通常の有機溶剤中でラジカル重合を行う。この際、高分子直鎖状ウレタンプレポリマーの両末端不飽和二重結合は容易にラジカルを発生し、これを起点としてビニル系化合物の連鎖移動反応が行われ、アクリルウレタン共重合物を生成する。重合度の調整は連鎖移動剤を反応液に添加することで行う。ラジカル発生剤量は全固形分重量に対して、0.2%〜5.0%の範囲が好ましい。連鎖移動剤量は全固形分重量に対して、5%以下が好ましい。5%を越えると残存した連鎖移動剤が耐候性に悪影響を与える可能性がある。
本発明において用いられるビニル化合物のうち、(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチルメタアクリレート、iso−ブチルメタアクリレート、tert−ブチルメタアクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デカニル(メタ)アクリレート、ウンデカニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどのC1〜C24アルキル等が挙げられる。これらは単独、または2種類以上組み合わせて使用することができる。
また本発明においては水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルも使用できる。具体的には2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ε−カプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレート等が挙げられ、上記(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体が好ましい。この場合はイソシアネート基と反応しうるアルコール性水酸基を有するアクリルウレタン共重合体が得られる。また、これらは単独、または2種類以上組み合わせて使用することができる。
さらに本発明においては、上記以外のもの以外に、ビニル系化合物として、シクロアルキルエステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族炭化水素系ビニル化合物、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、あるいは(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、メタ(アクリルアミド)等の極性基含有モノマーが挙げられる。これらは単独、または2種類以上組み合わせて使用することができる。
ここで、本発明で用いられるアクリルウレタン共重合体は、両末端飽和二重結合を持つ高分子直鎖状ウレタンプレポリマーの分子量が大きいため、重合後に得られるアクリルウレタン共重合体の架橋間距離が拡大し、その分子構造が二次元的構造(網状構造)となる。従って、本来相溶性の悪いアクリル成分と、ウレタン成分とを化学的に結合させることにより、相溶性のよいアクリルウレタン共重合体を得ることができる。またウレタンプレポリマーが高分子でかつ直鎖状であることから、外力がかかった時に延伸効果を発揮することができる。したがって、このアクリルウレタン共重合体の基材シートはアクリル特徴である耐候性、耐汚染性、ウレタンの特徴である柔軟性、強靱性を合わせもち、且つ延伸効果による高い引裂強度を発揮する。
上記基材シートにおいて、高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマー/ビニル系化合物との重量比は60/40〜30/70の範囲内であることが好ましい。ビニル系化合物が70重量%を越えると、引裂強度が悪くなり、安定してカットすることが難しくなる。
またビニル系化合物が40重量%より少なくなると、引裂強度が良くなるものの、耐候性・耐汚染性が損なわれる。
上記基材シートは、架橋剤、顔料、光安定剤、紫外線吸収剤等が適宜配合されて成形される。
本アクリルウレタン共重合体は架橋剤を使用することで緻密な3次元構造を形成することができる。架橋剤としては、従来よりアクリル樹脂の架橋剤として使用されている架橋剤であれば特に限定されず、例えばイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤が挙げられる。中でも耐候性に優れる、脂肪族イソシアネート系架橋剤が好ましい。
上記架橋剤の量は、アクリルウレタン共重合体100重量部に対して0.2〜30重量部を配合することが好ましい。0.2重量部以下では添加効果が認められず、30重量部を超えるとアクリルウレタン共重合本来の引き裂き強度が発揮できなくなる。
尚、架橋方法は任意の方法が採用されてよく、例えば、加熱養生法、放射線照射法等が挙げられる。
基材シート中には不飽和カルボン酸エステルを基材シート100重量%に対して0.1〜10.0重量%添加することにより、成膜ラインのクリーン度が別段高くなくても良好な外観のフィルムを得ることが出来る。不飽和カルボン酸エステルとして、本発明では、分子量1000以下の不飽和カルボン酸エステルのアルカノールアンモニウム塩が用いられる。
上記不飽和カルボン酸エステルの添加割合は、好適には0.5〜2.0重量%である。一般的にアクリル樹脂が静電気を帯びやすいために生産ラインのクリーン度が高くないと、ライン環境中の埃を吸着し、それを基点として顔料凝集を発現しフィルム外観不良が生じる。この対策としてクラス1000ほどのクリーン度の高い環境で生産するのが一般的であった。
しかしながらクリーン度の高い生産ラインは設備費用が莫大となり、また維持管理にもランニングコストがかかることが生産者として問題になっている。そこで、本願発明者らは、この点について鋭意検討した結果、基材シート100重量%に対して不飽和カルボン酸エステルを0.1〜10.0重量%添加することにより上記問題点を解決するばかりか、引き裂き性をさらに改善することを見いだした。添加量が0.1重量%より少ないと目的とする性能が発現しないために、クリーン度の低い生産ラインで成膜した場合、環境中のホコリ等を拾い、外観不良が発生することがある。10.0重量%を超えると添加する以上の性能は発現しないことから経済的に問題となり、また顔料系への色むら等の外観的不具合が発生することがある。
基材シートの厚みは、20〜120μmであることが好ましい。20μm未満であるとフィルムが薄くなり過ぎて、施工時の作業性が悪くなったり、下地の凹凸を拾い易くなったり、耐候性が悪くなる等の問題が発生し易くなる。120μmを越える場合は、フィルムのコシが出てくるので曲面施工性が悪くなる。
本発明における粘着剤層を構成する粘着剤は、例えば粘着主成分に架橋剤等の任意成分が必要に応じて配合されたものが用いられる。粘着主成分としては、例えばアクリル系、ゴム系、ウレタン系、シリコーン系等が挙げられる。なかでもアクリル系のものが物性及び経済性の点で好ましい。
本発明のアクリル系粘着剤層の主成分として用いられる(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては炭素数1〜12のアルキル基を有するアルコールの(メタ)アクリル酸エステル、好ましくは炭素数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルが用いられ、具体的には、(メタ)アクリル酸nーブチル、(メタ)アクリル酸2ーエチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸nーオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸ラウリル等を挙げることができる。これらは、単独、又は組み合わせて用いることができる。粘着性と凝集性のバランス等から、通常ホモポリマーのガラス転移温度(Tg)が−50℃以下の(メタ)アクリル酸エステルを主成分とし、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の低級のアルコールの(メタ)アクリル酸エステルを併用することができる。
また、これらのビニルモノマー以外にこれらと共重合可能なモノマーが共重合されてもかまわない。モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有モノマー又はその無水物や2ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4ーヒドロオキシブチルアクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、カプロラクトン変成(メタ)アクリレート等の水酸基含有モノマー等がある。上記(メタ)アクリル酸エステルは単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
本発明の粘着剤は溶媒中で重合した溶剤型アクリル粘着剤であっても良いし、水中で重合したエマルジョン系粘着剤であっても良い。また、モノマー混合物に紫外線照射した塊状重合型粘着剤であっても良い。
粘着剤層の厚みは、10〜50μmが好ましい。より好ましくは25〜35μmである。10μm以下であると十分な粘着力が得られない。また50μmを超えるとコンピューターカット性に悪影響を及ぼし、また粘着物性的には過剰品質となることからコストの面で実用上必要ない。
本発明の粘着シートは、(JIS K7128に規定されている)トラウザー引裂法による引裂荷重が170mN以上であることを特徴とする。引裂荷重が170mN未満であると、十分な強度が得られず、コンピューターカット性、曲面への安定施工性を得ることが難しくなる。
また本発明の粘着シートは、2%引っ張り時応力が4〜20N/15mmであることも併せて特徴とする。2%引っ張り時応力が4N/15mmより低いと、シートが柔らか過ぎる為に平面部への施工が非常に困難となり、実用には供し得ないこととなる。また20N/15mmより大きいとシートが固すぎる為に曲面への安定施工性を得ることが難しくなる。
以上説明したように本発明の粘着シートは、エチレン性不飽和二重結合基を両末端に有する高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーに、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステルを含有するビニル系化合物を反応させてなるアクリルウレタン共重合体からなる基材シートに粘着剤層を積層してなる粘着シートであるので、環境に優しく、引裂強度の優れたシートを提供することができる。従って優れた施工性を有する。また、好適な静電助剤を添加することにより、クリーン度の低い生産ラインで良好な外観の基材シートを得ることが出来、さらに引き裂き強度が改善される。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳しく説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、「部」とあるのは「重量部」を意味する。なお、その詳細な配合と性状は、表1にまとめた。
参考例1:アクリルウレタン共重合体の合成および粘着シートの作成>実施例1は欠番とする
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業(株)製 商品名:ニッポラン981) 320.3部、イソホロンジイソシアネート(住友バイエルウレタン(株)製 商品名:ディスモジュールI)75.1部、トルエン500部を仕込み、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。イソシアネート(NCO)濃度が理論量に到達した時点で2−ヒドロキシエチルメタアクリレート4.6部、トルエン100部を仕込み、ウレタンプレポリマーの両末端のNCOが消滅するまでさらに80℃、6時間反応させ、樹脂固形分濃度40%、粘度4000mPa・s(25℃)、重量平均分子量34000の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液393.8部、メチルメタアクリレート184.4部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、1−チオグリセロール1.75部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.5部およびトルエン331部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度4000mPa・s(25℃)、重量平均分子量84000のアクリルウレタン共重合樹脂溶液を得た。さらにアクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部にヒンダードアミン光安定剤(HALS)「商品名:チヌビン622LD チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製」および紫外線吸収剤(UVA)「商品名:UV5411 サンケミカル(株)製」をおのおの10部、5部添加し、イソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。
一方アクリル系粘着剤(商品名:NM−1 積水化学工業(株)製)100部にイソシアネート硬化剤(商品名:L−55 日本ポリウレタン(株)製)1部を添加し離型紙(商品名:SSM リンテック(株)製)上にドライ厚み30μmとなるように塗布乾燥した。この粘着剤を、先ほど得た基材シートへラミネートすることにより粘着シートを得た。
参考例2>実施例2は欠番とする
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業(株)製 商品名:ニッポラン981)324.7部、ノルボルナンジイソシアネート(三井武田ケミカル(株)製 商品名:コスモネートNBDI)70.6部、トルエン500部を仕込み、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。イソシアネート(NCO)濃度が理論量に到達した時点で2−ヒドロキシエチルメタアクリレート4.7部、トルエン100部を仕込み、ウレタンプレポリマーの両末端のNCOが消滅するまでさらに80℃、6時間反応させ、樹脂固形分濃度40%、粘度4700mPa・s(25℃)、重量平均分子量36000の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液393.8部、メチルメタアクリレート184.4部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、1−チオグリセロール1.75部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.5部およびトルエン331部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度4500mPa・s(25℃)、重量平均分子量86000のアクリルウレタン共重合樹脂溶液を得た。さらにアクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部にヒンダードアミン光安定剤(HALS)「商品名:チヌビン622LD チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製」および紫外線吸収剤(UVA)「商品名:UV5411 サンケミカル(株)製」をおのおの10部、5部添加し、イソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。その後、参考例1と同様の粘着剤をラミネートした後、粘着シートを得た。
参考例3>実施例3は欠番とする
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業(株)製 商品名:ニッポラン981) 328.1部、水添化キシレンジイソシアネート(三井武田ケミカル(株)製 商品名:タケネート600)67.2部、トルエン500部を仕込み、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。イソシアネート(NCO)濃度が理論量に到達した時点で2−ヒドロキシエチルメタアクリレート4.7部、トルエン100部を仕込み、ウレタンプレポリマーの両末端のNCOが消滅するまでさらに80℃、6時間反応させ、樹脂固形分濃度40%、粘度5300mPa・s(25℃)、重量平均分子量35000の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液393.8部、メチルメタアクリレート184.4部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、1−チオグリセロール1.75部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.5部およびトルエン331部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度5100mPa・s(25℃)、重量平均分子量87000のアクリルウレタン共重合樹脂溶液を得た。さらにアクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部にヒンダードアミン光安定剤(HALS)「商品名:チヌビン622LD チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製」および紫外線吸収剤(UVA)「商品名:UV5411 サンケミカル(株)製」をおのおの10部、5部添加し、イソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。
<実施例4>
基材シートを成形する段階において、アクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部に対して、不飽和カルボン酸エステル(ビックケミー(株)製 商品名 BYK−80E)3.5部を添加してなること以外は参考例3と同様にして基材シートを得た。
参考例5>実施例5及び参考例4は欠番とする
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業(株)製 商品名:ニッポラン981) 320.3部、イソホロンジイソシアネート(住友バイエルウレタン(株)製 商品名:ディスモジュールI)75.1部、トルエン500部を仕込み、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。イソシアネート(NCO)濃度が理論量に到達した時点で2−ヒドロキシエチルメタアクリレート4.6部、トルエン100部を仕込み、ウレタンプレポリマーの両末端のNCOが消滅するまでさらに80℃、6時間反応させ、樹脂固形分濃度40%、粘度4000mPa・s(25℃)、重量平均分子量34000の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液525.0部、メチルメタアクリレート131.9部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、1−チオグリセロール1.75部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.5部およびトルエン252.3部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度6800mPa・s(25℃)、重量平均分子量102000のアクリルウレタン共重合樹脂溶液を得た。さらにアクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部にヒンダードアミン光安定剤(HALS)「商品名:チヌビン622LD チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製」および紫外線吸収剤(UVA)「商品名:UV5411 サンケミカル(株)製」をおのおの10部、5部添加し、イソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。
その後、参考例1と同様の粘着剤をラミネートした後、粘着シートを得た。
<実施例6>
基材シートを成形する段階において、アクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部に対して、不飽和カルボン酸エステル(ビックケミー(株)製 商品名 BYK−80E)を7.0部添加してなること以外は参考例5と同様にして基材シートを得た。
参考例7>
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業(株)製 商品名:ニッポラン981) 320.3部、イソホロンジイソシアネート(住友バイエルウレタン(株)製 商品名:ディスモジュールI)75.1部、トルエン500部を仕込み、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。イソシアネート(NCO)濃度が理論量に到達した時点で2−ヒドロキシエチルメタアクリレート4.6部、トルエン100部を仕込み、ウレタンプレポリマーの両末端のNCOが消滅するまでさらに80℃、6時間反応させ、樹脂固形分濃度40%、粘度4000mPa・s(25℃)、重量平均分子量34000の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液262.5部、メチルメタアクリレート236.9部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、1−チオグリセロール1.75部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.5部およびトルエン409.8部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度2600mPa・s(25℃)、重量平均分子量67000のアクリルウレタン共重合樹脂溶液を得た。さらにアクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部にヒンダードアミン光安定剤(HALS)「商品名:チヌビン622LD チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製」および紫外線吸収剤(UVA)「商品名:UV5411 サンケミカル(株)製」をおのおの10部、5部添加し、イソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。その後、参考例1と同様の粘着剤をラミネートした後、粘着シートを得た。
比較例
<比較例1:アクリル樹脂の合成および粘着シートの作成>
攪拌機、温度計、冷却器、窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、トルエン450部を仕込み、攪拌しながら110℃まで昇温した。そこにメチルメタアクリレート220.5部、n−ブチルメタアクリレート77.0部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート52.5部、ラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)1.0部、トルエン100部からなる混合物を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で1時間反応させた。さらにトルエン100部、ABN−E0.5部からなる混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で3時間反応させ、樹脂固形分35%、粘度110mPa・s(25℃)、重量平均分子量43000のアクリル樹脂を得た。このアクリル樹脂1000部にイソシアネート硬化剤としてコロネートHLS(日本ポリウレタン工業(株)製)225部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。その後、参考例1と同様の粘着剤をラミネートした後、粘着シートを得た。
<比較例2:アクリル/ウレタンのブレンド樹脂の合成および粘着シートの作成>
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(商品名:ニッポラン981,日本ポリウレタン工業(株)製) 330.4部、イソホロンジイソシアネート(住友バイエルウレタン(株)製 商品名:ディスモジュールI)69.6部、トルエン600部を仕込み、NCOが消失するまで、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。樹脂固形分濃度40%、粘度4000mPa・s(25℃)、重量平均分子量34000の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液393.8部、メチルメタアクリレート184.4部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.5部およびトルエン331部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度2500mPa・s(25℃)、重量平均分子量42000のアクリル/ウレタンブレンド樹脂溶液を得た。さらにアクリル/ウレタンブレンド樹脂溶液1000部にイソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。その後、参考例1と同様の粘着剤をラミネートした後、粘着シートを得た。
<比較例3>
基材シートを成形する段階において、アクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部に対して、静電助剤(共栄社化学(株)製 商品名 フローレンAE−2)を3.5部添加してなること以外は比較例2と同様にして基材シートを得た。
<比較例4>
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業(株)製 商品名:ニッポラン981)289.3部、イソホロンジイソシアネート(住友バイエルウレタン(株)製 商品名:ディスモジュールI)85.6部、トルエン500部を仕込み、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。イソシアネート(NCO)濃度が理論量に到達した時点で2−ヒドロキシエチルメタアクリレート25.1部、トルエン100部を仕込み、ウレタンプレポリマーの両末端のNCOが消滅するまでさらに80℃、6時間反応させ、樹脂固形分濃度40%、粘度1800mPa・s(25℃)、重量平均分子量7800の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液393.8部、メチルメタアクリレート184.4部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、1−チオグリセロール1.75部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.50およびトルエン331部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度1600mPa・s(25℃)、重量平均分子量15300のアクリルウレタン共重合樹脂溶液を得た。さらにアクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部にヒンダードアミン光安定剤(HALS)「商品名:チヌビン622LD チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製」および紫外線吸収剤(UVA)「商品名:UV5411 サンケミカル(株)製」をおのおの10部、5部添加し、イソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。その後、参考例1と同様の粘着剤をラミネートした後、粘着シートを得た。
<比較例5>
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業(株)製 商品名:ニッポラン981)324.6部、イソホロンジイソシアネート(住友バイエルウレタン(株)製 商品名:ディスモジュールI)73.6部、トルエン500部を仕込み、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。イソシアネート(NCO)濃度が理論量に到達した時点で2−ヒドロキシエチルメタアクリレート1.8部、トルエン100部を仕込み、ウレタンプレポリマーの両末端のNCOが消滅するまでさらに80℃、6時間反応させ、樹脂固形分濃度40%、粘度34500mPa・s(25℃)、重量平均分子量121000の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液393.8部、メチルメタアクリレート184.4部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、1−チオグリセロール1.75部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.50およびトルエン331部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度26000mPa・s(25℃)、重量平均分子量142000のアクリルウレタン共重合樹脂溶液を得た。さらにアクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部にヒンダードアミン光安定剤(HALS)「商品名:チヌビン622LD チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製」および紫外線吸収剤(UVA)「商品名:UV5411 サンケミカル(株)製」をおのおの10部、5部添加し、イソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液の成形を試みた。しかし、高分子直鎖状ウレタンプレポリマーの分子量が大きいため、アクリル部とウレタン部の架橋間距離が広がり、アクリル部とウレタン部の相溶性を確保できずフィルム化することができなかった。
<比較例6>
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業(株)製 商品名:ニッポラン981) 320.3部、イソホロンジイソシアネート(住友バイエルウレタン(株)製 商品名:ディスモジュールI)75.1部、トルエン500部を仕込み、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。イソシアネート(NCO)濃度が理論量に到達した時点で2−ヒドロキシエチルメタアクリレート4.6部、トルエン100部を仕込み、ウレタンプレポリマーの両末端のNCOが消滅するまでさらに80℃、6時間反応させ、樹脂固形分濃度40%、粘度4000mPa・s(25℃)、重量平均分子量34000の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液173.3部、メチルメタアクリレート269.2部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、1−チオグリセロール1.75部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.5部およびトルエン466.7部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度2100mPa・s(25℃)、重量平均分子量58000のアクリルウレタン共重合樹脂溶液を得た。さらにアクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部にヒンダードアミン光安定剤(HALS)「商品名:チヌビン622LD チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製」および紫外線吸収剤(UVA)「商品名:UV5411 サンケミカル(株)製」をおのおの10部、5部添加し、イソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。
一方アクリル系粘着剤(商品名:NM−1 積水化学工業(株)製)100部にイソシアネート硬化剤(商品名:L−55 日本ポリウレタン(株)製)1部を添加し離型紙(商品名:SSM リンテック(株)製)上にドライ厚み30μmとなるように塗布乾燥した。この粘着剤を、先ほど得た基材シートへラミネートすることにより粘着シートを得た。
<比較例7>
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に分子量1000のポリカーボネートジオール(日本ポリウレタン工業(株)製 商品名:ニッポラン981) 320.3部、イソホロンジイソシアネート(住友バイエルウレタン(株)製 商品名:ディスモジュールI)75.1部、トルエン500部を仕込み、窒素雰囲気下80℃、6時間以上反応させた。イソシアネート(NCO)濃度が理論量に到達した時点で2−ヒドロキシエチルメタアクリレート4.6部、トルエン100部を仕込み、ウレタンプレポリマーの両末端のNCOが消滅するまでさらに80℃、6時間反応させ、樹脂固形分濃度40%、粘度4000mPa・s(25℃)、重量平均分子量34000の高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液を得た。
次に、攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管、および滴下装置を備えた反応容器に、高分子直鎖状ウレタンプレポリマー溶液693.2部、メチルメタアクリレート61.2部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート8.1部、1−チオグリセロール1.75部、トルエン82.7部を仕込み、攪拌しながら105℃まで昇温した。そこにラジカル開始剤(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業(株)製)3.5部およびトルエン154.8部からなる混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間反応させ、樹脂固形分濃度35%、粘度7500mPa・s(25℃)、重量平均分子量115000のアクリルウレタン共重合樹脂溶液を得た。さらにアクリルウレタン共重合樹脂溶液1000部にヒンダードアミン光安定剤(HALS)「商品名:チヌビン622LD チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製」および紫外線吸収剤(UVA)「商品名:UV5411 サンケミカル(株)製」をおのおの10部、5部添加し、イソシアネート硬化剤としてデュラネートD−101(旭化成工業(株)製)15部を混合し、この樹脂液を成形し、厚さ50μmの基材シートを得た。
一方アクリル系粘着剤(商品名:NM−1 積水化学工業(株)製)100部にイソシアネート硬化剤(商品名:L−55 日本ポリウレタン(株)製)1部を添加し離型紙(商品名:SSM リンテック(株)製)上にドライ厚み30μmとなるように塗布乾燥した。この粘着剤を、先ほど得た基材シートへラミネートすることにより粘着シートを得た。
〔評価〕
得られた粘着シートについて以下の評価を行った。
(引裂荷重) :トラウザー引裂法(JIS K7128)により引裂荷重を測定した。
(モジュラス) :幅15mmの短冊状サンプルをチャック間100mmのテンシロ ン引っ張り試験機に装着し、引っ張り速度50mm/minでテ ストを行い、フィルムの2%伸張時の応力を測定した。
(△E) :プラスチックス樹脂の耐候性評価(JIS A1415)に準拠 し作成した粘着シートを促進曝露2000時間実施した後の退色 度合いを測色機(商品名:3600CD ミノルタ(株)製)に て測定した。
(抜き文字作業性):マーキングフィルム用カッティングマシンにより、1文字35m m×35mmにて「積水化学工業」の6文字をカットした後、抜 き文字作業を実施し、その作業性を以下の基準で評価した。
○:良好 △:やや難 ×:困難
(平面施工性) :平面板へ専用治具(スキージ)を用いて粘着シートを貼り付けた
○:問題無く貼れる
×:フィルム基材が柔らかすぎるために貼り難い
(曲面施工性) :図1のコルゲート板へ専用治具(スキージ)を用いて粘着シートを貼り付けた
○:問題無く貼れる
×:フィルム基材が固すぎるために貼り難い
(外観) :基材シートへの埃の付着度合いを確認した
○:全く埃が付着していない
△:若干埃の付着がみられる
×:大いに埃の付着がみられる
以上の評価結果を表1に示す。
Figure 0004880248
表1から判るように、本発明の粘着シートにおいては、従来の塩化ビニル樹脂製マーキングフィルムと同様の外観、引き裂き強度を有し、抜き文字作業性および曲面施工性も優れていることが判明した。また、一般的にクリーン度の高い生産ラインで成形せずとも良好な外観を得ることが判明した。さらに、従来の塩化ビニル樹脂製マーキングフィルムと違い、焼却廃棄を実施しても有害なガスが発生しないことから環境負荷が非常に少ないことが併せて判明した。
本発明によれば、一般的な生産ラインにて環境に優しく、引裂強度の優れた粘着シートを提供できる。
実施例、参考例及び比較例の粘着シートの曲面施工性を評価する際に用いたコルゲート板を示す正面断面図。
符号の説明
1…コルゲート板
1a,1b…凸部

Claims (2)

  1. 基材シートに粘着剤層を積層してなる粘着シートであって、前記基材シートは、エチレン性不飽和二重結合基を両末端に有する高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーに、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステルを含有するビニル系化合物を反応させてなるアクリルウレタン共重合体からなるものであって、前記高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーの重量平均分子量が10000−100000であり、該高分子直鎖状ポリウレタンプレポリマーとビニル系化合物の重量比が60/40〜30/70であり、
    分子量1000以下の不飽和カルボン酸エステルのアルカノールアンモニウム塩が、前記基材シート100重量%に対して0.1〜10.0重量%の割合で添加されていることを特徴とする粘着シート。
  2. 請求項1に記載の粘着シートからなる装飾用粘着シート。
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