JP4878285B2 - アポトーシス誘発作用を有するインドール誘導体 - Google Patents

アポトーシス誘発作用を有するインドール誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、生物学的作用、適合性及び経口生物学的利用能が改善された、腫瘍疾患の治療のための医薬品として、特に別の作用物質に対する薬剤耐性において、かつ転移性癌腫において使用される新規のインドール誘導体に関する。
癌疾患の治療は医学において大きな意義を有する。患者に適合され、かつ標的に向けられた治療のために良好に作用する癌療法が世界的に必要とされている。このことは、応用腫瘍学もしくは癌療法のための基礎研究の分野でこのところ登場した多数の化学研究に姿を見せている。
腫瘍阻害物質の作用は、これに関して種々の機構に基づき、そして一部が知られているに過ぎない。公知の腫瘍用医薬に関して新規の作用機構が見出されることは異例のことではない。また本発明による化合物については、そのことが期待される。多くの腫瘍用医薬は、細胞の細胞分裂機構の遮断、腫瘍への栄養と酸素の供給の阻止(抗血管形成)、転移の阻害、腫瘍細胞での増殖シグナルの受信と転送の抑制又はプログラム細胞死(アポトーシス)における腫瘍細胞の排除のような機構を介して作用する。
種々の作用機構、とりわけ種々の細胞内標的との相互作用に基づいて、臨床関連の細胞増殖抑制薬は、相乗的治療効果を得るために組み合わせて投与される。
インドール誘導体は、薬理動力学的に有効な化合物として、かつ医薬品化学における合成用構成単位として多岐に亘って使用される。
文献WO99/51224号A1及びWO01/22954号A1において、多数の基、とりわけ2−、3−、4−及び8−キノリン基又は2−、3−、4−、5−及び6−ピリジン基で置換されていてもよい抗腫瘍作用を有するインドール−3−イル誘導体が記載されている。実施例60において、2−メチル−8−キノリニル基がアミド基での置換基として挙げられている。しかしながら生物学的特性は挙げられていない。
WO99/55696号A1には、ホスホジエステラーゼ4阻害剤として置換されたヒドロキシインドールが記載されている。本発明による化合物についての抗腫瘍活性は記載がないどころか、示唆もされていない。
WO02/08225号A1には、充実性腫瘍に対して抗腫瘍作用を有する2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミド誘導体が記載されている。しかしながら、キノリン基、ピリドピラジン基もしくはインダゾリル基を有する具体的な実施例は挙げられていない。
特許文献WO00/67802号には、潜在的な抗腫瘍剤として、長鎖脂肪酸で置換されたインドール−3−グリオキシルアミドが記載されている。しかしながら、キノリン基、ピリドピラジン基もしくはインダゾリル基を有する具体的な実施例は挙げられていない。また、その実施例には生物学的データは示されていない。
W.−T.Li他による文献(J. Med. Chem. 2003, 46, 1706頁以降)には、抗腫瘍活性を有する経口用の有効化合物としてN−複素環式インドリルグリオキシルアミドが記載されている。しかしながら作用機構についての記載はなされていない。
特許出願WO03/022280号には、3−グリオキシルアミドインドールと抗腫瘍治療のための医薬品としての使用が記載されている。その一般式には、とりわけ6−キノリン誘導体が含まれる。更に、6−キノリン基を有する2つの例が実施例として挙げられており、それは生物学的結果で示されている。しかしながら、ピリドピラジン基もしくはインダゾリル基を有する具体的な実施例は挙げられていない。
米国出願US03/0181482号A1には、新規のインドリルグリオキシルアミドが記載されている。本発明による化合物は、これに関連して、細胞毒活性を有する抗腫瘍剤及び血管形成阻害剤として記載される。更に、6−キノリン誘導体が実施例(化合物3;第10頁)として示され、そして抗増殖性のデータ(第19頁の表1a、1bを参照)と抗血管形成特性(第20頁を参照)で示されている。しかしながら、ピリドピラジン基もしくはインダゾリル基を有する具体的な実施例は挙げられていない。
その出願人のWO02/10152号A2は既に、腫瘍の治療のために別のクラスのインドール誘導体を記載している。とりわけ、そこには作用物質N−(2−メチル−6−キノリル)−[1−(4−クロロベンジル)−インドール−3−イル]−グリオキシル酸アミドが、種々の腫瘍細胞系統でその抗増殖作用について試験されている。
微小管に結合するか(パクリタキセル、ビンクリスチン)又はトポイソメラーゼIIを阻害する(ドキソルビシン、エトポシド、ミトキサントロン)臨床検査された化合物は目下、癌療法において、とりわけ乳癌、卵巣癌、胃癌、肺癌に対する癌療法において、カポジ肉腫においても、白血病においても効果的に使用される。しかしながら、その使用は、薬剤耐性の発生によっても、重大な神経学的な、胃腸における、心血管における、そして肝臓における副作用によって制限される。
本発明の基礎となる課題は、ここで、特に別の薬剤に対する作用物質耐性において、そして転移性癌腫において多くの腫瘍を治療するのに適した組み合わされた作用機構を有する細胞毒性物質を提供することである。
前記課題は、一般式I
Figure 0004878285
[式中、
Rは、N、O及びSの群から選択される1つ以上のヘテロ原子を有する飽和、不飽和又は芳香族の、アミド窒素と直接結合された、置換又は非置換のC〜C14−複素環を表し、その際、該複素環は有利には
(i)非置換又は置換の5−、6−、7−キノリル、
(ii)非置換又は置換の2−、3−、6−、7−及び8−ピリドピラジニル、
(iii)非置換又は置換の3−、4−、5−、6−及び7−インダゾリル、
(iv)非置換又は置換の2−、3−、4−、5−及び6−ピリジル、
(v)非置換又は置換の3−、4−及び5−イソキサゾリル、
(vi)非置換又は置換の3−、4−及び5−イソチアゾリル
を意味し、
R1は非置換又は置換のアルキル−アリールを意味し、
R2は
(i)水素、
(ii)非置換又は置換のC〜C−アルキル
を意味し、
R3〜R6は
(i)水素、
(ii)非置換又は置換のC〜C−アルキル、
(iii)非置換又は置換のC〜C−シクロアルキル、
(iv)アミノ、モノ−C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、
(v)ハロゲン、
(vi)1つ以上のフッ素原子で置換されたC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル基、
(vii)シアノ、直鎖状又は分枝鎖状のシアノ−C〜C−アルキル、
(viii)C〜C−アルキルカルボニル、
(ix)カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシカルボニル−C〜C−アルキル、
(x)ヒドロキシ、
(xi)C〜C−アルコキシ、
(xii)アリール−C〜C−アルコキシ、有利にはベンジルオキシ、
(xiii)C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ−C〜C−アルキル
を意味し、
R7はC〜C−アルキルカルボニル、有利にはアセチル、プロピオニル、C〜C−アルコキシカルボニル、有利にはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニルを意味し、かつ
X、Yは酸素又は硫黄を意味する]のインドール誘導体、それらの互変異性体、立体異性体、例えばジアステレオマー及びエナンチオマー並びにそれらの生理学的に認容性の塩によって解決される。
Rが非置換又は置換の2−、3−、4−、5−又は6−ピリジル基を表し、かつR1〜R6が前記の意味を有する場合については、R7はこの場合にアセチル基又はt−ブチルオキシカルボニル基を表してはならない。
本発明の更なる対象は、式I
Figure 0004878285
[式中、
Rはアミド窒素に直接的に結合された、
(i)置換の6−キノリル、非置換又は置換の7−キノリル、その際、2−メチル−6−キノリルは例外とし、そうしてXが硫黄原子である場合には、Rは非置換の6−キノリルであってもよい、
(ii)非置換又は置換の2−、3−、6−、7−及び8−ピリドピラジニル、
(iii)非置換又は置換の3−、4−、5−、6−及び7−インダゾリル
を意味し、
R1は非置換又は置換のアルキル−アリールを意味し、
R2は水素を意味し、
R3〜R6は
(xiv)水素、
(xv)非置換又は置換のC〜C−アルキル、
(xvi)非置換又は置換のC〜C−シクロアルキル、
(xvii)アミノ、モノ−C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、
(xviii)ハロゲン、
(xix)1つ以上のフッ素原子で置換されたC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル基、
(xx)シアノ、直鎖状又は分枝鎖状のシアノ−C〜C−アルキル、
(xxi)C〜C−アルキルカルボニル、
(xxii)カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシカルボニル−C〜C−アルキル、
(xxiii)C〜C−アルコキシ、
(xxiv)アリール−C〜C−アルコキシ、有利にはベンジルオキシ、
(xxv)C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ−C〜C−アルキル
を意味し、かつ
R7は水素を意味し、
X、Yは酸素又は硫黄を意味する]のインドール誘導体、それらの互変異性体、立体異性体、例えばジアステレオマー及びエナンチオマー並びにそれらの生理学的に認容性の塩である。
本発明は、WO02/10152号に記載されている発明の改良である。そのインドール誘導体は、2−メチル−6−キノリル基を非置換又は置換の2−、3−、6−、7−及び8−ピリドピラジニル、非置換又は置換の3−、4−、5−、6−及び7−インダゾリルに置換した場合に種々の腫瘍細胞系統に改善された抗増殖作用を示すことが確認された。
更に、本発明による化合物は、種々の機構に基づきうる強力な細胞毒性作用を及ぼすことが確認された。前記発明で立証された本発明による化合物の機構は、チューブリン重合の阻害とトポイソメラーゼIIの阻害に基づくものである。これにより、腫瘍形成性細胞はG2M期で細胞停止される。更に、本発明による化合物はアポトーシスを誘発する。
更に、本発明による化合物は改善された水溶性、ひいては改善された経口での生物学的利用能を示すことが確認された。
更に、本発明による化合物について、R7基としてアセチル基を導入することによって、改善されたインビボ活性と同時により良い適合性を示し得た。
前記発明に記載される物質クラスを用いて、古典的な細胞増殖抑制薬を用いるよりも少量で、長期持続性で、かつ適合性が良い投薬といった可能性を与えることが望ましい。特に、多くの抗腫瘍剤から知られている不利な耐性形成が回避されることが望ましい。本発明によるインドール誘導体で達成される作用強化は、医薬品の消費をより効果的に作り上げることが望ましい。更に、治療耐性の場合にまで治療を拡大できることが望ましい。
有利な実施態様では、式Iのインドール誘導体において、R1は4−クロロベンジルを意味し、R2〜R6は水素を意味し、Rは複素環を意味し、かつR7はアルキルカルボニル又はアルコキシカルボニルを意味する。
更なる有利な実施態様では、式Iのインドール誘導体において、Rは非置換の5−キノリル、非置換の6−キノリル又は非置換の7−キノリルを意味し、かつR7はアセチル又はプロピオニルを意味する。
更なる有利な実施態様では、式Iのインドール誘導体において、Rは非置換の5−キノリル、非置換の6−キノリル又は非置換の7−キノリルを意味し、かつR7はメトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はプロピオンオキシカルボニルを意味する。
以下に、明細書と特許請求の範囲で使用される幾つかの概念を定義する。
“複素環”に関して、その概念は事前に詳細に挙げられていなければ、ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、チアゾール、インドール、オキサゾール、イミダゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ベンゾフラン、インダゾール、カルバゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、キノリン、シンノリン、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン、ピリドピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、プリン、プテリジン、アクリジン及びフェナントリジンを表す。
表現“アルキル”は、本発明の範囲では、非環式の、不飽和又は飽和の、直鎖状又は分枝鎖状であってよい炭化水素を含む。“アルキル”に関して、“置換の”という概念とは、本発明の範囲では、特に事前に詳細に定義されていなければ、水素基が、F、Cl、Br、I、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、OH、O−アルキルによって置換されていることを表し、その際、多置換の基とは、異なる又は同一の原子において複数箇所で、例えば2箇所又は3箇所で置換されている、例えば−CF、−CHCFの場合のように同じC原子上で3箇所で、又は−CH(OH)−CH−CH−CHClの場合のように異なる位置で3箇所で置換されている基を表す。多置換は同じ又は異なる置換基で行うことができる。
表現“アルキル−アリール”は、C〜C−アルキル−C〜C14−アリール及び、有利にはC〜C−アルキル−アリールを意味する。“アルキル−アリール”並びに“シクロアルキル”に関して、本発明の範囲において、特に事前に詳細に挙げられていない限りは、“一置換又は多置換の”とは、環系の1つ又は複数の水素原子が、F、Cl、Br、I、CN、NH、NH−アルキル、OH、O−アルキル、CF、アルキル、C〜C10−アリール、C〜C10−アリール−C〜C−アルキル及び/又はヘテロシクリルによって1箇所又は複数箇所で、例えば2箇所、3箇所又は4箇所で、1つ又は場合により異なる原子上で置換されていることを表す(置換基は場合によりそれ自体置換されていてよい)。多置換は、この場合に同じ又は異なる置換基で行われていてる。
“複素環”に関して、本発明の範囲において、特に事前に詳細に挙げられていない限りは、“一置換又は多置換の”とは、環系の1つ又は複数の水素原子が、F、Cl、Br、I、ニトロ、アミノ、C〜C−アルキル、有利にはメチル、モノ−C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、ヒドロキシ、C〜C−アルコキシ、ベンジルオキシ、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はフッ素で一置換又は多置換されたC〜C−アルキル、有利にはトリフルオロメチル、C〜C10−アリール及び/又はC〜C10−アリール−C〜C−アルキルによって1箇所又は複数箇所で、例えば2箇所、3箇所又は4箇所で、1つ又は場合により異なる原子上で置換されていることを表す(置換基は場合によりそれ自体置換されていてよい)。多置換は、この場合に同じ又は異なる置換基で行われていてる。
一般式Iの本発明による化合物が少なくとも1つの不斉中心を有する場合には、この化合物はラセミ体の形、純粋なエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの形又はエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物の形で存在することができる。この混合物は、立体異性体のそれぞれ任意の混合比で存在することができる。可能な場合には、本発明による化合物は互変異性体の形で存在することができる。
例えば、1つ又は複数のキラル中心を有しかつラセミ体として存在する一般式Iの本発明による化合物は、自体公知の方法により、光学的異性体、つまりエナンチオマー又はジアステレオマーに分離することができる。この分離は、キラル相でのカラム分離により又は光学活性溶液からの再結晶により光学活性酸又は塩基の使用下で又は光学活性試薬、例えば光学活性アルコールを用いた誘導化により、及び引き続く残分の分離により行うことができる。
一般式Iの本発明による化合物は、十分に酸性の基、例えばカルボキシル基を有する場合に、無機塩基及び有機塩基を用いて生理学的に許容される塩に変換することができる。無機塩基として、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、有機塩基としてエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジベンジルエチレンジアミン及びリシンが挙げられる。本発明による化合物の生成された塩の化学量論は、この場合に1の整数倍の数であるか又は1の非整数倍の数である。
一般式Iの本発明による化合物は、十分に塩基性の基、例えば第2級又は第3級アミンを有する場合に、無機酸及び有機酸を用いて塩に変換することができる。一般式Iによる本発明による化合物の製剤学的に認容性の塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、炭酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、ブドウ酸、リンゴ酸、エンボン酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸、クエン酸、グルタミン酸又はアスパラギン酸と共に形成される。生成された塩は、特に、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、メタン硫酸塩、スルホ酢酸塩、トシラート、炭酸塩、炭酸水素塩、ギ酸塩、酢酸塩、トリフレート、シュウ酸塩、マロン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、エンボン酸塩、マンデル酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、クエン酸塩及びグルタミン酸塩である。本発明による化合物の生成された塩の化学量論は、この場合に1の整数倍の数であるか又は1の非整数倍の数である。
同様に、例えば溶剤又は水溶液からの晶出により得ることができる本発明による化合物の溶媒和物、特に水和物が有利である。この場合に、1、2、3又は任意の数の溶剤分子又は水分子が本発明による化合物と結合して溶媒和物及び水和物になることができる。
化学物質が、多形又は変態として表される多様な規則状態で存在する固体を形成することは公知である。多形物質の多様な変態は、その物理特性において著しく異なる。一般式Iの本発明による化合物は、多様な多形の形で存在することができ、その際、所定の変態が準安定性である。
式Iの化合物もそれらの塩も生物学的に活性である。式Iの化合物は、遊離形で、又は生理学的に認容性の酸又は塩基との塩として投与できる。
一般式の化合物の投与は、経口、直腸で、頬(舌下)、非経口(例えば皮下、筋内、腸内又は静脈内)、局所又は経皮で行ってよい。
更に、本発明は、式Iの化合物の少なくとも1種又はそれらの生理学的に認容性の無機酸もしくは有機酸との塩及び、場合により製剤学的に使用可能な担体物質及び/又は希釈物質あるいは助剤の含量を有する医薬品に関する。
これらの医薬品は、腫瘍疾患の治療のために、特に別の作用物質に対する薬剤耐性を有する腫瘍疾患において、かつ/又は転移性癌腫を伴う腫瘍疾患において治療のために使用される。
適用形としては、例えば錠剤、糖剤、カプセル剤、点滴又はアンプル用の液剤、坐剤、膏薬、吸入使用可能な粉末調剤、懸濁液、クリーム剤及び軟膏剤が適している。
本発明による化合物は、微粒子で、例えばナノ粒子組成物で分散されていてもよい。
見出された治療学的に有用な特性は、詳細には以下の利点に関連する:
・ 本発明による化合物は強力な高増殖活性特性に卓越している;
・ 本発明による化合物はチューブリン重合を阻害する;
・ 本発明による化合物はトポイソメラーゼIIを阻害する;
・ 本発明による化合物は分裂している細胞をG2/M期で停止させる;
・ 本発明による化合物はアポトーシスを誘発する;
・ 本発明による化合物は強力な抗腫瘍性のインビボ活性と、更には改善された適合性に卓越している;
・ 本発明による式Iの化合物はインビトロにおいてmdr耐性細胞系統において、パクリタキセル、ビンクリスチン、ドキソルビシン又はエトポシドとは対照的に有効である。
最も好ましい化合物は、一般式Iで示される、以下の選択肢:
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル−アセトアミド(1)、
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−(1H−インダゾール−5−イル)−2−オキソ−アセトアミド(4)、
N−{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−N−キノリン−6−イル−アセトアミド(2)、
{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−キノリン−6−イル−カルバミン酸−メチルエステル(3)、
{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−キノリン−6−イル−カルバミン酸−エチルエステル(5)、
{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−キノリン−6−イル−カルバミン酸−プロピルエステル(6)、
N−{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−N−キノリン−6−イル−プロピオンアミド(7)、
{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−ピリジン−4−イル−カルバミン酸−エチルエステル(8)、
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−キノリン−6−イル−2−チオ−アセトアミド(11)
に一致する化合物である。
化合物(1)、(4)及び(11)は、基R7が水素を意味する化合物である。化合物(2)、(3)、(5)及び(6)〜(8)は基R7としてアルキルカルボニル基又はアルコキシカルボニル基を有する。
以下の化合物(9)、(10)、(12)、(13)、(14)及び(15)は、共に比較するのを目的に調査された化合物である。化合物(9)、(10)、(14)及び(15)は従来技術から公知である。化合物(9)は出願人のWO02/10152号に記載され、化合物(10)はWO03/022280号に記載され、化合物(13)はWO02/08225号A1の特許請求の範囲に含まれ、化合物(12)、(14)及び(15)はWO99/51224号A1及びWO01/22954号の特許請求の範囲に含まれている。
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−(2−メチル−キノリン−6−イル)−2−オキソ−アセトアミド(9)、
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−キノリン−6−イル−アセトアミド(10)、
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−キノリン−8−イル−アセトアミド(12)、
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−イソキノリン−5−イル−2−オキソ−アセトアミド(13)、
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−ピリジン−4−イル−アセトアミド(14)、
2−[1−(4−フルオロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−(2−メチル−キノリン−8−イル)−2−オキソ−アセトアミド(15)
反応式の一般式IaとIbの化合物は以下の反応式1により得られる:
Figure 0004878285
一般式Icで示されXがSである化合物は、反応式2に従って製造できる:
Figure 0004878285
一般式Icで示されYがSである化合物は、文献から公知の方法に従って得られる(W.-D. Malmberg et al. Liebigs Ann. Chem. 10, 1983; 1649-1711)。
これらの出発化合物II、III及びIVは、市販されているか又は自体公知の方法により製造することができる。出発物質II、III及びIVは、式Iの本発明によるインドール誘導体の製造のための重要な中間化合物である。
出発化合物及び目標化合物の製造のために、例えば以下の有機合成の標準的研究を指摘したい。これらの内容はこれをもって本願の開示要素となるべきである:
・ Houben-Weyl、E7a巻(パート1)、290〜492頁、571〜740頁、
・ Houben-Weyl、E7a巻(パート2)、119〜156頁、205〜686頁、157〜204頁、
・ Monographie, "Heterosyclic Compounds"(Elderfield)、
1巻、119〜207頁、397〜616頁、
3巻、1〜274頁、
6巻、101〜135頁、234〜323頁、
・ Monographie "Comprehensive Organic Chemistry"(S.D.Barton, W.D.Ollis)
4巻、155〜204頁、205〜232頁、493〜564頁
場合により使用すべき溶剤及び助剤及び適用すべき反応パラメーター、例えば反応温度及び反応時間は、当業者にはその専門知識に基づき公知である。
合成反応式1及び2の基礎となる段階1、段階2及び段階3のための一般的指示従って以下の化合物を合成した。それぞれの化学名称は以下の概要から明らかである。本発明による化合物の分析的な特性決定は、その融点もしくはH−NMR分光分析及び/又は質量分析により行った。
使用した薬品及び溶剤は、通常の提供元(Acros社、Avocado社、Aldrich社、Fluka社、Lancaster社、Maybridge社、Merck社、Sigma社、TCI社等)から市販されているか又は合成した。
次の実施例を用いて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
実施例
実施例1(反応式1による反応、第一段階):
1−(4−クロロベンジル)−インドールの製造
1.32gの水素化ナトリウム(0.055モル、鉱油懸濁液)を50mlのジメチルスルホキシドに入れた混合物に、5.86g(0.05モル)のインドールを25mlのDMSO中に溶かした溶液を添加する。60℃で1.3時間加熱し、次いで冷却し、17.7g(0.11モル)の4−クロロ−ベンジル塩化物を滴加する。該溶液を60℃に加熱し、一晩静置し、更に撹拌しながら200mlの水中に注ぐ。全部で75mlのCHClで複数回抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を真空中で濃縮する。
収量:11.5g(理論値の95%)
実施例2(反応式1の第二段階による反応):
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル−アセトアミド(1)
1.12mlの塩化オキサリルを50mlのエーテル中に溶かした溶液に、0℃で窒素下に、10.2g(10.7ミリモル)の1−(4−クロロベンジル)−インドールを200mlのエーテル中に溶かした溶液を滴加する。還流下に2時間加熱し、引き続き溶剤を蒸発させる。次いで、残留物に30mlのDMFを添加し、1.93g(13.9ミリモル)の炭酸カリウムを添加し、該懸濁液を0℃に冷却し、1.57g(10.7ミリモル)のアミン成分を10mlのDMF中に溶かした溶液を滴加混合する。室温で一晩撹拌する。反応混合物を最後に氷水中に撹拌導入し、生じた沈殿物を吸引分離する。得られた粗生成物を100gのシリカゲル上でn−ヘプタン/酢酸=4:1によりクロマトグラフィーを行う。
収量:3.23g(68.0%)
凝固点:250℃
H−NMR(DMSO−D6)δ=11.56(s,1H),9.53(d,1H),9.12(s,1H),9.09(d,1H),9.04(s,1H),8.32(d,1H),7.6(d,1H),7.40(d,2H),7.35(m,3H),7.32(m,2H),5.64(s,2H)ppm
実施例3(反応式1の第三段階(a)による反応):
N−{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−N−キノリン−6−イル−アセトアミド(2)
6.0g(13.6ミリモル)の2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−キノリン−6−イル−アセトアミドを60mlのDMF中に溶かして撹拌された溶液に、窒素下で、0.833g(6.82ミリモル)のDMAP、1.38g(13.6ミリモル)のトリエチルアミン及び13.9g(136ミリモル)の無水酢酸を添加する。該反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで200mlの酢酸エチルを注入する。300mlの水を添加した後に、該混合物を分離漏斗中で振り、次いで両方の相を分離させる。沈降は20分後に始まる。淡黄色の結晶を濾過分離し、そして真空下で60℃において乾燥させる。
収量:4.04g(61.5%)
凝固点:122.9℃
H−NMR(600MHz,DMSO−d6)δ=9.02(d,1H),8.54(s,1H),8.44(d,1H),8.21(d,1H),8.17(d,1H),8.10(m,1H),7.88(m,1H),7.65(m,1H),7.58(m,1H),7.44(d,2H),7.33(d,2H),7.28(m,2H),5.60(s,2H),2.15(s,3H)
MS(ESI) m/z 482.1(MH)、(理論値481.94)
実施例4(反応式1の第三段階(a)による反応):
{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−キノリン−6−イル−カルバミン酸−メチルエステル(3)
10.0g(22.7ミリモル)の2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−キノリン−6−イル−アセトアミドを500mlの無水THF中に溶かして撹拌された溶液に、窒素下で、930.2mg(27.3ミリモル)のNaH(鉱油中の60%分散液としても)を添加する。該溶液を0℃で、黄色の沈殿物が沈殿するまで撹拌し、次いで更に15分間撹拌する。次に、2.58g(27.3ミリモル)のメチルクロロホルミエートを+5℃未満の温度で滴加する。その反応を薄層クロマトグラフィーによって観察する(溶出剤:n−ヘプタン/酢酸エチル1/1 RF=0.11)。該反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、かつ無水MgSO上で乾燥させる。溶剤の蒸発により粗生成物が生じ、これをカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン/アセトン2/1)によって精製し、化合物3が得られる。化合物3は薄層クロマトグラフィーで不純物が少なかったので、それは粗製化合物3をアセトンと一緒に1時間にわたり撹拌することによって除去できる。濾過により化合物3が淡黄色の結晶として得られる。
収量:3.0g(26.5%)
凝固点:178.5℃
H−NMR(600MHz,DMSO−d6)δ=9.02(d,1H),8.58(s,1H),8.47(d,1H),8.17(m,3H),7.84(m,1H),7.63(m,2H),7.44(d,2H),7.34(m,4H),5.60(s,2H),3.65(s,3H)
MS(ESI) m/z 498.2(MH)、(理論値497.94)
実施例5(反応式2の第三段階(b)による反応):
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−キノリン−6−イル−2−チオキソ−アセトアミド(11)の製造
4.00g(9.1ミリモル)の2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−キノリン−6−イル−アセトアミドを200mlのトルエン中に懸濁させた懸濁液を、窒素下で、3.68g(9.1ミリモル)の2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィドを混合し、引き続き75℃で3時間加熱する。該反応溶液から、高温下で生じた残留物を濾過分離し、そして引き続きこれを100mlの塩化メチレンで洗浄する。濾液を真空中で濃縮し、そして残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにかける(溶出剤:塩化メチレン/メタノール99:1)。生成物分画を、真空中で溶剤を再び除去した後にフラッシュシリカゲル上で濾過する(溶出剤:n−ヘプタン/酢酸エチル1:1)。
収量:0.46g(理論値の11%)
ESI−MS m/e 456.1(MH)、(理論値455.97)
H−MNR(DMSO−D6)δ=10.89(s,1H),8.8(s,1H),8.75(s,1H),8.55(s,1H),8.12(d,1H),8.35(d,1H),8.0(d,1H),7.93(d,1H),7.63(d,1H),7.50(m,1H),7.4(m,3H),7.3(m,3H),5.6(s,2H)ppm
以下の式Iの化合物は、反応式1の合成経路と同様に、かつ実施例2及び3に従って合成した。
実施例6:
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−(1H−インダゾール−5−イル)−2−オキソ−アセトアミド(4)
凝固点:203℃
H−NMR(DMSO−D6)δ=13.02(s,1H),10.7(s,1H),9.04(s,1H),8.48(s,1H),8.42(d,1H),8.06(s,1H),7.73(d,1H),7.6(d,1H),7.55(d,1H),7.40(d,2H),7.28−7.35(m,4H),5.63(s,2H)ppm
実施例7:
{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−キノリン−6−イル−カルバミン酸−エチルエステル(5)
凝固点:199℃
H−NMR(600MHz,DMSO−d6)δ=9.02(m,1H),8.60(s,1H),8.48(d,1H),8.15(m,3H),7.83(m,1H),7.63(m,sH),7.43(d,2H),7.32(m,4H),5.60(s,2H),4.15(q,2H),0.95(t,3H)
MS(ESI) m/z 514.2,512.1(MH)、(理論値511.97)
実施例8:
{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−キノリン−6−イル−カルバミン酸−プロピルエステル(6)
凝固点:164℃
H−NMR(600MHz,DMSO−d6)δ=9.02(m,1H),8.60(s,1H),8.48(d,1H),8.17(m,3H),7.84(m,1H),7.63(m,2H),7.43(d,2H),7.33(m,4H),5.61(s,2H),4.03(t,2H),1.32(m,2H),0.56(t,3H)
実施例9:
N−{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−N−キノリン−6−イル−プロピオンアミド(7)
H−NMR(600MHz,DMSO−d6)δ=9.03(m,1H),8.52(s,1H),8.45(d,1H),8.23(d,2H),8.18(d,1H),8.13(m,1H),7.88(m,1H),7.65(m,1H),7.58(m,1H),7.45(d,2H),7.30(m,4H),5.59(s,2H),2.61(q,3H),0.88(t,3H)
実施例10:
{2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−アセチル}−ピリジン−4−イル−カルバミン酸エチルエステル(8)
凝固点:62℃
H−NMR(500MHz,DMSO−d6)δ=8.74(m,2H),8.52(s,1H),8.12(m,1H),7.60(m,1H),7.55(m,2H),7.40(m,2H),7.30(m,4H),5.57(s,2H),4.10(q,2H),0.95(t,3H)
実施例11(比較物質):
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−(2−メチル−キノリン−6−イル)−2−オキソ−アセトアミド(9)の製造
収量:14.8g(理論値の77.3%)
凝固点:182〜185℃
H−NMR(CDCl)δ=9.58(s,1H),9.12(s,1H),8.5(s,1H),8.41(s,1H),8.05(t,2H),7.78(d,1H),7.4(dd,1H),7.32(m,4H),7.26(s,1H),7.15(d,1H),5.38(s,2H),2.73(s,3H)ppm
実施例12(比較物質):
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−キノリン−6−イル−アセトアミド(10)
凝固点:200℃
H−NMR(DMSO−D)δ=11.5(s,1H),9.05(s,1H),8.85(s,1H),8.66(s,1H),8.32(d,2H),8.12(d,1H),8.03(d,1H),7.63(d,1H),7.53(dd,1H),7.42(d,2H),7.30−7.38(m,4H),5.63(s,2H)ppm
実施例13(比較物質):
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−キノリン−8−イル−アセトアミド(12)
凝固点:178℃
実施例14(比較物質):
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−イソキノリン−5−イル−2−オキソ−アセトアミド(13)
凝固点:239〜241℃
実施例15(比較物質):
2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−ピリジン−4−イル−アセトアミド(14)
凝固点:264℃
実施例16(比較物質):
2−[1−(4−フルオロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−(2−メチル−キノリン−8−イル)−2−オキソ−アセトアミド(15)
凝固点:200〜202℃
本発明による化合物の生物学的作用
選択された腫瘍モデルに関するインビトロ試験とインビボ試験により以下の薬理活性が得られた。
実施例17:多様な腫瘍細胞系統に関する抗増殖作用
物質1、2、4、9、11、12、13及び15を増殖試験において樹立された腫瘍細胞系統に関してそれらの抗増殖活性について調査した(D.A. Scuderio et al. Cancer Res. 1988, 48, 4827-4833)。使用した試験は、細胞性のデヒドロゲナーゼ活性を決定し、かつ細胞活性の測定を可能にし及び細胞数の測定を間接的に可能にする。使用した細胞系統は、ヒト子宮頚癌細胞系統KB/HeLa(ATCC CCL17)、卵巣腺癌細胞系統SKOV−3(ATCC HTB77)、ヒトグリア細胞腫細胞系統SF−268(NCI 503138)及び肺癌細胞系統NCI−H460(NCI 503473)である。
Figure 0004878285
第1表:XTT細胞毒性試験におけるヒト腫瘍細胞系統での本発明による物質の増殖阻害
この結果は、実施例1、2、4及び11により、選択された腫瘍細胞系統の増殖が非常に強力に阻害されたことを示している。
実施例18:MDR腫瘍細胞系統に関する抗増殖作用
更なるキャラクタリゼーションのために、物質1、2、4及び11を多剤耐性細胞系統に対して、非耐性の野生型細胞系統と比較して調査した。
調査された細胞系統は、マウスL1210、急性骨髄球性白血病細胞系統LT12及び耐性細胞系統L1210/mdr及びLT12/mdrである。更に、マウスP388細胞系統(メチル−コラントレン誘発性リンパ球系腫瘍)並びにドキソルビシン耐性のP388を試験系として考慮した。
以下の第2表に結果をまとめて示す:
Figure 0004878285
第2表:XTT増殖試験におけるヒト腫瘍細胞系統での物質の阻害作用
物質1、2、4及び11は全ての試験された細胞系統で非常に強力な阻害作用を示すが、古典的なチューブリン阻害作用を示す物質、例えばパクリタキセル又はビンクリスチンの場合に、更にトポイソメラーゼII阻害剤(ドキソルビシン、ミトキサントロン、エトポシド)の場合にはMDR1耐性細胞系統で少なくとも作用の激しい低下が認められる。
実施例19:チューブリン重合の阻害
物質1、4、9、11、12、13及び15をインビトロ試験においてウシのチューブリン重合の阻害について試験した(D.M. Bollag et al. Cancer Res. 1995, 55, 2325-2333)。この試験において、重合及び解重合のサイクルにより精製されたチューブリンを使用し、このチューブリンをGTPの添加及び加熱により重合させた。第3表に、30%の関連タンパク質(MAP)によるチューブリン重合の阻害のEC50値を示す。
Figure 0004878285
第3表:チューブリン重合の阻害。2つの独立した試験からの平均値
その結果(第3表参照)は、チューブリン重合に対する物質1、4、9及び11の非常に強力な阻害作用を示すが、化合物12、13及び15は効果を発揮しないことを示している。
実施例20:トポイソメラーゼIIの阻害
物質1を、2つの異なるインビトロ試験においてトポイソメラーゼIIの阻害について調査した。
・ トポイソメラーゼII活性の試験のためのkDNAアッセイ
P.Arimondo(Anti-Cancer Drug design 2000, 15(6), 413-421)によって記載されるアッセイにおいて、kDNAをヒトDNAトポイソメラーゼIIにより試験化合物の不在又は存在下に処理する。本発明による化合物1の試験は、この場合、3つの異なる濃度(100μM、31.6μM及び10μM)で実施した。比較のために、ポジティブコントロールと参照化合物であるm−アムサクリン(m−Amsa)、パクリタキセル(Taxol)及びビンクリスチンをそれぞれ100μMの濃度で使用した。
アッセイの実施:
装入されている1μLの試験物質(100%のDMSO中で20倍濃縮されている)に、2μLの10×アッセイバッファー、1μLのkDNA(200ng)、0.5μLのヒトトポイソメラーゼII(1単位)及び15.5μLのHOをピペットで加えて混合した。
該反応バッチを37℃に事前に加熱された加熱ブロックに置き、37℃で10分間インキュベートする。インキュベーションを、4μLの5×停止バッファーを添加することで停止させ、引き続き物質をCIAで抽出する。次いで20μLの上清を、0.25μg/mLの臭化エチジウムを含有する1%アガロースゲル上に載せ、100Vで1時間分離させる。最後に、ゲルをUV励起下に写真を撮影する(図1参照)。kDNAの脱連環の阻害の定量化をGelPro(登録商標)Analyzerソフトウェアで実施する(図2参照)。
・ トポイソメラーゼII活性の試験のためのpRYG弛緩アッセイ:
この弛緩アッセイにより、更に本発明による化合物のトポイソメラーゼIIに対する阻害特性を示すことができた。本発明による化合物1の試験は、この場合、3つの異なる濃度(100μM、31.6μM及び10μM)で実施した。比較のために、参照化合物であるm−アムサクリン、パクリタキセル(Taxol)及びビンクリスチンを316μM及び100μMの濃度で使用した。
この場合、実施は以下のとおりである:
装入されている1μLの試験物質(100%のDMSO中で20倍濃縮されている)に、2μLの10×アッセイバッファー、0.5μLのpRYG DNA(125ng)、0.5μLのヒトトポイソメラーゼII(1単位)及び16μLのHOをピペットで加えて混合した。該反応バッチを37℃に事前に加熱された加熱ブロックに置き、37℃で30分間インキュベートする。インキュベーションは4μLの5×停止バッファーを添加することで停止させる。次いで、10μLのバッチを0.25μg/mLの臭化エチジウムを含有する1.2%アガロースゲル上に載せ、そして100Vで2.5時間分離させる。最後に、ゲルをUV励起下に写真を撮影する(図3参照)。pRYG弛緩の阻害の定量化をGelPro(登録商標)Analyzerソフトウェアで実施する(図4参照)。
全体で、本発明による化合物1については両方のアッセイにおいてトポイソメラーゼIIの高い阻害が検出できたことを確認できる。化合物1についての結果は、トポイソメラーゼII阻害剤のm−アムサクリンの阻害値に匹敵する。パクリタキセルとビンクリスチンについては、両方のアッセイにおいて期待通り阻害効果が観察されなかった。
実施例21:細胞周期分析
細胞周期は、細胞世代から次の細胞世代までの細胞発生を含む。
休止期(G0)と合成準備期(G1)の間に細胞は倍数染色体セット(2c)を有する。合成期(S)ではDNA量が複製により増える。S期は分裂準備期(G2M)に至ると終わり、その期間で細胞は複製された染色体量(4c)と二倍のDNA含量を有する。後続の短期間の分裂期(M)において、複製された染色体を同時に2つの娘細胞に分配し、次いでそれぞれは再び倍数DNA含量を示し、G01期にあるので、細胞周期を新たに開始できる。
細胞周期分析のために、KB/HeLa細胞を試験物質で、種々の濃度(0.1〜1000nM)で37℃において24時間処理した。
参照物質又は選択された試験物質で処理した後に細胞周期のG2/M期で停止された細胞の百分率を以下の第4表に示す。その結果は、特定の解析ソフトウェア(ModFit(商標))で評価した。
Figure 0004878285
第4表:G2/M期にある細胞割合50%についての阻害濃度
本発明による化合物1、2、4及び11は、参照化合物であるパクリタキセル及びミトキサントロンに匹敵する活性を有する。
実施例22:アポトーシスの検出
CDDplusヌクレオソームELISA試験:
核断片化はアポトーシス過程の後の結果である。この場合に観察されるべき変化は、エンドヌクレアーゼにより分解されたDNA鎖と、それにより生ずるヌクレオソーム粒子への断片化に起因するものである。
ヌクレオソーム粒子の検出のために、ロシュ・モレキュラーバイオケミカルズ社により説明されるCDDplusヌクレオソームELISA試験を使用した。このために、化合物1及び2をU−937細胞系統で種々の濃度(1nM〜10μM;24時間処理)において調査した。(図5及び図6を参照)。
化合物1及び2では、この場合、細胞溶解物において濃度に依存したヌクレオソームの増加を観察することができた。細胞培養上清においては大きな増加は確認できず、このことが化合物1及び2での処理後のアポトーシス性細胞死についての証拠となる。
実施例23:本発明による化合物についての水中への飽和溶解度の検証
化合物1、2、10及び14についての水中への飽和溶解度の測定は以下に記載のように実施した。物質の溶解と試料の湿潤の改善のために、最大で1%のDMSOを添加した。含有量を調査するために、HPLC−UV法を使用した。結果を以下の第5表にまとめる:
Figure 0004878285
第5表:化合物1、2、10及び14の飽和溶解度
本発明による化合物1及び2は化合物10及び14と比較して改善された水溶性の点で優れている。
実施例24:インビボ活性
本発明による化合物2のインビボ活性及び適合性を物質10及び14と比較してヒトの異種移植モデル(黒色腫、MEXF462)において試験した。結果を以下の第6表にまとめる:
化合物2、10及び14のインビボ活性(黒色腫;MEXF462)
Figure 0004878285
第6表:化合物2、10及び14のインビボ活性(黒色腫;MEXF462)
化合物2については、この異種移植モデルにおいて、処理された動物で完全な腫瘍の緩解が更に非常に良好な適合性のもとで観察された(死亡例なし)。化合物10及び14については、匹敵する抗腫瘍効果は観察されたが、適合性に優れなかった。
実施例25:インビボ活性
本発明による化合物2のインビボ活性及び適合性を物質10と比較して、他のヒトの異種移植モデル(乳腺、MEXF857)において試験した。結果を以下の表に示す:
乳癌MAXF857に対する化合物2及び10の効果
Figure 0004878285
第7表:化合物2及び10のインビボ活性(乳腺;MAXF857)
化合物2及び10について、同等の抗腫瘍効果が観察されたが、物質10の適合性(2/6匹のマウスが死亡)は化合物2と比較して実質的に悪かった。
図1は、kDNAアッセイの結果を示すゲルの写真である 図2は、kDNA脱連環の阻害の結果を示すグラフである 図3は、pRYG弛緩アッセイの結果を示すゲルの写真である 図4は、pRYG DNA弛緩の阻害の結果を示すグラフである 図5は、化合物1でのCCDplusヌクレオソームELISA試験の結果を示すグラフである 図6は、化合物2でのCCDplusヌクレオソームELISA試験の結果を示すグラフである

Claims (9)

  1. 式I
    Figure 0004878285
    [式中、
    Rがアミド窒素に直接的に結合された、
    (i)置換の6−キノリル、非置換又は置換の7−キノリルであり、そうしてXが硫黄原子である場合には、Rは非置換の6−キノリルであってもよい、
    (ii)非置換又は置換の2−、3−、6−、7−及び8−ピリド[2,3−b]ピラジニル、
    (iii)非置換又は置換の3−、4−、5−、6−及び7−インダゾリル
    を意味し、
    R1は非置換又は置換のアルキル−アリールを意味し、
    R2は水素を意味し、
    R3〜R6は
    (i)水素、
    (ii)非置換又は置換のC〜C−アルキル、
    (iii)ハロゲン、
    (iv)カルボキシル、
    (v)C〜C−アルコキシ、
    を意味し、かつ
    R7は水素を意味し、
    X、Yは酸素又は硫黄を意味する;
    かつ前記の6−キノリル、前記の7−キノリル、前記の2−、3−、6−、7−及び8−ピリド[2,3−b]ピラジニル、前記の3−、4−、5−、6−及び7−インダゾリルの置換基は、F、Cl、Br、I、NH 、OHから選択され、かつ前記のアルキル−アリール、前記のC 〜C −アルキルの置換基は、F、Cl、Br、I、CN、NH 、OHから選択される]のインドール誘導体並びにそれらの生理学的に認容性の塩。
  2. 式Iの化合物が以下の化合物:
    2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−キノリン−6−イル−2−チオキソ−アセトアミド(11)、
    2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル−アセトアミド(1)、
    2−[1−(4−クロロ−ベンジル)−1H−インドール−3−イル]−N−(1H−インダゾール−5−イル)−2−オキソ−アセトアミド(4)
    の群から選択される、請求項記載のインドール誘導体。
  3. R1が4−クロロベンジルを意味し、R2〜R6が水素を意味し、かつX、Yが酸素又は硫黄を意味する、請求項1又は2記載のインドール誘導体。
  4. 請求項1からまでのいずれか1項記載のインドール誘導体少なくとも1種を含有する腫瘍疾患の治療用医薬品。
  5. インドール誘導体をマイクロ粒子又はナノ粒子の構成で含有する、請求項記載の医薬品。
  6. インドール誘導体及び製剤学的に使用可能な担体物質及び/又は希釈物質及び助剤を含有する、錠剤、糖剤、カプセル剤、点滴又はアンプル用の液剤、坐剤、膏薬、吸入使用可能な粉末調剤、懸濁液、クリーム剤及び軟膏剤の形の、請求項4又は5記載の医薬品。
  7. 腫瘍疾患の治療用医薬品の製造のための、請求項1からまでのいずれか1項記載のインドール誘導体の使用。
  8. 別の作用物質に対する薬剤耐性を有する腫瘍疾患での治療のための医薬品の製造のための、請求項記載の使用。
  9. 転移性癌腫を伴う腫瘍疾患での治療のための医薬品の製造のための、請求項記載の使用。
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