JP4872844B2 - 油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具、油圧式クラッチ操作装置の組み付け方法 - Google Patents

油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具、油圧式クラッチ操作装置の組み付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、動力発生源(例えばエンジン)の出力軸(例えばクランクシャフト)と変速機の入力軸との間に設置される摩擦式クラッチ機構を接続状態または分離状態にするための油圧式クラッチ操作装置を、変速機に組み付ける際に用いる組み付け補助具に関する。
前記油圧式クラッチ操作装置は、一般的に、例えばいわゆるコンセントリックスレーブシリンダ、クラッチレリーズ装置、クラッチ遮断装置等と、いろんな呼び方とされているが、要は摩擦式クラッチ機構を操作するための機能部品のことである。
従来から、自動車等の車両に搭載されるエンジンのクランクシャフトと変速機のインプットシャフトとの間に介装される従来公知の摩擦式クラッチ機構を接続状態または分離状態にするための油圧式クラッチ操作装置がある。
この油圧式クラッチ操作装置は、摩擦式クラッチ機構のダイアフラムスプリングの内径側に当接されるレリーズベアリングを軸方向にスライドさせる動力として、油圧を利用するものである。
このような油圧式クラッチ操作装置については、レリーズベアリングを押動するためのレリーズフォークの操作を油圧シリンダで行う間接操作タイプと、レリーズベアリングを油圧シリンダで直接押動する直接操作タイプ(例えば、特許文献1〜3参照)とがある。
本発明は、直接操作タイプの油圧式クラッチ操作装置に関係するものであるので、それの構成について説明する。
この種の油圧式クラッチ操作装置は、変速機の入力軸の外径側に、外形が略円筒形状とされる油圧シリンダを同心状に配置し、この油圧シリンダのピストンの外端にレリーズベアリングを搭載した構成になっている。
油圧シリンダは、例えば特許文献2,3に示すように、インナースリーブの外径側にアウタースリーブを配置し、それらの対向間の環状空間に円筒形のピストンを挿入したような構成になっている。
そして、アウタースリーブにおいて変速機ケースへの取り付け側に、径方向外向きに延出する環状壁部を設けるとともに、この環状壁部の外周の円周数ヶ所に径方向外向きに突出する取り付け片を設け、この取り付け片を変速機ケースの外壁面にボルト留めすることにより、油圧シリンダを変速機ケースに組み付けるようにしている。
なお、インナースリーブの基端側に径方向外向きの環状壁部を設け、この環状壁部を前記アウタースリーブの環状壁部と変速機ケースの外壁面とで挟むことにより、インナースリーブを変速機ケースに固定するようにしている。
また、インナースリーブの外周面およびその環状壁部とアウタースリーブの内周面とピストン筒の内端面とで囲む環状空間が、油圧室とされている。
この油圧室内を密封するために、ピストンの内端にシールリングを取り付けることにより、ピストンとアウタースリーブとの摺接面およびピストンとインナースリーブとの摺接面を密封するようにしたうえで、インナースリーブの環状壁部とアウタースリーブの環状壁部との当接面にOリングを介在させることにより、前記当接面を密封するようにしている。
ところで、前記Oリングを弾性圧縮させることにより、前記当接面の密封性を確保するためには、例えばアウタースリーブの取り付け片における外面(取り付け面)側を、変速機ケースの外壁面から浮かせる状態としておき、前記複数のボルトを規定の締め付けトルクでねじ込むことにより、アウタースリーブの環状壁部およびインナースリーブの環状壁部を変速機ケースの外壁面に押し付けるようにしている。
この動作を詳しく説明する。つまり、前記複数のボルトをねじ込むと、アウタースリーブの円周数ヶ所の取り付け片が弾性的に撓んで、この複数の取り付け片の弾性復元力でもって、アウタースリーブの環状壁部およびインナースリーブの環状壁部が変速機ケース側に押圧されるようになって、Oリングが弾性圧縮される状態になるのである。
実開平5−57458号公報 特開2006−90427号公報 特公表2004−500530号公報
上記従来例では、Oリングを弾性圧縮させてインナースリーブの環状壁部とアウタースリーブの環状壁部との当接面の密封性を確保する構造になっている。
ところで、アウタースリーブの円周数ヶ所の取り付け片に対するボルト留め作業については、例えばすべてのボルトを規定の締め付けトルクよりも小さいトルクで仮締めしておいて、各ボルトを順番に徐々に規定の締め付けトルクで増し締めするというような、面倒かつ手間のかかる作業が必要になる。
このようなボルト留め作業を怠ると、複数の取り付け片それぞれの撓み状態が均等にならず、甚だしい場合には油圧式クラッチ操作装置が傾いた姿勢で変速機ケースに組み付けられるおそれがありうる。
これに対し、例えば多軸ナットランナーと呼ばれる特殊な専用工具を用いれば、前記のようなボルト留め作業を簡単かつ迅速に行えるようになる。しかしながら、このような特殊な専用工具を用意すること自体が、設備コストの上昇につながる。ここに改良の余地がある。
参考までに、本発明のような油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具ではないが、例えば特開2004−34178号公報には、自動変速機のオイルポンプアッシーを組み付ける際に、その傾きを防止するための冶具が開示されている。
この技術には、傾きを防止する点が記載されているものの、それ以前に、この技術と本発明とは、発明の対象となる前提構成が相違している。したがって、この技術は本発明の先行技術ではなく、あくまでも参考技術として提示しているに過ぎない。
本発明は、油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具において、油圧式クラッチ操作装置を組み付け場所に適正な姿勢で組み付けるようにサポート可能とすることを目的としている。
本発明は、油圧式クラッチ操作装置の組み付け方法において、油圧式クラッチ操作装置を組み付け場所に適正な姿勢で組み付け可能とすることを目的としている。
本発明は、筒形部材の組み付け補助具において、筒形部材を組み付け場所に適正な姿勢で組み付けるようにサポート可能とすることを目的としている。
本発明は、筒形部材の組み付け方法において、筒形部材を組み付け場所に適正な姿勢で組み付け可能とすることを目的としている。
本発明に係る油圧式クラッチ操作装置は、下記油圧式クラッチ操作装置の油圧シリンダの内径面と前記入力軸の外周面との間の環状隙間に、軸方向から着脱可能に合致嵌合される厚みの筒状胴部を有し、この筒状胴部の外周面および内周面に、油溜めとして螺旋形状の溝が設けられている、ことを特徴としている。
なお、本発明に係る組み付け補助具の使用対象となる油圧式クラッチ操作装置は、動力発生源の出力軸と変速機の入力軸との間の摩擦式クラッチ機構に備えるダイアフラムスプリングの内径部分に当接されるレリーズベアリングと、このレリーズベアリングを前記入力軸上でスライドさせて前記摩擦式クラッチ機構を接続状態または分離状態にさせる筒形の油圧シリンダとを含む構成であって、前記入力軸の外径側に同心状に配置させてから、前記油圧シリンダの一構成要素となるアウタースリーブの軸方向一端に設けられてある径方向外向きの環状壁部の円周数ヶ所が、前記変速機のケースにおいて前記入力軸の一部が突出される内孔周りの外壁面にボルト留めされるものである。
本発明に係る組み付け補助具は、前述したボルト留めに至る過程において用いられる。具体的に、この構成の組み付け補助具の使い方としては、組み付け補助具を油圧式クラッチ操作装置の内径側に装着してから、その油圧式クラッチ操作装置を装着した組み付け補助具を、変速機の入力軸の外径側に装着するように使う。
このように油圧式クラッチ操作装置を装着した組み付け補助具を、変速機の入力軸に装着した状態では、組み付け補助具が、入力軸の外周面と油圧式クラッチ操作装置の油圧シリンダの内周面との間の環状隙間を略完全に埋める形になる。
そのため、前記状態では油圧式クラッチ操作装置と入力軸との間に「がた」がほとんどない状態となるので、入力軸に対して油圧式クラッチ操作装置が物理的に傾かなくなる。
ところで、前記のような装着状態を確保するようにしている場合、組み付け補助具を油圧式クラッチ操作装置の内径側に装着する作業や、装着後において入力軸と油圧式クラッチ操作装置との間から組み付け補助具を取り外す作業が、困難になる。
これに対しては、組み付け補助具を油圧式クラッチ操作装置の内径側に装着する作業を行う前に、予め、組み付け補助具の内周面や外周面に油脂を塗布しておけば、この油脂が、前記装着作業中における組み付け補助具と油圧式クラッチ操作装置との嵌め合い面の滑りをスムースにさせるようになるから、当該装着作業が比較的簡単かつ容易に行えるようになる。
一方、入力軸と油圧式クラッチ操作装置との間から組み付け補助具を取り外す作業については、組み付け補助具の内外周面に設けてある油溜め内に油脂が保持されているから、この油脂が、前記取り外し作業における組み付け補助具と入力軸ならび油圧式クラッチ操作装置との各嵌め合い面の滑りをスムースにさせるようになり、その結果、当該取り外し作業が比較的簡単かつ容易に行えるようになる。
好ましくは、前記組み付け補助具の前記筒状胴部は、前記油圧式クラッチ操作装置の全長と同等以下の長さに設定され、その軸方向一端側には、前記油圧式クラッチ操作装置の軸方向他端面に当接可能な外径とされる径方向外向きの鍔が設けられる。
この構成では、組み付け補助具を油圧式クラッチ操作装置に装着してから、これらを変速機の入力軸に装着する際に、組み付け補助具の鍔を押圧するという形態で作業できるようになり、作業しやすくなる。
さらに、本発明は、動力発生源の出力軸と変速機の入力軸との間の摩擦式クラッチ機構に備えるダイアフラムスプリングの内径部分に当接されるレリーズベアリングと、このレリーズベアリングを前記入力軸上でスライドさせて前記摩擦式クラッチ機構を接続状態または分離状態にさせる筒形の油圧シリンダとを含む油圧式クラッチ操作装置を、変速機ケースの外壁面に組み付ける方法であって、前記油圧式クラッチ操作装置の内径側に、前述した構成の組み付け補助具を内嵌装着させた状態で、この組み付け補助具を前記入力軸に外嵌させて押し込むことにより、前記油圧シリンダを構成するアウタースリーブの軸方向一端に設けられてある径方向外向きの環状壁部を、前記変速機のケースにおいて前記入力軸の一部が突出される内孔周りの外壁面に対向させる工程と、前記アウタースリーブの環状壁部の円周数ヶ所を、前記変速機ケースの外壁面にボルト留めしてから、前記油圧式クラッチ操作装置と入力軸との間から前記組み付け補助具を引き出す工程とを含む、ことを特徴としている。
このような組み付け方法では、前述している特徴構成を有する組み付け補助具を、油圧式クラッチ操作装置に内嵌装着してから、変速機の入力軸に外嵌装着するようにしており、その状態において、組み付け補助具が、入力軸の外周面と油圧式クラッチ操作装置の油圧シリンダの内周面との間の環状隙間を略完全に埋める形になって、油圧式クラッチ操作装置と入力軸との間に「がた」がほとんどない状態となる。
これにより、入力軸に対して油圧式クラッチ操作装置の姿勢が物理的に傾かなくなる。そのため、アウタースリーブの環状壁部の円周数ヶ所を変速機ケースの外壁面にボルト留めする作業について、従来例のように段階的に締め付けるといった面倒な作業を行う必要がなくなるとともに、特殊な専用工具を用いる必要がなくなる等、単純化できるようになる。
本発明に係る油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具を用いれば、油圧式クラッチ操作装置を変速機ケースにおける組み付け場所に適正な姿勢で組み付けるようにサポートすることが可能になる。
本発明に係る油圧式クラッチ操作装置の組み付け方法によれば、油圧式クラッチ操作装置を変速機ケースにおける組み付け場所に適正な姿勢で組み付けることが可能になる。したがって、油圧式クラッチ操作装置の組み付け作業の信頼性向上、ならびに組み付け後の油圧式クラッチ操作装置の動作安定化に貢献できるようになる。
以下、本発明の最良の実施形態について図1から図10を参照して詳細に説明する。まず、図1から図7に本発明の一実施形態を示している。
ここで、本発明の特徴説明に先立ち、本発明に関係する摩擦式クラッチ機構の概要について図3を参照して説明する。
図3は、自動車等の車両に装備される摩擦式クラッチ機構が示されている。図3において、2は変速機、3は摩擦式クラッチ機構、4は油圧式クラッチ操作装置である。
図示している変速機2は、フロントエンジン・リヤドライブ(FR)形式の車両に搭載されるタイプである。
摩擦式クラッチ機構3は、図示省略のエンジン(動力発生源)のクランクシャフト(出力軸)5と変速機2のインプットシャフト(入力軸)6との間に介装されていて、クランクシャフト5とインプットシャフト6とを動力伝達可能な接続状態、動力伝達不可能な分離状態、あるいは滑りを伴う半接続状態(いわゆる半クラッチ)にされる。
インプットシャフト6は、図1に示すように、変速機ケース21の内孔22に転がり軸受(符号省略)を介して支持されており、その一部が変速機ケース21の内孔22の外側開口から突出する状態になっている。
この摩擦式クラッチ機構3は、一般的に公知の単板乾式構造とされており、主として、クラッチディスク31、プレッシャープレート32、ダイアフラムスプリング33を含んで構成されている。
クラッチディスク31は、変速機2のインプットシャフト6の先端に一体回転かつ軸方向変位可能にスプライン嵌合されることによって、エンジンのクランクシャフト5の外端に固定されるフライホイール7に対向して配置されている。
プレッシャープレート32は、クラッチディスク31に対向して配置される環状板からなり、ダイアフラムスプリング33の外周に組み付けられている。
ダイアフラムスプリング33は、自然状態においてプレッシャープレート32をフライホイール7側に近づけるように押圧してプレッシャープレート32でクラッチディスク31をフライホイール7に圧接させるクラッチ接続状態にするもので、その内径側が軸方向に押圧されることによって反転されたときに、プレッシャープレート32をフライホイール7から遠ざける側に引き離してクラッチディスク31をフライホイール7から引き離すクラッチ分離状態とするものである。
油圧式クラッチ操作装置4は、いわゆるコンセントリックスレーブシリンダ、クラッチレリーズ装置、クラッチ遮断装置等と呼ばれるものであり、必要に応じて、摩擦式クラッチ機構3のプレッシャープレート32を軸方向に変位させることによって摩擦式クラッチ機構3を接続状態と分離状態と半接続状態とを成立させるように操作するものである。
この油圧式クラッチ操作装置4による基本的な動作については、一般的に公知であるので、簡単に説明する。
例えば運転者によるクラッチペダル(図示省略)の操作状態を電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)で認識し、この認識結果に応じて電子制御装置が油圧回路(図示省略)を制御することによって、油圧式クラッチ操作装置4の油圧室46に作動油を供給して摩擦式クラッチ機構3を分離状態にさせたり、油圧室46に対する作動油の供給を解除して摩擦式クラッチ機構3を接続状態にさせたり、あるいは滑りを伴う半接続状態にさせたり、するようになっている。
まず、摩擦式クラッチ機構3を図1に示す接続状態から分離状態とする場合、油圧回路から適宜の作動油を油路42cを通じて油圧式クラッチ操作装置4の油圧室46へ供給させる。
これにより、油圧式クラッチ操作装置4のピストン43が外側に押し出されて、このピストン43に搭載されるレリーズベアリング44がダイアフラムスプリング33を反転させるように作用するので、プレッシャープレート32がフライホイール7から引き離されることになって、エンジンのクランクシャフト5と変速機2のインプットシャフト6とが切り離される。これで摩擦式クラッチ機構3が分離状態となる。
一方、摩擦式クラッチ機構3を前記分離状態から図1に示す接続状態とする場合、油圧回路からの作動油供給を解除させる。
これにより、ダイアフラムスプリング33の弾性復元力によって油圧式クラッチ操作装置4のレリーズベアリング44およびピストン43が押し戻されることになるので、油圧室46内の作動油が油路42cを経て油圧回路に戻される。
それと同時に、ダイアフラムスプリング33の弾性復元力でもってプレッシャープレート32がフライホイール7側へ押動されるので、エンジンのクランクシャフト5と変速機2のインプットシャフト6とが接続される。これで摩擦式クラッチ機構3が接続状態となる。
このような油圧式クラッチ操作装置4の構成について詳細に説明する。油圧式クラッチ操作装置4は、図1および図2に示すように、外形が略円筒形状とされており、変速機2のインプットシャフト6の外径側に同心状に配設されるもので、主として、インナースリーブ41と、アウタースリーブ42と、ピストン43と、レリーズベアリング44と、予圧スプリング45とを有している。
なお、インナースリーブ41とアウタースリーブ42とピストン43とで、油圧シリンダが構成されている。
インナースリーブ41は、円筒形に形成されており、変速機2のインプットシャフト6の外径側に非接触に包囲配置されている。このインナースリーブ41の軸方向基端側には、径方向外向きに延びる環状壁部41aが設けられている。
アウタースリーブ42は、円筒形に形成されており、インナースリーブ41の外径側に環状空間を作るように包囲配置されている。
このアウタースリーブ42の軸方向基端側には、径方向外向きに延びる環状壁部42aが設けられている。この環状壁部42aの外周の円周数ヶ所(例えば三ヶ所)には、変速機ケース21に固定するための取り付け片42bが径方向外向きに突出するように設けられている。
この取り付け片42bのうち、一つの取り付け片42bの側方には、図示省略の油圧回路との間で作動油を送受するための油路42cが設けられている。
ピストン43は、円筒形とされ、インナースリーブ41とアウタースリーブ42との対向間の環状空間内に軸方向変位可能に嵌入されている。
レリーズベアリング44は、ピストン43の外端側における小径薄肉部の外径側に搭載されていて、摩擦式クラッチ機構3のダイアフラムスプリング33の内径部分に当接される。
なお、レリーズベアリング44の内輪内径側がピストン43の小径薄肉部に外装されており、板ばね49によってレリーズベアリング44が抜け止めされている。
予圧スプリング45は、アウタースリーブ42の環状壁部42aの内面とレリーズベアリング44の内輪に組み付けられた受け座50との間に圧縮状態で介装されており、その弾性復元力でもってレリーズベアリング44の外輪端面をダイアフラムスプリング33の内径側に常時当接させるよう押圧付勢して「がた」を無くすものである。
そして、インナースリーブ41とアウタースリーブ42とピストン43とで囲まれた環状空間からなる油圧室46は、シールリング47やOリング48でもって外部から密封されるようになっている。
なお、シールリング47は、ピストン43の内端側に取り付けられており、インナースリーブ41の外周面とアウタースリーブ42の内周面とに摺接するリップを有し、ピストン43のスライド動作に伴い、油圧室46の作動油がピストン43の外径側および内径側から漏洩することを防止するようになっている。
Oリング48は、アウタースリーブ42の環状壁部42aの外面に形成してある周溝42d内にはみ出す状態で収納されていて、インナースリーブ41の環状壁部41aの内面に圧接されることによって、油圧室46の作動油がインナースリーブ41の環状壁部41aとアウタースリーブ42の環状壁部42aとの当接面から漏洩することを防止するとともに、外部の水分や塵埃等の異物が前記当接面を伝って油圧室46に侵入することを防止するようになっている。
ところで、上記油圧式クラッチ操作装置4の取り付け形態を説明する。
まず、変速機ケース21の内孔22の中心と油圧式クラッチ操作装置4の中心とを芯合わせするために、油圧式クラッチ操作装置4のアウタースリーブ42における環状壁部42aの外面には、環状凹部42eが、また、変速機ケース21の外壁面23において内孔22の周囲には、前記環状凹部42eが嵌る環状凸部25が設けられている。
これら環状凹部42eおよび環状凸部25が、いわゆるインロー嵌合と呼ばれるものであって、前記芯合わせに役立つ。
また、インナースリーブ41の環状壁部41aとアウタースリーブ42の環状壁部42aとの当接面の密封性を確保するために、前記当接面に介在されるOリング48を弾性的に圧縮させるような構造にしている。
具体的に、まず、図1に示すように、アウタースリーブ42の環状壁部42aにおいて環状凹部42eの内径側領域が、インナースリーブ41の環状壁部41aを僅かにはみ出るような状態で嵌入可能とするように後退または凹まされている。これはアウタースリーブ42にインナースリーブ41を芯合わせしやすくさせるためであり、それによって、両チューブ41,42に対するシールリング47のリップの接触状態を適正に保つためである。
この後退領域42fの外径側に、前述したOリング48収納用の周溝42dが設けられている。
そして、複数の取り付け片42bにおける各外面(取り付け面)も、前記後退領域42fと同様に後退されている。
これにより、周溝42dと環状凹部42eとの間の領域が、輪状に張り出すようになっており、この輪状張り出し部42gが、アウタースリーブ42の環状壁部42aにおいて最も突出する部分になっている。
このような構成において、例えばアウタースリーブ42を変速機ケース21の外壁面23に押し当てただけの状態(図6参照)では、Oリング48が自然状態になっているので、インナースリーブ41の環状壁部41aがアウタースリーブ42の後退領域42fから飛び出した状態になっているとともに、アウタースリーブ42の輪状張り出し部42gおよび取り付け片42bが変速機ケース21の外壁面23から離れた状態になっていて、当該両者間に対向隙間Δαができる。
この状態で、例えば複数のボルト17を徐々に締め込むにつれ、Oリング48が弾性的に圧縮されつつ、インナースリーブ41の環状壁部41aがアウタースリーブ42の後退領域42f内に入り込むようになるとともに、アウタースリーブ42の輪状張り出し部42gおよびインナースリーブ41の環状壁部41aが変速機ケース21の外壁面23に当接するようになる。
最終的に、ボルト17を規定の締め付けトルクで締めこむと、アウタースリーブ42の円周数ヶ所の取り付け片42bが弾性的に撓んで、前記対向隙間Δαが小さくなり、それに伴い、複数の取り付け片42bの弾性復元力が、アウタースリーブ42の環状壁部42aを変速機ケース21側へ向けて押圧するように作用する。
これにより、Oリング48が弾性圧縮された状態が維持され、それによってインナースリーブ41の環状壁部41aとアウタースリーブ42の環状壁部42aとの当接面の密封性が高められるようになる。
以上説明したように油圧室46の密封構造を確保するには、変速機ケース21に対する油圧式クラッチ操作装置4の組み付け形態が重要である。
このような事情を考慮し、この実施形態では、油圧式クラッチ操作装置4を変速機2に組み付ける際に、組み付け補助具10を使用するようにしている。
この組み付け補助具10は、要するに、油圧式クラッチ操作装置4を変速機2に組み付ける過程において油圧式クラッチ操作装置4を組み付け場所に配置したときに、変速機2のインプットシャフト6の外周面と油圧式クラッチ操作装置4のインナースリーブ41の内周面との間の環状隙間に詰め込まれるようなものであって、インプットシャフト6に対して油圧式クラッチ操作装置10を物理的に傾かせないようにサポートするものである。
具体的に、組み付け補助具10は、円筒形のスリーブボディ11の軸方向一端側に、径方向外向きに延出する円形のフランジ12を一体に形成したものである。
スリーブボディ11の厚みは、インプットシャフト6の外周面と油圧シリンダの一構成要素であるインナースリーブ41の内周面との間の環状隙間に、軸方向から着脱可能に合致嵌合される寸法に設定されている。
そのために、スリーブボディ11の外径寸法(図7のR1参照)は、油圧式クラッチ操作装置4のインナースリーブ41の内径寸法(図7のr1参照)より僅かに小さく設定されており、また、スリーブボディ11の内径寸法(図7のR2参照)は、変速機2のインプットシャフト6の外径寸法(図7のr2参照)より僅かに大きく設定されている。但し、スリーブボディ11の若干の変形が見込めれば、R1=r1、R2=r2に設定することも可能である。
さらに、スリーブボディ11の軸方向寸法(図7のL1参照)は、油圧式クラッチ操作装置4の軸方向寸法(図7のL2参照)より僅かに小さく設定されている。但し、L1とL2との関係は、同一に設定したり、あるいはL1をL2より僅かに大きく設定したり、することも可能である。
そして、スリーブボディ11の外周面および内周面には、それぞれ油溜め13,14が設けられている。この油溜め13,14は、いずれも、連続する一条の螺旋形状の溝とされており、スリーブボディ11の全長にわたって形成されている。なお、外径側の油溜め13としての溝と、内径側の油溜め14としての溝とは、軸方向にずれた状態で設けられている。このようにすれば、スリーブボディ11の肉厚を薄くしなければならない場合でも、両方の油溜め13,14を設けることが可能になる。
フランジ12は、その外径寸法が油圧式クラッチ操作装置4のレリーズベアリング44の外径寸法と略同一に設定されていて、その外周における円周二ヶ所には、径方向外向きに突出する操作片15が設けられている。
このような組み付け補助具10は、例えば合成樹脂等の成形品として製作することが可能である。その他、組み付け補助具10は、例えば円筒形の金属管や一枚の金属板をプレス加工することにより製作することが可能であるが、このような金属材とする場合には、インナースリーブ41の素材(例えばステンレス鋼やアルミニウム合金等)よりも軟質とし、使用時にインナースリーブ41を塑性変形させるような攻撃性を無くすことを配慮して選択するのが好ましい。
次に、このような組み付け補助具10を用いて、油圧式クラッチ操作装置4を変速機2に組み付ける際の手順および様子について、図5から図7を参照して詳細に説明する。
まず、組み付け補助具10単体の状態において、そのスリーブボディ11の外周面および内周面に油脂(例えば適宜のグリース、潤滑油あるいは錆止め剤等)を塗布しておく。
この組み付け補助具10のスリーブボディ11を、図5に示すように、油圧式クラッチ操作装置4のインナースリーブ41に内嵌装着する。
ところで、前述したようにスリーブボディ11の外径寸法とインナースリーブ41の内径寸法との関係を特定することにより、スリーブボディ11の外周面をインナースリーブ41の内周面に僅かな隙間を介して合致嵌合させるように設定しているので、スリーブボディ11とインナースリーブ41との間に「がた」がほとんどない状態となる。これにより、油圧式クラッチ操作装置4に組み付け補助具10が物理的に傾かない状態、つまり略不動な状態になる。
但し、このような装着状態を確保している場合には、インナースリーブ41にスリーブボディ11を嵌め込みにくくなる。しかしながら、前述したように、スリーブボディ11の外周面に塗布しておいた油脂が、前記嵌め込み時において嵌め合い面の滑りをスムースにさせるので、嵌め込みやすくなる。
このような嵌め込みを行うと、スリーブボディ11の外周面に塗布した油脂が、インナースリーブ41によってかきとられることになるが、スリーブボディ11の外周面に形成してある油溜め13内に前記油脂が残存して保持されることになる。
この後、図5の白抜き矢印で示すように、油圧式クラッチ操作装置4と一体的に取り付けた組み付け補助具10のスリーブボディ11を、変速機2のインプットシャフト6に外嵌装着する。
このとき、組み付け補助具10のフランジ12を押圧することにより、図6に示すように、油圧式クラッチ操作装置4のインナースリーブ41の環状壁部41aを変速機ケース21の外壁面23に当接させる位置まで、徐々に押し込む。このように押し込んだ状態では、組み付け補助具10のスリーブボディ11の自由端およびアウタースリーブ42の環状壁部42aは、変速機ケース21の外壁面23に当接せずに、近づいた状態で対向している。
ところで、前述したようにスリーブボディ11の内径寸法とインプットシャフト6の外径寸法との関係を特定することにより、スリーブボディ11の内周面をインプットシャフト6の外周面に僅かな隙間を介して合致嵌合させるように設定しているので、スリーブボディ11とインプットシャフト6との間に「がた」がほとんどない状態となる。
この時点で、組み付け補助具10のスリーブボディ11が、インプットシャフト6の外周面と油圧式クラッチ操作装置4のインナースリーブ41の内周面との間の環状隙間を略完全に埋める形になるので、インプットシャフト6に対して組み付け補助具10および油圧式クラッチ操作装置4が物理的に傾かない状態、つまり略不動な状態になるとともに、油圧式クラッチ操作装置4のアウタースリーブ42の環状壁部42aが、変速機ケース21の外壁面23に略平行に当接されるようになる。
但し、このような装着状態を確保している場合には、インプットシャフト6上に組み付け補助具10のスリーブボディ11を押し込みにくくなる。しかし、前述したように、スリーブボディ11の内周面に塗布しておいた油脂が、前記押し込み時において嵌め合い面の滑りをスムースにさせるので、嵌め込みやすくなる。
このような押し込み動作を行うと、スリーブボディ11の内周面に塗布した油脂が、インプットシャフト6によってかきとられることになるが、スリーブボディ11の内周に形成してある油溜め14内に前記油脂が残存して保持されることになる。
そして、前述した状態において、アウタースリーブ42における円周数ヶ所の取り付け片42bの各ボルト挿通孔に、それぞれボルト17を差し入れて、変速機ケース21の外壁面23の各ねじ孔24に螺着することにより、油圧式クラッチ操作装置4を変速機ケース21に固定する。
このボルト17の留め作業を行うときには、油圧式クラッチ操作装置4の姿勢が組み付け補助具10の存在によって物理的に傾かないようになっているので、従来例のように段階的に締め付けるといった面倒な作業を行ったり、特殊な専用工具を用いたりする必要がなく、単純に、複数のボルト17を順次締め付けるようにするだけで済む。
最後に、図7に示すように、変速機ケース21に組み付けた油圧式クラッチ操作装置4から組み付け補助具10を取り外す。その際、組み付け補助具10の操作片15に指を引っ掛けて、手前に引き出すだけでよい。
この取り外し過程においては、組み付け補助具10のスリーブボディ11の外周面および内周面の両方に設けてある油溜め13,14に保持されてある油脂が、スリーブボディ11とインナースリーブ41との嵌め合い面ならびにスリーブボディ11とインプットシャフト6との嵌め合い面にそれぞれ付着するようになるために、組み付け補助具10のスリーブボディ11を円滑かつ容易に引き出すことが可能になるのである。
以上説明したように、本発明の特徴を適用した本実施形態の組み付け補助具10を用いれば、油圧式クラッチ操作装置4を変速機2に組み付けるにあたって、油圧式クラッチ操作装置4を変速機ケース21における組み付け場所に適正な姿勢に保ったままで配置させるようにサポートすることが可能になる。
これにより、ボルト17を留める過程において、従来例のように油圧式クラッチ操作装置4の姿勢が傾いてしまうといった不具合が発生せずに済むので、ボルト17を留める作業について、従来例のように段階的に締め付けるといった面倒な作業を行う必要がなくなるとともに、特殊な専用工具を用いる必要がなくなる等、単純化できるようになる。
したがって、簡単かつ確実に、油圧式クラッチ操作装置4を適正な姿勢で変速機2に組み付けることが可能になるので、油圧式クラッチ操作装置4を変速機2に組み付けるのに要する作業時間を短縮することが可能になる。ひいては、変速機2を生産するときの生産性向上、あるいは油圧式クラッチ操作装置4を交換、修理するときの整備作業性の向上に大きく貢献できるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。
(1)上記実施形態において、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)方式の車両に搭載される変速機2を例に挙げているが、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の車両、MR(ミッドエンジン・リヤドライブ)方式の車両、あるいはRR(リヤエンジン・リヤドライブ)方式の車両等に搭載される、あらゆる変速機に対して、本発明を適用することが可能である。
(2)上記実施形態で示した組み付け補助具10は、例えば図8に示すように、操作片15を無くしたものとしてもよい。
このように操作片15を無くした場合には、組み付け補助具10のフランジ12の外径寸法を油圧式クラッチ操作装置4のレリーズベアリング44の外径寸法より適宜大きく設定するのが好ましい。
この場合も、上記実施形態で示した組み付け補助具10と基本的に同様の作用、効果を得ることが可能である。
(3)上記実施形態の組み付け補助具10では、油溜め13,14として螺旋形状の溝とした例を挙げているが、その形状は特に限定されない。
例えば、油溜め13,14の他例としては、図示していないが、軸方向所定間隔おきに並べて配置される複数条の円形の溝としたり、また、図9に示すように、円周数ヶ所に軸方向に沿う直線形状の溝としたり、さらに、不規則あるいは規則的に点在される複数の凹みとしてもよい。この他、いろいろな形状の油溜め13,14を組み合わせて形成してもよい。
このような場合も、上記実施形態の組み付け補助具10と基本的に同様の作用、効果を得ることが可能である。
(4)上記実施形態の組み付け補助具10は、例えば図10に示すように、油保持用の油溜め13,14を無くしたものとしてもよい。
このように油溜め13,14を無くす場合には、組み付け補助具10を油圧式クラッチ操作装置4から取り外す際に、容易に取り外せるようにするとともにインナースリーブ41を傷つけないようにするために、組み付け補助具10のスリーブボディ11そのものを、潤滑性を有する材料(例えばふっ素系合成樹脂や軟質金属等)で形成したり、あるいはスリーブボディ11の外周面および内周面に前記のような潤滑性を有する材料を膜状にコーティングしたり、するのが好ましい。
この場合も、上記実施形態で示した組み付け補助具10と基本的に同様の作用、効果を得ることが可能である。
(5)本発明に係る組み付け補助具10の使用対象は、実施形態で示したような油圧式クラッチ操作装置4の他、外形が筒形のものであれば特に限定されず、いろいろなものが使用対象となる。
本発明に係る組み付け補助具の使用対象となる油圧式クラッチ操作装置を変速機に組み付けた状態を示す縦断面図で、図2の(1)−(1)線断面を矢印方向から見た図である。 図1の油圧式クラッチ操作装置の正面図である。 図1の油圧式クラッチ操作装置の操作対象となる摩擦式クラッチ機構の概略構成を示す図である。 本発明に係る油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具を示す斜視図である。 図4の組み付け補助具を用いて油圧式クラッチ操作装置を組み付ける際の様子を示す説明図である。 図5の続きを示す図である。 図6の続きを示す図である。 本発明に係る油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具の他の実施形態で、図4に対応する斜視図である。 本発明に係る油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具のさらに他の実施形態で、図4に対応する斜視図である。 本発明に係る油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具のさらに他の実施形態で、図4に対応する斜視図である。
符号の説明
2 変速機
21 変速機ケース
22 変速機ケースの内孔
23 変速機ケースの外壁面
3 摩擦式クラッチ機構
31 クラッチディスク
32 プレッシャープレート
33 ダイアフラムスプリング
4 油圧式クラッチ操作装置
41 インナースリーブ(油圧シリンダの一構成要素)
41a インナースリーブの環状壁部
42 アウタースリーブ(油圧シリンダの一構成要素)
42a アウタースリーブの環状壁部
43 ピストン(油圧シリンダの一構成要素)
45 レリーズベアリング
46 油圧室
5 エンジン(動力発生源)のクランクシャフト(出力軸)
6 変速機のインプットシャフト(入力軸)
10 組み付け補助具
11 組み付け補助具のスリーブボディ
12 組み付け補助具のフランジ
13 外径側の油溜め
14 内径側の油溜め
15 組み付け補助具の操作片
17 ボルト

Claims (3)

  1. 動力発生源の出力軸と変速機の入力軸との間の摩擦式クラッチ機構に備えるダイアフラムスプリングの内径部分に当接されるレリーズベアリングと、このレリーズベアリングを前記入力軸上でスライドさせて前記摩擦式クラッチ機構を接続状態または分離状態にさせる筒形の油圧シリンダとを含む油圧式クラッチ操作装置を、前記入力軸の外径側に同心状に配置させてから、前記油圧シリンダの一構成要素となるアウタースリーブの軸方向一端に設けられてある径方向外向きの環状壁部の円周数ヶ所を、前記変速機のケースにおいて前記入力軸の一部が突出される内孔周りの外壁面にボルト留めする際に用いられる組み付け補助具であって、
    前記油圧シリンダの内径面と前記入力軸の外周面との間の環状隙間に、軸方向から着脱可能に合致嵌合される厚みの筒状胴部を有し、
    この筒状胴部の外周面および内周面に、油溜めとして螺旋形状の溝が設けられている、ことを特徴とする油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具。
  2. 請求項1に記載の油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具において、
    前記筒状胴部は、前記油圧式クラッチ操作装置の全長と同等以下の長さに設定され、その軸方向一端側には、前記油圧式クラッチ操作装置の軸方向他端面に当接可能な外径とされる径方向外向きの鍔が設けられる、ことを特徴とする油圧式クラッチ操作装置の組み付け補助具。
  3. 動力発生源の出力軸と変速機の入力軸との間の摩擦式クラッチ機構に備えるダイアフラムスプリングの内径部分に当接されるレリーズベアリングと、このレリーズベアリングを前記入力軸上でスライドさせて前記摩擦式クラッチ機構を接続状態または分離状態にさせる筒形の油圧シリンダとを含む油圧式クラッチ操作装置を、変速機ケースの外壁面に組み付ける方法であって、
    前記油圧式クラッチ操作装置の内径側に、請求項1または2に記載の組み付け補助具を内嵌装着させた状態で、この組み付け補助具を前記入力軸に外嵌させて押し込むことにより、前記油圧シリンダを構成するアウタースリーブの軸方向一端に設けられてある径方向外向きの環状壁部を、前記変速機のケースにおいて前記入力軸の一部が突出される内孔周りの外壁面に対向させる工程と、
    前記アウタースリーブの環状壁部の円周数ヶ所を、前記変速機ケースの外壁面にボルト留めしてから、前記油圧式クラッチ操作装置と入力軸との間から前記組み付け補助具を引き出す工程とを含む、ことを特徴とする油圧式クラッチ操作装置の組み付け方法
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