JP4872143B2 - 二次電池用の冷却装置 - Google Patents

二次電池用の冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4872143B2
JP4872143B2 JP2000132111A JP2000132111A JP4872143B2 JP 4872143 B2 JP4872143 B2 JP 4872143B2 JP 2000132111 A JP2000132111 A JP 2000132111A JP 2000132111 A JP2000132111 A JP 2000132111A JP 4872143 B2 JP4872143 B2 JP 4872143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary battery
cooling
abnormality
temperature
cooling device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000132111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001313092A (ja
Inventor
晃生 石下
義晃 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000132111A priority Critical patent/JP4872143B2/ja
Publication of JP2001313092A publication Critical patent/JP2001313092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4872143B2 publication Critical patent/JP4872143B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次電池用の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の二次電池用の冷却装置としては、二次電池の温度に基づいて冷却ファンをオンオフ制御して二次電池を冷却するものが提案されている。二次電池は、充放電に伴って生じる発熱による温度上昇を抑えて性能を維持するための適正な温度範囲に保つ必要があり、その目的で冷却装置が取り付けられているものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、二次電池を冷却する冷却装置に異常が発生することがある。例えば、断線などの原因により冷却ファンが作動不能になったり、冷却ファンの制御系の異常などの原因により冷却ファンが制御不能になったりする場合がある。また、冷却装置には、機械的な異常や電気的な異常は存在しないが、冷却風の通路にゴミが詰まって冷却媒体としての空気の流通を妨げることもある。こうした冷却装置の異常は、二次電池の冷却に直接影響を与え、二次電池の所望の性能としての使用を阻害する。
【0004】
本発明の二次電池用の冷却装置は、冷却装置の異常を検出することを目的の一つとする。また、本発明の二次電池用の冷却装置は、冷却装置の異常を出力することを目的の一つとする。さらに、本発明の二次電池用の冷却装置は、冷却装置に異常が検出されたときでも二次電池を適正な温度範囲にすることを目的の一つとする。
【0005】
なお、出願人は、上述の課題の一部を解決するものとして、二次電池用の冷却装置に異常が検出され、二次電池の温度が高くなったときには、充放電電流を小さくして二次電池の発熱を抑えるものを提案している(特願平10−43832号)。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の二次電池用の冷却装置は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の二次電池用の冷却装置は、前記二次電池を冷却する冷却手段と、前記二次電池の発熱状態を検出する発熱状態検出手段と、前記二次電池の前記冷却手段による冷却状態を検出する冷却状態検出手段と、前記検出された二次電池の発熱状態と冷却状態とに基づいて該二次電池の推定温度を演算する推定温度演算手段と、前記二次電池の温度を検出する温度検出手段と、該検出された温度と前記演算された推定温度とに基づいて異常を判定する異常判定手段とを備える。そして、前記発熱状態検出手段は、前記二次電池の充放電電流を検出し、該検出された充放電電流に基づいて該二次電池の充放電に伴うジュール熱に伴う温度上昇を演算して前記発熱状態として検出する手段であるものとすることができる。
【0008】
この発明の二次電池用の冷却装置では、推定温度演算手段が、発熱状態検出手段によって検出された二次電池の発熱状態と、冷却状態検出手段により検出された二次電池の冷却状態とに基づいて二次電池の推定温度を演算し、異常判定手段が、温度検出手段により検出された二次電池の温度と演算された推定温度とに基づいて異常を判定する。演算上の推定温度と実際の温度とに基づいて異常を判定するから、異常の原因によらず、異常を検出できる。また、前記発熱状態検出手段は、前記二次電池の充放電電流に基づいて該二次電池の充放電に伴うジュール熱に伴う温度上昇を演算して前記発熱状態として検出する手段とする。こうすることで、より的確に二次電池の発熱状態を検出することができ、推定温度をより正確に推定することができる。
【0010】
また、本発明の二次電池用の冷却装置において、前記冷却状態検出手段は、前記二次電池を冷却する冷却媒体の温度を検出し、該検出された冷却媒体の温度と前記温度検出手段により検出された前記二次電池の温度と前記冷却手段の運転状態とに基づいて冷却に伴う温度降下を演算して前記冷却状態として検出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より的確に二次電池の冷却状態を検出することができ、推定温度をより正確に推定することができる。
【0011】
さらに、本発明の二次電池用の冷却装置において、前記異常判定手段は、前記検出された温度と前記演算された推定温度との偏差が所定値以上のとき、異常と判定する手段であるものとすることもできる。この異常判定は、異常が生じていないときには推定温度が演算誤差の範囲内で実際の温度と一致することに基づく。こうすれば、的確に異常を判定することができる。
【0012】
あるいは、本発明の二次電池用の冷却装置において、前記異常判定手段は、前記検出された温度と前記演算された推定温度との所定時間に亘る偏差が複数回に亘って連続して所定値以上のとき、異常と判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より的確に異常を判定することができる。
【0013】
また、本発明の二次電池用の冷却装置において、前記異常判定手段により異常が判定されたとき、前記二次電池の冷却効果が大きくなる方向に該冷却手段を運転制御する異常時運転制御手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、二次電池が適正な温度範囲を超えて高温になることを抑制することができる。この態様の本発明の二次電池用の冷却装置において、前記異常時運転制御手段による制御にも拘わらず、所定時間以上に亘って前記異常判定手段が異常を判定したとき、異常を出力する異常出力手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、使用者に異常を知らせることができ、異常に迅速に対応することができる。
【0014】
本発明の二次電池用の冷却装置において、前記異常判定手段が異常を判定したとき、該異常を出力する異常出力手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、使用者に異常を知らせることができ、異常に迅速に対応することができる。
【0015】
本発明の二次電池用の冷却装置において、前記二次電池および前記冷却手段の定常運転状態を判定する定常運転状態判定手段を備え、前記異常判定手段は、前記定常運転状態判定手段により前記二次電池および前記冷却手段が定常運転状態でないと判定されたとき、異常を判定しない手段であるものとすることもできる。こうすれば、定常運転状態のときに異常を判定し、定常運転状態にないとき、即ち過渡状態のときには異常を判定しないから、より正確に異常を判定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である二次電池の冷却装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の二次電池の冷却装置20は、図示するように、充放電可能な二次電池B1〜B4が直列に接続して設置された二次電池10を冷却するための冷却風の通路を形成するケース22と、ケース22の冷却風の入口24近傍に取り付けられ冷却風の温度を雰囲気温度Taとして検出する雰囲気温度センサ25と、ケース22の冷却風の出口26近傍に取り付けられHi,Me,Loの三段階で冷却風の強度を調節可能なファン30と、ファン30の現在のモードを記憶するモード記憶部34と、二次電池10の各二次電池B1〜B4の温度Tb1〜Tb4を検出する電池温度センサ41〜44と、二次電池10の充放電電流Iを検出する電流センサ48と、装置全体をコントロールする電子制御ユニット50とを備える。
【0017】
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶したROM54と、一時的にデータを記憶するRAM56と、入出力ポート(図示せず)とを備える。この電子制御ユニット50には、雰囲気温度センサ25からの雰囲気温度Taやモード記憶部34からのファンモードMf,電池温度センサ41〜44からの電池温度Tb1〜Tb4,電流センサ48からの充放電電流Iなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット50からは、ファン30への駆動信号やインジケータ58への点灯信号などが出力ポートを介して出力されている。
【0018】
次に、こうして構成された実施例の二次電池の冷却装置20の動作、特に異常検出の動作について説明する。図2は実施例の二次電池の冷却装置20の電子制御ユニット50により実行される異常検出処理ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図3は二次電池B1〜B4の推定温度Te1〜Te4を計算する推定温度計算処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。異常検出処理ルーチンは、所定時間毎(例えば、240秒毎)に繰り返し実行され、推定温度計算処理ルーチンは、所定時間毎(例えば、1秒毎)に繰り返し実行される。異常検出処理ルーチンでは推定温度計算処理ルーチンにより計算される二次電池B1〜B4の推定温度Te1〜Te4を用いるため、まず、推定温度Te1〜Te4の計算処理について説明し、その後、推定温度Te1〜Te4を用いて異常を検出する処理について説明する。なお、図2や図3のルーチンでは、各二次電池B1〜B4やその推定温度Te1〜Te4などについての符号は単にTeやTbなどとして表した。
【0019】
図3に例示する推定温度計算処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、電流センサ48からの充放電電流Iと前回の発熱量Wと前回の推定温度Te1〜Te4とを入力する処理を実行する(ステップS200)。ここで、前回の発熱量Wは、前回このルーチンが起動されたときに後述するステップS202で計算された発熱量Wであり、装置が始動された直後には初期値として値0が用いられる。また、前回の推定温度Te1〜Te4は、前回このルーチンが起動されたときにステップS210で計算された推定温度Te1〜Te4であり、装置が始動された直後には初期値として電池温度Tb1〜Tb4が用いられる。
【0020】
続いて、読み込んだ充放電電流Iと前回の発熱量Wとを用いて次式(1)により発熱量Wを計算する(ステップS202)。式(1)中、Rは、各二次電池B1〜B4の内部抵抗であり、電池温度Tb1〜Tb4に基づいて求められるものである。また、式(1)中、k1は係数である。
【0021】
W=I2R+k1・前回W (1)
【0022】
次に、次式(2)に示すように、発熱量Wに熱量を温度に換算する係数k2を乗じて各二次電池B1〜B4のジュール発熱による温度変化ΔTj1〜ΔTj4を計算する(ステップS204)。実施例では、係数k2として二次電池B1〜B4の特性やその配置により各電池毎に異なる値を用いるものとした。
【0023】
ΔTj=k2・W (2)
【0024】
次に、モード記憶部34からのファンモードMfと電池温度センサ41〜44からの電池温度Tb1〜Tb4と雰囲気温度センサ25からの雰囲気温度Taとを読み込み(ステップS206)、冷却による各二次電池B1〜B4の温度変化ΔTf1〜ΔTf4を次式(3)により計算する(ステップS208)。ここで、係数k3はファン30のファンモードMfや各二次電池B1〜B4の配置などにより定まるものであり、各電池毎に異なる値を用いた。
【0025】
ΔTf=k3・(Tb−Ta) (3)
【0026】
そして、次式(4)に示すように、前回の推定温度Te1〜Te4に発熱による温度変化ΔTj1〜ΔTj4を加えたものから冷却による温度変化ΔTf1〜ΔTf4を減じたものとして推定温度Te1〜Te4を計算して(ステップS210)、本ルーチンを終了する。
【0027】
Te=前回Te+ΔTj−ΔTf (4)
【0028】
図3のルーチンでは記載してないが、ステップS202で計算された発熱量WやステップS210で計算された各電池の推定温度Te1〜Te4は、電子制御ユニット50のRAM56の所定領域に書き込まれるようになっている。
【0029】
次に、こうして計算された推定温度Te1〜Te4を用いて異常を検出する処理について図2の異常検出処理ルーチンに基づいて説明する。このルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、電池温度センサ41〜44により検出される電池温度Tb1〜Tb4と各二次電池B1〜B4の推定温度Te1〜Te4を入力する処理を実行する(ステップS100)。推定温度Te1〜Te4の入力は、RAM56の所定領域から読み込むことにより行なわれる。
【0030】
次に、冷却装置20や二次電池10が所定時間継続して定常運転状態にあるか否かを判定する(ステップS102)。定常運転状態にあるか否かの判定は、例えば、ファン30のモードMfが切り換えられて所定時間経過しているか否かの判定や二次電池10が定常運転温度範囲にあるか否かの判定,二次電池10の残容量が定常運転範囲にあるか否かの判定,所定時間内における雰囲気温度Taの変化が許容範囲内であるか否かの判定,所定時間内における充放電電流Iの積算値の変化が許容範囲内であるか否かの判定,各電池温度センサ41〜44や雰囲気温度センサ25が正常に動作しているか否かの判定などにより行なわれる。所定時間継続して定常運転状態にないと判定されると、冷却装置20における異常を判定する条件にないと判断し、読み込んだ電池温度Tb1〜Tb4を推定温度Te1〜Te4としてRAM56の所定領域に書き込んで(ステップS118)、本ルーチンを終了する。このように、二次電池B1〜B4を推定温度Te1〜Te4としてRAM56に書き込むのは、図2のルーチンが実行される所定時間毎にその後に計算される推定温度Te1〜Te4を適切なものとするためである。
【0031】
一方、所定時間継続して定常運転状態にあると判定されると、電池温度Tb1〜Tb4と推定温度Te1〜Te4との偏差ΔT1〜ΔT4を計算し(ステップS104)、計算した偏差ΔT1〜ΔT4と閾値Trとを比較する(ステップS106)。前述したように、推定温度Te1〜Te4は前回このルーチンが実行されてから今回実行されるまでに図3のルーチンにより計算されるものであるから、偏差ΔT1〜ΔT4は、前回このルーチンが実行されてから今回実行されるまでの実際の電池温度と計算上の推定温度との偏差となる。なお、閾値Trは、実際の電池温度に対する推定温度の許容範囲を設定すると共に何らかの異常が発生したことによる電池温度の異常を検出するために設定されるものであり、実施例では、ファンモードMfによって異なると共に各二次電池B1〜B4の冷却風に対する位置によって異なる値を用いて設定した。このように設定することにより、より精度の高い異常判定を行なうことができる。偏差ΔT1〜ΔT4のいずれも閾値Tr以下のときには、異常はないと判断して、電池温度Tb1〜Tb4を推定温度Te1〜Te4としてRAM56に書き込んで(ステップS118)、本ルーチンを終了する。
【0032】
偏差ΔT1〜ΔT4のいずれかが閾値Trより大きいときには、ファンモードMfを読み込み(ステップS108)、読み込んだファンモードMfがHiモードであるか否かを判定する(ステップS110)。ファンモードMfがHiモードでないときには、ファン30をHiモードで駆動するよう制御して(ステップS112)、電池温度Tb1〜Tb4を推定温度Te1〜Te4としてRAM56に書き込み(ステップS118)、本ルーチンを終了する。このようにファン30をHiモードで駆動することにより、二次電池の冷却装置20における二次電池10の冷却効果を高めて電池温度の異常昇温を防止するのである。
【0033】
ファンモードMfがHiモードのときには、Hiモードに切り換えてから所定時間経過しているかを判定する(ステップS114)。ファン30をHiモードで駆動しても、その効果が生じるまでにはある程度の時間を要するから、その時間を経過するまで異常の判定を行なわないようにするためである。所定時間経過しても偏差ΔT1〜ΔT4のいずれかが閾値Trより大きいときには、装置の冷却機能に対する何らかの異常が発生したと判断し、インジケータ58を点灯して異常を出力し(ステップS116)、電池温度Tb1〜Tb4を推定温度Te1〜Te4としてRAM56に書き込んで(ステップS118)、本ルーチンを終了する。
【0034】
以上説明した実施例の二次電池の冷却装置20によれば、電池温度Tb1〜Tb4と推定温度Te1〜Te4とに基づいて装置の冷却機能に対する何らかの異常を検出することができる。しかも、ファン30をHiモードで駆動して冷却効果が生じるのに要する時間の経過を待ってから異常を判定するから、より正確に異常を判定することができる。もとより、ファン30をHiモードで駆動するから、二次電池10が異常な高温状態となるのを抑制することができる。また、実施例の二次電池の冷却装置20によれば、所定時間継続して定常運転状態にあるときに異常を判定するから、所定時間継続して定常運転状態にない過渡状態における異常の誤判定を防止することができる。
【0035】
また、実施例の二次電池の冷却装置20によれば、所定時間経過する毎に推定温度Te1〜Te4を計算するために必要な前回の推定温度Te1〜Te4を電池温度Tb1〜Tb4で書き替えるから、より適切な推定温度Te1〜Te4を演算することができる。また、推定温度Te1〜Te4の演算の用いる係数k2,k3などを各二次電池B1〜B4の特性や配置などを考慮して電池毎に異なる値を用いるから、より正確に推定温度Te1〜Te4を計算することができる。
【0036】
実施例の二次電池の冷却装置20では、偏差ΔT1〜ΔT4のいずれかが閾値Trより大きくなっても、ファン30をHiモードで駆動してから所定時間経過するまで異常を出力しないものとしたが、偏差ΔT1〜ΔT4のいずれかが閾値Trより大きくなったときに直ちに異常を出力するものとしてもよい。
【0037】
実施例の二次電池の冷却装置20では、図2の異常検出処理ルーチンを240秒毎に実行するものとしたが、実行する間隔は如何なるものとしても差し支えない。その場合、ステップS118の推定温度Te1〜Te4の書き換えは、異常を検出するのに必要な間隔とすればよい。
【0038】
実施例の二次電池の冷却装置20では、4つの二次電池B1〜B4により直列に接続された二次電池10の冷却装置として説明したが、二次電池の構成に限定されるものではないのは勿論である。したがって、推定温度Te1〜Te4を計算する際に用いる係数k1,k2,k3については実際に適用する二次電池を用いて実験などにより適宜設定すればよい。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である二次電池の冷却装置20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 実施例の二次電池の冷却装置20の電子制御ユニット50により実行される異常検出処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】 二次電池B1〜B4の推定温度Te1〜Te4を計算する推定温度計算処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 二次電池、20 二次電池の冷却装置、22 ケース、24 入口、25 雰囲気温度センサ、26 出口、30 ファン、34 モード記憶部、41〜44 電池温度センサ、48 電流センサ、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、58 インジケータ、B1〜B4 二次電池。

Claims (8)

  1. 二次電池を冷却する冷却装置であって、
    前記二次電池を冷却する冷却手段と、
    前記二次電池の発熱状態を検出する発熱状態検出手段と、
    前記二次電池の前記冷却手段による冷却状態を検出する冷却状態検出手段と、
    前記検出された二次電池の発熱状態と冷却状態とに基づいて該二次電池の推定温度を演算する推定温度演算手段と、
    前記二次電池の温度を検出する温度検出手段と、
    該検出された温度と前記演算された推定温度とに基づいて異常を判定する異常判定手段とを備え、
    前記発熱状態検出手段は、前記二次電池の充放電電流を検出し、該検出された充放電電流に基づいて該二次電池の充放電に伴うジュール熱に伴う温度上昇を演算して前記発熱状態として検出する手段である二次電池用の冷却装置。
  2. 前記冷却状態検出手段は、前記二次電池を冷却する冷却媒体の温度を検出し、該検出された冷却媒体の温度と前記温度検出手段により検出された前記二次電池の温度と前記冷却手段の運転状態とに基づいて冷却に伴う温度降下を演算して前記冷却状態として検出する手段である請求項1記載の二次電池用の冷却装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記検出された温度と前記演算された推定温度との偏差が所定値以上のとき、異常と判定する手段である請求項1または2記載の二次電池用の冷却装置。
  4. 前記異常判定手段は、前記検出された温度と前記演算された推定温度との所定時間に亘る偏差が複数回に亘って連続して所定値以上のとき、異常と判定する手段である請求項1または2記載の二次電池用の冷却装置。
  5. 前記異常判定手段により異常が判定されたとき、前記二次電池の冷却効果が大きくなる方向に該冷却手段を運転制御する異常時運転制御手段を備える請求項1ないし4のいずれか1に記載の二次電池用の冷却装置。
  6. 前記異常時運転制御手段による制御にも拘わらず、所定時間以上に亘って前記異常判定手段が異常を判定したとき、異常を出力する異常出力手段を備える請求項5記載の二次電池用の冷却装置。
  7. 前記異常判定手段が異常を判定したとき、該異常を出力する異常出力手段を備える請求項1ないし5のいずれか1に記載の二次電池用の冷却装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1に記載の二次電池用の冷却装置であって、
    前記二次電池および前記冷却手段の定常運転状態を判定する定常運転状態判定手段を備え、
    前記異常判定手段は、前記定常運転状態判定手段により前記二次電池および前記冷却手段が定常運転状態でないと判定されたとき、異常を判定しない手段である二次電池用の冷却装置。
JP2000132111A 2000-05-01 2000-05-01 二次電池用の冷却装置 Expired - Lifetime JP4872143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000132111A JP4872143B2 (ja) 2000-05-01 2000-05-01 二次電池用の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000132111A JP4872143B2 (ja) 2000-05-01 2000-05-01 二次電池用の冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001313092A JP2001313092A (ja) 2001-11-09
JP4872143B2 true JP4872143B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=18640875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000132111A Expired - Lifetime JP4872143B2 (ja) 2000-05-01 2000-05-01 二次電池用の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4872143B2 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343449A (ja) * 2001-05-16 2002-11-29 Nissan Motor Co Ltd 冷却装置の故障判断装置
JP4673529B2 (ja) * 2001-11-06 2011-04-20 プライムアースEvエナジー株式会社 組電池システムの制御方法及び装置
JP3849546B2 (ja) * 2002-02-28 2006-11-22 トヨタ自動車株式会社 温度センサの状態検知装置および状態検知方法
JP2003341448A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Toyota Motor Corp 車両用バッテリの加温装置
JP2005011757A (ja) 2003-06-20 2005-01-13 Toyota Motor Corp 二次電池の温度異常検知装置および異常検知方法
JP4802453B2 (ja) * 2004-04-22 2011-10-26 トヨタ自動車株式会社 電池パック、電池パックの冷却制御方法、および電池パックの冷却制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP4561743B2 (ja) 2004-08-25 2010-10-13 トヨタ自動車株式会社 電源装置
JP5008863B2 (ja) * 2005-11-30 2012-08-22 プライムアースEvエナジー株式会社 二次電池用の制御装置、二次電池の温度推定方法を用いた二次電池の劣化判定方法
JP5026823B2 (ja) * 2006-06-22 2012-09-19 プライムアースEvエナジー株式会社 バッテリ冷却装置
JP4434199B2 (ja) 2006-12-14 2010-03-17 トヨタ自動車株式会社 電気機器の冷却装置、冷却方法および冷却方法をコンピュータに実現させるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体
JP5378264B2 (ja) * 2010-02-19 2013-12-25 富士重工業株式会社 電気自動車のインバータ冷却装置
JP5572442B2 (ja) 2010-04-27 2014-08-13 日立ビークルエナジー株式会社 液冷式蓄電システム
JP5708251B2 (ja) * 2011-05-27 2015-04-30 日産自動車株式会社 非接触給電装置
JP5699880B2 (ja) * 2011-09-21 2015-04-15 トヨタ自動車株式会社 バッテリ冷却装置
JP2013143308A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Nissan Motor Co Ltd 電池温度推定装置
JP5770649B2 (ja) * 2012-01-27 2015-08-26 日野自動車株式会社 異常検出装置、ハイブリッド自動車および異常検出方法、並びにプログラム
JP6163879B2 (ja) * 2013-05-29 2017-07-19 日産自動車株式会社 電池温度推定装置及び電池温度推定方法
JP6168962B2 (ja) * 2013-10-10 2017-07-26 三菱重工業株式会社 異常判定装置、充放電情報提示装置、二次電池モジュール、異常判定方法、及びプログラム
US9735452B2 (en) * 2013-12-05 2017-08-15 Hyundai Motor Company Apparatus and method for monitoring component breakdown of battery system
JP6222159B2 (ja) * 2015-04-10 2017-11-01 トヨタ自動車株式会社 車載二次電池の冷却システム
KR102053989B1 (ko) 2016-05-03 2019-12-09 주식회사 엘지화학 에너지 저장 시스템을 위한 온도 제어 장치 및 방법
JP6790614B2 (ja) * 2016-09-06 2020-11-25 トヨタ自動車株式会社 二次電池の充放電制御システム
JP6920119B2 (ja) * 2017-07-11 2021-08-18 株式会社Subaru 異常検知装置
JP7359105B2 (ja) 2020-08-12 2023-10-11 トヨタ自動車株式会社 送風システムの異常診断装置
JP7167116B2 (ja) * 2020-12-01 2022-11-08 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 推定システム、推定装置、電源装置、および推定方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3518198B2 (ja) * 1996-09-30 2004-04-12 松下電器産業株式会社 組電池の充電制御システム
JP3566147B2 (ja) * 1999-09-14 2004-09-15 本田技研工業株式会社 ハイブリッド車両の冷却ファン故障検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001313092A (ja) 2001-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4872143B2 (ja) 二次電池用の冷却装置
US7492129B2 (en) Temperature abnormality detecting apparatus and method for secondary battery
JP4295900B2 (ja) 排気ガスセンサ用ヒータ制御装置
JP5274254B2 (ja) 工具における過負荷を検出するための方法および装置
JP4762044B2 (ja) 負荷回路の保護装置
JP4932340B2 (ja) バッテリ冷却装置及び冷却風量制御装置
US20070298316A1 (en) Battery cooling device, air flow control device, and computer readable medium
US6373228B1 (en) Battery charging device
US20150104680A1 (en) System and method for operating a battery pack
KR20060091347A (ko) 전지팩을 위한 공조필터 자동관리장치 및 그 자동관리방법
JP4383596B2 (ja) 電池の内部温度検出装置
JP7020347B2 (ja) 充電制御装置
US6380717B2 (en) Device and method for controlling charging of secondary battery
JP3832332B2 (ja) 電池温度検出装置
US8751175B2 (en) Method and device for overload detection in battery-operated devices having an electric motor
JP3733602B2 (ja) バッテリ冷却装置
JP6168962B2 (ja) 異常判定装置、充放電情報提示装置、二次電池モジュール、異常判定方法、及びプログラム
JP2008091239A (ja) 電池冷却システムの故障診断装置
JP2000036327A (ja) バッテリ冷却ファン制御装置
JP2010058635A (ja) バッテリ冷却装置
JP2002063946A (ja) 電気自動車用バッテリシステムの結露防止装置
JP3831589B2 (ja) 二次電池の異常を温度で検出する方法と装置
JP4992373B2 (ja) 温度検出手段の診断装置
KR100608215B1 (ko) 보호기능을 구비한 자동차용 공조 블로워모터 구동 제어장치
JP4992177B2 (ja) 電池冷却系異常検出システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4872143

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

EXPY Cancellation because of completion of term