JP2013143308A - 電池温度推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池および電池を冷却するための冷却装置を備えた電池システムを構成する電池の温度を適切に推定することのできる電池温度推定装置を提供すること。
【解決手段】電池および電池を冷却するための冷却装置を備えた電池システムを構成する電池の温度を推定する電池温度推定装置において、電池から離間した位置に設けられた温度検出手段の温度検出部の熱容量と、冷却装置による冷却能力とに基づいて、冷却装置により冷却を行なった場合における、温度検出手段で検出される温度変化を示す第1温度変化関数、および電池の熱容量と、冷却装置による冷却能力とに基づいて、冷却装置により冷却を行なった場合における、電池の温度変化を示す第2温度変化関数を算出し、算出した第1温度変化関数と第2温度変化関数との差分を演算し、演算した差分と、温度検出手段で検出された温度と、電池の発熱量に基づく温度上昇量とに基づいて、電池の温度を推定する電池温度推定装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電池および電池を冷却するための冷却装置を備えた電池システムを構成する電池の温度を推定するための電池温度推定装置に関するものである。
従来、電池および電池を冷却するための冷却装置を備えた電池システムにおいて、電池の温度を検出するための方法として、電池から所定距離だけ離れた位置に備えられた電池温度検出用センサにより温度の検出を行い、検出された温度を、冷却装置の冷却風温度および冷却風の強さに応じて補正し、補正後の温度を電池温度として検出する方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−22496号公報
ここで、上記従来技術においては、電池温度検出用センサにより検出された温度に、冷却装置の冷却風温度および冷却風の強さに応じた一定の係数を乗じることにより、電池温度検出用センサにより検出された温度を補正することで、電池温度検出用センサにより検出された温度と、実際の電池温度とが乖離してしまうという温度乖離現象に基づく測定誤差の解消を図るものである。
しかしながら、本発明者等の知見によれば、電池温度検出用センサにより検出される温度と、実際の電池温度との間の温度乖離現象は、電池温度検出用センサの熱容量と電池温度の熱容量との相違に起因するものであり、そのため、冷却開始直後には、これらの温度は大きく乖離してしまうものの、冷却時間の経過に伴い、温度の乖離は収束していくこととなるという性質を有するものである。そのため、上記従来技術のように、電池温度検出用センサにより検出された温度に一定の定数を乗じる方法では、このような温度乖離現象の時間依存性を忠実に反映することができておらず、そのため、上記従来技術においては、電池温度の検出精度が低いという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、電池および電池を冷却するための冷却装置を備えた電池システムを構成する電池の温度を適切に推定することのできる電池温度推定装置を提供することにある。
本発明は、電池から離間した位置に設けられた温度検出手段の温度検出部の熱容量と、冷却装置による冷却能力とに基づいて、冷却装置により冷却を行なった場合における、温度検出手段で検出される温度変化を示す第1温度変化関数、および電池の熱容量と、冷却装置による冷却能力とに基づいて、冷却装置により冷却を行なった場合における、電池の温度変化を示す第2温度変化関数を算出し、算出した第1温度変化関数と第2温度変化関数との差分を演算し、演算した差分と、温度検出手段で検出された温度と、電池の発熱量に基づく温度上昇量とに基づいて、電池の温度を推定することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、温度検出手段の温度検出部の熱容量と、電池の熱容量との差を考慮して電池温度を推定することができるため、電池および電池を冷却するための冷却装置を備えた電池システムを構成する電池の温度を適切に推定することができる。
図1は、本実施形態に係る電池制御システムを示す構成図である。 図2は、電池の発熱量と、電池の温度上昇量との関係を示すグラフである。 図3は、電池の冷却開始からの経過時間と、電池用サーミスタの検出温度Tと電池温度Tとの差との関係を示すグラフである。 図4(A)は、電池の冷却開始からの経過時間と、電池用サーミスタの検出温度との関係を示すグラフ、図4(B)は、電池の冷却開始からの経過時間と、電池温度との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る電池制御システムを示す構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る電池制御システムは、複数の電池10から構成される電池モジュール100と、冷却ファン50と、バッテリコントローラ70とを備えている。
電池10としては、特に限定されず、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池などの各種二次電池が挙げられる。また、図1中においては、電池モジュール100として、4個の電池10を直列接続してなる構成を例示したが、電池モジュール100を構成する電池10の数は特に限定されず、さらには、並列接続したものであってもよく、また、1個の電池10のみからなるものであってもよい。
図1に示すように、電池モジュール100を構成する各電池10の近傍には、各電池10の近傍であり、かつ、各電池10から離間されて位置に、電池用サーミスタ20が設置されている。電池用サーミスタ20は、電池10の近傍の温度を計測するための温度センサであり、電池用サーミスタ20により検出された温度信号が、バッテリコントローラ70に周期的に送信されるようになっている。
さらに、図1に示すように、本実施形態に係る電池制御システムは、電池モジュール100を構成する各電池10に流れる電流を検出するための電流計30、および電池モジュール100の端子電圧を検出するための電圧計40を備えており、電流計30により検出された電流のデータ、および電圧計40により検出された端子電圧のデータが、バッテリコントローラ70に周期的に送信されるようになっている。
冷却ファン50は、電池モジュール100を構成する各電池10を冷却するための冷却装置であり、電池モジュール100に冷却風を送ることで、電池モジュール100を構成する各電池10の冷却を行なう。また、図1に示すように、冷却ファン50の近傍には、冷却ファン50により送る冷却風の温度を計測するための冷却ファン用温度センサ60が設置されている。なお、冷却ファン50は、通常、外気を取り入れて、取り入れた外気を冷却風として冷却対象となる電池モジュール100に送る構成であるため、冷却ファン用温度センサ60は、通常、外気温度を計測するような構成とされる。
バッテリコントローラ70は、電池モジュール100を構成する各電池10の充放電の制御や、冷却ファン50による電池モジュール100の冷却の制御など、電池制御システム全体の制御を行う装置である。
また、バッテリコントローラ70は、以下に説明する方法により、電池モジュール100を構成する各電池10の現在の温度Tの推定を行なう。
具体的には、バッテリコントローラ70は、下記式(1)にしたがって、電池用サーミスタ20により検出された温度Tと、各電池10の現在の温度Tとの誤差ΔTの推定を行い、電池用サーミスタ20により検出された温度Tに、推定した誤差ΔTを加えることで、電池10の現在の温度T(T=T+ΔT)の算出を行なう。
ΔT=(A−B)×W×α+[(T+((A−B)×W×α)−T)×{1−EXP(−t/(F×D×γ))+EXP(−t/(F×C×β))}] …(1)
(上記式(1)中、
ΔT:電池用サーミスタ20により検出された温度と、実際の電池10の温度との誤差、
W:電池10の発熱量、
A:電池10の単位発熱量当たりの電池10の温度上昇率、
B:冷却ファン50による、電池10の単位発熱量に対する電池10の温度低下率、
α:電池10の発熱エネルギーと電池10の温度上昇量との変換係数、
:電池用サーミスタ20で検出された温度、
:冷却ファン50による冷却空気温度(冷却ファン用サーミスタ60で検出された温度)、
t:冷却ファン50による冷却開始からの経過時間、
F:冷却ファン50の冷却能力に基づく時間推移係数、
D:電池用サーミスタ20の熱容量に基づく時間推移係数、
γ:電池用サーミスタ20の外気温度に対する補正係数
C:電池10の熱容量に基づく時間推移係数、
β:電池10の外気温度に対する補正係数)
以下、上記式(1)について、詳細に説明する。なお、説明の簡略化のため、上記式(1)を、下記式(2)に示すように、各成分に分けて説明する。
ΔT=第1成分+[第2成分×{第3成分+第4成分}] …(2)
(上記式(2)中、
第1成分=(A−B)×W×α
第2成分=T+((A−B)×W×α)−T
第3成分=1−EXP(−t/(F×D×γ))
第4成分=EXP(−t/(F×C×β)))
まず、第1成分について、説明する。第1成分は、電池10の発熱量Wに起因する電池10の温度上昇量を算出するための成分である。ここで、図2に、電池10の発熱量Wと、電池10の発熱量Wに起因する電池10の温度上昇量との関係を示すグラフを示す。なお、図2においては、冷却ファン50をオンとした場合における電池10の温度上昇量の変化を実線で、冷却ファン50をオフとした場合における電池10の温度上昇量の変化を破線で示している。
図2に示すように、冷却ファン50をオンとした場合、冷却ファン50をオフとした場合のいずれにおいても、電池10の発熱量Wに比例して、電池10の温度上昇量は大きくなる特性を有する。ここにおいて、まず、冷却ファン50をオフとした場合を考えた場合、電池10の単位発熱量当たりの電池10の温度上昇率をAとすると、電池10の温度上昇量は、下記式(3)にしたがって算出することができる。なお、下記式(3)中、αは、電池10の発熱エネルギーと電池10の温度上昇量との変換係数である。
冷却ファン50をオフとした場合の電池10の温度上昇量=A×W×α …(3)
ここにおいて、電池10の発熱量Wは、電池10に流れる電流Iと、電池10の抵抗Rにより、下記式(4)にしたがって算出することができる。なお、電池10に流れる電流Iとしては、電流計30により検出された電流値を用いることができる。また、電池10の抵抗Rとしては、たとえば、電池10に流れる電流Iおよび電池10の端子電圧V(端子電圧Vは、電圧計40により計測可能)のデータを複数測定し、得られた複数のデータを直線回帰する方法など、公知の方法により算出することができる。
W=I×R …(4)
これに対し、図2に示すように、冷却ファン50をオンとした場合には、冷却ファン50の冷却により、電池10の発熱量Wが同じ場合でも、電池10の温度上昇量は小さくなる。すなわち、冷却ファン50をオンとすることにより、所定比率だけ電池10の温度上昇量は小さくなる。そして、この場合において、冷却ファン50による、電池10の単位発熱量に対する電池10の温度低下率をBとすると、電池10の温度上昇量は、下記式(5)にしたがって算出することができる。
冷却ファン50をオンとした場合の電池10の温度上昇量=(A−B)×W×α …(5)
なお、冷却ファン50による、電池10の単位発熱量に対する電池10の温度低下率Bは、冷却ファン50の冷却能力、すなわち、冷却風の強さおよび冷却風温度に応じて設定される値であり、たとえば、バッテリコントローラ70により、冷却ファン50による冷却風の強さ、および冷却ファン用温度センサ60により検出された冷却風温度(外気温度)に基づいて、予め定められたテーブルに基づいて設定するような構成とすることができる。
このようにして、電池10の発熱量Wに起因する電池10の温度上昇量を算出するための成分としての第1成分((A−B)×W×α)は算出される。
次いで、上記式(2)の第2成分、第3成分、および第4成分について、説明する。上記式(2)の第2成分、第3成分、および第4成分は、電池用サーミスタ20の熱容量と、電池10の熱容量との差に起因する補正値を算出するための成分である。
ここで、電池用サーミスタ20の熱容量と、電池10の熱容量とが等しいと仮定した場合には、電池用サーミスタ20により検出された温度Tと、各電池10の現在の温度Tとの誤差ΔTは、「ΔT=(A−B)×W×α」で表されることとなる。すなわち、電池用サーミスタ20は、各電池10から離間した位置に設置されているため、誤差ΔTとしては、電池10の現在の発熱量に基づく温度上昇量のみを考慮すればよいこととなる。
しかしその一方で、電池用サーミスタ20の熱容量と、電池10の熱容量とは、通常異なるものであり、図3に示すように、電池用サーミスタ20の検出温度Tと、現在の電池温度Tとの差は、冷却ファン50による冷却開始からの経過時間tに伴って変化するという特性を有するものである。ここで、図3は、冷却ファン50による、電池10の冷却開始からの経過時間tと、電池用サーミスタ20の検出温度Tと電池10の温度Tとの差との関係を示すグラフであり、図3中においては、冷却風温度を比較的低くした場合を実線で、冷却風温度を中程度とした場合を破線で、冷却風温度を比較的高くした場合を一点鎖線で、それぞれ示した。
図3に示すように、いずれの温度で冷却した場合でも、冷却開始時には、電池用サーミスタ20の検出温度Tと、現在の電池温度Tとの差が大きくなっていった後、差が徐々に小さくなっていき、最終的に平衡温度に達するという傾向となる。そのため、本実施形態においては、電池用サーミスタ20により検出された温度Tと、各電池10の現在の温度Tとの誤差ΔTの推定を行なう際には、このような傾向を加味するものである。具体的には、誤差ΔTの推定を行なう際には、上記式(2)に示す第1成分に加えて、後述する第2成分、第3成分、および第4成分、すなわち、電池用サーミスタ20の熱容量と、電池10の熱容量との差に起因する補正値を算出するための成分を導入するものである。
まず、第3成分(1−EXP(−t/(F×D×γ)))および第4成分(EXP(−t/(F×C×β)))の説明を行なう。ここで、図4(A)は、電池10の冷却開始からの経過時間tと、電池用サーミスタ20の検出温度Tとの関係を示すグラフであり、図4(B)は、電池10の冷却開始からの経過時間tと、電池温度Tとの関係を示すグラフである。なお、図4(A)、図4(B)は、ともに同じ冷却条件にて、電池用サーミスタ20および電池10の冷却を行なった場合における温度変化を示している。
図4(A)、図4(B)に示すように、電池用サーミスタ20は熱容量が低く、そのため、冷却ファン50による冷却開始後すぐに検出温度Tが低下する一方で、電池10は熱容量が高く、そのため、電池用サーミスタ20の検出温度Tと比較して、電池温度Tの低下は緩やかなものとなる。そして、このような温度変化の差に起因して、図3に示すように、電池用サーミスタ20の検出温度Tと、電池10の温度Tとの間で差が生じてしまうこととなる。
そのため、本実施形態では、図4(A)、図4(B)に示す電池用サーミスタ20の検出温度T、および電池10の温度Tの変化を示す関数、すなわち、下記式(6)に示す電池用サーミスタ20の検出温度Tの変化を示す第1温度変化関数、および下記式(7)に示す電池10の温度Tの変化を示す第2温度変化関数を求めこれを用いて、電池用サーミスタ20の検出温度Tと、電池10の温度Tとの差分の検出を行う。
第1温度変化関数=EXP(−t/(F×D×γ)) …(6)
第2温度変化関数=EXP(−t/(F×C×β)) …(7)
なお、上記式(6)、(7)中、tは冷却ファン50による冷却開始からの経過時間を、Fは冷却ファン50の冷却能力に基づく時間推移係数を、Dは電池用サーミスタ20の熱容量に基づく時間推移係数を、γは電池用サーミスタ20の外気温度に対する補正係数を、Cは電池10の熱容量に基づく時間推移係数を、βは電池10の外気温度に対する補正係数を、それぞれ示している。
また、電池用サーミスタ20の熱容量に基づく時間推移係数D、電池10の熱容量に基づく時間推移係数Cは、電池用サーミスタ20および電池10に固有の値である一方、冷却ファン50の冷却能力に基づく時間推移係数Fは、冷却ファン50の冷却能力、すなわち、冷却風の強さおよび冷却風温度に応じて設定される値である。そのため、たとえば、バッテリコントローラ70により、冷却ファン50による冷却風の強さ、および冷却ファン用温度センサ60により検出された冷却風温度(外気温度)に基づいて、予め定められたテーブルに基づいて設定するような構成とすることができる。
そして、図3に示す温度変化挙動は、電池用サーミスタ20の検出温度Tと、電池10の温度Tとの差を示すものであるため、上記式(6)に示す第1温度変化関数と、上記式(7)に示す第2温度変化関数との差で表されることとなる。そのため、本実施形態では、上記式(6)に示す第1温度変化関数の逆数と、上記式(7)に示す第2温度変化関数とを足し合わせて得られる、下記式(8)により、図3に示す温度変化挙動を示す関数を算出するものである。そして、この下記式(8)は、「第3成分+第4成分」に対応する。
図3に示す温度変化挙動を示す関数=1−EXP(−t/(F×D×γ))+EXP(−t/(F×C×β)) …(8)
そして、上記式(8)に示す関数においては、EXP(−t/(F×D×γ))>EXP(−t/(F×C×β))の関係が成立し、1を最大値とする正規化された関数である(すなわち、上記式(8)においては、EXP(−t/(F×D×γ))>EXP(−t/(F×C×β))、t≧0、F,C,D,β,γ>0の関係が成り立つ。)。そのため、上記式(8)に、第2成分、すなわち、「T+((A−B)×W×α)−T」を係数として乗じることで、電池用サーミスタ20の検出温度Tと、電池10の温度Tとの実際の温度差を示す関数を得ることができる。
なお、第2成分は、電池用サーミスタ20の検出温度Tと、電池10の温度上昇量((A−B)×W×α)と、冷却ファン用サーミスタ60の検出温度Tとを足し合わせたものである。
そして、本実施形態では、上述した電池10の発熱量Wに起因する電池10の温度上昇量を算出するための成分としての第1成分と、電池用サーミスタ20の熱容量と、電池10の熱容量との差に起因する補正値を算出するための成分である第2成分、第3成分、および第4成分に基づいて、上記式(1)に従って、電池用サーミスタ20により検出された温度Tと、各電池10の現在の温度Tとの誤差ΔTを推定するものである。そして、本実施形態によれば、電池用サーミスタ20により検出された温度Tに、推定した誤差ΔTを加えることで、電池10の現在の温度T(T=T+ΔT)を算出し、これを電池10の現在の温度として推定するものである。
以上のようにして、本実施形態では、電池モジュール100を構成する各電池10の現在の温度Tの推定が行なわれる。なお、推定された各電池10の現在の温度Tは、たとえば、バッテリコントローラ70による、冷却ファン50の制御に用いることができる。
本実施形態においては、電池用サーミスタ20の熱容量と、冷却ファン50の冷却能力とに基づいて、冷却ファン50により冷却を行った場合における電池用サーミスタ20の検出温度Tの温度変化を示す第1温度変化関数、および、電池10の熱容量と、冷却ファン50の冷却能力とに基づいて、冷却ファン50により冷却を行った場合における電池10の温度Tの温度変化を示す第2温度変化関数の算出を行い、これらの差分を算出する。そして、算出した差分と、電池10の発熱量Wに起因する電池10の温度上昇量((A−B)×W×α)とを加算することで、電池用サーミスタ20により検出された温度Tと、各電池10の現在の温度Tとの誤差ΔTを推定する。そのため、本実施形態によれば、誤差ΔTを推定する際に、電池用サーミスタ20の熱容量と、電池10の熱容量との相違に起因する、電池用サーミスタ20により検出された温度Tと、各電池10の現在の温度Tとの間の温度乖離現象を適切に反映することができ、このようにして推定した誤差ΔTを用いて、電池10の温度を演算することにより、電池10の温度Tを適切に推定することができる。また、電池10の温度Tを適切に推定することができることにより、推定した電池10の温度Tを用いて、冷却ファン50による電池モジュール100を構成する電池10の冷却を制御することにより、冷却ファン50による冷却効率を高めることが可能となる。
なお、上述の実施形態において、電池用サーミスタ20は本発明の温度検出手段に、バッテリコントローラ70は本発明の温度推定手段に、それぞれ相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
100…電池モジュール
10…電池
20…電池用サーミスタ
30…電流計
40…電圧計
50…冷却ファン
60…冷却ファン用サーミスタ
70…バッテリコントローラ

Claims (4)

  1. 電池および前記電池を冷却するための冷却装置を備えた電池システムを構成する電池の温度を推定するための電池温度推定装置であって、
    前記電池から離間した位置に設けられた温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度に基づいて、前記電池の温度を推定する温度推定手段と、を備え、
    前記温度推定手段は、
    前記温度検出手段の温度検出部の熱容量と、前記冷却装置による冷却能力とに基づいて、前記冷却装置により冷却を行なった場合における、前記温度検出手段で検出される温度変化を示す第1温度変化関数の算出、および前記電池の熱容量と、前記冷却装置による冷却能力とに基づいて、前記冷却装置により冷却を行なった場合における、前記電池の温度変化を示す前記第2温度変化関数の算出を行い、前記第1温度変化関数と前記第2温度変化関数との差分を演算し、
    前記温度検出手段で検出された温度と、演算した前記差分と、前記電池の発熱量に基づく温度上昇量と、に基づいて、前記電池の温度を推定することを特徴とする電池温度推定装置。
  2. 請求項1に記載の電池温度推定装置において、
    前記温度推定手段は、
    前記温度検出手段で検出された温度と、前記電池の発熱量に基づく温度上昇量との和から、前記冷却装置の冷却風温度を差し引くことで得られる係数を算出し、
    前記温度検出手段で検出された温度と、前記差分に前記係数を乗じたものと、前記電池の発熱量に基づく温度上昇量とに基づいて、前記電池の温度を推定することを特徴とする電池温度推定装置。
  3. 請求項1または2に記載の電池温度推定装置において、
    前記温度推定手段は、下記式(I)に基づいて、前記電池の発熱量に基づく温度上昇量を算出することを特徴とする電池温度推定装置。
    電池の発熱量=(A−B)×W×α (I)
    (上記式(I)中、
    W:前記電池の発熱量、
    A:前記電池の単位発熱量当たりの前記電池の温度上昇率、
    B:前記冷却装置による、前記電池の単位発熱量に対する前記電池の温度低下率、
    α:前記電池の発熱エネルギーと前記電池の温度上昇量との変換係数)
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電池温度推定装置において、
    前記温度推定手段は、
    下記式(II)にしたがって、温度検出手段により検出された温度と、実際の電池温度との誤差を演算し、
    前記温度検出手段で検出された温度に、演算した誤差を加算することで、前記電池の温度を推定することを特徴とする電池温度推定装置。
    ΔT=(A−B)×W×α+[(T+((A−B)×W×α)−T)×{1−EXP(−t/(F×D×γ))+EXP(−t/(F×C×β))}] …(II)
    (上記式(II)中、
    ΔT:温度検出手段により検出された温度と、実際の電池温度との誤差、
    W:前記電池の発熱量、
    A:前記電池の単位発熱量当たりの前記電池の温度上昇率、
    B:前記冷却装置による、前記電池の単位発熱量に対する前記電池の温度低下率、
    α:前記電池の発熱エネルギーと前記電池の温度上昇量との変換係数、
    :前記温度検出手段で検出された温度、
    :前記冷却装置による冷却空気温度、
    t:前記冷却装置による冷却開始からの経過時間、
    F:前記冷却装置の冷却能力に基づく時間推移係数、
    D:前記温度検出手段の温度検出部の熱容量に基づく時間推移係数、
    γ:前記温度検出手段の外気温度に対する補正係数
    C:前記電池の熱容量に基づく時間推移係数、
    β:前記電池の外気温度に対する補正係数)
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