JP2013148452A - Soh推定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池の健全度を示すSOHを推定するSOH推定装置において、回路規模やコストの増大を抑える。
【解決手段】電池6の電圧を検出する電圧検出部2と、電池6の充電が終了すると、電圧検出部2から電圧V1を取得するとともに分極回復時間tpの計測を開始し、電圧V1と電圧検出部2から再度取得した電圧V2との差分ΔVが所定電圧Vth以上になると、分極回復時間tpの計測を終了し、その計測した分極回復時間tpに基づいて電池6のSOHを推定する演算部4とを備えてSOH推定装置1を構成する。
【選択図】図1
【解決手段】電池6の電圧を検出する電圧検出部2と、電池6の充電が終了すると、電圧検出部2から電圧V1を取得するとともに分極回復時間tpの計測を開始し、電圧V1と電圧検出部2から再度取得した電圧V2との差分ΔVが所定電圧Vth以上になると、分極回復時間tpの計測を終了し、その計測した分極回復時間tpに基づいて電池6のSOHを推定する演算部4とを備えてSOH推定装置1を構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電池の健全度を示すSOHを推定するSOH推定装置に関する。
プラグインハイブリッド車や電気自動車などの車両に搭載される電池は、車両内の様々な箇所に搭載される走行用モータや電装機器などに長時間電力を供給する必要があるため高出力で、かつ、大容量であることが望まれている。また、このような電池を搭載する車両では、走行可能距離や電装機器の使用可能時間などを計算するために電池の充電率を示すSOC(State Of Charge)や電池の健全度(劣化度)を示すSOH(State Of Health)などをモニタする装置が備えられている。なお、例えば、SOCは満充電容量に対する現在の充電容量の割合とし、SOHは劣化前の満充電容量に対する現在の満充電容量の割合と定義することができる。
SOHを推定する装置としては、従来から様々なものが考えられている(例えば、特許文献1〜4参照)。
例えば、電池の劣化とともに上昇する電池の直流内部抵抗成分に基づいてSOHを推定するSOH推定装置がある。
例えば、電池の劣化とともに上昇する電池の直流内部抵抗成分に基づいてSOHを推定するSOH推定装置がある。
図7(a)は、このようなSOH推定装置がSOHを推定する際の電池電圧の変動例を示す図であり、図7(b)は、図7(a)に示す破線枠内の拡大図である。
例えば、SOH推定装置は、充電後の電池の分極解消時から一定期間tcが経過するまで一定電流Icで電池を放電させて、その一定期間tcにおける電池電圧の変化量ΔVを求める。
例えば、SOH推定装置は、充電後の電池の分極解消時から一定期間tcが経過するまで一定電流Icで電池を放電させて、その一定期間tcにおける電池電圧の変化量ΔVを求める。
次に、SOH推定装置は、その電池電圧の変化量ΔVを一定電流Icで割ることにより現在の直流内部抵抗成分Rを求める。
そして、SOH推定装置は、現在の直流内部抵抗成分Rから劣化前の直流内部抵抗成分Rを減算することにより直流内部抵抗成分Rの変化量ΔRを求め、劣化前の直流内部抵抗成分Rに対する変化量ΔRの割合をSOHとする。
そして、SOH推定装置は、現在の直流内部抵抗成分Rから劣化前の直流内部抵抗成分Rを減算することにより直流内部抵抗成分Rの変化量ΔRを求め、劣化前の直流内部抵抗成分Rに対する変化量ΔRの割合をSOHとする。
しかしながら、このようなSOH推定装置では、分極が解消したタイミングを検出するための構成や電池を一定電流Icで一定期間tc放電させるための構成を、さらに追加する必要があるため、その分回路規模やコストが増大してしまうという問題がある。
本発明は、電池の健全度を示すSOHを推定するSOH推定装置において、回路規模やコストの増大を抑えることを目的とする。
本発明のSOH推定装置は、電池の健全度を示すSOHを推定するSOH推定装置であって、前記電池の電圧を検出する電圧検出手段と、前記電池の充電が終了すると、前記電圧検出手段から第1電圧を取得するとともに分極回復時間の計測を開始し、前記第1電圧と前記電圧検出手段から再度取得した第2電圧との差分が所定電圧以上になると、前記分極回復時間の計測を終了し、該分極回復時間に基づいて前記電池のSOHを推定する演算手段とを備える。
例えば、前記演算手段は、前記電池が劣化する前の前記分極回復時間に対する前記計測した分極回復時間の割合を、前記電池のSOHとする。
これにより、分極が解消したタイミングを検出するための構成や電池を一定電流で一定期間放電させるための構成を、さらにSOH推定装置に追加する必要がないため、SOH推定装置の回路規模やコストの増大を抑えることができる。
これにより、分極が解消したタイミングを検出するための構成や電池を一定電流で一定期間放電させるための構成を、さらにSOH推定装置に追加する必要がないため、SOH推定装置の回路規模やコストの増大を抑えることができる。
また、本発明のSOH推定装置は、記録手段と、前記電池の周辺温度を検出する温度検出手段とをさらに備え、前記演算手段は、前記温度検出手段により検出される周辺温度及び前記第2電圧に対応する補正値を前記記録手段から取り出し、その取り出した補正値に基づいて前記計測した分極回復時間を補正するように構成してもよい。
これにより、SOH推定の精度を向上させることができる。
本発明によれば、電池の健全度を示すSOHを推定するSOH推定装置において、回路規模やコストを抑えることができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態のSOH推定装置を示す図である。
図1に示すSOH推定装置1は、例えば、プラグインハイブリッド車や電気自動車などの車両に搭載され、電圧検出部2(電圧検出手段)と、記録部3(記録手段)と、演算部4(演算手段)とを備える。
図1は、本発明の第1実施形態のSOH推定装置を示す図である。
図1に示すSOH推定装置1は、例えば、プラグインハイブリッド車や電気自動車などの車両に搭載され、電圧検出部2(電圧検出手段)と、記録部3(記録手段)と、演算部4(演算手段)とを備える。
電圧検出部2は、例えば、周知の電圧計により構成されることが可能であり、電池6の電圧Vを検出する。なお、電池6は、例えば、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池などの複数の電池セル(6−1〜6―n)が互いに直列接続されて構成される。また、電池6に接続されるリレー7は、演算部4や充電器10の動作を制御する制御回路8などから出力される制御信号によりオン、オフが制御される。例えば、リレー7がオフからオンに切り替わると、電池6とインバータ9とが互いに接続されるとともに、電池6と充電器10とが互いに接続される。このとき、電池6は、インバータ9や走行用モータ/発電機(M/G)11又はその他の不図示の負荷に電力を供給することが可能な状態になる。また、リレー7がオンしているとき、車両のブレーキ動作などにより走行用モータ/発電機11で回生電力が発生すると、その回生電力がインバータ9及びリレー7を介して電池6に供給される。また、リレー7がオンしているとき、充電器10が動作して外部の充電設備12からの電力が充電器10に供給されると、その電力が充電器10により電池6の充電用電力に変換されリレー7を介して電池6に供給される。
記録部3は、例えば、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)などのメモリやハードディスクなどにより構成され、演算部4により実行されるプログラムや各種データテーブルなどを記録している。
演算部4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はプログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)など)により構成され、記録部3に記録されているプログラムを読み出して実行することによりSOH推定を行う。
図2は、第1実施形態の演算部4の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、演算部4は、制御回路8などから電池6の充電が終了した旨の信号を受け取ると(S1がYes)、リレー7をオフにし(S2)、電圧検出部2により電池6の電圧V(以下、充電終了時において電圧検出部2により検出される電池6の電圧Vを電圧V1とする)(第1電圧)を取得し(S3)、分極回復時間tpの計測を開始する(S4)。
まず、演算部4は、制御回路8などから電池6の充電が終了した旨の信号を受け取ると(S1がYes)、リレー7をオフにし(S2)、電圧検出部2により電池6の電圧V(以下、充電終了時において電圧検出部2により検出される電池6の電圧Vを電圧V1とする)(第1電圧)を取得し(S3)、分極回復時間tpの計測を開始する(S4)。
次に、演算部4は、再度、電圧検出部2により電池6の電圧V(以下、分極回復時間tpの計測中において電圧検出部2から新規に取得した電池6の電圧Vを電圧V2とする)(第2電圧)を取得する(S5)。
そして、演算部4は、電圧V1と電圧V2との差分ΔVを計算し(S6)、その差分ΔVが閾値Vth(所定電圧)以上になると(S7がYes)、分極回復時間tpの計測を終了し(S8)、その計測した分極回復時間tpを一旦記録部3に記録し(S9)、その記録した分極回復時間tpに基づいてSOHを推定する(S10)。なお、閾値Vthは、例えば、充電直後の電池6の直流内部抵抗成分Rに充電時の電流が流れることによって生じる損失で電池6の電圧が降下するときのその電圧変動幅とし、予め実験などにより求めておき演算部4の内部又は外部に格納しておいてもよい。
図3(a)は、本実施形態においてSOHを推定する際の電池6の電圧Vの変動例を示す図であり、図3(b)は、図3(a)に示す破線枠内の拡大図である。
まず、演算部4は、図3(a)及び図3(b)に示すように、電池6の充電が終了した時刻t1において、電圧検出部2から電圧V1を取得する。
まず、演算部4は、図3(a)及び図3(b)に示すように、電池6の充電が終了した時刻t1において、電圧検出部2から電圧V1を取得する。
次に、演算部4は、図3(a)及び図3(b)に示すように、電池6の充電が終了した時刻t1から差分ΔVが閾値Vth以上になったときの時刻t2まで計測した分極回復時間tpを記録部3に記録する。
そして、演算部4は、基準分極回復時間tref(例えば、電池6が劣化する前に求められた分極回復時間tp)に対する分極回復時間tpの変化量の割合を計算し、その計算結果をSOHとする。
電池6が劣化することにより電池6の直流内部抵抗成分Rが増加すると、電池6の単位時間当たりの損失が増えて電池6の単位時間当たりの電圧下降量が増えるため、分極回復時間tpは短くなる。すなわち、電池6の健全度と分極回復時間tpとの間で相関関係が存在する。これにより、電池6が劣化する前と後の直流内部抵抗成分Rの変化量を、電池6が劣化する前と後の分極回復時間tpの変化量に置き換えることができる。そのため、例えば、演算部4は、((基準分極回復時間tref)−(分極回復時間tp))/(基準分極回復時間tref)×100の計算結果をSOHとすることができる。
このように、第1実施形態のSOH推定装置1は、電池6が劣化する前と後の直流内部抵抗成分Rの変化量を、電池6が劣化する前と後の分極回復時間tpの変化量に置き換え、その分極回復時間tpの変化量に基づいてSOHを推定する構成であるため、充電後の電池6の分極が解消したタイミングを検出するための構成や電池6を一定電流Icで一定期間tc放電させるための構成を、さらに追加する必要がない。そのため、第1実施形態のSOH推定装置1は、回路規模やコストの増大を抑えることができる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態のSOH推定装置を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付しその説明を省略する。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態のSOH推定装置を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付しその説明を省略する。
図4に示す第2実施形態のSOH推定装置1において、図1に示す第1実施形態のSOH推定装置1と異なる点は、温度検出部5(温度検出手段)をさらに備えている点である。
温度検出部5は、電池6の周辺温度Tを検出する。例えば、温度検出部5として、温度上昇に伴って抵抗値が減少するサーミスタを採用し、そのサーミスタに定電流Iを流す。この場合、演算部4は、温度取得タイミングになると、サーミスタにかかる電圧を定電流Iで割ることによりサーミスタの抵抗値を求め、その抵抗値に対応する温度を演算部4の内部又は外部にあるデータテーブルから取り出し、その取り出した温度を電池6の周辺温度Tとする。
図5は、第2実施形態の演算部4により行われるSOH推定を説明するためのフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートのS1〜S9は、図2に示すフローチャートのS1〜S9と同様でありその説明を省略する。
図5のフローチャートにおいて、演算部4は、分極回復時間tpを記録部3に記録すると(S9)、温度検出部5により電池6の周辺温度Tを取得し(S10)、その周辺温度T及びS5で取得した電圧V2に対応する補正値を記録部3に予め記録されているデータテーブルから取り出し(S11)、その取り出した補正値を用いてS9で記録した分極回復時間tpを補正する(S12)。
そして、演算部4は、その補正した分極回復時間tpに基づいてSOHを推定する(S13)。
図6は、S11で使用されるデータテーブルの一例を示す図である。
図6は、S11で使用されるデータテーブルの一例を示す図である。
図6に示すデータテーブルには、周辺温度T及び電圧V2に対応する補正値が複数格納されている。
常温(例えば、25℃)よりも周辺温度Tが高くなると、電池6の直流内部抵抗成分Rも高くなり分極回復時間tpがさらに短くなるため、電池6が劣化する前と後の分極回復時間tpの変化量が増大する。そのため、常温よりも周辺温度Tが高くなったときのSOHは常温のときのSOHよりも大きくなってしまう。すなわち、周辺温度Tが高くなる程、電池6の劣化が進んでいるように見えてしまう。そのため、周辺温度Tの変化に伴うSOHの誤差をできるだけ小さくするために、周辺温度Tが高くなっても補正後の分極回復時間tpが変化しないように、分極回復時間tpを補正する必要がある。例えば、分極回復時間tpと補正値との乗算結果を補正後の分極回復時間tpとする場合、周辺温度Tが高くなる程、補正値が小さくなるように、図4に示すデータテーブルに格納される各補正値を設定する。これにより、常温よりも周辺温度Tが高くなってもSOHを変化させないようにすることができる。
常温(例えば、25℃)よりも周辺温度Tが高くなると、電池6の直流内部抵抗成分Rも高くなり分極回復時間tpがさらに短くなるため、電池6が劣化する前と後の分極回復時間tpの変化量が増大する。そのため、常温よりも周辺温度Tが高くなったときのSOHは常温のときのSOHよりも大きくなってしまう。すなわち、周辺温度Tが高くなる程、電池6の劣化が進んでいるように見えてしまう。そのため、周辺温度Tの変化に伴うSOHの誤差をできるだけ小さくするために、周辺温度Tが高くなっても補正後の分極回復時間tpが変化しないように、分極回復時間tpを補正する必要がある。例えば、分極回復時間tpと補正値との乗算結果を補正後の分極回復時間tpとする場合、周辺温度Tが高くなる程、補正値が小さくなるように、図4に示すデータテーブルに格納される各補正値を設定する。これにより、常温よりも周辺温度Tが高くなってもSOHを変化させないようにすることができる。
また、常温(例えば、25℃)よりも周辺温度Tが低くなると、電池6の直流内部抵抗成分Rも低くなり分極回復時間tpが長くなる。そのため、電池6が劣化する前と後の分極回復時間tpの変化量が減少するため、常温よりも周辺温度Tが低くなったときのSOHは常温のときのSOHよりも小さくなってしまう。すなわち、周辺温度Tが低くなる程、電池6の劣化が進んでいないように見えてしまう。そのため、周辺温度Tの変化に伴うSOHの誤差をできるだけ小さくするために、周辺温度Tが低くなっても補正後の分極回復時間tpが変化しないように、分極回復時間tpを補正する必要がある。例えば、分極回復時間tpと補正値との乗算結果を補正後の分極回復時間tpとする場合、周辺温度Tが低くなる程、補正値が大きくなるように、図4に示すデータテーブルに格納される各補正値を設定する。これにより、常温よりも周辺温度Tが低くなってもSOHを変化させないようにすることができる。
また、基準のSOC(例えば、60[%])よりもSOH推定時の電池6のSOCが高くなると、電池6の直流内部抵抗成分Rが低くなり分極回復時間tpが長くなる。そのため、電池6が劣化する前と後の分極回復時間tpの変化量が減少するため、基準のSOCよりもSOCが高くなったときのSOHは基準のSOCのときのSOHよりも小さくなってしまう。すなわち、SOCが高くなる程、電池6の劣化が進んでいないように見えてしまう。そのため、SOCの変化に伴うSOHの誤差をできるだけ小さくするために、SOCが高くなっても補正後の分極回復時間tpが変化しないように、分極回復時間tpを補正する必要がある。例えば、分極回復時間tpと補正値との乗算結果を補正後の分極回復時間tpとする場合、SOCに対応する電圧V2が高くなる程、補正値が大きくなるように、図4に示すデータテーブルに格納される各補正値を設定する。これにより、基準のSOCよりもSOH推定時のSOCが高くなってもSOHを変化させないようにすることができる。
また、基準のSOC(例えば、60[%])よりもSOH推定時の電池6のSOCが低くなると、電池6の直流内部抵抗成分Rが高くなり分極回復時間tpがさらに短くなる。そのため、電池6が劣化する前と後の分極回復時間tpの変化量が増大するため、基準のSOCよりもSOCが低くなったときのSOHは基準のSOCのときのSOHよりも大きくなってしまう。すなわち、SOCが高くなる程、電池6の劣化が進んでいるように見えてしまう。そのため、SOCの変化に伴うSOHの誤差をできるだけ小さくするために、SOCが低くなっても補正後の分極回復時間tpが変化しないように、分極回復時間tpを補正する必要がある。例えば、分極回復時間tpと補正値との乗算結果を補正後の分極回復時間tpとする場合、SOCに対応する電圧V2が低くなる程、補正値が小さくなるように、図4に示すデータテーブルに格納される各補正値を設定する。これにより、基準のSOCよりもSOH推定時のSOCが低くなってもSOHを変化させないようにすることができる。
このように、第2実施形態のSOH推定装置1は、第1実施形態のSOH推定装置1と同様に、電池6が劣化する前と後の直流内部抵抗成分Rの変化量を、電池6が劣化する前と後の分極回復時間tpの変化量に置き換え、その分極回復時間tpの変化量に基づいてSOHを推定する構成であるため、充電後の電池6の分極が解消したタイミングを検出するための構成や電池6を一定電流Icで一定期間tc放電させるための構成を、さらに追加する必要がない。そのため、第2実施形態のSOH推定装置1は、回路規模やコストの増大を抑えることができる。
また、第2実施形態のSOH推定装置1では、電池6の周辺温度Tや電池6のSOCの変化に応じて分極回復時間tpを補正しているため、SOH推定の精度を向上させることができる。
1 SOH推定装置
2 電圧検出部
3 記録部
4 演算部
5 温度検出部
6 電池
6−1 電池セル
6−2 電池セル
6−n 電池セル
7 リレー
8 制御回路
9 インバータ
10 充電器
11 走行用モータ/発電機
12 充電設備
2 電圧検出部
3 記録部
4 演算部
5 温度検出部
6 電池
6−1 電池セル
6−2 電池セル
6−n 電池セル
7 リレー
8 制御回路
9 インバータ
10 充電器
11 走行用モータ/発電機
12 充電設備
Claims (3)
- 電池の健全度を示すSOHを推定するSOH推定装置であって、
前記電池の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電池の充電が終了すると、前記電圧検出手段から第1電圧を取得するとともに分極回復時間の計測を開始し、前記第1電圧と前記電圧検出手段から再度取得した第2電圧との差分が所定電圧以上になると、前記分極回復時間の計測を終了し、該計測した分極回復時間に基づいて前記電池のSOHを推定する演算手段と、
を備えることを特徴とするSOH推定装置。 - 請求項1に記載のSOH推定装置であって、
記録手段と、
前記電池の周辺温度を検出する温度検出手段と、
をさらに備え、
前記演算手段は、前記温度検出手段により検出される周辺温度及び前記第2電圧に対応する補正値を前記記録手段から取り出し、その取り出した補正値に基づいて前記計測した分極回復時間を補正する
ことを特徴とするSOH推定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のSOH推定装置であって、
前記演算手段は、前記電池が劣化する前の前記分極回復時間に対する前記計測した分極回復時間の割合を、前記電池のSOHとする
ことを特徴とするSOH推定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012008844A JP2013148452A (ja) | 2012-01-19 | 2012-01-19 | Soh推定装置 |
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JP2012008844A JP2013148452A (ja) | 2012-01-19 | 2012-01-19 | Soh推定装置 |
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