JP3832332B2 - 電池温度検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の単位電池から構成される組電池の温度を検知する電池温度検知装置に関し、特に、選択された単位電池の電池温度から、すべての単位電池の電池温度を検知する電池温度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車やハイブリッド車両等は、電源として、複数の単位電池を直列または並列に接続した組電池を備えている。この組電池の温度が所定温度以上又は所定温度以下になると、当該組電池の寿命の低下や組電池の異常といった不都合が生じることから、このような不都合を避けるために組電池の温度を検出する必要がある。
【0003】
ところで、この組電池の温度は組電池を構成する単位電池の温度に応じることとなるが、組電池の構造や単位電池の位置関係等によって各単位電池の温度はそれぞれ異なる。このため、従来においては単位電池の一つ一つに温度センサを取り付けて単位電池の温度を検出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、組電池を構成する単位電池のすべてに温度センサを取り付けた場合には温度センサが多数必要となり、車両等の製品全体のコストを押し上げるという不都合があった。特に、電気自動車等にあっては、航続距離をより長くするために多数の単位電池が必要とされる。このため、増加する単位電池の数に応じて必要となる温度センサの数も増加し、さらにコストが高くなってしまう傾向にある。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、少ない温度センサによって、組電池を構成する単位電池の温度をそれぞれ検知する電池温度検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、発明によれば、複数の単位電池から構成される組電池の電池温度検出装置において、前記単位電池の少なくとも一つに設けられ、この単位電池の電池温度を測定する温度測定手段と、前記組電池に関する情報を取得する情報取得手段と、前記温度測定手段により測定された電池温度と前記情報取得手段により取得された情報とに基づいて、前記温度測定手段により電池温度が測定されない単位電池の電池温度を推定する電池温度推定手段とを備えた電池温度検出装置が提供される。この発明において、前記情報取得手段は、前記温度測定手段により測定された単位電池の測定温度から前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定するための情報を検出することが好ましくまた、前記情報取得手段は、予め記憶された、前記温度測定手段により測定された単位電池の測定温度から前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定するための情報を読み出すことが好ましい
【0007】
この発明は、組電池を構成する複数の単位電池の少なくとも一つに温度測定手段を設けて当該単位電池の電池温度を測定し、この測定した電池温度と情報取得手段が取得した組電池に関する情報とに基づいて、温度推定手段が実際に電池温度を測定しない単位電池の電池温度を推定する。この発明において、情報取得手段が取得する「組電池に関する情報」は、温度測定手段により測定された単位電池の測定温度から単位電池の電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定するための情報を含むことが好ましく、単位電池又は組電池の電圧、電流、又は電池の発熱量、単位電池の冷却状態(冷却媒体の温度、冷却媒体の流量、冷却媒体用の開口部からの距離等)、単位電池の形状、単位電池の間隔を含む単位電池の配列方法、単位電池の表面積、その他の単位電池の温度に影響を与える情報が含まれ、さらに、これらの情報は単位電池の測定温度から温度が測定されない単位電池の温度を推定できるように互いに関連づけられている情報が含まれていることが好ましい。例えば、この「組電池に関する情報」は、測定された単位電池の電池温度と、当該測定温度に基づいて推定される他の単位電池のそれぞれの電池温度との関係を規定する情報であればよい。この関係を規定するテーブル又は計算式を用いれば、温度測定された単位電池の電池温度から温度測定されない単位電池の電池温度を推定することができる。また、この「組電池に関する情報」は、情報取得手段がセンサ等の検出手段によって取得してもよいし、又は情報取得手段が予め記憶手段に記憶された情報を読み出し手段によって取得してもよい。
【0008】
これにより、組電池を構成する各単位電池ごとの温度を、少ない温度測定手段で検出することができる。
【0009】
(2)上記目的を達成するために、発明によれば、前記組電池の電圧を測定する電圧測定手段と、前記組電池の電流を測定する電流測定手段と、前記電圧測定手段により測定された前記組電池の電圧と、前記電流測定手段により測定された前記組電池の電流とに基づいて、当該組電池の発熱量を算出する発熱量算出手段予め記憶されるとともに、前記組電池の発熱量に関連づけられた、前記単位電池の配置に応じた前記組電池の温度分布に関する情報と、前記測定された単位電池の測定温度と発熱量とが関連づけられた情報とを含み、前記温度測定手段により測定された単位電池の測定温度から前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定するための組電池に関する情報を取得する情報取得手段と、前記温度測定手段により測定された電池温度と、前記発熱量算出部により算出された前記組電池の発熱量と、前記組電池の発熱量と前記単位電池の配置に応じた前記組電池の温度分布とを関連づけた組電池に関する情報と、前記測定された単位電池の測定温度と前記算出された発熱量とを関連づけた情報とに基づいて、前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定する電池温度推定手段と、を備えた電池温度検出装置が提供される。
特に限定されないが、前記電池温度推定手段は、前記温度測定手段により電池温度が測定された前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度Xを、下式により推定することが好ましい。
X=基準温度+(総発熱量)/(冷却風重量流量( Gair )×空気比熱( Cpa ))。
ただし、基準温度は前記温度測定手段により測定された電池温度、総発熱量は前記発熱量算出手段により算出された組電池の発熱量、冷却風重量流量は前記冷媒流量測定部により測定された単位時間あたりに前記組電池内部に流れる冷却風の重量、空気比熱は空気の比熱 (Cpa) である。
【0010】
この発明では、発熱量算出手段が、電圧測定手段により測定された組電池の電圧値と電流測定手段により測定された組電池の電流値とから、組電池の発熱量を算出する。この組電池の発熱量は、単位電池の配置に応じた組電池の温度分布に関係づけられ、組電池に関する情報として、温度測定されない単位電池の電池温度の推定に用いられる。この電池温度の推定は、電池温度推定手段によって、温度測定手段により測定された電池温度と、発熱量算出部により算出された組電池の発熱量と、情報取得手段により取得された組電池に関する情報とに基づいて行われる。したがって、測定された単位電池の電池温度のみならず、組電池の発熱量が考慮されたうえで、実際に電池温度が測定されない単位電池の電池温度が推定されることとなる。
【0011】
これにより、組電池を構成する各単位電池ごとの温度を、少ない温度測定手段で検出することができる。
【0012】
(3)上記目的を達成するために、発明によれば、前記組電池を構成する複数の単位電池を冷却するための冷却媒体の温度を測定する冷媒温度測定手段を備え、前記組電池に関する情報は、前記測定された冷却媒体の温度に関連づけられた、前記組電池の温度分布に関する情報を含み、前記電池温度推定手段は、少なくとも前記温度測定手段により測定された電池温度と、前記発熱量算出部により算出された前記組電池の発熱量と、前記情報取得手段により取得された前記測定された冷却媒体の温度に関連づけられた、前記組電池の温度分布に関する前記組電池に関する情報と、前記冷媒温度測定手段により測定された冷却媒体の温度とに基づいて、前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定する電池温度検出装置が提供される。この発明において、前記冷媒温度測定手段は、前記冷却媒体の流量を測定する冷媒流量測定部と、前記冷媒温度測定手段により測定された冷却媒体の温度と、前記冷媒流量測定部により測定された冷却媒体の流量とから、前記冷却媒体による吸熱量を算出する吸熱量算出部とを有し、前記組電池に関する情報は、前記測定された冷却媒体による吸熱量に関連づけられた、前記組電池の温度分布に関する情報を含み、前記電池温度推定手段は、少なくとも前記温度測定手段により測定された電池温度と、前記発熱量算出部により算出された前記組電池の発熱量と、前記情報取得手段により取得された前記組電池に関する情報と、前記冷媒温度測定手段により測定された冷却媒体の温度と、前記吸熱量算出部により算出された冷却媒体による吸熱量とに基づいて、前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定することが好ましいこの発明における冷却媒体は、気体であっても液体であってもよく、物質も限定されることはない。
【0013】
この発明では、冷媒温度測定手段が単位電池を冷却する冷却媒体の温度を測定する。この冷却媒体の温度は、単位電池の配置に応じた組電池の温度分布に関連づけられ、組電池に関する情報として、温度測定されない単位電池の電池温度の推定に用いられる。また、冷却媒体の温度のみならず、冷却媒体の流量を併せて測定し、これらに基づいて冷却媒体による吸熱量を算出して、組電池に関する情報として単位電池の電池温度の推定に用いることが好ましい。
【0014】
この電池温度の推定は、電池温度推定手段によって、温度測定手段により測定された電池温度と、発熱量算出部により算出された組電池の発熱量と、冷媒温度測定手段により測定された冷却媒体の温度、吸熱量算出部により算出された冷却媒体による吸熱量と、情報取得手段により取得された前記測定された冷却媒体による吸熱量に関連づけられた、前記組電池の温度分布に関する前記組電池に関する情報とに基づいて行われる。したがって、測定された単位電池の電池温度のみならず、さらに冷却媒体の温度や冷却媒体による吸熱量が考慮されたうえで、実際に電池温度が測定されない単位電池の電池温度が推定されることとなる。
【0015】
これにより、組電池を構成する各単位電池ごとの温度を、少ない温度測定手段で検出することができる。
【0016】
(3)上記発明において、発明によれば、前記情報取得手段により取得された前記組電池に関する情報は、前記単位電池の形状に関連づけられた前記組電池の温度分布に関する情報をさらに含み、電池温度推定手段は、少なくとも前記情報取得手段により取得された前記単位電池の形状に応じて、前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定する電池温度検出装置が提供される。
【0017】
この発明では、組電池に関する情報に、さらに単位電池の形状に関連づけられた組電池の温度分布に関する情報が含まれる。組電池は単位電池が所定の間隔をもって三次元的に配列されていることから、単位電池が円筒形状か又は角型形状か、といった単位電池の形状に応じて、配列方法や単位電池間隔や表面積が大きく異なり発熱効果や冷却効果も異なる。このような観点から本発明では単位電池の形状をも考慮して電池温度の推定を行う。
【0018】
これにより、組電池の形状によらず、組電池を構成する各単位電池ごとの温度を、少ない温度測定手段で検出することができる。
【0019】
(4)上記発明において、発明によれば、前記電池温度検出装置により検出された前記組電池を構成する前記いずれかの単位電池の温度が、第1の所定温度以上又は当該第1の所定温度よりも小さい第2の所定温度以下である場合には、前記組電池に接続された電動機の出力を制限する電池温度検出装置が提供される。
【0020】
本発明では、上記発明の温度検知の機能に加えて、組電池に接続された電動機の出力を制御する機能を有する。組電池を構成する単位電池の電池温度が第2の所定温度よりも高くかつ第1の所定温度未満であるとき、組電池は正常に機能し、組電池の電池温度をこの温度範囲内に維持できれば組電池の寿命の短縮を防止することができる。このような観点から、本発明では組電池を構成するいずれかの単位電池の温度が、第1の所定温度以上又は当該第1の所定温度よりも小さい第2の所定温度以下である場合には、組電池に接続された電動機の出力を制限する。
【0021】
これにより、測定又は推定された、組電池を構成する各単位電池の電池温度に基づいて、組電池を適切に保護することができる。
【0022】
【発明の効果】
発明によれば、少ない温度センサによって、組電池を構成する単位電池の温度をそれぞれ検知する電池温度検出装置を提供することができ、発明によれば、測定又は推定された、組電池を構成する各単位電池の電池温度に基づいて、組電池を適切に保護することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の電池温度検出装置100は、特に限定されることはないが、ハイブリッド車両、電気自動車等の電力を駆動源として利用する車両に搭載され、同じく車両に搭載された組電池200に少なくとも接続され、その組電池200の電池温度を検出する。もちろん、組電池200の種類は特に限定されることなく、いかなる電池の電池温度も検出することができる。
図1は本発明の実施形態のハードウェア構成を説明するための図である。図1に示すように、単位電池21が複数配置されたバッテリモジュール200と、このバッテリモジュール200を冷却する冷却媒体としての冷却(空気)風がバッテリファン300により送り込まれる。このバッテリファン300はバッテリモジュール200の電池温度に応じて、ファン電圧を変化させ、風量を変化しつつバッテリモジュール200を冷却する。具体的には、設定温度を30℃から35℃とした場合、電池温度が35℃となったらファン電圧をオン(2V)とし、冷却風を送り込んで冷却し、電池温度が30℃となったらファン電圧をオフ(0V)として冷却を中止し、バッテリモジュール200の温度を所定の温度範囲に保つ。
【0024】
このバッテリファン300から送り込まれる冷却風の温度を測定するのがサーミスタ(1)6であり、バッテリモジュール200内の単位電池21の電池温度を測定するのはサーミスタ(2)1である。このサーミスタ(2)1はバッテリファン300から冷却風が送り込まれる冷却風入り口から最短距離に位置する単位電池21の電池温度を測定する。バッテリモジュール200の制御を行うバッテリコントローラのCPU8は、バッテリモジュール200の電圧を測定する電圧センサ3と、電流を測定する電流センサ4と、サーミスタ(1)と、サーミスタ(2)と、冷却時間を計測するタイマーとからの情報とを得て、バッテリモジュール200を構成するすべての単位電池21、22等の電池温度を検出する。
【0025】
次に、バッテリコントローラの制御処理を説明する。図2には本実施形態に係る電池温度検出装置100の制御処理に関するブロック構成を示した。図2に示すように電池温度検出装置100は、組電池200を構成する単位電池21の少なくとも一つに設けられた温度測定手段1と、組電池200に関する情報を取得する情報取得手段2と、温度測定手段1により測定された電池温度と情報取得手段2により取得された組電池に関する情報とに基づいて、実際に温度測定がされない単位電池22、23等の電池温度を推定する電池温度推定手段8と、電池温度推定手段8により推定された電池温度を外部へ向けて出力する出力手段9とを有している。本実施形態では温度測定手段1は一つの単位電池21に設けることとした。もちろん、温度測定手段1は、1つに限定されることはなく、2つ、3つ又はそれ以上の数であってもよく、組電池を構成する単位電池の数に応じて決定することが好ましい。
【0026】
この情報取得手段2は組電池に関する情報を取得する。その取得は測定等の検出により当該情報を取得する態様と、予め記憶手段7に記憶された情報を読み込んで取得する態様とのいずれをも採用することができる。本実施形態では、組電池200に関する情報を測定等により取得する態様に属する構成として、組電池の電圧を測定する電圧測定手段3と、組電池の電流を測定する電流測定手段4と、これらによって測定された電圧値と電流値とに基づいて組電池200の発熱量を算出する発熱量算出手段5と、組電池200の単位電池21、22を冷却する冷却風の温度を測定する冷媒温度測定手段6とを設けている。また、本実施形態では、予め記憶手段7に記憶された情報を読み込んで取得する態様として、組電池200に関する情報を記憶する記憶手段7を設けている。この記憶手段7には、測定温度と発熱量とを関連づけた情報71、測定温度と冷却媒体の温度とを関連づけた情報72、測定温度と冷媒による吸熱量とを関連づけた情報73、測定温度と電池形状を関連づけた情報74と、測定温度と単位電池の配置とを関連づけた情報75とが記憶されている。これらの情報については、後に説明する。
【0027】
この電池温度検出装置100において、電池温度推定手段8は、温度測定手段1により測定された一つの測定温度と、情報取得手段2により検出又は読み出された組電池に関する情報とに基づいて、実際に電池温度を測定しない単位電池22、23等の電池温度を推定する電池温度推定手段8推定した電池温度を出力手段9が出力する。この出力は、電池温度情報の提示であってもよいし、外部制御手段への送出であってもよい。本実施形態では、推定された電池温度に基づく情報を、外部の電動機400の制御指令として、当該電動機400へむけて出力する。電動機400はこの情報に基づいて、その出力が制限されることとなる。
【0028】
本実施形態においては、組電池200の電圧は電圧測定手段3により測定され、組電池200の電流は電流測定手段4により測定され、組電池200の発熱量は発熱量算出手段5により算出される。ちなみに、組電池200の発熱量は先に測定された電圧値と電流値とを乗じて積算することによって算出される。また、冷却媒体の温度は冷却媒体測定手段6により測定され、冷却媒体の風量は冷媒流量測定部61により測定され、冷却媒体による吸熱量は、これら測定された冷却媒体の温度と冷却媒体の流量に基づき算出される。
【0029】
ここで、電池温度推定手段8が電池温度の推定に用いる「組電池に関する情報」について説明をする。この「組電池に関する情報」は、温度測定手段1により測定された単位電池21の測定温度から単位電池の電池温度が測定されない単位電池の電池温度22、23等をそれぞれ推定するための情報を含むことが好ましく、単位電池又は組電池の電圧、電流、若しくは発熱量、単位電池の冷却状態(冷却媒体の温度、冷却媒体の流量、冷却媒体用の開口部からの距離等)、単位電池の形状、単位電池の間隔を含む単位電池の配列方法、単位電池の表面積、その他の単位電池の温度に影響を与える情報が含まれる。加えて、これらの情報は単位電池21の測定温度から温度が測定されない単位電池22、23等の温度を推定できるように互いに関連づけられていることが好ましい。これに関し、本実施形態の記憶手段7には「組電池に関する情報」として、先にも述べた、測定温度と発熱量とを関連づけた情報71、測定温度と冷却媒体の温度とを関連づけた情報72、測定温度と冷媒による吸熱量とを関連づけた情報73、測定温度と電池形状74とを関連づけた情報74と、測定温度と単位電池の配置とを関連づけた情報75とが記憶されている。具体的に説明すると、「測定温度と発熱量とを関連づけた情報71」は、組電池200の発熱又は充電によって発生する熱量が、組電池200内の単位電池21、22等の温度に影響を与えるため「組電池に関する情報」として、これを電池温度の推定に用いる。「測定温度と冷却媒体の温度とを関連づけた情報72」及び「測定温度と冷媒による吸熱量とを関連づけた情報73」は、組電池200の内部を冷却することにより各単位電池21、22等から奪われる熱量が、組電池200内の単位電池21、22等の温度に影響を与えるため、「組電池に関する情報」として、これらを電池温度の推定に用いる。また、「測定温度と電池形状とを関連づけた情報74」及び「測定温度と単位電池の配置とを関連づけた情報75」は、単位電池の形状が発熱又は冷却による熱量の伝達、および組電池200内の単位電池21、22等の電池温度に影響を与えるため、「組電池に関する情報」として、これらを電池温度の推定に用いる。
【0030】
これらの「組電池に関する情報」の態様は特に限定されないが、本実施形態においては測定された単位電池21の電池温度から実際には測定されない単位電池22、23等の電池温度を推定するための対応情報又は算出方法は、記憶又は演算回路に実装されている。
また、単位電池21、22等の温度に影響を与える情報である「単位電池の形状」、「単位電池の間隔」を含む「単位電池の配列方法」、「単位電池の表面積」は、製造時点において設定しうる値である。このため、測定された電池温度と推定される電池温度との関係において、予め単位電池に影響を与える要因の情報を含めた「組電池に関する情報」を記憶させておくことが好ましい。また、これらの電池温度を推定するための情報は、測定される電池温度、経時的に変化する組電池の電圧、電流、発熱量、冷媒温度、冷媒流量、吸熱量とに基づいて、組電池を構成する各単位電池の電池温度を推定することができる推定手法に関する情報であることが好ましい。組電池に関する情報は、これらの制御要因を対応づけたテーブル形式の情報であってもよいし、実験上又は論理的に求められた算出式の情報であってもよい。このような「組電池に関する情報」によれば、測定された単位電池21の電池温度に基づいて、発熱量若しくは冷却媒体による吸熱量又は電池形状、電池配列、冷却媒体の出入口の位置をも考慮した各単位電池22、23のそれぞれの電池温度を推定することができる。
【0031】
単位電池21の形状が電池温度の推定に与える影響を図3に基づいて説明する。図3は温度推定情報の電池形状に関する情報を説明するための図であり、図3(a)は円筒形状の単位電池を示し、図3(b)は角型形状の単位電池を示す図である。バッテリモジュール200の内部には図3(a)に示すような円筒形状又は図3(b)に示すような角型形状の単位電池21が複数本、一定の間隔を保ちながら三次元的に配列されている。図3(a)に示す円筒形状の単位電池21の外形寸法は直径Amm×Bmmとなり、図3(b)に示す角型形状の単位電池21の外形寸法はCmm×Dmm×Emmとなる。単位電池21の間隔(セル間隔)は圧力損失に関係するため、単位電池21の形状ごとにそのセル間隔が異なり、この異なるセル間隔に応じて冷却効率も異なるすなわち、円筒形状の単位電池21が配列された場合と、角型形状の単位電池21が配列された場合とでは電池の発熱による熱の伝達経路が異なり、また冷却風の流路も異なることから、組電池200を構成する単位電池21の形状とその配列は、当該それぞれの単位電池22、23等の温度に大きな影響を与える。
【0032】
また、所定の位置に配列された単位電池22、23等のそれぞれの電池温度は、測定された単位電池21の電池温度と、必ずしも同じ関係を有するものではない。すなわち、所定の間隔で配列された単位電池22、23であっても、温度測定される単位電池21との距離は異な、冷却媒体が流入又は流出する開口部からの距離も異なることから、冷却効果も当然異なる。このため、測定された単位電池21との位置関係又は冷却風入口との位置関係は、単位電池22、23の電池温度の推定に影響を与える。
【0033】
そこで、単位電池21、22等を冷却する冷却風が流入する冷却風入口部からの距離又は電池温度が測定される単位電池21からの距離が電池温度の推定に与える影響を図4に基づいて説明する。図4は温度推定情報の単位電池21の配置に関する情報を説明するための図であり、図4(a)は単位電池21の位置の算出を説明する図であり、図4(b)は冷却媒体の流入部からの距離係数と、単位電池の温度との関係を示す図である。
【0034】
バッテリモジュール200の三次元的な構造を考慮するために、電池温度が測定される単位電池21を原点とした、電池温度が推定される他の単位電池22の位置関係を図4(a)に示した。電池温度が推定される単位電池22は、原点に対して(Dx,Dy,Dz)=(α,β,γ)の位置にある。このとき、原点(単位電池21の位置)からの距離Dは、D=((Dx)2+(Dy)2+(Dz)2)0.5と表わすことができる。実施形態では冷却媒体が流入する冷却風入口部の位置を原点とし、組電池200を構成する単位電池22、23・・・のそれぞれの原点(冷却風入口部)に対する位置を求めるこのように、原点(冷却風入口部)に対する各単位電池22、23の位置関係が規定できれば、この位置関係に応じた冷却効果を定量的に扱うことができ、電池温度を推定する関係を導くことができる。
【0035】
図4(b)は単位電池21の形状が円筒形状である場合の、冷却風入口部からの距離係数(Dx,Dy,Dz)と単位電池22の電池温度(℃)との関係を示したものである。本実施形態においては、図4(b)に示すような二次回帰曲線の関係式が求められた。このように、原点に対する各単位電池22、23等の位置は電池温度の推定に影響を与えるため、この位置関係を「組電池に関する情報」に含ませ、位置を考慮した電池温度の推定を行う。加えて、単位電池21、22等の形状が角型形状(図3(b)参照)である場合には、冷却風入口部からの距離係数(Dx,Dy,Dz)と単位電池22の電池温度(℃)との関係は一次回帰曲線の関係式が求められる。このように、この単位電池22の位置とその単位電池22の電池温度との関係は、電池形状によっても異なってくるため、本実施形態では、実験的又は論理的に求められた、各単位電池の電池温度と各単位電池の位置との関係をモジュール構造係数として規定することとした。
【0036】
この他にも、「組電池に関する情報」に含まれる各単位電池22、23等の電池温度を推定するための情報としては、発熱量や冷却媒体による吸熱量や電池自体の形状、表面積、その他の温度寄与因子があるが、これらについては、電池温度検出の動作において逐次説明する。
【0037】
実施形態に係る電池温度検出装置100の動作について図5〜図9に基づいて説明する。図5は、本実施形態に係る電池温度検出装置100の制御処理に関するフローチャート図である。図6は図5に示したステップ21のサブルーチンを、同じく図7はステップ31のサブルーチンを、図8はステップ41のサブルーチンを、図9はステップ51のサブルーチンを説明するフローチャート図である。
【0038】
まず、図5に示すメイン動作を説明する。スイッチがオンとなるか、又は充電が開始されると、本電池温度検出装置100が起動する(S11)。最初に、バッテリモジュール300の電池温度を検知するに際して、いずれかの単位電池21の電池温度を測定する(S21)。続いてバッテリファン300による組電池200の冷却が必要であるか否か、の冷却可否判断が行われる。具体的に、温度測定手段1が測定した単位電池21の温度と冷媒温度測定手段6が測定した冷却風の温度との関係に基づいて判断される(S31)。冷却が必要であれば冷却風が送りこまれ、組電池200は冷却される。続いて、電池温度推定手段8が電池温度が測定されない他の単位電池22、23等の電池温度をそれぞれ推定する(S51)。組電池を構成する単位電池22、23等の電池温度が推定されたところで、車両の電動機の動作が制御され、組電池200の出力又は回生が制御される(S51)。スイッチオフ又は充電の終了に伴い、本動作は終了する(S61)。
【0039】
以上の各フローについてのサブルーチンをそれぞれ説明する。図6は単位電池21の電池温度の測定(S21)のサブルーチンを示すフローチャートである。温度測定手段1は、システムの起動時、すなわち無負荷時の単位電池21の電池温度(Ta)を測定して検出する(S22)。この測定された電池温度は記憶手段7又は本装置内のメモリ(RAM)に記憶される。測定された電池温度が記憶されたところで、図7に示すステップ31のサブルーチンの処理に移る。
【0040】
ステップ31の冷却可否判断においては、組電池200の冷却を行うか否かを判断する。まず、冷媒温度測定手段6が冷媒の流路を通過する冷媒の温度(Tb)を測定する(S32)。他方、温度測定手段1が単位電池21の電池温度をモニタリングして、現在の単位電池21の電池温度(Tc)を測定する(S33)。測定された冷媒の温度(Tb)と電池温度(Tc)とを比較する(S34)。冷媒の温度(Tb)が電池温度(Tc)よりも高い場合、冷却効果は期待できないので、冷却は中止と判断される(S35)。他方、冷媒の温度(Tb)が電池温度(Tc)よりも低い場合、組電池200の冷却は可能と判断され(S36)、冷却媒体が送り込まれ、組電池200の温度は低下する。
【0041】
本実施形態における電池温度推定手段8は、電池が出力又は充電により発熱し、かつ冷却媒体によって冷却されている場合における単位電池22、23等の電池温度を推定する。具体的な処理を図8に基づいて説明する。電池温度推定手段8が起動すると(S41)、電圧測定手段3が組電池200の電圧を測定し(S42)、電流測定手段4が組電池200の電流を測定する(S43)。発熱量算出手段5は、測定された組電池200の電圧値と電流値に基づいて発熱量を算出し、起動に応じて発熱量を積算する。具体的には電圧値と電流値を乗じて、これらを起動時間に応じて積算する。他方、温度測定手段1は単位電池21の電池温度を検出する(S45)。この電池温度の検出は、電池温度を実際に測定してもよいし、記憶手段7等に記憶された、先に測定された電池温度を読み出してもよい。続いて、冷媒温度測定手段6が冷却媒体である冷却風の温度を測定し(S46)、冷却風量測定部61が送り込まれる(又は吸い込まれる)冷却風の流量を測定し(S47)、さらにその冷却時間を内蔵されたタイマによって検出する(S48)。このように測定し、検出された、組電池の発熱量、単位電池21の電池温度、及び冷却風の温度、風量、冷却時間に基づいて、実際に電池温度が測定されない他の単位電池22、23等の電池温度を推定する(S49)。
【0042】
この単位電池22、23等の電池温度の推定手法として、一例をあげると、
【数1】
X=基準温度 +(総発熱量)/(冷却風重量流量(Gair)×空気比熱(Cpa))と表わすことができる。
【0043】
ここで、基準温度とは、ステップ22においてシステム起動時に測定した単位電池21の電池温度であり、総発熱量はシステム起動開始からの組電池の電流と電圧とを乗じて積算した値(Σ(電圧×電流))により示される組電池の発熱量である。また、冷却風重量流量は、単位時間あたりに組電池200内部に流れる冷却風の重量である。また、大気中の熱計算を行うことから、空気の比熱(Cpa)を採用する。数1に示した式により、発熱量と冷却媒体による吸熱量とを考慮した、実際には温度測定されない単位電池22、23の電池温度Xが推定される。
【0044】
また、本実施形態では、発熱又は冷却の効果を電池温度の推定に反映させるため、発熱量及び吸熱量以外の電池温度に影響を与える冷却風入口部からの距離、電池形状、電池配列といった要因を考慮する。ここで採用される単位電池22、23等の電池温度の推定手法は、
【数2】
Y=温度差(ΔT) × 冷却風流量 × 冷却風入口部からの距離係数(Dk)× 電池係数 ×モジュール構造係数
と表わされ、電池温度の推定を行うに際しての冷却の影響が考慮された温度差Yを求めることができる。
【0045】
ここで、温度差(ΔT)は、組電池200内の単位電池21の温度と冷却風の温度との温度差である。また、冷却風流量は、バッテリファン300の冷却ファン速度対冷却風流量テーブルから求められた冷却風流量であって、バッテリファン300の動作状況から冷却風流量を照合させるテーブルから求められる値である。冷却風入口部からの距離係数は、先に図4を参照しつつ説明した、冷却風入口部からの距離と電池温度を関連づける係数である。さらに、電池係数は、電池の種類や、形状、表面積、その他の温度寄与因子であって、採用する単位電池21、22等に応じて予め設定されることが好ましい。また、モジュール構造係数は、先に説明したように、冷却風入り口部からの距離や、電池温度が測定される単位電池21からの距離と電池温度との関係において、電池形状が与える影響を数値として扱えるように係数化した値である。
【0046】
このように、本実施形態の電池温度推定手段8は、発熱量や冷却媒体による吸熱量や電池自体の形状、表面積、その他の温度寄与因子といった、各単位電池22、23等の電池温度を推定するための情報を含む「組電池に関する情報」に応じて、実際には測定しない単位電池22、23等の電池温度を推定する。
【0047】
これにより、少ない温度センサによって、組電池200を構成する単位電池22、23等の温度をそれぞれ検知することができる電池温度検出装置100を提供することができる。
【0048】
図9は、測定又は推定された単位電池21,22、23等の電池温度に応じて行われる車両制御の処理のサブルーチンを示すフローチャート図である。測定又は推定された電池温度の中から最高の電池温度(MAX−T)を算出する(S52)。この最高の電池温度(MAX−T)が予め設定された温度上限を規定するしきい値(第1の所定温度)よりも大きいか否かを繰り返し判断する(S53)。最高の電池温度(MAX−T)が第1の所定温度よりも高い場合には、外部電動機の出力が制限され、結果として組電池の出力又は回生が制限されることとなる(S54)。他方、最高の電池温度(MAX−T)が第1の所定温度よりも低い場合には、逆に最低の電池温度(MIN−T)を算出する(S55)。この最低の電池温度(MIN−T)が温度下限を規定するしきい値(第2の所定温度)よりも小さいか否かを繰り返し判断する(S56)。もし、最低の電池温度(MIN−T)が第2の所定温度よりも低い場合には、外部電動機の出力が制限され、結果として組電池の出力又は回生が制限されることとなる(S57)。このように、測定又は推定された単位電池21、22、23等の電池温度に基づいて、組電池200を所定の温度範囲に保ち、適切に保護することができる。
【0049】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電池温度検出装置のハードウェア構成を説明するための図である。
【図2】本実施形態に係る電池温度検出装置の制御処理に関するブロック構成を説明するための図である。
【図3】温度推定情報の電池形状に関する情報を説明するための図であり、図3(a)は円筒形状の単位電池を示し、図3(b)は角型形状の単位電池を示す。
【図4】温度推定情報の単位電池の配置に関する情報を説明するための図であり、図4(a)は単位電池の位置の算出を説明する図であり、図4(b)は冷却媒体の流入部からの距離係数と、単位電池の温度との関係を示す図である。
【図5】本実施形態に係る電池温度検出装置の制御処理に関するフローチャート図である。
【図6】図5に示したステップ21のサブルーチンを説明するフローチャート図である。
【図7】図5に示したステップ31のサブルーチンを説明するフローチャート図である。
【図8】図5に示したステップ41のサブルーチンを説明するフローチャート図である。
【図9】図5に示したステップ51のサブルーチンを説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
100…電池温度検出装置
1…温度測定手段、サーミスタ(1)
2…情報取得手段
3…電圧測定手段、電圧センサ
4…電流測定手段、電流センサ
5…発熱量算出手段部
6…冷媒温度測定手段、サーミスタ(2)
61…冷媒流量測定部
62…吸熱量算出部
7…記憶手段
70…組電池に関する情報、温度推定情報
71…測定温度−発熱量情報
72…測定温度−冷却媒体温度情報
73…測定温度−冷媒吸熱量情報
74…測定温度−電池形状情報
75…測定温度−配置情報
8…電池温度推定手段、CPU
9…出力手段
200…バッテリモジュール、組電池
21…(電池温度が測定される)単位電池
22、23、24〜…(電池温度が測定されない)単位電池
300…バッテリファン
400…電動機

Claims (6)

  1. 複数の単位電池から構成される組電池の電池温度検出装置において、
    前記単位電池の少なくとも一つに設けられ、この単位電池の電池温度を測定する温度測定手段と、
    前記組電池の電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記組電池の電流を測定する電流測定手段と、
    前記電圧測定手段により測定された前記組電池の電圧と、前記電流測定手段により測定された前記組電池の電流とに基づいて、当該組電池の発熱量を算出する発熱量算出手段と
    予め記憶されるとともに、前記組電池の発熱量に関連づけられた、前記単位電池の配置に応じた前記組電池の温度分布に関する情報と、前記測定された単位電池の測定温度と発熱量とが関連づけられた情報とを含み、前記温度測定手段により測定された単位電池の測定温度から前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定するための組電池に関する情報を取得する情報取得手段と、
    前記温度測定手段により測定された電池温度と、前記発熱量算出部により算出された前記組電池の発熱量と、前記組電池の発熱量と前記単位電池の配置に応じた前記組電池の温度分布とを関連づけた組電池に関する情報と、前記測定された単位電池の測定温度と前記算出された発熱量とを関連づけた情報とに基づいて、前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定する電池温度推定手段と、を備えた電池温度検出装置。
  2. 前記組電池を構成する複数の単位電池を冷却するための冷却媒体の温度を測定する冷媒温度測定手段を備え、
    前記組電池に関する情報は、前記測定された冷却媒体の温度に関連づけられた、前記組電池の温度分布に関する情報を含み、
    前記電池温度推定手段は、前記温度測定手段により測定された電池温度と、前記発熱量算出部により算出された前記組電池の発熱量と、前記情報取得手段により取得された、前記測定された冷却媒体の温度に関連づけられた、前記組電池の温度分布に関する前記組電池に関する情報と、前記冷媒温度測定手段により測定された冷却媒体の温度とに基づいて、前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定する請求項1に記載の電池温度検出装置。
  3. 前記冷媒温度測定手段は、
    前記冷却媒体の流量を測定する冷媒流量測定部と、
    前記冷媒温度測定手段により測定された冷却媒体の温度と、前記冷媒流量測定部により測定された冷却媒体の流量とから、前記冷却媒体による吸熱量を算出する吸熱量算出部とを有し、
    前記組電池に関する情報は、前記測定された冷却媒体による吸熱量に関連づけられた、前記組電池の温度分布に関する情報を含み、
    前記電池温度推定手段は、前記温度測定手段により測定された電池温度と、前記発熱量算出部により算出された前記組電池の発熱量と、前記情報取得手段により取得された前記測定された冷却媒体による吸熱量に関連づけられた、前記組電池の温度分布に関する組電池に関する情報と、前記冷媒温度測定手段により測定された冷却媒体の温度と、前記吸熱量算出部により算出された冷却媒体による吸熱量とに基づいて、前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定する請求項2に記載の電池温度検出装置。
  4. 前記電池温度推定手段は、前記温度測定手段により電池温度が測定された前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度Xを、下式により推定する請求項3に記載の電池温度検出装置。
    X=基準温度+(総発熱量)/(冷却風重量流量( Gair )×空気比熱( Cpa ))
    ただし、基準温度は前記温度測定手段により測定された電池温度、総発熱量は前記発熱量算出手段により算出された組電池の発熱量、冷却風重量流量は前記冷媒流量測定部により測定された単位時間あたりに前記組電池内部に流れる冷却風の重量、空気比熱は空気の比熱 (Cpa )である。
  5. 前記情報取得手段により取得された前記組電池に関する情報は、前記単位電池の形状に関連づけられた前記組電池の温度分布に関する情報をさらに含み、
    電池温度推定手段は、少なくとも前記情報取得手段により取得された前記単位電池の形状に応じて、前記電池温度が測定されない単位電池の電池温度をそれぞれ推定する請求項1〜4のいずれかに記載の電池温度検出装置。
  6. 前記電池温度検出装置により検出された前記組電池を構成する前記いずれかの単位電池の温度が、第1の所定温度以上又は当該第1の所定温度よりも小さい第2の所定温度以下である場合には、前記組電池に接続された電動機の出力を制限する請求項1〜5のいずれかに記載の電池温度検出装置。
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