JP5395780B2 - 電池温度検出装置および電池温度検出方法 - Google Patents

電池温度検出装置および電池温度検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、単電池を直列に接続して構成した電池モジュールの最高温度および最低温度を求める技術に関する。
電池モジュールの最高温度および最低温度は、各種制御に用いられている。例えば、最高温度は、電池モジュールの高温劣化を防止するために、電池の温度が所定の温度以上とならないように電池モジュールの出力を抑制する出力抑制制御に用いられる。また、最低温度は、電池の温度が低いほど直流抵抗値が大きくなるために、省電力パワーセーブ時には最低温度に基づいて出力を決定する制御に用いられる。また、最低温度は、その最低温度が所定の温度より低く、かつ外気温がその最低温度より所定値以上高い場合に、ファンを回すことで温風加温する制御に用いられる。
電池モジュールの温度を測定する温度測定手段(例えば、サーミスタ)は、単電池ごとに備えることになると非常にコストが嵩むので、一般的には、電池モジュールごとに1つ備えられる。そして、測温結果を補正する(例えば、予め測定しておいた補正値を用いて補正する)ことによって、各単電池の温度を推定する試みが行われている。特許文献1では、温度測定手段によって測定された電池モジュールの温度と、充放電電力積算値演算手段によって算出された充放電電力積算値とから、式(A)を用いて、各単電池の温度を推定することが開示されている。
BATTMP(n)=TMPAVE×{1+MAPTMP[N](n)×CAPADJ} ・・式(A)
ただし、
BATTMP(n):電池モジュールを構成している単電池の番号nにおける単電池の温度
TMPAVE:サーミスタによって測定された温度(電池モジュール内部の平均温度)
MAPTMP[N](n):温度領域をN個に分割したとき、TMPAVEが温度領域Nに存在する場合の単電池の番号nにおける温度補正係数
CAPADJ:充放電電力積算値に対応付けられている温度補正係数
特開2006−112944号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術は、サーミスタを、電池モジュール内部の平均温度を測定できる位置に設置しているので、最高温度または最低温度を求めるためには、必ず、前記式(A)を用いて算出するという手間が掛かるので制御が迅速に行えない。また、特許文献1では、温度補正係数のCAPADJは充放電電力積算値によって決められているだけで、電池モジュールに対して、ファン冷却等の外的要因、すなわち電池の使用状態が考慮されておらず、最高温度または最低温度の推定精度が悪くなる虞がある。
そこで、本発明では、電池の最高温度および最低温度を精度良く求める技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明における電池温度検出装置は、複数の単電池を直列に接続して構成した電池モジュールにおいて、前記単電池の温度を測定する温度測定手段と、均等化回路動作状態または前記均等化回路動作状態とファン動作状態、走行状態、充電状態いずれかの組み合わせに基づいて前記電池モジュールの使用状態を判定する使用状態判定手段と、前記温度測定手段によって測定された前記単電池の温度と、前記電池モジュールの使用状態に対応する温度の補正値とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記温度測定手段によって測定された前記単電池の測定温度と、前記使用状態判定手段によって判定された前記電池モジュールの使用状態とを用いて、前記記憶手段を参照して、当該測定温度に関連付けられた前記補正値を取得して、当該測定温度を当該補正値によって補正し、前記電池モジュールの最高温度および最低温度を算出する最高最低温度算出手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、電池温度検出装置は、電池の使用状態によって最高温度の位置および最低温度の位置が変化した場合にも、精度良く補正することができる。すなわち、電池温度検出装置は、最高温度および最低温度を精度良く求めることができる。
また、前記電池温度検出装置は、前記温度測定手段を1つ備え、所定の使用状態において前記電池モジュールの最高温度または最低温度となる位置に設置している。または、前記電池温度検出装置は、前記温度測定手段を2つ備え、所定の使用状態において、一方を前記電池モジュールの最高温度となる位置に、および他方を最低温度となる位置にそれぞれ設置している。そして、前記所定の使用状態は、走行時および充電時のいずれかまたは双方であることを特徴とする。
かかる構成によれば、電池温度検出装置は、温度測定手段を、所定の使用状態において、予め最高温度となる位置および最低温度となる位置のいずれかまたは双方に設置されるので、少なくとも、その測定値についてはそのまま用いることができる。そのため、制御が迅速に行える。また、所定の使用状態を、予め頻度の大きい使用状態(走行時および充電時のいずれかまたは双方)とすることによって、測定値をそのまま用いることができる頻度が大きくなる。すなわち、最高温度および最低温度を補正しなくてもよい状態の時間を長く維持することができる。
本発明によれば、電池の最高温度および最低温度を精度良く求める技術を提供することが可能となる。
電池の使用状態と電池モジュールの最高温度の測定ポイントとの関係の一例を示す図であり、(a)は走行時/充電時、(b)は均等化回路使用時、(c)はファンによる冷却時、を表している。 電池温度検出装置の構成の一例を示す図である。 電池温度検出装置の処理フローの一例を示す図である。 測定温度に対応するオフセットの特性を示す図であり、(a)均等化電池数のオフセット値、(b)測定温度に対応する補正係数、(a)ファン回転速度のオフセット値、をそれぞれ表す。 オフセット時のなまし処理の一例を示す図であり、(a)なまし処理前の算出温度特性、(b)なまし処理後の算出温度特性、(c)なまし処理に用いる係数、をそれぞれ表す。
次に、発明を実施するための形態(以降、「実施形態」と称す)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、電池の使用状態と電池モジュールの最高温度の測定ポイントとの関係について、図1を用いて説明する。なお、電池の温度を測定する際には、温度測定手段(例えば、サーミスタ等)を用いるが、単電池の内部の温度(中心温度)を直接測定することはできないため、単電池の表面温度の実測値から内部の温度に換算、または、表面温度を単電池の温度として、測定温度とすることになる。そのため、電池モジュールの最高温度の測定ポイントは、電池モジュール内の単電池と単電池の間になるが、図1に丸印で示すように、使用状態によって、最高温度の測定ポイントが変化する。
図1(a)に示す走行時/充電時(走行時および充電時のいずれかまたは双方)には、最高温度の測定ポイント(最高温度が測定されるであろう位置)は、丸印で示すように、電池モジュールのほぼ中央の上部となる。ちなみに、丸印で示した位置で最高温度が測定されるであろうことは、実験やシミュレーションによって、予め確認してある。この点は以下同じである。
図1(b)に示す均等化回路使用時には、最高温度の測定ポイント(最高温度が測定されるであろう位置)は、丸印で示す位置となる。すなわち、均等化回路は、一般的に、電池モジュール内で単電池間の電圧にバラツキが生じたときに、単電池間の電圧を均等化するために、電圧の高い単電池の電圧を低減させることに用いられる。そこで、最高温度となる位置は、均等化回路において抵抗等を用いて放電させたときの発熱場所に近い箇所となる。つまり、均等化回路は抵抗を備えており、この抵抗が均等化の際に発熱するため、最高温度が測定されるであろう位置が、この抵抗のあたりにシフトする。
図1(c)に示すファンによる冷却時には、最高温度の測定ポイント(最高温度が測定されるであろう位置)は、丸印で示すように、電池モジュールにおいて、冷却風の下流側の上部となる。この理由は、冷却風が電池の熱に暖められて、下流になるに従ってその温度が高くなるためである。なお、ファンによる冷却は、走行時には、温度上昇速度が高い場合に開始され、充電時には、規定温度まで電池を冷却するために行われる。
図1(a)〜(c)に示したように、電池モジュールは、電池の使用状態の違いによって、最高温度の測定ポイントが異なることが分かる。一方、この実施形態では、温度測定手段は1つである。そこで、電池の使用状態の違いを場合分けし、実測の測定ポイントにおける測定温度に対して、オフセット値を適用して、最高温度が測定されるであろう位置における温度(最高温度)や逆に最低温度が測定されるであろう位置における温度(最低温度)を算出する方法について、以下に説明する。場合分けは、図1(a)〜(c)に示すように、(A)走行時/充電時、(B)均等化回路使用時、(C)ファンによる冷却時、の3つの使用状態とする。
なお、温度測定手段は、この実施形態のように1つの電池モジュールに対して1つを用いる場合には、最高温度となる頻度の最も大きい測定ポイントに設置されることが好ましい。使用状態で言えば、(A)走行時/充電時の頻度が最も大きくなる。
そこで、図1(a)に示す走行時/充電時に最高温度となる測定ポイントに温度測定手段を設置した場合において、以下に、最高温度および最低温度を求める電池温度検出装置および電池温度検出の処理フローについて説明する。
(電池温度検出装置の構成)
まず、最高温度および最低温度を求める電池温度検出装置の構成について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、電池温度検出装置1は、少なくとも、温度測定手段21、使用状態判定手段22、および最高最低温度算出手段23を備える。
温度測定手段21は、本実施形態では、走行時/充電時に最高温度となる測定ポイントに設置され、測定温度を最高最低温度算出手段23に送信する。
使用状態判定手段22は、電池の使用状態が(A)走行時/充電時、(B)均等化回路使用時、(C)ファンによる冷却時のいずれであるかを判定する。判定には、例えば、車速等に基づく走行状態、充電中か否かに基づく充電状態、ファン回転速度等に基づくファン動作状態、均等化回路の作動の有無に基づく均等化回路動作状態が用いられる。そして、使用状態判定手段22は、まず、均等化回路がonか否かを判定し、均等化回路がonの場合には、他の状態より優先して、均等化回路がonであること、すなわち前記(B)の状態であることを、最高最低温度算出手段23に送信する。次に、使用状態判定手段22は、均等化回路がoffの場合には、ファンがonか否かを判定して、ファンがonである場合には、ファンがonであること、すなわち前記(C)の状態であることを、最高最低温度算出手段23に送信する。そして、使用状態判定手段22は、均等化回路がoffで、かつ、ファンがoffの場合には、走行時/充電時か否かを判定して、走行時/充電時である場合には、前記(A)の状態であることを、最高最低温度算出手段23に送信する。
最高最低温度算出手段23は、オフセット値や、オフセット値を補正する補正係数を記憶している記憶手段24を備え、温度測定手段21から受信した測定温度、ファン回転速度、均等化電池数(均等化処理を実行している電池数)、および使用状態判定手段22から受信した電池の使用状態に基づいて、最高温度および最低温度を算出する。そして、最高最低温度算出手段23は、算出した最高温度および最低温度を出力する。
なお、記憶手段24に記憶しているオフセット値および補正係数は、シミュレーションによって予め算出しておくか、または実験によって測定した結果に基づいて予め算出しておく。
また、最高最低温度算出手段23は、電池の使用状態が切り替わる際に、算出した最高温度および最低温度が不連続になるケースが想定されるため、算出した最高温度および最低温度に対して、なまし処理を行う。なまし処理の詳細については、後記する。
(処理フロー)
次に、電池温度検出装置1における処理フローについて、図3を用いて説明する(適宜、図2参照)。図3では、ステップS302〜S305は、(B)均等化回路使用時の処理フローであり、ステップS306〜S309は、(C)ファンによる冷却時の処理フローであり、ステップS310〜S313は、(A)走行時/充電時の処理フローであり、ステップS314〜S316は、なまし処理のフローである。
まず、ステップS301では、最高最低温度算出手段23は、その動作の開始時に、初期設定として、電池の使用状態の種別を示すフラグfを0に設定する。
(均等化回路使用時の処理フロー)
ステップS302では、最高最低温度算出手段23は、均等化回路がonか否かを判定する。具体的には、最高最低温度算出手段23は、使用状態判定手段22から受信した使用状態が、前記(B)の状態か否かを判定する。
ステップS302において均等化回路がonと判定した場合(ステップS302でYes)、ステップS303では、最高最低温度算出手段23は、フラグf=1であるか否かを判定する。
ステップS303においてフラグf=1でないと判定した場合(ステップS303でNo)、ステップS304では、最高最低温度算出手段23は、フラグfを(B)の状態であることを示す1に設定するとともに、なまし処理の時間を計測するタイマsを0に設定する。
なお、ステップS303においてフラグf=1であると判定した場合(ステップS303でYes)、ステップS304の処理はスキップされる。
ステップS305では、最高最低温度算出手段23は、第1のオフセット処理を実行する。具体的には、最高最低温度算出手段23は、最高温度および最低温度をそれぞれ、式(1)および式(2)を用いて算出する。
最高温度Tmax=Ttsr+ΔTequ(n)×k1(Ttsr) ・・式(1)
最低温度Tmin=Ttsr−(ΔTmin−ΔTequ(n))×k1(Ttsr)
=Tmax−ΔTmin×k1(Ttsr)
・・式(2)
ただし、Ttsrは、測定温度であり、ΔTequ(n)は、オフセット値であって、nは均等化電池数を表し、k1(Ttsr)は、補正係数であり、ΔTminは、最低温度算出定数(最低温度算出用のオフセット値)である。
均等化回路on状態における最高温度Tmaxは、式(1)に示すように、温度測定手段21から取得した測定温度Ttsrに、均等化回路に隣接する位置の最高温度を算出するためのオフセット値ΔTequ(n)に補正係数k1(Ttsr)を乗算した値(補正値)を加算する。なお、補正係数k1(Ttsr)は、電池温度が高い場合(例えば、50℃程度)には、均等化時の熱が電池に吸収(伝熱)されずに籠もることになり、補正値を大きくする方向に働く。それに対して、電池温度が低い場合(例えば、20℃程度)には、補正係数k1(Ttsr)は、均等化時の熱が電池に吸収(伝熱)されるため、補正値を小さくする方向に働く。すなわち、補正係数k1(Ttsr)は、Ttsrが大きくなるに従って、大きくなる特性を有する。
ΔTequ(n)は、図4(a)に示すように、均等化電池数nが増加するに従って大きくなる特性を有する。
k1(Ttsr)は、図4(b)に示すように、Ttsrが大きくなるに従って大きくなる特性を有する。例えば、Ttsrが50℃のときに、k1(Ttsr)=1となるように設定する。
また、式(2)に示すように、均等化回路on状態における最低温度Tminは、式(1)に示す最高温度Tmaxから、最低温度算出用のオフセット値ΔTminと補正係数k1(Ttsr)との積を減算して算出される。なお、ΔTminは、例えば、2℃程度である。
そして、第1のオフセット処理(ステップS305)の後、最高最低温度算出手段23は、なまし処理(ステップS314〜S316)を実行するが、この詳細については後記する。
(ファンによる冷却時の処理フロー)
次に、ステップS302において均等化回路がonでないと判定した場合(ステップS302でNo)、ステップS306では、最高最低温度算出手段23は、ファンがonか否かを判定する。具体的には、最高最低温度算出手段23は、使用状態判定手段22から受信した使用状態が、前記(C)の状態か否かを判定する。
ステップS306においてファンがonであると判定した場合(ステップS306でYes)、ステップS307では、最高最低温度算出手段23は、フラグf=2であるか否かを判定する。
ステップS307においてフラグf=2でないと判定した場合(ステップS307でNo)、ステップS308では、最高最低温度算出手段23は、フラグfを(C)の状態であることを示す2に設定するとともに、なまし処理の時間を計測するタイマsを0に設定する。
なお、ステップS307においてフラグf=2であると判定した場合(ステップS307でYes)、ステップS308の処理はスキップされる。
ステップS309では、最高最低温度算出手段23は、第2のオフセット処理を実行する。具体的には、最高最低温度算出手段23は、最高温度および最低温度をそれぞれ、式(3)および式(4)を用いて算出する。
最高温度Tmax=Ttsr+ΔTfan(m)×k2(Ttsr) ・・式(3)
最低温度Tmin=Ttsr−(ΔTmin−ΔTfan(m))×k2(Ttsr)
=Tmax−ΔTmin×k2(Ttsr)
・・式(4)
ただし、Ttsrは、測定温度であり、ΔTfan(m)は、オフセット値であって、mはファン回転速度を表し、k2(Ttsr)は、補正係数であり、ΔTminは、最低温度算出定数(最低温度算出用のオフセット値)である。
ファンon状態における最高温度Tmaxは、式(3)に示すように、温度測定手段21から取得した測定温度Ttsrに、オフセット値としてのΔTfan(m)に補正係数k2(Ttsr)を乗算した値(補正値)を加算する。なお、補正係数k2(Ttsr)は、Ttsrが大きくなるに従って大きくなる特性を有する。この理由は、電池温度が高い場合(例えば、50℃程度)には、電池モジュールの上流から下流に向かうに従って風が温められやすいためである。すなわち、Ttsrは、その値が高くなるに従って補正値を大きくする方向に働く。それに対して、電池温度が低い場合(例えば、20℃程度)には、下流の風の温度は電池温度の影響を受けにくいので、補正係数k2(Ttsr)は、補正値を小さくする方向に働くためである。
ΔTfan(m)は、図4(c)に示すように、ファン回転速度mが増加するに従って大きくなる特性を有する。
k2(Ttsr)は、図示を省略するが、Ttsrが大きくなるに従って大きくなる特性を有する。例えば、Ttsrが50℃のときに、k2(Ttsr)=1となるように設定する。
また、式(4)に示すように、ファンon状態における最低温度Tminは、式(3)に示す最高温度Tmaxから、最低温度算出用のオフセット値ΔTminと補正係数k2(Ttsr)との積を減算して算出される。なお、ΔTminは、例えば、2℃程度である。
そして、第2のオフセット処理(ステップS309)の後、最高最低温度算出手段23は、なまし処理(ステップS314〜S316)を実行するが、この詳細については後記する。
(走行時/充電時の処理フロー)
次に、ステップS306においてファンがonでないと判定した場合(ステップS306でNo)、ステップS310では、最高最低温度算出手段23は、走行時/充電時か否かを判定する。具体的には、最高最低温度算出手段23は、使用状態判定手段22から受信した使用状態が、前記(A)の状態か否かを判定する。
ステップS310において走行時/充電時と判定した場合(ステップS310でYes)、ステップS311では、最高最低温度算出手段23は、フラグf=3であるか否かを判定する。
ステップS311においてフラグf=3でないと判定した場合(ステップS311でNo)、ステップS312では、最高最低温度算出手段23は、フラグfを(A)の状態であることを示す3に設定するとともに、なまし処理の時間を計測するタイマsを0に設定する。
なお、ステップS311においてフラグf=3と判定した場合(ステップS311でYes)、ステップS312の処理はスキップされる。
ステップS313では、最高最低温度算出手段23は、第3のオフセット処理を実行する。具体的には、最高最低温度算出手段23は、最高温度および最低温度をそれぞれ、式(5)および式(6)を用いて算出する。なお、前記したように、温度測定手段21は走行時/充電時に最高温度となる測定ポイントに設置されているものとする。
最高温度Tmax=Ttsr ・・式(5)
最低温度Tmin=Ttsr−ΔTmin×k3(Ttsr)
=Tmax−ΔTmin×k3(Ttsr)
・・式(6)
ただし、Ttsrは、測定温度であり、ΔTminは、最低温度算出定数(最低温度算出用のオフセット値)であり、k3(Ttsr)は、補正係数である。
走行時/充電時における最高温度Tmaxは、式(5)に示すように、温度測定手段21から取得した測定温度Ttsrで表される。この理由は、前記したように、走行時/充電時において最高温度となる測定ポイントに、温度測定手段21が設置されているためである。このことにより、走行時/充電時には、最高最低温度算出手段23は、最高温度Tmaxを算出するための演算処理を行う必要がない。
また、式(6)に示すように、走行時/充電時における最低温度Tminは、式(5)に示す最高温度Tmaxから、最低温度算出用のオフセット値ΔTminと補正係数k3(Ttsr)との積(補正値)を減算して算出される。なお、ΔTminは、例えば、2℃程度である。
ここで、補正係数k3(Ttsr)は、Ttsrが大きくなるに従って大きくなる特性を有する。この理由は、走行時/充電時には、外気温の空気によって電池モジュールが冷却されるので、電池温度が高くて(例えば、50℃程度)外気温との差が大きい場合には、補正値を大きく見積もるためである。それに対して、電池温度が低い場合(例えば、20℃程度)には、外気温と電池温度との差が小さいので補正値を小さく見積もる必要があるためである。
そして、第3のオフセット処理(ステップS313)の後、最高最低温度算出手段23は、なまし処理(ステップS314〜S316)を実行する
(なまし処理)
次に、なまし処理について、図5を用いて説明する(適宜、図2,3参照)。
図5(a)には、なまし処理前の算出温度特性(ステップS305,S309,S313の各オフセット処理の結果)を表している。なまし処理前の算出温度特性は、電池の使用状態が切り替わるときに、不連続となる虞がある。
そこで、図5(b)に示したように、不連続な箇所に、なまし時間τの間に、なまし処理を適用し、算出温度特性が連続するように補正する。具体的には、最高最低温度算出手段23は、走行時の最終時間taにおける算出温度Ta(ta)と、冷却時の算出温度Tb(t)との間で、重み係数w(図5(c)参照)を用いて、荷重平均をとり、算出温度を求める。また、最高最低温度算出手段23は、冷却時の最終時間tbにおける算出温度Tb(tb)と、走行時の算出温度Tc(t)との間で、重み係数w(図5(c)参照)を用いて、荷重平均をとって、算出温度を求める。その結果、最高最低温度算出手段23は、図5(b)に示すような、連続した算出温度特性を求めることができる。ただし、重み係数wは、図5(c)に示すように、時間が0のときには0で、時間の増加とともに増加し、なまし時間τのときに1となり、τより大きい場合には1のままとなるような特性を有する。
(なまし処理のフロー)
図3に戻って、前記なまし処理のフロー(ステップS314〜S316)について説明する(適宜、図2参照)。
ステップS314では、最高最低温度算出手段23は、タイマs>τ(なまし時間)か否かを判定する。
ステップS314においてs>τでないと判定した場合(ステップS314でNo)、ステップS315では、最高最低温度算出手段23は、sにΔs(算出温度を求める所定の時間間隔)を加算した値を、sに代入する。
ステップS316では、最高最低温度算出手段23は、前記したなまし処理(図5(b)参照;なお、タイマsは、図5(b)では「t−ta」「t−tb」に置き換えられる)を実行する。
ステップS314においてs>τであると判定した場合(ステップS314でYes)、ステップS315およびステップS316の処理はスキップされる。
ステップS317では、最高最低温度算出手段23は、最高温度および最低温度を出力する。そして、処理はステップS302へ戻る。
また、ステップS310において走行時/充電時でないと判定した場合(ステップS310でNo)にも、処理はステップS302へ戻る。
以上、本実施形態では、電池温度検出装置1(図2参照)は、電池の使用状態を、(A)走行時/充電時、(B)均等化回路使用時、(C)ファンによる冷却時に場合分けすることによって、最高温度および最低温度の算出精度を良くすることができる。
そして、電池温度検出装置1は、出現頻度の大きい(A)走行時/充電時において最高温度となる位置に温度測定手段21(図2参照)を設置することにより、少なくとも最高温度を直接測定することができるので、最高温度を用いた制御が迅速に行える。
また、電池温度検出装置1は、(B)均等化回路使用時および(C)ファンによる冷却時の電池の使用状態においては、温度測定手段21から取得した測定温度に対して、オフセット値を用いて補正することにより、最高温度および最低温度を精度良く求めることができる。
なお、本実施形態では、温度測定手段21を最高温度となる位置に設置した場合について説明したが、最低温度となる位置に設置して、測定された最低温度を補正することによって、電池の各使用状態における最高温度および最低温度を求めても構わない。
また、温度測定手段21を電池モジュール当り2箇所に用いる場合には、(A)走行時/充電時において最高温度および最低温度となる位置に設置すると、制御が迅速に行えるとともに、電池の各使用状態における最高温度および最低温度を精度良く求めることができる。
また、本実施形態では、補正係数として、電池の使用状態ごとに、それぞれ別個の補正係数k1(Ttsr),k2(Ttsr),k3(Ttsr)として説明したが、同一の値の場合には、共通の補正係数としても構わない。
また、本実施形態では、移動体に搭載される電池を想定して説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。例えば、実施形態に記載した電池温度検出装置は、電池モジュールである二次電池を備える装置全般(例えば、ノートパソコン、家庭用蓄電装置等)を対象とすることも可能である。
1 電池温度検出装置
21 温度測定手段
22 使用状態判定手段
23 最高最低温度算出手段
24 記憶手段

Claims (5)

  1. 複数の単電池を直列に接続して構成した電池モジュールにおいて、前記単電池の温度を測定する温度測定手段と、
    均等化回路動作状態または前記均等化回路動作状態とファン動作状態、走行状態、充電状態いずれかの組み合わせに基づいて前記電池モジュールの使用状態を判定する使用状態判定手段と、
    前記温度測定手段によって測定された測定温度と、前記使用状態判定手段によって判定された前記電池モジュールの使用状態とを用いて、前記測定温度を前記使用状態に基づいて補正し、前記電池モジュールの最高温度および最低温度の少なくとも一方を算出する最高最低温度算出手段と
    を備えることを特徴とする電池温度検出装置。
  2. 前記電池温度検出装置は、前記温度測定手段を1つ備え、所定の使用状態において前記電池モジュールの最高温度または最低温度となる位置に設置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池温度検出装置。
  3. 前記電池温度検出装置は、前記温度測定手段を2つ備え、所定の使用状態において、一方を前記電池モジュールの最高温度となる位置に、および他方を最低温度となる位置にそれぞれ設置している
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池温度検出装置。
  4. 前記所定の使用状態は、走行時および充電時のいずれかまたは双方である
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電池温度検出装置。
  5. 複数の単電池を直列に接続して構成した電池モジュールの最高温度および最低温度の少なくとも一方を求める電池温度検出装置において用いられる電池温度検出方法であって、
    前記電池温度検出装置は、
    前記電池モジュールにおいて、前記単電池の温度を測定する温度測定手段と、
    均等化回路動作状態または前記均等化回路動作状態とファン動作状態、走行状態、充電状態いずれかの組み合わせに基づいて前記電池モジュールの使用状態を判定する使用状態判定手段と、
    前記温度測定手段によって測定された前記単電池の温度と、前記電池モジュールの使用状態に対応する温度の補正値とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    最高最低温度算出手段と、
    を備え、
    前記最高最低温度算出手段は、
    前記温度測定手段によって測定された前記単電池の測定温度を取得するステップと、
    前記使用状態判定手段によって判定された前記電池モジュールの使用状態を取得するステップと、
    前記記憶手段を参照して、当該測定温度に関連付けられた前記補正値を取得して、当該測定温度を当該補正値によって補正し、前記電池モジュールの最高温度および最低温度を算出するステップと
    を実行することを特徴とする電池温度検出方法。
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