JP2014120457A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池の冷却を好適に行う電源装置を提供する。
【解決手段】電源装置10は、蓄電池20と、該蓄電池20を収容するケース体11と、ケース体11の内部に冷却風を生じさせ、その冷却風により蓄電池20を冷却する冷却ファン30と、蓄電池20に一体に又はその近傍に設けられ蓄電池20の温度を検出する電池温度センサ43と、制御装置40とを備える。制御装置40は、冷却ファン30により冷却風を生じさせた状態で、ケース体11への吸入空気の温度とケース体11からの排出空気の温度との温度差を検出する。また、制御装置40は、電池温度センサ43により検出された蓄電池20の温度に基づいて、冷却ファン30の駆動状態を調整して蓄電池20の温度を制御する。また、制御装置40は、温度差に基づいて、冷却ファン30の駆動状態を調整して蓄電池20の温度を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷却手段により冷却風を供給してケース体に収納された蓄電池を冷却する電源装置に関する。
蓄電池は充放電時においてジュール熱が発生する。蓄電池はその温度が高温になると、劣化が急激に進行する。そこで、蓄電池の温度に応じて冷却ファンから蓄電池に対して冷却風を供給することで、ジュール熱による蓄電池の過度な温度上昇を抑制し、蓄電池の劣化の進行を抑制することができる。
ここで、冷却ファンを必要以上に駆動すると電力消費などの問題が生じる。そこで、蓄電池の温度に基づいて冷却ファンを制御し、冷却ファンによる蓄電池の過度な冷却を抑制する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載の技術では、蓄電池の温度変化が所定量以下となったことを条件として、所定の時間、冷却ファンの駆動を抑制する。
特許第4932340号公報
蓄電池の温度に応じて冷却ファンを制御し、蓄電池を冷却する電源装置において、蓄電池の温度検出に異常が生じた場合に、蓄電池の冷却を好適に行えないという不都合が生じる。
本発明は上記課題に鑑みたものであり、蓄電池の冷却を好適に行う電源装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、蓄電池(20)と、該蓄電池を収容するケース体(11)と、前記ケース体の内部に冷却風を生じさせ、その冷却風により前記蓄電池を冷却する冷却手段(30)と、前記蓄電池に一体に又はその近傍に設けられ前記蓄電池の温度を検出する温度センサ(43)と、前記冷却手段により冷却風を生じさせた状態で、前記ケース体への吸入空気の温度と前記ケース体からの排出空気の温度との温度差を検出する温度差検出手段(40)と、前記温度センサにより検出された前記蓄電池の温度に基づいて、前記冷却手段の駆動状態を調整して前記蓄電池の温度を制御する第1温度制御手段(40)と、前記温度差検出手段により検出された温度差に基づいて、前記冷却手段の駆動状態を調整して前記蓄電池の温度を制御する第2温度制御手段(40)と、を備えることを特徴とする電源装置(10)である。
上記構成によれば、蓄電池に設けられた温度センサにより検出される温度とケース体の吸入空気及び排出空気の温度差との2系統の温度情報に基づいて温度制御を行うことが可能となる。ゆえに、例えば温度センサに異常が生じても、ケース体の吸入空気と排出空気との温度差に基づいて冷却手段の制御が可能となり、蓄電池の温度を適正温度に維持できる。
本実施形態の電源システムの構成を示す概略図。 検出温度Tbと冷却ファンの回転速度との関係を示す図。 温度差ΔTと冷却ファンの回転速度との関係を示す図。 本実施形態における温度制御処理を示すフロー図。
電源装置を車両に適用した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態にかかるシステム構成の概略図を示す。
電源装置10は、蓄電池20、冷却ファン30及び制御装置40と、それらを収納するケース体11とを有する。本実施形態における蓄電池20はリチウムイオン蓄電池である。また、蓄電池20は、直列接続された複数の電池セルを備える。蓄電池20は、電源装置10外部のインバータ50に接続され、インバータ50を介して各種電気負荷に対して電力を供給する。
蓄電池20の出力電圧は、電圧計41によって検出され、検出結果が制御装置40に通知される。また、蓄電池20の出力電流は、電流計42によって検出され、検出結果が制御装置40に通知される。制御装置40は、これらの電圧値及び電流値に基づいて蓄電池20の充電状態を算出し、その充電状態を用いて充放電制御を行う。
蓄電池20は、充放電時においてその内部抵抗でジュール熱が発生する。このジュール熱によって蓄電池20の温度が通常使用領域(0〜50℃)に比べて高温になると、劣化の進行が早くなり、また、その体積が膨張し破裂するおそれがある。そこで、ケース体11は、蓄電池20を空気によって冷却するために、空気吸入口と空気排出口とを備え、ケース体11の空気吸入口には冷却ファン30が設けられている。冷却ファン30はケース体11外部から空気吸入口を通じて空気を吸入し、蓄電池20に対して冷却風を送ることで蓄電池20を冷却する。蓄電池20はケース体11のうち冷却風によって冷却される位置に設置される。蓄電池20から吸熱した空気はケース体11の空気排出口から排出される。
また、蓄電池20には、一体として又はその近傍に蓄電池20の温度を検出する電池温度センサ43が設けられている。制御装置40は、電池温度センサ43により検出された蓄電池20の温度(検出温度Tb)を取得して、その検出温度Tbに基づいて冷却手段としての冷却ファン30の回転速度を調整し、蓄電池20の温度を制御する。これにより、蓄電池20の劣化の進行や膨張を抑制することができる。
検出温度TbがT1(50℃)以下であることを条件として、制御装置40は、冷却ファン30の回転速度を検出温度Tbに基づいた速度に設定する。具体的には、図2に示すように、制御装置40は検出温度Tbが高いほど冷却ファン30の回転速度を速く設定する。また、検出温度TbがT1を超えたことを条件として、制御装置40は、冷却ファン30の回転速度を最大値に設定する。これにより、蓄電池20の温度がT1を超えることを抑制する。
ここで、電池温度センサ43が故障したり、電池温度センサ43が蓄電池20から剥落する等、電池温度センサ43に異常が生じることで、検出温度Tbに誤りが生じ、蓄電池20の温度が正確に検出できない事態が懸念される。蓄電池20の温度を正確に検出することができなくなることで、制御装置40は、蓄電池20の温度をT1以下に制御することが困難になる。
電源装置10は、ケース体11への吸入空気の温度(吸気温度)Tinを検出する吸気温度センサ44、及びケース体11からの排出空気の温度(排気温度)Toutを検出する排気温度センサ45を備えている。そこで、制御装置40は、吸気温度センサ44及び排気温度センサ45から各検出ポイントの温度Tin及びToutを取得する。そして、制御装置40は、取得した温度Tin及びToutに基づいて冷却ファン30の回転速度を調整し、蓄電池20の冷却を実施する。
電源装置10は、吸気温度センサ44及び排気温度センサ45をそれぞれ複数個備えていてもよい。複数個のセンサを用いて、吸気温度Tin及び排気温度Toutを検出することで、精度よく吸気温度Tin及び排気温度Toutを検出することができる。また、吸気温度センサ44をケース体11の空気吸入口の近傍に、排気温度センサ45をケース体11の吸気排出口の近傍にそれぞれ設けることで、吸気温度Tin及び排気温度Toutを精度よく検出することができる。
冷却ファン30を駆動させている状態では、充放電時における蓄電池20の発熱に伴い、ケース体11への吸気温度Tinに比べて、ケース体11からの排気温度Toutは上昇する。そこで、制御装置40は、吸気温度センサ44によって検出される吸気温度Tinと排気温度センサ45によって検出される排気温度Toutとの温度差ΔTを算出する。そして、制御装置40は、その温度差ΔTに基づいて冷却ファン30の回転速度を設定する。
温度差ΔTと制御装置40が設定する冷却ファン30の回転速度との関係を図3に示す蓄電池20の温度が高いほど、冷却風において蓄電池20からの吸熱量は大きくなる。即ち、蓄電池20の温度が高いほど、吸気温度Tinと排気温度Toutとの温度差ΔTは大きくなる。そこで、制御装置40は、温度差ΔTが大きいほど、冷却ファン30の回転速度を速く設定する。冷却ファン30の回転速度が速くなることで、冷却風の風量が大きくなり、冷却風による蓄電池20からの吸熱量が大きくなる。これにより、電池温度センサ43に異常が発生している場合においても、蓄電池20の温度が高温となることを抑制することが可能となる。
また、制御装置40は、吸気温度Tinが高いほど冷却ファン30の回転速度を速く設定し、冷却風の風量を大きくする。これにより、吸気温度Tinが高いために冷却風において蓄電池20からの吸熱量が低下した場合においても、蓄電池20を好適に冷却することが可能となる。また、温度差ΔTが所定値ΔTxを超えた場合に、制御装置40は、冷却ファン30の回転速度を最大値に設定する。これにより、温度差ΔTをΔTx以下に抑えることが可能になる。
電池温度センサ43に異常が生じると、制御装置40は蓄電池20の温度制御を適切に行えなくなり、蓄電池20の温度はT1を超えると懸念される。ここで、蓄電池20の温度が高いほど冷却風の吸熱量は増加し、温度差ΔTは大きくなる。そこで、制御装置40は、温度差ΔTが所定値ΔTyを超えたこと、又は、温度差ΔTがΔTyを超えた状態が所定時間続いていることを条件として、蓄電池20の温度の実際値がT1を超えていると判断する。そして、蓄電池20の検出温度TbがT1以下であるにも関わらず、温度差ΔTに基づいて蓄電池20の温度の実際値がT1を超えていると判断される場合に、電池温度センサ43に異常が発生していると判定することができる。これにより、好適に電池温度センサ43の異常を判定することが可能になる。ここで、所定値ΔTyは、吸気温度Tinに基づいて設定してもよい。吸気温度Tinが高いほど冷却風と蓄電池20の温度との温度差は小さくなり、冷却風の吸熱量は少なくなる。このため、所定値ΔTyは、吸気温度Tinが高くなるほど小さく設定するとよい。
図4に本実施形態における蓄電池20の温度制御処理を示す。この処理は、蓄電池20において充放電が行われていることを条件として、制御装置40によって所定周期で行われる。蓄電池20において充放電が行われている間、制御装置40は、冷却ファン30を常に駆動させている。
ステップS10において、電池温度センサ43から検出温度Tbを取得する。ステップS11において、吸気温度センサ44から吸気温度Tinを取得する。ステップS12において、排気温度センサ45から排気温度Toutを取得する。ステップS13において、吸気温度Tinと排気温度Toutとの温度差ΔTを算出する。
ステップS14において、電池温度センサ43が異常であるか否かを示す異常フラグがOFFであるか否かを判定する。異常フラグがOFFである場合(S14:YES)、ステップS15において、検出温度TbがT1以下であるか否かを判定する。検出温度TbがT1より高い場合(S15:NO)、ステップS16において、蓄電池20が高温になった場合における冷却ファン30の制御を行う。具体的には、冷却ファン30の回転速度を最大値に設定して、蓄電池20の温度をT1以下へと低下させる。そして、処理を終了する。
検出温度TbがT1以下である場合(S15:YES)、ステップS17において、温度差ΔTがΔTyより大きいか否かを判定する。温度差ΔTがΔTy以下である場合(S17:NO)、ステップS18において、検出温度Tbに基づいて冷却ファン30の回転速度を設定する。具体的には、検出温度Tbが高くなるほど冷却ファン30の回転速度を速く設定する。そして、処理を終了する。
検出温度TbがT1以下であり(S15:YES)、且つ、温度差ΔTがΔTyより大きい、即ち温度差ΔTに基づいて蓄電池20の温度の実際値がT1を超えていると判断される場合(S17:YES)、ステップS19において、電池温度センサ43が異常であるか否かを示す異常フラグをONにして処理を終了する。
ステップS14において、異常フラグがONであると判定された場合(S14:NO)、ステップS20〜S22において、温度差ΔTに基づいて冷却ファン30の回転速度を設定する。ステップS20において、温度差ΔTがΔTx以下であるか否かを判定する。温度差ΔTがΔTx以下である場合(S20:YES)、ステップS21において、温度差ΔTに基づいて冷却ファン30の回転速度を設定する。具体的には、温度差ΔTが大きくなるほど冷却ファン30の回転速度を速く設定する。そして、処理を終了する。温度差ΔTがΔTxより大きい場合(S20:NO)、蓄電池20が高温になった場合における冷却ファン30の制御を行う。具体的には、冷却ファン30の回転速度を最大値に設定し、温度差ΔTをΔTx以下へと低下させる。そして、処理を終了する。
本実施形態の奏する効果について述べる。
上記構成によれば、蓄電池20に設けられた電池温度センサ43により検出される温度Tbと、ケース体11の吸入空気及び排出空気の温度差ΔTとの2系統の温度情報に基づいて、蓄電池20の温度制御を行うことが可能となる。ゆえに、例えば電池温度センサ43に異常が生じても、ケース体11の吸入空気と排出空気との温度差ΔTに基づいて冷却ファン30の制御が可能となり、蓄電池20の温度を適正温度に維持できる。
電池温度センサ43に異常が発生した場合においても、吸気温度センサ44及び排気温度センサ45によって検出される吸気温度Tin及び排気温度Toutとの温度差ΔTに基づいて冷却ファン30の風量を制御することで、蓄電池20の冷却を適切に行うことができる。
制御装置40は冷却ファン30を制御し、蓄電池20の温度が所定温度以上とならないように制御を行う。ここで、電池温度センサ43に異常が発生していると、蓄電池20の温度を正確に検出できなくなる。すると、実際には蓄電池20の温度がT1より高くなっているにも関わらず、蓄電池20の温度の検出値(Tb)がT1以下となっている状況が懸念される。
そこで、制御装置40は、吸気温度Tinと排気温度Toutとの温度差ΔTがΔTyを超えたことを条件として、蓄電池20の温度の実際値がT1を超えていると判断する。そして、蓄電池20の検出温度TbがT1以下であるにも関わらず、温度差ΔTに基づいて蓄電池20の温度の実際値がT1を超えていると判断される場合に、電池温度センサ43に異常が発生していると判定する。そして、電池温度センサ43に異常が発生していると判定された場合に、温度差ΔTに基づいて蓄電池20の温度制御を行うことで、蓄電池20を好適に冷却することができる。
(他の実施形態)
・蓄電池20に充放電電流が流れると、ジュール熱が発生する。そのジュール熱によって、蓄電池20の温度は上昇する。このため、充放電電流が流れて蓄電池20が発熱しているのにも関わらず、電池温度センサ43によって検出される検出温度Tbが上昇しないとすると、電池温度センサ43に異常が発生していると判定することができる。そして、電池温度センサ43に異常が発生したと判定される場合に、吸気温度Tinと排気温度Toutとの差ΔTに基づいて冷却ファン30の回転速度を設定することで、蓄電池20を好適に冷却することができる。
具体的には、制御装置40が電流計42から蓄電池20の充放電電流の電流値を取得し、その電流値に基づいて蓄電池20の発熱量を算出する。そして、制御装置40は、その発熱量から蓄電池20の温度を推定し、その推定値と、電池温度センサ43によって検出される検出温度Tbとを比較し、推定値と検出値との差が所定値以上である場合に、電池温度センサ43に異常が発生したと判定するとよい。
・上記実施形態では、電池温度センサ43に異常が発生した場合に、温度差ΔTに基づいて冷却ファン30の回転速度を設定する構成としたが、これに代えて、温度差ΔT及び吸気温度センサ44によって検出される吸気温度Tinに基づいて冷却ファン30の回転速度を設定する構成としてもよい。吸気温度Tinが低いほど冷却ファン30の回転速度を遅くすることで冷却ファン30における電力消費を抑えることができる。また、吸気温度Tinが高いほど冷却ファン30の回転速度を速くすることで蓄電池20の冷却を確実に行うことができる。
・上記実施形態では、検出温度Tbに基づいて冷却ファン30の回転速度を調整して蓄電池20の温度を制御する第1温度制御と、温度差ΔTに基づいて冷却ファン30の回転速度を調整して蓄電池20の温度を制御する第2温度制御とを、電池温度センサ43に異常が生じているか否かに応じて切り替える構成とした。これに代えて、第1温度制御と、第2温度制御とを、検出温度Tbに基づき算出されたファン回転速度と、温度差ΔTに基づき算出されたファン回転速度との比較結果に応じて切り替える構成としてもよい。例えば、検出温度Tbに基づいて設定される冷却ファン30の回転速度と、温度差ΔTに基づいて設定される冷却ファン30の回転速度とのうち回転速度が高い方を選んで制御を実施してもよい。このような制御を行うことで、蓄電池20の温度が通常使用領域(0〜50℃)の上限T1より高くなるような状況を抑制できる。
また、冷却ファン30が駆動されていない場合には、検出温度Tbに基づいて蓄電池20の温度制御を行い、冷却ファン30が駆動されている場合には温度差ΔTに基づいて蓄電池20の温度制御を行う構成であってもよい。
・上記実施形態では、電池温度センサ43に異常が発生した場合に、吸気温度Tinと排気温度Toutの温度差ΔTに基づいて冷却ファン30の回転速度を設定する構成とした。これに代えて、電池温度センサ43に異常が発生していない場合においても、温度差ΔTに基づいて冷却ファン30の回転速度を設定するものであってもよい。例えば、検出温度Tbに基づいて設定される冷却ファン30の回転速度を、温度差ΔTに基づいて補正する構成としてもよい。
蓄電池20が複数の電池セルを備える組電池であり、その電池セルの一部にのみ電池温度センサ43が設けられている場合がある。このような場合に、電池温度センサ43の設けられている電池セルの発熱量は小さいが、電池温度センサ43の設けられていない電池セルの発熱量が大きく高温となっているという事態が懸念される。ここで、吸気温度Tinと排気温度Toutとの温度差ΔTは、蓄電池20全体の発熱量に応じて変化する。そこで、制御装置40が、検出温度Tbに基づいて設定される冷却ファン30の回転速度を温度差ΔTに基づいて補正することで、高温となっている電池セルを含む蓄電池20全体の発熱量を考慮した温度制御が可能となる。
・上記実施形態では、吸気温度センサ44と排気温度センサ45とによって検出された温度Tin,Toutから温度差ΔTを算出する構成としたが、これに代えて、直接温度差を検出する構成としてもよい。具体的には、空気吸入口及び空気排出口に熱電対の両端子を接続することで直接的に温度差ΔTを検出することができる。
10…電源装置、11…ケース体、20…蓄電池、30…冷却ファン(冷却手段)、40…制御装置(温度差検出手段、第1温度制御手段、第2温度制御手段)、43…電池温度センサ(温度センサ)。

Claims (4)

  1. 蓄電池(20)と、
    該蓄電池を収容するケース体(11)と、
    前記ケース体の内部に冷却風を生じさせ、その冷却風により前記蓄電池を冷却する冷却手段(30)と、
    前記蓄電池に一体に又はその近傍に設けられ前記蓄電池の温度を検出する温度センサ(43)と、
    前記冷却手段により冷却風を生じさせた状態で、前記ケース体への吸入空気の温度と前記ケース体からの排出空気の温度との温度差を検出する温度差検出手段(40)と、
    前記温度センサにより検出された前記蓄電池の温度に基づいて、前記冷却手段の駆動状態を調整して前記蓄電池の温度を制御する第1温度制御手段(40)と、
    前記温度差検出手段により検出された温度差に基づいて、前記冷却手段の駆動状態を調整して前記蓄電池の温度を制御する第2温度制御手段(40)と、を備えることを特徴とする電源装置(10)。
  2. 前記温度センサの異常の有無を判定する異常判定手段(40)を備え、
    前記第2温度制御手段は、前記温度センサに異常が生じている旨が判定された場合に、前記第1温度制御手段に代わって前記蓄電池の温度制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記温度センサにより検出された前記蓄電池の温度が所定温度以下であり、且つ、前記温度差検出手段によって検出される温度差に基づいて前記蓄電池の温度が前記所定温度を超えていると判断される場合に、前記温度センサに異常が発生していると判定することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記蓄電池に流れる充放電電流を検出する電流検出手段(42)と、
    前記電流検出手段によって検出される電流から前記蓄電池の発熱量を算出する発熱量算出手段(40)と、
    前記発熱量算出手段によって算出される発熱量から前記蓄電池の温度を推定する温度推定手段(40)と、を備え、
    前記異常判定手段は、前記温度センサによって検出される温度と、前記温度推定手段によって推定される温度との差が所定値以上である場合に、前記温度センサに異常が発生していると判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の電源装置。
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