JP2018041572A - 二次電池の充放電制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の充放電制御システムにおいて、冷却手段の冷却性能が低下したときに、二次電池の劣化を防止することである。【解決手段】二次電池の充放電制御システムにおける充放電制御装置50は、二次電池を冷却する冷却装置30の冷却性能に応じて、二次電池20の許容充放電電力の変更を行う。充放電制御装置50は、冷却装置30の冷却性能を算出する冷却性能算出部52、冷却性能が所定性能以下か否かを判定する冷却性能判定部54、及び電池温度が所定温度以上か否かを判定する電池温度判定部56を含む。制御装置50は、さらに、許容充放電電力の変更を行う許容充放電電力変更部58を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、二次電池の充放電制御システムに係り、特に、フィルタを含む冷却手段で冷却される二次電池の充放電制御システムに関する。
二次電池は動作に伴って温度が上昇するので、冷却手段を備えている。特許文献1には、車両に搭載される二次電池の温度調整システムに用いられるフィルタの異物詰まり量を推定し、温度調整能力が十分でないと判定されるときに、ディスプレイ等に警告を表示することが開示されている。
ここでは、異物詰まり量の推定は、ファンの回転数が上昇すると増加する空気の供給量と、ドアや窓の開閉頻度と、車室内における吸気口の配置位置等に基づいて行っている。
特許文献2には、バッテリ冷却装置の冷却能力を、(バッテリの温度と吸気温度との温度差)×(ファン風量)×(補正係数)の式に基づいて求め、この冷却能力と(バッテリの発熱量)とに基づいて(バッテリの推定温度)を算出することが開示されている。そして、(バッテリの実検出温度)と(バッテリの推定温度)との温度差を一致させる(ファン風量に関する補正係数)の逐次学習を行い、学習後の補正係数を用いてファンの目標回転数を決定する。補正係数が所定値を下回るときは警告をディスプレイ等に表示する。
特開2014−072182号公報 特開2013−069470号公報
フィルタ詰まり等で二次電池の冷却手段の冷却性能が低下してもメンテナンス等が行われないうちは、二次電池が高温のまま継続され、二次電池の劣化につながる恐れがある。そこで、冷却手段の冷却性能が低下したときに、二次電池の劣化を防止できる二次電池の充放電制御システムが要望される。
本開示に係る二次電池の充放電制御システムは、二次電池と、前記二次電池の電池温度を検出する電池温度検出手段と、前記二次電池に流れる電池電流を検出する電流検出手段と、前記二次電池を冷却する冷却手段と、前記冷却手段に設けられた冷却ファンによって前記二次電池に供給される空気の温度である吸気温度を検出する吸気温度検出手段と、前記冷却ファンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記二次電池の充電および放電を制御する充放電制御装置と、を備える、二次電池の充放電制御システムであって、前記充放電制御装置は、前記電池温度、前記電池電流、前記吸気温度、及び、前記回転数に基づいて、前記冷却手段の冷却性能を算出する冷却性能算出部と、前記冷却性能算出部によって算出された前記冷却性能が所定性能以下か否かを判定する冷却性能判定部と、前記冷却性能が前記所定性能以下のとき、前記電池温度が所定温度以上か否かを判定する電池温度判定部と、前記電池温度が前記所定温度以上であるとき、予め定めた変更方法に従い、前記電池温度に関する目標上限温度における許容充放電電力を前記冷却性能に応じて縮小する前記許容充放電電力の変更を行う許容充放電電力変更部とを含む。
本開示に係る二次電池の充放電制御システムによれば、冷却手段の冷却性能が低下したときに、二次電池の劣化を防止できる。
実施の形態に係る二次電池の充放電制御システムが搭載される車両システムの構成図である。 図1のメモリに記憶される許容充放電電力特性の一例である。 実施の形態に係る二次電池の充放電制御装置において実行される許容充放電電力変更の手順を示すフローチャートである。 図3において、冷却手段の冷却性能を算出する方法の手順を示すブロック図である。 図3において、冷却性能に応じた許容充放電電力の変更の例を示す図である。図5(a)は、図1のメモリに記憶される許容電力変更関係マップの一例を示す図であり、(b),(c),(d)は、冷却性能が異なるときの許容充放電電力の変更の例を示す図である。
以下に図面を用いて実施の形態の二次電池の充放電制御システムにつき、詳細に説明する。以下で述べる温度等の数値は、説明のための例示であって、二次電池の充放電制御の仕様等に応じ、適当に変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施の形態の二次電池の充放電制御システムが適用される車両システム10の構成図である。車両システム10は、本体部11と、二次電池の充放電制御装置50とを含む。充放電制御装置50は、本体部11の構成要素の動作を全体として制御するが、特に、本体部11に含まれる二次電池20に関する冷却装置30の冷却性能に応じて、二次電池20の許容充放電電力の変更を行う。以下では、特に断らない限り、二次電池の充放電制御装置50を、制御装置50と呼ぶ。
本体部11は、MG1,MG2と示される2つの回転電機12,13、PCU(Power Control Unitの略)と示される電力コントロールユニット14、二次電池20、二次電池20に関する冷却装置30を含む。
回転電機12,13と電力コントロールユニット14とは、二次電池20の充放電の負荷に相当する。回転電機12,13は、共に車両に搭載されるモータ・ジェネレータ(Motor/Generator:MG)であって、車両走行中は電動機として作用し、車両が制動中は発電機として作用する三相同期型回転電機である。MG1と示す回転電機12は、図示しないエンジンによって駆動され、主として発電機として働き、MG2として示す回転電機13は、主として車両の駆動用モータとして働く。電力コントロールユニット14は、回転電機12,13に接続されるインバータ回路、及び、二次電池20とインバータ回路との間に設けられる昇降圧コンバータを含む。
二次電池20は、電池セルを複数個組み合わせて、所定の高電圧、大電流を出力可能にした高電圧電池である。二次電池20の端子間電圧の一例は、約200〜300Vである。図1では、複数の電池セルを直列接続した二次電池20を示したが、出力される高電圧、大電流の仕様に応じ、直列接続と並列接続とを適宜組み合わせた二次電池20であってよい。電池セルの種類としては、リチウムイオン電池セル、ニッケル水素電池セル等が用いられる。
二次電池20は、電池パックケース22に収納され、冷却装置30によって冷却される。電池温度検出部24は、二次電池20の温度である電池温度θBを検出する温度検出手段である。電池電流検出部26は、二次電池20からの放電電流と二次電池20へのから充電電流である電池電流Iを検出する電流検出手段である。検出された電池温度θB、電池電流Iのデータは、適当な信号線によって制御装置50に伝送される。
冷却装置30は、二次電池20を冷却風で冷却する冷却手段である。冷却装置30は、吸気口32と電池パックケース22の冷却風取入口33との間に設けられた吸気ダクト34、フィルタ36、及び、冷却ファン38を含む。吸気口32から吸気ダクト34に入った空気は、フィルタ36を通り冷却ファン38によって冷却風取入口33から電池パックケース22に送り込まれる。電池パックケース22に送り込まれた冷却風は、二次電池20を冷却して、吹出口39から排出される。吸気口32は車室内に設けられ、吹出口39はラゲッジルームに配置される。これらの配置位置は説明のための例示であって、車両の仕様に応じ、適宜変更が可能である。
フィルタ36は、網目構造を有し、吸気ダクト34を通過する埃等を除去するために用いられる。埃等は、フィルタ36の網目構造に付着して捕捉される。埃等の付着によってフィルタ36は目詰まりを生じ、冷却装置30の冷却性能が低下する。冷却装置30の冷却性能が予め定めた所定性能以下となるときは、フィルタ詰まりの通知を車室内のディスプレイ等に表示し、メンテナンスをユーザに促す。メンテナンスにおいては、フィルタ36を取り外し、付着した埃等を除去し、あるいは新しいフィルタ36に交換することが行われる。冷却装置30の冷却性能の低下等の詳細については後述する。
冷却ファン38は、制御装置50の制御の下で動作するファンで、動作状態では車室内の空気を吸気口32から吸い込んで、電池パックケース22に送り込む。
吸気温度検出部40は、吸気口32を介してフィルタ36へ供給される空気の温度である吸気温度θAを検出する温度検出手段である。ファン回転数検出部42は、冷却ファン38の回転数であるファン回転数Nを検出する回転数検出手段である。検出された吸気温度θA、ファン回転数Nのデータは、適当な信号線を介して制御装置50に伝送される。
制御装置50に接続されるメモリ60は、制御装置50と交信し、制御装置50で用いられるプログラムや、演算処理のデータ等を記憶するメモリである。特に、二次電池20に関する許容充放電電力関係ファイル62と、許容電力変更関係ファイル64とを記憶する。
図2は、許容充放電電力関係ファイル62の例を示す図である。許容充放電電力関係ファイル62は、電池温度θBについて、二次電池20の許容充放電電力を示すマップである。横軸は二次電池20の電池温度θBで、縦軸のプラス側は、二次電池20の放電電力に関する許容放電電力WOUTで、縦軸のマイナス側は、二次電池20の充電電力に関する許容充電電力WINである。二次電池20の許容放電電力特性70,71,72と、許容充電電力特性80,81,82をそれぞれ実線で示す。横軸に電池温度θB0,θB1,θB2を示す。
電池温度θB0は、二次電池20を過熱から保護したい目標上限温度である。θB1,θB2は、二次電池20の保護のために電池温度θB0よりも低温側に設けられる2つの閾値温度である。θB0,θB1,θB2を区別して、目標上限温度θB0、第1閾値温度θB1、第2閾値温度θB2と呼ぶと、第1閾値温度θB1<第2閾値温度θB2<目標上限温度θB0である。許容放電電力WOUTは、第1閾値温度θB1以下の電池温度θBの範囲では一定値の許容放電電力特性70である。電池温度θBが第1閾値温度θB1から第2閾値温度θB2の範囲では、電池温度θBが高温になるに従いWOUTが次第に小さくなる許容放電電力特性71となる。電池温度θBが第2閾値温度θB2以上では、一定値の許容放電電力特性72となる。許容充電電力WINについても同様であるので、許容充電電力特性80,81,82に関する詳細な説明を省略する。
電池温度θBが第2閾値温度θB2以上において許容放電電力WOUT及び許容充電電力WINをゼロにすることもできるが、その場合には、例えば、酷暑地域におけるエンジン起動直後の走行性能に影響が出る。図2では、酷暑地域での走行性能等を考慮して、第2閾値温度θB2以上において許容放電電力WOUT及び許容充電電力WINをゼロにせず、それぞれ、所定値の+W0,−W0とする。所定値の+W0,−W0は、それぞれ、目標上限温度θB0における許容放電電力、許容充電電力を示す。
図2のようなマップは、二次電池20について予めシミュレーションや実験で求めておくことができる。図2では、許容充放電電力関係ファイル62として、許容充放電電力WOUT,WINをマップ形式で示したが、これ以外に、ルックアップテーブル形式、数式関係、電池温度θBを入力してその温度におけるWOUT,WINが出力されるROM形式を用いてもよい。
許容放電電力特性70,71,72と許容充電電力特性80,81,82とを設定することで、冷却装置30が所定の冷却性能を有する間は、二次電池20の電池温度θBが目標上限温度θB0を超えることがほぼなくなる。冷却装置30が、所定性能を超える冷却性能を有するときは、電池温度θBが目標上限温度θB0を一時的に超えても、迅速に目標上限温度θB0以下の電池温度θBに戻る。二次電池20の寿命は、高温に暴露されている時間で決まるので、電池温度θBが目標上限温度θB0を一時的に超えても、電池寿命に問題はない。
許容電力変更関係ファイル64は、冷却装置30の冷却性能が所定性能以下のときに、電池温度θBが目標上限温度θB0を超えないように、許容充放電電力関係ファイル62で規定される許容充放電電力を変更することに関するファイルである。その内容の詳細については、図5を用いて後述する。
制御装置50は、本体部11の各要素の動作を全体的に制御する装置であるが、特に、冷却装置30の冷却性能に応じて、二次電池20の許容充放電電力の変更を行う。制御装置50は、冷却装置30の冷却性能を算出する冷却性能算出部52、冷却性能が所定性能以下か否かを判定する冷却性能判定部54、及び電池温度が所定温度以上か否かを判定する電池温度判定部56を含む。制御装置50は、さらに、許容充放電電力の変更を行う許容充放電電力変更部58を含む。
制御装置50のこれらの機能は、制御装置50がソフトウェアを実行することで実現でき、具体的には、制御装置50が許容充放電電力変更プログラムの各処理手順を実行することで実現される。上記機能の一部をハードウェアで実現してもよい。
上記構成の作用、特に、制御装置50の各機能について、図3〜図5を用いてさらに詳細に説明する。
図3は、冷却装置30の冷却性能の低下に応じた許容充放電電力変更の手順を示すフローチャートである。各手順は、制御装置50において実行される許容充放電電力変更プログラムの各処理手順に対応する。車両においてイグニッションスイッチ等によって車両の制御システムが立ち上がると、システム初期化処理を経て、許容充放電電力変更プログラムが立ち上がる。その後、予め定めた制御周期で、以下の処理手順が実行される。
最初に、冷却装置30の冷却性能の算出が行われる(S10)。この処理手順は、制御装置50の冷却性能算出部52の機能によって実行される。冷却装置30の冷却性能は、電池温度θB、電池電流I、吸気温度θA、及びファン回転数Nに基づき、予め定めた算出方法を用いて算出される。図4は、冷却装置30の冷却性能を算出する算出方法の手順を示すブロック図である。
制御装置50は、二次電池20に関して、電池温度θBと電池電流Iとを取得し(S30,S32)、冷却装置30に関して、吸気温度θAとファン回転数Nを取得する(S34,S36)。
フィルタ36の目詰まり等がなければ、冷却装置30の冷却性能は、吸気温度θAとファン回転数Nとに依存する。吸気温度θAが低ければ冷却性能は向上し、吸気温度θAが高ければ冷却性能は低下する。ファン回転数Nが低ければ冷却性能は低下し、ファン回転数Nが高ければ冷却性能は向上する。
二次電池20の発熱量は、電池電流Iの2乗と、二次電池20の内部抵抗とに依存する。この発熱量と冷却性能とから、冷却が正常であるとの前提の下での二次電池20の温度を推定する(S38)。冷却正常時の推定電池温度(S40)と、電池温度検出部24によって検出された電池温度θBである実電池温度(S42)とを比較する。冷却正常であれば、(推定電池温度=実電池温度)となる。冷却性能が低下すると、(推定電池温度>実電池温度)となる。冷却性能の低下量が大きいほど、(推定電池温度−実電池温度=乖離量)は大きくなる。そこで、実電池温度と、推定電池温度との乖離量から、冷却性能の低下量を算出する(S44)。このようにして、電池温度θB、電池電流I、吸気温度θA、ファン回転数Nの下での冷却性能が算出される。
図3に戻り、冷却性能が算出されると、次に、算出された冷却性能が所定性能以下か否かが判定される(S12)。この処理手順は、制御装置50の冷却性能判定部54の機能によって実行される。所定性能は、図4のS38で述べた「冷却が正常の前提」のときの冷却性能を、「100%の冷却性能」とし、100%に対する割合で示す。所定性能をC0%とすると、S12では、算出された冷却性能が「冷却が正常の前提」のときの冷却性能のC0%以下か否かが判定される。所定性能のC0%は、フィルタ36に目詰まりが発生し、そのまま特別な対応を行わないときは、電池温度θBが目標上限温度θB0を高頻度で超え、二次電池20が高温のまま継続されることで劣化の恐れがある冷却性能である。
S12の判定が肯定されると、フィルタ詰まりの通知を車室内のディスプレイ等に表示し(S14)、メンテナンスをユーザに促す。この表示の後、あるいはこの表示と並行して、電池温度θBが所定温度以上であるか否かが判定される(S16)。この処理手順は、制御装置50の電池温度判定部56の機能によって実行される。所定温度は、目標上限温度θB0から所定の余裕温度だけ低い温度に設定される。所定の余裕温度は、以後のS18,S20の処理を行うことで電池温度θBが目標上限温度θB0を超えなくなる温度に設定される。かかる所定の余裕温度は、シミュレーション等で予め求めておくことができる。一例を挙げると、所定の余裕温度は、1℃から10℃の範囲で、例えば、数℃である。
S16の判定が肯定されるときは、冷却性能が所定性能C0%以下であること、電池温度が所定温度以上であることの2条件を満たすときである。このときは、目標上限温度θB0における許容放電電力、許容充電電力である所定値の+W0,−W0に対する縮小量を算出する(S18)。縮小量は、S10において算出された冷却性能に応じて算出され、所定性能のC0%からの冷却性能の低下量が大きいほど、縮小量を大きくする。縮小量の最大値はW0であり、最大値の縮小量とするときは、目標上限温度θB0における許容放電電力、許容充電電力が共にゼロになる。算出された縮小量を用いて、図3で述べた許容充放電電力の内容が、縮小量に従って変更される(S20)。S18,S20の処理手順は、制御装置50の許容充放電電力変更部58の機能によって実行される。
S12の判定が否定されたとき、及び、S16の判定が否定されたときは、冷却性能が所定性能C0%以下であること、電池温度が所定温度以上であることの2条件の少なくとも1つが満たされないときである。これらのときは、二次電池20が高温のまま継続されることによる劣化の恐れがないので、S20で述べた許容充放電電力の変更が行われず、図3で述べた許容充放電電力のままとされる(S22)。S20,S22の処理手順が終わると、次の制御周期のときに、S10に戻り、上記の処理手順を繰り返す。
図5は、S18,S20で述べた、冷却性能に応じた許容充放電電力の変更の例を示す図である。図5(a)は、図1のメモリ60に記憶される許容電力変更関係ファイル64の一例を示す図であり、(b),(c),(d)は、冷却性能が異なるときの許容充放電電力の変更の例を示す図である。
図5(a)の縦軸は、図2で述べた許容放電電力特性72と許容充電電力特性82における一定値WOUT,WINである。横軸は、冷却性能で、「冷却が正常の前提」のときの冷却性能を100%とし、これに対する割合を百分率で示した。冷却性能の低下率は、(100−冷却性能)%で示されるので、図5(a)の図の下側の横軸に冷却性能をとり、上側の横軸に冷却性能の低下率を取った。冷却性能において所定性能のC0%は、冷却性能の低下率では、(100−C0)%である。
図5(a)に示すように、冷却性能が低下してもC0%を超えているときは、許容放電電力特性72は+W0のままであり、許容充電電力特性82は−W0のままであり、図2で説明した許容充放電電力はそのままで、変更が行われない。冷却性能が低下してC0%以下となると、冷却性能に応じて、許容放電電力特性72は+W0から縮小され、許容充電電力特性82は−W0から縮小される。冷却性能が低下して0%となると、許容放電電力特性72はゼロとされ、許容充電電力特性82はゼロとされる。このときの縮小量はW0である。縮小特性は、冷却性能がC0%のときのW0と、冷却性能が0%のときのゼロとを結び、冷却性能が低下するに従って縮小量が大きくなる特性である。図5(a)では、冷却性能がC1%のときに、許容放電電力特性72が+W1となり、許容充電電力特性82が−W1となる例を示す。冷却性能がC1%のとき、冷却性能の低下率は、(100−C1)%であり、その状態での縮小量は、{W0−W1}である。W1は、W1=W0(C1/C0)で求められるので、縮小量は、{W0−W1}=[1−(C1/C0)]で算出される。この縮小量を用いて、目標上限温度θB0における許容放電電力、許容充電電力が変更される。
上記では、縮小量は冷却性能の低下に従って直線的に増加するものとしたが、これは説明のためであり、直線的変化以外の曲線的変化であってもよい。図5(a)のようなマップは、二次電池20について予めシミュレーションや実験で求めておくことができる。図5(a)では、許容電力変更関係ファイル64として、縮小量に関するデータをマップ形式によって示したが、これ以外に、ルックアップテーブル形式、数式関係、冷却性能を入力することで縮小量が出力されるROM形式を用いてもよい。
図5(b)は、冷却性能が低下したがC0%を超えているときの許容充放電電力WOUT,WINを示す図で、図2と同じ特性である。目標上限温度θB0における許容放電電力は+W0、許容充電電力は−W0のままである。この状態は、図3のS12の判定が否定されるときであるので、S14のフィルタ詰まりの通知も表示されず、S22に進み、許容充放電電力は変更せず、そのままとされる。
図5(c)は、冷却性能が低下して、C1%(<C0%)となったときの許容充放電電力WOUT,WINを示す図である。図5(a)を用いて算出される縮小量は、{W0−W1}=[1−(C1/C0)]である。これを用いて、目標上限温度θB0における許容放電電力は+W1、許容充電電力は−W1となる。図5(c)には、縮小量が分かるように、縮小前の+W0と−W0を一点鎖線で示した。この状態は、図3のS12の判定が肯定されるときであるので、S14のフィルタ詰まりの通知が行われ、さらにS16の判定も肯定され、S18,S22に進み、許容充放電電力が変更される。
図5(d)は、冷却性能がさらに低下して、0%(<<C0%)となったときの許容充放電電力WOUT,WINを示す図である。図5(a)を用いて算出される縮小量は、W0である。これを用いて、目標上限温度θB0において、許容放電電力も許容充電電力もゼロとなる。図5(c)には、縮小量が分かるように、縮小前の+W0と−W0を一点鎖線で示した。この状態は、図3のS12の判定が肯定され、さらにS16の判定も肯定され、S18,S22に進み、許容充放電電力が変更される。
上記構成の二次電池の充放電制御システムを用いることで、冷却装置30の冷却性能が低下したときに、許容充放電電力の変更を行って、目標上限温度θB0における許容放電電力と許容充電電力を縮小する。これによって、二次電池20が高温のまま継続されることを抑制でき、二次電池20の劣化を防止できる。
実施の形態における二次電池の充放電制御装置50は、二次電池20の電池温度θBと電池電流Iとを取得する。また、二次電池20を冷却する冷却装置30に設けられたフィルタ36へ供給される空気の温度である吸気温度θA、及び冷却装置30に設けられた冷却ファン38のファン回転数Nを取得する。そして、取得したデータに基づき、予め定めた算出方法に従って冷却装置30の冷却性能を算出し、冷却が正常のときの冷却性能を100%として、算出された冷却性能が所定性能C0%以下か否かを判定する。冷却性能が所定性能C0%以下のときはフィルタ詰まりの通知を表示し、さらに、取得した電池温度θBが所定温度以上か否かを判定する。冷却性能が所定性能C0%以下であること、電池温度が所定温度以上であることの2条件を満たすときは、電池温度θBに関する目標上限温度θB0における許容充放電電力を冷却性能に応じて縮小する許容充放電電力の変更を行う。許容充放電電力の変更は、予め定めた変更方法に従って行われる。2条件のうち少なくとも1つを満たさないときは、許容充放電電力の変更を行わない。これによって、二次電池20が高温のまま継続されることを抑制でき、二次電池20の劣化を防止できる。
10 車両システム、11 本体部、12,13 回転電機、14 電力コントロールユニット(PCU)、20 二次電池、22 電池パックケース、24 電池温度検出部、26 電池電流検出部、30 冷却装置(冷却手段)、32 吸気口、33 冷却風取入口、34 吸気ダクト、36 フィルタ、38 冷却ファン、39 吹出口、40 吸気温度検出部、42 ファン回転数検出部、50 (二次電池の充放電)制御装置、52 冷却性能算出部、54 冷却性能判定部、56 電池温度判定部、58 許容充放電電力変更部、60 メモリ、62 許容充放電電力関係ファイル、64 許容電力変更関係ファイル、70,71,72 許容放電電力特性、80,81,82 許容充電電力特性。

Claims (1)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池の電池温度を検出する電池温度検出手段と、
    前記二次電池に流れる電池電流を検出する電流検出手段と、
    前記二次電池を冷却する冷却手段と、
    前記冷却手段に設けられた冷却ファンによって前記二次電池に供給される空気の温度である吸気温度を検出する吸気温度検出手段と、
    前記冷却ファンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記二次電池の充電および放電を制御する充放電制御装置と、を備える、二次電池の充放電制御システムであって、
    前記充放電制御装置は、
    前記電池温度、前記電池電流、前記吸気温度、及び、前記回転数に基づいて、前記冷却手段の冷却性能を算出する冷却性能算出部と、
    前記冷却性能算出部によって算出された前記冷却性能が所定性能以下か否かを判定する冷却性能判定部と、
    前記冷却性能が前記所定性能以下のとき、前記電池温度が所定温度以上か否かを判定する電池温度判定部と、
    前記電池温度が前記所定温度以上であるとき、予め定めた変更方法に従い、前記電池温度に関する目標上限温度における許容充放電電力を前記冷却性能に応じて縮小する前記許容充放電電力の変更を行う許容充放電電力変更部と、
    を含む、二次電池の充放電制御システム。
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